6/24〜6/30のSANFRECCE Diary


<18.6.30> 昨日「第7回嶺南日報杯」で大邱FCと対戦したサンフレッチェは2-3で敗れ、2年前に続いての優勝はなりませんでした。サンフレッチェのメンバーは、GK:林、DF:和田、野上、水本、佐々木、MF:青山、稲垣、柴崎(→フェリペ・シウバ86分)、柏(→川辺86分)、FW:ティーラシン、パトリック。大邱の先制点は前半14分で、FKからのこぼれを繋がれ右サイドを崩されて押し込まれました。それに対して広島は24分に青山が強烈なミドルを決めて同点に追いつきましたが、41分に相手FWにミドルシュートを決められ1点のビハインドでハーフタイムを迎えました。そして後半4分には相手ボールを取り返した柴崎が決めて再び同点に追いついたものの、後半36分に相手ブラジル人のコンビネーションからゴールを決められそのまま敗れました。tssサンフレッチェ広島によると城福監督は「今回の一番の収穫は、我々がベストなコンディションで死力を尽くさない限りどんな相手にも勝てないことを、もう1回思い知らされた」とのこと。残り10日あまりで課題を解決して、天皇杯3回戦では良い結果を出して欲しいものです。
 なお昨日午後4時から行われた大邱とのトレーニングマッチは、前半11分に馬渡、33分にフェリペ・シウバのゴールでリードしたものの、後半に2点を取られて引き分けに終わりました。
<18.6.30> サンフレッチェは昨日、メルボルン・ビクトリーからベサルト・ベリーシャ選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。中国新聞によると契約は半年で年俸15万ドル。背番号は16で、登録は7/20以降となるため7/22の名古屋戦から出場が可能になります。
 1985年に旧ユーゴスラビアで生まれたベリーシャは5歳の時にベルリンに移住し、2003年にテニス・ボルシア・ベルリンでサッカー選手としてのキャリアをスタート。その後ハンブルガーSVやバーンリー、ビーレフェルト等のクラブを経て2011年にAリーグのブリスベン・ロアーに移籍しました。そして加入した最初の年に19ゴールを挙げて得点王に輝いてチームのリーグ優勝に貢献。2014年にメルボルン・ビクトリーに移籍するとそこでも得点を積み重ねて、Aリーグに在籍した7年間に行われた公式戦186試合で116得点を挙げています。一方代表としては、2006年から2009年までアルバニア代表として国際Aマッチ17試合に出場して1得点。また2016年にはコソボがUEFA及びFIFAへの加盟を認められたことにより、コソボ代表としてプレーすることを選択して1試合出場しています。空中戦の強さを生かしたポストプレーだけでなく、ペナルティエリア内での多彩なフィニッシュのパターンを持つ「万能型」のFWだとのこと。気性が荒くカードコレクターだと言われているのが気になるところですが、後半戦に向けて強力な補強ができたのは間違いない、と言えそうです。
<18.6.29> 日本代表は昨日ロシアワールドカップグループステージの第3戦をポーランドと戦い、0-1で敗れました。この結果コロンビアに敗れたセネガルと勝点、得失点差、総得点で並んだものの、イエローカードなどの数で決まるフェアプレーポイントの差で上回り2位でラウンド16進出を決めました。
 日本代表はセネガル戦から6人入れ替えて、GK:川島、DF:酒井宏、吉田、槙野、長友、MF:酒井高、柴崎、山口、宇佐美(→乾65分)、FW:岡崎(→大迫47分)、武藤(→長谷部82分)、と言うメンバー。対するポーランドは3人を初先発に起用して、GK:ファビアンスキ、DF:イェンドジェイチク、ベドナレク、グリク、ベレシンスキ、MF:ゴラルスキ、クロホビアク、グロシツキ、ジエリンスキ(→ペシュコ79分)、クルザワ(→テオドルチュク79分)、FW:レバンドスキ、と言うメンバーでした。暑さのためかラインを低くして前から追ってこないポーランドに対して、日本は両サイドを広く使って攻撃を展開し、12分には長友のクロスに岡崎が頭から飛び込みましたが枠外。