5/20〜5/26のSANFRECCE Diary


<18.5.26> 第15節まで勝ち点37を稼いで中断を迎えたサンフレッチェ。優勝した2013年と2015年は30、2012年は29だったので、それを上回るクラブ史上最速ペースとなっています。Jリーグ全体で見ると第15節時点でもっとも勝ち点が多かったのは2009年の鹿島で38。2番目は2015年の浦和が37、3番目は2013年の大宮が36だったので、今のところJリーグ史上2番目のハイペースで勝ち点を積み重ねていることになります。
 ただ、それだけハイペースで勝ち点を取れば優勝に直結するか、と言うとそうは行かないのが長丁場のリーグ戦。これらの3チームのうち優勝までたどり着いたのは2009年の鹿島だけで、浦和も大宮も優勝を逃しています。特に2013年の大宮は第15節に勝ち点36に到達した後に8連敗。第24節に勝って一息ついたものの再び8連敗と大失速して、最終的な勝ち点は45に留まっています。また2009年の鹿島は第23節までに勝ち点50を稼ぎ、2位川崎Fとの勝ち点差が8もあったにも関わらずその後5連敗して一時は首位を明け渡しています。一方2015年の浦和は1st stageの17試合で勝ち点41を取ってほぼ独走状態でステージ優勝を果たしましたが、その後広島の猛追にあって年間勝ち点2位に終わり、チャンピオンシップではG大阪に敗れて年間優勝はできませんでした。つまり、リーグが半分も終わっていないところでトップに立とうが2位との差が開こうが、優勝確率が高くなったとは言えません。やはり2009年の鹿島のように、調子を落としてもしっかりと立て直す力がなければ優勝はできない、と言うこと。むしろ終盤に向けて勝ちを積み重ねて行くチーム力が無ければ、優勝にはたどり着けないと言うことなのだと思います。
 今季のサンフレッチェは、シーズンオフにじっくりと身体を休ませるとともにキャンプ期間中に集中的に鍛えて、90分間走れる身体を作ってシーズンを迎えました。そしてそれによって後半に強いチーム(後半の得失点差+14は2位の川崎Fと8点差)になったことが、ここまでの好成績の要因となっています。ただ、さすがに7週間にわたって中2日、中3日で連戦を続けてきた影響は無視できなくなっていて、それがC大阪戦の後半の2失点に繋がったと言えます。つまり、シーズンオフとキャンプに蓄えた「貯金」が尽きたことによって、サンフレッチェの快進撃も止まった、と言うことだと思います。
 だとすれば、ここから2ヶ月ほどのブレイク中にすべきことは、まずはもう一度身体作りをやり直すこと。そしてチームとしての戦い方を整理し直して強度と精度を高めることなのだと思います。特にリーグ戦が再開する7/18からの夏休み期間中は、水曜日に試合のある週が2週おきにやってきます。この「夏場の連戦」を乗り切ることができるかどうか。とりわけ若手が成長していつでもポジションを取って代わることのできる状態を作ることができるかどうかが、このまま優勝まで突っ走ることができるかどうかのカギになるのではないでしょうか。
 今週は神戸がイニエスタを獲得した、と言うことで大いに盛り上がりましたが、おそらくは他のチームも様々な補強策を立てて動いているはず。それによってリーグ再開時には全く違うチームになっている、と言うケースも多々あるのではないかと思います。そのような中でサンフレッチェが勝ち抜いて行くためには、これまで以上に「高いレベルのベーシック」をチーム全体で突き詰めることが必要です。そしてそれ以上に重要なことは、ルヴァンカップで敗退してしまった「カップ戦組」から1人でも多く成長して、チームが一丸となって戦える体勢を整えることなのではないでしょうか。
<18.5.25> 日本サッカー協会サンフレッチェは昨日、青山敏弘選手が日本代表から離脱する、と発表しました。青山は20日のC大阪戦の後に右膝の痛みを訴えていたそうで、日本代表のチームドクターによるメディカルチェックを受けたところ同行は困難だと判断されたとのこと。これで31日に発表予定のW杯の登録メンバー入りは絶望的となりました。
