6/25〜7/1のSANFRECCE Diary


<17.7.1> 中国新聞などによると、今日の浦和戦は林、森崎和、アンデルソン・ロペスに代わって中林、茶島、森島が起用される可能性が高そう。中林はリーグ戦は初めて、また茶島と森島は第2節の清水戦以来の先発となりますが、いずれもルヴァンカップや天皇杯での好パフォーマンスを見ての抜擢なので、チームの雰囲気を変えるような活躍が期待できるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は埼玉スタジアム2002で午後7時キックオフ。当日券のビジター側は南門での扱いで、指定席100枚、自由席200枚が販売されるそうです。なおSS指定席、SA指定席、SB指定席、バックアッパー指定席、バックスタンドエリアなどでのビジターチームの応援はできないそうですのでご注意下さい。
 テレビ放送はDAZNとテレビ埼玉で生中継が予定されています。またさいたま市ローカルのラジオ局REDS WAVEでも生中継の予定です。今日は出張中につきブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はJリーグ公式サイトやモバイルサイトの速報などをご覧ください。
<17.6.30> 明日はJ1リーグ戦第17節。サンフレッチェはアウェイで浦和レッズと戦います。
 昨年は年間勝ち点74をとって1位でチャンピオンシップに進んだものの、鹿島に敗れてまたしても年間優勝を逃した浦和。今年こそと言う決意を込めてペトロヴィッチ監督6年目のシーズンをスタートし、開幕当初は順調に勝ち星を重ねました。またACLでもベスト8進出を決めましたが、しかし連戦の疲れが出たかこのところ不調に陥り、早くも昨年に並ぶ6敗目を喫して9位まで後退しています。今季のこれまでの公式戦の戦績は次の通り。
FXSC ●2-3 鹿島  【浦】興梠、武藤、【鹿】遠藤康2、鈴木
ACL1 ○4-0 ウェスタン・シドニー【浦】興梠、李、槙野、ラファエル・シルバ
1A ●2-3 横浜FM 【浦】ラファエル・シルバ2、【横】バブンスキー、ウーゴ・ヴィエイラ、前田
ACL2 ○5-2 ソウル 【浦】武藤、李、関根、宇賀神、駒井、【ソ】パク・チュヨン、ダムヤノビッチ
2H ○3-1 C大阪 【浦】武藤、興梠、ラファエル・シルバ、【C】ヨニッチ
3H ○4-1 甲府  【浦】興梠、武藤、李、ラファエル・シルバ、【甲】ドゥドゥ
ACL3 ●2-3 上海上港【浦】ラファエル・シルバ、遠藤、【上】シー・クー、エウケソン、フッキ
4A △1-1 G大阪 【浦】ラファエル・シルバ、【G】今野
5A ○3-1 神戸  【浦】柏木2、遠藤、【神】中坂
6H ○7-0 仙台  【浦】興梠3、武藤、李、OG、柏木
ACL4 ○1-0 上海上港【浦】ラファエル・シルバ
7A ○1-0 FC東京 【浦】興梠
8H ○3-2 札幌  【浦】ラファエル・シルバ、関根、興梠、【札】兵藤、福森
ACL5 ○6-1 ウェスタン・シドニー【浦】関根、ズラタン、李、ラファエル・シルバ2、興梠、【ウ】樟神
9A ●0-1 大宮  【宮】茨田
10H ●0-1 鹿島  【鹿】金崎
ACL6 ●0-1 ソウル 【ソ】ユン・スンウォン
11A ○6-1 新潟  【浦】武藤、興梠、槙野、関根、遠藤、OG、【新】鈴木
12H △3-3 清水  【浦】興梠3、【清】鄭大世2、チアゴ・アウベス
AR16 ●0-2 済州  【済】マルセロ、チン・ソングッ
AR16 ○3-0 済州  【浦】興梠、李、森脇
14A ●0-1 柏   【柏】中川
15H ●2-4 磐田  【浦】阿部2、【磐】大井、アダイウトン、松浦2
天2 ○3-2 盛岡  【浦】ズラタン2、オナイウ、【盛】林、谷口
16A ●1-2 鳥栖  【浦】李、【鳥】小野、福田
 前節は前半から何度もピンチを迎えながら粘り強く戦っていましたが、後半20分にセットプレーから先制点を奪われると終了間際にはミスからボールを失い2失点。後半アディショナルタイムにPKを得て1点差に詰め寄ったものの反撃及ばず、今季初のリーグ戦3連敗となっています。広島同様に負のサイクルにはまりつつある、と言う浦和ですが、しかし経験豊富な選手が多いのでフレッシュな選手に入れ替えるだけで立て直しは可能なはず。リーグ優勝のためにはこれ以上負けるわけにはいかないので、明日はいつも通りに広島対策を万全にして迎え撃とうとするに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、ルヴァンカップは完全にターンオーバーで戦ったためリーグ戦のメンバーは休養十分で明日の試合を迎えることができます。ただ、大宮戦の不出来を考えると何かを変えないといけないのも確か。森保監督はFC東京戦の試合後に「中2日ですが走って戦えることを示してくれた選手はいる。先発に入れることも視野に入れて準備したい」と語っているので、何人かメンバー入れ換えをする可能性もありそうです。と言うことで、希望を込めた私のメンバー予想は次の通り。
        林