13分には武藤が、16分には酒井高がシュートしましたがGKにセーブされます。これに対してポーランドも時折高速カウンターからチャンスを作り、32分には右からのクロスにグロシツキがヘディングでシュートしましたが、危ういところで川島が抑えます。前半はポーランドの堅い守備を崩しきれず、逆に相手の決定機は川島の好セーブで防いでスコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると2分に岡崎が座り込んでしまい、大迫に交代することになります。試合の流れとしてはお互いに消耗を避けるような戦いを続けていたものの、徐々に中盤が間延びして行ったり来たりの展開になります。そして後半14分、相手のカウンターは止めたもののそこで与えたFKで、クルザワのボールにベドナレクが右足を合わせて先制点を許してしまいました。その後乾を投入して同点を狙う日本代表。しかしポーランドのカウンターも危険を孕み、なかなか前掛かりに攻め続けることができません。後半36分に長谷部が投入されると、ベンチからの指示があったからか日本は失点を防ぐことに注力します。そして終盤は大きなブーイングを受けながらもDFラインでパスを回して時計を進め、0-1のまま試合終了のホイッスル。コロンビアがセネガルに1-0で勝利したためフェアプレーポイントの差で日本のラウンド16進出が決まりました。
 この試合を迎えるに当たってのポイントは、日本がグループステージ突破できるかどうか、の1点にかかっていました。相手のポーランドはグループステージでの敗退が決まっていたとは言え、世界ランク6位の強豪。従って、勝ち、引き分け、負けの様々なパターンを想定して、勝ち抜くためにはどうすれば良いか、と言うことをシミュレーションしていたのだと思います。セネガル×コロンビアは終盤にセネガルが追いつく、と言う展開もあり得たわけですが、その可能性と日本が追いつく可能性を天秤にかけて、勝ち抜く確率の高い方に賭けてそれに勝ったと言うことだと言えます。最後の数分間を守りきれずにW杯出場を逃した「ドーハの悲劇」から25年。日本のサッカーが積み重ねてきた経験の蓄積がこの結果に結実した、とも言えるでしょう。
 その一方で攻めの形をほとんど構築できず、ポーランドの思い通りの展開になってしまった、と言う点は残念だった、と言わざるをえません。現地が相当暑かったことや、また岡崎が早々に交代してしまったことなど想定外のことはあった、とは思いますが、しかしメンバーを半分入れ替えると攻撃の形が作れなくなる、と言うのはやはり「突貫工事」でチームを作ってきたところに原因があるように思えてなりません。これまでの2試合で失点の原因となった川島の奮起により1点差の負けにとどめることができたものの、それがあっても内容的に「力負け」だった日本代表。次のベルギー戦ではこれまで以上にチームが一丸となって100%以上の力を出すこと。特にこれまで出場機会が少なかった選手がチーム力の底上げに貢献しなければ、これ以上の結果を残すことはできないような気がします。
<18.6.29> 各紙の報道によると、サンフレッチェはメルボルン・ビクトリーのコソボ代表FWベサルト・ベリシャを獲得する可能性が高まった、とのことです。旧ユーゴスラビア生まれのベリシャは5歳の時にドイツに移住して、ハンブルガーでプロとしてのキャリアをスタート。2011年にはオーストラリアのブリスベン・ロアーに移籍して得点王に輝いて優勝に貢献し、その後はメルボルン・ビクトリーでも得点王に輝くなど「Aリーグ史上最も優れた外国人選手の一人」として評価されています。ただ、1シーズンに3度もレッドカードを受けたり、あるいは試合終了後に乱闘騒ぎを起こして出場停止処分を受ける、など問題行動も多い選手だとのこと。広島に合う選手かどうか、いささか微妙なのではないか、と言う気がします。
