7/15〜7/21のSANFRECCE Diary


<18.7.21> J1リーグ戦は明日が前半戦最後の試合。サンフレッチェは第17節を名古屋グランパスと戦います。
 2年ぶりのJ1での戦いを2連勝でスタートした名古屋でしたが、第3節が引き分けに終わるとそこからずっと勝ちに恵まれず、3分け11敗で最下位に低迷しています。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
L4H ○2-1 広島  【名】深堀、ジョー、【広】渡
9A ●0-3 神戸  【神】チョン・ウヨン、ポドルスキ2
10H ●1-3 清水  【名】ホーシャ、【清】北川、石毛、金子
11A ●2-3 FC東京 【名】ジョー、ホーシャ、【東】ディエゴ・オリヴェイラ2、永井
12H △0-0 C大阪
13H △1-1 横浜FM 【名】ジョー、【横】喜田
L5A ●0-2 浦和  【浦】マルティノス、李
14A ●0-3 長崎  【長】中村2、鈴木
L6A ○4-1 G大阪 【名】畑尾、内田2、児玉、【G】長沢
15H ●2-3 柏   【名】ジョー、玉田、【柏】江坂2、中山
天2 ○1-1(PK7-6)奈良【名】ガブリエル・シャビエル、【奈】金久保
16A ●1-3 浦和  【名】ガブリエル・シャビエル、【浦】遠藤2、槙野
 前節は前半のうちに良い形で追いつきながら、CKから同じような形で3点を取られて敗れた名古屋。リーグ最多失点の守備の改善はまだまだ、と言う感じですが、しかし中断期間中にFC東京から丸山、柏から中谷、川崎Fからエドゥアルド・ネットを獲得。またリーグ再開直前にも松本から前田を獲得しており、彼らはこの名古屋戦から出場可能になります。広島からレンタル中の宮原も出場できないので、明日の名古屋はこれまでとは全く別のチームとなっている、と考えた方が良さそうです。
 対するサンフレッチェですが、中断期間中に獲得したベリーシャが出場可能になります。ただ報道を見る限りではまだ準備ができていないような感じですし、工藤もティーラシンも結果を出していることを考えるとFWの入れ替えはなさそう。一方DFラインは野上が欠場となる可能性が高そうなので、以下の布陣で戦うことになるのではないでしょうか。
       林

和田  千葉  水本 佐々木

   青山    稲垣

 柴崎         柏

    パト  工藤
    
SUB:中林、馬渡、吉野、松本、森島、川辺、ティーラシン
 再開後の試合に勝利して幸先の良いリスタートを切ったサンフレッチェですが、厳しいのはこれから。相手が最下位だからと言って油断せず、しっかりと勝点3を取って広島に戻ってきて欲しいと思います。
<18.7.20> G大阪戦で足を痛めて途中交代した野上ですが、城福監督のインタビューによると「右ハムストリングスの負傷」だとのこと。肉離れは程度によりますが全治まで1週間〜数週間はかかるので、8月上旬ごろまでは離脱する可能性がありそうです。
<18.7.19>  2ヶ月の中断を経て昨日再開したJ1リーグ。ホームにG大阪を迎えて第16節を戦ったサンフレッチェは、4-0で快勝して幸先の良い再スタートを切りました。
 工藤が4試合ぶりに先発し、またベンチには松本を入れて以下の布陣で戦いました。
       林

和田  野上  水本 佐々木
    (→千葉65分)
   青山    稲垣

 柴崎         柏
 (→川辺59分)
    パト  工藤(→ムイ671分)
    
