4/7〜4/13のSANFRECCE Diary


<19.4.13> 明日はJ1リーグ戦第7節。サンフレッチェはアウェイでヴィッセル神戸と戦います。
 昨年のイニエスタに続いてシーズンオフにダビト・ビジャを獲得した神戸は、3月に入ってバルセロナから24歳のMFサンペールを獲得。リージョ監督の下で着々と「バルセロナ化」を進め、第5節G大阪戦は「VIP」の活躍で逆転勝利を収めています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A ●0-1 C大阪 【C】山下
2H ○1-0 鳥栖  【神】ビジャ
L1A △2-2 名古屋 【神】ウェリントン2、【名】相馬2
3A ○3-1 仙台  【神】古橋、ビジャ、OG、【仙】
L2H △0-0 C大阪
4H △1-1 清水  【神】ポドルスキ、【清】鄭
5A ○4-3 G大阪 【神】ポドルスキ、ビジャ、田中2、【G】アデミウソン、ファン・ウィジョ、倉田
6A ●1-2 松本  【神】ウェリントン、【松】宮阪、飯田
L3H ○2-0 大分  【神】ウェリントン、田中
 前節は前半早々に先制点を許し、ビジャが内転筋を痛めて途中交代したこともあって反撃も及ばず敗れています。しかし三田以外全員を入れ替えて臨んだルヴァンカップの大分戦では完封勝利を収めるなど、控え選手も質が高く、特に外国人枠の関係でベンチ入りもできない選手が高いモティベーションを保っていることを示しました。明日はポドルスキとビジャの出場が微妙ですが、その場合には代わりに出場機会をつかむ選手が高いモティベーションで来るはず。明日は当然勝つつもりで広島を待ち構えているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、大邱戦では出場機会の少ない選手が活躍して勝利するなどチーム内の競争が激化しているものと思われます。ただ、リーグ戦も4連勝中なのでメンバーの入れ替えは考えにくいところ。変えるとしても控え選手を入れ替える程度で臨むのではないでしょうか。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
       大迫

   野上  吉野 佐々木

     川辺 松本泰

エミル            柏

   柴崎     野津田

       ドグ

SUB:廣永、荒木、稲垣、森島、清水、東、渡
 前節今季初めて首位に立ったサンフレッチェですが、重要なのは順位ではなくチームとして、個人として成長することです。明日も難しい試合になることが予想されますが、ベンチも含めて一丸となって勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。
<19.4.12> 日本サッカー協会は昨日U-20代表候補を発表し、大迫と東が選ばれました。今回選ばれたのは次の21人。
【GK】茂木(C大阪)、大迫(広島)、若原(京都)、谷(G大阪)
【DF】石原、三國(福岡)、橋岡(浦和)、角田(筑波大)、
    瀬古(C大阪)、菅原(名古屋)、小林(神戸)、東(広島)
【MF】安部(鹿島)、中島(C大阪)、伊藤洋(名古屋)、郷家(神戸)、
    藤本(東京V)、山田(横浜FM)、斉藤光(横浜FC)
【FW】宮代(川崎F)、西川(桐光学園高)
 欧州遠征に参加したメンバーから荻原(浦和)、中村拓(FC東京)、滝(清水)、平川、原(FC東京)、喜田(福岡)、櫻川(千葉U-18)が外れ、若原、谷、石原、三國、橋岡、東、中島、郷家が選ばれています。欧州遠征ではポーランド、アルゼンチン、アメリカと対戦して3連敗だったU-20代表。1ヶ月後に迫ったU-20ワールドカップに向けて、最後のメンバー選考になりそうです。
<19.4.11> 昨日ホームで行われたACLグループステージMD3で、サンフレッチェはドウグラス・ヴィエイラと渡のゴールで大邱を下し2連勝。勝点を6に伸ばしました。
 サンフレッチェはG大阪戦から先発4人入れ替えて、以下のメンバーで戦いました。
       大迫

   野上  吉野 佐々木

     川辺  稲垣

エミル            清水

    東      渡(→荒木81分)
   (→松本泰77分)
       ドグ(→皆川69分退場90分)

