5/28〜6/3のSANFRECCE Diary


<17.6.3> 明日はJ1リーグ戦第14節。サンフレッチェはホームで鹿島アントラーズと戦います。
 昨年のJ1リーグと天皇杯を制覇したメンバーにペドロ・ジュニオール、レオ・シルバ、レアンドロ、クォン・スンテと強力な外国人選手を加えて「すべてのタイトルを目指す」と宣言して臨んだ今シーズンの鹿島。特に昨年準優勝に終わったクラブワールドカップの出場権獲得を大目標に掲げていました。そしてグループリーグは2位で突破したものの、ラウンド16ではアウェイゴールの差で敗退。その責任を取らせる、と言うことで、石井監督を解任して大岩コーチが後任監督に就任しています。今季のこれまでの戦績は次の通り。
FXSC ○3-2 浦和   【鹿】遠藤2、鈴木、【浦】興梠、武藤
ACL1 ○2-0 蔚山   【鹿】金崎、鈴木
1H ●0-1 FC東京  【東】OG
ACL2 ●1-2 ムアントン【鹿】ペドロ・ジュニオール、【ム】ティーラトン、シスコ
2A ○1-0 甲府   【鹿】レオ・シルバ
3H ○1-0 横浜FM  【鹿】鈴木
ACL3 ○3-0 ブリスベン【鹿】鈴木、植田、遠藤
4A ○3-2 清水   【鹿】植田、鈴木、金崎、【清】金子、白崎
5A ○1-0 大宮   【鹿】土居
6H ●0-1 C大阪  【C】山村
ACL4 ●1-2 ブリスベン【鹿】永木、【ブ】マクラーレン、ホルマン
7A ○4-1 仙台   【鹿】西、金崎、遠藤、ペドロ・ジュニオール、【仙】クリスラン
8H ●0-3 磐田   【磐】川又、中村、川辺
ACL5 ○4-0 蔚山   【鹿】金崎2、ペドロ・ジュニオール、レオ・シルバ
9H ○2-1 鳥栖   【鹿】金崎、昌子、【鳥】豊田
10A ○1-0 浦和   【鹿】金崎
ACL6 ○2-1 ムアントン【鹿】鈴木2、【ム】ティーラシル
11H ●1-2 神戸   【鹿】レアンドロ、【神】OG、渡邉
12H ●0-3 川崎F  【川】阿部、長谷川、登里
AR16 ●0-1 広州   【広】パウリーニョ
AR16 ○2-1 広州   【鹿】ペドロ・ジュニオール、金崎、【広】パウリーニョ
 前節はACLを優先するためお休みだったため第12節川崎F戦が直近のリーグ戦でしたが、レオ・シルバ、遠藤、植田が負傷のため戦列を離れており、金崎、ペドロ・ジュニオール、土居もベンチスタートという苦しい陣容でスタートした上に、新人・町田が負傷により途中交代する、と言うアクシデントにも見舞われ、川崎Fに次々とゴールを決められ完敗を喫しています。火曜日の広州恒大戦では植田、ペドロ・ジュニオール、土居が先発に復帰しているため戦力的には戻ってきていると思われますが、突然の監督交代の影響がどれだけあるか、が問題。リーグ戦は暫定ながら7位に後退していることを考えるとこれ以上連敗することだけは避けたい、と思っていることだけは間違いないので、明日は「監督交代ブースト」も使って勝ち点3を持ち帰ろう、と考えているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、先発全員を入れ替えて戦った横浜FM戦で勝ったと言うことで、チーム内の競争が激しくなっている様子。先発は前節と同様になると思われますが、控えメンバーは入れ替えてくる可能性もありそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        林

