7/5〜7/11のSANFRECCE Diary


<20.7.11> 明日はJ1リーグ戦第4節。サンフレッチェはアウェイでサガン鳥栖と対戦します。
 フェルナンド・トーレスらビッグネームを獲得してタイトルを狙いに行っていた鳥栖でしたが、成績は上がらず最終節でJ1残留を決める、と言う苦しいシーズンを送りました。そして今季は経営危機もあって方針を転換し、若手中心のチームに切り替えようとしています。今季のこれまでの戦績は次の通り。
L1H ●0-3 札幌  【札】ジェイ、福森、鈴木
1A △0-0 川崎F
2A ●0-2 大分  【分】田中2
3H ●0-1 神戸  【神】ドウグラス
 前節は神戸相手に一進一退の戦いで終盤まで0-0で行きましたが、イニエスタの芸術的なパスをドウグラスにジャンピングボレーで決められ敗れています。ここまで公式戦4試合を戦って得点無しと深刻な得点力不足に陥っている鳥栖。明日は久々にサポーターの前で戦えるだけに、まずは得点を取って勢いに乗りたいと言う気持ちで戦いを挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、先発を1人入れ替えただけで戦った大分戦は途中から運動量が落ちたことを考えると、ある程度選手を入れ替えてくる可能性が高そうです。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     柴崎  川辺

茶島            浅野

  エゼキエウ    東

       永井

SUB:林、井林、ハイネル、ドウグラス・ヴィエイラ、藤井、森島、レアンドロ・ペレイラ
 昨年全試合に出場した柏が負傷し、出場停止の1試合を除いて全試合フル出場だった野上が足を攣って途中交代を余儀なくされたところを見ても、夏場の連戦は予想していた以上に選手の身体に負担をかけるのは間違いないところ。明日はベンチ入りメンバーも早め、早めに準備して、全員の力で厳しい試合を乗り切って欲しいと思います。
<20.7.10> プレスリリースによると、今年は8/9(日)に行われる湘南戦をピースマッチとして開催することになりました。このピースマッチは広島が被爆地で活動するクラブチームとして、サッカーを通じて核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた発信を行って行くもので、一昨年の長崎戦、昨年の札幌戦に続いて3回目となります。これまでは「平和祈念ユニフォーム」を用意してプレーしていましたが、今季は新型コロナウイルスの影響で平和祈念ユニフォームの生産は行わず、今季の1stレプリカに「86 HIROSHIMA」の番号加工をしたものを期間限定で販売するとのこと。価格は大人用が税込で14,300円、ボーイズが9,900円、番号加工代が4,620円。受付期間は明日の10時から7/19(日)までで、e-VPOINT限定となります。売り上げの一部は原爆ドーム保存事業等基金に寄付するとのことですので、ぜひご協力下さい。
<20.7.9> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第3節大分戦は、前半のうちに先制点を奪ったものの終盤に逆転を喫し、首位から転落しました。
 柏に代わって浅野が先発した以外は前節と同じ先発メンバーで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   野上  荒木 佐々木
   (→井林78分)
     青山  川辺
     (→柴崎78分)
ハイネル          浅野(→藤井63分)
(→茶島83分)
    ドグ    森島(→東63分)

