4/10〜4/16のSANFRECCE Diary


<16.4.16> 昨日ホームで行われたJ1リーグ1st stage第7節新潟戦は、ミキッチの「オウンゴールもどき」の1点を守り切り、今季3勝目で暫定4位に浮上しました。
 森崎和が開幕戦以来の先発復帰した以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和(→丸谷87分)

ミキッチ           柏(→清水78分)

   茶島      柴崎

       ウタカ(→皆川89分)

SUB:増田卓、宮原、宮吉、佐藤
 対する新潟は、GK:川浪、DF:酒井、増田繁、大野、コルテース(→平松81分)、MF:小泉、ラファエル・シルバ、加藤、レオ・シルバ、田中(→小塚78分)、FW:山崎(→前野81分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは広島がボールを回して新潟がカウンターを狙う、と言う展開で、ファーストシュートは5分にラファエル・シルバ。また12分には右からのクロスを田中がヒールで落とし、レオ・シルバが飛び込みましたが枠を外れて助かります。広島はパスを回して相手ゴール前に迫るもののラストパスが合わずになかなかシュートを打てず。逆に新潟にボールを支配されて奪えない時間帯が続きます。22分には田中に危ないシュートを打たれましたが枠外。31分には塩谷が足を滑らせてボールを失い新潟のカウンターになりましたが、森崎和が絶妙なタックルで防ぎます。広島は37分に高い位置で奪ってウタカのパスを茶島が打ちましたが惜しくも枠外。40分にはミキッチのクロスにウタカが頭で合わせましたがGKのスーパーセーブに防がれます。前半はシュート数はほぼ同じながら新潟の思い通りと言う感じで、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半も最初のチャンスは新潟で、2分にカウンターからラファエル・シルバに抜け出されて危ういシュートを打たれます。また5分にもラファエル・シルバにペナルティエリアの中に侵入されますが何とかクリアします。逆に6分には細かいパス交換から塩谷が狙いましたが枠を捉えることができません。そして後半9分、塩谷のFKは弾かれたものの、こぼれを拾ったミキッチの左足のクロスがGKを越えてゴールへ。このボールはポストに弾かれたものの川浪の身体に当たってゴールに転がり込み、ラッキーな形で先制点を奪いました。
 これで新潟の闘志に火が点いたか、前がかりに攻め込まれます。そして13分にはロビングのパスで田中が抜け出し、コルテースに危ういシュートを打たれましたが何とか防ぎます。広島も負けずに反撃して、16分にはウタカが惜しいシュートを放ちましたがGKが反応します。小塚を投入して攻勢を強めようとする新潟。広島も清水を入れて左サイドから反撃します。終盤は新潟も疲れが出たか攻めのペースが落ち、逆に広島は中盤での守備が効いて何度もチャンスを作ります。44分には右サイドを崩して柴崎がシュートしましたがGKがセーブ。46分には清水がシュートしたもののDFに弾かれ、47分には清水のクロスを柴崎が押し込みましたが残念ながらオフサイドを取られます。最後は広島が攻め続けて反撃の機会を与えず、1点差を守って逃げ切りました。
 記録を見るとシュート数は広島11本に対して新潟は9本ながら、ボールキープ率は45:55。全体的に押し込まれている時間帯も長く、苦しい展開を強いられました。特に前半は前線とDFラインが連動せずなかなかボールを奪えませんでしたし、逆に攻撃では相手陣内までは運べるもののゴール前の精度が悪くなかなか決定的なシーンを作れませんでした。試合後に森崎和幸選手が言っていたように「今は連戦で一人ひとりのコンディションがバラバラ」と言う状態でチーム全体が連動してハイテンポのゲームを続けることが難しかった、と言うのが一番の理由だったのではないかと思います。
 そんなチーム状況の中で最も輝いていたのは、久々の先発出場となった森崎和幸選手でした。とりわけ凄みすら感じさせたのはその守備。カウンターからドリブルでボールを運ばれそうになっても間合いをさっと詰めてボールをクリーンに奪う、と言うシーンは一度や二度ではありませんでしたし、相手のボールの動きを予測して素早く身体を寄せて攻撃を寸断する、と言うプレーも随所に見せました。更にボールを持てば急ぎ過ぎるチームを落ち着かせ、リズムを取り戻させる役割を果たしました。彼が怪我で出場できない間は宮原や丸谷がボランチで出場してそれなりに良い動きを見せていた、とは思うのですが、そのレベルを遥かに上回る圧巻のプレーだった、と言えます。連戦で苦しいチームに頼もしいベテランが戻ってきたこと、その結果勝ち点3を取ったと言うことが、この日の最大の収穫だったと言えるでしょう。
 昨年は史上最多の勝点を取って3度目のリーグ優勝を果たしたサンフレッチェでしたが、一つ一つの試合は決して盤石のものではなかったと思います。5連勝でスタートした2nd stageもボール支配で上回られる試合が多く、粘り強い守備で我慢して何とか点を取って勝つ、と言う形で勝点を積み重ねていました。そう言う意味ではこの日のサッカーは「広島らしい勝利だった」と言っても良いでしょう。中3日、中4日で続く連戦はまだ半分にもなっていませんが、このような粘り強い戦いを続けていけばきっと結果が付いてくるはず。来週の山東魯能戦と横浜FM戦も、同様の戦いで一つ一つ勝ちを積み重ねて欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  新潟公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  試合経過  ミキッチ  大谷  森保監督
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  マッチレポート  ドクトル・カズ

