4/2〜4/8のSANFRECCE Diary


<17.4.8> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第6節G大阪戦は、工藤のゴールを守り切って今季初勝利を挙げました。
 青山の欠場によりボランチに柴崎が入り、次の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本

     柴崎  野上
     (→丸谷86分)
高橋            清水

  A・ロペス   フェリペ
          (→宮吉75分→茶島86分)
       工藤

SUB:廣永、稲垣、柏、森島
 対するG大阪は、GK:東口、DF:丹羽、ファビオ、三浦、オ・ジェソク(→堂安62分)、藤春、MF:井手口、遠藤(→泉澤67分)、倉田、FW:長沢、アデミウソン(→赤崎75分)、と言うメンバーでした。前節よりもやや高目に守備ラインを敷いて臨んだ広島。立ち上がり早々にアンデルソン・ロペスが横パスを奪って攻め込むなど、積極的な姿勢を示します。しかし相変わらず組み立てのパスが合わないシーンが多くシュートまで行けないままに推移すると、先にチャンスを作ったのはガンバ。10分には長沢のポストプレーから井手口にシュートを許し、13分には左サイドから侵入した倉田にボレーで狙われましたが林が好反応で防ぎます。続いて20分にはカウンターからアデミウソンに突破を許しましたが千葉が何とか戻って対応します。広島がようやくファーストシュートを打てたのは24分で、フェリペが繋いだボールをアンデルソン・ロペスが遠目から狙いましたが上に外れます。続いて26分には柴崎のスルーパスに走り込んだ工藤がペナルティエリア内で倒されましたがファウルはもらえず、40分には高橋のクロスのこぼれを清水が狙いましたが当たり損なって枠外に外れます。逆に43分にはFKから三浦にヘディングシュートを許しましたが枠外。前半は両チームともに積極性よりは慎重さが目立つ流れで、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半最初にチャンスを作ったのはガンバで、カウンターからアデミウソンが打ちましたが林が反応し、その後のCKからのピンチも何とか凌ぎます。逆に後半7分、柴崎の縦パスをアンデルソン・ロペスがワンタッチで出して受けたフェリペ・シウバが遠目からシュート。これは惜しくもバーに弾かれたものの、工藤が頭で押し込んで広島が先制点を奪いました。
 その後直後にガンバの反撃を受けて、CKのこぼれを三浦がシュートしましたが、至近距離だったにも関わらず林が素晴らしい反応を見せます。逆に11分には工藤がドリブルからシュート。後半26分には、倉田のバックパスを胸でトラップした工藤が反転シュートしましたが枠の上に外してしまいます。28分には塩谷のパスからアンデルソン・ロペスが左足でコントロールシュートを打ちましたがわずかに左に外れます。逆に35分には泉澤のミドルを林が横っ飛びで弾き、直後の泉澤のシュートは枠を外れます。対して広島も42分、茶島がドリブルからシュートしましたが東口に抑えられます。後半アディショナルタイムにはファビオに2度ヘディングシュートを許しましたが林ががっちり抑え、逆に丸谷が攻め上がってシュートを放つなど5分を凌いで、ベンチもゴール裏も大きな歓喜に沸きました。
 この試合の殊勲者は、先制点を奪った工藤と何度もスーパーセーブを見せた林だったと思いますが、勝因はと言えば「粘り強く、走って、戦って...選手たちがチーム一丸となってハードワークをやり続けた」(森保監督)だったことだと思います。特に青山の負傷で急きょボランチに入った柴崎は中盤のバランサーとして、また攻撃の起点としてリズムを作りましたし、2試合目の先発となったアンデルソン・ロペス、野上、高橋の3人は誰よりもピッチ上を走り回って(3人とも走行距離11km以上)チームに貢献しました。まだ1試合勝っただけですし、度々ミスからボールを奪われ逆襲を受けるなどまだまだ改善点は多いのですが、それでも一人ひとりの選手が役割を果たしてチームが同じ方向を向いて戦うことが勝利のために一番必要だと言うことを、改めて確認できた試合だったと言えるでしょう。
 ところで得点シーンを振り返ると、広島がテンポよく攻め込んでいてボールを奪われてもすぐに取り返して攻め込む、と言う時間帯でした。高橋、清水の両翼が高い位置をキープして相手のサイドプレーヤーを押し込み、前線の3人が流動的に動いてマークを分散させるとともに野上と塩谷が中盤の底でカバーしていたため、野上のパスを受けた柴崎がフリーで前を向くことができました。そしてダイレクトパスがアンデルソン・ロペスに入るとこれもワンタッチでフェリペ・シウバへ。このとき工藤が速い動き出しを見せていたためガンバの守備陣は一瞬棒立ちとなり、フェリペ・シウバのシュートとそのこぼれ球への反応が遅れたことが工藤のゴールに結実しました。今シーズンこれまで相手を押し込むことがあっても前線の選手のコンビが合わずにシュートも打てない、と言うことが多かったサンフレッチェでしたが、ようやく狙っていたことが形になった場面だったと言えます。今後もこのようなコンビネーションを突き詰めて行けば点が取れる、と言うことを確信できるゴールだったと言えるでしょう。ここからGWに向けて上位チームとの対戦が続きますが、チームが一つになってこれまでやって来たことを熟成させていけば、きっと結果も付いてくるのではないでしょうか。