      ペレイラ

SUB:林、永井
 対する大分は、GK:高木、DF:三竿、鈴木、岩田、MF:小林、町田(→香川41分)、田中(→高澤83分)、長谷川、井上(→小出74分)、FW:渡(→三平74分)、伊佐(→知念HT)、と言うメンバーでした。立ち上がりからペースをつかんだのは広島で、浅野や川辺がサイドのスペースを突いてチャンスを作ります。そして前半9分、ドウグラス・ヴィエイラが高い位置でボールを奪いに行くとこぼれ球を拾ったレアンドロ・ペレイラがそのままペナルティエリアへ。右足を振り抜くとボールはGKの指先をかすめてゴールに飛び込み、レアンドロ・ペレイラの3試合連続ゴールで広島が先制点を奪いました。
 この後も広島がチャンスを作り、17分にはショートコーナーのこぼれをレアンドロ・ペレイラが狙います。しかし飲水タイムの中断を経ると流れが変わり、大分のチャンスが増えて行きます。27分には田中の左サイドの突破から町田のシュートを許しましたが野上がブロック。34分には岩田にミドルを打たれたもののDFが身体を入れて守り、37分には田中のシュートやセットプレーで広島ゴールに迫ります。45分には渡にシュートを打たれたものの大迫が抑えて、広島がリードを守ったままハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると大分はワントップを入れ替えて打開を図ります。それに対して広島は高い位置からの守備でボールを奪い、追加点を狙いにいきます。3分にはショートコーナーから野上がヘッドで狙いましたが枠外。7分には川辺のパスをレアンドロ・ペレイラが打ちましたがブロックされます。続いて8分にはドウグラス・ヴィエイラがシュートしたもののGKに防がれ、9分のシュートは枠外に外れます。また14分には森島がミドルを放ったものの枠を捉える事ができず、15分の川辺のシュートもDFに防がれます。大分も徐々にチャンスを増やして行って、5分には井上に決定的なシュートを許しましたが大迫がナイスセーブ。13分の田中のシュートも大迫が防ぎます。東と藤井を投入して追加点を狙いにいく城福監督。そして後半25分にはパスで左右に揺さぶってハイネルが強烈なシュートを放ちましたが、バーに当たって下に弾んだボールは外に跳ねてしまいます。更に29分には川辺が良い形でシュートしたものの枠を捉える事ができません。両チームともに選手を入れ替えながら最後の攻防を繰り広げる中の後半39分、三竿が左サイドからロングクロスを送ります。大迫は前に出て弾こうとしたものの及ばず、高澤にバックヘッドで流し込まれて同点。更に後半アディショナルタイムには大迫が投げたボールを相手に奪われ、高い位置まで持ち込んだ香川のクロスを三平に決められて大分が勝ち越し。広島も最後の力を振り絞って攻めに行ったもののシュートにも行けず、悔しい終了のホイッスルとなりました。
 この試合の直接の敗因は、大迫のミスだったと言うのは言わざるをえないでしょう。ゴール前に放り込まれたボールに対して、GKが飛び出したら最低でも触らなければならないのが鉄則。1点目の三竿のクロスも高澤のヘッドも素晴らしかったのは確かですが、ミスには違いありません。また2点目はスローしたボールを相手に渡してしまっただけでなく、その後の守備のオーガナイズも悪く簡単に三平に決められてしまったわけで、大迫だけでなく守備陣全体のミスだと言わざるをえません。ここまでJ1チームで唯一無失点を続けてきたサンフレッチェでしたが、まだまだ突き詰めるべきところはある、と言うことを思い知らされた試合だったと言えるでしょう。
 ただ敗因はこの2つの失点シーンだけではなく、そこに至るまでの過程が問題だったように思います。得点シーンに代表されるように序盤は狙いどおりの高い位置からのプレスが効いて主導権を握れたものの、前半の後半になると運動量が落ちて押し込まれるシーンが増えました。一方後半は多彩なパスワークで相手を崩すシーンが多かったものの、今度はシュートの正確性を欠いて追加点を奪うことができず。終盤は全体的に足が止まり気味で、選手交代も功を奏すことはありませんでした。真夏の連戦を戦う中で、どのように90分をデザインするか。選手を入れ替えながら、どのようにチームとしての連動性を保ちつつ戦うのか。今後の戦いに向けて、課題を突きつけられた試合だったと言えるのではないでしょうか。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  大分公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細  戦評
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  戦評  大迫敬介の積極性が招いた2失点
Football LAB
<20.7.8> 中国新聞によると、負傷した柏に代わって右WBには浅野か藤井が起用される見込みだとのことです。開幕から3連勝となれば城福監督1年目の2018年以来で、3試合連続無失点で終えればJ1ではクラブ史上初。良い守備から良い攻撃に繋げる戦い方で、5ヶ月ぶりのホームゲームに勝利して欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時キックオフ。試合中継はDAZNのみとなっています。今日もブログで速報する予定ですので、DAZNを見れない方はそちらをどうぞ。
<20.7.8> 神戸戦で途中退場した柏選手は一昨日広島県内の病院で検査を受け、右大腿二頭筋筋損傷で全治4〜6週間と診断されました。
<20.7.7> 明日はJ1リーグ戦第3節。サンフレッチェはホームに大分を迎えて戦います。
 6シーズンぶりにJ1を戦った昨シーズンは、序盤は片野坂監督のパスサッカーで旋風を巻き起こし、終盤は粘り強い守備で勝点を積み重ねて9位でフィニッシュしました。そして今季は知念、渡らを補強して、昨年以上の成績を目指してチーム作りを進めてきています。今季のここまでの戦績は次の通り。
L1A ●0-1 湘南  【湘】梅崎
1A ●0-1 C大阪 【C】ブルーノ・メンデス
2H ○2-0 鳥栖  【分】田中2
 九州ダービーとなった前節鳥栖戦は一進一退の展開となりましたが、後半途中から投入された田中達也が2ゴールを決めて今季初の勝点3を取っています。降格がない今年は結果にこだわるよりも自分たちのサッカーを貫いて来るはず。明日も大分らしいサッカーで、勝利を狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節途中退場となった柏はまだ診断結果は出ていないものの、城福監督は1ヶ月以上の離脱を覚悟しているとのこと。明日は相手の右サイドとの相性も考えつつ、浅野か藤井を起用することになりそうです。と言うことでメンバー予想は次の通り。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     青山  川辺