    塩谷 野上 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   A・ロペス   柴崎

       皆川

SUB:中林、千葉、森島、清水、フェリペ・シウバ、宮吉、工藤
 前節何とか勝ち点1を確保したことで15位札幌との勝ち点差が2に縮まったサンフレッチェ。明日の試合で勝てば降格圏を抜け出せる可能性もあります。ただ、重要なことは1試合だけ浮上することではなく、シーズン終了後に15位以上にいること。そのためには勝ち点を1つずつでもよいからこつこつと積み上げて行くことが重要です。明日も厳しい試合になると思いますが、これまで通りチームの心を一つにして戦い抜いて欲しい、と思います。
<17.6.2> グループリーグ3位に入ったことにより、初めて行われるルヴァンカップのプレーオフ進出が決まったサンフレッチェ。対戦相手はA組2位のFC東京になりました。レギュレーションにより6/28の1st legはホーム、7/26の2nd legはアウェイで行われますが、そのキックオフ時間とスタジアムは次の通り。
1 6/28(水)19:00 広島×FC東京(エディオンスタジアム広島)
2 7/26(水)19:30 FC東京×広島(味の素スタジアム)
 ホームゲームのチケットの先行販売の受付は6/10〜6/14で、今年のシーズンパスをご購入の方限定となります。また一般販売は6/17の10時からで、リーグ戦同様にオフィシャルサイトの他、V-POINTやサンフレッチェ広島事務所、各コンビニ、チケットぴあ取り扱い各店で販売します。この試合はシーズンパスやサンフレッチェクラブ会員の「バックスタンド自由シート入場引換券」などの対象外となりますので、観戦予定の方は事前にチケットをご購入下さい。なおアウェイFC東京戦のチケット販売予定は未定。通常は試合の1ヶ月前ぐらいから販売開始となるので、6月下旬からの販売になるのではないでしょうか。
<17.6.1> 昨日アウェイで行われたルヴァンカップグループステージ第7節横浜FM戦は2-1で競り勝って2連勝。グループ3位でプレーオフ進出を決めました。
 リベロに千葉、ワントップに工藤を入れ、また出場停止の清水の代わりに長沼を起用して以下の布陣で戦いました。
       中林

