2/28〜3/5のSANFRECCE Diary


<16.3.5> 明日はJ1リーグ戦1st stage第2節。サンフレッチェはアウェイで名古屋グランパスと対戦します。
 2010年に優勝、2011年には2位と言う成績を残したものの、その後は浮き沈みはありつつも最終的には中位に収まる、と言うパターンを繰り返してきた名古屋は、昨年限りで西野監督に見切りをつけてOBの小倉隆史氏をGM兼監督として迎えました。そしてこれまで主力を張ってきた闘莉王やダニルソン、ノヴァコヴィッチら主力を放出する一方で大卒ルーキーを含めて11名を加入させて、今シーズンを迎えました。そしてプレシーズンマッチでは連携不足を露呈して3連敗を喫したものの、開幕戦では新戦力のシモビッチがゴールを決めて小倉監督の初陣を白星で飾っています。まだまだチーム作りの途上とは言え、この勝利は何よりも大きな自信になったはず。明日は勝利でこの勢いを加速させようとしているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、中国新聞によると森崎和が2/29の練習中に左太もも裏を痛めて明日の試合の欠場が濃厚だとのこと。FCソウル戦でダブルボランチとしてプレーした宮原か丸谷が代わりに先発することになりそうです。と言うことでメンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 千葉 佐々木

     青山  宮原

ミキッチ           柏

   茶島      柴崎

       佐藤

SUB:増田、水本、キム、清水、丸谷、野津田、ウタカ
 ACLとリーグ戦で3連敗と苦しいスタートとなったサンフレッチェですが、内容は悪くないだけにここが頑張りどころ。明日はこれまで以上にチーム全員で心を合わせて、リーグ戦初勝利を挙げて欲しいと思います。
<16.3.4> 日本サッカー協会は昨日トレーニングキャンプに参加する日本代表候補を発表し、広島から塩谷と浅野が選ばれました。今回選ばれたのは次の26人。
【GK】東口(G大阪)、西川(浦和)、六反(仙台)、林(鳥栖)
【DF】槙野(浦和)、森重、丸山(FC東京)、米倉、藤春(G大阪)、
    塩谷(広島)、車屋(川崎F)、昌子、植田(鹿島)
【MF】柏木、武藤、遠藤航(浦和)、遠藤康、柴崎(鹿島)、
    米本(FC東京)
【FW】興梠(浦和)、小林(川崎F)、金崎(鹿島)、永井(名古屋)、
    宇佐美(G大阪)、齋藤(横浜FM)、浅野(広島)
 今回は3/7(月)の午後に千葉に集まって、3/9(水)の昼までトレーニングを行います。
<16.3.4> サンフレッチェの久保会長は昨日、多目的サッカースタジアム「ヒロシマ・ピース・メモリアル・スタジアム」建設案を発表しました。候補地はもちろん旧広島市民球場跡地で、平和記念公園との一体的な運営を提唱。敢えて南側のスタンドの一部を開けることによりスタジアムから原爆ドームが見えるようになっています。規模としては高さ制限も考えて収容人数25,000人を想定し、建設費の試算は140億円。広島県や広島市が進めるみなと公園の試算の180億円を下回るとともに負債償還費用が与える収支への影響も少なくなると試算しています。中国新聞によると県と市の補助金は見込まずに久保会長がエディオンと個人から30億円を負担し、toto補助金35億円、スタジアム使用料45億円、企業からの寄附20億円、個人の寄附金10億円で建設費を賄うとのことです。観客のアクセスや港湾機能とのバッティングなど課題山積のみなと公園にできたとしても、「クラブ運営は非常に困難」との試算から「サンフレッチェは新しいスタジアムを本拠地としては使わない」と不退転の決意を表明した久保会長。広島県と広島市には、この切実な思いをぜひ聞いて欲しい、と思います。
<16.3.4> 先行販売であっという間に売り切れていたリーグ戦用ユニフォームの一般販売が明日から始まります。今回販売されるのは1stレプリカが1,000枚、ボーイズが100枚、2ndレプリカ(L)が60枚。販売はe-vpointのみとなっています。1stレプリカは今後1,900枚の追加販売が行われる予定ですが、詳細は未定とのこと。先行予約分の4,450枚の購入ができなかった方は、ぜひこの機会にどうぞ。
<16.3.3> 日本サッカー協会は一昨日U-19日本代表候補を発表し、広島からは長沼と森島が、またユースから大迫が選ばれました。今回選ばれたのは次の29人。
【GK】辻(鳥栖)、廣末(青森山田高)、大迫(広島ユース)、若原(京都U-18)
【DF】中山(柏)、初瀬、野田(G大阪)、町田(鹿島)、
    藤谷(神戸)、舩木(C大阪U-18)、長谷川(新潟U-18)、
    橋岡(浦和ユース)
【MF】久保田(鹿島)、鈴木(筑波大)、長沼、森島(広島)、
    神谷(湘南)、佐藤(明治大)、佐々木(仙台)、伊藤涼(浦和)、
    邦本、冨安(福岡)、堂安(G大阪)、伊藤洋(磐田U-18)
【FW】和田(横浜FM)、森(甲府)、垣田(鹿島)、小川(磐田)、
    岩崎(京都橘高)
昨年11月にイングランドに遠征したU-18代表のメンバーから小島(早稲田大)、加藤有(大宮ユース)、浦田、岡野(千葉)、渡辺(東京Vユース)、杉森(名古屋)、岸本(C大阪)が外れ、辻、廣末、中山、初瀬、野田、橋岡、鈴木、森島、神谷、佐藤、邦本、和田、森、垣田、岩崎を招集。また、1月にロシア遠征したU-18代表のメンバーから大迫、若原、冨安が加わりました。
<16.3.2> 昨日アウェイで行われたACLグループステージのFCソウル戦は、千葉のゴールで先制したもののまたもや逆転で敗れて連敗となりました。
 疲労や怪我を考慮して川崎F戦から先発8人を入れ替え、次の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     丸谷  宮原

