1/1〜1/7のSANFRECCE Diary


<17.1.7> サンフレッチェは昨日、今季のクラブスローガンを発表しました。2009年から続いている「WE FIGHT TOGETHER」シリーズの第9弾で、安芸高田市に伝わる毛利元就の逸話「百万一心」(皆で力を合わせれば何事もなしうる)から「一心」を取って、「WE FIGHT TOGETHER 2017 一心」としています。またこの「一心」の文字は、広島出身の書家(CALLIGRAPHER)である翠蘭氏によるもの。これまでカープの「廣島乃風」シリーズや広島ホームテレビの「“勝ちグセ”דマエケン”ד翠蘭”の夢のコラボレーション企画!」など広島ゆかりのスポーツ選手とのタイアップ作品も多く、サンフレッチェとは満を持してのコラボ、と言うことになります。書家がスローガンを担当したのは紫舟氏とコラボした2015年以来なので、その時と同じようにチャンピオンに返り咲く、と行きたいものです。
<17.1.6> 中国新聞によると、ブラジルのトンベンセから期限付き移籍中のアンデルソン・ロペスとの契約を来年1月1日まで延長しました。年俸は現状維持の20万ドル(約2,300万円)。昨年は怪我もあってリーグ戦出場は7試合で2得点に終わりましたが、天皇杯の鳥栖戦では40mのロングシュートを決めて度肝を抜くなどポテンシャルが高いのは間違いないところ。ただ、チームに貢献できるかどうか、はこれからの課題なので、年俸に見合った活躍をするためには、まずは工藤、フェリペ、柴崎、宮吉らとのポジション争いに勝たなければなりません。
<17.1.6> プレスリリースによると、昨年限りで現役引退した森崎浩司氏が「サンフレッチェ広島アンバサダー」に就任することになりました。このアンバサダーとは各種イベントやメディア、SNS等を通してサンフレッチェの魅力を発信するのが役割。サンフレッチェとしては森崎氏が初めてですが、他クラブでは大宮の塚本泰史氏やセレッソ大阪の西澤明訓氏、森島寛晃氏らがこのポストに就いています。広島生まれでユースからサンフレッチェ一筋だった森崎浩司氏はサンフレッチェの顔。今後はその知名度と明るい性格を生かして、サンフレッチェのために尽くしてくれるのではないでしょうか。
<17.1.6> プレスリリースによると、清水にレンタル中のキム・ボムヨン選手のレンタル延長が決まりました。昨年山形から完全移籍で広島入りしたキム・ボムヨンは、ACL2試合に先発したもののリーグ戦は途中出場2試合にとどまり、出場機会を求めて清水に期限付き移籍していました。そして清水では移籍当初こそ4試合連続で先発するなど8試合続けて出場しましたが、その後はベンチ入りもないままシーズンを終えていました。キムは「再び広島でプレーし、共に闘いたい気持ちもありましたが、自分自身が成長するために、もう一度、他のチームでプレーすることを決断しました」と語っていますが、まずは清水で出場機会をつかむのが先決。もう一度山形時代の輝きを取り戻して、広島に戻ってきて欲しいと思います。
<17.1.5> 中国新聞によると、昨日ミキッチ選手と今季の契約更改交渉を行い、現状維持の4,000万円で1年契約を更改しました。2009年に広島入りしたミキッチは今年が9年目。今季のリーグ戦に出場すれば、外国人選手の同一クラブ連続出場記録(現在はジュニーニョの9年連続)に並びます。昨年は交通事故による謹慎処分でリーグ戦終盤の2試合に欠場したものの、27試合出場で1ゴール4アシストの成績を残し、クラブの最年長得点記録と最年長出場記録も更新しています。一昨年あたりから2017年シーズンまで広島でプレーして引退したい、と語っていたミキッチ。本当に今年が最後になるかどうかは分かりませんが、きっとこれまで通りの全力プレーを見せてくれるのではないでしょうか。
