12/25〜12/31のSANFRECCE Diary


<16.12.31> 先日サンフレッチェは、2017年シーズン開幕前スケジュールを発表しました。それによると、2次キャンプまでの日程は次の通り。
1/15(日)11:00頃    必勝祈願・清神社参拝(安芸高田市清神社)
1/15(日)午後     シーズンインイベント(シャレオ中央地下広場)
1/16(月)18:30〜    サンフレッチェ広島を励ます会(リーガロイヤルホテル広島)
1/17(火)〜1/27(金) 1次トレーニングキャンプ(霧島市国分運動公園)
 この霧島キャンプを激励するツアーの参加者の募集が始まっています。日程は1/20(金)の夜に福山駅・新尾道駅・広島駅・新岩国駅を出て1/21(土)〜1/22(日)のキャンプを見学し、日曜日の夜に広島に戻ってくる、と言うスケジュール。料金は福山・尾道発着か広島・岩国発着か、あるいは部屋のタイプによって違っていて大人1人が44,800円〜48,800円。子供(6〜11歳)は2,000円引きです。募集人数は40名で、申込者の中から抽選となっています。参加希望の方はハガキ(〒730-0021 広島市中区胡町3-19 ひろでん中国新聞旅行 サンフレッチェ広島・鹿児島キャンプツアー係)かメール(yuyu@topic-tour.co.jp)に(1)参加者全員の氏名・フリガナ・年齢、(2)郵便番号、(3)住所、(4)電話番号、(5)希望の部屋のタイプ(4・5名1室/3名1室/2名1室)を書いて、1/6(金)までにお送り下さい。当落については1/13(金)までに代表者にお知らせするとのことです。
<16.12.30> サンフレッチェは昨日、甲府のMF稲垣祥選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。東京生まれの稲垣は帝京高から日体大を経て2014年に甲府に加入。開幕戦に途中出場してプロとしてのキャリアをスタートさせると徐々に出場機会を増やして1年目はリーグ戦19試合、ナビスコカップ5試合、天皇杯3試合に出場しました。そして2年目からはDFからトップ下までこなせるユーティリティー性を発揮してレギュラーとして活躍。今季は33試合出場で5得点を挙げてキャリアハイの成績を残しています。中国新聞によると3年契約で年俸は推定で1,500万円。この年俸は広島のレギュラークラスの選手に比べれば低いのですが、今季の甲府での推定年俸は480万円だったらしいので大きなジャンプアップ、と言えます。中盤でプレーするにしろDFラインで戦うにしろ厳しいポジション争いが待っていますが、ぜひとも壁を乗り越えて、長く広島の主力として活躍して欲しいと思います。
<16.12.30> 野津田、宮原、川辺、吉野、大谷、増田と6人もの若手選手が期限付き移籍することになる来季のサンフレッチェですが、その理由について今日の中国新聞に記事が載っています。それによると一番の理由はやはりクラブが実戦経験が必要だと考えていることで、足立強化部長は「故障時の備えより、将来のために経験を積む方を優先した」と語っています。また経営面のメリットもあるそうで、選手の年俸を移籍先に肩代わりしてもらうだけでなく、レンタル料まで受け取れることからチーム強化費増にも繋がるそうです。ただその一方でなかなかベテランの壁を越えられないことから、選手の方から移籍希望を出してくることもあるとのこと。「広島で勝負したいと思えない選手を残しても団結できない」と言うチーム方針から、やむなく放出する場合もあるそうです。チームに黄金期をもたらしたベテラン選手がいることによってよって若手が出場機会をつかめない、と言う強豪ならではの悩みを抱えることになったサンフレッチェ。ここ1、2年が世代交代に向けてのターニングポイントになるのは間違いありません。
<16.12.29> 昨日サンフレッチェは、岡山のGK中林洋次選手の完全移籍での獲得を発表しました。2012年に広島から岡山に移籍した中林は、すぐにレギュラーを確保してリーグ戦全試合に出場。その後も守護神として岡山のゴールを守り続け、今季は初のプレーオフ進出に貢献しました。2008年〜2011年の広島在籍時は西川の壁を越えることができませんでしたが、岡山で積んできた経験によって大きな成長を果たしているはず。来季は林とのポジション争いを繰り広げて、チーム力アップに貢献して欲しいと思います。
