8/28〜9/3のSANFRECCE Diary


<16.9.3> 明日はYBCルヴァンカップの準々決勝2nd leg。サンフレッチェはアウェイでG大阪と戦います。
 1st legではリーグ戦から6人を入れ替えて戦ったガンバ。今野は怪我だったそうですが遠藤やアデミウソンは連戦を考えて休ませたということで、明日は万全な体調で出てくるはず。引き分けでアウェイゴールを奪っているというアドバンテージを生かして、決して無理せず守備を重視して戦って隙があれば点を取って有利に進める、と言う試合展開を狙ってくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、モバイルサイトによると塩谷の怪我はそれほど大きなものでは無さそうだったとのこと。ただその一方で中国新聞によると野上の評価が高まっているとのことなので、塩谷には無理をさせない可能性が高そう。またミキッチについても「足に不安のある彼は欠場が有力」だとのことなので、1st legと同様の布陣で戦う可能性が高そうです。と言うことで私のメンバー予想は次の通り。
        林

    野上 千葉 水本

     青山  丸谷

柏             清水

   茶島      柴崎

       ウタカ

SUB:増田、塩谷、高橋、宮原、森崎浩、佐藤、皆川
 1st legは1対1で引き分けだったということで、サンフレッチェの勝ち抜きの条件はとにかく勝つか、あるいは2点以上取って引き分けになることです。明日はアウェイではありますが、積極的に攻めて点を取って、勝利で準決勝への勝ち抜きを決めて欲しいと思います。
<16.9.3> 日本サッカー協会は昨日、森山監督が率いるU-16日本代表を発表し、広島からはユースの桂が選ばれました。今回選ばれたのは次の23人。
【GK】青木(JFAアカデミー福島U18)、大内(横浜FCユース)、谷(G大阪ユース)
【DF】作田、小林(神戸U-18)、菊地(JFAアカデミー福島U18)、監物(清水ユース)、
    瀬古(C大阪U-18)、菅原(名古屋U18)、関川(流経大柏高)、
    桂(広島ユース)
【MF】鈴木、谷本、喜田(C大阪U-18)、平川(FC東京U-18)、
    瀬畠(JFAアカデミー福島U18)、福岡、上月(京都U-18)
【FW】山田(C大阪U-18)、宮代(川崎FU-18)、棚橋(横浜FMユース)、
    中村(三菱養和ユース)、久保(FC東京U-18)
 7月のオマーン遠征のメンバーから藤井(名古屋U18)、國分(G大阪ユース)、津野(京都U-18)、熊澤(流経大柏高)、泉(神戸U-18)が外れ、大内、作田、小林、瀬古、鈴木、谷本、福岡、上月、山田、宮代が選ばれました。このメンバーは9/7から始まる国内トレーニングのあとインドに移動し、AFC U-16選手権インド2016を戦います。
<16.9.3> サンフレッチェは一昨日、ユースのイヨハ理ヘンリー選手とプロ契約を締結した、と発表しました。中国新聞によると吉田高校を中退して通信制の並木学院高に通いながらトップの練習に参加するとのことですが、選手登録はユースのままで今後もユースの試合に出ることになりそうです。
<16.9.2> 日本代表は昨日ロシアW杯最終予選の初戦をUAEと戦い、逆転負けで苦しいスタートとなりました。この日のメンバーは、GK:西川、DF:酒井宏、吉田、森重、酒井高、MF:本田、大島(→原口75分)、長谷部、清武(→宇佐美62分)、香川、FW:岡崎(→浅野66分)。立ち上がりからリズム良くパスを回した日本は、前半11分に清武のFKから本田が頭で押し込んで先制点を奪いました。しかし20分に吉田が倒した、として与えたFKを直接決められて同点に追いつかれると、後半9分にPKを決められて逆転を許します。そしてその後はほぼ一方的に攻めたものの、宇佐美がペナルティエリア内で突き倒されたにも関わらずファウルの笛はなく、また浅野のシュートがゴールラインを割ったにも関わらずノーゴールと判定されるなどジャッジにも恵まれず、点が取れないままにそのまま敗戦となりました。
 この試合、とにかく主審のジャッジが酷かったのは確か。UAEの1点目に繋がるFKは吉田が相手を止めたとしてイエローまで与えられたものでしたが、スローVTRで見る限り相手選手には接触しておらず勝手に倒れた、と言う感じ。FKが素晴らしかったのは事実ですが、このFK自体がなかったはずのものでした。またPKのシーンも多少は触れていたかも知れませんが、しかしあそこでファウルを取る審判は10人に1人、と言うところでしょう。その一方で宇佐美が倒されたシーンは完全に身体からぶつかりに行ったもの。しかも主審のすぐ目の前だったのに、ファウルを取らないのは全く理解できません。更に浅野のシュートも明らかにゴールラインを割っていたわけで、仮に「ゴールラインテクノロジー」や「ゴール前審判」がいれば間違いなく認められていたでしょう。サッカーに誤審は付きものではありますが、UAEとの試合なのに中東の主審を当てたことも含めて、このような結果を招く原因を作ったAFCには不信を抱かざるをえません。
 ただその一方で、日本代表のプレーも決して褒められたものではありませんでした。UAEボールになると奪いどころがはっきりせず何度も危ないシーンを作られていましたし、マイボールになったときのパスワークもぎくしゃくしていて美しいサッカーにはほど遠いもの。欧州勢はリーグが始まったばかりの上に、試合に出ている選手と出ていない選手がいてコンディションがばらばらだったこと、逆にUAEは2ヶ月もかけて準備してきたことなどが総合して、このような内容になったのではないでしょうか。あまり有効ではなかった選手交代も含めて、このメンバーを選んだハリルホジッチ監督の責任は大きい、と言わざるをえません。この試合に負けたからといってW杯出場云々について語るのは早すぎるのですが、しかし何かを変えなければ同じことが繰り返されるような気がしてなりません。
<16.9.1> 昨日ホームで行われたルヴァンカップ準々決勝1st legは、柴崎のゴールで先制したものの終了間際に追いつかれて、惜しくも勝利を逃しました。
 ウタカが復帰したものの塩谷が欠場したため野上を移籍後初めて先発起用して、以下の布陣で戦いました。
        林

