12/4〜12/10のSANFRECCE Diary


<16.12.10> 浦和戦後のドーピング検査で禁止薬物の「メチルヘキサンアミン」が検出されて暫定資格停止中の千葉ですが、B検体からも検出されたらしく宙に浮いた状態が続いているそうです。千葉は意図的に摂取していないと主張しているものの混入経路の立証が必要で、クラブもこれに全面的に協力しているとのこと。法律家、医師、スポーツ関係者による聴聞会も近日中に2回目が開かれる予定ですが、制裁が完全に解除されるかどうかは不透明で、記事では「通常2年とされる資格停止期間が短縮される可能性はある」との記述に留まっています。千葉との契約は2018年まで残っていることから広島としては戦力として計算したいところですが、仮に資格停止が1年以上ともなればCBの補強は必須。クラブのためにも本人のためにも、少しでも早く疑惑が晴れて欲しいものです。
<16.12.9> モバイルサイトの「サンチェのひとり言」によると、エディオンスタジアム広島が芝の張り替え工事に入ったそうです。今の芝が張られてから17年経っているため本当はもう少し早めに工事に入りたかったところ、チャンピオンシップの可能性があったためこの時期に始まることになったとのこと。J2降格や優勝を見届けてきた歴史ある芝生は、ファンやサポーターが持って帰りやすいような大きさに切ってスタジアム正面階段に置いてあるそうです。先着500名限定で12/12の午後4時まで配布していますので、欲しい方はお早めにどうぞ。
<16.12.9> U-19日本代表は7日、U-19アルゼンチン代表との2試合目の親善試合を行い、1-2で敗れました。メンバーは、GK:小島、DF:藤谷、板倉、中山、舩木、MF:遠藤、冨安、坂井、三好(→原73分)、FW:小川、中村(→久保HT)。日本サッカー協会のサイトによると、前半はアルゼンチンに攻められるシーンが多かったものの40分に小川のミドルシュートが決まり、1点リードでハーフタイムを迎えました。しかし後半2分にCKから同点に追いつかれると、後半40分にパスミスから追加点を奪われそのまま敗戦のホイッスルとなりました。
<16.12.8> 中国新聞の記事によると、柴崎選手が昨日、800万円増の推定年俸4,000万円で新たな2年契約を結びました。柴崎は今季は33試合にフル出場して自己最多の8得点を奪うなど日本人選手としては最高級の評価をされた、とのこと。森崎浩と寿人の対談でフィールドプレーヤーとしては上から3番目の年齢になっただけに、来季はこれまで以上にチームを引っ張ってもらわなければなりません。
<16.12.8> Jリーグは昨日、Jリーグアウォーズで表彰される賞の一部を発表し、広島は「フェアプレー賞高円宮杯」を5年連続で受賞しました。この賞は原則としてリーグ戦の反則ポイントの少ないクラブに与えられるもので、サンフレッチェは今年は-6。一昨年の-19、昨年の-12よりは若干増えているものの、4年連続で唯一のマイナスポイントでの受賞となりました。一方「最優秀育成クラブ」にはG大阪が選ばれ、今季も広島の「育成力」が評価されることはありませんでした。
<16.12.7> アルゼンチン遠征中のU-19日本代表は一昨日U-19アルゼンチン代表との親善試合を行い、1-2で敗れました。メンバーは、GK:山口(→若原HT)、DF:柳、橋岡(→冨安75分)、町田、浦田、MF:長沼、市丸、原、黒川(→遠藤60分)、FW:和田(→久保60分)、中村。JFAのサイトによると序盤は相手のプレスに押し込まれ、前半13分にクリアボールが相手の足に当たってゴールに入る、と言う不運な形で失点したとのこと。その後も流れをつかめず、前半はシュートチャンスも作れないままに終わりました。また後半も4分にPKを献上してリードを広げられましたが、後半15分に久保と遠藤を投入するとリズムが変わった様子。そして後半20分、久保のドリブルからチャンスを作ると、こぼれ球を原がミドルで叩き込んで1点差に迫りました。ただその後はチャンスを作りながらも決めきれず、そのまま試合終了のホイッスルとなりました。広島から選ばれている長沼は先発フル出場したものの「うまくいかず90分が終わってしまった」とのこと。次のチャンスには、ぜひともこの経験を生かして欲しいと思います。
<16.12.6> 中国新聞によると、塩谷選手が新たな5年契約を結んだことが分かりました。塩谷とは一昨年末に5年契約を結んでいて来季はその3年目となりますが、それを2年延長して来季は300万円増の5,000万円での契約となります。「広島を愛し強くしてきた選手たちが去って行く中、中心となってもう一度強い広島を作りたい」と言う想いから、塩谷自身が新たに2年の契約延長を申し出たとのこと。「リーダーとしてやって行きたいという強い想いと、もう一回広島で成長してやろうという覚悟を感じた」(足立強化部長)塩谷の、来季の活躍に期待したいと想います。
<16.12.5> スポーツ報知の記事によると、札幌が今日にも野津田の期限付き移籍の正式オファーを出すそうです。野津田には名古屋からもオファーが来ているとの情報がありますが、記事によると「野津田自身は札幌への好印象を周囲に話している」とのこと。「札幌も事前交渉の調査段階で、争奪戦を制する手応えはつかんでいる」とのことで、ほぼ決まり、のような書き方をしています。ただ広島としても野津田は将来の主力としての期待は大きいわけですし、特に森崎浩の引退により彼の戦力としての重要度は上がっているはず。オファーはオファーとして、まずはクラブが本人とどう話し合うか、がポイントになりそうです。
