5/22〜5/28のSANFRECCE Diary


<16.5.28> 明日はJ1リーグ1st stage第14節。サンフレッチェはアウェイでアビスパ福岡と戦います。
 昨年から井原監督が引きうる福岡はJ2リーグで開幕から3連敗したものの立て直し、終盤は12戦負けなしの快進撃で2位磐田と同勝点の3位でフィニッシュ。プレーオフでは長崎に勝ち、C大阪に引き分けて5年ぶりのJ1昇格を勝ち取りました。そして昨年のチームをベースにキム・ヒョヌンやダニルソン、イ・ボムヨンらを補強して戦っていますが、ここまで12試合を戦って勝ちは2回だけで勝点は9。1試合消化が少ない暫定ながら順位は17位と波に乗れていません。今季のこれまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A ●1-2 鳥栖  【福】ウェリントン、【鳥】豊田、岡田
2H △1-1 横浜FM 【福】ウェリントン、【横】中村
3A ●0-2 浦和  【浦】興梠2
4A △2-2 磐田  【福】ウェリントン、城後、【磐】ジェイ2
N1H △2-2 柏   【福】城後、ウェリントン、【柏】輪湖、田中順
N2A ○1-0 川崎F 【福】田村
5H ●0-1 新潟  【新】田中達
6A △0-0 神戸
N4A △0-0 仙台
8H ●0-1 G大阪 【G】宇佐美
9A ○1-0 FC東京 【福】ウェリントン
10H ●1-2 大宮  【福】金森、【宮】横山、沼田
11A ●0-2 仙台  【仙】石川、渡部
12H ○1-0 湘南  【福】城後
N5A ●1-2 横浜FM 【福】平井、【横】兵藤、伊藤
13A ●2-3 柏   【福】邦本、城後、【柏】武富、ディエゴ・オリヴェイラ、輪湖
N6H △1-1 鳥栖  【福】平井、【鳥】豊田
 前節は柏に圧倒的されて1点リードを許して前半を折り返しましたが、後半11分に邦本が個人技でゴールを決めて同点に追いつくと、その3分後にはこぼれ球を城後が押し込んで逆転しました。しかしその後は柏の逆襲を許して再び逆転されて、初の連勝を逃しています。開幕当初はJ1での戦い方に戸惑っていたものの、苦しい戦いを積み重ねる中でようやくチームが水に慣れてきた福岡。水曜日のナビスコカップではリーグ戦からほぼ全員を入れ替えて戦って、退場で一人少なくなりながらも後半40分に平井がミドルを突き刺して引き分けに持ち込むなど粘り強さも出てきています。明日はつかみかけた良い流れを確実なものにするためにも、これまで以上にアグレッシブな戦いを挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、中国新聞によると「トップ下の組み合わせを変える可能性もある」とのこと。「J1で6年ぶりの先発を目指す宮吉」とも書いてあったことから、メンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   宮吉      柴崎