    川崎 千葉 稲垣

     松本  丸谷(→宮吉83分)
     (→柴崎76分)
長沼            高橋
(→柏HT)
  フェリペ     森島

       工藤

SUB:廣永、塩谷、野上、皆川
 対する横浜FMは、GK:杉本、DF:新井(→デゲネク85分)、栗原、パク・ジョンス、山中、MF:中島、中町(→齋藤61分)、仲川、バブンスキー、高野、FW:富樫(→ヴィエイラ77分)、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから横浜に攻め込まれ、1分には山中の折り返しに富樫が飛び込みましたが中林が身体に当ててセーブ。9分には富樫が仕掛けて来ましたが稲垣がシュートをブロックし、13分には後方からのロングパスが仲川が受けましたがミスで助かります。広島は高い位置からの守備が機能して何度もボールを奪うものの、前線のコンビネーションが合わずにシュートまで持ち込めない時間が続きます。しかし前半22分、右サイドでパスを繋いでDFを引きつけると森島が右に展開のパス。これを受けた高橋がクロスを狙う素振りを見せながらニアに低いパスを送ると、ここに走り込んだ工藤がヒールでゴールに沈め幸先の良い先制点を奪いました。
 その後は同点を狙って攻める横浜に対して広島が守る、と言う時間になります。26分には横浜の左からのクロスのこぼれに中林が反応。38分にはFKから危ういシュートを打たれ、42分には富樫、44分には中町に狙われますが守備陣が頑張って得点を許しません。そのような流れは後半も続き、2分には富樫にペナルティエリア内からシュートを打たれましたが中林がナイスセーブ。6分には丸谷のパスミスから中林に持ち込まれましたがシュートは枠を外れて助かります。また12分にはゴール前に攻め込まれて何度もシュートを打たれましたが、GKもフィールドプレーヤーも全員で身体を張って守ります。しかし後半15分、投入されたばかりの齋藤の股抜きのパスで抜け出した新井がペナルティエリア内からマイナスのパスを送ると、走り込んだ仲川に決められ同点に追いつかれてしまいました。
 これで勢いのついた横浜は、16分には齋藤がドリブルからシュート。21分にはバブンスキーのFKから危ないシーンを作られ、その直後には富樫にシュートを打たれます。攻め込まれながらも粘り強く守る広島。中林は集中力を極限まで高めて打たれても打たれても止めます。広島も時折速攻から逆襲して、32分にはカウンターからフェリペ・シウバが打ちましたがGKに止められます。そして後半40分、左から仕掛けた柏が素晴らしいフェイントでデゲネクをかわすと左足でクロス。これを中央で高く跳んだ宮吉が頭で押し込み、ついに広島が勝ち越し点を奪いました。
 この後の時間帯は攻める横浜、守る広島。44分にはクロスを中林がしっかりとキャッチし、46分のシュートも正面でがっちり抑えます。そして最後は工藤が相手陣内でボールをキープして時間を作り、勝利のホイッスルが鳴り響きました。
 スタッツによると、シュート数は広島の5本に対して横浜FMは17本と3倍以上。決定機の数がそれだけ違ったか、と言うとそうでもないとは思うのですが、それでも試合内容的には圧倒的に横浜FMが押していた試合でした。特に後半に齋藤が投入されて以降ははね返してもセカンドボールを拾えず、マイボールになっても繋ぐことができず、苦しい展開を強いられました。引き分けでは横浜FMのプレーオフ進出が決まる、と言うことで点を取らなければならないのは広島の方だったのですが、32分にカウンターからフェリペ・シウバがシュートしたシーン以外はほとんどチャンスも作れませんでした。おそらくこれまでの広島だったらそのまま無得点に終わるか、あるいは我慢しきれず失点して負けていたのではないか、と思うのですが、しかしこの日のサンフは違いました。どれだけミスがあっても、また思うように行かなくても決して気持ちを落とすことなくチーム全員で戦い続けました。最後まで諦めずに戦うこと。それができていたからこそ、ここぞというところでの宮吉のゴールに繋がったのだと思います。C大阪戦の惨敗以降の3試合は2勝1分けと言うことで、なかなか結果が出せずに苦しんでいたチームがようやくきっかけをつかみつつある、ということが改めて分かったと思います。全体的にミスが多く自ら苦しくしてしまった、と言う点は反省しなければならないと思いますが、それも成長の一課程。失敗を恐れずチャレンジし続けた結果だ、と思えば良いのです。次の相手は昨年のチャンピオン・鹿島アントラーズ。チーム全体でチャレンジし続けることができるなら、きっと結果もついてくるに違いありません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  横浜FM公式サイト
Jリーグ公式サイト
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報
サッカーダイジェストWeb  Bグループ第7節まとめ
<17.5.31> 中国新聞によると「若手主体のメンバーで戦ってきた一次リーグ。勝ち点3が絶対条件となる一戦でも、この方針に変わりはない」とのことで、ここまで全試合に先発起用してきた川崎らを使ってくる可能性が高そうです。また、リーグ戦の先発から外れている工藤と千葉も起用する予定だとのこと。前節来日初ゴールを決めて勝利に貢献したフェリペ・シウバとともに、経験を生かしてチームを勝利に導いて欲しいと思います。
 今日の試合会場はニッパツ三ツ沢球技場で、午後7時キックオフ。試合後半からSS席が当日券価格の半額で購入できる「7:45チケット」が発売されるそうですので、お仕事や学校の都合でキックオフに間に合わない方もぜひご来場下さい。またテレビ放送はスカパー!のch580とCS800で生放送が予定されています。今日はブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はこちらをどうぞ。
<17.5.31> 昨日行われたU-20ワールドカップのベネズエラ戦は、両者スコアレスのまま延長までもつれ込んだものの、延長後半3分にセットプレーからゴールを許してラウンド16での敗退となりました。U-20日本代表は森島の辞退により追加招集した高木を初めて先発起用して、GK:小島、DF:藤谷、冨安、中山、杉岡、MF:堂安、市丸(→板倉76分)、原、三好(→遠藤54分)、高木(→久保73分)、FW:岩崎(→田川112分)、と言うメンバーでした。日本は前半29分に堂安がFKで狙ったもののクロスバーに弾かれ、後半12分には堂安のスルーパスで高木が抜け出したものの決めきれず。またベネズエラもチャンスを作りながらもシュートの精度がなく、無得点のまま延長に突入しました。延長前半も同じような流れとなりましたが、延長後半に入るとベネズエラがペースを上げてきて続けざまにセットプレーで日本のゴールに攻め込みます。そして延長後半3分、左からのCKに中央で合わせられて先制点を許すと、その後日本が反撃したものの不発に終わり1点差で逃げ切られてしまいました。ここまでチーム一丸となった力と堂安らの個人能力の高さで戦ってきたU-20日本代表ですが、ここに来て連戦の疲れが出たか運動量が少なく、組織力で上回ることができなかった、と言うのが敗因ではないかと思います。堂安も久保も良い選手であることは間違いないのですが、一人で打開して点を取れるほど突出しているわけではなく、やはりチーム全体として機能しなければ輝けない、と言う印象を受けました。小川の怪我による離脱と言うアクシデントがあったからとは言えベスト16で終わったのは、個人としてもチームとしてもまだまだやるべきことがあった、と言うことではないかと思います。この代表はここでいったん解散することになりますが、すぐに3年後の東京五輪に向けての準備が始まります。今回参加できなかった選手も含めてこの年代が大きく成長することが、日本のサッカーの未来のためにも重要であることが改めて確認できた大会だった、と言えるのではないでしょうか。
<17.5.30> 明日はルヴァンカップのグループステージ最終節。サンフレッチェはアウェイで横浜Fマリノスと戦います。
 若さゆえの不安定さが出ていたか一時はリーグ戦3連敗と調子を落としていた横浜FMですが、このところ3試合は負けなしで順位も8位に浮上。またルヴァンカップも2連敗のあと3連勝で、グループステージ突破まであと一歩まで来ています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
7A ○1-0 広島  【横】中澤
8A ●0-2 柏   【柏】クリスティアーノ、中川
L3H ○4-1 新潟  【横】ウーゴ・ヴィエイラ、中島、遠藤、扇原、【新】パトリック
9H ●0-1 G大阪 【G】堂安
L4A ○1-0 甲府  【横】OG
10A ●0-1 鳥栖  【鳥】鎌田
11H ○1-0 甲府  【横】金井
12H △1-1 仙台  【横】前田、【仙】大岩
L6A ○2-1 鳥栖  【横】ウーゴ・ヴィエイラ2、【鳥】富山
13A ○3-1 清水  【横】松原、ウーゴ・ヴィエイラ2、【清】白崎
 前節はエース・齋藤を負傷で欠いたものの早い時間帯に先制点。後半早々に追いつかれたものの、途中出場のウーゴ・ヴィエイラの2ゴールで清水を振りきっています。明日は引き分け以上でプレーオフ進出が決まるため主力を使ってくる可能性もありますが、若手の積極的な起用で結果を出してきたと言う流れを重視する、と言う考え方もありそう。いずれにせよ明日はホームの利を生かして「負けない戦い」をしてくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、累積警告のため清水が出場停止となります。また川崎と森島が怪我明けであることも考えてリーグ戦のメンバーを使ってくる可能性もありますが、日曜日に鹿島戦を控えていることを考えるとこれまで通りの起用法になりそう。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       中林

