9/18〜9/24のSANFRECCE Diary


<16.9.24> 明日はJ1リーグ戦2nd stage第13節。サンフレッチェはアウェイで浦和レッズと対戦します。
 1st stageは終盤の失速が響いて3位に終わった浦和は、後半も一度連敗があったものの立て直して2nd stageの勝点を28に伸ばして首位。また年間順位でも川崎Fに2差まで迫っています。2nd stage以降の公式戦の戦績は次の通り。
1A ○2-1 福岡  【浦】那須、興梠、【福】ウェリントン
2H ○2-0 柏   【浦】阿部、李
3A ○1-0 仙台  【浦】興梠
4H △2-2 大宮  【浦】柏木、武藤、【宮】江坂、マテウス
5A ○2-1 鹿島  【浦】李2、【鹿】土居
6A ○2-0 甲府  【浦】武藤、李
7H ○4-1 湘南  【浦】関根、武藤2、槙野、【湘】大槻
8A ○2-0 名古屋 【浦】武藤、ズラタン
9H ●1-2 川崎F 【浦】李、【川】中村、森谷
10A ●1-2 神戸  【浦】ズラタン、【神】ペドロ・ジュニオール、渡邉
NQF1 ○2-1 神戸  【浦】高木、ズラタン、【神】レアンドロ
NQF2 ○4-0 神戸  【浦】高木2、阿部、李
11H ○2-0 鳥栖  【浦】宇賀神、武藤
12A ○3-1 FC東京 【浦】李、OG、興梠、【東】森重
 前節は先制点を奪われたもののFC東京が守備的になった隙を突いて逆転。五輪後に「燃えつき症候群」に陥っていた興梠も久々にゴールを決めて快勝しています。今週の練習では槙野や宇賀神が別メニューで調整するなどややメンバーが替わる可能性がありますが、層が厚いチームなので戦力的な問題は無いはず。このところ2年は広島に勝ちきれない試合が続いているだけに、明日こそ勝って優勝に向けて加速したい、と思っているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、今週は茶島がトップ下に入って練習していたそうで、森保監督も「判断に迷いがなくなり、連係もスムーズになってきた」(中国新聞)と語っています。宮吉が練習に戻ってきていてアンデルソン・ロペスも復帰近し、と言う感じだそうですが、前節の流れを考えると同じ布陣で戦う可能性が高いのではないでしょうか。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  丸谷