<16.4.15> 中国新聞によると、昨日のミニゲームでは森崎和がボランチに入ってプレーしていたとのことで、開幕戦以来の先発出場することになりそう。鹿島戦では速いテンポの試合に持ち込まれて流れを失っただけに、「ドクトル」のゲームコントロールで落ち着いて試合を進めて勝利を目指して欲しい、と思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時半キックオフ。場外のおまつり広場では、「てぶらで観戦」として3時半から手荷物を1個500円でお預かりします。またサンフレッチェ応援グッズを持参して、受付スタッフの「今日のキックオフは?」の質問に「7時パン!」と答えるとセブンゴールドの「金の食パン」がもらえるプレゼントが4時半から。「サンフレッチェふわふわドーム」も4時半から、「日本郵便ブース」は5時から行います。そして、今日も試合開始30分以降のご来場で当日券が全席種半額になる「駆けつけ割」を実施しますので、仕事や学校の関係で遅くなりそうな方もぜひご来場下さい。
 サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは佐藤寿人選手のプレミアムカードを3,000名様に。選手コラボメニューは皆川選手の「鶏もつ味噌煮込丼」800円と茶島選手の「これこれ。この味と思う親子丼」700円を提供します。また対戦相手に因んだ試合会場限定グルメは「新潟産コシヒカリ100%焼きおにぎり〜焦し味噌仕立て」を2個300円。「清酒呑み比べセット」は東広島市の「亀齢 寒仕込 純米酒」と三好市の「瑞冠 純米酒70%」及び新潟県の「越の関 特別純米酒」を900円です。
 テレビはスカパー!ch580とCS800で生放送が予定されています。今日もブログで速報をしますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<16.4.14> 明日は前倒しで行われるJ1リーグ1st stage第7節。サンフレッチェはホームで新潟と戦います。
 吉田新監督を迎えて昨年の15位からの浮上を図る新潟は、補強を最小限に抑えて今シーズンを迎えました。そして開幕戦は勝利したもののその後3試合勝利が無く、現在勝点7で13位。今月初めには広島から野津田を補強するなど、試行錯誤しながらチーム作りを進めています。今季のこれまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A ○2-1 湘南  【新】ラファエル・シルバ、伊藤、【湘】高山
2A ●3-6 神戸  【新】指宿、ラファエル・シルバ2、【神】石津、相馬2、レアンドロ、ペドロ・ジュニオール2
3H ●1-2 横浜FM 【新】富樫、齋藤、【横】ラファエル・シルバ
4H △2-2 柏   【新】田中、大野、【柏】武富、エデルソン
N1A ●0-1 仙台  【仙】榎本
N2H ○1-0 鳥栖  【新】レオ・シルバ
5A ○1-0 福岡  【新】田中
N3H ●0-5 川崎F 【川】谷口2、狩野2、橋本
6H ●1-2 磐田  【新】ラファエル・シルバ、【磐】ジェイ2
 前節は後半早々にカウンターからラファエル・シルバが押し込んで先制点を奪ったものの、その直後にPKを与えて同点に追いつかれるとその後ペースを乱し、2度目のPKをジェイに決められてそのまま敗れています。明日は契約の関係で野津田は出場できませんが、その分野津田とポジションを争う加藤、小塚らが燃えているはず。明日は勝利と言う結果で自分たちのサッカーに確信を得たい、と思っているのではないかと思われます。
 対するサンフレッチェですが、前節は後半に崩れて今季最多失点で敗れています。これを立て直すために森保監督が動くか、それとも前節のメンバーを使い続けるか。私は森崎和の先発復帰を予想します。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   茶島      柴崎

