4/29〜5/5のSANFRECCE Diary


<18.5.5> 「地獄の15連戦」の中でも最もきつい「リーグ戦5連戦」も今週末が最後。サンフレッチェは明日、ホームにヴィッセル神戸を迎えて第13節を戦います。
 開幕から3試合は勝ちがなく、その後もなかなか波に乗れなかった神戸ですが、第8節以降の敗戦は川崎戦の1敗だけで、順位も8位まで上げてきています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A △1-1 鳥栖  【神】ハーフナー、【鳥】田川
2H ●2-4 清水  【神】田中、チョン・ウヨン、【清】クリスラン、北川、立田、金子
L1H △2-2 長崎  【神】ポドルスキ2、【長】チェ、名倉
3A △1-1 仙台  【神】三原、【仙】石原
L2A ○2-0 鳥栖  【神】渡邉、大槻
4H ○2-0 C大阪 【神】藤田、ポドルスキ
5A ●1-2 柏   【神】田中、【柏】伊東2
L3A ○3-0 湘南  【神】佐々木、ウェリントン、渡邉
6A ○1-0 G大阪 【神】大槻
7H ●2-3 浦和  【神】ウェリントン、佐々木、【浦】武藤、岩波、マウリシオ
8A ○2-1 横浜FM 【神】三田、渡邉、【横】ブマル
L4A ○2-1 長崎  【神】ウェリントン、郷家、【長】ファンマ
9H ○3-0 名古屋 【神】チョン・ウヨン、ポドルスキ2
10A △1-1 鹿島  【神】三田、【鹿】鈴木
11H ●1-2 川崎F 【神】三田、【川】谷口、小林
12H △0-0 FC東京
 前節は先発5人を入れ替える「半ターンオーバー」で戦ったものの、ポドルスキが左足を痛めて途中交替。神戸はウェリントン、レアンドロと外国人選手を投入して勝ちを狙いに行ったものの決め切れずに無得点。逆に守備は今季初出場だった北本を中心にゴールを許さず、両チームともスコアレスで勝ち点1ずつを分けあっています。ポドルスキは肉離れで全治8週間と診断されて一時帰国したそうですが、その分出番を待っていたフレッシュな選手が出てくるはず。また前節出場停止だったチョン・ウヨンだけでなく前節休んだ選手も戻ってくるはずなので、明日は十分な準備をして、4試合ぶりの勝利を狙って乗り込んでくるものと思われます。
 対するサンフレッチェですが、前節「怪我の一歩手前」で途中交替した水本の出場が微妙な状況。また連戦でもずっと出ていた選手の疲労も無視できないので、ある程度メンバーを入れ替えてくる可能性が高そうです。と言うことで、私は希望も込めて以下のように予想します。
       林

和田  野上  吉野 佐々木

   青山    川辺

 Fシウバ      柏

    パト   渡
    
SUB:中林、馬渡、稲垣、松本、柴崎、工藤、ティーラシン
 ここまでのサンフレッチェは、インテンシティの高い守備と切り替えの速さを追求することで結果を残してきましたが、前節は「前後半とも最初の15分しかもたなかった」(城福監督)ことによって苦戦することにもなりました。明日は清水戦以上に厳しい試合になりそうですが、先発メンバーだけでなくベンチのメンバーも含めて最後まで戦い抜いて、勝ち点を積み上げて欲しいと思います。
<18.5.4> 史上最速で10勝したサンフレッチェは12試合で勝ち点31に到達したわけですが、これまでの記録は2015年の浦和の勝ち点30。これに次ぐのが2013年の大宮で、勝ち点29を稼いでいました。中でも2015年の浦和はその後も1st stageの最終節まで無敗で突き進み、2位に勝点差6をつけてステージ優勝。続く2nd stageも第2節まで負けなしを継続して、19試合消化時点で勝ち点45まで到達していました。ただ、2nd stage第3節で広島に敗れるとその後はやや勝ち運に恵まれず、最終的な勝ち点は72で年間2位に終わっています。一方2013年の大宮は、第15節までは好調を持続して勝ち点を36まで伸ばしたもののその後は調子を落として8連敗。不可解な監督解任の影響もあって、最終的には勝ち点45の14位に終わっています。短期決戦の場合には勢いで勝ちを積み重ねて優勝、と言うこともあり得ますが、やはり年間を通じてずっと好調を維持するのは無理。やはり今後どのようにチームが成長して行くか、特に今は「カップ戦組」に回っている選手たちがどれだけリーグ戦のメンバー入りして行くか、が今後の戦いの鍵になると思われます。城福監督も気にしているようにこのところのリーグ戦4試合はターンオーバーをせずに戦っているので、ずっと出ている選手に疲労がたまっているのは間違いないところ。特に筋肉を痛める寸前で途中交替した水本は次節は大事を取る可能性が高いだけに、次の神戸戦のメンバーをどうするか、そして出た選手がどのようなプレーをするかが非常に重要なことになりそうです。
<18.5.3>  昨日エディオンスタジアム広島で行われたJ1リーグ戦第12節で、サンフレッチェは清水エスパルスを2-0で下して2連勝。18チーム制になった2005年以降J1史上最速の12試合で10勝に到達しました。
 先発は前節のメンバーのうち渡を工藤に代えて、以下の布陣で戦いました。
       林