       ウタカ

SUB:増田、丸谷、宮原、清水、茶島、佐藤、皆川
 ここまで18試合で総得点は19と、リーグ2位の得点を挙げている広島ですが、その半分以上がウタカ。他のチームからのマークもより一層厳しくなるのは間違いないだけに、彼を生かして他の選手が点を取る、と言う形をもっと作っていくことが必要です。明日もチーム全体で力を合わせて、「アウェイ3連戦」の初戦を勝利でスタートして欲しいと思います。
<16.5.27> 日本サッカー協会は昨日キリンカップに臨む日本代表を発表し、広島からは浅野が選ばれました。今回選出されたのは次の25人。
【GK】川島(ダンディーU)、東口(G大阪)、西川(浦和)
【DF】長友(インテル)、槙野(浦和)、森重、丸山(FC東京)、
    吉田(サウサンプトン)、酒井宏(ハノーファー96)、
    酒井高(ハンブルガー)、昌子(鹿島)
【MF】長谷部(フランクフルト)、柏木、遠藤(浦和)、大島(川崎F)
    清武(ハノーファー96)、小林祐(磐田)、香川(ドルトムント)
【FW】岡崎(レスター)、本田(ACミラン)、小林悠(川崎F)、
    金崎(鹿島)、原口(ヘルタ)、宇佐美(G大阪)、浅野(広島)
 このメンバーは今日から合宿入りして来週金曜日に行われるブルガリア戦に備えるとのこと。中国新聞によるとトゥーロン国際に遠征中の浅野も今日には帰国して、広島には戻らず直接合宿入りするそうです。
<16.5.26> U-23代表は昨日トゥーロン国際大会の3試合目としてギニアと対戦し、2-1で勝ちました。メンバーはポルトガル戦から6人入れ替えて、GK:櫛引、DF:ファンウェルメスケルケン(→井手口52分)、三浦、植田、三丸、MF:原川、前田、喜田、南野(→浅野HT)、FW:鎌田(→大島64分)、富樫(→野津田52分)。前半3分に三丸のクロスを富樫がダイレクトで蹴り込み先制点を奪いましたが、10分には連係ミスから失点。しかし気落ちせずに攻め続け、12分には富樫のヘッド、28分には原川のクロスに鎌田がフリーで走り込むなどチャンスを作り、前半終了間際に南野が右足で決めて再びリードを奪いました。後半は浅野を1トップに据え、後半12分には野津田を左サイドハーフに入れるなど布陣を変えつつ戦い、両チームともチャンスを作りながらもお互いに得点を奪えずそのまま試合を終えました。
 この試合の結果日本は1勝2敗となりましたが、1試合を残してグループリーグでの敗退が決まりました。
<16.5.25> 中国新聞によるとサンフレッチェは、この夏に向けてDFの獲得を狙っていることが分かった、とのことです。開幕から先発出場していた佐々木が今季絶望ということでもともと1枚駒が足りない上に、U-23代表の主力クラスに怪我が相次いでいるため宮原や吉野も選ばれる可能性があります。またオーバーエイジの候補として塩谷の名前が挙がったこともあって、リオ五輪の開催される8月からナビスコカップが平行開催される9月にかけてDFの数が足りなくなる可能性が高くなっています。広島の守備戦術にすぐに馴染むのは難しいので獲得したからと言ってすぐに戦力になるとは限らないのですが、少なくとも層を厚くしておいて質の高い競争ができるようにしておくことは現有戦力のレベルアップのためにも重要。外国人とJ2を探すとのことですが、ぜひ良い選手を取ってきて欲しいものです。
<16.5.25> プレスリリースによると、森崎浩司選手は福岡大とのトレーニングマッチで負傷して右ふくらはぎ筋損傷で全治6週間と診断されました。
<16.5.24> U-23代表は昨日(日本時間の今朝)トゥーロン国際大会の2試合目を戦い、ポルトガルに0-1で敗れました。先発メンバーはパラグアイ戦から7人入れ替えて、GK:中村、DF:ファンウェルメスケルケン、三浦、植田、MF:南野、大島、井手口(→前田80+2分)、矢島(→野津田HT)、FW:浅野(→鎌田70分)、オナイウ(→富樫64分)。立ち上がりはロングフィードを多用して相手最終ラインの裏を突いてチャンスを作ったものの、前半22分にワンタッチパスでバイタルを崩され、ミドルを決められて先制点を許しました。その後日本は38分に浅野がペナルティエリア内からシュートしましたがポスト。後半早々には野津田がフリーでシュートを放ったものの枠の上に外れ、12分には植田のヘッドはGKが好セーブ。23分には左からのクロスがDFの手に当たったもののPKは取ってもらえずこぼれに詰めた野津田のシュートも枠外。その後も攻め続けたものの最後までゴールを割ることができず、敗戦となってしまいました。
