8/27〜9/2のSANFRECCE Diary


<17.9.2> 中国新聞などによると、7/1の浦和戦で右太もも裏を傷めて離脱していたミキッチが全体練習に合流し、ミニゲームではクロスから2ゴールをアシストするなど健在ぶりをアピールしたそうです。2009年の広島入り以来ずっと右ウィングバックとしてプレーしてきたミキッチですが、ヨーロッパ時代にはサイドバックとしてプレーした経験もあるとのこと。今のフォーメーションでのサイドハーフは中でのプレーも求められるだけに、サイドバックとして「前を向いてスペースに走る形でプレーしたい」と希望しているそうです。ヨンソン監督の戦術ではサイドバックには正確なクロスを入れることが求められるだけに、ミキッチの復帰は朗報。まだ「トップコンディションに戻すまでには時間がかかる」そうですが、早く状態を上げてチームを救って欲しい、と思います。
<17.9.1> 昨日日本代表はW杯ロシア大会アジア最終予選でオーストラリアを下し、6大会連続6度目の出場を決めました。勝てば出場権獲得、負ければ2位に後退すると言う大事な試合に、ハリルホジッチ監督は大胆に若手を起用して、GK:川島、DF:酒井宏、昌子、吉田、長友、MF:長谷部、井手口、山口、FW:乾(→原口76分)、大迫(→岡崎86分)、浅野(→久保89分)、と言うメンバーで臨みました。立ち上がりはオーストラリアにパスを回されたものの強固なブロックで跳ね返すと、豊富な運動量で主導権を握ります。そして前半16分にはCKを浅野が折り返したもののポスト。23分には大迫がミドルを放ち、35分にも長友のクロスに浅野が頭で合わせましたが枠外に外れます。そして前半41分、長友が右足でDFラインの裏にクロスを送るとタイミング良く抜け出した浅野が左足で合わせてゴール。久々のジャガーポーズも見せる歓喜の先制点で、1点リードで前半を折り返しました。
 後半もオーストラリアに好機を作られる場面もあったものの守備陣が集中して跳ね返し、また中盤での厳しいプレスと素早い動きで押し返して、速攻からチャンスを作ります。そして後半37分、左サイドの高い位置で原口が粘ってボールを出すと、これを拾った井手口がドリブルで切れ込んで右足でシュート。これが見事にゴールに突き刺さって点差を2点に広げます。これで勢いを失ったオーストラリアを無得点に抑えて、終了のホイッスルとともにスタジアムは歓喜に包まれました。
 これまでは調子が悪くても本田や香川を重用してきたハリルホジッチ監督ですが、この日は前線の3人を新しい組み合わせにするなど思いきった手を打ってきました。そしてその賭けは大成功。これまでW杯予選では一度も勝てなかった「苦手」のオーストラリアに対して、ほとんど何もさせることなく勝ちきりました。その中で特に際立っていたのは選手たちの運動量と球際の強さ。選手個々のコンディションを見ながら最適な11人の組み合わせを見出した監督のチーム作りの成果がこの試合に結実した、と言って良いと思います。試合後の会見でハリルホジッチ監督は「個人的事情」を挙げて退任をほのめかしていたそうですが、ぜひともこのままW杯に向けてチームを仕上げて行って、そしてより成長した日本代表の姿をW杯の舞台で見せて欲しいと思います。