広島公式サイト  G大阪公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  戦評  工藤  森保監督  広島初白星  G大阪初黒星  遠藤
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  【J1速報】広島が今季初勝利!  工藤の"魂のゴール"  今季初勝利に見えたキーワード  
<17.4.7> 中国新聞によると開幕戦で右太もも裏を傷めて離脱していた柏が復帰し、今日の試合でベンチ入りすることが確実になったそうです。思い返して見れば柏の交代から徐々に流れが悪くなってトンネルに入り込んでいるだけに、彼の復帰によって何かが変わるかも。今日も青山の欠場など悪いことは続いていますが、チーム全員の力で運を引き寄せて、連敗を脱出して戻ってきて欲しいと思います。
 今日の試合会場は市立吹田スタジアムで、午後7時キックオフ。平日夜の開催と言うことで7時半以降は当日券が半額で購入できるそうですので、お近くの方は途中からでも応援に行って下さい。試合の中継は今日もDAZNのみとなっています。ブログでの速報もできそうにないので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方は、モバイルサイトの速報などをご覧下さい。
<17.4.6> J1リーグ戦第6節は今週末に行われますが、ACLを戦うG大阪と浦和は平日開催。と言うことでサンフレッチェは明日、アウェイでG大阪と戦います。
 3冠獲得に貢献した阿部、大森、岩下らを放出し、若手の有望株を補強して今期に臨んだ5年目の「長谷川ガンバ」は、ACLでは苦戦しているもののリーグ戦は5試合を戦って無敗で3位に付けています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
ACLP ○3-0 ジョホール 【G】アデミウソン、長沢、三浦
ACL1 ○3-0 アデレード 【G】長沢、今野、OG
1H △1-1 甲府  【G】今野、【甲】松橋
ACL2 ●1-4 済州  【G】アデミウソン、【済】OG、イ・チャンミン2、マルセロ
2A ○3-1 柏   【G】長沢2、アデミウソン
3H ○3-1 FC東京 【G】アデミウソン、倉田、OG
ACL3 ●0-1 江蘇蘇寧 【江】ラミレス・サントス
4H △1-1 浦和  【G】今野、【浦】ラファエル・シルバ
5A ○3-2 新潟  【G】倉田、金正也、井手口、【新】山崎、ホニ
 前節は代表から骨折して戻ってきた今野が欠場したものの井手口が穴を埋め、逆に骨折で戦列を離れていた東口が復帰して戦いました。そして先制しながら一度は逆転を許したものの、力技で再逆転して勝利しています。広島同様に世代交代を課題とし、また怪我人続出にも苦しめられているG大阪ですが、しかし長谷川監督のチームマネージメントは上手くいっている様子。明日は気持ちよく勝利して、中国遠征に向かいたいと思っているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、柏は全体練習に復帰しているもののミキッチと皆川は別メニューで調整中。その上昨日の練習では青山が左膝を負傷して、「大丈夫じゃない」と言い残して厳しい表情のまま練習を取り止めたそうです。中国新聞によると病院での検査の結果「大きな問題はない」と診断されたそうですが、8年前に手術をした部位だけに無理はさせない可能性が高そう。と言うことで、明日は次のようなメンバーで戦うことになりそうです。
        林

