2/24〜3/2のSANFRECCE Diary


<19.3.2> 昨日行われたJ1リーグ第2節磐田戦はスコアレスドローに終わりました。
 パトリックが今季初先発の他は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   野上  吉野 佐々木

    川辺   松本泰

エミル           柏
              (→松本大84分)
    野津田  柴崎(→東74分)
   (→ドウグラス・ヴィエイラ61分)
      パトリック

SUB:中林、水本、清水、渡
 対する磐田は、GK:カミンスキー、DF:新里、大南、高橋、松本昌、アダイウトン、山田、上原(→ムサエフ81分)、FW:ロドリゲス(→荒木69分)、川又、大久保(→石田76分)、と言うメンバーでした。立ち上がりからボールを支配したのは磐田で、前半8分にはロドリゲスがFKから直接狙い、13分には大久保が遠目から狙います。広島は我慢の展開でしたが徐々に押し返すと、19分には柏のパスを受けた川辺がシュートしたもののDFがブロック。21分には野津田が得意の左足で狙いましたが上に浮いてしまいます。また31分にも柏からのパスを川辺が狙いましたがブロックされます。その後は再び磐田のペースに移り、川又やアダイウトン、ロドリゲスに打たれたものの粘り強く守って、スコアレスで前半を折り返しました。
 後半最初にチャンスを作ったのは広島で、6分にCKをパトリックが落とすとファーにいたサロモンソンが倒れ込みながらシュートしましたが、しかし枠を捉えることができません。続いて10分には柏のクロスや野津田のCKで攻め込みましたが堅い守備に跳ね返されます。逆に後半14分には、カウンターからアダイウトンにシュートを許しましたが大迫がセーブ。15分にはCKに川又が合わせましたが枠を外れて助かります。ドウグラス・ヴィエイラを投入して点を取りに行く城福監督。しかし最初は緊張からかボールが足に付かず、ボールを奪われて逆襲を受けてしまいます。しかし徐々に試合に入ると、22分にはサロモンソンのクロスをシュートしましたが枠外に外れます。両チームとも次々と選手を入れ替え、またスペースができて打ち合いとなり33分にはアーリークロスに川又が合わせましたが大きく上に外れます。また46分にはドウグラス・ヴィエイラのパスで抜け出したサロモンソンのクロスに川辺とパトリックが飛び込んだものの惜しくも届きません。逆に47分には荒木にドリブル突破を許しゴール前でシュートを打たれましたが、大迫が素晴らしい反応で弾きます。結局どちらも最後までゴールネットを揺らすことができず、またも勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 試合後に名波監督は「(勝点)2を失ったのは、どちらかと判断すれば我々のほうだったのかなと思います」と語っていますが、しかし磐田の決定機はアダイウトンや荒木のドリブルと川又のポストプレーから。個人の力が高かったのは確かですが、しかしそれに対して広島の守備は一度も破綻することなく守りました。荒木の決定的なシュートシーンは大迫が最後までしっかりと構えて反応する、と言う基本に忠実なプレーがあったからですが、それを引き出したのも守備陣が最後まで身体を寄せていたからでしょう。川又のポストプレーにも吉野が粘り強く対応して自由なシュートを許さなかったからこそシュートが枠を外れた、と言えます。今季から3バックに戻してチーム作りを進めている城福監督が、最初に手を付けたのは守備の構築。開幕戦では一度DFラインの裏を取られて1失点してしまいましたが、この試合では相手にボールを支配されながらも粘り強く戦って無失点に抑えました。若手中心のメンバーで守備の組織がしっかりとオーガナイズできていることは、チーム作りの過程を考えるとポジティブな結果だと言えるでしょう。
 ただその一方で、攻撃面ではまだまだだと言うことも改めて露呈しました。前節は後半からギアを上げてパトリック投入後に攻勢を強めましたが、この試合はパトリックが生かせていない、と言う感じ。サイドからのクロスも合わせられないシーンが多く、戦い方も精度の部分もまだまだ上げる必要があるように思います。この試合ではドウグラス・ヴィエイラを入れたことによってリズムが変わりましたが、彼をスタートから使うかどうかなども含めてまだまだいろいろなチャレンジがありそう。開幕2試合、しかもホームゲームで未勝利だったのは残念ですが、むしろ負けなかったことを自信に変えて次の戦いに臨んで欲しいと思います。