<18.5.24> またまた遅くなりましたが、「紫熊倶楽部」の6月号(Vol. 244)を紹介します。最初の記事はコラムで「歴史的な快進撃。その理由は高いレベルのベーシック」と題して、サンフレッチェの快進撃の理由を分析しています。続くインタビュー記事で取り上げられているのはパトリック。昨年はJ1残留の立役者となったものの、前年の大怪我の影響もあって満足できる状態ではなかった彼が、どのような準備をして今季の好調に繋げたか。日本を愛し、日本代表を夢見るストライカーの記事は読みごたえ十分です。
 「紫熊戦士たちの物語/若者の勢い」は吉野選手と渡選手。「2018年のルーキーたち」では、いろいろな失敗を経験しつつ優勝を夢見て成長を続ける川村選手がインタビューに答えています。「紫熊選手たちの物語」では、ビジネスマンからGKコーチに転身した加藤寿一コーチを紹介。「仔熊たちの戦い」では、厳しいシーズンスタートとなったユースのこれまでの戦いをまとめています。そして「カズさんのヒーローインタビューが夢」と語るピッチレポーターの掛本智子さんの記事と、「スポーツ湯治にスタジアムを活用したい」と提案する記事が続きます。
 「READERS AREA」を挟んで「アウェイ見聞録」は平和祈念マッチが開催された長崎への旅。「MATCH REPORT」はリーグの横浜FM戦、湘南戦、鳥栖戦、FC東京戦、長崎戦、清水戦、神戸戦と、ルヴァンカップの名古屋戦。「連載/僕の好きな○○」では廣永選手が大好きなネコについて思いを語っています。また高橋選手が「離脱もまた経験」と復帰に向けての決意を述べています。そして、エディスタ名物を目指す「比類なき鞆の浦コロッケ」と今治タオル製の「ロンストマフラー」を、「あなたのバッグを見せてください」では、等々力競技場を訪れた小出慎司さんを紹介。最後はいつものように「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価360円。ホームゲーム会場とV-POINT、広島県内の主要書店、また東京の広島県アンテナショップ「tau」で販売中です。またe-VPOINTでも購入可能ですが送料がかかるので、遠隔地に在住の方には定期購読をお勧めします。
<18.5.23> 日本サッカー協会は昨日U-19代表候補を発表し、広島から大迫と川井が選ばれました。今回選出されたのは次の30人。
【GK】茂木(C大阪)、猿田(柏)、大迫(広島)、若原(京都)、
    谷(G大阪)
【DF】渡邉(新潟)、松田(G大阪)、杉山(千葉)、川井(広島)、
    中川、宮本(柏)、生駒(横浜FM)、阿部(岡山)
【MF】堀(横浜FM)、中島(C大阪)、伊藤(磐田)、滝(清水)、
    品田、平川(FC東京)、横山(東洋大)、喜田(C大阪U-18)、
    福岡、上月(京都U-18)、中村(G大阪)
【FW】原(FC東京)、福元(岡山)、安藤、山田寛(C大阪)、
    佐々木(神戸)、飯島(法政大)
 3月のインドネシア遠征のメンバーから橋岡、荻原(浦和)、谷口(東京Vユース)、小林(神戸U-18)、東(広島ユース)、齊藤、石原(湘南)、安部(鹿島)、郷家(神戸)、川村(広島)、山田康(横浜FM)、宮代(川崎FU-18)が外れ、茂木、猿田、渡邉、松田、杉山、中川、宮本、生駒、中島、滝、品田、平川、福岡、上月、中村、福元、山田、佐々木、飯島が選ばれています。10月に行われる「AFC U-19選手権インドネシア2018」ではイラク、タイ、北朝鮮と戦うことになるU-19日本代表。今はまだ多くの選手を候補に呼んでいる段階ですが、これから徐々に絞り込んで行くことになるのではないでしょうか。
<18.5.22> 日本サッカー協会は昨日、U-21日本代表を辞退した神谷(愛媛)、伊藤(ハンブルガー)に代わって松本(広島)と遠藤(横浜FM)を招集する、と発表しました。松本は3月のパラグアイ遠征に続いての招集で、「追加招集となりましたが、選ばれて嬉しく思います。大会ではいい結果を残せるようチームのために全力を尽くします」とコメントしています。なおトゥーロン国際大会はNHK-BS1で生放送されることが決まっています。森島、松本の戦いに注目したいと思います。
<18.5.21>  昨日のJ1リーグ第15節C大阪戦は、終盤に2点を奪われ今季初めてホームで敗れ、連勝は4で止まりました。
 ティーラシンが5試合ぶりにリーグ戦で先発に入って、以下の布陣で戦いました。
