11/20〜11/26のSANFRECCE Diary


<16.11.26> 名古屋への移籍が決まった佐藤寿人選手が昨日、広島市内のホテルで記者会見を行いました。オフィシャルサイトによると佐藤選手は冒頭で「愛するクラブ、愛する広島を離れ、来季から名古屋グランパスへ移籍することになりました。いろんな思いがある中での決断となりました」と語りました。そして「一番の理想は、この素晴らしいクラブ、素晴らしい街で現役を全うすること」だったとしならがも、今シーズンなかなかピッチ上で貢献できなかった苦しみを吐露。特に新潟戦と鳥栖戦の2試合で出場機会がなく、「悔しいと言う気持ち」「まだやれる、やりたい、やめたくない、戦いたいと言う気持ちを強く感じ」たことが、移籍を決断した理由だ、と説明しました。「広島で生まれたかった、育ちたかったな、と思うくらい」広島を愛する佐藤選手ですが、名古屋に求められて移籍するのであれば、プロとしては幸せなことだと思います。名古屋ではぜひとも成功して欲しいし、またいずれ何らかの形で広島に戻ってきて欲しいものです。
<16.11.26> 中国新聞によると昨日から本格的な契約更改交渉が始まり、清水航平選手が昨日400万円増の推定2,200万円で新たに2年契約を締結しました。今季のリーグ戦は自己最多の31試合に出場し、特にDFに欠場者が続出した夏場にはストッパーとしてプレーするなどユーティリティーぶりを発揮した清水ですが、「試合数は多いが出場時間は物足りない」と満足していない様子。またACLでは1点取っているものの、リーグ戦ではノーゴールに終わったことから「もっとゴールを狙えたと思う」とも語っています。今季は年齢分布的にちょうど真ん中あたりにいた清水ですが、プロ10年目となる来年はチームを引っ張る立場に立たなければなりません。
<16.11.25> 日本サッカー協会は昨日アルゼンチンに遠征するU-19日本代表を発表し、広島からは長沼が選ばれました。今回選ばれたのは次の23人。
【GK】小島(早稲田大)、山口(FCロリアン)、若原(京都U-18)
【DF】板倉(川崎F)、浦田(琉球)、中山(柏)、岩田(大分)、
    町田(鹿島)、藤谷(神戸)、舩木(C大阪U-18)、
    橋岡(浦和ユース)
【MF】坂井(大分)、三好(川崎F)、長沼(広島)、市丸(G大阪)、
    遠藤(横浜FM)、黒川(大宮)、原(市船橋高)、冨安(福岡)、
    渡辺(東京Vユース)
【FW】和田(横浜FM)、小川(磐田)、久保(FC東京U-18)
 AFC U-19選手権のメンバーから廣末(青森山田高)、初瀬(G大阪)、神谷(湘南)、堂安(G大阪)、岸本(C大阪)、岩崎(京都橘高)、中村(柏U-18)が外れ、山口、浦田、橋岡、黒川、渡辺、和田、久保が選ばれています。このメンバーは11/30〜12/7の日程でアルゼンチンに遠征して、U-19アルゼンチン代表と親善試合を2試合戦います。
<16.11.23> プレスリリースによると、ユースの山根永遠選手のC大阪入りが内定しました。山根選手は広島や大分、柏などで活躍し、現在山口でコーチを務める山根巌氏の実子で、サンフレッチェのジュニアからジュニアユースを経てユースに昇格。今季は背番号10を背負って主力として活躍し、Jユースカップでは得点王に輝いています。167cmとやや小柄ながら、正確なボールコントロールとスピードがあり、また大熊監督から「勝ち気なところがいい」と評価されるなどプロ向きの選手だと思います。
 因みにこの発表を見て「有望な選手をC大阪に取られた」と思う向きもあるようですが、下部組織の選手との契約はそのトップチームに優先権があるので、サンフレッチェが契約するつもりであればできたはず。にもかかわらず昇格を見送ったのは、トップチームや下の学年に同タイプの選手がいる、などのチーム事情によるものだと思われます。C大阪はU-23チームをJ3に参加させているため、広島でプロになるよりも試合に出るチャンスはずっと多いはず。大分移籍後に選手として花が開いた父のように、「セレッソ大阪で毎日努力し続け」(報知新聞)て成功して欲しいものです。
