4/23〜4/29のSANFRECCE Diary


<17.4.29> 明日はJ1リーグ戦第9節。サンフレッチェはアウェイでFC東京と対戦します。
 昨年は9位に終わったFC東京はシーズンオフに大型補強を敢行し、大久保嘉人、林彰宏、永井謙祐、高萩洋次郎と日本代表経験のある選手を補強。またフィテッセから太田宏介も復帰し、更にウタカも獲得して万全の体制でシーズン開幕を迎えました。そして一時調子を落としていたものの、8試合で勝点13を稼いで5位に付けています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A ○1-0 鹿島  【東】OG
2H ○2-0 大宮  【東】森重、中島
3A ●0-3 G大阪 【G】アデミウソン、倉田、OG
L1H ○6-0 仙台  【東】阿部2、中島2、ウタカ、橋本
4H ○3-0 川崎F 【東】OG、ウタカ、大久保嘉
5H △3-3 鳥栖  【東】ウタカ2、橋本、【鳥】豊田、鎌田、趙
6A ●1-2 札幌  【東】東、【札】ジュリーニョ、都倉
7H ●0-1 浦和  【浦】興梠
8A ○3-0 新潟  【東】太田、橋本、大久保嘉
L3A ●1-3 磐田  【東】吉本、【磐】小川3
 前節は新潟に押し込まれる時間が長かったものの、チャンスを確実にものにして快勝しています。ルヴァンカップの磐田戦は小川にハットトリックを食らって敗れたものの、怪我で離脱していた高萩が先発して後半途中までプレーするなど収穫もあった様子。明日は1ヶ月半ぶりにホームの勝利のために、万全の準備をして迎え撃とうとしているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、神戸戦で膝を痛めて途中交代した茶島は大事に至らなかったそうで、元気に練習に参加しているとのこと。多少の入れ替えはあるかも知れませんが、「控え組」が結果を出せなかったことを考えると仙台戦のメンバーが基本になるものと思われます。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 千葉 水本

     青山  野上

高橋             柏

  A・ロペス    柴崎

       工藤

SUB:廣永、清水、丸谷、ミキッチ、森島、茶島、フェリペ・シウバ
 攻撃が噛み合わずなかなか点が取れなかったサンフレッチェでしたが、前節は流れから3点を取るなど攻撃は結果が出せるようになっています。明日はチーム全員で助け合って、攻めと守りのバランスを取りながら勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。
<17.4.28> だいぶ遅くなってしまいましたが、2週間前に発売された「紫熊倶楽部」の5月号(Vol. 231)を紹介します。
 今回インタビューに登場している選手は外国籍選手2人で、ミキッチ選手とフェリペ・シウバ選手。欧州で11のタイトルを獲得し、広島のV3にも貢献した在籍9年目のベテランが、これまでの経験を振り返りながら今年の苦境を「雨の日、嵐の日」と表現しています。続いてフェリペ・シウバ選手はその能力も人柄も含めて「間違いなくいい選手」と表現して、その能力と性格に見合ったポジションを提案しています。
 続いて登場しているのは吉田安孝氏で、危機に瀕しているチームに対して緊急提言を行っています。また中野編集長はコラム「THIS IS FOOTBALL」で、移籍してきた選手の難しさについて書いています。
 「READERS AREA」を挟んで、後ろのカラーページのトップは「アウェイ見聞録」。悔しい敗戦の後に訪ねた北海道の風景と居酒屋で、心が癒された経験を綴っています。
 「紫熊戦士たちの物語」で取り上げられているのは、アンデルソン・ロペス、高橋、宮吉、柏の4選手と、アンバサダーを務める森崎浩司氏。「MATCH REPORT」は、リーグ戦の鳥栖戦、札幌戦、柏戦とルヴァンカップの甲府戦です。そして巻末には「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」が続いています。
  サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場やV-POINT、広島市内大手書店で販売中です。また通販はe-VPOINTからどうぞ。
<17.4.28> 週末に行われた高円宮杯プレミアリーグウェスト第3節で、サンフレッチェユースはアウェイで東福岡高を下し今季初勝利を挙げました。メンバーは、GK:大迫、DF:大越、里岡、渡部、MF:川井、松本、川村、村山、FW:仙波、明比(→中谷90+3分)、桂(→三原68分)。先制点は前半15分で、桂からのパスを受けた明比が右足シュートを決めました。また追加点は前半27分で、仙波のシュートのこぼれ球を川村が押し込みました。ゲキサカの記事によると前半はリズム良く攻めて点を取り、後半は攻め込まれながらも耐えて勝つ、と言う「やるべきことをしっかりすれば結果はついてくることを再確認できた重要な一戦だった」そうです。第3節の全結果と順位表は次の通り。
【第3節】
福岡U-18   0-5 神戸U-18
阪南大高   0-2 大津高
米子北高   0-2 C大阪U-18
東福岡高   0-2 広島ユース
G大阪ユース 3-1 神戸弘陵高

