8/6〜8/12のSANFRECCE Diary


<17.8.12> 明日はJ1リーグ戦第22節。サンフレッチェはアウェイでベガルタ仙台と戦います。
 シーズン当初はまずまずの戦いを続いていた仙台でしたがこのところ7試合は勝利がなく、特に最近4試合は得点力不足に苦しんでいます。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
8A △3-3 広島  【仙】梁、三田、石原、【広】柏、工藤、柴崎
9A ○3-0 清水  【仙】クリスラン2、菅井
10H ●0-2 FC東京 【東】大久保嘉
11A ●1-2 大宮  【仙】クリスラン、【宮】山越、大前
12A △1-1 横浜FM 【仙】大岩、【横】前田
13H ○2-1 新潟  【仙】クリスラン2、【新】チアゴ・ガリャルド
14H ○3-0 甲府  【仙】石原、クリスラン、梁
15A △1-1 鳥栖  【仙】中野、【鳥】原川
16H ●2-4 C大阪 【仙】石原、西村、【C】柿谷、山村、山下、山口
17H ●2-3 G大阪 【仙】西村、大岩、【G】OG、井手口、ファビオ
18A ●0-3 神戸  【神】三原、渡邉、ニウトン
19H △1-1 柏   【仙】中野、【柏】伊東
20A ●0-2 鹿島  【鹿】土居、鈴木
21H △0-0 磐田
 前節は選手のコンディションを考慮して鹿島戦から先発5人を入れ替えて臨みました。そして磐田の勢いに押されて守備に追われる時間帯が長かったものの、3試合ぶりの先発出場だった増嶋らの活躍で無失点に抑えて引き分けに持ち込んでいます。勝ちきることはできなかったものの、これまでほぼフル稼働でチームを引っ張ってきた石原らを休ませることができたと言うことで、明日はいつも通りのベストメンバーで臨むはず。連戦をホームで戦える利も生かして、2ヶ月ぶりの勝利をホームのサポーターにプレゼントしよう、と思っているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、前節警告を受けた青山が累積で出場停止。また試合中に足首をひねったパトリックも出場は微妙です。ヨンソン監督就任後のサンフレッチェを引っ張ってきた2人が不在になるのは非常に痛いのですが、代わりに出る選手がその穴を埋めるしかありません。と言うことで明日の予想は若干難しいのですが、私は次のように予想します。
       中林

丹羽   千葉  水本   高橋

     柴崎  野上

A・ロペス          柏

      フェリペ

       皆川

SUB:廣永、清水、丸谷、森崎和、茶島、森島、工藤
 暑い中での3連戦。しかも磐田→広島→仙台の移動を伴うことになるサンフは体力的に不利ですが、そこは気力で乗り越えて欲しいところ。明日もチーム全員の力を合わせて、勝ち点3を取って戻ってきて欲しいと思います。
<17.8.12> 「バルコムBMWカップ広島国際ユース」は昨日最終日が行われ、サンフレッチェ広島ユースが優勝しました。第2日、第3日の結果と最終結果は次の通り。
【第2日】
広島ユース    3-3 U-18ライト・トゥ・ドリーム
        PK3-1
広島県高校選抜  2-4 U-18クルゼイロEC

【第3日】
U-18クルゼイロEC 2-3 U-18ライト・トゥ・ドリーム
広島県高校選抜  0-1 広島ユース

【順位】
             勝点 得失差
1 広島ユース       10    +2
2 ライト・トゥ・ドリーム   5     0
3 クルゼイロ        4     0
4 広島県高校選抜      4    -2

※勝点:勝=4、PK勝=2、PK負=1、負=0

<17.8.11> 日本サッカー協会は一昨日天皇杯ラウンド16(4回戦)の会場とキックオフ時間を発表し、サンフレッチェは9/20(水)の午後7時からニッパツ三ツ沢球技場で横浜Fマリノスと戦うことになりました。
<17.8.11> 8日開幕した「バルコムBMWカップ広島国際ユース」で、サンフレッチェユースは東と満田のゴールでクルゼイロを下して白星スタートとなりました。また広島県高校選抜も2014年大会以来の勝利を挙げました。
広島県高校選抜 2-1 U-18ライト・トゥ・ドリーム
広島ユース   2-1 U-18クルゼイロEC 【広】東、満田

<17.8.10> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第21節G大阪戦は、後半42分のアンデルソン・ロペスのゴールで追いついて引き分けました。
 フェリペ・シウバをトップ下で起用した以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       中林

