3/19〜3/25のSANFRECCE Diary


<17.3.25> 3/16から今日までの日程でアメリカに遠征していたU-17日本代表は、3勝3敗の成績で遠征を終えました。今回選出されていたメンバーは次の通り。
【GK】高田(東山高)、青木(JFAアカデミー福島U18)、石井(浦和ユース)
【DF】松井(矢板中央高)、デューク(川崎FU-18)、池高、大桃(浦和ユース)、
    菊地(JFAアカデミー福島U18)、監物(清水ユース)、瀬古(C大阪U-18)、
    菅原(名古屋U18)
【MF】井川(札幌U-18)、大垣(興国高)、平川(FC東京U-18)、鈴木(C大阪U-18)、
    椿(横浜FMユース)、福岡(京都U-18)、松本(広島ユース)、
    アペルカムプ(フォルトゥナ・デュッセルドルフU17)
【FW】山田(C大阪U-18)、宮代(川崎FU-18)、棚橋(横浜FMユース)、
    中村(三菱養和ユース)、橋村(町田ユース)
 スペイン遠征のメンバーから谷(G大阪ユース)、小林(神戸U-18)、喜田(C大阪U-18)、東(広島ユース)、森(柏U-18)が外れ、高田、石井、松井、大桃、大垣、鈴木、松本、アペルカムプ、橋村が選ばれています。試合の結果とメンバーは次の通り。
U-17日本 0-2 U-17アメリカ
 [GK]高田、[DF]池高、松井、大桃、デューク、[MF]大垣(→鈴木39分)、
 アペルカムプ、松本、井川、[FW]棚橋(→大垣61分)、橋村

U-17日本 1-4 U-17アメリカ 【日】宮代
 [GK]青木、[DF]瀬古、菅原、菊地、監物、[MF]中村、平川、福岡、
 椿(→棚橋72分)、[FW]山田、宮代

U-17日本 2-0 U-19IMG Academy's 【日】松本、OG
 [GK]石井、[DF]松井(→デュークHT)、大桃(→瀬古HT)、監物(→菅原HT)、
 菊地(→池高HT)、[MF]鈴木(→井川HT)、アペルカムプ(→平川HT)、
 松本(→福岡HT)、中村(→宮代HT)、[FW]山田(→椿26分→橋村51分))、
 棚橋(→大垣HT)

U-17日本 1-2 U-17アメリカ 【日】宮代
 [GK]石井、[DF]池高、瀬古、菅原、菊地、[MF]井川(→大垣29分→監物80分)、
 平川、福岡、椿(→中村61分)、[FW]山田、宮代

U-17日本 3-2 U-17アメリカ 【日】鈴木、棚橋2
 [GK]高田、[DF]松井、デューク、大桃、監物、[MF]中村、鈴木、松本、
 アペルカムプ、[FW]棚橋、橋村

U-17日本 8-2 U-19Tampa Bay Rowdies 【日】中村2、宮代、大垣、橋村2、監物、松井
 [GK]石井(→高田HT)、[DF]菅原(→松井HT)、監物、大桃、
 菊地(→デュークHT)、[MF]福岡(→鈴木HT)、井川(→椿HT)、
 平川(→松本HT)、棚橋(→アペルカムプHT)、中村(→橋村HT)、
 [FW]宮代(→大垣HT)

