11/19〜11/25のSANFRECCE Diary


<17.11.25> 明日はJ1リーグ戦第33節。サンフレッチェはホームにFC東京を迎えます。
 大型補強でシーズンをスタートさせたFC東京ですが、第25節までに公式戦5連敗を喫してタイトル獲得が難しくなったと言うことで篠田監督を解任し、監督代行に安間コーチを据えました。そしてその直後の仙台戦で久々の勝利を挙げたものの、その後は再び「勝てないループ」に入り込んで直近の6試合で取った勝ち点は3。順位も12位まで後退しています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
LPO2 ○0-1 広島  【東】室屋
19H △1-1 新潟  【東】ウタカ、【新】チアゴ・ガリャルド
20A △1-1 川崎F 【東】中島、【川】谷口
21A ○1-2 大宮  【東】前田、大久保嘉、【宮】カウエ
22H ○1-0 神戸  【東】ウタカ
23A ●1-2 浦和  【東】橋本、【浦】興梠2
24A ●0-1 横浜FM 【横】ウーゴ・ヴィエイラ
LQF1 ●0-2 川崎F 【川】家長2
LQF2 ●1-5 川崎F 【東】大久保嘉、【川】阿部3、エウシーニョ2
25H ●1-4 C大阪 【東】ウタカ、【C】松田、柿谷、杉本2
26H ○1-0 仙台  【東】チャン・ヒョンス
27A ●1-4 柏   【東】ウタカ、【柏】武富2、伊東、クリスティアーノ
28H △0-0 磐田
29A △1-1 甲府  【東】丸山、【甲】リンス
30H ●1-2 札幌  【東】チャン・ヒョンス、【札】ジェイ2
31H △0-0 清水
32A ●1-2 鳥栖  【東】大久保嘉、【鳥】原川、福田
 前節は大久保嘉、高萩、吉本を外してチャン・ヒョンス、橋本、梶山を先発起用する、と言う荒療治に出たものの、序盤のチャンスを生かせず逆に原川に直接FKを決められるなど前半だけで2失点。後半アディショナルタイムに大久保嘉が得点して一矢報いたものの、同点には至らずそのまま敗れています。チームとしての目標が無くなっていることもあってややモティベーション不足があるのかも知れませんが、しかしその中で前節は17歳の平川をJ1で初出場させるなどチャレンジはしている様子。今節は大久保嘉は欠場が濃厚でウタカも契約の関係で欠場しますが、16歳の久保建英をベンチ入りさせる可能性もあるらしく、若手が結果を気にせず伸び伸びと戦いを挑んでくるとすれば、それはそれで厄介な感じがします。少なくとも今季は3回の広島との対戦でいずれも勝っているだけに、良いイメージを持って広島に乗り組んでくるのは間違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節新布陣が機能して久々の勝利を挙げただけに同じメンバーで戦う、と考えて間違いなさそうです。
        林