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日刊スポーツ  スコア詳細  戦評  広島ホーム200勝またお預け  名波監督「勝点2失った」
サッカーダイジェストWeb  戦評  採点&寸評  野津田が葛藤する理由  パトリックをどう使うべきか  引き分けを悔やんだ名波監督
<19.3.1> 中国新聞によると、パトリックが今季初先発する可能性が高くなったそうです。今シーズンは古傷の右膝の状態を見ながらスローペースで調整してきましたが、ここに来て調子が上がってきているとのこと。城福監督も「コンディションはかなり上がってきた。他の選手との意志疎通は時間がたてば高まってくる」と語っています。一方の磐田も出遅れていた川又が先発する可能性が高そうで、アダイウトン、ロドリゲス、中村俊輔ら能力の高い攻撃陣と対峙することになりますが、チーム全体で意思を統一してこれまで練習してきたサッカーを表現すれば、勝利は付いてくるに違いありません。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時キックオフ。試合前イベントとしては、メインスタンド正面のおまつり広場で4時から「日本郵便ブース」を開催。試合結果と得点者を予想して投函すると、抽選で豪華商品が当たります。またメイン・バック各総合案内所では、シーズンパス受付、セブンーイレブンフィールドシートと車椅子席の受付、サンフレッチェクラブ会員入会受付等を行います。
 サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、チーム集合写真のプレミアムカードを3,000名様に。試合会場限定グルメは、「しらすの焼きうどん大葉のせ」を150食限定で500円で販売します。
 今日も平日開催と言うことで、キックオフ30分後以降に当日券が全券種半額となる「駆けつけ割」を実施します。またバックスタンド自由シートのシーズンパスをお持ちの方に手数料無料で指定席にアップグレードする「バック指定席お試しキャンペーン」も行いますので、該当者の方はぜひお試し下さい。
 テレビ放送はDAZNのみとなっています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&TVを見れない方はこちらをどうぞ。
<19.2.28> 明日はJ1リーグ戦第2節。サンフレッチェはホームにジュビロ磐田を迎えます。
 昨年はまさかの16位フィニッシュでJ1参入プレーオフに回り、J2から勝ち上がってきた東京Vに勝って残留を果たした磐田は、名波監督に「続投」を要請して今季を迎えました。そして補強した選手はレンタルバックも含めて4人と少なかったものの、怪我で戦列を離れていたアダイウトン、ムサエフ、中村俊輔らが戻ってきたことにより、実質的な戦力アップで今季を迎えています。
1H △1-1 松本 【磐】川又、【松】岩上
 前節は開始早々にFKを決められて先制点を許したもののその後は反撃。後半から投入した川又の同点ゴールで追いつくと、その後も相手ゴールに迫ったものの勝ち越すことができずに引き分けています。昨年の「悪夢」を繰り返さないためには、早めに勝点を積み上げていきたいところ。明日は今季初勝利を目指して広島に乗り込んでくるのは間違いありません。
 対するサンフレッチェですが、中国新聞によるとドウグラス・ヴィエイラが復帰してフルメニューをこなしているとのこと。先発するかどうかは分かりませんが、少なくともベンチ入りは間違いなさそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
      大迫