       林

和田  野上  水本 佐々木

   青山    稲垣

 柴崎         柏
 (→渡85分)    (→F・シウバ85分)
    パト  ムイ(→川辺71分)
    
SUB:廣永、丹羽、吉野、森島
 対するセレッソは、GK:キム・ジンヒョン、DF:松田、丸橋、ヨニッチ、山下、MF:山口、清武(→高木52分)、福満(→水沼90+5分)、オスマル、FW:杉本、ヤン・ドンヒョン(→山村90+1分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはC大阪に押し込まれ、4分には福満の折り返しを杉本に叩き込まれましたがオフサイドの笛に救われます。しかしその後は広島のペース。8分には柴崎のパスで抜け出したパトリックが強引にシュートしましたが枠を外れます。また9分には稲垣のパスをゴール前で受けたティーラシンが反転してシュートを放ちましたが枠外。12分には佐々木のクロスをパトリックが頭に当てましたが弱く、稲垣の強烈なミドルもGKに弾かれます。その後はC大阪がやや盛り返したものの再び広島が攻勢に出て、28分には柏のクロスの落としを水本が打ちましたがGKが反応。33分には横に流したFKを青山が狙いましたが大きく枠を外します。34分には稲垣が、青山が、ティーラシンがシュートしましたがセレッソの守りは堅く、37分のパトリックのクロスがティーラシンに通ったものの打ち切れず、39分の柏のシュートもブロックされます。セレッソはようやく41分にFKに杉本が合わせてファーストシュートを放ち、44分には清武が遠目から狙いましたが林が落ち着いてキャッチします。前半は広島がシュート数で圧倒したもののセレッソの守備も堅く、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半最初のシュートも広島で、5分に右からカットインした柴崎が打ちましたがDFにブロックされます。また11分にはCKに合わせた野上のシュートはDFの腕に当たってポストに弾かれ、こぼれを狙った青山のシュートも止められます。続いて18分にはティーラシンの左からのクロスにパトリックが合わせたものの、キム・ジンヒョンのスーパーセーブに防がれます。その後はセレッソに反撃を受け、22分にはペナルティエリア内からシュートを打たれたもののDFがブロック。24分には丸橋がFKを直接狙ってきましたが枠外に外れ、27分にはカウンターから福満に打たれましたが上に外れます。また29分には低い位置で奪われオスマルが抜け出しましたが杉本のシュートはDFが身体を投げ出して防ぎ、30分にも右からのボールに杉本がゴール前で合わせたものの上に外れて助かります。逆に35分にはパトリックがペナルティエリア内で倒されたもののホイッスルはなく、こぼれを稲垣が狙いましたがGKに止められます。そしてその直後にGKのキックをヤン・ドンヒョンが頭で落とすと、抜け出した高木がシュート。これが林の股の間を破られて先制点を奪われてしまいます。更に38分には左からのオスマルのクロスはクリアしたものの、落ち際を高木に決められて痛恨の2失点目を喫してしまいました。
 何とか点を取りたい広島は、フェリペ・シウバと渡を投入して攻撃の圧力を強めます。そして43分には稲垣がミドルを放ちましたがDFがブロック。45分にはこぼれ球を渡が狙いましたがDFに当たって枠を逸れます。最後はハイボールにパトリックが競りあったもののファウルを取られてそれから間もなく終了のホイッスル。今季初のホームでの敗戦で、2万人以上が入ったエディオンスタジアムは静寂に包まれました。
 試合後に城福監督は失点シーンについて「どんどん前がかりになっていたところ...ケアレスミスで1点を失ったあとに、2点目を取られたところがもっと大きな反省をしないといけないところだと思います」と語っています。確かにずっと広島ペースで進んでいたにも関わらず点が取れず、ペナルティエリア内でパトリックが倒されたにも関わらずファウルをもらえなかった直後と言うことで、一瞬の隙を突かれたような形での失点となってしまいました。また2点目は何でもないクロスをはね返したボールを拾われてあっさり決められた、と言うもので、前節まで14試合で6点しか取られていなかった広島らしからぬ形での失点でした。この試合はそもそも両チームのコンディションに差があって終盤の運動量で上回ることができなかった上に、PKを与えられても良さそうなシーンを2度も見逃されるなど運もなかったように思いますが、それでも勝ってきたのが今季の広島。城福監督が「ゲーム運びというところでは強く学ばなければいけないゲームだった」と語っているようにこの敗戦から学んで、より強くなるためのきっかけにしなければなりません。