    野上 千葉 水本

     青山 森崎和(→丸谷90分)

柏             清水

   茶島      柴崎
   (→森崎浩90分)
       ウタカ(→佐藤59分)

SUB:増田、高橋、宮原、皆川
 対するG大阪は遠藤、今野、アデミウソンらを温存して、GK:藤ヶ谷、DF:米倉、丹羽、金正也、藤春、MF:井手口(→内田90+4分)、倉田、阿部、大森、藤本(→呉屋66分)、FW:パトリック(→長沢56分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはサンフレッチェの攻勢で、柏のドリブルから青山のミドルなどでガンバゴールに迫ります。しかしガンバも6分には藤本のクロスがゴール前のパトリックに通りましたが水本と森崎和が素晴らしいカバーでシュートを打たせず。13分には大森にドリブルからシュートを許し、20分にはパトリックのヘッドを林がキャッチします。その後は再び広島がペースを握って、24分にはウタカのスルーパスを清水が受けましたがシュートは打てずに終わります。そして前半28分、清水のFKはDFに当てられたもののこぼれにウタカが反応してシュート。これは弾かれたものの柴崎がダイレクトで蹴り込んで、広島が先制点を奪いました。
 その後も広島は森崎和のヘッドや清水のシュートなどで追加点を狙いに行きます。また41分にはカウンターからウタカのスルーパスに茶島が走りましたがわずかに合わず、45分にはウタカが反転して狙いに行きましたがシュートは打てません。じりじりした展開は後半も続き、3分にはクロスのこぼれを柴崎が狙ったものの惜しくも枠外。逆に5分には倉田のドリブルからのシュートは林が抑えます。また9分にはパスワークから大森に進入され、15分にはスルーパスに藤春が飛び込んできましたが野上がカットします。次々と選手を入れ替えて広島守備陣を揺さぶるガンバ。広島もカウンターを狙うもののなかなかシュートまで行けません。そして36分には清水のドリブルからのパスを受けた寿人がクロス。これをカットした藤春のボールはガンバゴールに向かってバーに弾かれ、こぼれに飛び込んだ青山のシュートもぎりぎりで丹羽にクリアされます。そしてそのまま試合終了かと思われた後半40分、呉屋がドリブルで左サイドからペナルティエリアに進入すると千葉をかわしてシュート。林が反応したものの届かずファーサイドに収まって、同点に追いつかれてしまいました。
 何とか勝ってホームゲームを終えたい広島は、森崎浩を投入して点を奪いに行きます。しかし連戦のためか運動量が上がらずなかなかシュートまで行けません。結局両チームともそれ以上の得点はなく、1-1で「前半」の90分を終える事になりました。
 代表で不在の2人だけでなく遠藤、アデミウソンらも休ませて前節から6人入れ替えてきたガンバとしては、アウェイゲームは引き分けでもOK、と言う試合だったのではないかと思います。一方の広島も仙台戦から4人を入れ替えましたが、ただ主力を温存したと言うわけではなくほぼベストメンバーで勝利が欲しい試合でした。そして前半の良い時間帯に先制点を奪うとその後はがっちりとゴール前に鍵をかけて、そのまま守りきって勝つと言う流れはできていました。J3で実績をあげていた新人・呉屋のポテンシャルが高かったのは事実ですが、しかしDFがしっかりと付いていたにも関わらず決められてしまったのはまさに痛恨。やってはいけない得点を与えてしまった、としか言いようがありません。
 ただその1点で同点になってしまったのはその前に追加点が奪えなかったからで、その部分はもっともっと突き詰めなければならないでしょう。ウタカが入ると彼の卓越した技術に頼ってしまいがちになるのですが、この試合もそんな感じ。ウタカがしっかりとボールを収めて前を向けばチャンスが広がるのですが、囲まれて奪われる、あるいはパスが合わない、と言う事が増えると行ったり来たりの展開になってしまいます。またウタカが下がった後の攻撃の構築も問題で、チャンスが作れない、と言うことは無いもののシュートまで行く回数が減ったのは確かだと思います。このへんは前線の関係性だけの問題ではなく後ろの選手も含めての課題だと思いますが、2nd legに向けてと言うだけでなくリーグ戦の残り試合に向けて、チーム全体で解決して欲しいところ。次の試合まで中3日ですが、良い準備をして勝利して準決勝に進んで欲しいと思います。