<16.12.5> サンフレッチェユースは昨日高円宮杯プレミアリーグウェストの第17節で、神戸弘陵学園高を4-1で下して4年ぶり3回目の優勝とチャンピオンシップ出場を決めました。サンフレッチェユースのメンバーは、GK:大迫、DF:東野(→里岡75分)、イヨハ、川井、MF:力安、藤原、満田(→明比81分)、川村、仙波(→宮本89分)、東(→村山88分)、FW:山根。ゲキサカの記事によると先制点は前半15分。川村のパスを仙波がダイレクトで落とすと、山根がゴール右隅に流し込みました。続いて21分にも右からの川井のクロスに山根が頭で合わせてリードを広げたもののその後は攻撃が停滞。逆に神戸弘陵高の反撃を受けて、前半終了間際にCKから失点して1点のリードでハーフタイムを迎えました。しかし広島は後半開始直後に東のクロスが相手の手に当たったとしてPKを得ると、山根が決めてリードを広げます。そして後半40分にはクロスのこぼれを山根が決めて突き放し、1試合を残して優勝を決めました。第17節の全結果と順位表は次の通り。
【第17節】
大分U-18  1-2 東福岡高
名古屋U18  1-1 G大阪ユース
神戸弘陵高 1-4 広島ユース
大津高   2-5 神戸U-18
C大阪U-18 0-1 京都U-18

         試合 勝点 勝 分 負 得失差
1 広島ユース   17    44   14   2   1   +25
2 C大阪U-18   17    35   11   2   4   +24
3 神戸U-18    17    34   10   4   3   +13
4 東福岡高    17    30    9   3   5     0
5 G大阪ユース   17    29    9   2   6    +7
6 京都U-18    17    19    5   4   8    -3
7 大津高     17    15    5   0  12   -17
8 神戸弘陵高   17    14    3   5   9   -17
9 名古屋U18    17    11    2   5  10    -9
10 大分U-18    17     9    2   3  12   -23
ゲキサカ 山根永遠 優勝決める4発!
<16.12.4> Jリーグのチャンピオンシップ決勝の2nd legが昨日埼玉スタジアム2002で行われ、鹿島が逆転で2-1で勝って7年ぶり8回目の王者に輝きました。1st legを0-1で落としている鹿島は2点以上の勝利が必要でしたが、しかし序盤に主導権を握ったのは浦和。前半7分に高木の右からのクロスに興梠が合わせて、先制点を奪いました。またその後も武藤の2度のシュートなど決定的な場面を作りましたが突き放せずに進むと、鹿島は前半40分、ファン・ソッコのロングフィードで抜け出した遠藤のクロスを金崎が頭で決めて同点に追いつきます。さらに後半33分、鹿島が左サイドでボールを奪うと鈴木が抜け出し、たまらず槙野がペナルティエリア内のファウル。ここで得たPKを金崎が決めて鹿島が逆転に成功します。その後浦和は槙野を前線に上げてパワープレーを仕掛けたものの、さほど効果的な攻撃にはならずそのままタイムアップ。1勝1敗で並び得失点差でも並んだものの、アウェイゴールの差で鹿島が上回って優勝しました。
 お互いに堅い戦いで面白みに欠けた1st legに比べて、この2nd legはお互いに攻め合う好ゲームになったと思います。その中で素晴らしかったのは鹿島の戦い方。2点取って勝たなければならないということから、徹底的に弱点とされる浦和のDFラインの裏を突いてしっかり2点を取りきりました。またリードしてからの守備も手慣れたもの、と言う感じで、終盤に浦和に押し込まれながらもしっかりと守りきりました。少なくともこの試合についてはいろいろな意味で鹿島が上回っていたのは間違いなく、勝利は当然だったと言えるように思います。
 それにしても考えてしまうのは、またしても目の前で優勝を逃したペトロヴィッチ監督のことです。この試合は浦和が先制点を奪ったことで一見有利になったように見えましたが、鹿島にしてみれば2点以上取って勝たなければならない、と言う状況は変わらないわけで、ゲームプランはそのままで戦うことができました。それに対して浦和は更に1点を追加して試合を決めてしまうのか、それとも相手に点を与えないように戦うのかはっきりしなかった、と言う印象です。ペトロヴィッチ監督自身も青木と駒井を早い時間帯に投入し、3枚目のカードも後半25分で使ってしまうなど焦りが垣間見えましたし、また残り10分で早々と槙野を前線に上げてパワープレーを仕掛けるなど、監督自身がテンパっていたのではないか、と思うような采配でした。J2降格寸前だった浦和の監督に就任して4年。チームをリーグ屈指の強豪に育て、弱点だった守備も整備してリーグ最少失点でリーグ戦を終え、更にルヴァンカップではついに優勝を勝ち取るなど勝負弱さも克服したか、に見えましたが、ここぞというところで冷静な判断ができなくなると言う悪癖は克服できていない印象でした。ペトロヴィッチ監督も語っているように昨年、今年ところころ変わるレギュレーションに翻弄された感があるのは気の毒ではあるのですが、しかしそのような中でも「森保サンフレッチェ」はチャンピオンシップに勝って年間首位のプライドを守ったことを考えれば「言い訳」はできないでしょう。(と、本人も言ってますが。)サンフレッチェを育ててくれたペトロヴィッチ監督には今でも感謝しているのですが、その後浦和で思い通りに補強しながらいまだに優勝できないのを見ていると、5年前に退任してもらったサンフレッチェの判断は正しかった、と改めて思います。
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