<18.6.29> 昨日、天皇杯2回戦の名古屋×奈良クラブのPK戦のやり直しが行われ、名古屋が7-6で勝って3回戦進出を決めました。ルールは6日の試合で延長終了時にピッチにいたメンバーを基準に、怪我人などの影響による入れ替えを認めキッカーの順番も一からのやり直しだったとのこと。6日から若干少ないだけの2,214人の観客が見守る中、名古屋から蹴り始めたPK戦はお互い8人目まで行って7対6で名古屋が勝ちました。この結果、7/11に行われる3回戦の広島の相手は名古屋に決まりました。
<18.6.28> 韓国キャンプ5日目の昨日は、午前と午後の2部練習で攻撃に重点を置いた練習を行いました。公式サイトによると午前中は10対10の紅白戦でGKを含めた最終ラインからのビルドアップを行ったとのこと。また午後は6対6のミニゲームでつなぐ意識を高めたそうです。前半戦は意図的にロングボールを蹴って主導権を握る、と言う戦いをすることが多かったサンフレッチェですが、今後は相手も対策を立ててくるのは必定。相手の対策を上回って勝ち点を積み重ねるためには、この時期の練習の積み重ねが重要になるのは間違いない、と思われます。
 ところで中国新聞によると、パトリックが昨日、右足に痛みを訴えて午後の練習を休んだそうです。これは5/20のC大阪戦で打撲した部分だそうで、トレーニングの強度を上げることによって痛みが出たそうですが、城福監督は「無理をするところではない」と休ませた理由を語っていて大事には至らない様子。状態を見ながら、大邱戦の出場に向けて調整することになりそうです。
<18.6.27> 右膝痛で日本代表を辞退した青山選手が、一昨日の練習試合で60分間プレーして順調な回復の様子を示しました。モバイルサイトによると「膝の違和感はない」そうで、これからフィジカルと技術を上げて行くつもりだとのこと。「いい練習ができている」と手応えも感じている様子なので、良いコンディションでリーグ戦再開を迎えることができそうです。
 一方こちらも復帰したばかりの千葉は、城南戦の4本目の4分に空中戦の競り合いから左肘を痛めたそうですが、病院での診察の結果「筋を伸ばした感じ」で大事には至らなかったとのことです。
<18.6.26> 韓国キャンプ3日目の昨日は城南FCと30分×4本で練習試合を行い、5-0で勝ちました。tssサンフレッチェ広島によると1本目のメンバーは、GK:林、DF:馬渡、丹羽、水本、佐々木、MF:森島、稲垣、青山、Fシウバ、FW:パトリック、工藤。得点は24分で、森島がパトリックとのワンツーを使ってシュートを決めました。続く2本目は林が途中で中林に代わった以外は同じメンバーで、15分には佐々木のスルーパスで抜け出した工藤がGKの股を抜いてゴールを奪ったものの微妙なオフサイドの判定に泣きました。3本目のメンバーは、GK:中林(→廣永20分)、DF:和田、千葉、野上、稲垣、MF:吉野、松本、川辺、柴崎、柏、FW:ティーラシン。得点は1分で、柴崎のパスを受けた川辺がポストに当てながら決めました。4本目は左SBに馬渡が入った以外は3本目の途中からと同じで、川辺がトップ下に入っていたとのこと。そして1分に川辺がこの日2点目を奪うと、11分には川辺を起点に柴崎のクロスを柏が折り返して松本がゲット。17分には和田のヒールパスを川辺が豪快に決めて、ハットトリックを達成しました。公式サイトによると城福監督は「内容は修正するところもあるが、課題としている攻撃の形はある程度出せた」と語っていたとのこと。攻撃をテーマにした中断期間中の練習の効果は着々と上がっている、と言って良さそうです。
<18.6.25> 韓国キャンプ2日目の昨日は、午前と午後の2部練習で質の追求にこだわる練習に励みました。公式サイトによると午前練習では池田コーチの下で身体をほぐすと、守備陣と攻撃陣に分かれてポイント練習を行ったとのこと。また午後は今日の城南FCとのトレーニングマッチを想定しつつ、メンバーをシャッフルしつつフルコートでの紅白戦を実施したそうです。今日は午前の練習は行わずに午後3時からトレーニングマッチを行うとのことなので、コンディションの良い状態でどれだけできるか、を見ることになりそうです。