       ウタカ

SUB:増田、丸谷、宮原、清水、佐藤、皆川
 連戦の上に怪我人続出で苦しい戦いが続くサンフレッチェですが、森崎和に続いて森崎浩も全体練習に復帰しているとのことですし、浅野も来週には戻ってくるはず。新潟戦と来週の山東魯能戦を勝利で乗り越えれば、リーグ戦もACLも視界が開けてくるのではないでしょうか。明日は誰が出場することになっても力を合わせて、勝って上位に食らいついて行って欲しいと思います。
<16.4.14> U-23日本代表候補は昨日静岡県内で清水と練習試合を行い、新潟へレンタル中の野津田がゴールを決めました。今回選ばれていたメンバーは次の23人。
【GK】櫛引(鹿島)、杉本(徳島)、牲川(鳥栖)
【DF】小川(FC東京)、亀川(福岡)、三丸(鳥栖)、岩波(神戸)、
    奈良(川崎F)、植田、伊東(鹿島)、三浦(清水)
【MF】橋本、中島(FC東京)、原川(川崎F)、矢島(岡山)、
    野津田、小塚(新潟)、前田(横浜FM)、三竿(鹿島)、
    鎌田(鳥栖)
【FW】富樫(横浜FM)、金森(福岡)、オナイウ(千葉)
 清水戦の前半のメンバーは、GK:櫛引(→牲川30分)、DF:三丸、伊東、植田、三浦、MF:矢島、小塚、前田、三竿、金森、FW:オナイウ。序盤にセットプレーから失点し、オナイウ、金森が決定的なシュートを放ったもののあまりシュートに持ち込めない展開が続いて0-1でハーフタイムを迎えました。後半のメンバーは、GK:牲川(→杉本61分)、DF:亀川、岩波、奈良、小川、MF:原川(→三竿68分)、橋本、野津田、鎌田、中島、FW:富樫。後半25分に鎌田が鋭いリスタートから前線にパスを出すと、フリーで抜け出した野津田が左足のシュートを決めて同点に追いつきました。しかしその後は追加点を奪えず、1-1で引き分けました。
<16.4.14> 昨日までJ-GREEN堺でトレーニングキャンプを行っていたU-19日本代表は昨日G大阪と練習試合を行い、2-0で勝ちました。今回招集されていたメンバーは次の通り。
【GK】小島亨(早稲田大)、波多野(FC東京U-18)、廣末(青森山田高)、
    大迫(広島ユース)
【DF】岩田(大分)、初瀬、野田(G大阪)、町田(鹿島)、
    小島雅(仙台)、舩木、森下(C大阪U-18)、冨安(福岡)、
    長谷川(新潟U-18)
【MF】鈴木(筑波大)、三好(川崎F)、神谷(湘南)、遠藤(横浜FM)、
    市丸、高木(G大阪)、伊藤涼(浦和)、伊藤洋(磐田U-18)
【FW】和田(横浜FM)、森(甲府)、垣田(鹿島)、小川(磐田)、
    堂安(G大阪)
 サッカーダイジェストの記事によると若手に藤ヶ谷、二川、岩下らベテランを起用したG大阪に対してアタッカー陣が躍動した、とのこと。前半17分には遠藤のミドルのこぼれに小川が詰めて先制すると、34分には遠藤の突破から小川が2点目を決めました。そして後半は攻撃が思うように作れなかったものの守備が頑張って完封勝利を収めました。
<16.4.14> 日本サッカー協会は昨日欧州遠征するU-15日本代表を発表し、サンフレッチェユースから山崎大地選手が選ばれました。今回選ばれたのは次の20人。
【GK】高山(湘南U-15平塚)、鈴木(浦和Jrユース)
【DF】熊田(鹿島ユース)、岩井(横浜FMJrユース)、西尾(C大阪U-15)、
    狩野(JFAアカデミー福島U15)、井上(甲府U-15)、石田(名古屋U15)、
    遠藤(東京VJrユース)
【MF】山崎大(広島ユース)、瀬畠(JFAアカデミー福島U18)、松本(C大阪U-15)、
    山田(京都U-15)、小田(神戸U-15)、食野(G大阪Jrユース)、
    山本(東京VJrユース)
【FW】ブラウンノア(横浜FMJrユース追浜)、山崎稜(清水Jrユース)、