       勝点 勝 分 負 得失差
1神戸U-18   9    3   0   0    +8
2C大阪U-18  7    2   1   0    +6
3G大阪ユース 6    2   0   1    -1
4大津高    5    1   2   0    +2
5広島ユース  4    1   1   1     0
6東福岡高   4    1   1   1     0
7米子北高   3    1   0   2    +1
8神戸弘陵高  2    0   2   1    -2
9阪南大高   1    0   1   2    -4
10福岡U-18   0    0   0   3   -10

<17.4.27> 昨日アウェイで行われたYBCルヴァンカップグループステージ第3節は、守備が崩壊して前半だけで4失点。後半は追いすがったものの終了間際に1点を返すに留まりグループ3位に後退しました。
 仙台戦から先発全員を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       廣永

    川崎 丸谷 清水

     森島  稲垣(→野上HT)

ミキッチ          長沼

  フェリペ     茶島(→A・ロペス72分)
  (→青山HT)
       皆川

SUB:中林、塩谷、柏、松本
 対する神戸は先発7人を入れ替えて、GK:キム・スンギュ、DF:藤谷(→高橋88分)、岩波、伊野波、橋本、MF:高橋、三原、松下、FW:ウエクスレイ(→渡邉83分)、田中順、中坂、と言うメンバーでした。神戸の先制点は時計がまだ1分にもなっていなかった時間帯で、右サイドでボールを持った田中順也が左足を振り抜くと、反応した廣永の手を弾いてゴールネットを揺らしました。また2点目は前半9分。持ち上がろうとした稲垣がボールを奪われると、ウエクスレイからのパスを中坂に決められてしまいました。
 何とか立て直して反撃しようとする広島。パスミスが多くなかなかチャンスを作れませんでしたが、22分にフェリペ・シウバのパスで抜け出した茶島がフリーでシュートしましたがGKが飛び出して防がれます。逆に24分、稲垣のパスを奪われウエクスレイから中坂へ。これを田中順也に決められてリードは3点に広がります。更に前半41分には右サイドに抜け出したウエクスレイのシュートを廣永が止めたものの、こぼれを中坂に叩き込まれて4点差。その後ミキッチのパスを森島が狙いましたがキム・スンギュの好セーブに阻まれ、0-4のままハーフタイムを迎えました。
 後半の頭から野上と青山を投入して反撃を試みる広島。最終ラインから落ち着いてボールを繋ぎ、長短のパスを使い分けながら神戸ゴールに迫ります。また守備陣も球際を厳しく行って追加点を許しません。17分には森島のパスでフリーになった皆川がシュートしましたが枠外。32分にはアンデルソン・ロペスが強烈なシュートを放ちましたがGKのスーパーセーブに阻まれ、39分のミキッチのシュートもGKが弾きます。そして後半42分、長沼のパスを受けた森島が仕掛け、横パスを長沼が右足で決めてようやく1点を返します。その後も広島は追加点を狙いに行きましたが果たせず、そのまま敗戦のホイッスルを聞くことになりました。