    野上 千葉 水本

     青山 森崎和

ミキッチ           柏

   宮吉      柴崎

       工藤

SUB:中林、清水、丸谷、森島、茶島、アンデルソン・ロペス、皆川
 大宮戦は良い内容のサッカーができていたのに負けてしまったのはメンタルに問題があった、と言うのは間違いないところ。そのメンタルの問題を克服するための特効薬はないので、苦境は自分たちで切り抜けるしかありません。明日は難しい試合になるのは間違いないのですが、自分たちが苦しいときは相手も同じだと思って、全員で心を合わせて戦い抜いて欲しい、と思います。
<17.6.30> サンフレッチェは昨日、G大阪から獲得したパトリック選手の加入記者会見を行いました。会見ではまず足立強化部長は甲府時代に残留争いを勝ち抜いた経験を挙げて「我々はこれから厳しい状況に入ってきますが、何とか勝ち残るために彼のすべての経験、得点力、突破力を活かして欲しい」と期待の言葉を述べました。続いてパトリックは「ぶち頑張るけん」と広島弁で挨拶したあと、「広島はたくさんのタイトルを獲っているチーム。他クラブからもオファーはあったがそういった素晴らしいチームでプレーしたいと思った」と移籍先を広島に選んだ理由を述べました。また背番号39については「9と言う数字が自分らしく、力になると思っている」と語りました。そして手術後のコンディションについては「G大阪でリハビリして練習もしてきました。コンディション的にはいいと思っています」と問題ないことを強調しました。
<17.6.29> 昨日ホームで行われたルヴァンカッププレーオフ1st legは、またもや得点が奪えず0-1で敗れました。
 大宮戦のメンバーからは先発全員を入れ替え、鹿児島戦のメンバーのうち8人残して以下のメンバーで戦いました。
       中林

    清水 丸谷 稲垣

     松本  茶島
     (→柴崎80分)
長沼            高橋
(→柏66分)
   フェリペ    宮吉(→森島76分)