<16.12.29> 中国新聞によると、宮吉拓実選手が昨日契約更改交渉を行い、300万円増の年俸1,800万円で合意しました。宮吉は1年契約にした理由について「広島を離れる気はないが一年一年で勝負したい」と語っているとのこと。強い決意で生まれ育った京都から広島に移籍したものの怪我のためにブレイクし損ねただけに、来季こそは「エース」と呼ばれるほどの活躍をして欲しいと思います。
<16.12.29> プレスリリースによると、京都に期限付き移籍中の吉野恭平選手のレンタル期間が延長されることが決まりました。7月に京都に移籍した吉野は、すぐに出場機会をつかむと17試合中13試合に先発フル出場。主にボランチとして京都の中盤を支えてプレーオフ進出に貢献しました。広島としても若いボランチは必要なのですが、やはり京都から強く慰留されたのではないか、と思われます。「悩み抜いた末に来シーズンもサンガでプレーすることを決めた」からにはその決断に責任を持って、大きく成長して戻ってきて欲しいと思います。
<16.12.29> サンフレッチェは昨日、酒気帯び運転で交通事故を起こした通訳兼用具担当の金大伸との契約解除と、織田社長と足立強化部長の減給処分を発表しました。金大伸は12/24の朝に信号待ちをしていた車に追突事故を起こして相手に怪我を負わせ、酒気帯び運転だったことが発覚して逮捕されています。クラブとしては不祥事の社会的な影響を考えて厳しい処分を下したと言うことで、今後も再発防止のために様々な対応策を取るとのことです。
 4年間で3度のチャンピオンになるなど明るい話題の多かったここ数年のサンフレッチェですが、今季はこの事故以外にもミキッチの交通事故や千葉のドーピング疑惑など、プレー以外で目立つことが多くなっています。これらは直接クラブの責任ではないことが多いのですが、しかし組織に緩みが出れば想定外のことも起こりやすくなるもの。特に織田氏が社長になって2年目になったと言うこともあって、問題点が出てきつつある、と言うことなのかも知れません。チームもベテランが徐々に去って世代交代をしなければならないと言うことで、いろいろな意味で曲がり角に立っているサンフレッチェ。来年のクラブ運営は、今季以上に厳しいものになるかも知れません。
<16.12.28> 中国新聞によると、今季で3年契約が満了となっていた柏好文選手が新たに3年契約を結び、200万円増の年俸4,200万円で合意しました。また茶島は400万円増の1,200万円で新たな2年契約を結び、佐々木は現状維持の2,200万円で契約更改しました。
<16.12.28> プレスリリースによると、川辺と大谷のレンタル期間が1年間延長されました。昨年から磐田に期限付き移籍していた川辺は、シーズン当初こそベンチスタートが多かったものの1st stage終盤からレギュラーを確保し、リーグ戦16試合に出場して2得点を挙げてJ1残留に貢献しました。これまでの報道によると2年で広島に復帰するのが既定路線だったようですが、磐田からも残留を要請されていたようで「今までの人生で一番悩んだ」とのこと。戻って来なかったのは残念ですが、「結果を残して、また広島に戻れるように頑張ります」と言う言葉を信じて待ちたいと思います。
 一方町田にレンタル中の大谷も、通常の期限付き移籍に切り替えて来季も町田でプレーすることになりました。9月半ばに「育成型期限付き移籍」と言う形で町田に移籍した大谷は、先発は1試合に留まったものの6試合に起用されるなど戦力になっていました。
 更に昨日は、増田卓也選手の長崎への期限付き移籍も発表されました。広島皆実高から流通経済大を経て2012年に広島入りした増田は、西川や林と切磋琢磨しながら出場機会を狙ってきましたが、やはりレギュラーへの壁は厚く5年間のリーグ戦出場は5試合に留まっていました。長崎はプロ9年目の大久保が今季のリーグ戦全試合に出場するなどゴールマウスに君臨していますが、経験のあるセカンドキーパーがいないのが悩みの種。大久保に何かあった時にはすぐに危機に陥る可能性があるだけに、増田に白羽の矢が立ったものと思われます。経験値では大久保が上ですがポテンシャルでは増田も負けていないはずなので、「同い年対決」を制してレギュラーをゲットして欲しいと思います。