 ところで右ウイングとして先発出場して貴重な先制ゴールを決めた浅野ですが、ゴールシーンはまるで往年の佐藤寿人選手を彷彿とさせるものだったと思います。DFラインの裏に完全に抜け出してフリーで決めているため楽なゴールにも見えますが、そこに至るまでのDFラインとの駆け引き、特にオフサイドにならないタイミングでの抜け出しは、広島時代からの練習で培ってきたものだと思います。ドイツに渡って1年が過ぎ、屈強な選手たちとのバトルで成長し、また自信をつけているのも間違いないとは思いますが、守備陣とのバトルはゴールの前にほぼ決まる、と言うのは浅野が広島時代からの練習で(特に寿人の動きを学びながら)身に付けてきたスキルだと思います。昨日の日本代表にサンフレッチェの選手はいなかったものの、我々サンフレッチェサポーターとして胸を張れる勝利でした。
<17.8.30> 中国新聞によると、広島県、広島市、広島商工会議所の3者は昨日、中央公園自由・芝生広場にサッカースタジアムを整備する場合の配置図案を、基町地区の会合で公表しました。これによると、ゴールポスト方向を南北にすると言うJFAの「スタジアム基準」に従ってスタジアムを広場内の東寄りに建設。北側の基町住宅の日照を考えて東西方向のスタンド(メインスタンドとバックスタンド)を広めにし、ホームのゴールを南側に配置すると言う案になっているとのこと。広島市などは来月末までに概算工事費を算出して旧広島市民球場跡地案と広島みなと公園案と比較して、検討の上候補地を決めるとのことです。
 ただその記事の後ろには「渋滞や騒音 反発相次ぐ 半年ぶり会合 住民理解なお遠く」との記事もあったそうで、これを見る限りではまだまだ問題は多く「スタジアム問題が前進した」とは言えない様子。また「ひろスポ」によると中央公園には既存の森や地上建築物があるらしく、かなり狭いスペースに無理やりはめ込むことになり多目的に使えるスタジアム展開は難しくなる、と言う懸念もあります。「ひろスポ」には今回の「中央公園案」についての記事も掲載されており、今後詳細について報告する予定だとのことです。
<17.8.29> 先週末に高円宮杯プレミアリーグウェストの第10節が行われ、サンフレッチェユースは阪南大高に勝ち4連勝で2位に上がりました。メンバーは、GK:大迫、DF:大越、里岡、川井(→三原90+1分)、MF:根角、川村(→松本77分)、満田、仙波(→桂82分)、東(→岡野88分)、山崎、FW:明比(→村山59分)。前半12分にクリアミスから先制点を奪われましたが、38分と45分に満田が連続ゴールを決めて逆転。後半3分に仙波、12分に村山が追加点を奪って突き放し、後半アディショナルタイムのPKからの1点に抑えて逃げ切りました。第10節の全結果と順位表は次の通り。
【第10節】
広島ユース 4-2 阪南大高
東福岡高  4-0 神戸弘陵高
米子北高  2-1 神戸U-18
大津高   2-1 C大阪U-18
福岡U-18  0-9 G大阪ユース