椋原   千葉  水本   高橋

     青山  稲垣

       柴崎

柏           フェリペ

     A・ロペス

SUB:廣永、野上、丹羽、茶島、森島、パトリック、皆川
 前節の勝利で残留圏に再浮上したサンフレッチェですが、今後の対戦カードを考えればこのFC東京戦は絶対に勝ち点3を取らなければならないゲーム。明日はこれまで以上にクラブ全体の力を結集して、J1残留に向けて前進して欲しいと思います。
<17.11.24> 高円宮杯U-18プレミアリーグの下部リーグにあたる「プリンスリーグ中国」は第15節まで進んでいますが、現在の順位表は次の通り。
        勝点 試合 勝 分 負 得失差
1広島皆実高   30    15  10   0   5   +14
2広島セカンド  30    15    9   3   3   +13
3立正大湘南高  29    15    9   2   4   +14
4作陽高     28    15    8   4   3   +15
5玉野光南高   25    15    8   1   6    +8
6瀬戸内高    25    15    8   1   6    +3
7岡山学芸館高  16    15    4   4   7    +3
8岡山U-18    11    15    4   2   9   -13
9広島観音高   11    15    2   5   8   -18
10境高       5    15    1   2  12   -39
 サンフレッチェユースの控え組が参戦している「セカンド」(以前「ベアーズ」と言っていたチーム)は現在首位と勝点差で並ぶ2位で、残り3試合で初優勝を目指すことになります。またプレミアリーグへの昇格を賭けた「プレミアリーグ参入戦」への出場枠は1位、2位のチームに与えられますが、当然のことながらサンフレッチェユースセカンドは昇格できないため3位チームに与えられます。明日行われる第16節は首位・皆実高とサンフレッチェユースセカンドの直接対決があるほか、3位を争う立正大湘南高と作陽高の対戦が予定されています。今年の「プレミアリーグ参入戦」は広島県内で行われるため、中国地域のチームとしては昇格の絶好のチャンス。12/9の最終節まで、激しい戦いが繰り広げられるのではないでしょうか。
<17.11.23> いよいよ佳境に入ってきた今年のJリーグ。J1の優勝争いは2試合を残して鹿島が川崎Fに勝ち点4の差をつけてリードする、と言う有利な状況にありますが、2013年には広島が残り2試合で横浜FMとの勝点差5をひっくり返して逆転優勝したことを考えれば、まだまだ分からない、と言って良いでしょう。また湘南と長崎の自動昇格が決まったJ1昇格の争いも今週末からプレーオフ。一足先にプレーオフ進出を決めていた名古屋と福岡に、最終節の劇的勝利でプレーオフ進出を決めた千葉と東京Vが挑む、と言う構図になっています。この中で特に注目されるのは、佐藤寿人と宮原がいる名古屋対千葉の一戦。リーグ戦の勝ち点は名古屋が75だったのに対して千葉は68とかなりの差があるのですが、千葉は今シーズンは名古屋に2試合とも完勝している上に、このところ7連勝中と勢いがあります。寿人・勇人の「兄弟対決」も予想されるだけに、非常に面白い戦いになることが期待できるのではないでしょうか。そしてJ3は上位3チームのうち秋田と沼津がJ2ライセンスを持っていないため、栃木が3位に終わるとJ2昇格チームが無くなりJ2最下位の群馬が生き残ると言う状況にあって、これもなかなか興味深い展開になっています。
 そしてサンフレッチェサポーターとして一番気になるのは何と言ってもJ1の残留争い。前節新潟の降格が決まり、大宮も15位広島との勝点差が6で得失点差も10あると言うことで、事実上清水、広島、甲府の3チームの争いになっています。広島としては2連勝すれば他の試合の結果に関わらず残留が決まるのでそれを目指すのが当然ですが、他のチームの状況も気になるところ。と言うことで改めて今後の3チームの対戦カードを見てみます。
【第33節】
広島×FC東京
大宮×甲府
清水×新潟