    川崎 千葉 稲垣

     森島  丸谷

高橋            長沼

  フェリペ     茶島

       工藤

SUB:廣永、塩谷、柏、ミキッチ、松本、宮吉、アンデルソン・ロペス
 ルヴァンカップはここまで2勝1分け2敗とまずまずの成績で、明日勝てばプレーオフ進出を決めることができます。リーグ戦では降格圏に沈むサンフレッチェですが、ルヴァンカップでこの位置にいるのは若手選手たち自身が勝ち取ったもの。つかみかけた自信を確信に変えるためにも、明日はこれまで以上にチームが「一心」となって、勝ち抜きと言う結果を持ち帰って欲しいものです。
<17.5.29> 一昨日行われたU-20ワールドカップのグループリーグ第3戦で、U-20日本代表はイタリアに2点のリードを許しながらも堂安の2ゴールで追いつき、ラウンド16進出を決めました。U-20日本代表のメンバーは、GK:小島、DF:中山、冨安、初瀬、杉岡、MF:堂安、遠藤、原、市丸、FW:岩崎、田川。イタリアの先制点は前半3分で、ファビッリにDFラインの裏に抜け出されてクロスに飛び込んだオルソリーニがゴール。続いてその4分後にはFKに反応したパニコに決められ、わずか7分で2点のビハインドを背負うことになりました。しかしその後は徐々に落ち着きを取り戻すと両サイドから相手陣内に攻め込み、22分には遠藤のクロスを堂安がボレーで決めて反撃の烽火を上げます。続いて後半5分、堂安がドリブルで持ち込み緩く蹴ったボールがそのままゴールラインを割って、日本が同点に追いつきます。そしてその後もボールを保持する時間が長くチャンスをうかがいますがフィニッシュの精度が低く追加点は奪えず。両者とも引き分けでノックアウトステージ進出が決まることからどちらも無理をせずに時計を進め、そのまま勝ち点1ずつを分け合いました。
 この結果日本はグループ3位に終わったものの、成績上位によりベスト16に進出。トーナメント初戦をB組1位のベネズエラと戦うことになりました。そしてこれに勝てばアメリカ×ニュージーランドの勝者と準々決勝を戦うことになります。
<17.5.28> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第13節磐田戦は、両者とも決定力を欠いてスコアレスドロー。今季初の連勝を逃したものの、初めて2試合連続で勝ち点をゲットしました。
 メンバーはベンチも含めて前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
        林