ハイネル          浅野

    ドグ    森島

      ペレイラ

SUB:林、井林、清水、藤井、柴崎、東、エゼキエウ
 前節は神戸に快勝したものの課題を残したサンフレッチェ。明日は内容的にも相手を上回って、勝点3を積み重ねて欲しいと思います。
<20.7.6> 再開後初めての観客を入れてのホームゲームとなる、7/18の第5節C大阪戦のチケット販売方法が発表されています。販売方法はJリーグチケット限定で、紙のチケットはなし。当日券もJリーグチケット限定で、現地販売はありません。販売開始は7/11(土)の午前11時からですが、シーズンパスを寄付した方限定で、寄付者本人の1枚のみ購入可能です。またサンフレッチェクラブ会員先行販売は7/12(日)の午前11時から7/13(月)の午後11時59分で、購入可能なのは4枚まで。そして一般販売は7/14(火)の午前11時からとなっています。一般のチケット価格はメインSS指定席が5,400円、メインS指定席が4,300円、バックスタンドの大人が2,700円、小中高が1,000円、車イス席が2,200円。シーズンパスを寄付した方は25%、サンフレッチェクラブ会員先行割引は20%、通常割引は10%です。詳細はサンフレッチェのオフィシャルホームページをご覧ください。
 因みに7/12(日)に行われるアウェイの鳥栖戦のチケットの一般販売は7/11(土)の12時からで、サガン鳥栖チケットの即時決済のみとなっています。アウェイサポーターの遠征は推奨されていませんが、お近くにお住まいのサンフレッチェサポーターの方がおられたらぜひどうぞ。
<20.7.5> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第2節は、神戸を3-0で下して絶好の再スタートを切りました。
 先発メンバーは中断前の鹿島戦と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     青山  川辺
     (→柴崎86分)
ハイネル           柏(→浅野20分→藤井86分)