和田  野上  水本 佐々木
        (→吉野59分)
   青山    稲垣

 柴崎         柏
            (→川辺72分)
    パト  工藤
         (→ムイ57分)
    
SUB:中林、馬渡、フェリペ・シウバ、渡
 対する清水は、GK:六反、DF:飯田、ファン・ソッコ、フレイレ、二見、MF:竹内、河井、金子(→鄭65分)、石毛(→村田57分)、FW:クリスラン、北川(→白崎77分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは広島ペースで、高い位置でのパス交換と柏のドリブル突破などでリズムを作ります。そして3分にはFKから青山が狙いましたが目の前の選手がブロック。4分にはCKから佐々木がヘディングで狙いましたが枠を外れます。逆に清水も前半13分、インターセプトからタテに速い攻撃を仕掛けてきて飯田のミドルは林が横っ飛びで弾き、15分にはクリスランのシュート?クロス?が上に外れます。そんな中の前半17分、青山のスルーパスで右サイドからペナルティエリア内に侵入した柴崎がシュート。これはGKに弾かれたものの、詰めていたパトリックの足に当たってそのままゴールに飛び込み広島が先制点を奪いました。
 その後も広島が追加点を奪いに行き、前半21分にはショートコーナーからのボールを野上が狙いましたが枠外に外れます。その後は清水が反撃するシーンが増えて、24分には石毛のミドルはDFがブロック。33分には金子の折り返しに石毛が流し込もうとしましたが枠外に外れ、37分には北川に危ういシュートを打たれましたが林がセーブします。終盤には広島は落ち着いてパスを回して時間を消費して、1点リードのままハーフタイムを迎えました。
 後半最初のシュートも広島で、1分には左から仕掛けた柏が鋭いボールをDFとGKの間に入れたものの味方には合わず枠も外れます。そして後半11分、左のスペースでボールを受けた柏がカットインして、ファーサイドを狙って右足を振り抜きます。するとこのボールは見事な弧を描いて清水ゴールを射貫いて、良い時間帯で追加点を奪うことができました。
 これで落ち着いた広島は、選手交替で運動量を確保しつつ自陣に鍵をかけます。対する清水は鄭大世を投入して前線のターゲットを増やし、また最終ラインも高く上げてセカンドボールを拾って2次攻撃、3次攻撃を仕掛けてきます。広島は運動量が上がらずなかなか押し返すことができなくなったものの、守備陣の集中は高くゴール前のこぼれ球に身体を投げ出して跳ね返します。後半20分以降は広島のシュートはゼロだったのに対して清水のシュートは6本。清水にほぼ一方的に攻められたものの守り切り、連勝で勝ち点を31に伸ばしました。
 シーズン当初のサンフレッチェは守りから入ることが多く、相手に攻め込まれながらも無失点で耐えて後半勝負に持ち込んで勝つ、と言うパターンが多かったのですが、この試合は逆。立ち上がりから積極的に攻めて良い時間に先制点を取るとその後は相手の様子を見ながら追加点を窺い、リードを2点に広げるとその後は守りに集中して逃げ切りました。まさに「試合巧者」とも言うべき戦い方だったと思いますが、城福監督のコメントを見る限りでは必ずしも狙ったものではなかった様子。モバイルサイトによると「長崎戦で80分くらいできたことが、今日は前後半15分ずつしかできなかった。点を取って重心が後ろになってしまった」と言うことで、疲労で運動量が落ちたことで攻め込まれる時間帯が長くなったようです。ただ、リアクションサッカーから入るのではなく最初から試合を支配して先制点を奪う、と言う試合ができるようになったと言うことは、チームの成長の証でしょう。城福監督が常々言っているように開幕までに整備できたのは守備だけで攻撃は後回しにされたわけですが、その攻撃面でのチーム作りがここに来て目に見える成果になってきた、ということなのだと思います。2、3日おきに試合が続くため紅白戦もできない状況が続いていますが、逆にほぼ決まったメンバーで試合を重ねていることでコンビネーションが合ってきた、と言うこともありそう。これまでの城福監督のチーム作りは極めて順調に行っている、と言って良さそうです。
 ただその一方で不安材料は、一部の選手に疲労が溜まっていること。昨日は水本選手が今季先発した試合では初めて途中交替しましたが、ハーフタイムから太ももの問題を訴えていたらしく「リスクを軽減するために交代させた」(城福監督)のだそうです。リーグ戦は11人+3、4人で回していますが、特に守備陣は怪我人が多く、ターンオーバーしたくてもできない、と言う状況が続いています。情報によると怪我で離脱中の千葉、高橋、丹羽はそれぞれ練習には来ているらしく、中でも高橋はかなり練習の強度も上がってきているそうですが、仮に状態が上がってきたとしても練習試合や紅白戦での試運転も無しに試合に出すのはリスクがあります。長崎戦では稲垣が左SBでプレーしたように今後は本来のポジションで無いところで起用される可能性もありますが、こういう時こそチーム全体が一丸となって乗り越えて欲しいと思います。