ミキッチ           柏

   茶島      柴崎

       ウタカ

SUB:増田、野上、清水、森崎和、森崎浩、佐藤、皆川
 ペトロヴィッチ監督が率いる浦和との戦いはいつも難しい試合となりますが、このところその試合に勝ってきたのはボールを支配されても、また点を取られても諦めずに戦い抜いたから。あすもスタンドを含めた強いプレッシャーを受けながらの試合となるのは間違いないところですが、チーム全員で心を合わせて勝利して、上位争いに食らいついて行って欲しいと思います。
<16.9.23> 「紫熊倶楽部」の10月号を紹介します。表紙と最初の記事は、J1通算200試合出場を達成したミキッチ選手。類いまれなスピードと運動量だけでなく、「年齢を重ねるごとにパフォーマンスが衰えるどころか、向上を感じさせる」ミキッチ選手を讃えるコラムとともに、ミキッチ選手のロングインタビューを掲載しています。また「写真で見る広島での歴史」と題して、この8年間で印象に残った7試合を取り上げています。
 続く記事で取り上げられているのは皆川選手。一時は日本代表に選ばれながらも、その後はポジションを奪い返され出場機会も減った中で、いかにどん底からはい上がろうとしているか、を描いています。
 ユースレポートは沢田監督のインタビュー。昨年の苦しみを糧にしながら、今季の好成績に至った経緯や今後についての思いなどを書いています。また、先日プロ契約を締結したイヨハ理ヘンリー選手を紹介しています。
 「READER'S AREA」を挟んで、スタジアムに関する連載記事で取り上げているのはユアテックスタジアム仙台。街中にあるスタジアムの利点を、近くの牛タン屋との関係を例に書いています。(と言うか、半分はアウェイ旅行記?)「PICK UP MATCH」はその仙台戦で、サッカー以前の戦いを勝因に挙げてレポートしています。また「MATCH REPORT」は湘南戦、甲府戦、仙台戦と、ルヴァンカップ準々決勝の2試合。「紫熊戦士たちの物語」では野上選手を取り上げています。中島浩司さんによる「蹴始一貫」はエチオピア訪問記の後編。「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」を挟んで、最終ページはウタカ選手が大好きな映画について語っています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場とV-POINTの他、広島県内の大手書店で発売中です。また通販はe-VPOINTからどうぞ。
<16.9.22> 日本サッカー協会は昨日トレーニングキャンプに参加するU-19日本代表を発表し、広島から長沼とユースの大迫が選ばれました。今回選ばれたのは次の19人。
【GK】小島亨(早稲田大)、大迫(広島ユース)
【DF】板倉(川崎F)、町田(鹿島)、藤谷(神戸)、小島雅(仙台)、
    大南(磐田)、古賀(柏U-18)
【MF】久保田(鹿島)、坂井(大分)、鈴木(筑波大)、三好(川崎F)、
    長沼(広島)、遠藤(横浜FM)、原(市船橋高)、渡辺(東京Vユース)
【FW】垣田(鹿島)、小川(磐田)、中村(柏U-18)
 フランス・UAE遠征のメンバーからは廣末(青森山田高)、中山(柏)、岩田(大分)、初瀬(G大阪)、舩木(C大阪U-18)、杉森(名古屋)、神谷(湘南)、堂安(G大阪)、岸本(C大阪)、岩崎(京都橘高)が外れ、板倉、小島雅、久保田、坂井、鈴木、長沼、中村が選ばれています。10/13開幕の「AFC U-19選手権バーレーン2016」まで1ヶ月を切ったところでこれだけメンバーを入れ替える、と言うのがどういう意味か良く分からないのですが、長沼としてはメンバー入りする最後のチャンス。短い期間ですが、しっかりとアピールしてきて欲しいと思います。
<16.9.21> 「AFC U-16選手権インド2016」を戦うU-16日本代表は一昨日グループリーグ第2戦を戦い、キルギスに8-0で圧勝して早くもグループステージ突破を決めました。この日のメンバーは、GK:他に、DF:菅原、瀬古(→菊地69分)、監物、小林(→平川30分)、MF:喜田、福岡(→桂57分)、鈴木、FW:棚橋、久保、中村。JFAの公式サイトによると序盤は相手の激しいプレスとロングボールに苦しんだそうですが、前半34分に棚橋が相手ボールをカットしてそのまま角度のないところからのシュートを決めて先制点を奪ったとのこと。これでペースをつかむと42分には久保が混戦から追加点を奪い、その1分後には中村が決めて3点リードでハーフタイムを迎えました。そして後半は圧倒的に攻めて7分に中村、9分に棚橋、11分と35分には鈴木と棚橋がPKを決め、後半アディショナルタイムには久保が駄目押しゴールを奪いました。なおベトナム戦は出場機会のなかったサンフレッチェユースの桂は後半12分から途中交代でピッチに立って、勝利に貢献したとのことです。
 グループリーグのもう1試合はベトナムがオーストラリアを3-2で下して初勝利を挙げ、オーストラリアの敗退が決定。2位を最終戦で戦うキルギスとベトナムが争うことになって、日本のグループステージ1位が決まりました。
<16.9.20> 日曜日に行われた高円宮杯プレミアリーグウェストの第13節で、サンフレッチェユースは名古屋U18を3-2で下して首位をキープしました。メンバーは、GK:大迫、DF:東野、イヨハ、里岡、川井、MF:力安、満田、松本、FW:山根(→三原88分)、村山、明比。得点は前半6分に明比、17分に山根、後半14分に満田。失点は前半34分と後半33分。モバイルサイトに詳細なレポートが出ているのですが、先制点は満田からのパスを受けた村山がDFとGKの間にクロスを入れると飛び込んできた明比が頭で決めました。その後残留争いに巻き込まれている名古屋に押し込まれた時間帯があったものの、17分に松本が相手ボールを奪うとスルーパス。これを受けた山根がドリブルでボールを運んで落ち着いて左足で決めました。その後1点を返されたもののペースを維持し、何度もビッグチャンスを作っていたとのこと。その流れは後半も続き、後半14分に満田が角度のないところからゴールネットに突き刺して3点目を奪いました。その後も決定機を作りながらも決められなかったこと、単純なワンツーから抜け出されて2点目を失ったことなど課題も残ったものの、内容的には良いゲームができていたとのことです。
 第13節の全結果と順位表は次の通り。
東福岡高   1-1 神戸弘陵高
神戸U-18   1-0 京都U-18
大津高    3-0 大分U-18
G大阪ユース 3-2 C大阪ユース
広島ユース  3-2 名古屋U18