丹羽   千葉  水本   高橋(→工藤79分)

     青山  野上

A・ロペス          柏

      フェリペ(→柴崎60分)

      パトリック

SUB:廣永、清水、丸谷、茶島、森島
 対するG大阪は前節から3人入れ替えて、GK:東口、DF:オ・ジェソク、三浦、金正也、藤春、MF:倉田(→米倉90分)、井手口、今野、遠藤、FW:長沢(→泉澤81分)、アデミウソン(→ファン・ウィジョ75分)、と言うメンバーでした。最初のピンチは2分で、アデミウソンのクロスを千葉がクリアしましたがこれがゴール枠に飛んで中林が弾きます。その後は広島もチャンスを作り、4分には右からアンデルソン・ロペスが狙いましたが枠外。また13分にはカウンターからアンデルソン・ロペスが打ちましたがわずかに外れます。そして14分、高橋のクロスを中央で受けたアンデルソン・ロペスが反転してシュートを放つとこれが右ポストに当たって決まり、広島が先制点を奪いました。
 その後ガンバの反撃を受け、19分にはアデミウソンの横パスを倉田に狙われましたがDFがブロック。また26分には左から遠藤が狙ってきましたが中林が好反応で弾きます。続いて29分には倉田がペナルティエリア内で反転してシュートしましたがこれも中林がキャッチします。広島は21分に縦パスで抜け出したパトリックがペナルティエリア内からシュートを放ったもののあとはしっかりと守りを固めて得点を許さず、1点リードでハーフタイムを迎えました。。
 後半に入ると試合はいきなり動きます。2分に藤春が左から低いクロスを入れるとDFとGKの間を抜けて逆サイドへ。ここに飛び込んだ遠藤に押し込まれて同点に追いつかれてしまいます。その後も8分にアデミウソンのパスから遠藤のシュートされるなど攻め込まれ、15分には水本がアデミウソンを倒したとしてPKの判定。中林はアデミウソンのコースを読んで触ったものの弾ききれず、追加点を奪われてしまいました。
 追いつきたい広島ですがなかなか高い位置でボールを奪えず、押し込まれる時間帯が続きます。しかし全員が守備で集中して跳ね返し、時折カウンターからチャンスを作ります。後半33分には柏を左SBに下げて工藤を入れて、ツートップにして攻勢に出るサンフレッチェ。そして39分には丹羽がボレーで狙い、41分にも柏のクロスをアンデルソン・ロペスが狙うなど流れを作ります。そして後半42分、青山の左へのパスを受けた柴崎が中を良く見てパスを入れると、これを受けたアンデルソン・ロペスがフェイントでマーカーを外して左足で強烈なシュート。これがDFの間を縫ってゴールネットに飛び込み、貴重な同点ゴールとなりました。
 その後は暑さの中で両チームの運動量が落ちてオープンな展開になります。そしてアディショナルタイムには連続して決定的なシュートを打たれましたが中林が反応します。逆にラストプレーでは丹羽のクロスをパトリックが落として工藤が左足で打ちましたが、ボールは東口の守備範囲に飛びます。結局両チームとも追加点が生まれることはなく、勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 前節は見事な逆転勝ちで今季3勝目を挙げたサンフレッチェでしたが、この日はガンバのコンビネーションに苦しみました。特に先制点を奪ってからは守りたいと言う意識が強すぎたか、ラインを下げて自陣で耐える時間が続きました。そして前半は何とか無失点で凌いだものの、後半は早い時間帯に2失点。流れ的にはそのまま負けてしまっても不思議ではなかったように思いました。
 しかしヨンソン監督は柴崎と工藤を投入して攻撃の枚数を増やすと、選手たちもその采配に答えました。得点が取れるようになったとは言えパトリックとアンデルソン・ロペスの力に依存する部分も大きく、まだまだ「2人の関係」にとどまり3人目、4人目のコンビネーションで崩すことはできていませんが、そのへんの関係を整理して得点パターンを作ったのはヨンソン監督の力だと思いますし、またそれ以上に選手たちのメンタルを立て直したことは間違いなく監督の功績だと言えるでしょう。就任以来のリーグ戦3試合で勝ち点4と言うのはまだ十分だとは言えませんが、結果も内容も上向きになっているのは確か。ここから数試合は下位相手の試合が続くのでそこでしっかりと勝ち点を稼いで、降格圏を抜け出して欲しいと思います。

