5/29〜6/3のSANFRECCE Diary


<16.6.4> 日本代表は昨日キリンカップの1回戦をブルガリアと戦い、7-2で快勝して決勝進出を決めました。
 この日の日本代表のメンバーは、GK:川島、DF:酒井宏、吉田(→昌子84分)、森重、長友、MF:長谷部(→遠藤76分)、柏木、香川(→宇佐美44分)、清武(→原口70分)、FW:岡崎(→金崎HT)、小林悠(→浅野59分)。先制点は前半4分で、柏木の浮き球のパスで抜け出した岡崎がヘディングで押し込みました。2点目は前半27分で、長友のクロスを香川が頭で決めました。続いて35分には小林悠の左からのパスを受けた香川が反転してシュートを決めます。そしてその3分後には長谷部のクロスを森重が折り返し、これを吉田が決めて4点リードで前半を折り返しました。そして後半も8分に清武のクロスを吉田が決めて5点目を奪うと、後半12分には右サイドからの酒井宏のクロスを宇佐美が決めてリードを6点に広げました。
 これでさすがの日本代表も気が緩んだか、14分にはミスから1点を失い、37分にはカウンターから2点目を決められてしまいます。しかし後半42分、右サイドをスピードを生かして突破した浅野がペナルティエリア内で倒されてPKをゲット。監督は宇佐美をキッカーとして指名したそうですが浅野は譲らず自ら蹴って「代表初ゴール」を決めて、乱戦にダメを押しました。
 この試合、私は映像は何も見ていないので内容については何とも言えないのですが、欧州では中堅どころのブルガリアを圧倒して勝ったと言うことは評価して良い、と思います。相手はEURO2016の出場権を逃したばかりで新しいチームを作りつつある、と言うことでチームとしてのまとまりは無かったかも知れませんが、逆に新たにチャンスを得た選手がアピールの機会を狙っていたはず。そこで相手に(少なくとも前半は)良いところを出させずに7点も取って勝ったわけですから、チームとしてやるべきことができている、と言って良いでしょう。親善試合と真剣勝負は違うのでこれでW杯予選に向けて弾みがついた、とは言い難いところはありますが、少なくとも代表が徐々に新戦力を組み込みつつ成長している、と言って良さそうです。
<16.6.3> なかなか機会が無くて遅くなってしまいましたが、次の号が出る前に紫熊倶楽部の6月号(Vol. 220)を紹介します。
 表紙は浅野選手で、タイトルは「JAGUAR!!」。トップ記事も「HERO」と言うタイトルで浅野選手が取り上げられています。今年から10番を背負って日本代表にも選ばれるなど、名実ともに広島を代表する選手に育ちつつある浅野がどのように今シーズンに臨んでいるのか。昨年からの成長や今年の怪我による躓きなどを紹介しながら、浅野拓磨が本物のヒーローに育っていけるのかどうか考察しています。
 続く記事は「紫熊戦士たちの物語」で、最初に紹介されているのはピーター・ウタカ選手。ゲームメーカーとしての「10番」と点取り屋としての「9番」を兼ね備えた「9.5番」の実像と、そして今後に向けての期待を描いています。また続いて皆川選手と吉野選手が「若者の意地」と言うタイトルで取り上げられています。
 「僕の好きな○○を話しましょう」では、森崎浩司選手が大好きなテレビの話を紹介。「PICK UP MATCH」では横浜FM戦の勝因として、中村俊輔選手を抑えたことを挙げています。またコラム「THIS IS FOOTBALL」では、ACLでJリーグ勢が苦戦している理由を日程面での厳しさに求めて分析しています。また恒例の「アウェイ見聞録」では「1000元札の謎」と題して、山東魯能と戦った中国への旅を紹介しています。
 「READER'S AREA」を挟んで後半で取り上げられているのはキム・ボムヨン選手。エリート主義が徹底している韓国で恵まれない環境で育ちながら、自らの力で這い上がってきた姿と今後に向けての期待を描いています。「MATCH REPORT」はACLのブリーラム戦、山東魯能戦、FCソウル戦と、Jリーグの鹿島戦、新潟戦、横浜FM戦、磐田戦、鳥栖戦。その後のページでは、サンフレッチェの公式フラワーとなった紫色のカーネーション「ムーンダスト」を紹介。最後は「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場とV-POINTの他、広島県内の大手書店で発売中です。また通販はe-VPOINTからどうぞ。
<16.6.2> 昨日、韓国の大邱ワールドカップスタジアムで行われた「第5回嶺南日報国際親善試合」で、サンフレッチェは大邱FCに2-1で逆転で勝ちました。モバイルサイトによると、この試合のメンバーは次の通り。
       増田

