4/17〜4/23のSANFRECCE Diary


<16.4.23> 今週のJ1リーグ戦は日曜開催。サンフレッチェは1st stage第8節をアウェイで横浜Fマリノスと戦います。
 アデミウソン、藤本ら主力が移籍したにも関わらず最小限の補強で済ませた横浜FMでしたが、開幕戦こそ敗れたもののその後の6試合を負けなしで勝点を積み重ねて、現在のところ勝点14で4位。首位川崎Fとの勝点差は3で、優勝争いに絡んでいます。今季のこれまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H ●0-1 仙台  【仙】三田
2A △1-1 福岡  【横】中村、【福】ウェリントンU
3A ○2-1 新潟  【横】富樫、齋藤、【新】ラファエル・シルバ
4H ○2-1 鳥栖  【横】富樫、中町、【鳥】谷口
N1A △0-0 川崎F
5A ○2-1 G大阪 【横】中村、マルティノス、【G】アデミウソン
N3H ●1-3 柏   【横】富樫、【柏】中川、増嶋2
6H △0-0 浦和
7A ○5-1 磐田  【横】ファビオ、中澤、カイケ、齋藤、喜田、【磐】アダイウトン
N4H ○1-0 鳥栖  【横】伊藤
 前節磐田戦は開始3分に先制点を奪うと11分にも追加点を奪って優位に進め、齋藤の切れ味鋭いドリブルや喜田の無回転シュートなどで着々と加点して完勝しています。また先発メンバーを全員入れ替えて戦った鳥栖戦は、なかなか攻撃の形が作れなかったもののPKからの1点を守り切って勝利するなど、チーム全体の雰囲気は非常に良いはず。2004年以来12年ぶりのステージ優勝を目指して、明日も必勝を期して広島を迎え撃とうとしているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、山東遠征を回避したウタカとミキッチが先発するのは間違いないところ。また山東戦ではベンチ入りしたものの出場機会の無かった森崎和も先発するものと思われます。他の選手はコンディション次第と言うことでメンバーが入れ替わる可能性がありますが、一応新潟戦と同じメンバーを予想しておきます。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   茶島      柴崎

       ウタカ

SUB:増田、丸谷、宮原、清水、宮吉、佐藤、皆川
 目標としていたACL制覇の夢が潰えてしまったと言うことで精神的な落ち込みが気になるところですが、来季もACLに戻って来るためにはリーグ戦で勝つことが絶対に必要です。首位との勝点差は6で、しかも川崎Fと浦和が直接対決すると言うことで、明日は是非勝って上位との差を詰めたいところ。コンディションのバラつきがあって難しい試合になることが予想されますが、こう言うときこそピッチ上で助け合って、チームを勝利に導いて欲しいと思います。
<16.4.22> 広島市は一昨日、サッカースタジアムの検討と言うページで、県・市・商工会議所による「サッカースタジアム実務者検証作業部会」による「サッカースタジアムに係る事業の実現可能性調査」の詳細を発表しました。これによるとこの報告書は全35ページで、旧広島市民球場跡地と広島みなと公園の2ヶ所にスタジアムを建設した場合のケーススタディをして、建設地の絞り込みに向けた比較をしています。これによると既報のとおり旧広島市民球場跡地に建設した場合の整備費用は約260億円なのに対して、広島みなと公園の場合は約180億円。また敷地の広さなどの要素から、集客については旧広島市民球場跡地が有利であるものの「スタジアムの規模、多機能化・複合開発、観客の安全性、概算事業費については広島みなと公園が優位」としています。また「旧広島市民球場跡地はすでに様々な都市機能が集積している」のに対して広島みなと公園は「都市圏の新たな魅力創造に寄与する」として、広島みなと公園優位と言う結論に導こうとしています。
 これに対してひろスポ!は早速「驚くべきことにコスト詳細たった1ページ、さらにみなとの複合施設詳細はホテル併設かMICE施設だけ」と批判記事を発表。またやまもといちろう氏も即座に反応するなど、波紋が広がっています。サッカースタジアム建設の検討の経緯とその問題点についてはここが詳しいのでぜひ見て頂きたいのですが、この報告書は「広島みなと公園優位」の結論ありきで作成されたことがむしろ良く分かる文書である、と言えるでしょう。
 因みにこの「三者」に気を使ったか及び腰の報道に終始する地元マスコミとは違って、全国メディアによる力の入った報道が目立つようになってきました。例えば朝日新聞は4/19付で久保会長のインタビュー記事を掲載。久保会長はみなと公園に決まれば「経営者として責任をとることはできない。みなと公園に決まるなら会長を降ります」とまで語っています。また週刊プレイボーイでは「Jリーグ王者 サンフレッチェ広島vs広島市と県、ただいま仁義なきバトル中!!」と言う記事で、「ここまでひどい扱いを受けるなら、もはやホームタウン移転も視野に入れるべき」と煽っています。実際に久保会長が退けばサンフレッチェが会社として成り立たなくなるのは目に見えているわけで、ホームタウン移転も現実味のある話になるかも知れません。
 サッカーダイジェストの「拝啓 “広島人”。なぜ、旧市民球場跡地にスタジアムを造ってはいけないのですか」と言う記事にもあるように、冷静に検討すればこの報告書に書かれた旧広島市民球場跡地の問題点はほとんど解決するはず。むしろなぜ「旧広島市民球場跡地ではダメなのか」と言う素朴な疑問に、広島市はまったく答えていないことが分かります。このサッカースタジアム問題はサンフレッチェの経営問題と言うよりも、広島市の街づくりをどうするかという政治問題であると言うことが、ますます明らかになってきたと言えるのではないでしょうか。
<16.4.21> 昨日アウェイで行われたACLグループステージMD5は、序盤の失点を取り返せず0-1で敗れ、グループリーグでの敗退が決まりました。
 森保監督は今季初めて高橋を先発起用。またベンチに森崎和を入れた以外はブリーラム戦と同じメンバーで戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  丸谷

