7/10〜7/16のSANFRECCE Diary


<16.7.16> 明日はJ1リーグ戦2nd stage第4節。サンフレッチェはホームに横浜Fマリノスを迎えます。
 1st stageの立ち上がりは第2節から6試合負けなしで4位に上昇するなど好調だった横浜FMでしたが、第8節の広島戦での敗戦をきっかけに調子を落として11位に終わりました。しかし2nd stageは開幕から全て3得点で3連勝。川崎Fと勝点と得失点まで全く同じで首位に並んでいます。前回の対戦以降のリーグ戦の戦績は次の通り。
8H ●1-2 広島  【横】中村、【広】ウタカ2
9H ●0-1 湘南  【湘】高山
10A ●1-3 名古屋 【横】伊藤、【名】シモビッチ、和泉、川又
11H △2-2 甲府  【横】中町、齋藤、【甲】熊谷、津田
12A ●0-1 鹿島  【鹿】金崎
13A ○1-0 神戸  【横】栗原
14H ○3-0 柏   【横】中澤、齋藤、パク・ジョンス
15H ●0-2 川崎F 【川】エドゥアルド・ネット、大久保
16A △1-1 大宮  【横】下平、【宮】家長
17H ●0-1 FC東京 【東】平山
1A ○3-0 湘南  【横】マルティノス、カイケ、中町
2H ○3-0 福岡  【横】齋藤、富樫、伊藤
3H ○3-2 神戸  【横】カイケ、中村、マルティノス
 前節はセットプレーと速攻から神戸に2点のリードを許したものの、中村俊輔のPKで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにクロスのこぼれをマルティノスが押し込む、と言う劇的なゴールで連勝を3に伸ばしています。中村が両足首痛で離脱したのに合わせて採用した2トップが機能しているだけでなく、戻ってきた中村もチームの勢いを加速させている、と言う様子の横浜FM。現在、最も厄介な相手の一つであるのは間違いありません。
 対するサンフレッチェですが、このところ2試合で7失点と守備が崩壊状態にあるのが気になるところ。柏戦の3失点のうち2点はセットプレーからだったものの、それ以外でもバイタルエリアで繋がれてDFの間を割られるシーンが多かったのが気になります。攻撃面では好調を持続しているためあまり大きな変更は無いと思いますが、柏戦の後半32分以降の布陣は機能していたので明日はそこからスタートする、と言う可能性もありそうです。と言うことでメンバーは次のように予想しておきます。
        林

    塩谷 千葉 森崎和

     茶島  丸谷

ミキッチ          清水

   浅野      柴崎

       ウタカ

SUB:増田、吉野、宮原、柏、佐藤、宮吉、皆川
 明日は浅野が広島のユニフォームを着てプレーする最後の試合ということで、今季最多の観客動員が予想されています。そこで笑顔で壮行セレモニーを行うためにも、できれば浅野がゴールを決めて、そしてチーム一丸となって勝利して欲しいと思います。
<16.7.15> サンフレッチェは一昨日、キム・ボムヨン選手の清水へのレンタルを発表しました。今年山形から加入したキムはフィジカルの強さと豊富な運動量を期待されていましたが、先発はACLのFCソウル戦の2試合だけで、リーグ戦は2試合の途中出場に終わりました。中国新聞によると「出場機会を求めて故障者の多い清水への期限付き移籍となった」となっていますが、故障者が多いのは広島も同じなわけでそれだけが理由なのかどうか。もしかすると「アジア枠」を空けることで、補強の可能性を増やすと言うことなのかも知れません。
<16.7.14> 昨日日立台で行われた2nd stage第3節柏戦は、前半のうちに逆転したものの後半追いつかれて、悔しいドローに終わりました。
 宮原が浦和戦以来4試合ぶりに先発復帰。また森崎和をボランチに戻して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 宮原(→茶島77分)

     丸谷 森崎和

柏             清水
(→ミキッチ70分)
   浅野      柴崎

       ウタカ(→皆川83分)