    大谷 吉野 キム

     丸谷  宮原

長沼            高橋

   茶島      森島

       皆川

SUB:廣永、宮吉、力安(ユース)、イヨハ(ユース)、東野(ユース)
 先制点は大邱で、前半13分にスローインから右サイドを攻められ、マイナスのクロスをシルバに決められてしまいました。これに対して広島は17分にスルーパスを受けた茶島が決定的なシュートを放ったもののGKに弾かれ、22分には森島が皆川とのワンツーを使って飛び出してフリーで打ったものの枠外に外れるなど、引いて守る大邱に対して圧倒的に攻める時間が続いたそうです。大邱もカウンターから、あるいはセットプレーからチャンスを作るとスタジアムDJが大声で叫ぶ、と言う異様な空気となったそうですが、それでも広島は41分にはCKから吉野がフリーでヘディングシュートし、44分には高橋のクロスに皆川が合わせましたがバーを叩き、その直後には茶島がドリブルからシュートしましたがGKにセーブされるなどチャンスを作り続けます。そして後半早々の3分、大谷の斜めのパスを1人飛ばして受けた皆川がDFとの1対1を制して決めて、同点に追いつきました。
 この後大邱も後半7分にはサイド攻撃からのCKで危ないヘッドを打ってきます。そしてその後は次々とフレッシュな選手を投入しつつ反撃し、20分には左からのシュートがバーを叩き、25分にはシュートがサイドネットへ。更に38分にはスルーパスからシュートを打たれたものの大谷がクリアするなど危ないシーンを作られます。逆に広島はメンバー交代無しで戦い抜いて、後半41分の宮原のシュートは枠を捉えることはできなかったものの、43分に何度もクリアされながらも粘り強く攻め続けて、最後は森島が見事なボレーを決めて勝ち越し。その後大邱の攻撃を受けたものの守備陣が頑張って、2年連続の勝利を収めました。
 試合後にこのゲームを指揮した横内コーチは「最後まで戦い抜けるスタミナ、メンタル、そう言うもので上回れた」と評価。「本当にいい試合だった」と感想を述べました。今回出場した選手たちにはこの結果を自信にして、リーグ戦出場を目指してよりいっそう頑張って欲しいと思います。

SANFRECCE CHANNELハイライト
SANFRECCE CHANNELコメント

<16.6.1> 中国新聞によると、今日の大邱との親善試合へは若手16人が参加したとのこと。皆川、茶島、宮吉、宮原が参加しているとのことなので、メンバーはおそらく次のようになるのではないかと思われます。
       増田

    大谷 吉野 キム

     丸谷  森島

キム            高橋

   茶島      森島

       皆川
 今日の相手の大邱FCは韓国2部のKリーグチャレンジで戦っていますが、これまで12試合を戦って5勝6分け1敗で3位に付けていて1部(Kリーグクラシック)昇格を狙っています。昨年も広島と対戦して浅野と野津田にゴールを許して敗れているだけに、今日は絶対勝つと言うつもりで待ち構えているはず。選手たちには大邱のパワーを受け止めて、広島らしいサッカーで力いっぱい戦ってきて欲しいと思います。なおキックオフは8時でモバイルサイトの速報もありますので、試合展開にも注目したいと思います。
<16.5.31> 日本サッカー協会は5/25にインド・ベトナム遠征を行うU-16日本代表を発表し、サンフレッチェユースから東と桂が選ばれました。今回選ばれたのは次の人。
【GK】青木(JFAアカデミー福島U18)、谷(G大阪ユース)、小久保(柏U-18)
【DF】菊池(JFAアカデミー福島U18)、菅原(名古屋U18)、東(広島ユース)、
    桑原(福岡U-18)、西尾(C大阪U-15)、狩野(JFAアカデミー福島U15)
【MF】平川(FC東京U-18)、鈴木、喜田(C大阪U-18)、福岡、上月(京都U-18)、
    桂(広島ユース)、瀬畠(JFAアカデミー福島U18)、松本(C大阪U-15)
【FW】山田(C大阪U1-8)、宮代(川崎FU-18)、中村(三菱養和ユース)、
    久保(FC東京U-18)、栗原(三菱養和巣鴨Jrユース)
 前回の中国遠征の代表から監物(清水ユース)、小林(神戸U-18)、関川(流経大柏高)、高畑(大分U-18)、山崎(広島ユース)が外れ、谷、菊池、西尾、狩野、松本、久保、栗原が選ばれています。このメンバーは明日、明後日はインドで、来週はベトナムでトレーニングマッチを行います。
<16.5.30> 昨日レベルファイブスタジアムで行われたJ1リーグ戦1st stage第14節福岡戦は、宮吉の2ゴールなどで4-0で快勝し、暫定順位を6位に上げました。
 宮吉と清水を今季初めてリーグ戦で先発起用して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ          清水
(→柏63分)
   宮吉      柴崎
   (→茶島73分)
       ウタカ(→皆川87分)

