3/8〜3/14のSANFRECCE Diary


<20.3.14> サンフレッチェは昨日、吉田サッカー公園をはじめ全ての場所で行う練習を一般公開しない、と発表しました。これは練習見学に来場するサポーター同士での感染や拡散を防止することが目的。期間は「当面の間」で、感染拡大がある程度集束するまでになるものと思われます。
 WHOが「パンデミック」と宣言し、世界的に感染拡大が続いている新型コロナウイルス。ヨーロッパやアメリカなどで急激な拡大が始まっている一方で日本国内の感染者数の伸びはさほどでも無いことを考えると、これまでの国内の対策が功を奏している、と考えても良いと思います。従ってここで手を緩めず更に感染を防ぐ手だてを打つことは需要です。屋外で、しかもサポーターが密集するわけでもない練習見学をやらないことにどれだけの意味があるのか分かりませんが、クラブとしての判断は理解できます。
 ただその一方で、リーグ戦の中止や練習非公開によってサポーターとサンフレッチェとの繋がりが薄くなってしまう、と言うことには留意すべきだと思います。このような事態が長期化すれば、ファンやサポーターの興味や関心がサンフレッチェやサッカーから離れてしまうのは必然。このままでは開幕に向けて盛り上がったライト層の関心だけでなく、コア層までが興味を失ってしまうような気がしてなりません。報道によると清水は「多くのファンの方に情報を発信できれば」と言う思いから、藤枝との練習試合を公式インスタグラムでライブ配信することを決めたそうです。サンフレッチェには今こそネットの力を活用して、選手たちの姿をサポーターに伝えて欲しいもの。少なくとも練習試合のモバイルサイトでの速報さえやらない、と言う後ろ向きの態度は止めて欲しいものです。
<20.3.13> Jリーグは昨日、3/18〜29に予定されていた全ての公式戦の開催を延期する、と発表しました。代替開催日およびチケットの取り扱いについては未定で、当面は4/3のJ1リーグ戦第7節からの再開を目指すことになります。
 ところで一昨日、Jリーグは日本野球機構と合同で「第3回新型コロナウイルス対策連絡会議」を開催し、専門家チームからの「提言」を受けています。Jリーグ公式サイトによるとこの提言には「基本方針」「対策を考える上での重要事項」「選手・関係者への対応」「観客の皆様への対応」「応援団、サポーターとの連携・協力」「観客の入場を前提とした試合開催について」の6つの項目が盛り込まれていて、重要な基本方針として「発熱・咳・倦怠感などの症状を認めたら休む勇気を持つこと」を選手・コーチ・監督・スタッフだけでなく観客にも求めています。そして観客の感染リスクを減らすためには「ジェット風船応援」や「肩組み、飛び跳ねなど集団での動きの伴う応援」「ビッグフラッグ応援」など感染リスクが高い行為は規制される可能性が高く、スタジアム内での飲み物の販売も規制されることになるとのことです。いずれにせよ「ゼロリスクは無い中で、どれだけリスクを下げていくかが非常に重要なポイント」だと言うことで、単に流行の集束を待つだけでなく、感染を防ぐ手だてをどれだけ打つか、がリーグ戦再開に向けてのキーポイントになりそうです。
<20.3.12> 昨日岡山との45分×4の練習試合を行い、1-1で引き分けに終わりました。モバイルサイトによると主力組が出場した1本目は、扁桃腺炎に罹ったと言う森島に代わってエゼキエウがトップ下に入り、21分には柏のパスからポスト直撃のシュートを放つなど良い動きを見せていたそうです。そして33分には佐々木のスルーパスでハイネルが抜け出し、クロスにレアンドロ・ペレイラが合わせて先制点を奪いました。しかし42分にセットプレーからイ・ヨンジェに決められて同点に追いつかれ、1-1で45分を終了しました。林がゴールマウスに立った2本目は12分にPKを与えたものの林がストップ。その後は広島が押しまくり、27分には永井が相手のバックパスを奪ってGKに倒されPKを得たそうです。しかしこちらもポープ・ウイリアムに止められ、その後も永井は何度もチャンスを得たものの決めきれずに終わります。更に3本目、4本目もチャンスの山を築いたものの決めきれず、そのまま試合終了となりました。チャンスを作りながら決めきれない、と言うのはサッカーには良くあることで、課題が出たとも言えますが、中国新聞によると城福監督は「精神的に難しい試合。一方的に押し込みながらFK1本から追いつかれた展開はいい反省材料」と前向きに語っていたとのことです。
