4/22〜4/28のSANFRECCE Diary


<18.4.28> 「ホットニュース」によると城福監督は長崎について「リーグ戦の成績は...結果に対してフェアな内容だと思う」「非常に手強いチームだと思っている」と述べています。FC東京戦では「ゲームの入りがすべてだった」と選手もみんな整理できているとのことなので、今日は最初から集中して戦って、今季のサンフレッチェらしいゲーム展開にしたいところ。被爆地のクラブ同士が戦う「平和祈念マッチ」をフェアに戦って、勝ち点3を広島に持ち帰って欲しいと思います。
 今日の試合会場はトランスコスモスタジアム長崎で、午後1時キックオフ。テレビ放送はDAZNと長崎国際テレビとなっています。今日もブログで速報をやりますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<18.4.27> 明日は中2日でJ1リーグ戦第11節。サンフレッチェはアウェイでV・ファーレン長崎と戦います。
 昨年はシーズン前に経営問題が発覚したこともあって、第3節時点では11位まで順位を下げるなど苦しんだ長崎でしたが、4月下旬にジャパネットホールディングスの高田社長が就任するとともに、所属選手を取り巻く環境が大幅に改善。また高木監督の好采配もあって調子を上げると、第30節以降は13試合負けなしの快進撃で2位でフィニッシュしてJ1初昇格を決めました。そして今季は開幕から第6節まで勝ちがなくJ1の壁にぶつかったか、に見えました。ところが第7節で清水に完封勝ちを収めるとその後は4連勝の快進撃で、順位も9位まで上げてきています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A ●1-2 湘南  【長】田上、【湘】イ・ジョンヒョプ、石川
2H △2-2 鳥栖  【長】澤田、鈴木、【鳥】高橋秀、鄭
L1A △2-2 神戸  【長】チェ、名倉、【神】ポドルスキ2
3H △1-1 浦和  【長】鈴木、【浦】ズラタン
L2H ○2-1 湘南  【長】新里、中村慶、【湘】齊藤
4A ●1-2 札幌  【長】翁長、【札】ジェイ、チャナティップ
5A ●0-1 仙台  【仙】西村
L3H ○3-2 鳥栖  【長】中村慶、鹿山、乾、【鳥】石川、三丸
6A ●2-5 FC東京 【長】中村慶、中原、【東】ディエゴ・オリヴェイラ3、東、永井
7A ○1-0 清水  【長】鈴木
8H ○3-0 G大阪 【長】中村慶、翁長、中原
L4H ●1-2 神戸  【長】ファンマ、【神】ウェリントン、郷家
9H ○1-0 柏   【長】平松
10A ○2-1 磐田  【長】田上、ファンマ
 前節は磐田に押されながらも後半30分にCKから先制点を挙げると、その6分後には途中出場のエース・ファンマがヘッドで追加点をゲット。その後相手の反撃をPKの1点に抑えて逃げ切っています。開幕前の予想では圧倒的に最下位が多かった長崎でしたが、昨年もJ3降格候補と言われながらもJ1昇格を勝ち取ったように、逆境に強いのがこのチームの伝統。明日もここまでの勢いのままに、首位相手に勝利を挙げようと待ち構えているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、前節の敗戦のショックをどう振り払うかがポイントとなります。中2日と言うことを考えてメンバーを入れ替えるのか、それとも主力を引き続き起用するのか。城福監督の采配が注目されます。メンバーは正直言って良く分からないので、勘で次のように予想します。
       林

和田  野上  水本 佐々木

   青山    稲垣

 柴崎         柏

    工藤   渡
    
SUB:中林、馬渡、吉野、川辺、フェリペ・シウバ、ティーラシン、パトリック
 歴史的にただ2つの被爆地である広島と長崎の試合と言うことで「平和祈念マッチ」と銘打って行われる明日の試合は、唯一の1時キックオフの試合と言うことで注目度も高くなる、と思われます。敗戦のショックと連戦の疲労とで難しい戦いとなりますが、こう言うときこそチーム全体で力を合わせて、勝利を勝ち取って欲しいと思います。
<18.4.26>  昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第10節FC東京戦は、後半の猛追も及ばず1-3で敗れ、開幕からの快進撃は9試合で止まりました。
 城福監督は前節から先発3人を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
      林卓

和田  野上  水本 佐々木

   青山    吉野(→稲垣57分)