         試合 勝点 勝 分 負 得失差
1 広島ユース   13    32   10   2   1   +16
2 東福岡高    13    27    8   3   2    +9
3 C大阪U-18   13    26    8   2   3   +14
4 神戸U-18    13    25    7   4   2    +7
5 G大阪ユース   13    22    7   1   5    +3
6 京都U-18    13    12    3   3   7    -6
7 大津高     13    12    4   0   9    -9
8 神戸弘陵高   13    10    2   4   7   -13
9 名古屋U18    13     9    2   3   8    -6
10 大分U-18    13     8    2   2   9   -15

<16.9.19> 森山監督率いるU-16日本代表は金曜日に「AFC U-16選手権インド2016」のグループステージ初戦を戦い、ベトナムに7-0で勝って幸先良いスタートを切りました。メンバーは、GK:谷、DF:菅原、瀬古、小林(→監物HT)、喜田(→菊地66分)、MF:久保、平川、福岡(→瀬畠53分)、中村、FW:山田、宮代。得点は前半16分と後半19分に久保、前半24分と後半6分に福岡、前半40分に宮代、後半34分に監物、40分に山田でした。JFAの公式サイトによると、序盤は緊張からかミスが目立ったそうですが、16分に久保が直接FKで先制点を奪うとその後は圧倒して完勝しました。次の試合は今日の現地時間16時から、オーストラリアに勝利したU-16キルギス代表が相手です。
<16.9.18> 昨日アウェイで行われた2nd stage第12節鳥栖戦は、後半に猛追を受けましたが何とか逃げ切って3-2で勝ちました。
 メンバーは控えを含めて前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       林卓

    塩谷 千葉 水本

     青山  丸谷

ミキッチ           柏
(→清水81分)
   茶島      柴崎
   (→森崎浩90分)
       ウタカ(→皆川75分)