広島公式サイト  G大阪公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  戦評  遠藤
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  ヤットが金字塔  ヨンソン体勢を支える仕事人
<17.8.9> 中国新聞などによると、昨日の練習ではフェリペ・シウバがトップ下に入っていたとのこと。ヨンソン監督は「まだ先発は決めていない」と言いながらも「彼の持っているイマジネーションを発揮して欲しい」と期待しているそうです。前節はブラジル人2人のコンビネーションで得点を決めましたが、今節は3人の力でガンバの堅守を打ち破って欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、「サンフレッチェカップ」のU-12が午後2時半から、「フォリアチャレンジ」が5時18分ごろから行われます。メインスタンドスロープ下の「サンチェひろば」では、「子育て応援!カルビーパーク」「サンチェふわふわドーム」、ビールスタンド重富が出店する「軽食エリア」「サンフレビアガーデン」のほか、大たこ入りたこ焼きを8個650円で提供する「たこ家道頓堀くくる」が2時半から始まります。
 「おまつり広場」では、2時半から「オタフクソース特設ブース」で「お肉にベジ・アド」を900名様にプレゼント。「花王ブース」ではアタックNEOの試供品を先着3,000名様に差し上げます。また「近未来の乗り物試乗体験」「にぎわいステージ」「フェイスペイント」「バルーンアート」も行います。
 サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、林選手のプレミアムカード。選手コラボメニューは、野上選手の「すき焼き丼」800円と高橋選手の「あごだしラーメン」700円です。
 テレビですが、今日はDAZNのほかにNHK-BS1で生放送が予定されています。今日はキックオフまでに帰宅できればブログでの速報を行う予定です。
<17.8.8> 明日はJ1リーグ戦第21節。サンフレッチェはホームにG大阪を迎えます。
 今季ACLでは早々に敗退したもののリーグ戦では好調だったG大阪は、第12節までに7勝4分け1敗(因みにこの1敗は広島戦)の好成績で一時は首位に立ちました。しかしその後はやや調子を落とし、特に最近4試合は1勝3敗で順位も6位まで後退しています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
6H ●0-1 広島  【広】工藤
7A △2-2 C大阪 【G】藤春、倉田、【C】杉本2
8H ○6-0 大宮  【G】井手口、泉澤、倉田、堂安2、三浦
9A ○1-0 横浜FM 【G】堂安
10H △1-1 清水  【G】倉田、【清】チアゴ・アウベス
11A ○2-0 札幌  【G】藤本、泉澤
12H ○3-0 鳥栖  【G】長沢2、倉田
14A ●0-3 磐田  【磐】アダイウトン、川又2
15A ○1-0 神戸  【G】長沢
16H △1-1 川崎F 【G】長沢、【川】中村
17A ○3-2 仙台  【G】OG、井手口、ファビオ、【仙】西村、大岩
13H ●0-1 鹿島  【鹿】遠藤康
18A ●0-2 清水  【清】松原、鎌田
19H ○3-1 C大阪 【G】ファン・ウィジョ、三浦、アデミウソン、【C】杉本
20A ●0-1 甲府  【甲】ウイルソン
 前節は10試合勝ち無しの苦境に陥っていた甲府の気迫に苦しみ、なかなか点が取れないままに終盤にもつれ込んで88分にゴールを許して敗れています。首位のC大阪との勝ち点差は9と言うことで、これ以上上位から離されるわけにはいかないガンバ。中3日のアウェイゲームではありますが、層の厚さを生かしてコンディションの良いメンバーを揃えて広島に乗り込んでくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、磐田戦の勝利の勢いのままにホーム初勝利と行きたいところ。メンバーは前節を踏襲することになると思われますが、選手の状態によっては多少の入れ替えはあるかも知れません。
       中林

