2/5〜2/11のSANFRECCE Diary


<17.2.11> 昨日FC岐阜との練習試合を45分×3で行い、トータルスコア2-0で勝ちました。モバイルサイトによると1本目のメンバーは、GK:中林、DF:野上、千葉、塩谷、MF:ミキッチ、青山、丸谷、清水、フェリペ・シウバ、アンデルソン・ロペス(→茶島62分)、FW:皆川。連日の2部練習の影響か運動量が少なく、またミスも多く前半は岐阜にボールを支配されたそうですが、21分にミキッチのクロスをアンデルソン・ロペスが頭で決めて先制点を奪うと、その後は粘り強い守備で無失点に抑えて1本目を終えました。
 メンバーを変えずに臨んだ2本目も立ち上がりから岐阜にチャンスを作られましたが、12分に裏に抜け出した皆川の折り返しでフリーになったフェリペがシュート。いったんは弾かれたもののこぼれを決めて、リードを2点に広げました。2本目の23分にはほぼ全員入れ替えて、GK:廣永、DF:川崎、ヘンリー、水本、MF:柏、稲垣、森島、高橋、茶島、松本(→長沼105分)、FW:工藤。守備に追われる時間が長く、またボールを奪っても繋ぎがうまくいかず難しい展開だったようですが、42分には決定的なシュートを川崎がライン上でクリアするなど守備陣の奮闘で無失点に抑え、2-0のまま逃げ切りました。
 試合後に森保監督は「岐阜は前からプレッシャーをかけてくるチームでしたし、非常にいい練習になった」と語っています。疲れが溜まっている中でもボールを繋ぎ、奪われても粘り強く対応して相手にやらせない、と言う「サンフレッチェの基本」がメンバーをシャッフルして戦ってもやり切ることができた、と言うのは収穫だと言えるでしょう。明日はキャンプ中唯一のJ1クラブ相手のFC東京との練習試合。ここである程度メンバーを固めて、開幕に向けてのスパートをかけて行くことになるのではないでしょうか。
<17.2.10> U-18日本代表は現在スペインに遠征して「U-18国際トーナメント"Copa del Atlantico"」に参加していますが、このメンバーにサンフレッチェユースから2人選ばれています。
【GK】大迫(広島ユース)、若原(京都U-18)
【DF】田中、中川(柏U-18)、橋岡(浦和ユース)、杉山(市船橋高)、
    俣野(京都U-18)、生駒(鹿児島城西高)、川井(広島ユース)、
    阿部(東福岡高)
【MF】堀、山田(横浜FMユース)、伊藤(磐田U-18)、郷家(青森山田高)、
    井澤(浦和ユース)、藤本(東京Vユース)、酒井(大分U-18)
【FW】田川(鳥栖)、中島(C大阪U-18)、安藤(長崎総科大附高)
 選手とスタッフは2/5(日)にスペイン・カナリア諸島のラス・パルマスに到着し、2/7にはU-18カナリア諸島代表との試合に臨みました。
U-18日本代表 2-1 U-18カナリア諸島代表 【日】堀、安藤
 [GK]大迫、[DF]杉山、阿部、中川、俣野、[MF]田中、井澤(→伊藤75分)、
 藤本(→山田60分)、酒井(→堀60分)、[FW]田川(→安藤75分)、
 中島(→郷家85分)
 JFAのサイトによると前半からチャンスを作りつつも決め切れず、後半17分にはPKを獲得しながら外すと言うことでなかなか得点できませんでしたが、後半22分に山田からのスルーパスを受けた堀が決めて先制。その後39分に中央を突破されて同点に追いつかれましたが、後半アディショナルタイムに山田からのフィードを受けた安藤がDFラインを抜け出して決めて、初戦を勝利で飾りました。
 翌日には2戦目として、U-18ベルギー代表との試合が行われました。
U-18日本代表 2-1 U-18ベルギー代表 【日】堀、郷家
 [GK]若原、[DF]田中(→俣野60分)、橋岡、生駒、川井、[MF]伊藤、
 藤本(→杉山72分)、堀(→酒井87分)、中島(→井澤60分)、
 [FW]安藤(→田川72分)、郷家
