2/16〜2/22のSANFRECCE Diary


<20.2.22> 明日はJ1リーグの2020年シーズン開幕戦。サンフレッチェはホームに鹿島アントラーズを迎えます。
 昨年はリーグ戦3位、天皇杯準優勝、ルヴァンカップはベスト4、ACLはベスト8とまずまずの成績を収めた鹿島でしたが、「3年連続国内無冠」と言う結果は許しがたかったようで、大岩監督に代わってザーゴ新監督が就任しました。そして永戸、広瀬、杉岡、奈良らレギュラー級の選手だけでなく上田や染野ら若手有望株も含めて12人もの補強を敢行。ACLも見据えて2チーム分の戦力を揃えて新シーズンを迎えたか、に見えました。ところが天皇杯決勝から初めての公式戦になるACLプレーオフまで1ヶ月もない、と言うプレシーズンの短さが災いしてメルボルン・ビクトリーに惜敗してACL出場権を失うと、先週のルヴァンカップ初戦も落として「2連敗スタート」となっています。ここまでの公式戦の戦績は次の通り。
ACLP ● 0-1 メルボルン【メ】ナバウト
L1A ● 0-1 名古屋  【名】マテウス
 広瀬、永戸、和泉、ファン・アラーノ、エヴェラウドと新戦力を先発メンバーに並べて戦った名古屋戦は、立ち上がりからコレクティブな戦いでチャンスを作り、18分には和泉がポスト直撃のシュートを放つなどチャンスを作ったものの、前半43分にマテウスに直接FKを決められて失点。後半は何度も相手陣内に攻め込んだもののフィニッシュの精度を欠き、若手を投入して攻撃の圧力を強めたものの決めきれず。逆に高卒ルーキーの松村が一発退場で同点にも追いつけずに終わっています。チーム作りの途上と言うことでなかなか結果が出ていない鹿島ですが、しかしだからこそ勝ちたい、と言う気持ちはいつも以上に強いはず。明日は広島対策も十分に立てて、ザーゴ体制下の初勝利を狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、横浜FC戦では練習通りの戦い方で「完勝」とも言える勝利を挙げました。ボールを支配している割にシュート数が少ない、など課題は出ているものの、自分たちがやっていることに対する強い確信は持てているはず。明日は横浜FC戦の形を崩すことなく戦う可能性が高いものと思われます。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     青山  川辺