       工藤

SUB:廣永、水本、野上、アンデルソン・ロペス
 対するFC東京は、GK:林彰洋、DF:徳永、森重、丸山、小川、MF:米本、梶山(→高萩76分)、河野(→室屋64分)、田邉、阿部(→永井84分)、FW:前田、と言うメンバーでした。調子の上がらない両チームの対戦、と言うことでお互いに守るときはがっちりとブロックを作り、なかなかシュートまで行かない展開が続きます。広島は25分に高橋がカットインから良い形でシュートに持ち込みましたがDFがブロック。32分には森重が狙ったFKがクロスバーを直撃し、詰めていた阿部のヘッドも上に外れて助かります。逆に広島は前半39分、フェリペ・シウバのパスを受けた宮吉が相手の動きを見てコースを狙ってシュートしましたが、惜しくも右ポストに弾かれます。その直後には前田のヘッドが叩きつけすぎて枠を外れる、と言う幸運にも恵まれます。また42分にはショートコーナーからフェリペ・シウバのクロスに宮吉がボレーで合わせましたが、惜しくも枠外に外れます。そして44分、左サイドに人数をかけてきたFC東京の攻撃を潰しきれず、小川にフリーでクロスを許すと中央で待ちかまえていた阿部がヘッド。反応した中林は手に当てたものの弾ききれず、1点のリードを許して前半を終えることになりました。
 後半も広島は引いて守るところからスタートしましたが徐々にラインを上げて反撃すると、8分には宮吉のクロスに工藤が合わせましたが惜しくも枠外。13分にはフェリペ・シウバのヒールパスを茶島が遠目から狙いましたが林が横っ飛びで弾きます。逆に19分には阿部にミドルシュートを打たれましたが、中林が反応の鋭さを見せます。1点のリードを守りきろうとするFC東京に対して、広島はボールはも持つもののなかなか崩しの形が作れない時間が続きます。それでも37分には工藤のマイナスのパスを柴崎が打ちましたが林がキャッチ。44分には森島が突破を狙いましたがシュートの前に着くバレ、47分には工藤が遠目から狙いましたが枠外に外れます。広島は最後まで同点を狙って攻めたものの得点は奪えず、東京の1点リードのままで「前半90分」が終わりました。
 リーグ戦からメンバーを大きく入れ替えたとは言え林彰洋や森重が先発し、前田や徳永、丸山ら日本代表経験者をずらりと揃えたFC東京に対して、先発全員を入れ替え、しかもここまでルヴァンカップのグループリーグ全試合(怪我の鳥栖戦を除く)に先発してきた森島を温存した広島。元々の選手層の厚みに違いがあるとは言え、この試合を迎えるにあたってのスタンスの違いは明確だった、と思います。FC東京の狙いはアウェイゴールを奪うこととできれば勝つことで、おそらく試合内容はともかく結果は予定通り、という感じ。それに対して広島は、大崩れせずに2nd legに繋がるような試合ができれば、と言う意図だったのではないかと思われます。そう言う意味で本職が誰もいなかったDFラインは、1失点したとは言え良い守備を続けていましたし、またルヴァンカップでは4試合連続の先発となった松本や全試合に先発した長沼らは伸び伸びとプレーして、成長を印象づけました。少なくともグループリーグの神戸戦で見せたような脆さ、ナイーブさはなく、90分間を集中して戦うことはできていました。1ヶ月後の2nd legではお互いにチーム状況も大きく変わっているはずなので、そこでしっかり戦うことができれば、勝ち抜くことは十分に可能だと思います。
 ただ、そうは言ってもまたもや得点が奪えず負けてしまったのも確か。特に攻撃陣は相変わらず決定的チャンスを生かすことができず、ゴール前の落ち着きと言う点で課題は残ったままとなりました。得点力不足に陥っているチームにとって必要なことは、どんな形でも良いから点を取って自信をつけること。そしてその中からラッキーボーイが現れてリーグ戦に繋がるような活躍を見せて欲しかったのですが、宮吉と森島にわずかに兆しを見ることができただけに終わったのは残念でした。サンフレッチェにとっての最重要課題は何と言ってもリーグ戦で勝つことなので、とにかくこの試合の良かった点を生かし不十分だった点を反省して、次に生かして欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  FC東京公式サイト
Jリーグ公式サイト
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報