広島公式サイト  清水公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  戦評  清水
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  好調の要因は?
<18.5.2> 「ホットニュース」等によると選手たちも連戦の疲労が溜まっている様子ですが、城福監督は「能動的な時間を増やすことが連戦で耐えられることになると思ってる」とのことです。前節はFC東京戦の教訓を生かして「試合の入り」を集中してペースをつかみ、パスを回して相手を疲れさせて後半勝負に持ち込んだだけに、今日も同じような試合展開にしたいところ。昨年の指揮官であるヨンソン監督にチームと選手の成長を見せつけて、ここまで開幕から4試合続いているホームでの無敗記録を続けて勝ち点を伸ばして欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時半キックオフ。試合前イベントとしては、正面スロープ下の「サンチェひろば」では3時半から「柏好文コラボシリーズ第1弾」の「信玄餅風 柏餅文」を500円で500個限定販売します。また「子育て応援!カルビーパーク」「軽食エリア」「選手とツーショット似顔絵」「ユニフォームレンタルサービス」を行います。「おまつり広場」では「日本郵便特設ブース」と「花王 新・メリットPRブース」「バルーンアート」「フェイスペイント」を4時半から開催。「にぎわいステージ」はボーカルグループの「LAST FIRST」のライブステージや、Wコージ(中島浩司さんと森崎浩司さん)による「Facebook LIVE配信」などが4時40分から予定されています。
 サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、水本選手のプレミアムカード。選手コラボメニューは、ティーラシン選手の「ムイも認めたガパオライス」700円と、森島選手の「ちょっぴり大人の豚キムチ丼」700円です。今日も試合開始30分以降のご来場で当日券が半額になる「駆けつけ割!」を行いますので、仕事などの関係で遅くなるはぜひご利用下さい。また今日の天気は夜に向かって回復する予報ですので、あまり雨に濡れたくない、と言う方にもお勧めです。
 試合の放送は今日もDAZNのみ。また今日は現地観戦の予定なので、ブログでの速報はありません。スタジアムに行けない&DAZNを見れない方は、モバイルサイトの速報などをどうぞ。
<18.5.1> 明日はJ1リーグ戦第12節。サンフレッチェはホームに清水エスパルスを迎えます。
 昨年は最終節までJ1残留が決まらなかった清水は、サンフレッチェを降格の危機から救ったヨンソン監督を招聘。そのヨンソン監督は昨年の広島と同様に、堅い守備をベースにしたチームを作り上げてきました。そして今季は、第4節から6試合勝てない試合が続いたもののこのところ2連勝。順位も7位に上げています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H △0-0 鹿島
2A ○4-2 神戸  【清】クリスラン、北川、立田、金子、【神】田中順、チョン・ウヨン
L1H ○1-0 磐田  【清】鄭
3A ○3-1 札幌  【清】クリスラン、金子、河井、【札】ジェイ
L2A ●0-1 甲府  【甲】森
4H △1-1 仙台  【清】金子、【仙】阿部
5H ●0-1 横浜FM 【横】ウーゴ・ヴィエイラ
L3H ○2-1 札幌  【清】北川、鄭、【札】ヘイス
6A △0-0 磐田
7H ●0-1 長崎  【長】鈴木
8A ●1-2 浦和  【清】金子、【浦】興梠2
L4H △1-1 甲府  【清】村田、【甲】OG
9H ●0-1 FC東京 【東】永井
10A ○3-1 名古屋 【清】北川、石毛、金子、【名】ホーシャ
11H ○2-1 柏   【清】鄭、北川、【柏】クリスティアーノ
 前節は柏のパス回しに苦戦したものの「全員がハードワークして耐えた」(ファン・ソッコ)ことによって失点をクリスティアーノの1点に抑え、北川の勝ち越し点を守り切って13試合ぶりのホームゲームでの勝利を挙げています。明日も劣勢になる時間帯が長いことを覚悟した上で、守備を固めて速攻から点を取る、と言う形を狙ってくるはず。掴みかけた自信を確信に変えるためにも、少なくとも勝ち点1は確保しよう、と言う戦いを挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、これから2試合はホームゲームで、しかも前節から中3日空いたことを考えるとあまり大きくメンバーは変えてこない、と思われます。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       林