SUB:増田、野上、森崎和、佐藤
 対する鳥栖は、GK:林彰、DF:藤田、キム・ミンヒョク、谷口、吉田、MF:金民友、高橋、福田(→池田87分)、鎌田(→早坂66分)、FW:エル・カビル(→富山70分)、豊田、と言うメンバーでした。開始早々にファーストシュートを打ってきたのは豊田でしたが、しかしその後は広島が何度もチャンスを作ります。4分には丸谷のミドルをGKがキャッチ。6分にはウタカが抜け出してGKもかわしましたが足が滑って打てず。9分にはCKに合わせた千葉のヘディングはDFに弾かれ、DFラインの裏に抜け出したウタカが2度決定的なシュートを打ちましたが決めることができません。また18分にはウタカのパスを受けた柴崎がドリブルで突破してシュートまで行きましたが相手に当たって枠を外れ、19分にはミキッチのミドルは枠外。21分には茶島がシュートしましたがこれもわずかに左に外れます。更に31分には茶島のスルーパスでウタカが抜け出しましたが惜しくもオフサイドを取られます。チャンスを作り続けながらなかなか点が取れない、と言う嫌な流れを打ち破ったのは、一本のロングシュートでした。33分に左からのパスを受けた塩谷が思い切って右足を振り抜くと、無回転のボールは揺れながらGKの頭を越えてゴールへ。塩谷の信じられないような超絶シュートで、ようやく広島が先制点を奪いました。
 後半に入るといきなりチャンスを作ったのは鳥栖。遠めの位置からのFKを金民友が蹴ると、谷口が頭で押し込みましたがオフサイドのジャッジに救われます。そしてこれに鳥栖のフィッカデンティ監督がピッチに踏み込みながらの猛抗議で退席処分を受けると、この意気を感じたかその後は鳥栖の攻勢となります。6分には鎌田のクロスにエル・カビルが合わせましたがポストに当たり、こぼれ球もシュートを打たせず。9分にもエル・カビルにペナルティエリア内で前を向かれましたが分厚い守備で凌ぎます。逆に後半10分、茶島のフリックで抜け出したウタカがGKと1対1になってこれを冷静に沈め、追加点を奪います。続いて16分に柴崎のパスを茶島がダイレクトに打ったシュートはGKに防がれたものの、その直後に茶島がドリブルでペナルティエリア内に進入すると、フェイントでマーカーを外してコントロールシュート。これが見事にファーサイドのネットに収まって、リードを3点に広げました。
 この後も広島は22分の茶島のシュートや23分の柴崎のシュートなどチャンスを作りましたが、しかし24分に富山が投入されると流れが変わります。25分には金民友のショートコーナーを富山が蹴り込むと、谷口が塩谷と競りあいながらシュートを決めて反撃の烽火を上げます。その後も広島がはじき返してもセカンドボールを拾われて波状攻撃を受けて、29分と30分には金民友の強烈なミドルを林卓が横っ飛びで弾きます。そして31分、ペナルティエリアの外でボールを受けた金民友が反転してシュート。林卓が反応したものの及ばず、1点差に迫られてしまいました。
 同点が見えてきて更にペースを上げる鳥栖。しかし広島も守りに入ることなくパスを繋いで押し返します。37分には茶島の仕掛けから丸谷が狙いましたが枠外。続いて青山のシュートはDFに当たり、38分には柴崎が打ちます。鳥栖もカウンターから得点を狙いますが、さすがに疲れが出たかキレを欠いてシュートまで行けなくなります。その後も両チームとも死力を尽くして戦ったものの得点はなく、広島が1点差を保って逃げ切りました。
 チャンスを作っても作っても点が取れなかった前半30分ごろまで、攻め込まれながらも効率的に追加点を奪った後半25分ごろまで、攻め込まれて1点差に迫られたその後の10分間、そしてボールをキープしながら時間を進めて守りきった終盤の時間帯と、この日のサンフレッチェは4つの顔を見せました。盤石の戦い方で2nd stageを制した昨年後半と比べて今年は苦しい戦いが続いていますが、そんな中でもコンビネーションで相手の守備を崩して得点し、攻め込まれてもチーム一丸となって守ると言うところができているからこそ今の順位にあるわけで、この鳥栖戦はその「2016年シーズン」がいっぱいに詰まった試合だったと思います。勝因の第一は「マンガの世界だ!」と思わず解説者が叫ぶほどの塩谷のゴールであり、その2は久々に見せたスキルフルなウタカの追加点であり、3つ目は試合を通して好パフォーマンスを見せた茶島の3点目だったのは間違いと思いますが、それ以上に重要だったのは苦しい展開になっても決して気持ちを切らせることなく戦い抜いたチーム全体の力でしょう。審判のジャッジにナイーブになってパフォーマンスの上がり下がりが大きかった鳥栖に対して、広島は精神的に安定して戦えていたことが、結果的にはジャッジも含めた運を呼び込んだと言えるように思います。
 昨日は川崎F以外の上位チームがすべて勝ったため、サンフレッチェの年間順位は5位のまま。また3位鹿島との勝ち点差も7で残り試合を考えれば勝ち続けなければならない状況が続いています。次節も浦和、その次はFC東京、そして川崎Fと強敵相手の試合が続きますが、相手がどこであろうとこれまで通りにチーム一丸となって戦うことが、良い結果を導く唯一の道だと言えます。まずは来週の浦和戦に向けて、1週間しっかりと準備して欲しいと思います。

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