    塩谷 千葉 水本

     柴崎  野上

高橋            清水

  A・ロペス   フェリペ

       工藤

SUB:廣永、稲垣、丸谷、柏、森島、茶島、宮吉
 5試合で2得点。しかもいずれもセットプレー絡みで流れの中からは得点できていないサンフレッチェ。攻撃の不調が守備にも影響して負けの連鎖に入っていますが、しかし開幕当初はパスも良く回っていてチャンスも作れていたことを思い出す必要があります。明日はこれまで以上に厳しい試合になるのは間違いないと思いますが、苦しいときこそ心を一つにして、広島に勝点を持ち帰って欲しいと思います。
<17.4.5> 中学生年代の日本一を決める高円宮杯全日本ユース(U-15)の予選となる「プログレスリーグ」の初戦が日曜日に行われ、サンフレッチェJrユースは2-0で廿日市FCに勝って幸先の良いスタートを切りました。因みにこの試合は第2節で、第1節は4/30に山口との間で行われる予定です。今後サンフレッチェびんご、サンフレッチェくにびき、岡山、山口、鳥取のアカデミー、廿日市FC、シーガル広島、ハジャス、FCBツネイシとリーグ戦を10/14まで戦います。
<17.4.4> 今週末から始まる高円宮杯プレミアリーグウェストのスケジュールが発表されています。サンフレッチェユースの試合日程は次の通り。
1 4/9  (日)12:30 阪南大高(ヤンマースタジアム長居)
2 4/16 (日)11:00 神戸U-18(吉田サッカー公園)
3 4/23 (日)11:00 東福岡高(東福岡高)
4 4/29 (土)11:00 大津高(大津町運動公園球技場)
5 5/6  (土)11:00 G大阪ユース(吉田サッカー公園)
6 6/25 (日)11:00 米子北高(吉田サッカー公園)
7 7/1  (土)11:00 福岡U-18(福岡フットボールセンター)
8 7/8  (土)16:30 C大阪U-18(吉田サッカー公園)
9 7/16 (日)16:00 神戸弘陵高(みきぼうパークひょうご第2球技場)
10 8/26 (土)16:30 阪南大高(吉田サッカー公園)
11 9/2  (土)18:00 神戸U-18(いぶきの森球技場)
12 9/9  (土)16:30 東福岡高(吉田サッカー公園)
13 9/18 (月)11:00 大津高(吉田サッカー公園)
14 9/24 (日)15:00 G大阪ユース(OFA万博フットボールセンター)
15 10/7 (土)11:00 米子北高(どらドラパーク米子陸上競技場)
16 11/26(日)11:00 福岡U-18(吉田サッカー公園)
17 12/3 (日)15:00 C大阪U-18(C大阪舞洲グラウンド)
18 12/10(日)13:00 神戸弘陵高(吉田サッカー公園)
 一方、プリンスリーグ中国も4/8開幕。サンフレッチェユースセカンドは初戦の瀬戸内高戦を皮切りに、広島皆実高、境高、岡山U-18、立正大淞南高等と12/9までのリーグ戦を戦います。
<17.4.3> 昨日鳥取と「ミライズpresents FRIENDLY MATCH」を戦い、3-1で逆転で勝ちました。ネット上の情報によるとサンフレッチェのメンバーは、GK:廣永、DF:川崎、丸谷、イヨハ、MF:長沼、稲垣、松本、森島、茶島、宮吉、FW:皆川。対する鳥取は公式サイトによると、GK:井上亮(→細田68分)、DF:石神(→山道HT)、井上黎、稲森(→西嶋HT)、石井(→磯江30分)、MF:池ケ谷(→廣田HT)、加藤(→石井60分)、廣田(→山本30分)、FW:沼(→林60分)、林(→岩元30分)、河合(→畑中60分)、と言うメンバーでした。後半11分に沼に先制点を許しましたが、その2分後のイヨハのゴールで同点に追いつくと、22分に宮吉が決めて勝ち越し28分に松本が3点目を決めました。公式インスタグラムによると、怪我で戦列を離れていた柏がこの試合の後半途中から出場した、とのことです。なかなか出口が見えないサンフレッチェですが、サテライトの好調と柏の復帰はわずかな光、と言うところ。このへんから何とかきっかけを作って、何とか泥沼から抜け出して欲しいと思います。
<17.4.2> 昨日ホームで行われたJ1リーグ第5節柏戦は、開始早々の失点が響いてまたもや敗戦。連敗は過去最多の4に並びました。
 怪我のミキッチに代わって高橋がリーグ戦初先発。またアンデルソン・ロペスをトップ下に、野上をボランチに起用して、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本
       (→皆川79分)
     青山  野上