 川辺         柏
            (→工藤68分)
    パト  ムイ
        (→F・シウバ52分)
    
SUB:中林、柴崎、松本、渡
 対するFC東京は前節から一人だけ入れ替えて、GK:林彰、DF:室屋、森重、丸山、小川、MF:大森(→田邉65分)、橋本、高萩、東、FW:ディエゴ・オリヴェイラ(→富樫78分)、永井(→前田55分)、と言うメンバーでした。キックオフは広島でしたが、前半から積極的に攻めてきたのはFC東京。1分にならないうちに永井がシュートを打ったのを手始めに、前から圧力をかけてきます。そして前半2分、高萩のスルーパスをDFの間で受けたディエゴ・オリヴェイラがペナルティエリア内に侵入しようとしたところを佐々木が引っかけてPKを与えてしまいます。ディエゴ・オリヴェイラは細かいステップで林卓人のタイミングを外してPKを決めて、早々に先制点を与えてしまいました。続いて8分にはFC東京の前からのプレスをかわせず川辺が痛恨のミスパス。これを拾ったディエゴ・オリヴェイラが林卓人を引きつけると、横パスを永井に決められてあっという間に2点差になってしまいました。
 早い時間にビハインドを背負った広島はボールを支配して攻め込みますがなかなかシュートまで持ち込めず、逆に23分には大森に危ういシュートを打たれるなどFC東京の速攻に苦しむことになります。前半の後半にはようやくシュートまで行けるようになって、29分には素早いパス交換から柏のクロスにパトリックが合わせましたが惜しくも枠外。34分には川辺のFKにティーラシンが合わせましたがGKに抑えられます。また37分にはパトリックが見事なタッチでDFをかわして逆サイドに振ると、これに柏が頭で合わせましたが枠外に外れます。後半も広島が前がかりに攻めて、1分にはCKのこぼれを柏が狙いましたがわずかに右に外れるなどなかなか得点できません。逆に後半5分、高萩のパスで抜け出したディエゴ・オリヴェイラに決められてFC東京のリードは3点に広がりました。
 点を取るしかない広島はその後フェリペ・シウバと稲垣を投入して中盤の圧力を強めます。そして後半14分には川辺のパスで抜け出したパトリックのシュートを弾かれ、リバウンドを狙ったパトリックのシュートもDFに防がれたものの、詰めていた稲垣が叩き込んで2点差に詰め寄りました。
 これで勢いづいた広島は、FC東京をハーフコートに押し込んで攻めに攻めます。逆にFC東京も速攻からチャンスを作り、15分にはディエゴ・オリヴェイラが抜け出したシュートしましたが水本が追いついて何とか枠外に逸らします。17分にはフェリペ・シウバのクロスをパトリックがヘディングで狙ったもののGKがセーブ。その後も両サイドのクロスから、あるいは中央突破から何度も攻め込み、シュートを放ったもののゴール前に人垣に跳ね返されます。そしてアディショナルタイムの5分も空しく過ぎて、リーグ戦では今季初めて敗戦のホイッスルを聞くこととなりました。
 この試合のポイントは、前半10分以内に2点取られてしまったことに尽きるでしょう。試合後に城福監督は「特に試合の入りが良くなかった。自分たちはしっかりと前からボールに行って、あまりゴール前に運ばせないところからスタートしたかったのですが、いきなり深いボールを入れられて、PKから試合に入ってしまったことは反省しないといけない」と語っていますが、まさにその通り。連勝が続いていたことから緩みがあった、とは思わないのですが、しかしながらこれまで上手くできていた、と言う成功体験が過信になってしまった、と言うことはあるかも知れません。FC東京の長谷川監督は「初めから力を出し切って、あまり駆け引きせずに試合に入ったことが良かった」と語っていますが、最初から全力を出し切ると言う点で相手に上を行かれていたのだとすれば、このような結果になっても仕方がなかった、と言えるように思います。敗戦は敗戦として、また失敗は失敗として学ぶこと、同じ間違いを繰り返さないことが重要なので、今後に向けて良いレッスンになった、と言えるでしょう。