SUB:増田、吉野、佐藤、宮吉
 対する柏は大谷が先発に復帰して、GK:中村、DF:湯澤、中谷、中山、輪湖、MF:中川、大谷(→秋野79分)、栗澤(→小林82分)、FW:伊東、ディエゴ・オリヴェイラ(→ドゥドゥ85分)、クリスティアーノ、と言うメンバーでした。最初にチャンスを作ったのは柏で、1分に中川のパスで抜け出した伊東のクロスがゴール前を横切りましたが、逆サイドに詰めていたクリスティアーノにはわずかに合わず助かります。しかし3分にクリスティアーノのCKを中山に頭で決められ先制点を許してしまいました。
 その後も相手の高い位置からのプレスに戸惑ったか6分にもクリスティアーノの突破を許してクロスを危うくクリアする、と言うシーンを作られます。しかしプレスの強度が落ちるに従って広島がペースを握り返し、7分にウタカのパスでフリーになった浅野がループ気味に狙いましたが惜しくもバー。11分には清水のクロスにウタカが後ろ向きで合わせましたが枠を外れ、13分にはCKに千葉が合わせましたがこれも枠を捉えることができません。16分には速攻からクリスティアーノに決定的なシュートを打たれましたが林が好反応で弾き、直後のCKも何とか跳ね返します。22分には柏が輪湖とのバトルを制して入れたクロスに柴崎が頭で合わせましたが、これもバーに弾かれます。その後の広島は両サイドの突破から、あるいはセットプレーからクロスを入れて攻め立て、前半30分、柏のカットインから浅野、柴崎が絡んだパス回しでマークを外すと、丸谷が思い切ってミドルシュート。これが相手に当たってコースが変わり、ゴールネットに吸い込まれて同点に追いつきました。
 その後32分にはクリスティアーノが左タッチライン際から直接狙ってきましたが枠外。逆に36分には中盤で奪った丸谷がそのままドリブルからシュートします。そして前半41分、塩谷が遠目からFKを直接狙うとこれが輪湖の足に当たってコースが変わってゴールネットに飛び込んで勝ち越しに成功。更に前半アディショナルタイムには、丸谷のフィードを受けた清水がドリブルの仕掛けからクロスを送ると、飛び込んできた柴崎が頭で押し込んで2点リードで前半を折り返しました。
 後半に入ると柏はペースを上げて点を取りに来ます。広島も粘り強く守ったものの後半10分、伊東に左サイドを破られクロスをディエゴ・オリヴェイラに決められて1点差に詰め寄られてしまいます。そしてその後も柏の勢いは止まらず、14分にはCKに中山が合わせましたが林の正面で助かります。しかし後半15分、宮原がディエゴ・オリヴェイラへのファウルでPKを与えてしまい、これをクリスティアーノに決められて再び同点に追いつかれてしまいました。
 その後は勝ち越しを狙って攻め合う両チーム。PK直後の17分にはクリスティアーノのCKがポスト直撃。逆に広島は後半21分に浅野が右から切れ込んでシュートを放ちましたが、またもやバーに弾かれるなどチャンスを生かせず、こぼれを拾った清水のシュートも左に外れます。続いて32分にも右からのクロスを清水がボレーで狙いましたがこれもわずかに枠の外。また30分にはウタカのパスを受けた柴崎がDFをかわしてシュートしましたがまたもや右に外れます。逆に34分にはパスを繋がれ輪湖に決定的なシュートを打たれましたが林がセーブ。41分には湯澤のクロスから危ないシーンを作られ、アディショナルタイムにはドゥドゥに抜け出されましたがシュートは上に外れます。そしてアディショナルタイムにはミキッチと浅野が決定的なシュートを放ち、更に皆川が、丸谷がゴール前で粘りましたがシュートはまたもやポストに弾かれてどうしてもゴールを奪えず、1st stageに続いて勝点1ずつを分け合うことになりました。
 スコアレスドローに終わった1st stageと違って激しい打ち合い、点の取り合いになった一つの原因は、前半3分に柏に取られた先制点にあったのかも知れません。守備を立て直すために元の布陣に戻したにも関わらず、いきなり守備を崩されてセットプレーを与え、失点してしまったのですから下を向いてしまっても仕方のない流れだったわけですが、しかし広島の選手たちはむしろ逆に「殴られて目を覚ました」と言う感じ。最初に柏にあった流れを取り戻すと、その後はチーム全体で良く攻め、良く守りました。1点目、2点目ともにシュートが相手に当たってコースが変わる、と言う幸運はありましたが、しかしそれまで2度もバーに弾かれたことを考えれば、不運の数だけ幸運もあった、と言うことだと思います。一方後半は柏がペースを上げてきたのをまともに受け止め、嫌な流れから同点に追いつかれてしまいました。ただそこもそのまま押し切られるのではなくしっかりと立て直し、その後は何度もビッグチャンスを作りました。ここぞ、と言うところで決めきれなかったのは残念ですが、しかしそれは相手も同じ。どちらにとっても勝つチャンスも負けるピンチもあったゲームに、サッカーの神様は痛み分けの結末を用意した、と言うことなのではないでしょうか。
 この節の結果広島は年間順位4位はキープしたものの首位との勝点差は14に広がり、ステージ順位も9位に後退しました。浅野はあと1試合でチームを離れ、塩谷も五輪代表に取られるわけで苦しいメンバー構成を余儀なくされますが、ただ怪我から戻ってきた宮原やミキッチも良いところを見せましたし、途中出場の茶島と皆川もチャンスに絡みました。夏場の連戦と五輪代表の離脱で苦しいのは他のチームも一緒なので、ここはこれまで培ってきたチームの総合力の差が出てくるのではないかと思います。このところ失点が多いのが気になるところですが、そこは監督がしっかり考えているはず。夏場に守備が崩壊してずるずると負けが込んだ時の轍を踏まないように、早めに堅守を取り戻して欲しいと思います。