 ゲキサカなどによると「シュートを積極的に狙っていけと言われていたし、流れを変えて同点、逆転を狙って入った」と言う野津田は積極的に攻撃に絡み、決定的なシュートも放ちましたが枠を捉えることができず「あれは決めないといけなかったし、本当に悔しい」と唇を噛んでいた、とのこと。チャンスに絡んでいる、ということは動きは悪くないと言うことなので、次こそはゴールを決めてチームを勝利に導いて欲しいと思います。
<16.5.24> 日曜日に福岡大学と練習試合を行い、1-0で勝ちました。得点は後半42分に宮吉でした。
<16.5.23> 一昨日U-23代表はトゥーロン国際大会の初戦を戦い、パラグアイに1-2で敗れました。U-23代表のメンバーは、GK:櫛引、DF:ファンウェルメスケルケン(→三丸HT)、岩波(→三浦34分)、植田、亀川、MF:原川(→前田67分)、矢島、野津田、喜田、FW:浅野、富樫(→オナイウ52分)。立ち上がりは日本がボールを回してチャンスも作ったものの、前半18分に右サイドでパスミスを奪われクロスをペドロ・バエスに押し込まれて先制点を許しました。更に前半34分には相手との競り合いで倒れた岩波が担架で運ばれて三浦に交代すると言うアクシデントに見舞われます。その後、後半立ち上がりにはファン・ウェルメスケルケンに代えて三丸を投入して亀川が右へ。そして後半12分にはオナイウを投入して前線の収まりどころを増やすと、ようやく21分に原川のクサビのパスを受けた浅野が反転してシュートを決めて、日本が同点に追いつきました。しかし後半30分、日本のゴール前で与えたFKをセルヒオ・ディアスに直接決められて勝ち越しを許し、その後はシュートを放つものの追いつけないまま敗戦のホイッスルとなりました。
 試合全体としては、日本は落ち着いてサッカーができていたと思います。特にDFラインから中盤は動きも良くパスも良く回って、相手ゴールに迫ることもできていました。ただそれに対するパラグアイは、守るときは守る、攻めるときは攻める、と言う切り替えがはっきりしていてしたたかな戦いぶりだったと思います。手倉森監督は試合後に「強気の姿勢、仕掛けの姿勢、あと闘争心というようなところは国際試合では出さなければいけない。ちょっと後ろをとった(相手の)うまさだったり、逃げのようなプレーが結局相手に勢いを与えてしまい、失点を食らった」と厳しい言葉を残していますが、やはりアジアレベルでは許されたちょっとした「甘さ」がこのような相手に突かれてしまった、と言うことなのかも知れません。この敗戦の結果、決勝あるいは3位決定戦に進むためにはもう負けられなくなりましたが、そのような状況を打ち破る力を見せて欲しいと思います。
 なお広島から選ばれていた浅野と新潟にレンタル中の野津田はいずれも先発フル出場しました。この中で浅野は一時は同点となるゴールを決めるなど良さは見せましたが、ただ試合後には「最後のクオリティーを上げないと、世界レベルでは戦えない」と反省の言葉を語っていたそうです。得意のドリブルで飛び出すシーンは何度かあったもののシュートまで行けないなど物足りない場面もあっただけに、もっともっとレベルアップが必要だと言うことでしょう。一方の野津田も組み立てやシュートなどで貢献度は高かったと思いますが、やはりここぞと言うところで決めることができなかったこと(特にシュートを枠に飛ばせなかったこと)は反省が必要でしょう。2人ともまだまだチャンスはあるはずなので、次こそはチームを勝たせる働きをして欲しいと思います。
<16.5.22> 昨日ホームに今季最多の17,220人を集めて行われたJ1リーグ1st stage第13節G大阪戦は、試合終了間際のウタカの1点に留まり1-3で敗れました。
 寿人が3試合ぶり、宮原が4試合ぶりにメンバー入りして、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本(→佐藤71分)