<17.3.25> 一昨日(日本時間昨日早朝)行われたW杯ロシア大会アジア最終予選のUAE戦は、日本が久保と今野の2得点で勝って勝ち点を13に伸ばし、2位をキープしました。
 ハリルホジッチ監督は怪我の長谷部に代えて今野を起用。またGKには久々に川島を先発させて、GK:川島、DF:酒井宏、吉田、森重、長友、MF:山口、今野、香川(→倉田71分)、FW:原口、久保(→本田78分)、大迫(→岡崎82分)、と言うメンバーで戦いました。中東のアウェイゲーム、しかも全員が揃って練習できたのは2日ほどと言う不利な状況で迎えた試合でしたが、しかし選手たちは連動性のある守備と攻撃でペースを掴みます。そして前半5分には久保の折り返しを大迫がシュート。7分にも大迫がミドルを狙うなどチャンスを作ります。そして14分、タッチライン際で前を向いた酒井宏が右サイドのスペースにスルーパス。ここに走り込んだ久保がダイレクトで右足を振り抜くとこれが見事にゴールに収まって、日本が貴重な先制点を奪いました。その後前半20分にはGKと1対1のシーンを作られましたが川島の素晴らしいセーブで防ぐと、その後はゲームをコントロールして1点リードで前半を折り返しました。そして後半は立ち上がりに攻め込まれたもののこれを凌ぐと、後半7分に大迫の粘りからチャンスを作り、右サイドの深い位置からの久保のクロスをファーに走り込んだ今野が押し込んで追加点を奪いました。その後は運動量が落ちて苦しい時間帯もあったものの、途中投入された本田や岡崎が身体を張って時計を進め、また守備陣は最後まで集中を切らさず無失点で逃げ切りました。
 長谷部の突然の怪我、と言う緊急事態があったものの、久々の代表招集だった今野が「代役」以上の働きをしたことが、勝利の最大の要因だったと言えるのではないでしょうか。ハリルホジッチ監督が十分に練ったUAE対策のキモは相手のキーマンであるオマル・アブドゥルラフマンを抑えることだった分けですが、そのミッションの中心にいたのが今野。素晴らしい読みとタイトなマークでバイタルエリアで自由にさせず、前線から後ろの位置に追いやって決定的な仕事をさせませんでした。またその働きは守備面だけでなく攻撃面でも効いていて、タイミングの良い攻め上がりで攻撃のリズム作りに貢献していました。G大阪の一員としてJリーグで果たしてきた役割を代表にフィードバックしたと言う意味で、今野自身の価値だけでなくJリーグの価値も再認識させるプレーだった、と思います。代表初ゴールを決めて勝利に貢献した久保、足が攣るまで前線で身体を張り続けた大迫ら若手の充実も含めて、日本代表が「チーム」として一丸となれたことは、今後に向けての大きな収穫だったと言えるのではないでしょうか。
<17.3.24> 昨日いぶきの森でヴィッセル神戸との練習試合を行い、3-0で勝ちました。得点は前半33分に宮吉、35分にアンデルソン・ロペス。90+3分に茶島でした。
 モバイルサイトによると広島のメンバーは、GK:廣永、DF:川崎、野上、イヨハ、MF:長沼、松本、稲垣(→里岡HT)、高橋、アンデルソン・ロペス(→茶島HT)、宮吉、FW:皆川。対する神戸は高橋秀人や北本、田中ら経験豊富な選手が並んでいたそうです。神戸は「対広島」の常套手段として中央に絞ってタイトな守備をしていたそうですが、広島は両WBが外から中に切れ込んでゴールを狙うプレーを仕掛けて流れを掴んだとのこと。そして33分、アンデルソン・ロペスのキープからのパスに飛び込んだ宮吉が決めて先制点を奪い、続いて2分後には高橋の突破からのパスをアンデルソン・ロペスが叩き込んでリードを広げました。そして野上が中盤に入った後半は隙を見せない守りで神戸の攻撃を抑えると、後半アディショナルタイムに茶島がFKを直接決めて逃げ切りました。試合の内容は「これが公式戦でないのが残念」と思えるほど素晴らしいものだったそうで、若手たちがチームに刺激を与えることになったのは間違いないところ。来週の柏戦に向けて、今後激しいポジション争いが繰り広げられることになるのではないでしょうか。