キム            清水
(→柏69分)
   野津田    ウタカ(→宮吉75分)

       浅野(→皆川75分)

SUB:増田、佐々木、吉野、柴崎
 対するFCソウルは、GK:ユ・ヒョン、DF:キム・ドンウ(→チョン・インファン88分)、キム・ウンシク、オスマール、MF:コ・ヨハン、チュ・セジョン(→パク・ヨンウ81分)、コ・グアンミン、シン・ジンホ、高萩、FW:ダムヤノビッチ(→パク・チュヨン80分)、アドリアーノ、と言うメンバーでした。フレッシュなメンバーが並んだ広島でしたが、DFラインに下がった宮原がゲームを作って落ち着いて進めます。ソウルも守備時にはサイドがDFラインまで下がって5バックとして、ボールを奪うと縦に早く仕掛けて4分にはダムヤノビッチがシュート。6分にはチュ・セジョンがシュートしましたが枠を外れます。広島は前半16分、浅野が右サイドでボールをキープすると野津田がダイレクトで叩きましたが惜しくも枠外。19分にはショートコーナーから野津田のクロスに浅野が合わせましたがこれも枠外に外れます。そして前半25分、清水のFKを千葉が頭で叩き込み、広島が先制点を奪いました。
 しかしこの得点がソウルの闘志に火をつけたか、その後は圧力をかけて点を取りに来ます。28分のキム・ウンシクのシュートは枠を外れて助かりまが、32分の左からのCKはDFが弾いたものの、逆サイドに流れたボールをキム・ウンシクに押し込まれて同点に追いつかれてしまいました。
 後半に入るとソウルのパスワークに振り回されるシーンが増えて、なかなかリズムをつかめなくなります。そして後半4分にはシン・ジンホのFKにDFラインの裏でアドリアーノに爪先で合わせられて勝ち越しを許すと、その後は一方的な試合になってしまいます。広島は何とか追いつこうとするものの、逆に後半11分にはコ・グアンミンに右サイドを突破されてクロスをアドリアーノに押し込まれて点差は2点に広がります。後半15分のシン・ジンホのシュートは林がキャッチし、20分にはアドリアーノのシュートを千葉がブロックして耐えましたが、しかし後半24分にオスマールのパスをシン・ジンホがヒールで流すとDFラインの裏に抜け出したアドリアーノにまたもや決められてしまいます。その後広島は柏に続いて皆川と宮吉を投入して反撃を試みたものの、チャンスらしいチャンスは42分にクリアのこぼれを狙った塩谷のシュートぐらい。後半はほとんど良いところを見せることができずに、試合終了のホイッスルを聞くことになりました。
 広島はU-23代表が韓国を破る原動力になった浅野や北京国安時代にACLで活躍したウタカがいたとは言え、チーム全体の力としてはやはりソウルの方が一枚も二枚も上だった、と言うしかないように思います。序盤は広島の攻撃を警戒して強固な守備ブロックを作って攻めを寸断。浅野のスピードやウタカのキープ力とシュート力を生かすシーンはほとんどありませんでした。またセットプレーから失点すると攻撃のスイッチを入れてすぐに追いつき、後半は着々と加点して付け入る隙を与えてくれませんでした。特に今年からソウルに加わったアドリアーノは一瞬でDFラインの裏を取る動きが素晴らしく、広島の守備陣は捉まえ切れていませんでした。過密日程の影響やアウェイの環境の違い、特に広島が「レギュラー」を半分以上入れ替えていたのに対してソウルはベストメンバーだった、と言う両チームの状況はあったかも知れませんが、それにしても久々にアジアの怖さを思い知らされた試合だったように思います。
 ただその一方で、このような試合を経験できたということは出た選手たちにとってはきっとプラスになるだろう、とも思います。試合後に森保監督は「前半は、球際、攻守の切り替え、チームとしての戦い方という部分も五分五分の戦いができていた」と語っていますが確かにその通り。相手が身体を寄せてきても球際で頑張ってボールを奪い返し、パスをしっかりと繋ぐ広島のサッカーができていました。問題は「2点目を取られたときから、チーム全体に焦りが出た」(宮原)と言うところで、ここでいったん落ち着いて相手の攻撃を受け止めて、我慢しながら反撃の機会を狙う、と言う戦い方ができればここまで崩れることはなかったと思います。昨年はどんな相手に対してでもそのような戦い方ができていましたが、それがメンバーが入れ替わった今年も同じようにできる、とは限らないのは当然のこと。特に経験の浅い選手が多いとどうしても一人ひとりの考え方がバラバラになってしまいがちで、こればかりは練習と試合を積み重ねるしかありません。この屈辱をプラスに生かすことができるかどうか、選手一人ひとりが成長することができるかどうかが、サンフレッチェが今年もチャンピオンになれるかどうかのカギになるのではないかと思います。リーグとACLが次々とやって来る厳しい戦いは今後も続きますが、決して挫けることなくチーム全体の力で戦い抜いて欲しいものです。