和田  野上  水本 佐々木

   青山    稲垣

 川辺         柏

    パト  ムイ
    
SUB:中林、馬渡、吉野、柴崎、フェリペ・シウバ、工藤、渡
 前節は難しいコンディションだったにも関わらず素晴らしいサッカーで勝利したサンフレッチェ。その基礎になったのは、城福監督の下で作り上げてきたインテンシテイが強く切り替えの速いサッカーでした。明日は「15連戦」の10試合目と言うことで体力と精神力の勝負になると思いますが、ここまで作り上げてきたものを信じて、チーム全員で戦い抜いて欲しい、と思います。
<18.4.30> サンフレッチェユースは昨日高円宮杯プレミアリーグウェストの第4節をアウェイで戦い、阪南大高に3-0で勝って3位に浮上しました。メンバーは、GK:佐藤海、DF:鈴、大越、山崎(→中谷HT)、MF:松本大、桂、東、土肥、影山(→森保84分)、FW:渡部(→鮎川63分)。前半3分に鈴からのフィードを受けた影山が決めて先制点を奪うと、後半2分にはCKから松本大がゲット。3点目は後半36分に、桂のクロスのこぼれを大堀が決めました。第4節の全結果と順位は次の通り。
【第4節】
阪南大高  0-3 広島ユース
C大阪U-18 5-1 G大阪ユース
神戸U-18  4-1 米子北高
東福岡高  1-4 名古屋U-18
福岡U-18  3-5 京都U-18

       勝点 勝 分 負 得失差
1神戸U-18    9    3   0   1    +5
2名古屋U-18   7    2   1   0    +5
3広島ユース   7    2   1   1    +3
4京都U-18    7    2   1   1     0
5東福岡高    6    2   0   2    +2
6C大阪U-18   2    1   2   1    +1
7G大阪ユース  5    1   2   1    -3
8福岡U-18    4    1   1   2    -1
9阪南大高    3    1   0   3    -6
10米子北高    3    1   0   3    -6

<18.4.29>  昨日アウェイで行われたJ1リーグ第11節長崎戦は、ティーラシンと佐々木の2ゴールで勝って2位との勝点差6をキープしました。
 先発は前節から3人替えて、鳥栖戦と同じ布陣で戦いました。
       林

和田  野上  水本 佐々木
           (→川辺75分)
   青山    稲垣

 柴崎         柏
            (→吉野67分)
    パト   渡
         (→ムイHT)
    