 公式モバイルサイト「tssサンフレッチェ広島」にはこの練習試合の詳しいレポートの他、指揮を執った横内コーチや選手たちのコメントなども掲載されています。試合の速報やレビューなどの豊富なコンテンツが月額324円(税込)で楽しめますので、ぜひご登録下さい。
<17.3.23> 中国新聞によるとサンフレッチェのメンバーは3日間のオフを経て、昨日から練習を再開しました。4試合消化して勝ち点がわずかに1と言う現状、特に守備が我慢しきれず失点してしまう、と言う点にテコ入れするため、練習後には森保監督と千葉、青山、林が20分ほど意見交換して「現在の戦術を維持しつつも、引いて守る時間を増やして行く方針を確認した」とのこと。千葉は「前から奪いに行く守備と、昨季までの引いて守る守備の間でギャップがある」語っていることから、まずは原点に戻ることからチームの立て直しを図ることになりそうです。
<17.3.22> DAZNは昨日、J1第4節の「DAZN週間ベストプレーヤー」を公式twitter上で発表し、サンフレッチェからはフェリペ・シウバが選ばれました。今回選出されたのは次の11人。
【GK】ク・ソンユン(札幌)
【DF】平岡(仙台)、ファビオ(G大阪)、大井(磐田)
【MF】関根(浦和)、富田(仙台)、永木(鹿島)、
    オ・ジェソク(G大阪)、フェリペ・シウバ(広島)
【FW】ウタカ(FC東京)、金子(清水)
 この中で平岡と関根は2回目の選出で、他の選手は初めて。またフェリペ・シウバは広島から初めての選出となります。ウタカは今季初出場で1ゴール1アシスト、ク・ソンユンはチームの今季初勝利に貢献するなど当然の選出、と言う感じなのに対して、まだまだ本領発揮できているようには見えないフェリペ・シウバが選ばれた理由はよく分からないのですが、第三者的な目から見て評価されたのは確か。ぜひともこの選出を励みにして、次こそはチームを勝利に導いて欲しいと思います。
<17.3.21> 先々週発売の紫熊倶楽部4月号(Vol. 230)を紹介します。表紙とトップ記事で取り上げられているのは塩谷選手で、昨年のリオ五輪のナイジェリア戦後にネットで受けた「悪口雑言、誹謗中傷」の話から始めて、「自分の内なる敵と戦う」と言う決意を抱くに至る経緯を書いています。続いて取り上げられているのは稲垣選手。身体能力に恵まれているわけでもない彼のサッカー人生は、いつも「最初は試合に出られない」と言う状況からだった、とのこと。「いつも逆境からのスタート」と言う彼が、その力をどのように広島で生かして行くか、について語っています。
 3人目に取り上げられているのは森島選手。「飄々であり、淡々であり。つかみどころのないニュー・タイプ」として言葉を繋いでいます。続く「紫熊戦士たちの物語」では、高橋選手と丸谷選手を取り上げています。
 「READER'S AREA」を挟んで後半のカラーページの最初は「アウェイ見聞録/宮崎キャンプ編」。「タフでなければ戦えない」キャンプを編集長とカメラマンの視点から綴っています。また中島浩司さんの言葉「蹴始一貫」では「2017年は変革の年」と題して、今のサンフレッチェの現状を分析しています。そして「サンチェたいそうを形にしたサンフレッチェ・サポーター HANACOの物語」では、広島県出身のダンサー兼コレオグラファーのHANACOさんを取り上げています。
 MATCH REPORTは新潟戦と清水戦。また広島県内の51書店が参加する「サンフレッチェ広島×書店祭」も紹介しています。そして最後は「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場やV-POINT、広島市内大手書店で販売中です。また通販はe-VPOINTからどうぞ。
<17.3.20> 週末に行われた「サニックス杯国際ユースサッカー大会」に参加したサンフレッチェ広島ユースは、グループリーグをトップ通過してトーナメントも勝ち上がったものの、決勝で市立船橋高に敗れて準優勝に終わりました。
【グループB】
広島ユース 1-1 江蘇蘇寧ユース
     PK4-5
広島ユース 1-0 市立船橋高
広島ユース 2-0 長崎総科大附高