高橋            清水
(→柏74分)
   茶島      宮吉
   (→柴崎61分)
       佐藤(→皆川61分)

SUB:増田、吉野、宮原、森崎和
 対する山東魯能は、GK:ワン・ダーレイ、DF:ジウ、DF:ワン・トン、ジョン・ジョン、ダイ・リン、MF:ジュシレイ、モンティージョ(→リー・ウェイ85分)、リュウ・ビンビン、ウー・シンハン(→ワン・ヨンポー74分)、FW:ジエゴ(→ジャン・ウェンチャオ90+3分)、ハオ・ジュンミン、と言うメンバーでした。序盤から引いてブロックを作る山東。広島はパスを回しながら隙を探します。しかし最初にチャンスを作ったのは山東で、7分にモンティージョのクロスにウー・シンハンが頭で当てましたが枠を外れて助かります。そして9分、ハオ・ジュンミンのFKにジエゴが頭で合わせてゴールに流し込み、先制点を許してしまいました。
 これでますます守備を固める山東。広島はサイドから攻略を図りますが、初先発の高橋はなかなか突破できずクロスを入れても中に合いません。29分には茶島が惜しいシュートを放ちましたが枠を捉えることができず。40分には高橋のパスを受けた塩谷が左足でシュートしましたがGKのスーパーセーブに防がれます。山東は引いて守るだけでなく時折前からプレスをかけてパスを奪おうと試み、そして奪えばカウンターで広島守備陣を脅かします。前半は山東のゴールシーン以外はシュートも少なく膠着した展開でハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりは広島がボールを回してチャンスを窺い、0分には清水のクロスを寿人が落とし青山がブロック。7分には宮吉が落としたボールを寿人が狙いましたが大きく上に外れます。山東も5分にスローインから危ういシュートを打ち、8分と11分にはクロスにリュウが合わせましたが枠を外れて助かります。なかなか守備を崩せないと言うことで森保監督は皆川と柴崎を投入。16分には千葉の攻め上がりから宮吉がシュートしましたが大きく枠を外します。時間が経つにつれて引きこもりの度合いを強くする山東。広島は柏を投入してサイドからの攻略を試みますが、なかなか良い形を作れません。そして39分には皆川のスルーパスで抜け出した宮吉が戻すと皆川がフリーで打ちましたが大きく上に外します。広島は最後まで点を取ろうと攻めましたが得点は奪えず、痛い敗戦となりました。
 ボールを支配しながら敗戦、と言うパターンはMD1のホームゲームと同じながら、内容的には完敗と言って良い試合だったと思います。山東はセットプレーから得点を奪うと、その後はしっかりと守りを固めてほとんどチャンスを与えてくれませんでした。またただ守るだけではなく時折前からプレスをかけてボールを奪い、広島陣内に攻め込んで危ういシーンを作りました。山東は「勝てばグループリーグ突破」と言う試合でゲームプラン通りに戦って、思い通りの結果を得たと言って良いでしょう。試合は全体的に「スペクタクル」とは言えない内容だったと思いますが、山東の勝利に向けてのリアリズムが勝った試合だった、と言えるように思います。
 この敗戦で広島と2位山東との勝点差が4に広がり、今季のACLのグループステージでの敗退が決まりました。Jリーグチャンピオンとしての責任を果たせなかった、と言う思いはありますし、またACLで優勝して再びクラブワールドカップの舞台に立つ、と言う夢が潰えたのも残念だと言わざるをえません。ただ、だからと言って下を向く必要はない、とも思うのです。やはりこのような結果になった遠因は、昨年のリーグ戦の後にチャンピオンシップ、クラブワールドカップ、天皇杯と限界まで戦ったにも関わらず、3週間ほどのオフで今シーズンに向けての準備を始めざるを得なかった、と言うことにあるように思うからです。しかも開幕当初からゼロックススーパーカップ、ACL-MD1、リーグ開幕戦、ACL-MD2と立て続けに試合をしなければならず、その中で怪我人が続出したことがチームを苦しめることになりました。特に佐々木と浅野の怪我によってチーム力が大きく削がれ、他の選手への負担が大きくなったと言う側面は否定できないように思います。Jリーグもリーグ戦の金曜開催や代表のシェフの派遣などでACLを勝ち抜くためのサポートはしてくれているとは思うのですが、それだけでは足りないということなのではないでしょうか?中国のクラブの「爆買い」に代表される強化によって、以前とは比べものにならないほど難しくなったACLを勝ち抜くためには何が必要か。日本のサッカー界全体で考えなければならない状況になっているように思えてなりません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  試合詳細  試合経過  青山
サッカーダイジェストWeb  山東を崩せず  明暗分かれたJクラブ勢

