3/20〜3/26のSANFRECCE Diary


<16.3.26> だいぶ遅くなってしまいましたが、紫熊倶楽部4月号(Vol. 218)を紹介します。
 最初の記事はゼロックススーパーカップで、「出場4回目で4度目の優勝は、本当に凄い実績だ。鹿島の5度に次いで2位。優勝確率100%は唯一無二の存在である。」と言う書き出しから始まっているのですが、しかし内容は過密日程に関することがメイン。ACLの初戦に日程を合わせてきた中韓のクラブと比較してのJリーグの日程の厳しさを追求しています。これに続く記事は「紫熊戦士の物語」で、佐藤寿人選手のJ1最多得点新記録について書いています。3番目の記事は、サッカースタジアム建設に向けての久保会長の記者会見の全文で、質疑応答まで詳細に書かれています。
 インタビューで登場しているのは千葉選手。久保会長のスタジアムについての記者会見の話から始まって、なかなか勝てていないシーズン序盤のチーム状態や自分自身の成長について語っています。中野編集長による「アウェイ見聞録」は豪雪のソウル。川崎F戦の翌日早朝に広島を出てからソウルに移動して練習を取材し、「最高の参鶏湯」にありつくまでの顛末を書いています。「READERS AREA」に続くのは「背番号のドラマ」と言うコラム。今季から背番号を変更した浅野、野津田、清水、吉野の4人を取り上げて、それぞれの背番号の歴史を辿っています。
 今年からの新企画の「今月のPICK UP MATCH」はJリーグ開幕の川崎F戦。数字上でも内容的にも上回っていた広島がなぜ敗れたのか、その原因と課題を分析しています。また「MATCH REPORT」としてはG大阪戦、山東魯能戦、FCソウル戦、名古屋戦を振り返っています。
 「紫熊選手たちの物語」は「結果を出せ」と言うサブタイトルで、今季に賭ける若手の宮原、茶島、皆川の3人をピックアップ。中島浩司氏の「蹴始一貫」は宮崎キャンプの訪問記です。そして最後は「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン紫熊倶楽部は定価360円。ホームゲーム会場とV-POINTの他、広島県内の大手書店で発売中です。また通販はリニューアルされたe-VPOINTからどうぞ。
<16.3.25> プレスリリースによると、サンフレッチェは6/1に韓国・大邱市で行われる「第5回嶺南日報国際親善試合」に出場することが決まりました。この大会には昨年も若手中心で参加して、浅野と野津田のゴールで2-0で勝っています。今年もリーグ戦の2日後の試合と言うことから、出場機会の少なかった選手が中心で行くことになるのではないでしょうか。
<16.3.25> 日本代表は昨日「2018FIFAワールドカップロシアアジア2次予選」でアフガニスタンを5-0で下し、勝点を19に伸ばしました。日本代表のメンバーは、GK:東口、DF:酒井宏、吉田、森重、長友、MF:原口、長谷部、清武、柏木(→香川64分)、FW:金崎(→小林79分)、岡崎(→ハーフナー72分)。力の勝る日本代表は立ち上がりからボールを支配して一方的に押し込み、10分には金崎が振り向きざまにシュートしたものの枠外。12分には原口のミドルがバーを直撃し、18分には長友が切れ込んでシュートしましたが枠外に外れます。24分にはDFラインの裏に抜け出した金崎がシュートしたものの飛び出したGKが身体に当てて防ぎ、35分の金崎のシュートもDFの足に当たって枠を逸れて行きます。圧倒的に攻めながらも人数をかけたアフガニスタンの守備を崩せなかった日本でしたが前半43分、ペナの中で清武からのパスを受けた岡崎が芸術的な反転でDF2人をかわすとコースを狙ってシュート。これが見事にゴールネットに突き刺さって、1点リードで前半を折り返しました。
 後半も圧倒的に攻める日本代表。後半13分には金崎のパスで抜け出した清武がゲットして点差を2点に広げます。続いて後半18分には酒井宏のクロスがオウンゴールを誘い、29分にはCKから吉田が頭で押し込みます。そして33分には途中投入されたハーフナーが高さを生かしてハイボールを落とすと、金崎が身体で押し込んで勝負を決めました。
 この結果グループリーグの7試合を終えて、日本代表の勝点は19となり2位以上を確定。各組2位のうち勝点が19以上になるチームは他に3チームだけであることから、最終予選進出をほぼ確実にしました。3/29には昨日シンガポールを破って勝点を18に伸ばしたシリアと、首位通過を賭けて戦います。