広島公式サイト  柏公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  浅野  塩谷  中山
日刊スポーツ  スコア詳細  試合経過  浅野
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  PHOTO  試合経過  涙した浅野はもういない
<16.7.13> 中国新聞とモバイルサイトによると、昨日の練習では3-2-4-1でやっていたとのこと。森保監督によると「和也もコンディションが戻ってきたので以前の形に戻した」とのことですが、「過去3試合の形でもやれると思っている」とのことなので、システムとメンバーはぎりぎりまで悩んで決めることになりそう。ただどちらの形で戦うことになっても重要なのは「球際やセカンドボールへの反応で勝つ」(森保監督)こと。今日はこれまで以上にチーム全体で戦って、勝点3を持ち帰って欲しいと思います。
 今日の試合会場は日立柏サッカー場で午後7時キックオフ。当日券は全ての席種で販売予定です。また柏のオフィシャルサイトからマッチデープログラムVitoriaがダウンロードできますので、スタジアムに行けない方もぜひどうぞ。テレビはスカパー!のch616とCS296(TBSチャンネル1)で生放送が予定されています。今日は都合によりブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はモバイルサイトの速報をどうぞ。
<16.7.12> 明日は2nd stage第3節。サンフレッチェはアウェイで柏レイソルと戦います。
 1st stageは序盤の躓きを乗り越えて一時は4位に浮上していた柏ですが、終盤の4試合で失速して7位に終わっています。前回の対戦以降のリーグ戦の戦績は次の通り。
12A △0-0 広島
13H ○3-2 福岡  【柏】武富、ディエゴ・オリヴェイラ、輪湖、【福】邦本、城後
14A ●0-3 横浜FM 【横】中澤、齋藤、パク・ジョンス
15H ●0-2 仙台  【仙】三田、ハモン・ロペス
16A △1-1 名古屋 【柏】茨田、【名】シモビッチ
17H △1-1 湘南  【柏】輪湖、【湘】長谷川
1H ○1-0 新潟  【柏】OG
2A ●0-2 浦和  【浦】阿部、李
 クリスティアーノを呼び戻して再スタートを切った2nd stageでしたが、初戦こそ粘り強い戦いで勝利したものの、浦和戦は決定的なシュートがバーやポストに嫌われるなど運にも恵まれず敗れています。ACL出場権獲得のためには上位を引きずり下ろさなければならないということで、明日はこれまで以上に高いモティべーションで臨むはず。五輪代表の中村を中心にした堅い守りをベースにしながら、高い個人技で点を取って勝つ、と言うような戦いを挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、鹿島戦で崩壊した守備をどう立て直すか、がポイントになります。森保監督が一度始めたことを1試合負けたぐらいで止める、とは考えにくいのですが、怪我人が戻って来ていることや連戦の疲労も考えると、次のような布陣で戦う可能性もありそうです。
        林