  野上  吉野 佐々木

   川辺   松本泰

エミル           柏

   野津田  柴崎

      パト

SUB:中林、水本、清水、松本大、東、ドウグラス・ヴィエイラ、渡
 清水戦の前半は「ボールを保持できたことに少し満足するような状況」(城福監督)でなかなか良い形が作れませんでしたが、後半は同点に追いついただけでなく何度も決定的な形を作りました。従って明日は最初から清水戦の後半のような戦い方ができるかどうかがポイント。明日こそはホームのサポーターに勝利をプレゼントして欲しいと思います。
<19.2.27> サンフレッチェは昨日、ユースのMF大堀亮之介選手がポルトガルのポルティモネンセに移籍する、と発表しました。広島ユースから海外クラブに直接移籍するのは初めてで、当面はU-23チームでプレーする見込みだとのこと。プレスリリースによると大堀は「自信をもって自分の武器であるドリブル、シュートを存分に発揮し、1日でも早くトップチームで活躍できるよう頑張ります!そしてここで結果を出し、必ず日本代表入りします!」とコメントしています。
 ポルティモネンセSCはポルトガルのプリメイラ・リーガに所属するクラブで、2013年から2016年まで金崎夢生選手が、今年まで中島翔哉選手が所属していました。また東京VのJrユースに在籍していた亀倉龍希選手とFC今治から移籍した長島滉大選手に加えて、この1月には権田修一選手の獲得も発表するなど日本人選手の獲得に積極的なクラブです。大堀選手も力をつけて、大きく飛躍して欲しいと思います。
<19.2.26> 昨日サンフレッチェはブラジル人MFのハイネルを期限付き移籍で獲得した、と発表しました。中国新聞によると年俸は20万ドルで背番号は44。19歳でプロとしてのキャリアをスタートさせたハイネルは、フルミネンセやバイーア、ヴィトーリアで実績を残して2017年に川崎Fに期限付き移籍。J1リーグ戦は14試合出場で1得点に終わったものの、川崎Fの初優勝に貢献しました。スピードとドリブルの技術が武器で、トップ下だけでなくボランチやサイドもこなせるユーティリティープレーヤーだとのこと。足立強化部長は、南米選手権や年代別代表で選手が抜かれる可能性に備えて「複数ポジションで適性があるのは心強い」と獲得の理由を述べていますが、川崎F時代にACLの7試合に出場して2得点を挙げていることを考えると「ACL要員」として活躍する可能性もありそうです。
<19.2.25> 昨日鳥取とのトレーニングマッチを行い、3-0で勝ちました。メンバーは不明で、得点は前半23分にベリーシャ、後半16分に皆川、38分に土肥(ユース)でした。
<19.2.24> 昨日ホームで行われたJ1リーグ開幕戦は、清水に先制点を許したものの後半追いつき、勝ち点1ずつを分け合いました。
 広島はチェンライ戦の先発から2人入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
      大迫

  野上  吉野 佐々木

   川辺   松本泰(→松本大66分)

エミル           柏

   野津田  柴崎(→東73分)

       渡
      (→パトリック55分)