<16.3.24> サンフレッチェは昨日「広島みなと公園サッカースタジアム(案)における使用料の考察」を発表しました。これはサンフレッチェが発表した「Hiroshima Peace Memorial Stadium(仮)建設プラン」に対する広島県知事や広島市長の発言に答えたもの。スタジアムを広島みなと公園に建設した場合の収支を、「マツダスタジアム建設時の実績」と「サンフレッチェ案発表時の想定」の2つの想定で試算してその結果を示しています。
 まず主にマツダスタジアム建設時の実績を元に想定した場合の借入金総額は95.6億円。これを金利1.5%で30年間返済することにすると、スタジアム使用料は年間5.6億円となり、多少の入場料収入の増加を見込んだとしても営業利益は2.7億円の赤字になってしまいます。一方「サンフレッチェ案発表時の想定」では経済界からの資金を20億円、寄付その他を10億円と見込んでいるため借入金は85.5億円に圧縮されますが、それでも30年均等返済するためにはスタジアム使用料を5.1億円。よってこの場合でも営業利益は2.2億円の赤字になってしまいます。その上これらの試算の中には大規模修繕積立金や歩道橋などの周辺設備費、土壌汚染対策費は含まれておらず、試合開催時の経費(警備費やシャトル便の費用)も別。みなと公園にアクセスする公共交通機関は広島電鉄しか無いためシャトルバスやシャトルフェリー(が実際に機能するか別として)を運行しなければならないのは明らかなわけで、経営の立場からすればとても飲める話ではありません。
 湯崎広島県知事は県議会で「年間1.8億円を念頭に検討している」「サンフレッチェの経営が成り立たないような使用料は当然あり得ない」と発言していますが、それは100億円近い借入金の多くを税金で補填することを考えてのことなのか、はっきりしてもらわなければなりません。その上湯崎知事は一昨日も会見で「誤解がある」「対立を作り出した」とまるでサンフレッチェ側に責任があるかのような言い方をしていますが、そのようなことを言うのであればまずは上記の点に関して具体的に説明する責任がある、と言えます。そのためにもまずはサンフレッチェが求めている県・市・商工会議所との四者会談に応じるべきなのではないでしょうか。
<16.3.23> プレスリリースによると、大宮戦で負傷した佐々木選手が昨日広島市内の病院で検査を受け、右膝前十字靭帯断裂と診断されて手術を行うことになりました。全治については術後に明らかになるとのことですが、過去の症例(例えば2005年の青山選手)を見ても長引くのは確実で、おそらくシーズン中の復帰は難しいものと思われます。今シーズンは開幕から4試合に先発フル出場するなどチームに貢献していただけに、本人にとってもチームにとっても痛い怪我となりました。
<16.3.22> 昨日吉田サッカー公園で北九州との練習試合を行い、1-1で引き分けました。北九州のメンバーは、GK:鈴木(→中山HT)、DF:弓崎、寺岡(→田守77分)、市川、川島、MF:梶原、新井、加藤、内藤、FW:小谷、松山。サンフレッチェのメンバーは不明ですが、おそらくはGK:増田(廣永)、DF:大谷、吉野、水本、MF:キム、丸谷、森島、高橋、野津田、宮吉、FW:皆川(佐藤)、と言う感じだったのではないでしょうか。得点は前半1分に野津田、後半21分に小谷でした。
<16.3.22> プレスリリースによると、U-23代表メンバーに選ばれていた浅野選手が、左足足底筋膜炎のため代表参加を辞退することになりました。また同じく大島(川崎F)と山中(柏)も怪我のため辞退したことにより、秋野(柏)、小泉(新潟)、オナイウ(千葉)が追加招集されています。
 因みに「足底筋膜炎」と言うのはかかとの骨から足指の付け根まで張っている薄く幅広い腱が炎症を起こして痛みをもたらす、というものだそうですが、浅野の場合は十中八九プレーのしすぎ。昨シーズン終了後に五輪予選を戦い、1週間ほど休んだだけでチームに合流してここまで来ているわけで、いくら若いとは言えどこかが痛くなって当たり前だと思います。大宮戦でフル出場しているところを見るとそれほど酷いわけでは無さそうなので、ここから2週間のブレイク中にしっかりと身体を休めて、次の戦いに備えて欲しいと思います。
<16.3.21> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ1st stage第4節大宮戦は、浅野の3得点に絡む活躍で5-1で快勝し、11位に浮上しました。
 前節足指を痛めて途中交代した寿人はベンチスタート。その一方で浅野が今季リーグ戦初めて先発して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 佐々木

