5/27〜6/2のSANFRECCE Diary


<18.6.2> 一昨日行われたトゥーロン国際大会のグループリーグ第2戦で、U-21日本代表は逆転でポルトガルを下し、準決勝進出に望みを繋ぎました。
 日本はトルコ戦から4人入れ替えて、GK:山口(退場70分)、DF:橋岡、冨安、板倉、MF:初瀬、中山、松本、菅(→遠藤41分)、三好(→オビ71分)、森島(→三苫54分)、FW:田川(→上田67分)、と言うメンバーでした。JFAの公式サイトによると序盤からポルトガルに主導権を握られ、前半32分にFKからクリアボールを拾われて先制点を許しました。しかしその4分後に三好のスルーパスに反応した田川がGKとの1対1を制してゴールを決めて、同点でハーフタイムを迎えました。後半に入ってもポルトガルにボールを支配され、後半30分に山口が決定機阻止の反則を取られて退場。そしてそのFKも決められて、数的不利でしかも1点ビハインド、と言う苦しい状況に追い込まれました。しかし日本は後半38分、カウンターから遠藤がドリブルで攻め込むと、右でパスを受けた上田が冷静に決めて同点。更に後半アディショナルタイムに三苫のドリブルからのスルーパスで抜け出した上田がPKをゲットすると、それを自ら決めて劇的な逆転勝利を収めました。
 同じグループCではカナダがトルコを1-0で下したため、カナダが勝ち点4で首位。またトルコと日本が勝ち点3で並んで、明日の最終節に準決勝進出を賭けることになりました。なお、次戦は山口が出場停止となることから、波多野(FC東京)が追加招集されることになりました。

ゲキサカ  戦評  上田  田川
<18.6.1> 日本サッカー協会は昨日ワールドカップロシア大会に出場する日本代表メンバーを発表しました。選ばれたのは次の23人。
【GK】川島(メス)、東口(G大阪)、中村(柏)
【DF】長友(ガラタサライ)、槙野、遠藤(浦和)、吉田(サウサンプトン)、
    酒井宏(マルセイユ)、酒井高(ハンブルガー)、昌子、植田(鹿島)
【MF】長谷部(フランクフルト)、本田(パチューカ)、乾(エイバル)、
    香川(ドルトムント)、山口(C大阪)、柴崎(ヘタフェ)、
    原口、宇佐美(デュッセルドルフ)、大島(川崎F)
【FW】岡崎(レスター)、大迫(ブレーメン)、武藤(マインツ)
 全員がガーナ戦に向けての代表メンバーで、その中から浅野(シュツットガルト)、三竿健(鹿島)、井手口(クルトゥラル・レオネサ)が選外となっています。逆にコンディションに不安を抱える「ビッグ3」(本田、香川、岡崎)を選出。これまで出場した5大会よりも高い平均年齢28.26歳で臨むことになります。これまでのW杯ではメンバー発表で必ずと言って良いほど「サプライズ」がありましたが、今回は無し。監督交代自体がサプライズだったので、実績と経験に頼ったチーム作りをせざるを得ない、と言うことなのでしょう。ガーナ戦で試した3-2-4-1は青山がいてこそ機能するシステムだったのではないか、と言う気がしますし、また浅野も輝きを見せることができたのではないか、とも思うのですが、それを言っても仕方のないこと。日本代表には恥ずかしい試合だけはしないで欲しい、と望むのみです。
<18.5.31> 日本代表は昨日ガーナとの親善試合を行い、0-2で敗れました。日本代表のメンバーは、GK:川島、DF:長友、槙野、吉田、MF:本田(→岡崎59分)、原口(→酒井高HT)、宇佐美(→香川HT)、山口(→柴崎59分)、長谷部(→井手口76分)、大島、FW:大迫(→武藤HT)。最初にチャンスを作ったのは日本で、前半5分に長友のクロスを大迫がトラップしてシュートしましたがGKに弾かれます。逆に前半8分、ペナルティエリアのやや外で与えたFKを直接決められて先制されてしまいました。その後は日本が大迫のシュートや本田のシュートなどでガーナゴールを脅かしたもののGKの好守にも阻まれ、後半早々には香川や酒井高がチャンスを作ったものの追いつけないままに後半6分、川島がPKを与えると初代表のボアテングに決められ追加点を許します。その後は選手を入れ替えながら何とか打開しようとしたものの単調な攻撃に終始して、試合終了後のスタジアムにはブーイングが響きました。
 ハリルホジッチ前監督の電撃解任から1ヶ月半。しかもその間はクラブの公式戦が間断なく続いて代表選手が集まったのは10日前、と言うことで、チームの形ができていなかったのは止むを得ない、とは思います。ただだからと言って言い訳が効くわけでもなく、むしろここに来ての解任と言う決断が何の効果も無いどころかマイナスだったのではないか、と言う疑念が一層強まった試合だった、と言えるでしょう。田嶋会長が挙げた「1%でも2%でも勝つ可能性を追い求めたい」と言う監督解任の理由とは裏腹に、むしろ勝てる可能性がぐっと下がったように見える日本代表。西野監督がどの23人を選ぶのか、また今後どのようなチームを作っていくのか見物です。
<18.5.30> タイキャンプで離脱して以来、体調不良と戦ってきた森崎和幸選手。tssサンフレッチェ広島によると5月に入ってからトレーナーとともにウォーキングやジョギングを行っていたそうですが、5/21には選手たちの前で挨拶するところまで来たそうです。足立強化部長は「これは彼にとって大きな進歩」と語っていたそうで、ようやく光が見えてきた、と言う感じなのかも知れません。
<18.5.29> 横内監督代行が率いるU-21日本代表は昨日トゥーロン国際大会の初戦をトルコと戦い、1-2で敗れました。
 日本のメンバーは、GK:山口、DF:椎橋(→上田77分)、冨安、板倉、MF:藤谷、中山、井上(→杉岡52分)、初瀬、三好、森島(→遠藤74分)、FW:小川(→田川66分)。立ち上がりから日本が軽快なパス回しでトルコゴールに迫り、6分には森島が遠目から狙ったものの相手がブロック。9分には初瀬のFKに小川が飛び込みましたがGKが抑え、16分には中山のスルーパスで小川が抜け出してシュートしましたがGKが反応します。逆に13分にミドルシュートをバーに当てられ、30分前後にはトルコの時間帯が続きましたが日本が落ち着いてはね返します。その後も日本はチャンスを量産したものの決めきれず、両者スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半に入るといきなり試合が動きます。後半4分に中盤で相手ボールを奪うと、森島が中央をドリブルで持ち上がります。そして右に展開すると走り込んでいた三好が左足で冷静に決めて、日本が先制点を奪いました。日本は11分には高い位置でのカットから小川が決定的なシュートを放つなど追加点を狙いましたが決められずにいると、徐々にペースはトルコに移ります。そして後半20分、GKからのパスを受けたDFのクリアミスを奪われ、同点ゴールを許してしまいました。
 その後両者とも勝ち越し点を狙って、行ったり来たりの展開になります。後半31分には杉岡がハンドを取られてPKを与えましたが、山口がスーパーセーブで防ぎます。しかし後半35分、トルコの右からのクロスをクリアしきれず、こぼれをボレーで叩き込まれてトルコが勝ち越し。その後日本はツートップにして同点を狙いに行ったものの効果的な攻撃は作れず、そのまま敗れました。
 キャプテンマークを巻いて戦った中山は試合後に「隙を見せずに隙を突いていくと話していて、先制点は取れたけど、逆転負けというのはあり得ない展開」と語っていますが、むしろこのような展開はサッカーではよくあること。先制点を取った後に相手が前掛かりに来るのを受け止めきれずに追いつかれ、その後は攻めるのか守るのか中途半端になって勝ち越し点を奪われる、と言う試合でした。日本は後半の前半までは動きが良く、またパスも繋がって良いサッカーができていたのに、相手が圧力を強めるに従ってミスが多くなり押し返すことができなくなりました。試合運びのまずさと言うか、ナイーブさと言うか、チームとしての課題が噴出した試合だったと言えるでしょう。次は強豪・ポルトガルが相手ですがU-19代表で参加しているとのことなので、今度こそチーム全体で90分をマネージして、勝利しなければなりません。