広島公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  試合経過
サッカーダイジェストWeb  戦評
サッカーキング  戦評

<16.3.1> 公式会見で森保監督は青山選手について「Jリーグ開幕戦の時に右足首を捻挫し腫れ上がっていた」と言うことで今回の遠征には帯同していない、と説明しました。森崎和も不在なのでボランチは丸谷と宮原の組み合わせになると思いますが、誰が出るにしろサンフレッチェのサッカーは変わらないはず。ソウルの攻撃陣を怖れることなく、チーム全体で助け合って勝点を取って欲しいと思います。
 今日の試合会場はソウルワールドカップスタジアムで午後2時キックオフ。当日券販売は11時からで、開場は12時の予定です。テレビは日テレG+で生放送と録画放送(3/3(木)14:00〜)が、また日テレプラスで録画放送(3/7(月)26:00〜)が予定されています。今日はブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はモバイルサイトの速報などをどうぞ。
<16.2.29> 明日はACLグループステージMD2。サンフレッチェはアウェイでFCソウルと戦います。
 昨年のKリーグクラシックは4位に終わったFCソウルですが、FAカップでは高萩の活躍で1998年以来2度目の優勝を果たして今季のACL出場権を獲得しました。これまでのACLは2011年にベスト8、2013年に準優勝、2014年に3位、そして昨年はラウンド16と必ずグループリーグを突破しているFCソウルは、今年も初戦のブリーラム・ユナイテッド戦でアドリアーノの4ゴールを含む大量6得点を挙げて快勝しています。明日はホーム開幕戦でしかも韓国は休日と言うことで、大勢のサポーターが詰めかけるのは間違いないところ。休養十分かつ万全の広島対策を立てて、明日の試合に臨もうとしているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、今シーズン早くも4試合目で、しかも中2日のアウェイ戦と言うことでメンバー構成が難しいところ。今朝の中国新聞によると川崎F戦に先発したメンバーのうち5人が帯同していないとのことなので、フレッシュな選手を中心に戦うことになるのではないでしょうか。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        林

   佐々木 塩谷 水本

     青山  丸谷

清水             キム

   浅野      ウタカ

       皆川

SUB:増田、吉野、宮原、柏、茶島、野津田、宮吉
 開幕からいきなりの連戦、しかもACLとJ1リーグは敗戦からのスタートと苦しい状況になってしまったサンフレッチェですが、こう言うときこそ「2チーム分の戦力」の真価が問われるところ。明日は総力を挙げて戦って、ACL初勝利を挙げて欲しいと思います。
<16.2.28> 昨日エディオンスタジアム広島に1万8千人を集めて行われた開幕戦は、87分に小林にゴールを許して3年ぶりの黒星スタートとなりました。
 山東魯能戦ではメンバーから外れた寿人、森崎和、ミキッチが先発に復帰して、ゼロックススーパーカップと同じ先発メンバーで戦いました。
        林