ハイネル           柏

    ドグ    森島

      ペレイラ

SUB:林、井林、藤井、柴崎、東、浅野、永井
 開幕前の順位予想を見ると広島を7〜9位に予想している解説者が多いのですが、それは今季の補強が地味に見えているからでしょう。世代交代を進めながらポゼッションサッカーに転換した2019年からの積み上げを考えれば、今季のサンフレッチェはここ数年ではもっとも期待できるはず。まずは明日の開幕戦で勝利して、良いスタートを切って欲しいと思います。
<20.2.21> サンフレッチェのホームゲームが行われるエディオンスタジアム広島へは様々なアクセス方法がありますが、その中で事前予約が必要なのが広島駅、廿日市ゆめタウンとの往復直行バスと駐車場です。まず広島駅と廿日市ゆめタウンからの直行バスは往復大人1,600円、子供800円。キックオフ3時間前と1時間15分前に出発して、試合終了30分後までに乗車して出発地点に戻ってきます。いずれも申し込み〆切は試合日の2日前の午後5時までとなっています。明後日の開幕戦のバスツアーの催行は確定していて今朝の時点で残席もありますが、廿日市を1時間15分前に出る便は残り少なくなっています。お申し込み、お問い合わせは西鉄旅行のホームページから、今日の5時までにどうぞ。
 一方駐車場ですが、利用のためには公式ホームページからの予約が必要です。鹿島戦は今朝の段階で全部が満車になっていますので、予約ができなかった方は公共交通機関でご来場下さい。
<20.2.20> 先日発売されたばかりの「紫熊倶楽部」3月号(Vol. 265)の表紙は「新旧7番」の野津田選手と茶島選手。そしてインタビュー記事もこの2人が取り上げられています。まず野津田選手は「苦悩。そして僕は、取り戻す」と言うタイトルで、プロ入り後初めてノーゴールに終わった2019年を振り返っています。シーズン終了後には「確かに、移籍を考えなくはなかった...広島に残ると決めた時には驚いた人も多かった」のだそうですが、「絶対にこの悔しさを今年に繋げたい。生かさないといけない。それしかない」と広島でのプレーを選択した野津田選手。「どんな時でも全力でやるのが当たり前、と言う広島の文化で育った」彼の、公式戦での活躍をぜひ見たい、と思います。一方、千葉での2年間の武者修行を終えて広島に戻ってきた茶島選手もまた、「僕は広島でプレーするべき選手」だと言う強い気持ちを持って復帰してきたとのこと。エスナイデル監督の下で学ぶことも多かったそうですが、それでも広島に戻ってくる決断に迷いは無かったとのこと。「とにかく試合に出て、チームに貢献したい」と熱い思いを語っています。
 この2つの記事に先立つトップ記事は、今季から伝統の背番号8と10を背負うことになった川辺選手と森島選手を、広島の「レジェンド」たちと比較しながら今シーズンに向けての期待を書いています。「サンフレッチェを支える人々」で取り上げられているのは、事業本部副本部長と営業部部長を兼ねる久保雅義氏。サンフレッチェ広島と言うクラブが培ってきた伝統を引き継ぎながら、どのように営業を進めていくかと言うビジョンを語っています。
 「READER'S AREA」を挟んで後ろのカラーページは、今年のキャンプのレポート。続いて林卓人選手とドウグラス・ヴィエイラ選手の現状と今季に向けての展望を書いています。「掛本智子のFACE TO FACE」で取り上げられているのは鮎川選手の「両親への感謝の想い」。今季の補強のまとめと宮崎キャンプ応援ツアーのレポート、今季の日程、福袋に当たったサポーターの特別な体験の記事が続きます。そして「SIGMA CALENDAR」と「紫熊短信」を挟んで、最後の「連載・サンフレッチェレディース/SPL∞ASHに懸けた青春」では永尾梨央さんを取り上げています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は税抜きで360円。ホームゲーム会場、V-POINT、広島市内大手書店、東京銀座の広島県のアンテナショップtau等で販売中です。また通販はe-VPOINTからどうぞ。
<20.2.19> 中日スポーツに城福監督の開幕直前インタビューが掲載されています。それにょると昨年の戦いについては「僕の中では2018年からつながっているという思いが大きくあります」と答えています。「最も称賛されない2位」だった2018年シーズンでACLの出場権を勝ち取り、初戦の広州恒大戦での敗戦でメディアからの強い批判を受けながらも若手中心で戦い、それによって大胆な世代交代ができたこと。それは「格差が広がったこの時代」にあって、「ここから先、このクラブらしさでタイトルを目指すということを考えたら、若返りを図ることしか僕の中では方法がなかった。だからこそ、リスクを承知でそこにトライした。その1年だった」と振り返りました。そして今季に向けては「積み上げてきたものを開幕から継続できる」と言うアドバンテージを生かして、プラスアルファを目指して行くとのこと。そしてその中でも選手たちを公平に見ながら、「やれている選手を使うと言う軸だけは外さないように」選手を起用して行く、と語っています。「今のサッカーの変化、そのトレンドを理解して、自分を変えていかないといけないところがあるのと、もうひとつは変わらないものがあるんですよ。その両面を持ち続けないと監督業はやれないなと思って」いる、と言う城福監督。監督自身が成長することも含めてチーム全体が成長できれば、成績は自ずからついてくるに違いありません。
<20.2.18> 昨日IPU環太平洋大学との練習試合が45分×2+30分で行われ、9-0で勝ちました。メンバーは不明で、得点は1本目の10分に松本大、2本目の2分に浅野、12分に松本泰、14分に永井、32分に茶島、39分にエゼキエウ、3本目の22分に松本泰、26分に鮎川、3本目の30+2分に野津田でした。
<20.2.17> 昨日アウェイで行われたYBCルヴァンカップグループステージ第1節で、サンフレッチェは横浜FCに2-0で勝って幸先の良いスタートを切りました。
 先発メンバーは岡山との練習試合の1本目と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     青山  川辺

ハイネル           柏(→浅野79分)
(→藤井87分)
    ドグ    森島(→東70分)