丹羽   千葉  水本   高橋

     青山  野上

A・ロペス          柏

       柴崎

      パトリック

SUB:廣永、フェリペ・シウバ、丸谷、清水、茶島、森島、工藤
 前節はパトリックの大活躍で勝利したサンフレッチェですが、古巣のガンバは彼の特徴を良く知っているだけに対策を立ててくるはず。明日はこれまで以上に選手全員が力を合わせて、「パトリック対策」を上回ってホームのサポーターに勝利の歓喜をもたらして欲しい、と思います。
<17.8.8> サンフレッチェは昨日、清水にレンタル中だった野津田岳人選手の仙台へのレンタル移籍を発表しました。今季は開幕戦に先発し、その後第3節から第9節まで7試合連続で先発出場していた野津田でしたが、第13節の横浜FM戦で途中出場しながら全力で守備に戻らなかったことが小林監督の逆鱗に触れ、その後のリーグ戦ではベンチ入りが1度あっただけ。ルヴァンカップでの先発出場はあったものの信頼を取り戻すには至らず、干された状態になっていました。移籍先の仙台は6/4の甲府戦に勝ってから2ヶ月間勝ち星がなく、立て直しが求められています。契約の関係で今週日曜日の広島戦には出場できないので、第23節の新潟戦の出場を目指すことになりそうです。
<17.8.8> 日本サッカー協会は昨日天皇杯4回戦(ラウンド16)の組み合わせ抽選会を行い、サンフレッチェは横浜FMと対戦することになりました。また勝った場合は長野×磐田戦の勝者と準々決勝を戦い、準決勝の相手は川崎F、清水、G大阪、柏のいずれかとなります。試合は9/20ですがキックオフ時間は未定。また試合会場も未定ですが、トーナメント表では横浜FMが上になったためアウェイでの戦いになる可能性が高そうです。
<17.8.7> 現在発売中の「ASSIST」を紹介します。表紙の写真は試合開始時の集合写真で、タイトルは「いまこそ。一心 それぞれの想いを、広島の力に」となっています。そして最初の記事は柴崎選手と柏選手の対談で、国士舘大の先輩後輩が浮上に向けての考えをぶつけ合っています。続いて登場するのは野上選手で「広島をJ2に落としてはいけない」と言う責任感と気持ちを語っています。また「チームを救うのは俺たちだ!!」と言う記事では、アンデルソン・ロペス、皆川、森島、高橋の4人が登場。続く「俺たちの決意」では、選手が一言ずつ後半戦に向けての決意を述べています。
 「夏休み!みんなそろってエディオンスタジアムへ行こう」では、スタジアムグルメやおまつり広場等の試合以外の楽しみ方を紹介。また新しくシャレオ東通りに開店したV-POINTを廣永選手が紹介しています。
 森崎浩司さんによる「浩司アンバサダーが行く!」では、今年完成した「ミクニワールドスタジアム北九州」を訪問しています。また工藤選手が昨年秋にマイナーチェンジしたデミオに試乗しています。
 選手のサッカー人生を振り返るドキュメント「あの頃、僕は」で取り上げられているのは清水選手。根っからの寂しがり屋の清水選手が、友達がやっているからと言うことで選んだサッカーの道。恩師の薦めで広島行きを決めながらなかなか出場機会がつかめず、移籍を考えていた時期もあったそうですが、森保監督からの電話で「広島で頑張ろう」と決意したとのこと。苦境を経験しながらも投げ出さずに頑張ってきたサッカー人生を綴っています。
 「PRサポートショップへGO!」では、佐々木、稲垣両選手が「天ぷらのいづ美」を紹介。「ユース情報」ではプロ契約を締結した大迫選手を取り上げています。サンフレッチェ広島アシストマガジン「ASSIST」は定価360円。通販はe-vpointからどうぞ。
<17.8.6> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第20節磐田戦は、パトリックの3ゴールに絡む活躍で逆転で勝ち、ヨンソン監督の初勝利となりました。
 先発は前節と同じで、森島をベンチに入れて以下の布陣で戦いました。
       中林

丹羽   千葉  水本  高橋壮

     青山  野上

A・ロペス          柏
(→丸谷85分)
       柴崎(→森島77分)