<17.6.28> 中国新聞によると、昨日のミニゲームでは先発組の1トップに工藤、トップ下に宮吉とフェリペ・シウバが入っていたとのこと。モバイルサイトによると「最終ラインには本職のCBがいない状況」だとのことなので、カップ戦用チームで戦うことになりそうです。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、おまつり広場で「ルヴァンカップキッズイレブン」と「サンチェふわふわドーム」が4時から行われます。また選手コラボメニューは柴崎選手の「角煮めし」800円と工藤選手の「三色丼」700円。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、皆川選手のプレミアムカードです。更に今日はアルアイン移籍が決まった塩谷選手のサイン会を行います。場所はおまつり広場の特設テントで、時間は5時半から。試合後には塩谷選手の壮行セレモニーも行われる予定です。
 そして、今日も試合開始30分以降のご来場で当日券が半額になる「駆けつけ割」を実施しますので、仕事や学校などでキックオフに間に合わない方も、ぜひご来場下さい。
 テレビ放送はフジテレビNEXTとスカパー!ch581、CS801で生中継が予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はぜひご覧下さい。
<17.6.28> サンフレッチェは昨日、G大阪からFWのパトリック選手とDFの丹羽大輝選手の獲得を発表しました。
 ブラジルから2013年に川崎F入りしたパトリックは、その後甲府に移籍して出場停止を除く全試合に先発出場し、5得点を挙げました。そして翌年はしばらくブラジルでプレーした後に7月よりG大阪に加入。その年のナビスコカップ決勝では0-2から同点に追いつく2得点を挙げて、広島のナビスコカップ初制覇の夢を砕きました。また天皇杯でも決勝戦でゴールを決めるなど勝負強さを発揮して、ガンバの三冠達成に貢献しました。しかし昨年10月の練習中に右前十字じん帯損傷及び右外側半月板損傷で全治8カ月の重傷を負ってしまい、その後のリハビリを経て今年の3月に再契約したものの、今月末の契約満了によりガンバ退団が決まっていました。今回の契約はパトリックが2009年にプレーしていたサグルエイロACからの期限付き移籍と言うことで、契約期間は7/1〜来年の1/1まで。中国新聞によると年俸15万ドル(約1680万円)で、6/30から広島入りする予定です。
 一方G大阪のアカデミー出身の丹羽は2004年にユースからトップ昇格。当初は出場機会をつかめなかったものの徳島、大宮、福岡へのレンタルを経て2012年にG大阪に復帰し、本職のセンターバックのほかサイドバックでも起用されてG大阪のJ1復帰と三冠達成に貢献。2015年には日本代表にも選ばれるなどG大阪の黄金期を支えました。中国新聞によると丹羽は完全移籍で、年俸4,000万円の1年半の契約となっているとのこと。7/4にチームに合流する予定ですが、Jリーグの移籍ウインドウの関係で7/30の鳥栖戦から出場が可能になります。
<17.6.27> 明日はルヴァンカップのプレーオフ1st leg。サンフレッチェはホームにFC東京を迎えます。
 大久保嘉、高萩らの補強によって優勝できる戦力を揃えたFC東京は、リーグ戦もルヴァンカップも上位で戦ってきましたが、ルヴァンカップは勝てば首位勝ち抜きが決まるという試合で逆転負け。またリーグ戦もこのところ2連敗で、順位も8位に落としています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
9H ○1-0 広島  【東】丸山
L4H ○1-0 札幌  【東】永井
10A ○2-0 仙台  【東】大久保嘉2
L5H ○4-3 大宮  【東】ウタカ、OG、中島、森重、【宮】ムルジャ、マテウス、播戸
11H ●1-2 柏   【東】田邉、【柏】手塚、伊東
12A △1-1 神戸  【東】永井、【神】渡邉
L6A ○1-0 柏   【東】前田
13H △1-1 甲府  【東】高萩、【甲】堀米
L7A ●1-2 清水  【東】小川、【清】北川、村松
14A ○2-0 清水  【東】大久保嘉2
15H ●0-1 横浜FM 【横】天野
16A ●0-2 磐田  【磐】川又、アダイウトン
 前節磐田戦はGKのミスから先制点を奪われると、大久保嘉が早い時間に怪我で交代した影響もあって点を奪えず、逆に後半33分に追加点を取られて敗れています。明日はルヴァンカップの勝ち抜きのためにはFC東京も負けられない試合となりますが、アウェイでしかも中3日でリーグ戦があることを考えると、あまり無理はせずターンオーバーで戦う可能性もありそうです。
 対するサンフレッチェですが、こちらも中2日でリーグ戦があることを考えれば天皇杯と同様のメンバーで戦う、と考えるのが普通でしょう。ただ、大宮戦の結果を考えるとチームには「変革」が必要。とすると先に浦和戦のメンバーを決めてその準備として明日の試合を戦う、と言う考え方もあるでしょうし、あるいは浦和戦用のメンバーを温存して明日の試合に臨む、と言う可能性もありそう。と言うことで明日のメンバーは全く読めないのですが、一応普通に「カップ戦用Bチーム」で予想しておきます。
       中林