<18.6.25> 昨日日本代表はワールドカップロシア大会グループリーグ第2節をセネガルと戦い、2-2の引き分けで首位をキープしました。日本代表の先発メンバーはコロンビア戦と同じで、GK:川島、DF:酒井宏、吉田、昌子、長友、MF:長谷部、柴崎、原口(→岡崎75分)、香川(→本田72分)、乾(→宇佐美87分)、FW:大迫。対するセネガルはポーランド戦から1人入れ替えて、GK:カディム・エンディアイエ、DF:クリバリ、サバリ、ワゲ、MF:ゲイエ、サネ、アルフレッド・エンディアイエ、ババ・アリウヌ・エンディアイエ、FW:マネ、サール、ニアン、と言うメンバーでした。立ち上がりからセネガルの縦に速い攻撃に押され気味の日本でしたが、前半11分にセネガルの右からのクロスを原口がクリアしたもののこれが小さく、こぼれを拾ったサバリが至近距離からシュート。川島はこれに反応したものの目の前に落ちたボールをマネに押し込まれ、先制点を許してしまいました。
 その後日本も反撃して、セネガル陣内に迫ります。そして前半34分、左サイドのスペースでパスを受けた長友がDF2人の間を割ってペナルティエリア内から乾へのパス。これを乾はファーサイドを狙ってカーブをかけたシュートを放つと、これが見事にDFの間を縫ってゴールネットに突き刺さりました。そしてその後も前半40分の原口のシュートなど互角に戦って、同点でハーフタイムを迎えました。
 後半は5分の大迫のシュートや15分の柴崎のクロスに大迫が飛び込んだもののわずかに触れなかったシーン、19分の乾のシュートがクロスバーを叩いたシーンなど日本が追加点を狙って積極的に攻め込みます。しかし先に得点したのはセネガルで、後半26分にマネの浮き球のパスを左サイドで受けたサバリが軽快なステップでペナルティエリアに侵入して横パス。ニアンが逸らしたボールに走り込んだワゲに強烈なシュートを突き刺されて、再びセネガルにリードを許してしまいました。これに対して西野監督は本田と岡崎を続けざまに投入すると、後半33分、大迫のクロスのこぼれを乾が逆サイドで折り返し。これが前に出ていたGKの後ろを流れて本田に通ると、本田は冷静に左足で蹴り込んで同点に追いつきます。その後は両チームとも勝ち越しを狙って行ったり来たりの展開になったもののそれ以上の得点は生まれず、勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 初戦でポーランドに完勝したセネガルですが、身体能力の高さに加えて組織力もある好チームで、想像通りの手強さだったと思います。しかし日本代表はそれに臆することなく堂々と戦って、2度リードされながらもその都度追いついて見せました。逆境に陥っても跳ね返す、と言うメンタリティの強さは、さすが5大会連続でW杯に出場しているだけのことはある、と思います。いろいろありながら経験豊富な選手を選んで今大会に臨んだ効果が出ている、と言えるのかも知れません。ただその一方で、2試合ともほぼ選手を固定して戦ってグループリーグ突破を決めることができなかった、と言うことで、今後に向けてのマネージメントが難しくなった、と言えるかも。グループHのもう一つの試合はコロンビアがポーランドに3-0で勝ったため次は引き分け以上でラウンド16進出が決まるわけですが、仮に突破できたとしても11人+αだけでは勝ち進めません。ポーランド戦をどのようにデザインして、次に繋がる結果を残すのか。西野監督にとっての正念場になる、と言えるのではないでしょうか。
<18.6.24> サンフレッチェの選手・スタッフは昨日の午前中に広島を発って、韓国キャンプの地である「坡州ナショナルフットボールセンター」に到着し、早速夕方から初日の練習を行いました。中国新聞によると左足首を手術した渡や体調不良の森崎と高橋、U-19代表で遠征中の大迫と川井を除く23選手が参加しているとのこと。公式サイトによると昨日はストレッチやパス練習で身体をほぐした後に、7対7のミニゲームなどで戦術練習を行った、とのことです。
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