SUB:増田、丸谷、宮原、佐藤
 対する福岡は、GK:イ・ボムヨン、DF:中村、キム・ヒョヌン、堤、實藤(→ダニルソンHT)、MF:末吉、田村、金森(→平井HT)、城後、FW:邦本(→坂田73分)、ウェリントン、と言うメンバーでした。広島と同じ布陣で「ミラーゲーム」を仕掛けてきた福岡でしたが、しかし立ち上がりから広島がパスを回して攻めを構築します。そして11分には青山のスルーパスでフリーになったミキッチのクロスで最初の決定機を作ると、前半17分、中盤でのパス交換から青山が鋭いクサビのパス。これを柴崎が流したところにウタカが走り込んで見事なシュートを決めて、先制点を奪いました。
 この後は福岡も同点を狙って前に出て、24分には左からのクロスを清水がギリギリでクリア。26分にはFKにウェリントンが頭で合わせ、29分には広島のパスを奪ってロングパスで攻め込みます。しかし30分、水本がDFラインの裏へのパスを出すと抜け出した清水がDFと競りあいながらクロス。ここに走り込んだ宮吉がその勢いのままにシュートを放つとボールはバーを叩いてゴールに飛び込み2点目を奪います。更にその1分後にはミキッチの左足のクロスを柴崎が頭で決めて、リードを3点に広げました。
 前半39分には中盤でボールを奪われて危ないシーンを作られ、前半アディショナルタイムにはCKを放り込まれたものの凌ぎます。後半は福岡がシステムを変えて来ましたが慌てず落ち着いて対応。2分の邦本のFKも林ががっちりと抑えます。そして7分、ウタカが奪われそうになりながらも粘ってスルーパスを出すと、DFのギャップに走り込んだ宮吉が倒れ込みながらシュートを決めました。
 何とか1点を取りたい福岡はダニルソンを起点にボールを回します。しかし広島の守備陣は落ち着いて対応して攻撃を跳ね返します。28分にはクロスのこぼれを平井が狙いましたが枠外。逆に30分にはCKのこぼれに茶島が詰めましたがシュートは惜しくもGKに当たってしまいます。終盤は福岡にボールを回されたものの慌てることなく相手の隙を狙い、40分には柏の突破から決定機を作り、41分には柏のクロスにウタカが頭で合わせるなど追加点を伺いつつ無得点で試合を締めました。
 2試合続けて低調な攻撃が続いたと言うことで、森保監督は宮吉と清水の先発起用を決めたわけですが、この決断は大当たり。宮吉は2点を取る活躍を見せましたし、清水も絶妙なクロスで2点目を演出しました。また2人とも得点シーン以外にもピッチ上を走り回り、チームにリズムを与えました。これまでも森保監督の「決断」は当たることが多かったのですが、それにしてもここまでドンピシャで当たったことは見事としか言いようがありません。選手のコンディションや成長の度合いなど様々なファクターから決めていることなのだと思いますが、この森保監督の「見る目」の確かさには驚かされます。ここまでチームを作ってきたことも含めて、「監督力」で勝った試合だったと言って良いのではないでしょうか。
 ACLで敗退し、ステージ優勝も難しくなったサンフレッチェではありますが、重要なことは目の前の試合に勝って勝点を積み重ねること。まずはJ1残留の目安となる勝点40を確保して、後は勝点を取るだけ取って上位争いに食い込んで行く、と言うチームの方針にブレはありません。13試合を消化して勝点21と言うのは昨年に比べて5も少ないのですが、一昨年のG大阪が15しかなかったところから優勝まで行ったことを考えれば、まだまだこれからと言って良いでしょう。今週は若手が韓国遠征の予定ですが、遠征に参加する選手も参加しない選手もそれぞれの立場でリーグ再開に備えて欲しいと思います。

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広島公式サイト  福岡公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細  試合経過  4発完勝  井原監督
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評 -->  覚醒を予感させる2得点!!宮吉

<16.5.29> 中国新聞によると宮吉がリーグ戦初の先発出場となる可能性が高い、とのこと。また左サイドも清水が今季リーグ戦初先発する可能性が高そうです。森保監督は「まずは先制点を取ること...先行勝ち切りができるように」と語っていますが、仮に先制されても粘り強く相手の守備を崩して、勝って広島に戻ってきて欲しい、と思います。
 今日の試合会場はレベルファイブスタジアムで、午後2時キックオフ。テレビはNHK-BS1とRKB毎日放送及びスカパー!ch582とCS802で生放送が予定されています。今日もブログでの速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はそちらをどうぞ。
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