    栗原(三菱養和巣鴨Jrユース)、西川(横浜FMJrユース)
 このメンバーは4/24から5/1に開催される「第13回ディレナツィオーニトーナメント」に出場して、ノルウェー、メキシコ、オーストラリアと対戦します。
<16.4.13> 「サッカーキング」では、広島の新スタジアム問題について歴史的な背景に遡って理解するために「広島スタジアム問題のなぜ」と言うタイトルで短期集中連載を組んでいます。
 最初の記事(第0回)は「サンフレッチェの提案内容とは」と言うタイトルで、久保会長が3/3に行った記者会見の全文と、3/18と3/23にサンフレッチェが発表したスタジアム建設に関する見解を掲載しています。
 続いて第1回は「広島ビッグアーチが長らく抱え続けてきた問題点」と言うタイトルで現在のホームスタジアムの現状のまとめ。カープと旧広島市民球場やマツダスタジアムとの関係を絡めながら、サンフレッチェが直面している問題を詳述しています。
 第2回は「広島に於ける都市計画失敗の歴史」と言うことで、戦後の広島市内中心部にあった「原爆スラム」や旧広島市民球場建設の経緯、そして広島アジア大会に向けて整備された広島広域公園とその問題点を説明し、「広島の都市計画の失敗」と断じています。そして第3回では「久保会長が推し続けた専用スタジアム建設への思い」として、エディオンを全国3位の家電量販店に育て、経営が行き詰まっていたサンフレッチェを立て直したた久保会長のサッカー専用スタジアム建設に対する思いと、その背景を書いています。
 どの文章も「紫熊倶楽部」の中野編集長による読みごたえ十分のものとなっています。連載は残り2回。全てのサンフレッチェサポーターに、ぜひ読んで頂きたいと思います。
<16.4.13> 昨日「2018FIFAワールドカップロシアアジア最終予選」の組み合わせ抽選が行われ、日本はオーストラリア、サウジアラビア等とともにグループBとなりました。予選の日程は次の通り、
1 2016年9月1日  アラブ首長国連邦(ホーム)
2 2016年9月6日  タイ(アウェイ)
3 2016年10月6日  イラク(ホーム)
4 2016年10月11日 オーストラリア(アウェイ)
5 2016年11月15日 サウジアラビア(ホーム)
6 2017年3月23日  アラブ首長国連邦(アウェイ)
7 2017年3月28日  タイ(ホーム)
8 2017年6月13日  イラク(アウェイ)
9 2017年8月31日  オーストラリア(ホーム)
10 2017年9月5日  サウジアラビア(アウェイ)
 この中で一番の難敵は何と言ってもオーストラリア。このところのW杯予選での対戦成績は4分け2敗で一度も勝てていません。またUAEは昨年のアジアカップの準々決勝でPK戦の末敗れた因縁の相手。同じく4位に入ったイラクを加えて、アジアカップのベスト4のうち3チームが揃ったことになります。そしてサウジアラビアとタイはともに2次予選を無敗で首位通過。最終予選なので当然なのですが、非常に厳しい戦いが予想される組み合わせとなりました。最終節が灼熱のサウジアラビアでのアウェイゲームになるので、何とかそれまでに2位以内を確定したいところなのではないでしょうか?
<16.4.12> 高円宮杯プレミアリーグウェストの開幕戦が日曜日に行われ、サンフレッチェユースは京都U-18に1-0で競り勝って幸先良いスタートを切りました。メンバーは、GK:大迫、DF:東野、里岡、川井、MF:力安、満田、川村、仙波、FW:山根、村山(→藤原63分)、明比(→三原90+3分)。得点は後半24分で、川井の右からのクロスを山根が頭で決めました。第1節の全結果と順位表は次の通り。
【第1節】
C大阪U-18  3-2 大分U-18
神戸U-18   1-3 東福岡高
G大阪ユース 2-0 大津高
京都U-18   0-1 広島ユース
神戸弘陵高  3-0 名古屋U18