 この試合の結果広島の勝点は25のままとなったのに対してFC東京の勝点は19となって、2位との勝点差は6になりました。第5節に川崎Fに勝って首位に立って以来広がる一方だった勝点差が縮まったわけですが、しかしながらまだ10節の時点で気にするようなことではないでしょう。サンフレッチェにとって重要なことは、とにかくJ1残留の目安である勝点40に一刻も早く到達すること。ここで調子を落として崩れて行ってはなりません。この敗戦から学ぶことは大切ですが、それを引きずることなくこれまでやって来たことに自信を持って、この後も続く連戦に臨んで欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  FC東京公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  城福監督  東京快速2トップ
日刊スポーツ  スコア速報  戦評  城福監督  Dオリヴェイラ  長谷川監督  永井
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  戦評  開始9分間で2ゴール  衝撃の2G1A  "地獄の方程式"にハマった広島  パトリックはなぜ進化できたのか?
<18.4.25> 中国新聞によると昨日は開幕戦前日以来の非公開練習にしたとのこと。「連戦中でメンバーが読みづらい。我々だけが表に出るのはフェアじゃない」(城福監督)と言うのが理由で、「相手の布陣や特徴の確認、紅白戦などに充てた」のだそうです。対するFC東京は「強さ」のディエゴ・オリヴェイラ、「速さ」の永井、「アイディア」の高萩ら主力が揃って先発出場する可能性が高そう。今日は首位と2位の対戦らしい最後まで目の離せない戦いが繰り広げられるのではないでしょうか?
 今日の試合会場は味の素スタジアムで、午後7時キックオフ。試合中継はDAZNとローカルFM局の調布FMとなっています。今日もブログで速報をやりますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<18.4.24> 明日はJ1リーグ戦第10節。サンフレッチェはアウェイでFC東京と対戦します。
 昨年は大型補強でタイトルを狙ったものの調子が上がらず、シーズン途中で篠田監督を解任するなどドタバタの末に13位に終わったFC東京。今季は実績豊富な長谷川監督を招聘して、手堅い守備をベースにしたチーム作りを進めています。そしてシーズン当初は得点力不足に苦しんだものの、その後は調子を上げて2位まで上がってきています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H △1-1 浦和  【東】東、【浦】槙野
2H ●0-1 仙台  【仙】石原
L1A ●0-1 横浜FM 【横】シノヅカ
3A ●0-2 磐田  【磐】アダイウトン、ムサエフ
L2H ○1-0 新潟  【東】久保
4H ○1-0 湘南  【東】ディエゴ・オリヴェイラ
5H ○3-2 G大阪 【東】東、森重、ディエゴ・オリヴェイラ、【G】ファン・ウィジョ2
L3A ●0-3 仙台  【仙】ジャーメイン、蜂須賀2
6A ○5-2 長崎  【東】ディエゴ・オリヴェイラ3、東、永井、【長】中村、中原
7H ○2-1 鹿島  【東】OG、室屋、【鹿】金崎
8A ●0-1 C大阪 【C】高木
L4H △2-2 横浜FM 【東】富樫、梶山、【横】伊藤2
9A ○1-0 清水  【東】永井
 前節はゴール前での攻防が繰り広げられるスリリングな展開となりましたが、後半14分に永井がスピードを生かして先制点を奪うと、その後はがっちりゴールに鍵をかけて逃げ切っています。広島同様に徐々に新監督の戦術が浸透してきているFC東京は、チームの雰囲気も良くなっているはず。1位と2位の対戦とは言え勝点差は9ありますが、これ以上広島に離されないためには明日は絶対に勝利する、と言うつもりで準備しているに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、2週間前の横浜FM戦では先発6人を入れ替えて戦っています。従って明日も選手の状態を見て、鳥栖戦から半分ぐらい入れ替えて戦う、と考えた方が良さそう。ただコンディションが優先されるため先発を読むのはなかなか難しいので、希望を込めて次のように予想しておきます。
       林