 今季これまで開始早々の失点が多い広島ですが、この試合も全く同じ。前からのプレスでボールを奪われ、相手のエースにフリーでシュートを打たせてしまっては話になりません。チーム全体としてはその後も何とか落ち着いて試合を進めようとしていた、とは思うのですが、組み立てのパスが味方に合わずに奪われ、相手のキープレーヤーをフリーにして簡単にシュートを許してしまってはサッカーになりません。ミキッチとフェリペ・シウバが先発するなどいつもの「サテライト」とは違うメンバーだったと言うことはあるにせよ、あまりにも連動性の低い、サンフレッチェらしくないサッカーを見せられたのにはがっかりしました。失点の直接の原因となった稲垣は試合後に「一からやり直すしかない」と語っていますが、この日出場した選手全員がもう一度初心に戻って真摯に練習に取り組まなければならないと思います。今後GWを挟んで連戦が続くことを考えると、今後もこの日のメンバーに出場のチャンスは巡ってくるはず。その時には絶対に、この日の悔しさを晴らさなければなりません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  神戸公式サイト
Jリーグ公式サイト
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報
サッカーダイジェストWeb  Bグループ第3節まとめ
<17.4.26> 中国新聞によると、仙台戦で先発を外れたフェリペ・シウバが今日の神戸戦に先発するそうです。開幕前までは点を取りまくっていたフェリペ・シウバですが、リーグ戦では厳しいマークにここまで無得点。ゲームを作るところでは時折高い能力の一端は見せているものの、本領発揮には至っていません。昨日の練習では皆川、茶島との「連係はいまひとつ」だったそうですが、きっかけさえつかめばきっと活躍できるはず。今日は思い切ったプレーで、チームを勝利に導いて欲しいものです。
 今日の試合会場はノエビアスタジアム神戸で、午後7時キックオフ。今日は平日夜の開催と言うことで、仕事帰りの方はバック自由席の当日券が1,000円で購入できるそうですので、お近くの方はぜひどうぞ。そしてテレビ中継はスカパー!のch580とCS800及びスカパーオンデマンドで生放送が予定されています。今日はブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はぜひどうぞ。
<17.4.25> 明日はYBCルヴァンカップグループステージ第3節。サンフレッチェはアウェイでヴィッセル神戸と対戦します。
 ネルシーニョ監督が率いて3年目の神戸は昨年の2nd stageの好調そのままに、開幕から4連勝と素晴らしいスタートダッシュを切りました。しかしリーグ戦はこのところ2連敗とやや調子を落としています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A ○1-0 清水  【神】橋本
2H ○2-1 新潟  【神】渡部、高橋、【新】田中達
3A ○2-0 仙台  【神】大森、藤田
4H ○1-0 磐田  【神】大森
5H ●1-3 浦和  【神】中坂、【浦】柏木2、遠藤
6A ○2-0 大宮  【神】中坂、岩波
L2A ○2-0 横浜FM 【神】大槻、小林
7H ●1-2 柏   【神】小林、【柏】大谷、大津
8A ●0-1 鳥栖  【鳥】趙
 前節は前半9分に今季リーグ戦初先発の趙東建に先制ゴールを許すと、その後は決定機を作るも決め切れずに敗れています。ルヴァンカップは試合消化が1試合少ないながら、首位とは勝点1差の3位に付けている神戸。明日は公式戦の連敗を脱出するとともに、勝ってグループステージ勝ち抜きに向けて前進しようと考えているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、仙台戦で出場機会の無かった選手たちが悔しさをぶつけたいとチャンスを窺っているはず。ということで、おそらくメンバーは次のような感じになるのではないでしょうか。
       廣永