【第34節】
柏×広島
甲府×仙台
神戸×清水
 広島の対戦相手は12位FC東京と4位柏なのに対して、甲府は17位大宮と11位仙台、清水は18位新潟と9位神戸。甲府の次節の対戦相手の大宮は10試合続けて勝利がなく、先日2度目の監督交代を敢行したものの前節は仙台に完敗を喫して土俵際に追い込まれています。残り2試合に勝つしか残留の道は無いため最後の力を振り絞って勝利を目指すだろう、とは思いますが、逆に前掛かりになりすぎて甲府のカウンターの餌食になる、と言う展開になりそう。と言うことで甲府が5試合ぶりの勝利を挙げることになる可能性が高そうです。一方の清水の次節の相手は新潟。こちらは直近4試合に3勝1分けと底力を発揮しきましたが、前節降格が決まってしまったことでややモティべーションがダウンしている、と考えられます。清水もこのところ7試合勝ち無しの泥沼に入り込んでいますが、ホーム最終戦を勝利で飾りたいという気持ちは強いはずなので、少なくとも引き分け以上の結果は残しそうな気がします。と言うことでもし広島が次節のFC東京戦に勝てなければ、清水、広島、甲府が勝ち点1〜2の間にひしめいて最終節を迎える、と言うことになります。
そして最終節は甲府と清水が中位クラブと対戦するのに対して、広島はACL出場権がかかる4位柏が相手と言うことで、やや不利な状況になるのは否めないところ。そう考えるとサンフレッチェがJ1残留を勝ち取るためには、次節のFC東京戦に勝つことが絶対条件ではないかと思われます。今季はホームで2勝しかしていないサンフレッチェですが、最終戦こそホームの利を生かして、何としても勝ち点3を取って欲しいものです。
<17.11.21> プレスリリースによると、今週末に行われるFC東京戦の「セブン・イレブンフィールドシート」のチケットが前売りで完売しました。昨日の段階での販売情報によるとSS指定席とSA指定席は既に完売。SA指定席も60%が売れていて、指定席は全て前売りで無くなりそうな勢いとなっています。この試合はJ1残留に向けて絶対に勝利しなければならない上に、今シーズン限りで退団することが決まったミキッチ選手のお別れセレモニーも行われます。今週日曜日は天気も良さそうなので、ぜひスタジアムを紫に染めて、チームとともに戦って欲しいものです。
<17.11.20> 昨日吉田サッカー公園で北九州との練習試合を行い、1-3で敗れました。北九州はほぼレギュラーメンバーが並び、GK:高橋(→中山HT)、DF:西嶋(→鈴木64分)、刀根、加藤、福森、MF:内藤、小野寺、弓崎(→神崎64分)、花井、FW:池元(→茂64分)、平井(→水永64分)。広島は非公開。得点は前半25分に皆川。失点は前半17分に花井、22分に福森、後半20分に加藤でした。
<17.11.19> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第32節神戸戦は、途中交代のパトリックのゴールで勝ち越し4試合ぶりの勝利で降格圏を脱出しました。
 先週の練習試合と同様にアンデルソン・ロペスをワントップに据え、また椋原が移籍後初先発して以下の布陣で戦いました。
        林

椋原   千葉  水本  高橋壮

     青山  稲垣

       柴崎(→パトリック75分)

柏           フェリペ(→茶島82分)

     A・ロペス(→皆川89分)