    丸谷 イヨハ 稲垣

     茶島  森島

高橋            清水

   フェリペ    宮吉

       工藤

SUB:廣永、千葉、野上、長沼、柴崎、皆川、アンデルソン・ロペス
 ルヴァンカップは三大タイトルの一つなので、勝ち抜いて優勝まで行きたいところですが、しかし今のサンフレッチェにとってはそれどころではない、と言うのが正直なところ。苦境を脱するためには自信を取り戻すことが必要ですが、そのために必要なのはやはり勝つことです。ルヴァンカップと天皇杯を通じて3連勝中の「Bチーム」にリーグ戦も託すか、あるいはリーグ戦3連敗中の「Aチーム」に自信を付けさせる場にするのか、それとも何も変えないのか。明日のFC東京戦は、ある意味サンフレッチェの今後を決める試合になるかも知れません。
<17.6.26> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第16節大宮戦は、シュートを相手の倍近い20本放ったものの空砲に終わり、逆にカウンターから3失点。3連敗で15位との勝ち点差が4に広がりました。
 森崎和が先発に復帰した以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
        林

    野上 千葉 水本

     青山 森崎和(→フェリペ81分)

ミキッチ           柏

   A・ロペス   柴崎
   (→宮吉67分)
       皆川(→工藤67分)