SUB:中林、馬渡、フェリペ・シウバ、工藤
 対する長崎も前節から3人替えて、GK:徳重、DF:徳永、チェ、田上、MF:黒木(→新里64分)、中原、飯尾、翁長、澤田(→平松81分)、名倉(→中村慶53分)、FW:ファンマ、と言うメンバーでした。最初にシュートチャンスを作ったのは長崎で、1分には黒木のヘディングシュートは枠外に外れ、5分にはクロスに澤田が飛び込んで来ましたが林がキャッチします。序盤の長崎の攻めを凌ぐとその後は広島のペース。7分には柏のクロスに渡が合わせましたが惜しくも外れ、11分には水本がミドルを放ちましたが枠外に外れます。また16分には柴崎のFKがパトリックが合わせたものの強く打てずにGKがキャッチします。続いて18分には柴崎のミドルは枠外。21分にはパトリックがシュートしましたがDFにブロックされ、25分には渡がバイシクルで狙いましたが枠外。32分にはパトリックが落としたボールを柴崎がシュートしましたが枠を捉えることができず、35分には渡がゴール前で打ちましたがこれも枠外に外れます。更に39分には柏がカットインしてシュートしましたがGKに弾かれ、こぼれを青山が入れましたがぎりぎりでクリアされます。前半は広島がボール支配で圧倒し、シュートも長崎の2本に対して11本放ったものの決め切れず、両者スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 城福監督が後半の頭からティーラシンを投入すると、後半3分にはそのティーラシンと青山のシュートで長崎ゴールを脅かします。そして後半6分、右の高い位置でパスを受けた和田が低いクロスを入れると、フリーになっていたティーラシンが右足で叩き込んで広島が先制点を奪いました。
 後半早々に優位に立った広島でしたが、しかし手を緩めることなく追加点を奪いに行きます。そして12分の柏のシュートはDFにクリアされ、続く柏の突破もDFに対応されたもののCKをゲット。左からの柴崎のボールをニアに飛んだ佐々木がヘッドで流し込んで、リードを2点に広げました。
 この後は交代枠を使いつつ反撃を試みる長崎。それに対して広島はカウンターからチャンスを作り、18分には柏の横パスをパトリックがフリーで打ったものの枠外。20分にもパトリックがシュートしましたがまたもや枠を外します。また27分にも柴崎が決定的なシュートを放ちましたがGKに抑えられます。終盤は長崎がボール支配率を高めて点を取りに来たものの、広島は選手交代と細かいポジションチェンジで対応します。そして後半アディショナルタイムには飯尾にシュートを打たれたものの枠を外れて、無失点のまま試合をクローズしました。
 前節はキックオフから10分間で2点を失い、試合を壊してしまったサンフレッチェ。その反省はこの試合に生かされたようで、90分を通じて集中が切れることはありませんでした。特に今季の快進撃の要因だったインテンシティの強いプレーは随所で見られて、長崎の攻撃を寸断して何度も速攻を仕掛けました。またマイボールになったときのパス回しも相手が取れそうで取れないところで繋いで振り回す、と言う感じ。試合後に高木監督が「われわれのアプローチをまったく怖がっていないですし、例えばそれが1メートルの間合いであっても、しっかりボールを止められた。ボールを止める位置、またはその状況に応じたオフの選手のサポートも巧みでした。見ていて、あれだとボールは奪いにいけないかなというのは感じました」と舌を巻くほど。前半から相手を走らせたことが、長崎が後半早々の「ガス欠」(高木監督)したことに繋がったのだと思います。前節敗れた広島に対して長崎は4連勝中、とチーム状況の違いはあったものの、首位を走るチームが実力通りに相手を一蹴した、と言う試合だったと言って良いかも知れません。
 快勝して前節の敗戦のショックを払拭したサンフレッチェですが、3/31から始まった「15連戦」は9試合が終わったところ。選手に疲れた溜まるここからが胸突き八丁、と言って良いでしょう。特にこのところのリーグ3連戦は6人がフル出場するなど一部の選手の出場時間が長いため、フレッシュな選手をどう起用するかもポイントになるものと思われます。今週は中3日でホーム2連戦となるので十分にコンディションを整えて、そして誰が出たとしてもチーム一丸となって勝点を積み重ねて欲しいと思います。

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