SUB:廣永、野上、丹羽、森島
 対する神戸は、GK:徳重、DF:藤谷、岩波、渡部、三原(→田中順82分)、MF:高橋秀、藤田、小川(→小林82分)、渡邉、FW:ポドルスキ、ハーフナー(→大槻62分)、と言うメンバーでした。新布陣で臨んだ広島はパスの回りも良く、立ち上がりから攻勢に出ます。3分にはカウンターからドリブルで上がったフェリペ・シウバが右のスペースに出すと柴崎がフリーで受けましたが、ややトラップが大きかったところにGKが飛び込んでシュートはブロックされます。逆に神戸もポドルスキが要所で顔を出してゲームメークからフィニッシュに絡み、5分にはペナルティエリア内からシュートを打ちましたが枠外で助かります。柏のクロスからの12分の稲垣のシュートは枠外に外れたものの、16分には低い位置から流れるようなパス回しで高橋がフリーになると鋭いクロス。ここに飛び込んだアンデルソン・ロペスをダミーにして稲垣が頭で叩き込んで、4試合ぶりの得点で先制点を奪いました。
 その後も広島はアンデルソン・ロペスや高橋壮からチャンスメイクして追加点を狙います。しかし23分に高橋壮のパスミスから決定機を与えると流れが変わります。25分のハーフナーのシュートは枠外に外れて助かったものの、前半26分に左サイドで前を向いた渡邉が椋原をかわしてドリブルでペナルティエリアに侵入し、低いシュートを決められ同点に追いつかれてしまいました。
 その後も左サイドの守備が落ち着かない広島。28分には藤谷からのクロスに小川がヘッドで狙いましたが枠をかすって外れ、30分にも藤谷にフリーでクロスを上げられましたがクロスはDFに当たります。その後は広島も盛り返して両サイドからのクロスで攻め立てましたが決定機は作れず、同点でハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりにチャンスを作ったのは神戸で、1分には何でもないクロスからポドルスキが決定的なシュートを放ちます。逆に5分にはフェリペ・シウバの右への展開を受けた柏が絶好のクロスを供給しましたが、アンデルソン・ロペスは枠を外してしまいます。また14分にも柏のクロスに柴崎がフリーで飛び込みましたがGKの好セーブに阻まれます。更に21分にはアンデルソン・ロペスが狙いましたがDFにブロックされます。後半25分以降は神戸にペースを握られて、25分にはCKのこぼれをポドルスキに狙われましたが枠外。28分には左からのパスを受けたポドルスキがペナルティエリア内でフリーになりましたが、シュートではなくパスを選択して助かります。流れを変えようとパトリックを投入するヨンソン監督。そしてその采配が当たったのは後半31分で、右サイドでボールを持った椋原がゴール前を大きく越えるクロス。パトリックはDFと駆け引きしながらフリーになると、スタンディングで頭をぶつけてゴールに捻じ込みました。
 意気上がる広島は36分にも柏のカットインからフェリペ・シウバがシュートしましたが、これはGKの好セーブに阻まれます。前線に高い選手を上げてどんどん攻め込む神戸。41分には左SBに入った田中順からのクロスに渡邉が合わせましたが枠外に外れ、その直後にはペナルティエリア内でフリーになった渡邉に打たれましたが枠を大きく外してくれて助かります。全員が自陣に引いて守りを固めた広島でしたが、しかし時折カウンターから茶島が突破して相手を押し返します。最後は神戸の放り込み攻撃を受けましたが選手全員ではね返し、久々の勝利のホイッスルにピッチ上もサポーター席も歓喜に包まれました。
 キープ力のあるアンデルソン・ロペスをワントップに配し、柏、柴崎、フェリペ・シウバの機動力を活かす、と言う新布陣は機能しました。トップ下の3人はポジションにとらわれずに流動的に動き、決定的チャンスを何度も演出。相手GKの素晴らしい守備が無ければ、あと2、3点は取れていました。またボランチの2人も運動量と球際の強さを見せて、神戸の攻撃を寸断するとともに攻撃の起点になっていました。また得点は両サイドのクロスから。4バックを導入したもののSBの人材不足からなかなか得点に繋がらなかったのが、ようやく結果を出すことができました。そして何より大きかったのは、チーム全員が最初から最後まで心を一つにして戦い抜いた、と言うことでしょう。相手のシュートミスに救われた、と言う面はあったのですが、それも常に球際で戦い続けたからこそ。2500人も集まったサポーターも含めてチーム全員が90分間集中を切らさず執念を見せ続けたことが、この「魂の勝利」に導いた、と言って良いでしょう。
 第33節は新潟が甲府に勝ったものの残り2試合で広島を上回ることができなくなり、J2降格が決定。2度目の監督交代を敢行した大宮も仙台に完敗して、J1残留は絶望的な状況となりました。一方札幌は清水を下してJ1残留を確定。これにより、清水、広島、甲府の3チームが残り2つの残留枠を争うことになりました。広島は残り2試合で1つ勝てば、甲府が2連勝しない限り残留が決まると言う有利な状況ですが、ただ次節は甲府が大宮、清水が新潟との対戦なので、どちらも勝って広島の立場がひっくり返る、と言う可能性もあります。と言うことで、次節のホーム最終戦が広島にとっての天王山。チームスタッフと選手たちには良い準備をして欲しいし、またサポーターもスタンドを紫に埋め尽くしてチームを支えて欲しいと思います。

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