     青山 森崎和

ミキッチ           柏(→清水78分)

   茶島      柴崎
   (→皆川54分)
       ウタカ

SUB:増田、丸谷、宮原、宮吉
 対するガンバは、GK:東口、DF:米倉、丹羽、岩下、藤春、MF:今野、倉田(→小椋83分)、アデミウソン(→大森71分)、宇佐美、遠藤、FW:パトリック(→長沢71分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは広島がボールを支配しますがG大阪は低い位置にブロックを作って厳しい守備で対抗します。そして9分には宇佐美のCKからパトリックにフリーで打たれましたが青山がゴールライン上でクリア。広島は10分、波状攻撃からミキッチがシュートしましたが東口が弾きます。広島はパスは回すもののなかなかシュートが打てない時間帯が続いたのに対して、ガンバは19分にFKからパトリックのシュートのこぼれに丹羽が詰めたものの枠外、と言うシーンを作ります。そして22分、ガンバが速いリスタートからパトリックに繋ぐと、DFラインのギャップに走り込んだアデミウソンがシュートを決めて先制点を奪われてしまいました。
 追いつきたい広島でしたが、しかしその後も決定的チャンスはガンバ。27分にはパトリックの戻しを宇佐美が遠目から狙いましたがクロスバー直撃で助かります。また32分にはアデミウソンが抜け出してクロスを入れましたが誰にも合わずに逆サイドへ。40分にはCKにパトリックが合わせましたが叩きつけ過ぎたため上に外れ、41分にもアデミウソンの抜け出しから宇佐美がシュートしましたが塩谷がブロックします。広島は45分にクロスのこぼれをウタカが打ちましたが、東口の正面を突いて得点は奪えず。前半は1失点で済んで良かった、と言えるような内容でハーフタイムを迎えました。
 後半、最初に攻勢に出たのは広島。6分にはウタカのパスで柴崎が抜け出しましたが3人に囲まれて強く打てず、12分には青山のスルーパスで抜け出した柴崎が決定的なシュートを放ちましたが東口のビッグセーブに防がれます。逆にガンバも15分にはCKから決定的なシーンを作り、18分には宇佐美がフリーでシュートしましたが枠を捉えず助かります。そして18分、中盤で前を向いた倉田がするするとドリブルで攻め上がり、アデミウソンとのワンツーを使ってDFをかわすと思い切ってシュート。これが林の指先を抜けてファーサイドのネットに転がり込んで、追加点を奪われてしまいました。
 皆川に続いて寿人を投入し、守備の枚数を減らして攻撃に出る広島。32分にはミキッチのクロスを寿人が狙いましたが枠外に外れ、36分にはショートコーナーからミキッチが入れましたがクリアされます。そしてこのクリアボールから長沢がオフサイド気味に抜け出してループシュート。清水が必死で戻ったものの及ばずリードは3点に広がりました。
 このままでは終われない広島は諦めずに点を取りに行き、40分にはミキッチのクロスに飛び込んだ柴崎が頭で狙いましたがポストに弾かれます。そして後半アディショナルタイムには塩谷のクロスに寿人が競り合って戻したボールをウタカがシュートしてゴール。その後も必死で攻めたもののガンバの守備は崩れず、2点リードされたままで試合終了のホイッスルとなりました。
 このところ2試合無失点で来ていたサンフレッチェでしたが、この試合の失点シーンはいずれもミス、と言う感じ。1点目はセットプレーで一瞬棒立ちになった隙を突かれてアデミウソンに抜け出され、2点目は倉田のドリブルへの寄せが甘くシュートコースも限定できていませんでした。また失点シーン以外にも何度も崩されて決定的なシュートを打たれていて、「点差以上の完敗」と言われても仕方のない試合内容でした。G大阪の選手の質が高いのは確かなのですが、しかし広島のメンバー(特に中盤から後ろ)は4年間で3度の優勝を果たしてきた経験豊富な選手たちだったわけで、これまでのサンフレッチェを考えると思わぬ展開だったように思います。昨年から続く疲労の蓄積のせいなのか、あるいは年齢が影響しているのかは知りませんが、もしかするとチームの何かを変えなければならない時期が近づいているのかも知れません。
 一方の攻撃ですが、こちらは決めるべきときに決めることができなかったのが響いた、と言うところでしょうか。ウタカは最後の最後にゴールを決めたもののそれまでもチャンスはありましたし、これまでと同様の存在感を見せました。一方の柴崎は柏戦に続いて決定的なチャンスをGKに防がれていて、今はちょっと運がない感じ。ここは我慢強く次のチャンスを待つしか無いかも知れません。4/10以来久々に長い時間プレーした寿人が良い動きを見せていたことも考えると、攻撃陣についても何かを変える必要があるのかも。今週から来週はほとんどのチームが5/25にナビスコ第6節、5/29にJリーグ第14節、6/5にナビスコ第7節と試合が続くのに対して、広島は5/29の福岡戦のみで後は6/11まで試合間隔が空きます。その間に韓国遠征はあるものの改めてチームを再構築して、今後の戦いに臨んで欲しいと思います。

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