<17.1.4> 千葉選手のドーピング疑惑について、サンフレッチェ側の担当弁護士だった望月浩一郎氏(虎ノ門協同法律事務所)が「千葉和彦選手(サンフレッチェ広島F.C)に落ち度はない」と言う記事を書いています。法律の専門家が書いた記事と言うことでいささか読み難いのですが、この疑惑の内容と原因解明の過程、そしてどのように「無罪」を勝ち取ったか、と言う経緯について、非常に詳しく書かれています。最終的な処分が「けん責」と言うことで千葉選手に何らかの落ち度があったのではないか、あるいはクラブに不注意な点があったのではないか、と誤解されるているかも知れないと言う状況に対して、千葉選手とサンフレッチェの名誉を回復することを主要な目的とした記事になっています。
 詳しくはこの記事を読んでもらった方が良いのですが、要するに千葉選手に過ちがなかったことを証明するために、どのような経路からメチルヘキサンアミンが検体に入ったか、可能性を一つ一つ探して明らかにした、という話になっています。十分に注意していたにも関わらず、尿検体になぜメチルヘキサンアミンが混入していたのか。望月氏はまず千葉選手が使用していたボディローション等を疑います。そしてその中で検体採取の方法にも問題があったことが明らかになります。ただ、第1回聴聞会にボディローション等9点を持参して成分分析を依頼したものの、2週間後に出た検査結果は全て陰性。望月氏は当初の方針を見直さざるをえなくなりました。そして改めてマウスガード洗浄剤とチーム推奨サプリメントの検査を依頼したところ、禁止薬物が含まれていないことが保証されていたはずのサプリメントから、メチルヘキサンアミンが検出されたのです。なぜそのようなことが起きてしまったか。可能性としては、製造過程の変更によってあるロットから(あるいはあるロットに限って)混入してしまったか、あるいは検査機器の精度向上によって検出可能になってしまったか、しかありません。いずれにせよ千葉選手にとってもサンフレッチェにとっても、このような経路による禁止薬物の摂取の防止はほぼ不可能。JADAの規程が「過誤又は過失がないことの主張・立証を許さない」となっているため「けん責」と言う最も軽い処分は下さざるを得なかったものの、千葉選手に落ち度があったことを示すわけではない、と言う結論になっています。
 このようなことが起きないようにするためには、全てのサプリメント類の使用時と同じロットの商品を最新鋭の機器で調べる必要があるわけで、実際上は不可能としか言いようがありません。となると別の対策を考えることが必要で、望月氏はその例として「摂取可能なサプリメントの認証システムをJADAの関与下で設けること」や、「禁止物質の分類を細分化すること」を挙げています。そして同時にボディーローションなど皮膚からの吸収が考えられる商品の使用によって、ドーピング違反とされる危険性についての研究と啓発も提案しています。
 スポーツにおけるドーピングはあってはならないことで、そのためにどのような国のどのような競技でも厳しく対処する、と言うは当然のことだと思います。しかし今回のように悪質な意図が無いどころか十分に注意していたにも関わらず基準に引っかかってしまい、それによってクラブや選手自身が深刻なダメージを受ける、と言うことは絶対に避けなければなりません。今回の件の顛末はサンフレッチェだけでなくJリーグもサッカー協会も(当然のことながらJADAも)教訓にして、二度と同じことが起きないように考えて欲しいと思います。
<17.1.3> 昨日行われた高校選手権の2回戦で、広島県代表の広島皆実高はPK戦で長野県代表の創造学園高に敗れて初戦突破を逃しました。皆実は試合を優位に展開すると、前半16分にFKをきっかけに藤井敦仁が右足で決めて先制点を奪いました。そして後半も終始攻め込んだものの堅い守備に攻めあぐみ、後半アディショナルタイムに追いつかれてPK戦に持ち込まれました。そして後攻めの創造学園が4人とも決めたのに対して皆実は1人目と4人目が止められ、悔しい敗戦となりました。なお他の中国地方の代表ですが、山口県代表の高川学園は1回戦で鹿島学園(茨城)に、島根県代表の立正大淞南は正智深谷(埼玉)に、岡山県代表の岡山学芸館は山梨学院(山梨)にそれぞれ1点差で敗戦。米子北は1回戦で旭川実を3-0で下しましたが、2回戦では佐野日大に敗れました。