【決勝トーナメント】
広島ユース 0-0 前橋育英高
     PK3-2
広島ユース 2-1 東福岡高
広島ユース 1-3 市立船橋高

<17.3.19> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ第4節札幌戦は、相変わらず攻めても攻めても点が取れずに1-2で敗戦。3連敗で順位も17位に後退しました。
 出場停止の丸谷に代わって稲垣を起用して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  稲垣(→A・ロペス57分)

ミキッチ          清水

   フェリペ    柴崎(→皆川78分)

       工藤(→宮吉88分)

SUB:廣永、野上、森島、高橋
 対する札幌は、GK:ク・ソンユン、DF:キム・ミンテ、横山、福森、MF:マセード(→荒野78分)、宮澤、深井(→石井90+2分)、兵藤、田中、FW:金園(→河合85分)、都倉、と言うメンバーでした。立ち上がりは前から積極的にプレスに来た札幌でしたが、広島は慌てず落ち着いてパスを繋ぐと前線に繋いでチャンスを作ります。3分にはミキッチの横パスを青山がダイレクトで打ちましたが枠外。6分にはDFラインの裏に抜け出した工藤がGKと1対1になりましたが決めることができません。逆に前半12分、兵藤のロングパスに競り合った都倉の肘が千葉に当たったかに見えましたがホイッスルは鳴らず、対峙する林をかわしてシュートを決められ先制点を許してしまいました。
 しかし広島はこれで気落ちすることなく攻め続け、14分には清水がミドルを放ちましたが枠外。17分には塩谷がフェリペとのワンツーからシュートを打ちましたが上に外れます。そして前半21分、左からのCKをフェリペが蹴ると、ニアで合わせた水本のヘッドがゴールネットを揺らして同点に追いつきました。
 これで勢いの出た広島はその後もボールを回して圧倒的に攻めます。29分にはフェリペがドリブルからシュートしたもののポスト。31分にはミキッチのパスに走り込んだ塩谷が打ちましたがDFがブロックし、36分にはロングパスで抜け出した清水のシュートはGKにセーブされ、こぼれを打った柴崎のシュートは枠外。また41分のミキッチのシュートもDFにブロックされます。逆に44分の福森のFKの折り返しをカバーに行った稲垣がまさかのオウンゴール。広島は森保監督が「今季最高」と讃えるほどの出来ながら少ないチャンスを生かした札幌のリードでハーフタイムを迎えることになりました。
 何とか追いつきたい広島は、後半も立ち上がりから前掛かりに攻めます。しかし札幌も慌てることなく対応し、時折カウンターの鋭い矢を放ってきます。後半17分にはショートコーナーから柴崎が狙いましたが枠外。25分には中央にまで攻め込んだ塩谷が強烈なシュートを放ちましたがGKに抑えられ、30分にはミキッチのクロスが工藤に向かったもののぎりぎりでキム・ミンテが足に引っかけてクリアします。アンデルソン・ロペスに続いて皆川、宮吉と攻撃の駒を次々と投入する森保監督。しかし札幌も河合を入れて5バックの前に4人が壁を作って広島の攻撃陣を中に入れさせません。ミキッチが、塩谷がシュートを放ち、またクロスに皆川やアンデルソン・ロペスが飛び込むものの決定的な形は作れず、試合終了の笛とともにホームサポーターの歓喜の声が響き渡りました。
 この試合も、最初の失点は不運な形からでした。ロングパスに反応した都倉を抑えに行ったのは千葉でしたが、はね飛ばされるようにもんどり打って倒れてフリーにしてしまいました。このシーン、DAZNでは拡大映像が無かったので肘で打ち倒したのかどうかは良く分からないのですが、単にショルダーチャージで倒されたにしてはかなり不自然な倒れ方だったと思います。しかしこのシーン以上に酷かったのはその数分前の水本へのファウルだったと思います。水本は左サイドで都倉と競り合って倒されたのですが、ここで都倉は明らかに右腕を振って水本の顔に肘をぶつけています。これは歯が折れるほどの怪我だったそうですが、しかしその程度がどうであろうと、また意図的だったかどうかに関わらず極めて危険なプレーで、一発退場が妥当なプレーだったと思います。これを審判がちゃんと見ていさえすればその後に都倉は居なかったわけで、札幌の得点もなかった可能性が高いわけで、広島にとっては非常に影響の大きな見逃しだったと言わざるをえません。今年の広島は怪我人の続出や退場、微妙なPKなど次々と不運に見舞われていますが、その連鎖がまだ止まっていなかった、と言うのがこの試合の第一印象でした。
 ただ、そうは言っても不運だけをこの試合の敗因にすることはできない、と思います。例えば2点目のシーンはFKを折り返したキム・ミンテが完全にフリーになっていたのがオウンゴールを誘発した原因で、明らかな守備のミスだと言えます。その一方で工藤やフェリペ・シウバらが決定機を迎えながら決められなかったのは攻撃のミスなわけで、これも言い訳はできません。だいたい後半は点が欲しいばっかりにどんどん前掛かりになった結果単調な攻撃に終始してしまったのが無得点の原因、と言っても良く、結局のところ試合には負けるべくして負けた、と言わざるをえません。終盤にどんどん攻撃の選手を入れるだけで効果的な修正ができなかったベンチの責任とともに、出ている選手たち一人一人にも責任があるのま確か。内容が良くても勝てない、と言う状況は選手にとってもスタッフにとっても、そしてサポーターにとっても辛いのですが、だからと言って他人のせいにしても解決はできません。ここはこれまで以上にチームが一丸となって、苦しい状況を乗り越えるしかありません。

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ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  戦評  札幌が4年半ぶりJ1勝利  四方田監督の分析力生きた
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  【J1速報】札幌が2012年10月以来のJ1勝利  気付けば3連敗の泥沼に  支配率は39%...  「5年前より間違いなく進歩している」
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