        勝点 勝 分 負 得失差
1 神戸弘陵高  3    1   0   0    +3
2 東福岡高   3    1   0   0    +2
3 G大阪ユース 3    1   0   0    +2
4 C大阪U-18  3    1   0   0    +1
5 広島ユース  3    1   0   0    +1
6 大分U-18   0    0   0   1    -1
7 京都U-18   0    0   0   1    -1
8 神戸U-18   0    0   0   1    -2
9 大津高    0    0   0   1    -2
10 名古屋U18   0    0   0   1    -3

<16.4.11> 昨日カシマスタジアムで行われたJ1リーグ1st stage第6節鹿島戦は、後半3点を奪われて1-4で敗戦。順位は10位に後退しました。
 メンバーは控えも含めて仙台戦と同じで、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  宮原(→宮吉79分)

ミキッチ           柏
(→清水72分)
   茶島      柴崎晃
   (→佐藤69分)
       ウタカ

SUB:増田、丸谷、森崎和、皆川
 対する鹿島は、GK:曽ヶ端、DF:西、植田、昌子、山本、MF:柴崎岳、小笠原、遠藤(→永木88分)、中村(→カイオHT)、FW:金崎(→赤崎71分)、土居、と言うメンバーでした。前半は積極的に攻める広島に対して、鹿島が堅い守備からカウンターを狙う、と言う展開。広島は2分に柴崎晃のCKに千葉が頭で合わせましたがわずかに外れ、4分にはミキッチが左足で狙いましたが防がれます。しかし6分、スローインを受けた土居が反転してペナルティエリア内からクロス。これは塩谷がクリアしたもののこぼれ球が土居に渡り、ニアサイドを抜かれて先制点を許してしまいました。
 この後も主導権を握って試合を進める広島。8分には塩谷が、茶島が狙い、9分の茶島の突破からの柏のシュートはぎりぎりで阻まれます。12分にも茶島のCKをウタカがトラップして狙ってシュートしましたが上に外れ、17分にはクロスのこぼれを柴崎晃が狙いましたがこれも枠を外します。鹿島も時折カウンターからチャンスを作り、19分には中村のクロスを折り返されて土居が詰めましたがポストに当たって助かります。そして前半37分、塩谷にクサビのパスをウタカがそのまま後ろに流してDFのマークを振り切ると、GKとの1対1を制して4試合連続ゴールで同点に追いつきました。  その後鹿島も40分に柴崎岳のFKに昌子が合わせたもののバーの上に外れ、逆に42分にはウタカのシュートがポストを叩くなど両チームともに決定機を作りながらも追加点は無く、同点でハーフタイムを迎えました。
 前半に左サイドをチンチンにされたことから、石井監督は後半から中村に代えてカイオを投入します。そしてこれが功を奏したか鹿島は左サイドからの圧力を強めます。そして後半11分、柴崎岳のクロスは林が防いだもののカイオが逆サイドへクロス。これを柏に競り勝った柴崎岳にヘディングで決められて勝ち越し点を許します。更に15分には左サイドを抜け出したカイオが角度の無いところから強烈なシュート。林は手に当てたもののゴール方向に飛び、そのままゴールネットに突き刺さって鹿島のリードは2点に広がりました。