 ただそうは言っても試合全体で見れば、良い内容だったと言って良いと思います。ボール支配率が56:44、シュート数が16対9と言う数字に見られる通り、多くの時間帯を広島が支配して終始落ち着いて試合を進めることができていました。シーズン当初はチーム作りの時間が足りなかったことから守備から入り、相手に攻められながらも耐えて勝利を重ねてきた広島でしたが、このところはリアクションだけでなく自ら仕掛けるサッカーができるようになってきていて、チーム全体として進化しているのは間違いない、と言えます。連戦の最後、特に中断直前に負けてしまった悔しさを糧にして、より一層成長して欲しいもの。2ヶ月後のリーグ再開に向けて改めてチーム作りを進めるとともに、その間にある天皇杯に勝利して、タイトルに向けて前進して欲しいと思います。

広島公式サイト  C大阪公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  清武  高木
日刊スポーツ  スコア速報  戦評  青山  尹監督
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  戦評
<18.5.20> 「ホットニュース」によると城福監督は「いろんなタイミングを含めて明日は絶対に負けられない」と語っています。C大阪は2週間ぶりの試合と言うことでコンディションには大きな差がありますが、ゲーム勘のところでは問題もあるはず。城福監督もが言うように「『自分たちが過密日程だから損だ』と思って戦っても仕方ない。自分たちのメリットを生かすような戦い」で、勝って中断期間を迎えて欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後4時キックオフ。試合前イベントとしては、「サンフレッチェカップ」のU-10が11時から、「MYサッカー教室」が10時から、「フォリアチャレンジカップ」が2時18分頃から行われます。場外スロープ下の「サンチェひろば」では「子育て応援!カルビーパーク」「平成最後の柏もちふみセット」「田村祐基さんによる『たむちゃん』販売」「広島女学院大学管理栄養学科監修メニュー販売」「選手とツーショット似顔絵」「ユニフォームレンタルサービス」がそれぞれ12時から行われます。「おまつり広場」では、「ゆめタウン特設ブース」「エフティ資生堂ブース」「広島県理容美容専門学校ブース」「エディオン×フジフィルムPRブース」「メガネの田中PRブース」「ニチバンPRボース」「ますきちPRブース」「JR西日本ブース」「DAZNブース」「サンフレッチェカード 入会キャンペーン」と盛りだくさんのブースが12時から始まります。また「バルーンアート」は1時からです。
 サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、千葉選手のプレミアムカード。選手コラボメニューは工藤選手の「工藤さん家のおからぎょうざ」6個入り500円ですが、それ以外に「柏好文コラボシリーズ番外編」として、仙台戦での今季2得点目を記念した「カシワ点」(カシワの天ぷら)を2本200円で提供します。そして今日は「ガールズフェスタ」と題して限定グッズを販売するほか、写真写りの良いグルメや女性にうれしいトッピングなどの限定グルメを販売します。
 試合中継ですが、今日はDAZNのみとなっています。また今日は仕事の関係でブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方は、モバイルサイトの速報などをご覧下さい。
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