 JAFのサイトによると日本は立ち上がりから集中力を発揮して何度もチャンスを作り、23分には郷家がGKとの1対1からポストに当て、30分にも中島がFKをポストに当てるなど何度も決定機を作りました。しかしなかなか決め切れずに前半は無得点に終わりましたが、後半3分に堀がFKを決めて先制点を奪うと、5分には郷家がボレーシュートを決めてリードを広げました。そして後半22分にはPKを与えて1点差に迫られたものの、その後は立て直して1点リードのまま逃げ切りました。最終戦は2/10(金)で、相手はU-18スペイン代表です。
<17.2.9> サンフレッチェの宮崎3次キャンプが昨日から始まりました。中国新聞によると、参加しているのは佐々木と森崎和を除く選手26人とスタッフ。宮崎空港では恒例の歓迎セレモニーが行われて花束贈呈や特産品の差し入れが行われたとのこと。これに対して森保監督が「宮崎ではさらにチーム力を上げて、開幕に向けて備えていきたい。今年はカープとともに広島のチームが優勝の報告ができるようにしたい」と挨拶しました。そして5時から1時間ほどの軽いメニューをこなして全体練習を終了しましたが、宮吉、茶島ら若手が居残り練習をしていたとのこと。前線は工藤とフェリペ・シウバで固まりつつある上に柴崎が離脱中なので、もう一つのシャドウのポジションに誰が割って入ってくるか、が注目されます。明日の岐阜との練習試合では、様々な組み合わせが試されることになるのではないでしょうか。
<17.2.8> パフォームグループとの大型契約により、今年からリーグ戦全試合をDAZNで放送することになったJリーグ。ある程度のインターネットスキルが必要だ、とか、録画ができない、あるいはテレビで観るためには工夫がいる、など不安もあるのですが、ただ月額料金が1,750円とスカパーよりは安いことや、チューナーやアンテナ等の設備が要らないことなど新たなファンが入ってくるためのハードルは低い、と言うメリットもあります。映像配信がテレビ放送からネット配信に移りつつある時代背景を考えれば、遅かれ早かれこのような時は来たはず。しばらくは混乱もあるでしょうが、いずれは解決してこれまで以上にスムーズに観戦できるようになる、と信じるしかありません。
 ところでキラーコンテンツの一つであるJリーグの放映権を失って「10万人が流出した」とも言われるスカパーですが、先日YBCルヴァンカップの全試合と、天皇杯を放送する、と発表しました。また2/19(日)に予定されている山口×広島戦を含めたプレシーズンマッチや、Jリーグキャンプ情報、Jリーグラボ、ユースの放送なども行うとのこと。これらを見るためにはUEFAチャンピオンズリーグ等も含む「スカパー!サッカーセット」の契約が必要で、正直言って2,980円は少々高いな、と言う気がしないでもないのですが、サンフレッチェのあらゆる試合を観たい、と言う人にとっては、他に選択肢は無さそうです。
<17.2.7> Jリーグは昨日、2/18(土)の富士ゼロックススーパーカップの前座試合として行われる「NEXT GENERATION MATRCH」のU-18Jリーグ選抜のメンバーを発表し、サンフレッチェユースから大迫、川村、満田の3人が選ばれました。今回選出されたのは次の18人。
【GK】若原(京都U-18)、大迫(広島ユース)
【DF】橋岡(浦和ユース)、中川(柏U-18)、岡庭、坂口(FC東京U-18)、
    青山(名古屋U18)、瀬古(C大阪U-18)
【MF】井澤(浦和ユース)、藤本(東京Vユース)、平川(FC東京U-18)、
    中島(C大阪U-18)、川村(広島ユース)
【FW】中村(柏U-18)、久保、小林(FC東京U-18)、平墳(清水ユース)、
    満田(広島ユース)
 なお監督は広島でのプレー経験もあるFC東京U-18の佐藤一樹監督。またコーチ陣もJユースカップを制したFC東京U-18のスタッフが務めます。
<17.2.6> タイキャンプ最終日の昨日はスパチャラサイ国立競技場でバンコク・グラスとの練習試合を行い、3-0で勝ちました。メンバーは若手中心(中国新聞による)で、得点は前半16分に宮吉、35分に皆川、後半38分に松本でした。
<17.2.5> 昨日スパチャラサイ国立競技場で「トヨタプレミアカップ2016」を戦ったサンフレッチェは、工藤の2ゴールなどで3-1で勝って今季初タイトルを獲得しました。
 森保監督は廣永を先発起用して、以下のメンバーで戦いました。
         廣永