広島公式サイト  G大阪公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細  手痛いドロー  呉屋
サッカーダイジェストWeb  ルヴァンカップ準々決勝第1戦
<16.8.31> 中国新聞によると、急性胃腸炎のため仙台戦を欠場したウタカが復帰予定だそうですが、その一方で、昨日のミニゲームで塩谷が左脚を負傷したため森崎和がストッパーに入るとのこと。怪我人続出でなかなかベストメンバーが組めないのはもどかしいところですが、誰が出場することになっても全力を尽くして、タイトル獲得に向かって勝ち進んで欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、ファンクラブサロン前で「ルヴァンカップキッズイレブン」が午後5時から、おまつり広場では「広島経済大学興動館プロジェクトブース」「サンチェふわふわドームで遊ぼう!」「なりきりニューヒーロー賞撮影ブース」が4時から行われます。
 来場者プレゼントはヤマザキビスケットの新製品「ルヴァン」(店頭販売は明日からなので、どこよりも早く手に入れる事ができる唯一の機会!)を全員に。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、ウタカ選手のプレミアムカードです。選手コラボメニューは、林選手の「オムハヤシ」800円と水本選手の「伊勢うどん・再」700円となっています。今日はキックオフ30分以降に当日券が全席種半額となる「駆けつけ割!」を実施しますので、学校や仕事で遅れそうな方もぜひご来場ください。
 テレビはスカパー!ch580とCS800で生放送が予定されています。今日は帰宅時刻の関係でブログでの速報はできない可能性が高そうなので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はモバイルサイトの速報をどうぞ。
<16.8.30> 明日は「ヤマザキナビスコカップ」から名称が変わった「YBCルヴァンカップ」の準々決勝。ACLのためシードされていたサンフレッチェは、同じく準々決勝から登場のG大阪と戦います。
 ACLでは早期に敗退し、1st stageも6位に終わったG大阪ですが、2nd stageは首位との勝ち点差2で4位。また年間勝ち点も徐々に積み上げて広島とは2差の44まで迫って来ています。前回の対戦以降のG大阪の戦績は次の通り。
6H ○1-0 広島  【G】阿部
7H ○2-1 鳥栖  【G】OG、長沢、【鳥】豊田
8A ○2-0 磐田  【G】アデミウソン、長沢
9H ●0-1 神戸  【神】ペドロ・ジュニオール
10A ○2-1 湘南  【G】長沢2、【湘】三竿
 前節は開始早々に先制点を奪われたものの落ち着いて試合を進めて、長沢が難しいボレーを決めて同点に追いつくと後半19分にセットプレーから勝ち越して逃げ切っています。明日は代表招集のため東口とオ・ジェソクが欠場しますが、J3で鍛えられた若手も出場機会を狙っているはずで戦力的な低下はない、と見て良いでしょう。明日は今シーズン2連勝中の広島相手という事で、当然勝つつもりでアウェイに乗り込んでくるのは間違いありません。
 対するサンフレッチェですが、中国新聞によると森保監督は中3日ということで「連戦をどう戦っていくか悩んでいる」と語っていて、森崎浩の先発の可能性もあるとのこと。仙台戦はベテランの先発が多かったことを考えると、先発メンバーを大きく入れ替える可能性もありそうです。と言う事でメンバー予想は難しいのですが、私は次のようにしておきます。
        林