    川崎 丸谷 野上

     森島  稲垣

長沼            清水

   茶島     フェリペ

       皆川

SUB:大迫、塩谷、青山、ミキッチ、柴崎、アンデルソン・ロペス、工藤
 今シーズンのルヴァンカップはストレートにノックアウトラウンドに進めるのは1位チームだけで、2位と3位はプレーオフに回ります。従ってどこが相手の試合でもできる限り勝ち点3を積み重ねて行きたいところ。明日は選手全員が助け合って、チームを勝利に導いて欲しいと思います。
<17.4.25> 中国新聞とモバイルサイトによると、体調不良のため離脱中の森崎和幸選手が昨日、約3ヶ月ぶりに全体練習に復帰したそうです。森保監督の勧めでミニゲームに参加して、控え組のボランチとして茶島のドリブルを鋭いチャージで止めるなど、ブランクを感じさせない動きを見せたとのこと。まだ「頭と身体が一致しない」(森崎和)とのことですが、時間を追うにつれて彼らしいプレーが出てきていたとのこと。もう少し時間をかければ、チームの力になってくれるに違いありません。
<17.4.24> 昨日行われた天皇杯の1回戦で、広島県代表のSRC広島は岡山県代表の三菱水島FCを1-0で下しました。元サンフレッチェの篠原聖やユース出身の玉田道歩らを擁するSRC広島は、荒れたピッチで思うように行かない中で粘り強く戦い、後半20分に数少ないチャンスを生かして先制点を奪うと、堅い守りで水島のシュートを5本に抑えて逃げ切りました。SRC広島の二回戦の相手は名古屋グランパス。6/21の午後7時から、パロマ瑞穂スタジアムで戦います。
 一方J3同士の戦いとなった鳥取×鹿児島の1回戦は、後半終了間際の得点が決勝点となって鹿児島が勝利し、2回戦をサンフレッチェ広島と戦うことになりました。こちらの試合会場は福山市の竹ヶ端運動公園陸上競技場で、午後6時キックオフの予定です。
<17.4.23> 昨日ホームで「25周年記念試合」として開催された仙台戦は、2点をひっくり返されたもののラストプレーで追いつき、勝点1を積み上げて順位を1つ上げました。
 怪我で離脱していた青山、千葉、柏が先発に復帰して、サンフレッチェは以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 千葉 水本(→フェリペ83分)