      パトリック

SUB:廣永、フェリペ・シウバ、清水、茶島、工藤
 対する磐田は、GK:カミンスキー、DF:大井、櫻内、森下、高橋祥、MF:上田(→上原64分)、中村俊、宮崎、松本(→齊藤86分)、アダイウトン、FW:川又(→松浦76分)、と言うメンバーでした。最初のチャンスは磐田で、ロングパスのこぼれを受けた川又がDFの間を割って抜け出そうとしましたがぎりぎりでクリア。6分にはCKのこぼれを上田に遠目から狙われます。逆に9分にはカウンターから柏のスルーパスで抜け出したパトリックがGKと1対1になりましたが、シュートをGKに当ててしまいます。そして前半13分、右から仕掛けた中村俊を高橋壮が後ろから引っ張ってPKを与えてしまいます。自らPKを蹴った中村俊はGKの届かないところに蹴って、先制点を奪われてしまいました。
 この後もしばらくは磐田のペースで、19分には左からのクロスを川又が落としてアダイウトンがシュートしましたが枠外。20分にはアダイウトンにミドルレンジから狙われます。しかし22分、野上がパトリックを狙ってミドルパスを送るとパトリックはDFに身体を寄せられながらしっかりと収めて胸で落とし、ここに走り込んでいた柏が左足でシュートを決めて、同点に追いつきました。しかしその5分後に左からのCKをファーサイドで大井に頭で決められ、再びリードを許すことになりました。
 その後広島は何度かチャンスを作り、31分にはFKのこぼれをアンデルソン・ロペスが頭で押し込もうとしましたがゴールライン際で川又がクリア。39分には青山のパスをパトリックがDFラインの裏で受けたものの柴崎のシュートはDFに当ててしまい、43分にはアンデルソン・ロペスが遠目から狙いましたが枠外に外れます。前半はほぼイーブンの展開ながら磐田の1点リードでハーフタイムを迎えました。
 「2失点には怒りを覚える」と言うヨンソン監督の激を受けて、前半以上に激しく戦う後半の広島。後半6分には川又、7分にはアダイウトンにシュートを許したものの得点を許さずその後はペースをつかみます。そして後半11分の野上のシュートはブロックされたものの、13分には青山のスルーパスで抜け出したパトリックがGKもかわして無人のゴールに流し込み同点に追いつきました。
 これで勢いのついた広島は、その後も野上のミドルシュートなどで追加点を狙います。そして後半18分、青山のワンタッチパスを受けて前を向いたパトリックがドリブルで持ち上がると、右サイドを猛スピードで駆け上がったアンデルソン・ロペスへラストパス。これをアンデルソン・ロペスはダイレクトに右足でニアサイドを打ち抜いて、ついに逆転に成功しました。
 連勝を伸ばしたい磐田はその後どんどん広島ゴールを狙って攻め込みシュートの雨を降らせます。しかし広島は中林を中心にゴール前をがっちりと固めて良い形でシュートを打たせず、またセットプレーも集中して守ります。またカウンターから追加点を狙いに行き、43分には相手のミスパスからパトリックがペナルティエリア内でボールをキープ。上がってきた丸谷がフリーでシュートを放ちましたがGKに当ててしまいます。その後も磐田はアディショナルタイム5分を含めて攻め続けたもののDFが集中してはね返し、8試合ぶりに勝利のホイッスルを聞くことができました。
 この試合の成果として8試合ぶりの勝利とかヨンソン監督就任後初勝利とか、あるいはパトリックが期待に応えたこととかいろいろあると思いますが、何より重要なことは「自信を得たこと」なのではないか、と思います。ヨンソン監督が就任してから半月。4バックを導入して守備を整備し、攻撃的なサッカーを標榜してチーム作りを進めてチームを立て直そうとしてきました。そしてチームはその方針に対応してしっかり準備をして、良いサッカーを表現することができてはいましたが、しかし結果は2連敗。まだ戦術的にフィットしていなかったFC東京戦はともかく、相手を圧倒していたにも関わらず敗れた鳥栖戦に続いてこの試合も負けてしまえば、自分たちがやっていることに疑問が生じないとも限らない、と言う流れでした。ミスから先制点を許し、せっかく追いついたにも関わらずすぐに勝ち越されると言う展開はある意味最悪の流れで、もしそのまま敗れていればまた悪い流れに陥っていたかも知れません。しかしそれでもサンフレッチェの選手たちは落ち着いて試合をコントロールし、素晴らしい攻撃から同点に追いつき逆転し、その後の磐田の攻撃を抑えて逃げ切りました。今年やろうと思ってもできなかった、苦しいときには我慢しここぞというところで点を取って勝つ、と言う試合ができたことがこの試合の最大の成果だったと言えます。守備を整備して失点を減らしたとか、パトリックを軸に攻撃を整備したとかヨンソン監督がしてきた指導の成果も大きいと思いますが、それ以上にチームと選手たちに自信を取り戻させたこと、そして勝利という結果を出したことが大きかったと言えるのではないでしょうか。
 次の試合は水曜日のガンバ戦。そこで「ホームゲーム初勝利」と言う結果を出せれば、ここでつかみかけた自信は本物になるでしょう。しかしもし結果が悪ければ、また元に戻ってしまうかも知れません。次は中3日と言うことで厳しい戦いとなるのは間違いないところですが、そこを乗り越えることができれば明るい未来が見えてくるに違いありません。

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