SUB:中林、馬渡、松本、森島
 対するG大阪は、GK:東口、DF:米倉、三浦、ファビオ(退場8分)、初瀬、MF:高江、マテウス、遠藤、倉田(→中村75分)、FW:ファン・ウィジョ(→菅沼13分)、アデミウソン(→食野68分)、と言うメンバーでした。いきなり試合が動いたのは前半6分。ファビオのトラップが大きくなったところを青山がカットしに行くと、スライディングタックルに行ったファビオが足の裏で青山のすねを蹴って一発レッド。ガンバはファン・ウィジョに代えて菅沼を投入せざるをえなくなりました。
 これでガンバはワントップのアデミウソンを含めて全員が自陣に引いて失点を防ごうとします。これに対して広島は、ボールを丹念に回して隙を窺います。前半21分には柴崎のFKを工藤が落とし、佐々木が飛び込みましたが惜しくも枠外。23分にはパトリックのマイナスのパスを柴崎が狙いましたが枠を捉えることができません。そして前半26分、何本もパスをつないでガンバの守備のズレを作り、和田が右サイドの深い位置からクロス。これにゴール前で待ちかまえていたパトリックがDFと競りあいながら頭でゴール右隅に叩き込んで、広島が先制点を奪いました。
 その後はガンバがパスを回すシーンが増えたもののしっかり対応すると、27分には速攻からパトリックが抜け出して工藤を狙ってクロスを入れましたが東口がキャッチ。28分にはDFラインの裏を取った和田がシュートしたものの東口に弾かれ、直後にもパトリックの決定的なシュートがDFの背中に当たります。続いて32分には柴崎のふわりとしたパスにパトリックが頭を合わせましたが打ち切れずにGK。36分にはパトリックのマイナスのパスを柴崎が打ちましたがふかしてしまいます。そして40分、マイナスのパスを受けた青山が中を確認して中央へクロス。ここに飛び込んだパトリックがヘッドで決めて、リードを2点に広げます。そしてその後もガンバの反撃を許さず、逆に前半アディショナルタイムには柏が決定的なシュートを放つなどゲームを支配しつつ前半を終えました。
 後半の立ち上がりはガンバも繋いできましたが、広島はしっかり集中してはね返します。そして3分には速いリスタートからチャンスを作り、パトリックがシュートしましたがGKの正面を突きます。そしてその直後、柏のアーリークロスはパトリックに届かなかったものの、こぼれ球を工藤が右足で叩き込んでリードを3点に広げました。
 その後も攻撃の手を緩めない広島。6分にはパトリックがミドルを放ちましたが枠外。12分には和田のクロスに工藤が潰れ、パトリックが当てましたが惜しくも枠を外れます。14分には佐々木とのコンビネーションで突破した柏がシュートしましたが東口がセーブ。15分にも工藤がペナルティエリア内から打ちましたがDFにブロックされます。また25分にはクリアボールのこぼれを拾ったパトリックがフリーでシュートしましたが東口のファインセーブに阻まれます。更に30分には川辺がペナルティエリア内で仕掛けて横パスをティーラシンがダイレクトで打ちましたがバーを直撃します。ガンバも若手を入れて打開を図るものの、シュートは9分の初瀬のミドルのみ。食野や中村の仕掛けも落ち着いて対応してシュートを打たせません。そして後半40分、青山のスルーパスで抜け出した柏のクロスにティーラシンが左足を合わせて決定的な4点目を奪います。最後は足の止まったガンバ相手に自在にパスを回し、川辺の決定機などチャンスも作りつつそのまま押し切りました。
 豪雨災害以降初めてのホームゲームと言うことで、キックオフ前には黙祷を捧げて始まったこの試合。広島県内だけで100人以上が亡くなり、まだまだ復旧作業が続いているということで、選手もサポーターも精神的に難しい状況だったのではないかと思いますが、しかし「サッカーに集中することが広島のためになる」と言う強い気持ちで戦ったのではないでしょうか。確かに開始早々に相手に退場者が出たことは大きかったとは思いますが、ただだからと言って必ずしも有利になるとは限らないのがサッカー。逆に守りを固めながら焦りを誘う、と言う戦い方もあるわけで、実際に前半の前半は攻めても攻めても決められない、という流れになりかかっていました。しかしそんな状況になっても落ち着いて試合を進めることができたのがこの日の勝因。先制点は何本ものパスを繋いで最後はパトリックが決める、と言う形でした。決めるべき人が決めた、と言う意味では中断前と同じなのですが、しかしそれまでのプロセスを見れば「進化」は明らか。パトリックの頭を狙ったロングボールで打開することの多かったこれまでとは一味違った形を見せることができた、と言えるでしょう。一方3点目と4点目はロングクロスと青山を起点にしたカウンターからのもので、これまで勝ってきた形も健在であることも見せました。ほとんど相手に決定機を与えずに無失点に抑えた守備を含めて、ワンランクアップしたサンフレッチェの姿を見せることができたと言えるでしょう。
 この試合の結果、勝点は40に到達して「J1残留の目安」をクリアしました。と言うことで、いよいよ次の目標は優勝と言うことになりますが、ただ城福監督や選手たちのコメントを見る限りでは浮ついたところや奢ったところは全く無いのが頼もしいところ。とにかくこれまで通り1試合1試合に集中して、勝点を1つずつでも積み重ねて行くことだけが、栄光に至る道だと言うことは、誰よりも選手たちが一番よく分かっているはず。これから暑い中での連戦が続きますが、この試合のように集中して戦い続けるなら結果は付いてくるに違いありません。