<17.1.2> プレスリリースによると、来週月曜日(1/9)にエディオン広島本店で、昨シーズン限りで現役引退した森崎浩司さんのトークイベントを開催することになりました。場所はエディオン広島本店本館8Fのエディオンスタジオ紙屋町で、午後4時半から。入場は無料ですが200名に限られるので、整理券が配付されます。多くの方の来場が予想されますので、見たい方はお早めにどうぞ。
<17.1.1> 新年明けましておめでとうございます。リーグ連覇を目指して戦った昨年のサンフレッチェでしたが、1st stageこそ4位でフィニッシュしたものの2nd stageは10位。また年間順位も6位に終わりました。またACLはグループステージで敗退。シードされて臨んだルヴァンカップも天皇杯も準々決勝で敗れ、ゼロックススーパーカップ以外はいずれもタイトル争いに絡まないままに終わりました。シーズン終了後には森崎浩司選手と佐藤寿人選手が去り、若手を6人レンタルするなどいろいろな意味で「曲がり角」にいるサンフレッチェ。森保監督が率いて6年目になる今年は、これまで以上に難しいチーム作りを強いられることになります。パフォームグループとの大型契約により、上位に入ると巨額の強化費が支給されることになる今季のJリーグは、これまで以上に激しい争いが展開されることが予想されますが、しかし広島のチーム作りの方針は揺らがないはず。これまで通り育成と強化のバランスを取りながら地元密着のチームを作って、まずはJ1残留の目安である勝点40を目標としつつ、4つ目のタイトルを狙っていくのではないでしょうか。
<17.1.1> 昨日サンフレッチェは、MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスから工藤壮人選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。中国新聞によると3年契約で推定年俸は4,000万円。足立強化部長は「戦術理解度が高く攻守に運動量も多い。広島に合うタイプの選手で、もう一度代表に復帰したい思いが強く実現した」と語っています。
 柏の下部組織出身の工藤は、酒井宏樹や指宿洋史、武富孝介らを輩出した柏ユースの「黄金世代」の一員で、2008年のクラセンでは決勝に進出するとともに得点王に輝く活躍を見せました。そしてトップ昇格した2009年からリーグ戦3試合と天皇杯2試合に出場。2年目には10得点を挙げてJ1昇格に貢献するとともに、U-21代表の一員としてアジア大会に出場して金メダルを獲得しました。そしてその後はレギュラーを確保して2012年以降のリーグ戦のほぼ全試合に出場し各大会でゴールを量産。2013年には日本代表にも選ばれ3試合に出場しています。そして北嶋が付けてきた背番号9を自ら希望して付けて、その番号に相応しい活躍を見せるなどまさに柏の象徴とも言える存在でした。しかし一昨年末、ユース時代から指導を受けていた吉田監督の解任に絡んで「チームに継続性がない」とフロントに不満を漏らして柏を退団すると、バンクーバー・ホワイトキャップスに移籍していました。
 工藤は身長177cmと決して高さのある選手ではないのですが、動き出しのタイミングや両足でも頭でも決めることのできる決定力、身体を張ってボールを収めることのできるキープ力、そして献身的な前線からのチェイシングとFWとして必要とされるあらゆる能力を高いレベルでこなせる万能型の選手で、広島のワントップにはうってつけの選手だと言えます。寿人とウタカの退団でぽっかりと空いたポジションに、最も相応しい選手を獲得できた、と言って良さそうです。
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