SUB:中林、水本、清水、皆川
 対する清水エスパルスは、GK:六反(→西部90+1分)、DF:立田、ヴァンデルソン、ファン・ソッコ、MF:飯田、河井、竹内、松原、金子(→石毛67分)、中村、FW:北川、と言うメンバーでした。序盤からペースを握ったのは広島で、高い位置からのプレスで相手ボールを奪うと相手ゴールに迫ります。しかし仕掛けのパスやドリブルが少なく、またラストパスも味方に合わないシーンが多くなかなかシュートまで行けずにいると、徐々に清水ペースに移っていきます。そして前半23分には中村のFKがバーを直撃し、こぼれを飯田に狙われましたが枠外。24分にはループパスで金子が飛び出しましたが野上がクリアします。そして前半29分、ゴール前でパスを繋がれ北川にDFラインの裏に抜け出されると大迫の動きを見てシュートを決められ、先制点を許してしまいました。
 この後は広島もようやくシュートを打てるようになり、32分には川辺が遠目から狙いましたがGKが抑え、37分には野津田が直接FKを狙いましたがわずかに枠外。41分には柴崎がクサビのパスを渡に出すと、戻したボールを打ちましたがGKの好セーブに阻まれます。前半終了間際には清水に攻め込まれたものの追加点は許さず、1点ビハインドで前半を折り返しました。
 ハーフタイムの城福監督の檄が効いたか、後半に入ると広島が次々と良い形を作ります。5分には野津田のスルーから川辺が決定的なシュートを打ったものの惜しくも枠外。9分には柏のクロスにパトリックがフリーで合わせましたが枠を捉えることができません。そして後半11分、広島の波状攻撃から佐々木のクロスはファン・ソッコにクリアされたものの、こぼれ球の落ち際をサロモンソンがボレーで叩いてゴールネットに突き刺し、広島が同点に追いつきました。
 時間が経つにつれてスペースが空いてオープンな戦いになったものの、ここでも主導権を握ったのは広島。20分には柴崎のパスで抜け出したパトリックが打ちましたが枠外に外れ、23分にも野津田のクロスにパトリックが合わせたものの枠外。25分には右からのクロスをパトリックが打ちましたがGKの正面を突きます。また39分には柏のクロスにサロモンソンが頭を合わせましたが枠を捉えることができません。そして終盤最大のチャンスは後半41分で、東のパスでフリーで抜け出したサロモンソンが低いクロスを入れると、パトリックのシュートはGK六反の頭部を直撃してバーを越えていきます。六反から西部への交代でアディショナルタイムは6分に延びたもののそれ以上のチャンスは作ることができず、両者痛み分けで勝ち点1ずつを分け合うこととなりました。
 試合後に城福監督は「前半の入りは悪くなかったですけども、逆にボールを保持できたことに少し満足するような状況が続いて、ボールが前に入らない、裏に抜けない、自分たちがボールを保持して奪われてカウンターを食らう、という良くない流れになった」と語っていますが、確かにその通り。パスを回して主導権を握る、と言うことはできていたものの、アイディアに乏しく相手の守備を崩すことができませんでした。そしてその後清水の反撃を受けると、ややマークが甘くなった隙を突かれて失点。主導権を握りつつ試合を進める、と言う今季の広島の目標からすれば、最もやってはいけないパターンだった、と言えます。
 しかし後半に入ると攻撃のスイッチが入り、何度も相手ゴールを脅かしました。その象徴と言えるのは、後半5分の川辺のシュートと25分のパトリックのシュートの組み立ての部分に野津田のスルーが入ったこと、ではないかと思います。このスルーは相手の守備に隙を作り、決定的なシーンを導くのに効果的なプレーだったと思います。思うに優勝した2012年と2013年には、前線の寿人、高萩、森崎浩(石原)が素晴らしいコンビネーションから相手ゴールを陥れていましたが、その中でアクセントとなっていたのがスルーでした。これは相手にとっては嫌なものですが、しかし攻撃側の戦術眼と「3人目の動き」が無ければ成立しないものです。実際に最近の広島であまり見られなくなっていたものが、ここで出せたと言うことからチームとしての進化を示している、と言って良さそう。ここぞと言うところでシュートをふかしてしまったり、あるいは相手に当ててしまったりで追加点を奪えなかったのは残念ですが、コンビネーションを使って決定機を作れたと言うことはチーム作りのプロセスを考えればポジティブだった、と言えるのではないでしょうか。
 そして何と言ってもチェンライ戦に続いて大迫、松本泰らを先発起用し、途中交代でルーキーの東と松本大を投入してそれぞれが持ち味を見せた、と言うことは良かったと思います。今年はベテランに怪我人が続出している、と言う要因はあるでしょうか、しかしだからと言ってポジションは自動的に与えられるわけではありません。練習や試合中のアップでしっかりと準備をしているからこそ、主力の離脱で生まれたチャンスをものにできるのだと思います。昨年はなかなかレギュラーを取れなかった吉野、川辺やレンタルバックの野津田を含めて、若手選手が自ら出場のチャンスをつかみ取って、そして勝点1とは言え結果を出したのはチームの将来にって重要な結果だった、と言えそう。今週は金曜日に磐田戦があり、その4日後にアウェイで広州恒大戦がありますが、そこに向けて良い準備をして今度こそ勝ち点3をゲットして欲しいと思います。

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