 何とか追いつきたい広島は、チーム全体が前がかりになって点を取りに行きます。そして22分には茶島がフリーで打ちましたが曽ヶ端が反応。29分にはウタカのパスで柴崎晃が抜け出しましたが上手く収まらずシュートは打てません。ミキッチに代わって入った清水が何度も仕掛けてクロスを入れますがなかなか中に合わず、43分には青山のパスで抜け出した柏がシュートしましたが曽ヶ端に阻まれます。これに対して鹿島は何度もカウンターを繰り出し、34分には遠藤がシュートしましたが枠外。40分には赤崎が抜け出して土居がシュートしましたが林が何とか触り、42分にはFKにカイオが合わせましたがヒットせずに助かります。しかし47分にカウンターからカイオが突破。DFが2度タックルしたもののその度にボールがカイオの前にこぼれ、決定的な4点目を奪われて万事休しました。
 この試合の前半は広島の攻撃を鹿島が凌ぎ、時折鋭い攻撃で逆襲すると言う感じで緊迫感のあるゲーム展開だったと思います。特に広島はミキッチと茶島の切れ味鋭いドリブルから右サイドを突破して、何度も鹿島ゴール前に迫りました。前半のウタカのゴールは彼の技術の高さが光ったものだと思いますが、こちらが点を取るチャンスはそれ以外にもあったわけで、そこで決めることができていれば展開も違うものになっていたのではないかと思います。  それに対して後半は広島側にミスが目立ちました。特にラストパスやその前の組み立ての部分でのパスミスが増えて、前半のようにシュートまで行く場面自体が少なくなってしまいました。とりわけ3点目を奪われてからは前に行こうとする気持ちが強すぎたか、淡泊で単調な攻撃に終始してしまいました。一方失点シーンはカウンターから失った4点目を含めていずれもミスと言う感じで、柴崎岳のヘッドは柏が競り合っていれば防げたかも知れないし、カイオのシュートも手に当てたからには外に弾かなければならないし、タックルして奪ったからには足下に残してはいけないと思います。試合後に林は「全部自分の責任」と言っていましたが、やはりそうではなくて、失点はチーム全体の責任なのだと思います。こちらはブリーラム戦から中4日、鹿島はナビスコカップから中3日、とは言っても長時間移動で外国に行って試合をしてきた(しかも気温差約20℃)ダメージは隠しようがなかった、ということだと思いますが、それでも選手たちは与えられた条件で戦うしかありません。このような状況で好調の鹿島に当たってしまったのは不運だったとも言えますが、ぜひともこの厳しい局面を乗り越えて、リーグでもACLでも優勝に向かって進むしかありません。
 リーグ戦6試合を終えたサンフレッチェの戦績は2勝2分け2敗で10位。同じACL組の浦和が勝点13、G大阪とFC東京がそれぞれ勝点9ずつを取っていることを考えるとやや物足りない成績となっています。短期決戦のステージ制はスタートダッシュに失敗するとなかなか追いつくのは難しいのですが、残り11試合で首位との勝点差6と言うのはまだまだ射程距離内。今週は久々に広島に戻ってじっくり(でもないのですが)調整して、金曜日の新潟に勝って山東魯能戦に臨みたいものです。

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<16.4.10> 中国新聞によると、昨日千葉県内で行った練習ではウタカが前線でタメを作って茶島のシュートを導いた、と言うシーンも作っていたとのこと。今日は前節同様にウタカ、茶島、柴崎の3ピースで、リーグ最少失点(5試合でわずかに2)の鹿島の堅守の攻略を行うことになりそうです。
 今日の試合会場はカシマスタジアムで、午後4時キックオフ。当日券は全席種12時から第3ゲート横当日券売り場で販売します。また今日はJリーグ開幕以来ホームゲーム来場700万人突破の可能性が高いと言うことで、「Mission Seven Million」と題して様々なイベントが用意されているとのことです。
 テレビはスカパー!ch580とCS800で生放送が予定されています。今日もブログで速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
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