SUB:廣永、森島、柏、野津田
 対する大邱は、GK:チョ・ヒョヌ、DF:キム・ウソク、ホン・チョンウン、キム・チュンヨブ、キム・ジンヒョク、パク・ビョンヒュン、MF:ファン・スンミン(→キム・テウォン69分)、パク・ハンビン(→チョン・スンウォンHT)、西、FW:ダリオ・ジュニオール(→エドガルHT)、セシーニャ、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから広島ペース。4分には清水が突破してクロスを入れ、7分には佐々木のクロスを足下で受けたサロモンソンがペナルティエリア内でシュートしましたが枠を外れます。そしてその直後のCKからの競り合いで広島にPKが与えられます。そしてドウグラス・ヴィエイラが蹴ったボールはGKに読まれたものの、強く蹴ったボールが手を弾いてゴール。早い時間帯に広島が先制点を奪いました。
 その後もペースを落とさず攻める広島。パスミスから相手に奪われてもすぐに切り替え、スピードアップさせずにカウンターを許しません。そして前半25分、スローインから佐々木が繋いで渡が前を向くと、ペナルティエリアにカットインしてシュート。これが見事にファーサイドに決まって、リードを2点に広げました。
 その後は大邱も反撃し、27分にはFKの折り返しからシュートを許しましたがDFがブロック。30分にはクロスに大迫が飛び出したものの触れませんでしたがそのまま流れて助かります。前半は広島がペースを握ったまま離さず2点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半から大邱は怪我が癒えたばかりのエース・エドガルを投入して反撃に出ます。そして2分にはクロスにエドガルが合わせましたが枠外に外れ、3分にもCKから続けざまに攻め込まれますが広島守備陣が跳ね返します。逆に4分にはサロモンソンのクロスに東が合わせたものの惜しくも枠を外れます。10分にはこぼれ球を拾った渡が遠目から狙いましたがGK正面。12分には清水のクロスから川辺のスルーパスがドウグラス・ヴィエイラに通ったものの惜しくもオフサイドを取られます。ハイボールを中心に構成を強める大邱。広島は皆川を投入し、前線からの守備で凌ぎます。また後半35分にはDFラインに荒木を投入し、吉野をボランチに上げて中盤での守備を強化します。後半44分には皆川が2枚目のイエローを受けて退場してしまいましたが、その後の大邱の攻撃もさほどの脅威にはならず2点差を保ったままで広島が逃げ切りました。
 これまでのKリーグクラブとの対戦と言えば、苦戦を強いられることが多かったように思います。例えば2016年にアウェイで行われたFCソウル戦。このときはFKから千葉のゴールで先制したもののその後は圧倒的に支配されて敗戦を喫しています。また初めてJリーグを制した2012年の翌年に戦った浦項戦は、ホームゲームだったにも関わらず序盤からゲームを支配されて敗戦。続くアウェイゲームでも後半に先制しながらすぐに追いつかれて引き分けに終わり、グループリーグ敗退が決定しています。Kリーグのチームはどこも球際に強く、速攻から、あるいはセットプレーからあっさりと失点して勝点を失う、と言うパターンが多かった印象なのですが、しかしこの大邱戦は違いました。サンフレッチェは序盤から点を取りに行って2点リードすると、その後は鉄壁の守備でほとんど相手に決定機を与えず逃げ切りました。90分を通して試合をコントロールして勝利した、と言う感じで、ほぼ「完勝」と言って良い試合だったと思います。今シーズンの大邱が今一つ調子が上がらず、しかもエース・エドガルが怪我上がりだったと言う事情はあったにしろ、サンフとして今季の成長を示した試合だったと言えるでしょう。
 G大阪戦のメンバーから4人入れ替えて戦ったサンフレッチェでしたが、その4人はそれぞれ持ち味を出したと思います。まずは2点目のゴールをゲットした渡。得点シーンについては「本能というか、覚えていないですよ」と語っていますが、ドリブルで突破する、と見せかけてわずかにボールを動かしシュートコースを作って決めたシーンはさすがストライカー。まさに「本能で」ゴールを決める能力を示した、と言えるでしょう。また今季初先発となった稲垣もさすがのプレー。中盤のインテンシティの強い守備だけでなく、最終ラインに下がってのゲームメイクもなかなかのものだったと思います。そして清水も東もこれまでと同様に突破力や正確なキックで良いアクセントとなりました。リーグ戦では先発メンバーに入れていない彼らですが、いつでも取って代わることができる、と言うことを実戦で示した試合だった、と言えるではないでしょうか。
 この試合の裏で行われた広州×メルボルンは広州が4-0で大勝し、首位に立ちました。しかし2位の大邱、3位の広島の勝点はいずれも6。得失点差で順位が決まっているものの、ほぼ横並びと言って良い状況です。とすると、今後重要なのはこの3チームの直接対決。勝ち抜きのためには次の大邱戦に引き分け以上の結果を残して、続く広州とのホームゲームに勝つことが必須だと思われます。ACLのグループステージも半分が終わって、面白くなってきた、と言って良さそうです。