SUB:中林、清水、丸谷、森島
 対する大宮は、GK:松井、DF:和田、高山、河本、渡部、MF:茨田、大山(→菊地75分)、横谷(→瀬川81分)、岩上、FW:大前(→マテウス75分)、江坂、と言うメンバーでした。立ち上がりは大宮の前からのプレスに押し込まれる時間帯があったものの、その後落ち着きを取り戻して自陣に引いて守る大宮を押し込みます。8分にはミキッチのクロスをアンデルソン・ロペスがスルーして、柴崎がシュートしたもののGKの正面。10分にはアンデルソン・ロペスがシュートしましたが相手に当たり、13分には青山のシュート性のクロスに柏が飛び込みましたが惜しくも枠を捉えることができません。カウンターからチャンスをうかがう大宮は、18分には茨田が抜け出したところを千葉がぎりぎりでクリアし、直後のCKでは茨田がフリーになっていましたがシュートをふかしてくれて助かります。ミキッチと柏の両サイドから何度もチャレンジする広島。37分にはCKの流れから水本が狙いましたがこれも枠を外します。前半は広島が押し込むものの大宮も時折チャンスを作る、と言う感じで、緊迫感の高い45分間はスコアレスで終わりました。
 後半も立ち上がりからチャンスを作ったのは広島。4分には相手ボールを奪ったアンデルソン・ロペスがシュートしましたが枠を捉えることができず、5分には森崎和の縦パスを受けた皆川が反転シュートしましたがこれも枠を外します。また11分にはアンデルソン・ロペスの強烈なシュートをGKが弾き、こぼれを柴崎がシュートしたもののまたもや枠外。14分にもアンデルソン・ロペスがシュートしましたがゴール枠を捉えることができません。逆に後半15分、野上のパスを奪った茨田がスルーパスを出すと、江坂がDFと駆け引きしてシュート。これが飛びつく林の指先を巻いてゴールネットに収まり、先制点を許してしまいました。
 これで気持ちがダウンしたか、しばらく大宮の攻勢が続きます。そして18分にはクサビのパスを奪われて大前にシュートされましたが林が好セーブ。21分にはクロスに大前が合わせましたが枠を外れて助かります。ここで森保監督はようやく動いて、後半21分に工藤と宮吉を投入します。そして34分には野上のスルーパスで抜け出した工藤の横パスに、走り込んできた宮吉が合わせましたが大きく上へ。続いて39分には工藤のシュートのこぼれをフェリペ・シウバが打ちましたが枠を捉えることができず、41分には青山が至近距離から狙いましたがまたもや上に外します。更に45分にはフェリペ・シウバがドリブルから狙いましたが枠を捉えることができません。逆に後半48分には大宮がコーナーで時間稼ぎをするか、と思わせておいて、マテウスがカットインしてシュートを決めて決定的な追加点を奪うと、その1分後にはカウンターから渡部が決めてダメ押し。試合終了のホイッスルとともに、スタジアムはブーイングに包まれました。
 この試合のサンフレッチェのサッカーは、今季最高とも言える内容だったと思います。序盤は前からのプレスを受けて困るシーンがありましたがその後は落ち着きを取り戻し、しっかりとパスを繋いで相手を自陣に釘付けにしました。また大宮が攻勢に出てきてもしっかりとプレスをかけてミスを誘っていましたし、また裏を取られるシーンがあったとしても最後まで身体を寄せていました。一方攻撃では引いて守る相手に対して何度も崩し、決定的なシュートシーンを作っていました。チーム全体が自分たちのサッカーを信じて心を一つにして戦うことはできていたのは、間違いないと思います。
 ただ、だからこそこのチームが抱える病根は深い、とも言わざるを得ません。たとえば相手の大宮は、押し込まれても最後の一線は譲らない、と言う感じで身体を投げ出して守るとともに、ここぞというところで広島のミスを突いて得点まで結びつけていました。試合内容が悪くても、とにかく相手をゼロに抑えてどんな形でもいいから得点を取って勝つ。まさに「残留争い」のために最も必要なことを完遂して、望外の得点3を奪って目標とする降格圏脱出を果たしました。大宮にとっては、まさに思い描いていた通りの(あるいはそれ以上の)試合ができた、と言えるわけです。それに対して広島は、逆にゲームプラン通りに行ったことは何も無かった、と言う感じ。試合を支配して進めても、決定的チャンスを作りながらもことごとく外してしまっては勝てるはずはありません。決定力不足に付ける薬はない、と言いますが、選手たち自身がどうしたらいいか分からない、と言う感じなのかも知れません。
 そういう意味では一番悩み、苦しみ、そして何とかしたいと思っているのは森保監督自身でしょう。新人監督として優勝した2012年から、3度の優勝を勝ち取って「名将」と言われるに至った彼ですが、しかしここまで苦しい状況に追い込まれたのは初めてのはず。ここまでの5年半、うまく行かなくても基本に立ち戻ることによって立て直してきた森保監督ですが、しかしこうなってしまってはそう言うわけにはいきません。選手を大幅に変える、あるいはシステムを変えるなど、ダイナミックな変化を試みなければどうにもならないところに追い込まれた、と言えるでしょう。幸い次のリーグ戦の前にルヴァンカップのプレーオフがあり、新しいことを試すチャンスもあります。いまこそ森保監督の「引き出し」を総動員して、この苦境を乗り越える策を出して欲しい。そしてもしそれができないのなら、他の人に託すしかないのかも知れません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  大宮公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  戦評
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  浮き彫りになった迷い、自信のなさ  江坂の得点能力を解放した指揮官の言葉
<17.6.25> 中国新聞によると、川崎F戦で脳震盪のため途中交代した柏は順調に回復しているそうで、今日の試合に先発出場することが確定的。昨日のミニゲームでもミドルシュートを決めていたそうですが、「試合で決めないと意味がない」と表情を引き締めていたそうです。ホットニュースによると森保監督は「明日は重要な試合だと思うが、この試合ですべてが決まるとは思っていない」と語っていますが、しかし負ければダメージは大きいだけに何としても勝ちたいところ。ピッチ上だけでなくベンチやスタンドのサポーターも含めた広島全体の力で、大事な試合に勝利して欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後6時半キックオフ。試合前イベントとしては、「サンフレッチェカップ」のU-9&U-10が1時半から。「親子サッカー教室」が3時半から、「フォリアチャレンジ」が4時48分ごろから行われます。メインスタンドスロープ下の「サンチェひろば」では、キックターゲットやフリースローなどが楽しめる「カルビーパーク」と「サンチェふわふわドーム」「てぶらで観戦、てぶらで帰宅」「ビールスタンド重富」がそれぞれ2時半から。「おまつり広場」では「ミニ四駆大会」が1時半から、「マツダ『コスモスポーツ』がやってくる」「広域都市圏特設ブース」が2時半から、「にぎわいステージ」が3時から、「フェイスペイント」が3時半から、「バルーンアート」が4時半から行われます。
 先着プレゼントは「ケンシン応援うちわ」を2,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、千葉選手のプレミアムカードです。選手コラボメニューは、柴崎選手の「角煮めし」800円と工藤選手の「三色丼」を2時半から提供します。
 テレビ放送は今日はDAZNのみとなっています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はご覧下さい。
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