     青山  宮原

ミキッチ           柏
(→清水68分)
   ウタカ     柴崎
   (→皆川87分)
       浅野(→茶島68分)

SUB:増田、水本、丸谷、佐藤
 対する大宮は、GK:塩田、DF:和田、福田、河本、沼田(→奥井HT)、MF:横山、岩上、ペチュニク(→横谷HT)、泉澤(→江坂HT)、FW:家長、ムルジャ、と言うメンバーでした。立ち上がりは大宮に攻め込まれるシーンもありましたが落ち着いて跳ね返すと、6分にはウタカとのワンツーで浅野が抜け出したもののDFがクリア。9分にはウタカが反転して出したパスを浅野が打ちましたがGKが抑え、11分には塩谷がペナの中まで入ってシュートしましたがこれもGKに止められます。そして21分、塩谷のクサビのパスを受けたウタカが反転して裏に出すと、浅野の折り返しをウタカが決めて広島が先制点を奪いました。
 27分に低い位置でボールを奪われ泉澤に決定的なシュートを打たれる、と言うシーンもありましたが、しかしすぐ後に柏のクロスから柴崎のシュートなどで追加点を狙います。そして前半38分、ウタカの守備でボールを奪い返すと宮原からウタカへ。そしてDFラインの裏へのパスを浅野がダイレクトで打ってGKの頭の上を破ってゴールに突き刺します。その後CKから河本に危ないシュートを打たれたものの佐々木がゴールライン上でクリアして、2点リードで前半を折り返しました。
 後半に入って2枚替えで逆襲を試みる大宮。高い位置でのパス回しがつながるようになって、広島は耐える時間が長くなります。後半9分には泉澤のパスに横谷が合わせましたがポストを弾き、直後の右からのクロスは枠を外れて助かります。そして後半15分、泉澤のパスを家長が折り返すと、中央に飛び込んだ横谷に押し込まれて1点差に迫られました。
 これで勢いが出た大宮は前がかりになって攻めてきます。後半18分には泉澤にシュートを打たれましたが林がセーブ。19分には家長に危ないシュートを打たれますが枠を外れて助かります。そして後半21分、DFラインから繋いで柴崎のパスを浅野が持ち込むと、逆サイドに流れたクロスに青山が詰めてリードは再び2点差。27分には青山のスルーパスで抜け出した柏がそのまま持ち込んで右足のシュートを決め、後半43分には清水のクロスはポストに弾かれたものの詰めていた柴崎が押し込んで勝利を決定づけました。
 高さとスピードと運動量のドウグラスに代わって足下の柔らかさとキープ力が特徴のウタカが入ったと言うことで、コンビネーションの再構築を続けてきたサンフレッチェでしたが、この試合は一つの答えを出したと言って良いでしょう。1点目と2点目はいずれも右サイドでのウタカと浅野のコンビネーションから挙げた得点でしたが、それ以外にもこの2人の関係からチャンスを量産。そして終盤にはこの2人にサイドや中盤の選手も絡んで大宮守備陣を蹂躙しました。ここまでの3試合ではリーグトップの51本のシュートを放ちながら得点はわずかに3で、しかもそのうち2本はPKとオウンゴールと言うことでとにかく「決定力」に課題があった今季のサンフレッチェでしたが、この日はシュート13本で5得点と言う効率の良さでした。試合終盤は大宮がチーム全体で混乱してのでその分は差し引く必要がありますが、それにしても前半の2得点で主導権を握り、1点返されてもその後のチャンスを生かして突き放し、最後はダメを押すと言う「横綱相撲」で、さすがJリーグ王者と言って良いものだったと思います。後半の立ち上がりに攻め込まれて20分ほど押し返せない時間が続いた、と言う点は反省点ではありますが、まずは一安心と言うところではないでしょうか。
 またこの日は浅野が先発フル出場して結果を出した一方で寿人には出番が無かった、と言うことで、「エース交代」を告げる歴史的な日になった、と言えるかも知れません。これまでの浅野は主に相手が疲れた頃を見計らって投入され、スピードを生かしてゴールを陥れると言うパターンがメインだったわけですが、この日はペナルティエリア内でのDFとの駆け引きから一瞬フリーになってパスを引き出し、3点に絡むことができました。これはまさに寿人が得意にしてきたプレーだったと言えるわけで、まさに「エースの背中を見て成長してきた」成果を出した、と言って良いように思います。もちろん、ここでできたからと言って次もできる保証は全く無いわけですし、また寿人だってこのまま引き下がるはずは絶対にないと思いますが、それにしても浅野の成長が目に見えたと言うのはサポーターにとっては嬉しいところ。このところ森崎和の不在を感じさせないプレーを見せている宮原や、まだ波があるものの切れ味鋭いプレーを見せる茶島ら若手の突き上げによる緩やかな世代交代が進んでこそ、今季のタイトル獲得が見えてくるのではないでしょうか。

広島公式サイト  大宮公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  試合経過  浅野  渋谷監督
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  マッチレポート

<16.3.20> 中国新聞によると、今日はワントップに浅野の先発が濃厚だ、とのこと。森保監督は「前線の組み合わせは答えが出ていない」と語っていますが、誰が先発から出るにしろ、思い切ったプレーで大宮の堅守を打ち破って欲しい、と思います。
 今日の試合会場はNACK5スタジアム大宮で、午後4時キックオフ。試合前にはオタフクソースの協力により「親子で協力して本格的な広島お好み焼きを作る」と言うイベントがあるそうです。(参加者募集は既に締め切っていますが。)また場内の飲食売店ではオタフクソースを使用した特別メニューが販売されるとのことですので、ぜひいろいろ試してみて下さい。
 テレビは地上波のテレビ埼玉とスカパー!ch581とCS801で生放送が予定されています。今日はブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はモバイルサイトの速報などをご覧下さい。
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