       勝点 試合 勝 分 負 得失差
1神戸U-18   21    9   7   0   2   +14
2広島ユース  20    9   6   2   1   +15
3東福岡高   19    10   6   1   3    +8
4C大阪U-18  18    9   5   3   1    +9
5G大阪ユース 15    9   4   3   2    +8
6米子北高   11    9   3   2   4     0
7大津高    9    9   2   3   4    -5
8神戸弘陵高  6   10   1   3   6   -11
9阪南大高   5   10   0   5   5    -8
10福岡U-18   5   10   1   2   7   -30

<17.8.28> 昨日横浜FCとの練習試合を行い、0-0で引き分けでした。
<17.8.27> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第24節大宮戦は、パトリックのゴールで先制したものの追いつかれ、1-1で勝ち点1ずつを分け合いました。
 先発メンバーは前節と同じで、控えを入れ替えて以下の布陣で戦いました。
       中林

丹羽   千葉  水本   高橋

     青山  野上(→フェリペ・シウバ90+2分)

A・ロペス          柏
(→稲垣83分)
       柴崎

      パトリック

SUB:廣永、椋原、森島、茶島、工藤
 対する大宮は、対する大宮は、GK:加藤順、DF:奥井、菊地、河本(→山越67分)、和田、MF:マテウス、大山(→岩上90+2分)、カウエ、茨田、FW:江坂(→大前81分)、マルセロ、と言うメンバーでした。立ち上がりは大宮のペース。3分には奥井のクロスに茨田が右足で合わせましたが中林が好セーブ。5分には奥井のクロスをクリアできずマテウスにシュートを打たれ、直後にもCKから茨田に狙われます。また10分にも奥井のクロスに茨田が頭で合わせましたが枠外。大宮は右のスペースに何度も奥井を走らせ、クロスからシュートに持ち込みましたが広島の守備陣が耐えます。また23分には左から和田がクロスを入れてきましたが千葉がぎりぎりでクリアし、25分にも奥井のクロスのこぼれをカウエに打たれましたが中林が反応します。なかなかシュートまで行けなかった広島でしたが、27分には逆襲から青山が左足で狙いましたがわずかに左に外れます。また38分にはアンデルソン・ロペスのFKのリフレクションを柴崎がシュートしましたがGKがキャッチ。44分には野上のパスを丹羽がトラップしたところを河本が明らかに手で止めたものの、猛抗議も実らずPKはもらえません。更に45分にはCKの流れから柏がコントロールシュートを放ったもののGKがファインセーブ。前半の前半は大宮、後半は広島がペースを握ったものの両者ともに得点は無くハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりは大宮がチャンスを作り、3分にはマテウス、5分には奥井にミドルを打たれます。そして5分にはCKに飛び込んだ菊地にフリーでヘディングを許しましたが中林が素晴らしい反応で弾きます。逆に後半7分、丹羽の左足のクロスをパトリックがDFと競り合いながらゴールに流し込み、広島が先制点を奪いました。
 ホームの大宮はサポーターの声援に背中を押されて反撃し、10分には何度もCKで攻められましたが中林がクリア。13分には広島ゴール前でコンビネーションを使われて危ないシーンを作られます。そして後半14分、左タッチライン際からのFKになだれ込んだ菊地に頭で決められ、同点に追いつかれてしまいました。
 大宮は22分にもチャンスを作り、大山のミドルシュートは危うくクロスバーが弾きます。その後も大宮の攻撃にさらされながらも必死で守る広島。29分にはカウンターからマテウスに決定的なシュートを打たれましたが中林が反応します。しかし終盤は大宮も攻め疲れからか足が止まり、広島がボールを支配して大宮がブロックを作って守ります。そして45分には左からのCKに水本が頭で合わせましたが、足下のボールに加藤順が反応してぎりぎりでセーブします。アディショナルタイムには大宮がロングスロー攻撃を仕掛けてきましたが中林が対応。広島もフェリペ・シウバを入れて最後の攻撃を試みるものの、選手同士の意図が合わずにシュートまで行くことができずそのまま勝ち点1ずつ分け合うことになりました。
 連勝で残留圏浮上を狙った広島。大宮の鋭い攻撃を何とか耐え、「練習通り」と言う丹羽のクロスからパトリックのゴールで先制したところまではゲームプラン通りだったと思います。しかしその後反撃に出てきた大宮の攻撃を持ちこたえることができず、7分後に失点してしまったのは反省しなければならないと思います。大山のボールの質が高かったのは確かですが、菊地にマークに付いていながらしっかりと頭に当てられて中林も反応できなかった、と言うのは残念でした。また前半44分の河本の明らかなハンドを見逃されてしまったのも不運としか言いようがなく、勝てるチャンスがあってもモノにできない、と言う今季の流れがまだ止まっていないと言うことが分かるような試合結果だったと言えるでしょう。
 ただ試合後に青山選手が言っているように「負けなくてよかった」と言うのも確か。広島のシュート数が5本だったのに対して大宮が13本だったと言うことにも見られるように試合は全体的に大宮のペースで、中林の好反応がなければもう2, 3点取られていても不思議ではない試合だった、と言わざるをえません。特に攻撃面ではバイタルエリアで選手同士の意図が合わないシーンが散見され、まだまだ相手守備をコンビネーションで崩すところまでは行けていません。パトリックやアンデルソン・ロペス、柏らの個性を生かす攻撃は作れているものの、これらをどう組み合わせるか、また他の選手をどうオプション化するかはまだまだ手探りだと言うことは、試合途中でいったん青山をトップ下に上げたものの最後は諦めてフェリペ・シウバに代えた(しかも残り時間が少なすぎて機能するかどうかも分からなかった)ことからも推察できます。来週は代表ウィークのため試合はありませんが、その間にどれだけコンビネーションを上げることができるのか。それがJ1残留を勝ち取れるかどうかの鍵になるのではないでしょうか。

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