    塩谷 千葉 水本

     森崎和 丸谷

柏             清水

   茶島     森崎浩

       皆川

SUB:増田、野上、宮原、高橋、青山、柴崎、佐藤
 昨年は5回戦って2勝1分け2敗と五分の成績だったG大阪ですが、今季はゼロックス・スーパーカップで勝ったもののリーグ戦では2連敗。いずれもガンバの堅い守備を崩せず、逆に一瞬の隙を突かれて失点して敗れています。明日はその悔しさを晴らすためにも、90分間集中して戦い抜いて欲しいと思います。
<16.8.29> 昨日吉田サッカー公園で行われた高円宮杯プレミアリーグウェスト第10節で、サンフレッチェユースは1-0で京都U-18に競り勝ち、連勝で首位に立ちました。広島のメンバーは、GK:大迫、DF:東野、イヨハ、里岡、川井、MF:力安、満田(→桂89分)、松本、FW:山根(→藤原72分)、村山、明比。JFA公式サイトのレポートによると、。序盤の拮抗した展開から徐々に広島が攻め込む時間が増えたものの、前半は京都の守備を崩せず無得点のままハーフタイムを迎えました。しかし後半になると京都の運動量が落ちるに従って広島が押し込むシーンが増えて、後半23分に明比が満田からのリターンをもらってGKの頭上を打ち抜き先制点を奪いました。そしてその後も満田や藤原が決定的なチャンスを迎えるなどペースを崩さず、最後は京都の反撃を受けたもののしっかりと守りきって勝利しました。第10節の全結果と順位表は次の通り。
【第10節】
大分U-18  1-1 C大阪U-18
東福岡高  0-0 神戸U-18
大津高   3-0 G大阪ユース
広島ユース 1-0 京都U-18
名古屋U18  1-2 神戸弘陵高

         試合 勝点 勝 分 負 得失差
1 広島ユース   10    25    8   1   1   +14
2 C大阪U-18   10    23    7   2   1   +15
3 東福岡高    10    20    6   2   2    +6
4 神戸U-18    10    18    5   3   2    +5
5 G大阪ユース   10    16    5   1   4    +3
6 大津高     10     9    3   0   7   -10
7 名古屋U18    10     8    2   2   6    -4
8 京都U-18    10     8    2   2   6    -7
9 神戸弘陵高   10     8    2   2   6   -12
10 大分U-18    10     7    2   1   7   -10

<16.8.28> 昨日ユアテックスタジアムで行われたJ1リーグ戦2nd stage第10節仙台戦は、青山と柴崎のゴールで2-0で勝利。ステージ順位は変わらないながら、首位との勝ち点差を5に縮めました。
 先発に塩谷と水本が復帰。またアンデルソン・ロペスに加えてウタカまでが欠場(胃腸炎のため試合直前に出場回避)したため茶島と寿人が久々に先発して、前節から4人を入れ替えて以下のメンバーで戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  丸谷

ミキッチ           柏
(→清水62分)
   茶島      柴崎
   (→森崎浩88分)
       佐藤(→皆川70分)