ブログ速報  前半  後半 広島公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  広島がACL連勝  大邱、広州、広島が並ぶ大接戦
日刊スポーツ  ACL一次リーグ詳細  広島2連勝  広島19歳GKが鉄壁守備
サッカーダイジェストWeb  ACL採点&寸評  【ACL速報】広島、攻撃陣が序盤から躍動  【ACL速報】広島が日韓戦を制す  韓国メディアの評価は真っ二つ  ACL大邱戦では圧巻の被決定機ゼロ
<19.4.10> 中国新聞によると、今日は稲垣の今季初先発が濃厚。一方でパトリックは昨日は全体練習から外れていたそうで、欠場する見込みだとのことです。城福監督は会見で「直近の試合はホームであったこと、今回はホームであること、前回のリーグ戦から中3日であること、次のリーグ戦も中3日であること、それは今までのACL2試合とは違うシチュエーション」と語っていて、「リーグ戦組」の起用をほのめかしています。一方の大邱はエースストライカーのエドガルが3週間ほど前に怪我をして欠場していましたが、アンドレ・ルイス・サントス監督によると「状態は良くなった」とのこと。ただエドガル以外の選手もスピードと技術に優れた選手が揃っているので、今日はボールの失い方に注意して、速攻を許さない守備ができるかどうか、がポイントになりそうです。
 今日の試合会場は広島広域公園陸上競技場で、午後7時キックオフ。大邱市は広島市との姉妹都市だと言うことで、広島市長と大邱市の副市長及び駐広島韓国総領事が花束を贈呈します。今日のサンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、東選手のプレミアムカード。平日の試合と言うことで、試合開始30分以降の入場で当日券が半額になる「駆けつけ割!」を実施しますので、学校や仕事の都合でキックオフに間に合わない方もぜひご来場下さい。試合中継は日テレジータス(スカパー!ch608/CS257)で生放送が予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをご覧下さい。
<19.4.9> 明日はACLグループステージMD3。サンフレッチェはホームに大邱FCを迎えます。
 2017年にKリーグ2部(当時はKリーグチャレンジ)で2位に入り1部(Kリーグクラシック)に復帰した大邱は、昨年のリーグ戦では下位リーグに回ったものの韓国FA杯で初優勝してACL出場権を獲得しました。そして初めて戦うACLではメルボルンと広州恒大に連勝して現在グループ首位に立っています。今季これまでの公式戦の戦績は次の通り。
K1 △1-1 全北
ACL1 ○3-1 メルボルン
K2 ○2-0 済州
ACL2 ○3-1 広州恒大
K3 △1-1 蔚山現代
K4 ●1-2 慶南
K5 ○3-0 仁川
K6 △1-1 城南
 広州恒大とのホームゲームとなった前節は前半24分と43分のエドガルのゴールで主導権を握ると、後半8分に1点返されたものの後半36分にキム・デウォンの追加点で勝利しています。スタッツによるとボール支配率は40:60ながらシュート数では19:5と圧倒していたようで、鋭いカウンター攻撃が効いていた様子。明日はアウェイゲームと言うことで、これまで以上に速攻での得点を狙ってくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、G大阪戦で稲垣が今季初出場して準備ができていることを示しました。他の控え選手たちも出場したいと言う気持ちで燃えているはずなので、これまでのACLの試合と同様にターンオーバーで戦う可能性が高そうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
       廣永