和田  野上  吉野 佐々木

   松本    稲垣

 川辺     Fシウバ

    ムイ  工藤

SUB:中林、水本、馬渡、柏、青山、柴崎、パトリック
 先週は今季初めての敗戦を喫した「カップ戦組」としては、少しでも早くその悔しさを晴らしたいところだと思われます。明日出場機会をつかむことができたなら、いつも以上に気合いの入ったプレーでチームを勝利に導いて欲しい、と思います。
<18.4.23> 先々週発売された「紫熊倶楽部」の5月号(vol.243)を紹介します。最初の記事は編集長のコラム。「熱き情熱のサッカーを表現するインテンシティ」と言うタイトルで、城福監督が追い求めている「インテンシティの高いプレー」が好調要因である、と書いています。これに続く今月の1本目のメイン記事で取り上げられているのは青山選手。昨年の出来事はほとんど覚えていない、と言っていたキャプテンの復活への道のりを描いています。これに続く2本目のメイン記事は、野上選手の「僕が生きる場所」。昨年はボランチで起用されることが多く不完全燃焼気味だった彼が、センターバックのポジションを「本来の場所」だ、と語っています。
 モノクロ記事で取り上げられているのは、クラブ史上はじめてユース兼任コーチとなった沢田コーチと、彼が率いる広島ユースの今年の戦いについて。また顧客戦略部の常森さんの「お客様を笑顔にすることで僕も仕事を楽しみたい」と言う記事と、私たちのスタジアムの提案を受け付ける「まちSTA!プロジェクト」の記事が続きます。
 「READERS AREA」を挟んでアウェイ見聞録は「住みたい街第6位」に輝く川崎への旅。MATCH REPORTはG大阪戦、鹿島戦、名古屋戦、磐田戦、川崎F戦、浦和戦、柏戦。囲み記事でエディオンスタジアム名物の「すじ煮込みうどん」を取り上げています。
 「紫熊戦士たちの物語」は和田選手と川井選手。「サポーターのみなさん、あなたのバッグを見せてください」と言う記事では、子供の頃からずっと応援している、と言う郁さんのグッズを見せてもらっています。そして最後はいつものように「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場とV-POINT、及び広島県内の主要書店で販売中です。またe-VPOINTでも購入可能ですが送料がかかるので、遠隔地に在住の方には定期購読をお勧めします。
<18.4.24> 先週末に行われた高円宮杯プレミアリーグウェスト第3節で、サンフレッチェユースは名古屋U-18に競り勝って今季初勝利を挙げました。メンバーは、GK:佐藤海、DF:鈴、大越、山崎、MF:松本、桂、東、土肥、大堀(→細谷88分)、影山(→中谷HT)、FW:渡部(→鮎川40分)。前半28分にCKから松本がヘディングで決めて先制しましたが、後半6分に同点弾を許すと、18分にも失点して逆転を許しました。しかしその2分後に東のクロスを中谷が押し込んで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにCKから山崎が決勝ゴールを決めて、苦しいゲームをものにしました。第3節の全結果と順位表は次の通り。
【第3節】
G大阪ユース 2-1 東福岡高
C大阪U-18  0-3 神戸U-18
広島ユース  3-2 名古屋U-18
福岡U-18   4-2 阪南大高
米子北高   2-4 京都U-18

       勝点 勝 分 負 得失差
1東福岡高    6    2   0   1    +5
2神戸U-18    6    2   0   1    +2
3G大阪ユース  5    1   2   0    +1
4名古屋U-18   4    1   1   0    +3
5福岡U-18    4    1   1   1    +1
6広島ユース   4    1   1   1     0
7京都U-18    4    1   1   1    -2
8阪南大高    3    1   0   2    -3
9米子北高    3    1   0   2    -3
10C大阪U-18   2    0   2   1    -3

<18.4.22>  昨日エディオンスタジアム広島で行われたJ1リーグ第9節鳥栖戦は、パトリックの3試合連続ゴールで勝って5連勝。2位との勝点差を9に広げました。
 城福監督はツートップの一角に渡を起用した以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       林

和田  野上  水本 佐々木

   青山    稲垣(→吉野62分)

 柴崎         柏
 (→川辺84分)
    パト   渡
         (→ムイ55分)
    