SUB:増田、野上、森崎和
 対する仙台は、GK:関、DF:菅井(→パブロ・ジオゴ75分)、大岩、渡部、石川直(→小島88分)、MF:富田、三田、奥埜(→茂木81分)、藤村、FW:ウイルソン、ハモン・ロペス、と言うメンバーでした。ファーストシュートは広島で、ミキッチがカットインして左足でシュートしましたが枠外に外れます。また14分にもミキッチが左足でシュート性のクロスを入れ、続けてミキッチのスルーパスを寿人がペナルティエリアの中で受けましたがマイナスのパスは合いません。更に17分にはミキッチのクロスに茶島が頭で合わせましたがGKのファインセーブに防がれ、27分にも柴崎のパスを寿人がスルーして茶島がダイレクトで叩きましたがGKのファインセーブに防がれます。それに対して序盤はなかなかゴール前にボールを運べなかった仙台でしたが、15分にはウイルソンの落としを受けたハモン・ロペスが遠目から左足を振り抜くと、これが林の上を越えてバーに当たって肝を冷やされます。続いて20分にはハモン・ロペスがミドルを打ちましたが枠外。24分にはパスミスを拾われハモン・ロペスにフリーで打たれましたが林のファインセーブが救います。「組織の広島」対「外国人ツートップの仙台」、と言う様相の試合を先に動かしたのは広島。前半29分、青山のパスを左のスペースで受けた柴崎が寿人がDFを引っ張って空けたスペースにパスを送ると、走り込んで来た青山が右足を一閃。これがゴール左隅に突き刺さって、広島が先制点を奪いました。
 リードされた仙台は、すぐに反撃態勢を整え30分には藤村の横パスに奥埜が走り込んでシュート、と言うシーンを作ります。また33分には三田のクロスが広島ゴール前を横切り、40分にはFKからフリーでシュートを打たれそうになりましたが空振りで助かります。広島も守りっぱなしではなく時折逆襲して仙台を押し返しつつ、1点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりは広島がペースを握り、何度も仙台陣内に攻め込みます。特に後半2分には仙台のハイプレスをかい潜って前線にボールを送ると、茶島が抜け出して一瞬GKと1対1になり、こぼれに千葉が反応したが打てない、と言う決定機を作ります。しかしその後は仙台がペースを握り返すと、20分前後には何度も広島陣内に攻め入ります。攻める仙台、耐える広島。仙台は奥埜やウイルソンがゴールを狙いますが、広島守備陣は必死の守りで得点を許しません。逆に後半32分、清水が単独突破してペナルティエリア内まで入り込むとグラウンダーのクロス。これはDFに引っかけられたもののそのボールを拾った柴崎がワントラップから強烈なシュートを放つと鋭い弾道のボールはバーの下側を叩いてゴール内で弾んで、広島がリードを広げました。
 諦めない仙台は、リードを広げられても意に介することなく攻め続けます。そして33分にはハモン・ロペスのクロスを林が弾いたものの落ち着いて抑え、35分には中央でボールを受けたハモン・ロペスが一瞬フリーになったものの、戻ってきた水本が素晴らしいタックルで奪って危機を防ぎます。続く36分にもパブロ・ジオゴがゴール前でフリーになったものの、林が反応して得点を許しません。更に44分にもハモン・ロペスのクロスにウイルソンが合わせましたが枠外に外れて、広島は2点リードのまま勝利のホイッスルを聞きました。
 ウタカの突然の欠場、と言う緊急事態を救ったのは、エース・佐藤寿人でした。「いつでも出れる準備をしている」と言う言葉のままに、立ち上がりから前線でクレバーな動きを繰り返して攻撃をリードしました。また久々出場の茶島も及第点の出来。三度あった決定機を一度ぐらいはものにしたかった、とは思いますが、そのような場面に絡むことができたと言うこと自体が動きが良かった証拠でしょう。寿人、柴崎、茶島が先発で並ぶのは実に開幕戦以来だったわけですが、それでも全く問題なくチームとして機能していたのは、出場機会が少なくともしっかりと準備していたからに違いありません。久々の組み合わせ、と言う意味ではDFラインの3人が揃ったのも6/11の神戸戦以来だったわけですが、こちらも素晴らしい安定感を見せました。特に水本は骨折によるブランクを微塵も感じさせないプレーぶりだったと思います。試合全体としては仙台にボールを支配される時間が長く、またシュートを18本も打たれただけでなく決定的な場面も多かったのですが、それでも無失点に抑えたと言うところにチームとしての熟成の力を感じます。この試合はまさに広島らしい勝利だった、と言って良いのではないでしょうか?
 この日の結果、年間4位、ステージ8位と言う順位こそ変わらなかったものの、上位が崩れたためステージ首位との勝点差が5に縮まりました。この首位・川崎Fと広島の間には、浦和、鳥栖、G大阪、神戸、柏、横浜FMとステージ優勝をうかがうチームがひしめく大混戦となってきています。広島としてはチャンピオンシップに出るためにはまずは年間3位に上がることが目標ですが、そのために勝ち続ければステージ優勝のチャンスも見えてくるはず。怪我人続出で苦しいシーズンとなっていましたが、ここに来て水本だけでなく森崎浩も復帰して、上位進出の道は見えてきた、と言えるかも知れません。今週はナビスコカップの2試合が行われることになりますが、まずはそこで勝利して、シーズン終盤のタイトル争いに向けて突き進んで欲しいと思います。

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