      塩谷 千葉 水本(→野上72分)

       青山  稲垣(→丸谷81分)

ミキッチ              柏
(→高橋66分)
    A・ロペス  フェリペ(→茶島88分)
    (→宮吉72分)
         工藤

SUB:中林、清水、森島、皆川
 立ち上がりはDFラインへのプレスに慌ててボールを奪われるシーンが頻発し、6分には廣永のミスから決定的なシュートを打たれましたが稲垣の素晴らしいカバーに救われます。続いて13分にも廣永のミスパスから1対1のシーンを作られましたが廣永がセーブ。23分には塩谷のパスをカットされて決定的なシュートを打たれましたが、これも廣永が反応します。しかし前半途中からは落ち着いてゲームをコントロールし、24分にはミキッチの突破からアンデルソン・ロペスがシュートしましたがGKがファインセーブ。26分にもアンデルソン・ロペスが決定的なシュートを放ちましたが残念ながら枠を外します。続いて29分にもフェリペのパスを青山がフリーで狙いましたがこれもわずかに枠外。35分には青山のスルーパスを受けた柏がゴール前を横切るクロスを入れると、飛び込んだ工藤が足に当てたものの打ち切れず、両者スコアレスのままハーフタイムを迎えました。。
 後半立ち上がりは「タイのメッシ」ことチャナティプ・ソングラシンに危ういシーンを作られ、7分にはショートコーナーから決定的なシュートを打たれましたが廣永がビッグセーブを見せます。広島も5分にフェリペが決定的なシュートを放ちましたがブロック。11分にはアンデルソン・ロペスがミドルを放ちましたが枠を外れます。そして後半12分、相手陣内の深い位置に抜け出した柏の横パスを工藤が冷静に決めて、広島が先制点を奪いました。
 その後布陣を変えて反撃を試みるムアントン。しかし広島は17分、柏のサイドチェンジのパスからミキッチのワンタッチクロスを工藤が流し込んで追加点を奪います。更に22分にはミキッチが突破を図るとDFが思わずファウル。これで得たPKをフェリペがポストに当てながら決めて、リードを3点に広げました。
 この後は選手交代でフレッシュな選手に入れ替えつつ、広島が追加点を狙います。29分には青山のスルーパスを工藤が受けましたがシュートは打てず、35分には高橋の横パスを宮吉が叩きましたが枠外。37分にも高橋のクロスを工藤がフリーで狙いましたが上に大きく外れます。そうこうするうちに41分には丸谷が奪われたボールをカウンターから決められて1点を失い、アディショナルタイムには廣永のビッグセーブに救われる、と言うシーンもありましたが、全体的には広島がゲームをコントロールしつつ危なげなく逃げ切りました。
 試合後に森保監督は「勝利したことは...次に繋がる」と語る一方で、「内容を吟味すれば課題はたくさんあります」と述べています。これは特に前半立ち上がりのバタバタした時間帯に、相手のDFラインへのプレスによってミスを誘われ、決定的なピンチも招いたことを言っているのだろうと思います。ただ、「それでも自分たちのやり方を続けようとチャレンジした」ことによって流れを引き戻し、ここぞと言うところでチャンスをものにして勝利を引き寄せたと言うことは高く評価しています。この試合はキャンプ中盤でまだチームが固まっていない段階だった、と言うことがありながら、試合中に問題点を修正してしっかりと点を取って勝つ、と言う試合ができたことは、シーズンを戦う上で良い経験になったと言えるのではないでしょうか。
 ところでこの試合の最大の発見は、今季から加入した工藤、フェリペ・シウバ、稲垣の3人が機能した、と言うことにあると思います。工藤はさすがに決定力を見せて2得点を挙げましたが、それ以外にも何度も決定的な場面に顔を出して相手に恐怖を与えました。前線からのチェイシングを怠らずに常にDFラインの裏を狙い、ここぞと言うところで決めるべきシーンで決める。まさに「広島のエース」の名に相応しい活躍だった、と言えると思います。またフェリペ・シウバは何度もドリブルで、パスで、あるいはセットプレーでチャンスを演出。練習試合では失敗したと言うPKを決めたことも含めて、今後に期待を抱かせる出来でした。そして稲垣は前半6分のスーパークリアだけでなく、鋭い読みと厳しい守備で相手の攻撃を抑えました。三者三様に持ち味を出した、と言う感じで、彼らが機能すればでワンランク以上のチーム力アップが期待できる、と思える試合だったと思います。
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