SUB:中林、馬渡、フェリペ・シウバ、工藤
 対する鳥栖は、GK:権田、DF:高橋祐、キム・ミンヒョク(→安88分)、鄭、吉田、MF:福田、高橋秀、原川(→田川68分)、高橋義、FW:趙、小野、と言うメンバーでした。立ち上がりは両チームとも速いプレスでパスを寸断し、一進一退の攻防が続きます。そんな中で徐々に広島がペースをつかむと、4分に柏がミドルシュートを打ちましたがGKの正面。9分には速攻からパトリックのパスを柴崎が打ちましたが惜しくも枠外に外れます。また12分にはクロスにパトリックが合わせましたが枠外。その後も広島がボールを支配してチャンスを窺い、27分には和田のクロスをパトリックが頭で狙いましたがGK正面を突きます。チャンスに得点できないと流れは変わるもので、この日最大のピンチは前半29分。原川のシュートはDFが身体を寄せて防いだもののこぼれを繋がれ、空いたバイタルから原川に強烈なシュートを打たれましたがこのボールはクロスバーが弾いて事無きを得ます。その後も鳥栖に攻め込まれるシーンが続き、39分にはワンツーでペナルティエリア内に侵入された高橋義にシュートを打たれましたが枠外。42分にもCKのこぼれを拾った原川に狙われます。前半の終盤は鳥栖にほぼ一方的に攻められたものの守備陣の集中力は高く、両者無得点のままハーフタイムを迎えました。
 後半も最初にシュートを放ったのは小野。また4分には高橋秀にミドルを打たれます。ここで城福監督が渡に代えてティーラシンを投入すると、早速ティーラシンは11分に左からドリブルで仕掛けて稲垣が決定的なシュートを放ちます。鳥栖は15分に小野が決定的なヘディングを放って林が弾く、と言うシーンを作りましたが、しかし鳥栖のチャンスらしいチャンスはここまでで、その後は再び広島ペースとなります。そして20分には柏のクロスにパトリックが飛び込みましたがファウルを取られ、その後は両サイドから何度もクロスを入れて鳥栖ゴールに迫ります。そして後半37分、20本以上パスを繋いで相手守備を揺さぶると、水本が中央に速い縦パス。これをDFを背負いながらティーラシンが後ろに落とすと、ティーラシンの陰から現われたパトリックが右足でカーブをかけたシュートを突き刺してついに広島が先制点を奪いました。
 この後は直後に投入された川辺を起点に広島が追加点を狙いに行きます。そして43分には佐々木のヘッドが鳥栖ゴールを襲ったもののGKがファインセーブ。続いてCKにティーラシンが合わせましたが枠外に外れます。後半アディショナルタイムにはロングボールをパトリックが落とし、抜け出したティーラシンが突いたボールがゴールエリアに届いたものの、その前に試合終了のホイッスルが鳴っていたと言うことでゴールは認められず。広島1-0鳥栖のスコアのまま試合終了となりました。
 リーグ戦は8試合負け無しながら、ルヴァンカップで今季初黒星を喫して迎えたこの試合。2チームを分けて戦ってきたとは言えこの敗戦はチーム全体にとっての刺激になったのではないでしょうか。チャンスに決めることができなくても焦れることなく試合を進め、また相手のペースになっても落ち着いて守りを固めて失点を防ぐなど、これまで以上に集中して戦えていたと思います。そしてこれまでの試合と同じように時間が進んで相手の足が止まるに従って流れを引き寄せ、終盤に決勝点を奪って仕留めました。その中でも特に圧巻だったのはやはり得点シーン。パスミスでボールを奪われた佐々木が自ら切り替えてボールを奪い返したところから始まって、丹念にパスを繋いで相手の守備陣形を崩すと水本を起点に一気に中央を崩して得点を奪いました。シーズン当初は相手にボールを支配される時間が長く、しっかり守って速攻から、あるいはセットプレーから得点して勝つ、と言うパターンが多かったサンフレッチェでしたが、この日の得点の形は攻撃に練習時間を割いてきた結果が出た、と言えそう。今後は各チームとも広島対策が進んで守りを固めてくることも増えてくると思われますが、そのような時にはこのときのように遅攻で得点する形が必要になります。この試合は、まさに「成長し続ける城福サンフレッチェ」の姿を見ることができた、と言って良いのではないでしょうか。
 この試合の結果サンフレッチェは開幕から9試合連続で負けなしとなりましたが、しかし上には上があるもの。開幕からの連続無敗のJ1記録は2015年の浦和で実に19試合。2位は2002年の横浜Mと2003年の名古屋の13試合で、これに2011年の仙台の11試合、2013年の大宮と2010年の清水の10試合が続いています。ただこれらの中で年間優勝したチームは一つもなく、勝点60を越えたのも2015年の浦和だけ。2013年の大宮に至っては第16節で勝点36に到達したにも関わらず、その後2度の8連敗を喫するなど3勝17敗で14位に終わっています。勝ち続けている、とは言ってもサンフレッチェの選手とスタッフに慢心や傲りは無いはずですが、ここは一つ一つの勝利を糧にして、課題を解決しつつ更に上を目指して欲しいと思います。

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