<16.12.27> プレスリリースによると、野津田岳人選手は来年は清水に期限付き移籍することになりました。一昨年はリーグ戦18試合で2得点、昨年は19試合で4得点とレギュラーまでもう一歩、と言うところまで来ていた野津田でしたが、今季はゼロックススーパーカップやACLでは出場していたもののリーグ戦はベンチ入りもなく、出場機会を求めて新潟に期限付き移籍していました。そして1st stageこそ5試合の出場に留まったものの、2nd stageは先発9試合を含む13試合に出場して2得点。左足の威力と運動量を生かして、新潟のJ1残留に貢献しました。野津田は「広島に戻りたい気持ちはありましたが、クラブと相談した結果、自分が成長するためにもう1年、他チームでプレーすることになりました」と移籍を決断したとのこと。新潟では監督交代もあって不完全燃焼に終わりましたが、来季は清水で押しも押されぬレギュラーとして活躍して、再来年こそ広島に戻ってきて欲しいものです。
 一方昨日は、宮原和也選手の名古屋への期限付き移籍も発表されました。宮原は今季、森崎和の負傷欠場のため第2節から5試合連続で先発出場するなど出場機会をつかみ、1st stage終盤はストッパーとして先発出場するなどユーティティー性を生かして8試合に出場しました。また2nd stageも第3節から4試合連続で先発するなどレギュラーをつかむかに見えましたが、第9節以降は怪我もあって出場機会の無いままに終わっています。宮原としてもこのまま広島でレギュラーを奪うか、それとも名古屋で出場機会をつかむか「かなり悩んだ」そうですが、自分が成長するためには移籍した方が良い、と決断した様子。こうなったからには佐藤寿人選手とともに名古屋のJ1昇格に貢献して、そして大きく成長して戻ってきて欲しいと思います。
<16.12.26> サンフレッチェは昨日、ブラジル2部のセアラ・スポルティング・クラブのMFフェリペ・デ・オリベイラ・シルバを完全移籍で獲得した、と発表しました。年俸は推定で30万ドル。フェリペはサンパウロ州出身の26歳で、U-19ブラジル代表の一員として2008年に仙台カップ国際ユースサッカーに参加しています。プロとしては2009年にパルメイラスでトップ昇格し2012年にアトレチコ・パラナエンセに移籍したものの、なかなか出場機会に恵まれず国内クラブをレンタルで渡り歩いていました。171cm, 69kgと小柄ですがキレのあるドリブルとラストパスを出せることが持ち味で、FKの精度も高いとのこと。海外移籍は初めてですが、ウェズレイの紹介で獲得に至ったそうです。中国新聞によると1トップとしてのプレーも想定されているそうですが、ビデオで見る限りでは典型的な10番タイプなので、トップ下として起用される可能性もありそうです。
<16.12.26> 中国新聞によると昨日皆川との契約更改交渉を代理人と行い、200万円増の年俸1,300万円で更改しました。皆川にはJ1を含む複数クラブからオファーが来ていたそうですが、皆川は「他チームで試合に出るより広島で濃い内容の練習をしようと思って残ることに決めた」とのこと。ウタカと寿人の移籍でFWはポジションが空いているだけに皆川にとっては来季は大きなチャンス。飛躍に期待したいと思います。
 一方、増田が長崎へ、宮原が名古屋へ期限付き移籍することが決まったとのこと。いずれも近々正式発表されることになるそうです。
<16.12.26> 週末に行われた「2016Jリーグインターナショナルユースカップ」に出場したサンフレッチェユースは、グループステージは1勝1分け1敗で2位。最後の順位決定戦ではFC東京U-18に敗れて4位に終わりました。サンフレッチェユースの試合結果は次の通り。
【グループステージ】
広島ユース 1-1 京都U-18
広島ユース 1-3 エストゥディアンテス
広島ユース 7-2 釜山アイパーク