    塩谷 千葉 宮原

     丸谷 森崎和

ミキッチ           柏

   浅野      柴崎

        ウタカ

SUB:増田、キム、清水、茶島、宮吉、佐藤、皆川
 前回の対戦では両GKのスーパーセーブの競演でスコアレスドローに終わった柏戦ですが、ここ4試合は2点以上取っている広島の攻撃陣の力をもってすれば必ず点は取れるはず。今まで以上にしっかりとリスク管理して、勝点3を持ち帰って欲しいと思います。
<16.7.12> サンフレッチェは昨日、横浜FCのDF野上結貴選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。野上は横浜桐蔭大在学中に特別強化選手として横浜FCに加入してリーグ戦3試合に出場。プロ入りした2013年には開幕戦のメンバーに入ると41試合に出場。続く2014年には41試合、2015年には37試合に先発出場するなどレギュラーとしてチームを支えてきました。しかし今季は新人大崎に押し出される形で出場機会が減少し、先発出場は7試合(しかも1試合はサイドバック)にとどまっていました。頭の回転が早くクレバーな守備ができる、とのことですが、まずは広島の守り方に慣れることが大事。塩谷でさえ半年かかった、と言うことを肝に銘じて、挫けずに頑張って欲しいと思います。
<16.7.12> 土曜日に行われた高円宮杯プレミアリーグウェスト第8節で、サンフレッチェユースは神戸弘陵学園高に3-1で勝ち、2位に浮上しました。サンフレッチェユースのメンバーは、GK:大迫、DF:東野、イヨハ、里岡、川井、MF:力安、満田、川村、仙波(→宮本90+2分)、FW:村山、明比(→山根HT)。前半20分に仙波のゴールで先制しましたが、42分にFKのこぼれを押し込まれて同点に追いつかれました。しかし後半2分に山根がPKを決めて勝ち越すと、16分に再び山根が決めてそのまま逃げ切りました。第8節の全結果と順位表は次の通り。
【第8節】
広島ユース  3-1 神戸弘陵高
東福岡高   4-0 大分U-18
神戸U-18   4-1 大津高
京都U-18   0-2 C大阪U-18
G大阪ユース 0-0 名古屋U18

         試合 勝点 勝 分 負 得失差
1 C大阪U-18    8    21    7   0   1   +15
2 広島ユース    7    18    6   0   1    +9
3 G大阪ユース    8    16    5   1   2    +7
4 東福岡高     8    16    5   1   2    +5
5 神戸U-18     8    14    4   2   2    +4
6 名古屋U18     8     8    2   2   4    -2
7 神戸弘陵高    7     5    1   2   4    -9
8 大津高      5     3    1   0   4    -8
9 京都U-18     7     2    0   2   5   -10
10 大分U-18     6     0    0   0   6   -11

<16.7.11> サンフレッチェは昨日、ブラジルのトンベンセからFWのアンデルソン・ロペスをレンタルで獲得した、と発表しました。中国新聞によると年俸は推定20万ドルで背番号44。高い身体能力を生かしたドルブルやシュートが持ち味で、高さを生かしたヘディングやミドルシュートも得意だとのことです。代表歴などは無く今期は19試合で2得点と「地味系」の選手ですが、22歳と若くこれからの成長が見込まれると言うことなのかも。タイプ的には「浅野の代役」と言うよりもドウグラスの後釜として見たほうが良いのかも知れません。既に練習に合流しているらしいのですが新しい選手がフィットするには時間がかかるのが普通なので、ここからどれだけ真面目に練習に取り組んでチーム戦術を理解するか、が成功の鍵になるのではないでしょうか。
<16.7.10> 昨日ホームで行われた2nd stage第2節鹿島戦は、浅野が2ゴールしたものの4失点。1st stageに続いて完敗を喫しました。
 サンフレッチェの先発メンバーは前節と同じながらミキッチと宮原がベンチに入って、次の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 森崎和(→茶島77分)

       丸谷

柏             清水
(→ミキッチ67分)
   浅野      柴崎

     佐藤  ウタカ
     (→宮吉60分)