   荒木  井林  水本

     稲垣 松本大

森島            清水

    東      渡

      パトリック

SUB:林、野上、エミル、青山、川辺、野津田、皆川
 ACLのグループステージを勝ち抜くためには勝点10が目安なので、広島としては残り4試合を2勝1分け1敗以上で行きたいところ。とすると明日のホームゲームは絶対に勝たなければならない試合、と言うことになります。「控え組」とは言え昨年のレギュラーだったパトリック、稲垣、水本や経験豊富な井林、清水もいる布陣なので「リーグ戦組」と比べて遜色は無いはず。明日もチーム一丸となって、グループリーグ突破に向けて前進して欲しいと思います。
<19.4.8> 昨日行われた高円宮杯プレミアリーグウェストの開幕戦で、昨年王者のサンフレッチェ広島ユースは神戸U-18に1-2で敗れ、黒星スタートとなりました。メンバーは、GK:平野、DF:松本、細谷、MF:西川、土肥、竹内(→長澤90分)、福崎、FW:影山、棚田颯(→佐藤55分)、鮎川、菅野(→末次55分)。ゲキサカによると広島は鮎川のシュートや菅野がクロスに頭を合わせるシーンなどを作ったものの、前半は神戸に支配されたとのこと。そして前半24分にCKからヘディングを決められ先制点を許すと、32分にもミドルシュートを決められて追加点を奪われました。しかし後半は細谷をシャドーに上げた広島が巻き返し、後半13分に鮎川がゴールを決めて追撃を開始すると、その後も土肥のゲームメイクで広島が攻め続けたそうです。しかし神戸の身体を張った守備を崩すことができず、そのまま敗れました。第1節の全結果と順位表は次の通り。
【第1節】
名古屋U-18  0-2 愛媛U-18
G大阪ユース 1-1 大津高
C大阪U-18  0-2 東福岡高
神戸U-18   2-1 広島ユース
京都U-18   4-1 福岡U-18

         勝点 試合 勝 分 敗 得失差
1 京都U-18     3     1    1   0   0    +3
2 愛媛U-18     3     1    1   0   0    +2
2 東福岡高     3     1    1   0   0    +2
4 神戸U-18     3     1    1   0   0    +1
5 G大阪ユース   1     1    0   1   0     0
5 大津高      1     1    0   1   0     0
7 広島ユース    0     0    0   0   1    -1
8 名古屋U-18    0     0    0   0   1    -2
8 C大阪U-18    0     0    0   0   1    -2
10 福岡U-18     0     0    0   0   1    -3

ゲキサカ  戦評  "和製ムバッペ"小田
<19.4.7> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第6節G大阪戦は3-0で勝ち、4連勝で今季初めて首位に立ちました。
 先発メンバーは前節までと同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   野上  吉野 佐々木

     川辺 松本泰

エミル            柏

   柴崎     野津田(→渡63分)
   (→稲垣82分)
       ドグ(→パトリック86分)