    ドグ    森島
    (→東61分)
      ペレイラ

SUB:林、井林、エゼキエウ
 対する神戸は、GK:飯倉、DF:ダンクレー、大崎、渡部(→小川55分)、MF:西(→藤谷87分)、サンペール(→田中65分)、イニエスタ、山口、酒井、FW:古橋、ドウグラス(→藤本87分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはイニエスタを中心にボールを回す神戸。しかしファーストシュートは広島で、6分に青山のパスを受けたレアンドロ・ペレイラが遠目から狙います。また8分にはセットプレーから野上が頭に当てましたが惜しくも枠を外れます。逆に15分にはドウグラスに抜け出されてサンペールにフリーで打たれましたが、シュートミスに助けられます。太もも裏を痛めた柏に代えて浅野を投入する広島。その直後には川辺のパスをレアンドロ・ペレイラが打ちましたがGKが反応します。そして前半34分、森島のCKをハイネルが頭で落とすと、レアンドロ・ペレイラがヒールでゴールに流し込んで広島が先制点を奪いました。
 その後は神戸が攻撃の圧力を強めてきたものの、広島は高い集中力で跳ね返します。前半の終盤はイニエスタが裏を狙い、また何度も前線まで進出してきたものの決定的なシーンは作らせず、1点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりは神戸が攻め込んできましたが、広島はブロックを作って跳ね返します。そして後半2分、左サイドでパスを繋いで中央の川辺がDFラインの裏へのスルーパス。ここに右から走り込んだ浅野が決めて、リードを2点に広げました。
 2点のビハインドを追いつくべく、前線の人数を増やして攻勢に出る神戸。広島は全員が自陣に戻ってブロックを作り、神戸にスペースを与えません。後半20分にはドウグラスがFKから狙ってきましたが大迫が好反応でセーブ。30分には西の突破から山口に打たれましたが枠外に外れます。31分と32分にはイニエスタにシュートを許しましたが集中力高く跳ね返します。そして後半35分、青山が奪ったボールを東が持ち出して右のスペースへのパス。これをレアンドロ・ペレイラがコースを狙ったシュートを決めて、リードを3点に広げます。そしてその後は選手を入れ替えつつ守りを固め、45分の田中のシュートも大迫が防いでそのまま逃げ切りました。
 昨年11月以来負けが無く、天皇杯とスーパーカップを取るなど好調を維持していた神戸は、能力の高い選手たちがその力を発揮していたのは確かだったと思います。実際に神戸のボール保持率は60&以上で、広島は前から取りに行ってもなかなか奪うことができませんでした。城福監督も試合後に「もう少し押し込みたかったし、自分たちのボールを持っている時間を増やしたかった」と語っていて、課題が残ったと言っています。ただ、試合全体を見れば広島が勝つべくして勝った、と言う印象。守備ではほとんどペナルティエリアに入らせず、西やイニエスタが突破を狙ってきてもぎりぎりで身体を投げ出してシュートを打たせませんでした。一方攻撃ではシュート9本と相手の半分程度に終わりましたが、その多くは決定的なチャンスでした。特に2点目と3点目は高い位置でボールを奪って素早いパス回しから相手ゴールを陥れる形で、ほぼ狙い通りと言って良いものでした。今シーズンは公式戦2連勝と上々の立ち上がりだった広島ですが、4ヶ月の中断をうまく乗り切って開幕時に近いコンディションで再開を迎えることができた、と言って良いのではないでしょうか。
 一方気になるのは、先発で出た柏が負傷で途中退場したこと。倒れ方を見た限りではハムストリングの肉離れではないか、と言う感じで、1ヶ月程度は離脱することになるかも知れません。この試合では交代で入った浅野がJ1初ゴールの結果を残しましたが、西に何度も突破されるなど守備面での不安を見せたのも確か。今後過密日程を乗り切るためには、「控え組」も含めた全選手がよりレベルアップしなければなりません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  神戸公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細  戦評  城福監督  浅野  イニエスタ1  イニエスタ2
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  戦評  3発快勝も指揮官は厳しい表情  浅野雄也は重要なピースとなりえるか
Football LAB
SANFRECCE Diaryトップページに戻る