<16.11.22> サンフレッチェは昨日、佐藤寿人選手が名古屋に完全移籍する、と発表しました。
 市原ユース出身の佐藤寿人選手は、市原、C大阪、仙台を経て2005年に広島入り。当初は得点が取れずに苦しんだものの、第9節新潟戦で移籍後初ゴールを決めるとその後も順調に得点を重ねて1年目に18得点を挙げました。そしてその後もエースとして君臨して、12年連続2桁得点の偉業も成し遂げました。またJ2降格が決まった2007年にはいち早く残留を宣言。その翌年のJ2ではその言葉通り28得点を挙げる活躍でチームをJ1に復帰させました。更に2012年と2013年には全試合出場してチームを初優勝と連覇に導き、2015年には途中交替が多かったもののそれでも全試合に出場して12得点を挙げて3度目の優勝に貢献しています。広島のエースとして12年間戦ってきてくれたことには感謝の言葉以外になく、ここで彼を失うことは痛恨の極みなのですが、しかしながら今季のような使われ方を見ていると、このままでは終わって欲しくはない、と思うのも確か。特定の選手を特別扱いすることはしない、と言う森保監督の方針を考えても、望まれて移籍するのであれば笑って送り出すしかない、と思います。佐藤寿人選手はコメントの最後を「サヨナラは言いません。ありがとう。そして、行ってきます」と言う言葉で締めていますが、サポーターとしての思いも同じ。彼がどこでプレーしていたとしても「広島の寿人」であったと言う事実は揺るぎがないものですし、また忘れることもできません。せっかくのチャレンジなのですからぜひ名古屋でもエースとして戦って、そして名古屋のJ1昇格に貢献して欲しいもの。そしてどこに行ってもとことん現役にこだわって、三浦知良選手のようにいつまでも戦い抜いて欲しいと思います。
<16.11.21> 一昨日ヤマハスタジアムで行われたJユースカップの決勝で、サンフレッチェ広島ユースは延長でFC東京U-18に敗れて10年ぶりの優勝を逃しました。イヨハと川村がトップチームの遠征に帯同したため広島のメンバーは、GK:大迫、DF:東野、里岡、藤原、川井、MF:力安、松本(→根角55分)、東(→村山57分)、FW:満田、仙波(→明比75分→桂101分)、山根。FC東京もトップ昇格が決まっている岡崎と鈴木がJ3を優先して欠場し、久保もベンチスタートで戦いました。
 立ち上がりからペースを掴んだのは広島で、激しいプレスでFC東京を押し込みます。そして前半22分の満田のシュートはポストに阻まれたものの、28分に松本が豪快なミドルを決めて先制点を奪いました。続いて前半アディショナルタイムには藤原のシュートがDFに当たってコースが変わり、これを山根が押し込んで2点リードでハーフタイムを迎えました。
 FC東京の佐藤一樹監督(因みに2006年〜2008年は広島ユースのコーチ)は流れを変えようと後半の頭から久保建英を投入。大粒の雨が叩きつける中で運動量を上げて反撃すると、5分には生地のスルーパスで抜け出した松岡にGKとの1対1を制されて失点。更にその3分後にはスルーパスで抜け出した半谷を倒してPKを与えて同点に追いつかれてしまいました。
 その後は一進一退の攻防が続きましたが両者とも決めきれず延長戦にもつれ込むと、延長後半3分の藤原の強烈なヘディングシュートはゴールライン際でクリアされてしまいます。逆に延長後半7分、大迫のミスキックを奪った久保がドリブルでDFを引きつけ、フリーになっていた荒川に決められそのままタイムアップ。サンフレッチェユースはあと一歩のところで涙を飲むことになりました。