    塩谷 千葉 佐々木

     青山 森崎和
     (→丸谷83分)
ミキッチ           柏(→清水60分)

   茶島       柴崎
   (→ウタカ69分)
       佐藤(→浅野82分)

SUB:増田、水本、キム、丸谷
 対する川崎Fは新戦力を3人先発起用して、GK:チョン、DF:エウシーニョ、奈良、谷口、車屋、MF:大島、中村、森谷、狩野、FW:小林、大久保、と言うメンバーでした。ファーストシュートは川崎で、2分に大久保が遠目からシュート。また大久保は10分にもペナルティエリアの外から狙いましたがいずれも枠を外れます。また14分には青山がボールを失ったところから攻められましたが、小林のシュートは林の正面を突いて助かります。広島は9分にCKに千葉が頭で合わせましたが惜しくも枠外。17分以降は何度もCKを取って波状攻撃を仕掛け、18分には佐々木が際どいシュートを放ちましたがGKの好守に阻まれます。両チームともにパスを繋いで攻め込むものの、お互いに守備の意識が高くチャンスを与えません。41分には柏がカットインからシュートしましたがDFがクリア。42分には森崎和が強烈なミドルを放ちましたがGKのファインセーブに阻まれ、43分にはCKのボールが佐々木から寿人につながったものの打てず。44分にはCKのボールを低く入れると、DFの背中を回ってフリーになった寿人が打ちましたがDFの必死のディフェンスに弾かれます。前半の前半は川崎、後半は広島のチャンスが多かったもののどちらもゴールを割れず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりは広島がチャンスを作り、3分には柴崎がペナルティエリアの中からシュートしましたがGKが横っ飛びでクリア。4分にはミキッチのクロスや塩谷のミドルなど波状攻撃を仕掛けたものの川崎の守備は崩れません。その後は川崎に流れが変わり、8分には大久保のシュート。10分には大島が、12分には車屋が狙ってきます。柏に代えて清水を投入する森保監督。そしてその直後にはミキッチのクロスに走り込んだ柴崎が決定的なシュートを放ちましたが枠を捉えることができません。26分には清水のクロスにニアで浅野が合わせましたが惜しくもサイドネット。36分にはミキッチのパスを受けた浅野がシュートしましたがこれも枠外に外れます。そして後半38分、青山がボールを奪われて川崎の速攻を受け、左からの中野のクロスを小林に押し込まれてついに先制点を許してしまいました。
 その後広島はワントップに入ったウタカを使って同点に追いつこうとします。そしてウタカは45分にはミドルを打ちましたがクリアされ、46分には柴崎のCKにウタカが頭で合わせましたがしっかり打てずに枠外に外れます。逆に川崎は落ち着いてパスを繋いで時間を進め、最後は清水のクロスのこぼれをクリアされて試合終了のホイッスルとなりました。
 今季初めて公式戦を戦う川崎Fに対して、広島は既に3試合目。多少メンバーを入れ替えながら戦っていた、とは言え青山、柏、千葉、塩谷、林はずっと先発で出ていたわけで、その影響があったのは否定できないように思います。広島のパスはそれなりに回っていたものの安定感に欠けていて、いつも以上にミスが多かったように思います。特に前線の3人のコンビネーションで崩すシーンはほとんど無く、またクロスが中と合わないシーンも多く見られました。ドウグラスがいなくなった、と言う要因もあるとは思いますが、しかし点が取れなかったのはそれだけの理由ではないはず。開幕直後の過密日程で選手個々のコンディションにばらつきがあって、微妙なコンビネーションのずれがあったのかも知れません。サッカーダイジェストWebの記事によると川崎は「広島がバテると想定し、守備でスタミナを浪費させるようペースを調整した」そうですが、まさに川崎の思惑通りの試合になってしまった、と言わざるを得ません。
 この川崎に見られるように、昨年優勝した広島に対しては他のチームがこれまで以上に対策を練ってくるのは間違いないところ。そしてサンフレッチェはこれまで以上に、その対策を打ち破って行かなければなりません。山東魯能戦、川崎F戦と悔しい敗戦が続きましたが、その余韻も冷めないうちに今週も2試合戦わなければならないわけで、立ち止まって考えている余裕はありません。次の試合は中2日でソウル戦となりますが、何とか立て直して次こそ勝利を挙げて欲しい、と思います。

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日刊スポーツ  スコア速報  試合経過  過密日程  寿人  小林  大久保
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  マッチレポート  【広島】王者の"宿命"  【川崎】「らしくない」勝利

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