     青山  野上

高橋             柏
(→ミキッチ76分)
  A・ロペス    柴崎
  (→茶島89分)
       工藤

SUB:廣永、清水、丸谷、森島
 対する仙台は、GK:シュミット、DF:菅井(→蜂須賀65分)、大岩、平岡、増嶋、MF:富田、三田、佐々木(→梁65分)、永戸(→石川直83分)、FW:クリスラン、石原、と言うメンバーでした。ファーストシュートは3分の三田のFKでしたが、その後は広島がゲームをコントロール。千葉や青山のパスから相手陣内に迫ります。そして20分にはカットインから柏がシュートを放ちましたが枠外。21分には塩谷のクロスに工藤が頭から飛び込み、直後にはゴール前で水本がフリーになりましたがシュートは打てず。その後も仙台のプレスをかわしながら何度もDFラインの裏を狙います。対する仙台は39分にカウンターからクリスランが攻め上がりましたがシュートは千葉がブロックし、直後のCKも工藤がクリアします。その後も広島は42分にCKの流れから塩谷がシュートするなど攻め込みましたが得点は奪えず、スコアレスのままハーフタイムを迎えました。
 後半もブロックを作って待ち構える仙台に対して、広島がパスを回して相手守備を崩そうとします。4分には柏のクロスにアンデルソン・ロペスが合わせましたがGKがキャッチします。そして後半8分、DFラインからパスを繋いで右に展開すると、高橋のクロスを柴崎がキープし、戻したボールを柏が右足で叩き込んで先制点を奪いました。
 これで勢いの出た広島はその後もゲームを支配し、10分にはアンデルソン・ロペスが遠目から狙いましたが惜しくもバーに弾かれます。そして後半14分、柏のクロスをアンデルソン・ロペスが右足でシュート。これはゴールライン上でDFにクリアされたもののこぼれを工藤が押し込んで、リードを2点に広げました。
 今季初めて2点リードした広島。その後もしばらくは攻め続けたものの、19分に三田に左から侵入されて決定的なシュートを打たれ(これは林が反応して千葉がぎりぎりでクリア)、仙台が蜂須賀と梁が投入して攻撃の意識を強めると徐々に流れが変わります。そして後半22分には右サイドのスペースからの三田のクロスを梁に右足で押し込まれて1点を返さます。24分には塩谷のロングドリブルから柏が惜しいシュートを放ちましたが流れを変えるには至らず。逆に27分にはFKを三田に決められて同点に追いつかれてしまいます。更に後半30分には自陣内でボールを回されて翻弄され、最後は石原にヘッドを決められてついに勝ち越しを許してしまいました。
 何とか追いつきたい広島は、ミキッチ、フェリペ・シウバ、茶島と次々と攻撃的な選手を投入して攻め込みます。これに対して仙台は、石川直を入れて逃げ切りを図ります。41分にはフェリペがシュートしましたがDFがブロック。43分にはCKから野上が、塩谷が狙いましたが得点は奪えません。そして4分と表示されたアディショナルタイムが終わろうとする時間帯に、右からのミキッチのアーリークロスを柴崎が頭に当てると逆サイドに流れます。これを柏が頭で折り返すと、中央で受けた柴崎が胸トラップからシュートを決めて、土壇場で追いつき勝ち点1ずつを分けあうことになりました。
 この試合、2点リードを奪うまでの広島のサッカーはほぼ思い通りだったと思います。仙台が前から来ても落ち着いて繋ぎ、DFラインの裏へのパスを有効に作ってチャンスを作り、そしてサイド攻撃を起点に流れから2点を奪いました。相手の仙台も3連敗中と言うこともあってか守備を固めながらも隙はあり、また攻撃も迫力不足でそのまま逃げ切れそうな雰囲気もありました。ところがそれが心の緩みを生み出したのか、三田に決定的なシュートを打たれたあたりから仙台の反撃を許してしまいました。そして梁と蜂須賀が投入されたところから運動量が落ち、マークも曖昧になって仙台の攻撃を止められなくなりました。特に1点を返された後は仙台の気持ちが前向きになったのに反比例して、サンフレッチェの選手たちの気持ちは後ろ向きになってしまいました。仙台の3点目のシーンではゴール前に人がいたものの立っているだけで、全員がボールウォッチャーになっていました。戦術がどうとか選手の組み合わせがどうとかいうことではなく、これは完全にメンタルの問題。今シーズン開幕からリードされて追いかけて、追いつけずに負けると言う試合ばかりが続いていたため、追いかけられる展開に慣れていなかったと言うことでしょう。まさに残留を争うチームに典型的な流れで、今のサンフの現状を如実に表していた試合だった、と言えるのではないでしょうか。
 ただ、この試合はそのまま膝を屈するのではなく、最後の最後まで戦う姿勢を崩さずラストプレーで追いついた、と言うところはポジティブに考えて良いと思います。今年はこれまでリードを許して終盤に追いかける展開が多かったのですが、策に窮してロングボールを放り込むしかなくなったこともありました。しかしこの日は最後まで落ち着いてパスを回し、前線に人数をかけて効果的な攻めを続けました。最後の得点シーンもそれまで何度もドリブルで仕掛けていたミキッチがアーリークロスで意表を突き、逆サイドには柏がしっかりと詰めていたからこそ決めることができたと言えます。負けが続いてなかなか結果が出ず、しかも苦しい展開の試合になってもチーム全体が同じ方向を向くことができたことが、チームを敗戦から救うことができた要因だったと言えるでしょう。試合全体としては「勝点2を失った」としか言いようの無い内容で、特に豊富な経験を持っているはずのベテラン選手たちには猛省して欲しいものですが、ぜひともその反省を次の試合に活かして欲しいもの。そしてこの試合を苛々しながらベンチやスタンドで見守るしか無かった若手選手たちには、ぜひとも次のルヴァンカップにその気持ちをぶつけて欲しいと思います。

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