<16.4.21> 大宮戦で右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負った佐々木選手が昨日広島県内の病院で手術を行い、全治8ヶ月と診断されました。これによって今季中の復帰は絶望となりました。
<16.4.20> 前日会見によると森保監督は「ウタカとミキッチがいないのはコンディションを考慮した判断」である、と述べています。一方山東魯能もFWのヤン・ジュ(楊旭)とDFのジャオ・ミンジエン(趙明剣)が出場停止。ヤン・ジュはMD1の試合でゴールを決められた選手ですが、山東魯能は層が厚いので戦力の低下はないと考えた方が良さそう。山東は2万人の観衆をバックに積極的に攻めてくることが予想されますが、チーム全体で助け合って勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。
 今日の試合会場は済南奥林匹克体育中心で、日本時間の午後8時半キックオフ。テレビ日テレNEWS24(スカパー!ch571とCS349)と日テレG+(スカパー!ch608とCS257)で生放送が、4/27(水)に日テレプラスで録画放送が予定されています。今日もブログで速報しますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
<16.4.19> 明日はACLグループステージMatch Day 5。サンフレッチェはアウェイで山東魯能と戦います。  今季はACLのプレーオフから戦いをスタートさせた山東魯能は、ここまで4試合を戦って勝点7と好調を持続していますが、中国スーパーリーグは開幕戦で敗れるなど序盤は調子が上がらずここまで5節を消化して勝点7で、順位は6位となっています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
ACL1 ○2-1 広島   【山】楊旭、タルデリ、【広】清水
ACL2 ○3-0 ブリーラム【山】タルデリ、ジュシレイ、趙明剣
1A ●0-3 江蘇蘇寧 【江】ラミレス、アレックス2
2H ○3-2 遼寧宏運 【山】タルデリ、王永珀、楊旭、【遼】チャマンガ、トゥレ
ACL3 ●1-4 FCソウル 【山】ジュシレイ、【ソ】アドリアーノ2、コ・ヨハン、ダムヤノビッチ
3A ●0-2 杭州緑城 【杭】羅竟、アンガン
ACL4 △0-0 FCソウル
4A △0-0 上海緑地
5H ○3-1 延辺富徳 【山】アロイージオ、OG、劉彬彬、【延】ユン・ビッカラム
 前節は広島同様に金曜開催でホームゲームを戦って、後半立ち上がりに追いつかれながらも終盤に突き放して甲級リーグから昇格してきた延辺富徳を破っています。明日は勝てばグループリーグ突破が決まると言うことで、勝利を狙って立ち上がりから激しく来るのは間違いない、と思われます。
 対するサンフレッチェですが、中国新聞によると昨日現地入りして軽めに調整したとのこと。メンバーは選手たちの体調や疲れの具合を見ながら選ぶことになるので予想は難しいのですが、次のような布陣を予想します。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  宮原

柏             清水

   茶島      宮吉

       佐藤

SUB:増田、高橋、吉野、キム、丸谷、柴崎、皆川
 明日の試合は引き分けでも勝ち抜きの可能性は残りますが、その場合は広島がFCソウルに勝って山東魯能がブリーラムに負けるのが前提となります。また勝てば自力でのグループリーグ突破の可能性が残りますが、ホームで1-2で敗れているため勝っても1-0では勝点で並んだときに上回ることができません。従って明日はできれば2点以上を取って勝ちたいところ。厳しいアウェイゲームとなりますが、チーム一丸となって戦い抜いて欲しいと思います。
<16.4.17> 今日の午後3時から吉田サッカー公園で予定されていた高円宮杯プレミアリーグウェストの第2節大分U-18戦は、地震の影響により延期になりました。
 16日未明に熊本県で発生したM7.3の大地震の後も熊本県と大分県では大きな地震が続いているそうで、今後も警戒が必要となっています。また雨により地盤が緩み、土砂災害にも注意しなければなりません。更に高速道路や鉄道などの交通機関も寸断されていてとてもサッカーどころではない、と言う状況で、昨日のJ1リーグ2試合に続いて今日のJ2第8節の長崎×水戸と京都×熊本、J3第5節の鹿児島×相模原、大分×福島も中止になっています。Jリーグでは「Jリーグ 熊本地震災害に対する義援金募金」も行っていますので、ご協力よろしくお願いします。
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