高橋            清水

  A・ロペス   フェリペ(→柴崎60分)

       工藤(→宮吉70分)

SUB:廣永、稲垣、丸谷、茶島
 対する柏も前節から4人先発を変更して、GK:中村、DF:小池、中谷、中山、輪湖、MF:武富(→伊東57分)、大谷、中川(→細貝87分)、手塚、大津(→クリスティアーノ75分)、FW:ディエゴ・オリヴェイラ、と言うメンバーでした。広島のキックオフから始まったゲームでしたが柏の前からのプレスにボールを奪われ、サイドのスペースに出されたスルーパスを林が飛び出してクリアしようとします。しかしこれが相手に当たってディエゴ・オリヴェイラの前にこぼれると、横パスを大谷がダイレクトでループシュート。水本が必死で戻ってクリアしようとしたものの届かず、わずか23秒で先制点を奪われてしまいました。
 その後広島も5分にはフェリペ・シウバのスルーパスで工藤がDFラインの裏に抜け出したものの、シュートは飛び出してきた中村がセーブ。また12分には高橋のクロスに工藤が頭で合わせたものの、ボールは中村の正面を突きます。更に26分にはフェリペ・シウバがカットインして右足で狙いましたが、ボールは左に外れます。そしてその後は柏の反撃を許して27分の武富のヘッドは林が反応し、31分には中山、32分には大津にミドルを打たれましたが外れて助かります。前半は引いてブロックを作る、と言う守備はそれなりに機能していたものの開始早々の失点が重くのしかかって、1点のリードを許してハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると広島は、前半よりも高い位置をキープしてボールの支配率を高め、主導権を握ります。そして後半14分には柴崎を投入して流れを変えようとします。そして17分にはアンデルソン・ロペスのドリブルから清水がシュートしましたが惜しくもGKに阻まれます。逆に後半29分、大谷からのロングパスで飛び出した伊東を林が倒してしまいPKを与えると、このボールをディエゴ・オリヴェイラに決められリードを広げられてしまいました。
 その後森保監督は千葉を下げて前線に皆川を投入し、39分にはFKから皆川が頭で狙いましたが枠外。41分にもCKからの塩谷のヘディングはGKに阻まれ、45分には皆川の落としから宮吉がフリーで打ちましたがこれも中村の牙城を崩すことができません。結局広島の攻撃は最後まで空砲に終わり、「連敗対決」は柏に軍配が上がりました。
 「前からの守備」を封印し、下がってブロックを作って守備を固める、と言う戦術に戻して臨んだこの試合。先に失点することを避けつつリズムを作る、と言うゲームプランだったはずですが、それがわずか23秒で壊れてしまったのは大きな誤算でした。そしてその原因もミス絡みで、簡単にボールを奪われスペースにパスを出され、慌ててカバーに行った林のクリアボールが相手にこぼれてループシュートを決められました。広島にとっては出鼻を挫かれ、柏には勇気を与えるこの得点は、連敗を脱出したい両チームにとって対照的な影響を与えるとともに、試合の流れを決定づけました。ここまで流れが悪かった両チームのどちらがより悪いかを、運不運も含めて象徴するようなシーンだったと言えるでしょう。
 ただここで1点を失っても慌てることなく、徐々にペースを作れば良いはずなのですが、それができないのが今のサンフレッチェ。前半は何度かあった決定機を決め切れず、徐々に意気消沈してチャンスも作れなくなり、終盤で攻撃的な選手を次々と送り込みながらも有効な手だてとならず、そして一瞬の隙を突かれて失点。まさに典型的な「負けチームのパターン」にはまりこんでの敗戦だったと言えます。選手たちは一様に「バラバラにならないように」と語っていますが、それはみんながバラバラになりそうだと感じていることの裏返しなのかも知れません。森保監督が就任してからの5年間、良いことばかりではなく悪いこと、なかなか勝てないこともありましたが、ここまで泥沼に嵌まったのは初めてのこと。これをどのように持ち直すか。まずはチーム全体が同じ方向を向くこと。そして森保監督が言うように、とにかく練習をしてサッカーの精度を上げて行くことしかないのかも知れません。

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