広島公式サイト  G大阪公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア速報  戦評  青山  G大阪
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  戦評
<18.7.19> プレスリリースによると、丹羽大輝選手がFC東京に完全移籍することになりました。中国新聞によるとG大阪時代の指揮官だった長谷川監督が強く望んでいたそうで、広島は慰留に努めたものの丹羽が移籍を決断した、とのこと。足立強化部長は「苦しい時に来てくれ感謝しかない。恩師の誘いが大きかったのだろう。(広島には)若手にいい選手がそろっているので補充はしたくない」と語っています。
 昨年はJ2降格の危機に陥った広島に来て、DFリーダーとして、またチームのまとめ役として活躍した丹羽の存在が大きかったのは間違いないところ。今年はけがの影響もあってリーグ戦1試合の出場にとどまりましたが、それまで主に出ていたルヴァンカップで丹羽がいなくなった途端に勝てなくなったことからも、その存在の大きさが分かると言うものです。移籍先が2位のFC東京と言うこともあって、サポーターとしては喪失感の大きい移籍となってしまいましたが、丹羽選手には感謝の思いしかないので、今後も頑張って欲しい、とエールを送りたいと思います。
<18.7.18> 中国新聞によると昨日の練習では冒頭以外を非公開にして集中力を高めて行ったとのことです。豪雨被害からの復興に力を尽くす広島の人たちに力を与えるのは、サンフレッチェが勝利すること。今日は選手もスタッフも「がんばろう広島」の思いを込めて、試合に臨むことになります。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時キックオフ。選手入場後にはオタフクホールディングスから花束贈呈が行われる他、豪雨で亡くなった方々への黙祷を捧げます。おまつり広場では午後4時から、「オタフクソース特設ブース」で先着900名様に「広島お好み焼こだわりセット2人前と新入社員が育てたキャベツ」をプレゼントします。また、昨年に引き続き「たこ家道頓堀くくる」が出店して、本場大阪の「大たこいりたこ焼」を8個入り750円で販売します。
 サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、ティーラシン選手のプレミアムカード。メイン・バックの両総合案内所では、選手も加わって「平成30年7月豪雨」に対する義援金の募金活動を行いますので、ぜひご協力下さい。
 今日はテレビ放送はなくDAZN配信のみとなっています。今日は仕事の関係で速報はできませんので、スタジアムに行けない&TVを見れない方は、TSSサンフレッチェ広島の試合速報や、Jリーグ公式サイトをご覧ください。
<18.7.17> 明日は2ヶ月ぶりのJ1リーグ戦再開。サンフレッチェはホームにG大阪を迎えます。
 第12節の鳥栖戦、第13節の仙台戦に連勝して15位まで上がって勢いに乗るかに見えたガンバでしたが、その後札幌、横浜FM、浦和に勝てずに降格圏に沈んだままで中断を迎えました。また天皇杯では関学大にジャイアント・キリングを許してしまいましたが、しかしルヴァンカップではプレーオフに連勝してベスト8進出を決めています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
L5A ○3-2 広島  【G】食野、妹尾、西野、【広】フェリペ・シウバ、渡
14A △1-1 横浜FM 【G】藤本、【横】天野
L6H ●1-4 名古屋 【G】長沢、【名】畑尾、内田2、児玉
15H △0-0 浦和
LPO1 ○1-0 磐田  【G】ファン・ウィジョ
天2 ●1-2 関学大 【G】三浦、【関】岩本、山見
LPO2 ○3-2 磐田  【G】ファン・ウィジョ3、【磐】松浦、川又
 低迷からの脱出のためには起爆剤が必要だと考えそうなものですが、しかし中断期間中の補強はなし。むしろ矢島と泉澤を期限付き移籍で放出しているところを見ると、戦力的には十分だと言う自信があるのかも知れません。
 対するサンフレッチェですが、城福監督のインタビューによるとチーム内競争が激化しているとのこと。ベリーシャが加入したFWだけでなく、千葉の復帰や川辺、森島、松本、馬渡、川井らの成長によって「18人を選択することすら難しい」(城福監督)状態なのだそうです。と言うことで明日のメンバー予想は非常に難しいのですが、再開後初の試合だということから、大きくは変えない、と予想します。
       林