<20.3.11> 中国新聞によると昨日は公式戦の中断期間延長を受けて、仙田社長がJリーグとクラブとの協議内容や、4月に再開した場合の日程等について説明したそうです。城福監督によると「ここから2ヶ月ほどのスケジュールを見るとチームとして調整できる時がいつあるのか。それほどの過密日程になる」とのこと。従って再開までの間にどれだけチームとしての準備ができているか、が「今季の順位を決める」と語っています。これまでは3/18の再開に向けて「二つのヤマをつくっていた」そうですが、今日の岡山との練習試合の後に2日間のオフを入れて、再びチーム全体の調子を上げて行くことになりそうです。
<20.3.10> Jリーグは昨日、18日に予定していたリーグ戦再開を延期して、4月3日を目指すことを明らかにしました。昨日は日本野球機構とJリーグが共同で設立した「第2回新型コロナウイルス対策連絡会議」が開催されて専門家チームから延期の答申を受けており、プロ野球も3/20の開幕を断念していることを考えると止むを得ない判断だと言えるでしょう。村井チェアマンは記者団との会見の中で、4/3に再開できれば東京五輪の期間や国際Aマッチデーに試合日を設定しなくても34節を消化できる、と語っていますが、逆に言えばそこで再開できなければ苦しい日程にならざるを得なくなる、と言うことでしょう。ルヴァンカップについては「4月から例年通りの大会方式で行う」と語っていますが、もし4/3の再開も難しいことになれば、ルヴァンカップを縮小してリーグ戦を優先することになる可能性もありそうです。
<20.3.9> サッカーダイジェストWebで、「TMとは言えJ2相手に10得点!」と言うタイトルで、紫熊倶楽部の中野和也編集長がサンフレッチェの現状についての記事を書いています。順調な仕上がりでシーズン開幕を迎え、ルヴァンカップとリーグの初戦にいずれも複数得点・無失点と最高のスタートを切ったサンフレッチェにとっては「肩透かし」となった中断ですが、そこで重要なのは「休養をどう入れるか」だとのこと。開幕に向けて上げてきたコンディションをずっと保っておくことは無理なので、中断中にどうコントロールするかがポイントだそうです。そして「特に難しいのは、公式戦に出場していない選手たち」と言う池田コーチの危惧は、もしかしたら杞憂に過ぎないかも知れない、とのこと。山口との練習試合で挙げた10点のうち8点が「控え組」のものだったと言うところに、チーム全体としての前向きの雰囲気が感じらるのだそうです。リーグ中断によって「勢い」が削がれたのは残念ですが、サンフレッチェのスタッフと選手たちはそれをポジティブに捉えて、より強いチームになって再開を迎えるに違いありません。
<20.3.8> 日本サッカー協会は6日、U-23日本代表の国際親善試合の中止を発表しました。これは3/27に京都で開催予定だったU-23南アフリカ戦と、3/30に福岡で開催予定だったU-23コートジボワール戦。新型コロナウイルスの感染拡大から南アフリカのサッカー協会が派遣を渋っている、と言う報道は以前から出ていましたが、それ以外に国内の状況も考えてのことだと思われます。東京五輪に向けて、フル代表の監督と兼任しながらU-23代表のチーム作りを進めてきた森保監督ですが、この2試合にA代表を兼ねる選手や欧州組を招集していよいよ本格的なチーム作りを進めよう、と思っていたはず。そのための貴重な機会が失われたことで、大幅な軌道修正を強いられることになりそうです。
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