ゲキサカ  戦評  中山
<18.5.28> 週末に各地で天皇杯の1回戦が行われ、2回戦、3回戦の組み合わせが確定しました。このうちとりぎんバードスタジアムで行われたガイナーレ鳥取とヴェルスパ大分との試合はスコアレスのまま延長戦にもつれ込むと、延長前半に1点ずつ取りあったものの120分でも勝負がつかず、PK戦の末鳥取が勝利。サンフレッチェの2回戦の対戦相手は鳥取に決まりました。なお会場は福山市の竹が端運動公園陸上競技場で、6/6の午後6時半キックオフです。
 一方広島県代表のSRC広島は松江シティFCに0-4で敗れ、長崎とのもう一つの「平和祈念マッチ」は実現しませんでした。
<18.5.27> 中国新聞によると、日本代表から離脱した青山が昨日のファン感謝デーに参加して、トークショーにも笑顔で登場して「こんなタイミングで帰ってきてすいません。悔しさはJリーグでぶつけるしかない」と挨拶しました。モバイルサイトによると膝が痛くなってきたのはこの2週間ぐらいだとのことで、チームドクターとのコミュニケーションを取りつつプレーを続けていたとのこと。プレーできないほどではないようでこのまま代表に残る、と言う選択肢も考えたそうですが、しかし青山自身は「今まで日本代表のために何も貢献していないし、予選も出ていない。そんな自分が...中途半端な状況で不安定な気持ちでやっていいのか」と葛藤した末に、自分で辞退を判断したそうです。ただ、これでワールドカップや代表を諦めたわけではなく、むしろ「これで最後ではない」と言う強い意識を持っているとのこと。まずは明日診察を受けて、今後のことを考えることになるようです。
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