和田  野上  水本 佐々木

   青山    稲垣

 柴崎         柏

    パト  ムイ
    
SUB:廣永、丹羽、吉野、森島、川辺、Fシウバ、工藤
 2位と勝点差9を付けて首位を快走中の広島ですが、そのくらいの差は負けが込めばあっという間に詰められてしまうもの。むしろ18チーム制となった2005年以降、W杯による中断期間前に首位だったチームが年間最多勝点で終わった例はない、と言うデータの方が気になります。サンフレッチェとしては初心に戻って、チーム全員の心を合わせて今後の熱い戦いを勝ち抜いて欲しいと思います。
<18.7.16> 昨日高円宮杯プレミアリーグウェスト第9節をアウェイで戦ったサンフレッチェユースは、京都U-18を2-0で下して暫定順位を3位に上げました。メンバーは今のところ不明で、得点は前半43分に大堀、後半36分に森保でした。豪雨災害の関係でサンフレッチェユース等の試合が延期になった第8節と、第9節の第2日を終えた時点での結果、及び暫定の順位表は次の通り。
【第8節】
C大阪U-18 1-0 阪南大高
名古屋U-18 0-1 京都U-18
米子北高  0-2 東福岡高

【第9節】
神戸U-19 0-4 名古屋U-18
京都U-18 0-2 広島ユース
東福岡高 4-1 福岡U-18
米子北高 1-4 C大阪U-18

       勝点 試合 勝 分 負 得失差
1C大阪U-18  17   9     5   2   2    +6
2京都U-18   17   9     5   2   1    +4
3広島ユース  16   8     5   1   2   +12
4名古屋U-18  16   9     5   1   3   +10
5東福岡高   16   9     5   1   3    +5
6神戸U-18   15   8     5   0   3     0
7G大阪ユース  9   6     2   3   1    -1
8福岡U-18    4   7     1   1   5    -7
9阪南大高    4   8     1   1   6    -9
10米子北高    3   9     1   0   8   -20

<18.7.15> 中国新聞によると左足首を手術した渡が一昨日の練習から部分合流したそうですが、その一方でティーラシンは右足痛を訴えて別メニュー調整だとのこと。またベリーシャは5月上旬のAリーグ終了後は1ヶ月ほど身体を動かしていなかったそうで状態はまだ6、7割。出場が可能になる22日の名古屋戦に「最低45分は出られる状態に持って行きたい」とコンディション調整に務めているそうです。ただその一方で、フェリペ・シウバがFWとして練習していて紅白戦でゴールも決めているとのことなので、G大阪戦でパトリックのパートナーのポジションを工藤と争うことになりそうです。
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