SUB:廣永、井林、森島、清水
 対するG大阪は、GK:東口、DF:藤春、三浦(→米倉58分)、菅沼、金、MF:遠藤、小野瀬(→渡邉77分)、倉田、高(→矢島36分)、FW:アデミウソン、ファン・ウィジョ、と言うメンバーでした。試合は開始早々に動きます。前半1分、佐々木のクロスはクリアされたもののこぼれを右に展開するとサロモンソンがクロス。これをドウグラス・ヴィエイラが野津田に繋ぐと、ノールックパスでDFラインの裏へ。ここに抜け出した柏が低い弾道のシュートを決めました。
 これで勢いのついた広島は更に畳みかけます。前半6分、高い位置でボールを奪った川辺が縦パスを柴崎に渡すと、柴崎は反転してペナルティエリアの外から左足を振り抜きます。これが見事にゴール右に突き刺さって、あっという間に広島のリードが2点に広がりました。
 これで落ち着いた広島は、その後は守備ブロックをしっかり固めてガンバの攻撃を待ち受けます。ガンバは遠藤を中心にパスを回すものの広島の守備の穴は見つからず、起伏の少ない展開が続きます。それでも前半34分には遠藤のロングパスがアデミウソンに通り吉野はかわされましたが、野上が身体を張ってカバーしシュートは大迫がキャッチ。42分にはファン・ウィジョからアデミウソンが倉田に繋ぎ、ペナルティエリア内からのシュートを許しましたが大迫が立ちはだかります。また45分には倉田にミドルを打たれましたが枠を外れ、広島が2点リードで前半を折り返しました。
 後半立ち上がりはサロモンソンがチャンスを作ったものの、5分には矢島のミドルがバーを叩いて冷や汗をかきます。三浦を米倉に代え、何とか広島守備陣を崩そうとするガンバ。広島もスピードのある渡を投入してカウンターを狙います。そして26分には川辺の仕掛けからの横パスを渡がダイレクトで狙いましたがGKに抑えられます。ガンバはアデミウソンが個人の力で打開しようとしますが、広島守備陣が立ちはだかります。そして後半38分、ガンバの攻撃を凌いだ直後に大迫が渡に渡すとそのまま速攻に入ります。慌てて戻るガンバ守備陣。渡はDFを十分に引きつけると横パスをドウグラス・ヴィエイラに出し、更に右に上がっていた川辺に渡します。そこで川辺は冷静にコントロールショットをゴール左隅に決めて、決定的な3点目を奪います。そしてその後は堅い守備と時間を稼ぐパス回しで時計を進めて、終了のホイッスルとともにスタジアムには大きな歓喜が広がりました。
 リーグ最少失点の「最強の盾」広島と、「2番目に強い矛」G大阪の対戦と言うことで接戦が予想されましたが、試合は広島の完勝だった、と言って良いでしょう。広島は素晴らしいコンビネーションと高い位置からの守備で早い時間帯に2点をリードするとその後はほとんどチャンスを与えず、終盤に速攻からダメ押し点を奪って勝ちました。先制点、追加点、ダメ押し点といずれも理想的な時間帯の得点で、ガンバに付け入る隙を与えませんでした。これまでは1点を必死で守る、と言うパターンで勝ってきた広島としては、今季初めてやりたいことができた試合だった、と言えるのではないでしょうか。
 この試合は出場した全員がヒーローだった、と言えるのですが、その中でも特に嬉しかったのは野津田と川辺が得点に絡んだ、と言うことでしょう。特に昨年期待されて広島に復帰しながらレギュラー獲得に至らなかった川辺にとっては待望のゴール。良い守りが得点に繋がった2点目のアシストと合わせて、この試合のMOMと言って良い活躍でした。また野津田も先制点を導いたノールックのスルーパスはちゃんと柏が見えていたそうで、そこであそこに出せたのは練習の賜物と言って良いでしょう。モバイルサイトのインタビューでは「アシストできて自分としてもほっとしている」と語っている一方で「もっとボールに向かってプレーできる場面があった」と反省の言を述べていますが、彼ならできるはず。次は自らのゴールで勝利に貢献して欲しいものです。
 今節は首位・名古屋が敗れ2位・FC東京も1点差勝利だったため、広島が得失点差で首位に立ちました。しかし城福監督も「去年のいまごろもそういう順位にいたと思いますけど、終わってみたらそういう順位じゃなかった」語っているように、今の時点での順位にはあまり意味は無いもの。むしろこの日のようなサッカーが継続できるように、チーム全体の積み上げをより高くしていくことが重要でしょう。今週はミッドウィークにACLの第3節がありますが、そこを乗り越えつつ次節・神戸戦に向けてしっかりと準備して欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  G大阪公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  広島初弾の川辺駿
日刊スポーツ  スコア詳細  戦評  大迫  宮本監督
サッカーダイジェストWeb  J1採点&寸評  川辺が臥薪嘗胆の想いを吐露
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