 2013年以来3年ぶりの決勝はまたしても目の前で優勝の逃すことになりましたが、しかしサンフレッチェユースには次の戦いが待っています。現在2位のC大阪U-18に勝点差6を付けて首位を走る高円宮杯プレミアリーグウェストは残り3試合。次節には現在4位の東福岡高との、そして最終節にはC大阪U-18との対戦を控えていて、4年ぶりの優勝に向けて気の抜けない戦いが続きます。

Jリーグ公式サイト
ゲキサカ  戦評  FC東京・荒川  FC東京・松岡  広島・山根  FC東京・久保
サッカーダイジェストWeb  戦評  FC東京U-18の勝因
<16.11.20> オーストラリアキャンプ中のサンフレッチェは昨日ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツとの練習試合を行い、3-0で勝ちました。モバイルサイトによると広島のメンバーは、GK:廣永、DF:川崎(→清水78分)、野上、ヘンリー、MF:長沼、茶島、川村、高橋、A・ロペス(→宮原66分)、宮吉、FW:皆川(→松本82分)。2日前の練習試合とは一転して立ち上がりからアグレッシブに仕掛けて行ったそうで、4分には長沼のクロスを皆川が逸らして宮吉がシュートしましたがポスト。9分には茶島の縦パスがアンデルソン・ロペスのシュートを引きだし、21分には川崎の守備から宮吉が惜しいシュートを放ちます。そして前半25分、長沼のドリブルから得たFKをアンデルソン・ロペスが強烈な弾道で叩き込んで先制点を奪いました。そしてその後も前半34分のアンデルソン・ロペスのヘッドなどでチャンスを作り続け、後半14分にアンデルソン・ロペスのクロスから皆川が捻じ込み追加点を奪います。後半も宮吉の決定的なボレーや川崎のロングシュート、30分の茶島のボレーなど、36分の高橋のシュートなどでチャンスを作り続け、後半39分には宮原のボール奪取から長沼が叩き込んでリードを3点に広げます。更に後半44分には松本が切れ込んでシュートを放つなどアグレッシブな姿勢は最後まで貫いて試合を締めました。
 試合後に横内コーチは「今日はいい試合をした」と胸を張り、2日前とは全く違うプレーを見せた若手たちを称賛。中でもクラブユース決勝を諦めて遠征参加したユースの2年生の川村について、「できる選手だろうと思っていたが、今日はその思いが確信に変わった」と述べています。一方森保監督も「これからに非常に期待できる内容と結果だった」と高く評価しました。前の試合で内容が悪かったとしても、また疲れていても気持ち次第で良いプレーができることを示したと言うことは、選手にとってもチームにとっても大きな収穫。この経験を生かして天皇杯でのポジション奪取にチャレンジして、明日のサンフレッチェを作って行って欲しいと思います。
<16.11.20> 中国新聞によると、佐藤寿人選手は昨日、名古屋移籍を決断してクラブに連絡したそうです。寿人は「大好きなチームを離れるのはつらい。今までの人生で一番難しい決断だった」と話していたそうですが、やはり自らの出場機会が少しでも多い方を優先した、と言うことだと思われます。一昨日の話し合いでは自ら交渉に当たった織田社長は「戦力的にも、クラブの看板選手という意味でも非常に痛い」と言いつつも「アスリートとしてはまだまだプレーしたいと言う思いも十分理解できる。彼の思いを尊重し、決断を受け入れざるを得ない」と語っているとのこと。サポーターとしても残念な気持ちでいっぱいですが、織田社長と同様に彼の思いを尊重せざるをえない、と思わざるを得ません。
 なお名古屋は1年でのJ1復帰のために大改革を進めようとしている模様で、多くの主力との契約を解除した一方で各クラブの有望選手にも触手を伸ばしているとのこと。スポニチの記事によると野津田や宮原にも正式オファーを出しているらしいので、まだまだ名古屋絡みで揺れる可能性がありそうです。
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