【順位決定戦】
広島ユース 3-4 FC東京U-18

<16.12.25> 昨日カシマスタジアムで行われた天皇杯準々決勝鹿島戦は、PK失敗などが響いて0-1で敗れて今季の全日程を終了しました。
 森崎和とウタカが体調不良などで欠場して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 野上 水本

     青山  丸谷(→佐藤79分)

ミキッチ           柏
(→清水68分)
   A・ロペス   柴崎

       皆川(→宮吉88分)

SUB:増田、高橋、茶島、森崎浩
 対する鹿島は柴崎岳、金崎、西がベンチにも入らず、GK:曽ヶ端、DF:伊東、植田、昌子(→鈴木66分)、山本、MF:永木、小笠原、遠藤(→三竿76分)、中村、FW:土居、赤崎(→ファブリシオ86分)、と言うメンバーでした。試合の序盤は広島が球際を激しく行って主導権を握ろうとします。それに対して鹿島はやや運動量が少ないながら、ここぞと言うところでは連動した攻撃で広島ゴールを脅かします。前半5分にはスルーパスから赤崎がシュートしましたが林の正面。13分には遠藤がシュートしましたが枠外に外れます。広島は18分に塩谷のパスカットから柴崎が抜け出してフリーでシュートしましたが枠を外してしまいます。続いて19分には塩谷がシュートしましたが枠外。26分にはアンデルソン・ロペスが素晴らしい身のこなしで3人をかわして柏に展開し、クロスに合わせようとしましたがわずかにタイミングがずれてしまいます。その後は広島が次々と鹿島ゴールに襲いかかり、水本や皆川がヘディングで狙いますがなかなか良いところにボールが飛びません。前半は全体的に広島が押しながらもシュートの精度が悪く、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりは広島がチャンスを作り、7分にはアンデルソン・ロペスがシュートしましたが枠を捉えることができません。そして後半12分、小笠原の浮き球のパスにDFも反応したもののラインを割ると思ったかクリアし切れず、飛び出した赤崎に角度のないところからシュートを決められて先制点を許してしまいました。
 追いつきたい広島は前がかりに攻めて行きます。しかし鹿島はカウンターからチャンスを作り、13分には遠藤が決定的なシュートを放ちましたが林が見事なセーブ。15分にも遠藤の決定的なシュートを林がセーブします。そして後半17分、柏がペナルティエリア内で大きな切り返しをすると伊東が思わず引っかけてPKを得ます。自らボールを取りに行ったアンデルソン・ロペスがキックしましたが、しかしコースを読んだ曽ヶ端に止められ同点のチャンスを逃してしまいました。
 何とかしたい広島は、清水を投入して左に入れて柏が右に回ります。そして29分には柏のプレスで得たCKから皆川がフリーになりますが、ゴール右上隅を狙ったシュートはサイドネットに行ってしまいます。鹿島も32分に赤崎がペナルティエリア内でフリーになりましたがシュートをふかしてくれて助かります。寿人と宮吉を投入して最後の攻撃に賭ける森保監督。しかし攻撃の連動性が無くなかなかシュートに持ち込むこともできません。そして4分のアディショナルタイムも無為に過ぎて、得点の無いままにサンフレッチェの2016年は終わりを告げました。
 試合後に佐藤寿人選手は「浩司は引退、自分は退団と言う形でチームを去る。今はクラブとしての転換期」と語りましたが、まさにその言葉通り。それなりのサッカーは見せるもののここぞと言うところで勝ち切れず、大事な試合を悉く落としてきた2016年を象徴した試合だった、と言えるでしょう。選手たちは勝ちたい気持ちに満ちていたように見えましたし、またプレーも一生懸命さが伝わってくるものだったと思いますが、しかし言って見ればそれだけのもの。頑張れば報われる、とは限らないのがプロの試合と言うもので、特に相手が今季のチャンピオンともなれば勝てなかったもの当然、と言わざるをえません。昨年優勝したメンバーからドウグラスと浅野が抜け、森崎和も千葉もいない、そして今季を引っ張ってきたウタカも不在と言う状況の中で、それに代わるチームが作り切れていなかったと言うことが改めて確認できた試合だった、と言うことだと思います。森保監督は「結果が出なかったことは、私の力のなさです」と語っていますが、やはり一度完成したチームを作り直すことがいかに難しいか、と言うことを痛感した一年だったのではないでしょうか。
 そう言う意味で言えばこの日の相手の鹿島も、世代交代に長い時間をかけざるをえなかった、と言うことを見るべきでしょう。3連覇を果たした2007年〜2009年以降ほとんどの主力が入れ替わるとともに、中心選手として期待が大きかった内田や大迫などが欧州に移籍。一時は残留争いにも巻き込まれながら、しかもナビスコ杯や天皇杯では優勝しながらもリーグではなかなか優勝できずに7年がすぎて、ようやく今年チャンピオンに返り咲きました。今季は緩やかに世代交代を行いつつ戦ってきた広島でしたが、しかしそのミッションはそう簡単なものではないと言うことを、改めて教えられた試合だったと言えるかも知れません。
 ところでこの日が広島での最後のプレーとなった佐藤寿人選手。わずか10分あまりのプレーで見せ場は作ることができませんでしたが、しかし試合後には多くの横断幕を掲げて「寿人コール」を繰り返す広島サポーターとの別れを惜しむこととなりました。彼が広島に来た2005年から12年のあいだ、サンフレッチェはJ2降格や3度の優勝など様々な歴史を積み重ねてきました。寿人を失うのは痛恨なのですが、しかしチームもサポーターも今こそ新たな道を歩み始めるべきなのでしょう。今季、ゼロックススーパーカップ以外は優勝争いにも絡めなかった悔しさを、来季の新しいメンバーで絶対に晴らして欲しいと思います。

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