    塩谷 野上 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏
(→清水80分)
   A・ロペス   柴崎

       皆川(→工藤90+1分)

SUB:中林、千葉、丸谷、高橋壮、フェリペ・シウバ
 対する磐田は前節から4人入れ替えて、GK:カミンスキー、DF:中村太(→荒木80分)、大井、桜内、小川大、高橋祥、MF:上田、ムサエフ、アダイウトン、松井(→松浦65分)、FW:川又(→齊藤87分)、と言うメンバーでした。立ち上がり早々に小川大にシュートを打たれると、前半は磐田のペース。5分にはムサエフのクロスを受けた川又がマークを振り切ってシュートしましたが枠を捉えず助かります。また20分には櫻内のクロスにアダイウトンが頭で合わせましたが枠外。29分にも川又にヘディングシュートを許し、後半アディショナルタイムにもニアに飛び込まれた川又が頭で合わせましたが枠を外れます。広島は6分に皆川、30分にアンデルソン・ロペス、44分に柴崎が狙ったものの前半のシュートはこの3本だけ。組み立てのパスが引っ掛かりラストパスも通らない、と言う時間帯が長く、磐田のシュートミスに助けられたと言う展開でスコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半最初にチャンスを作ったのは広島で、5分に柏のパスを受けてうまく抜け出した皆川がGKと1対1になりましたが、シュートはカミンスキーのナイスセーブに阻まれます。9分には松井がドリブルからシュートしましたが林がキャッチ。続いて13分にはアダイウトンのクロスのこぼれを松井に打たれましたが林が素晴らしい反応で防ぎます。26分には柏のクロスに青山がフリーで頭を当てましたが枠外。29分には柴崎のFKに水本が飛び込みましたが足は当てたもののしっかり打てず。34分には右からのクロスにアンデルソン・ロペスがフリーでヘディングを放ちましたが枠を捉えることができません。結局後半はお互いに1度ずつビッグチャンスを作ったもののあまり有効な攻撃はできず、勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 試合後に森保監督は「選手たちが勝ち点1をつかみ取ってくれた」と語っていたのに対して、名波監督は「2ポイントを失ったのはサンフレッチェではなく我々」だと語っています。確かに前半だけ見ればその通りで、広島が攻撃でミスを連発してほとんどチャンスを作れなかったのに対して、磐田はロングボールをツートップに当ててポストプレーからチャンスを作る、と言う戦術が機能。川又が何度も放った決定的なシュートの一つでも決まっていれば、磐田が久々に勝利を挙げて終わる、と言う結果になっていても不思議ではなかったと思います。
 ただ後半は広島が立て直して、守備面でも攻撃面でもミスが減って磐田の決定的なシーンは13分の松井のシュートだけ。暑い中でも集中力を切らさず粘り強く戦って無失点に抑えたことが、勝ち点1を積み上げることができた要因であるのは間違いありません。前節の逆転勝利でようやくトンネルから抜け出すきっかけをつかんだとは言うものの、まだまだチーム再建は途上。シーズンはまだまだ続くことを考えると、勝ち点を1でも積み上げることができたことはポジティブに考えるべきでしょう。
 この結果広島の勝ち点は10で順位は16位のままでとなりましたが、15位札幌も敗れたため勝ち点差は2となって、次節にも降格圏から抜け出せる可能性が出てきました。ただ重要なことは1試合1試合の結果で一喜一憂することではなく、最終的に15位以上の順位に入ること。そのためには残り21試合で、残留の目安となる勝ち点40まで積み上げなければなりません。ここから4節は鹿島、川崎F、浦和との試合が組まれていますが、粘り強く戦うことがこれまで以上に重要になるに違いありません。

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