      ペレイラ

SUB:林、井林、柴崎、永井
 対する横浜FCは、GK:六反、DF:マギーニョ、田代、小林、武田(→志知23分)、MF:瀬古、手塚、斎藤功、中山(→斉藤光66分)、松尾、FW:一美(→イバ76分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはやや落ち着かない展開だったものの、5分頃からは広島がペースを握ります。そして6分にはハイネルがシュートしたもののDFがブロック。8分には大迫のフィードから森島がシュートを放ちましたがGKの好セーブに防がれます。また12分にはFKからレアンドロ・ペレイラがヘッドで狙いましたがGKにキャッチされます。逆に9分には斎藤功にフリーで打たれましたが、大迫が好反応で弾きます。一進一退の流れが続く中の前半24分、柏のスルーパスで左サイドの「ポケット」に抜け出した森島のクロスを逆サイドに上がっていたハイネルが折り返すと、中央に詰めていたドウグラス・ヴィエイラが頭で押し込んで広島が先制点を奪いました。
 その後は横浜にボールを持たれても前線には入れさせず、危なかったのは44分にマギーニョに突破されたシーンぐらい。広島はプレスをかけられても落ち着いて対応し、ゲームをコントロールします。そして前半アディショナルタイムにCKをドウグラス・ヴィエイラがヘッドで狙ったものの六反にぎりぎりで弾かれる、と言うシーンも作って、1点リードでハーフタイムを迎えました。
 広島は後半立ち上がりは再び高い位置からのプレスを敢行して追加点を狙いに行きます。そして後半1分、相手のDFラインでのパス回しを森島が狙ってボールを奪うと前線にスルーパス。走り込んだレアンドロ・ペレイラがGKの逆を突いてニアサイドに打ち込んで、リードを2点に広げました。
 その後は横浜が攻め込むシーンもあったものの広島守備陣がはね返し、連動したプレスで横浜に自由を与えません。また安定したパス回しで奪いどころを与えず、後半27分にはドウグラス・ヴィエイラのパスを受けた東がシュートしましたがブロック。38分には浅野が快足を飛ばして左サイドを抜け出して、クロスにレアンドロ・ペレイラが合わせましたが惜しくも枠を捉えることができません。最後はイバにシュートを許したものの枠を外れて、2点のリードを保ったままで試合をクローズしました。
 試合後に城福監督は「内容については、まずは失点ゼロで抑えられたこと」として「我々のチームにベースになっている」と言う守備の厳しさを貫くことができたことを評価しました。また攻撃面に関しては「ボールをつなぎながら崩すところ、ショートカウンターで点を取るところは昨年からずっとやってきているが、ある程度は形は見せられた」と語りました。これに対して横浜FCの下平監督は「目に見えない圧というか、単純にアプローチやプレッシャーのスピードが違うし、レベルが違うと感じました」と語り、J1相手に初めて戦った選手たちの経験不足を敗因に挙げました。試合全体としては、昨年から継続して積み上げてきた広島と、新戦力を加えて「J1仕様」のチームを作りつつある横浜FCの成熟度の違いが出た感じ。サンフのこのメンバーが揃っていれば、そう大崩れはしないのではないか、と思われる内容でした。ボール支配率の割にはシュートが少ないなどまだまだ課題はあるものの、まずは上々のスタートを切ることができた、と言えそうです。

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ゲキサカ  戦評  森島が2発演出  藤井が途中出場デビュー
日刊スポーツ  スコア詳細  広島2発快勝
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  ルヴァン杯Cグループ  斉藤光毅の貪欲な向上心
<20.2.16> 中国新聞によると今日は「鹿島とのリーグ開幕戦をにらんでベストメンバーで臨む」とのこと。また特別指定選手の承認を受けたばかりの藤井がメンバー入りしたそうです。「新しい年のJリーグ第1節ではなく、昨年から続く第35節だと言う積み上げの意識」で戦うサンフレッチェが、昨年よりもレベルアップした姿を見せてくれるかどうか、注目したいと思います。
 今日の試合会場はニッパツ三ツ沢球技場で午後2時キックオフ。メインスタンド指定席以外の当日券は11時から販売予定だとのことです。テレビ放送はスカパー!ch580とCS800で生放送の予定で、今日はそれを見ながらブログでの速報を行います。スタジアムに行けない&スカパーを見れない方はぜひご覧下さい。
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