SUB:増田、吉野、キム、皆川
 対する鹿島は、GK:曽ヶ端、DF:西、ファン、昌子、山本、MF:柴崎岳、小笠原、遠藤(→鈴木87分)、中村(→永木70分)、FW:金崎(→赤崎90+3分)、土居、と言うメンバーでした。序盤は両チームとも様子見、と言う感じで、ファーストシュートは5分にCKのこぼれをウタカが狙いました。しかしその後は鹿島が前からのプレスを仕掛けてきて、13分には遠藤がワンツーで抜けてきてフリーでシュートを打たれましたが枠外。20分には土居の抜け出しからシュートされましたが林が好反応で防ぎます。そして前半32分、DFラインでのパス回しから塩谷のトラップが大きくなったところを奪われ、そのまま金崎がシュート。これは林が弾いたものの、こぼれに詰めた遠藤に決められて先制点を許してしまいました。
 その後は広島も反撃を試みて、35分にはCKのこぼれを森崎和が積極的に狙いましたが枠外。44分には千葉が強烈なミドルを打ちましたが曽ヶ端に防がれ、46分には柏のクロスにウタカが合わせましたがタイミングが合わず決めることができません。前半はお互いに持ち味は見せたものの一つのミスが響いて、1点のリードを許してハーフタイムとなりました。
 後半の立ち上がりは鹿島の前からのプレスが効いてペースを握られます。そして3分、柴崎岳のパスを中村が落とすと金崎のシュートが決まって追加点を奪われてしまいました。
 これに対して広島も反撃して、8分にはDFラインからのパスを受けた丸谷が反転してスルーパスを出すと、これを受けた浅野が見事なシュートを決めて1点差に迫ります。しかしその2分後には左からのクロスを受けた土居のシュートはポストが弾いたものの、リバウンドが林の背中に当たってゴール。更に12分にはCKのクリアを拾った遠藤のミドルを林がキャッチできず、詰めていた中村に押し込まれてリードが3点に広がってしまいました。
 何とか流れを変えたい広島は、宮吉を投入するとともに森崎和が中盤に上がって前への推進力を出そうとします。しかし鹿島は構わず攻め込んできて、21分には遠藤、22分には西に危ういクロスを入れられます。森崎和に代えて茶島を投入し、攻撃の枚数を増やす森保監督。28分と32分にはウタカがシュートしましたが鹿島の守備の集中は切れず。逆に35分にはカウンターから金崎に危ないシュートを許します。そして後半36分、宮吉のパスを右に流れて受けた浅野が強烈なシュートを決めて再び点差を2点にします。そしてその後も広島が同点・逆転を狙って攻め続けましたが鹿島の堅守は崩れず、またもや鹿島相手の敗戦となってしまいました。
 ボランチを1枚にした新システムで3連勝してきたサンフレッチェでしたが、やはり1st stage覇者の壁は厚かった、と言うところではないでしょうか。これまで熟成してきた3-2-4-1では自陣でのパス回しは3バックとボランチの4枚でするのが基本ですが、3-1-4-2の場合は3枚。また守備でもボランチの横が空いてしまいがちで、そのへんのギャップを狙われてしまった、と言うことなのだと思います。実際森保監督も試合後に「ミスマッチしていた部分で鹿島に上回られ、敗戦した」と語っているように、守備のところで「数合わせ」がうまくできなかった、ということかも。このシステムを今後も続けるのか、それとも元に戻すつもりなのかは分かりませんが、このシステムを続けるつもりであるならば、例えば相手が入り込んで来たときのマークの受け渡しやスペースの埋め方など、もっともっと突き詰める必要があるのだと思います。今回の敗戦を良い教訓にして、今後の成長に繋げなければならないと思います。
 ただその一方で、最後まで諦めずに攻め続けた姿勢は評価して良い、と思います。特にリードを3点に広げられても攻撃の手を緩めることなく、それどころかDFラインを2枚だけにして攻め続けました。そしてその結果浅野のゴールによって2点差に迫っただけでなく、その後も可能性を感じさせる攻撃を見せました。結果は敗戦だったものの最後まで「王者のプライド」を見せることはできた、と言えるのではないかと思います。この試合は実質的には3点取られた「悪夢の10分間」で終わってしまいましたが、しかしそれでも諦めることなく攻め続けたことはきっと次に繋がるはず。4日後に迫る次の柏戦は、この日の結果に下を向くことなく前向きに戦って勝点3を持ち帰ってきて欲しいものです。

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サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  PHOTO  試合経過  "魔の3分間"に呑まれた林  土居聖真の意地
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