8/16〜8/22のSANFRECCE Diary


<20.8.22> 明日はJ1リーグ戦第12節。サンフレッチェはアウェイで横浜FMと戦います。
 ハイライン・ハイプレスの戦術が機能して、昨年は15年ぶり4度目のリーグ優勝を果たした横浜FM。ポステゴグルー監督3年目の今季は「継続と進化」で連覇を目指す陣容を整えました。しかし相手チームに研究されたこともあってなかなか波に乗ることができず、現在のところ広島と同勝点の14で順位は9位となっています。これまでの公式戦の戦績は次の通り。
ACL1 ○2-1 全北  【横】遠藤、OG、【全】チョ・ギュソン
ACL2 ○4-0 シドニー【横】オナイウ2、仲川2
1H ●1-2 G大阪 【横】マルコス・ジュニオール、【G】倉田、矢島
2A △0-0 浦和
3H ○3-2 湘南  【横】天野2、オナイウ、【湘】中川、鈴木
4H ●1-3 FC東京 【横】遠藤、【東】ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ2
5A ●2-4 鹿島  【横】マルコス・ジュニオール2、【鹿】上田2、エヴェラウド、白崎
6H ○4-0 横浜FC 【M】OG、マルコス・ジュニオール、遠藤、エジガル・ジュニオ
7A ●3-1 札幌  【横】天野、【札】駒井、荒野、金子
8A ○1-0 仙台  【横】マルコス・ジュニオール
9H △1-1 柏   【横】オナイウ、【柏】オルンガ
10A ●0-1 大分  【分】田中
11A ○4-3 清水  【横】ジュニオール・サントス2、前田、渡辺
 前節はこの夏に加入したばかりのジュニオール・サントスが初めて先発で起用されると、その個人能力を生かして2得点。同じく今夏に加入したばかりの前田と共にチームを勝利に導きました。新戦力を加えて追撃体制を整えた横浜FMは、今季初の連勝で川崎Fの追い上げを開始したい、と広島を待ちかまえているのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、真夏の連戦と言うことを考えると、明日も先発を何人か入れ替えて戦う可能性が高そうです。と言うことでメンバー予想は難しいのですが、例えば次のような布陣はどうでしょうか?
       大迫

   野上  荒木 佐々木

    ハイネル 川辺

茶島            藤井

   森島      東

      ペレイラ

SUB:林、井林、青山、柏、浅野、エゼキエウ、ドウグラス・ヴィエイラ
 前節3ゴールを挙げて「ゴール欠乏症」を脱したサンフレッチェとしては、次節もその勢いを持って臨みたいところ。横浜FMとの「ハイプレス対決」を制して、今度こそ勝点3を取って欲しいと思います。
<20.8.21> サンフレッチェは昨日、松本泰志選手が福岡に期限付き移籍する、と発表しました。2017年に昌平高から広島入りした松本泰は、昨年はシーズン開幕からボランチのレギュラーとして活躍し、序盤のチームの躍進に貢献しました。そして5月にはコパ・アメリカに参加する日本代表に選出されましたが、そこから運命が暗転。日本代表では出場機会がなかっただけでなく、チームでもポジションを失い、代表遠征後のリーグ戦の出場はわずかに2試合だけで、9月以降はベンチ入りも難しくなってしまいました。そして今季もここまで出場どころかベンチ入りもなく、ルヴァンカップも体調不良や試合中止のために出場機会をつかめないままとなっていました。高い技術を持っているだけでなく、コンスタントに13km以上の走行距離を記録するなど運動量が武器の彼が抜けるのはチームとしては痛いのですが、より出場機会を掴みやすいチームでプレーする方が彼自身の成長のためになるのは確か。16位に低迷する福岡を救って、成長して戻ってきて欲しいと思います。
<20.8.20> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第11節FC東京戦は、終了間際の川辺のゴールで追いついて連敗を阻止しました。
 城福監督はドウグラス・ヴィエイラと茶島を先発起用して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     川辺  青山(→ハイネル51分)

茶島             柏
(→藤井71分)
   浅野      森島(→柴崎82分)
   (→Lペレイラ51分)
       ドグ
       (→東71分)

SUB:林卓、井林
 対するFC東京は、GK:波多野、DF:中村、渡辺、森重、小川、MF:アルトゥール・シルバ、高萩、安部(→三田86分)、FW:永井(→内田HT)、ディアゴ・オリヴェイラ(→アダイウトン61分)、レアンドロ(→オマリ78分)、と言うメンバーでした。立ち上がりからパスを回して攻撃を構築しようとする広島に対して、FC東京は縦に速い攻撃で対抗します。ファーストシュートは広島で、前半12分に浅野がペナルティエリア内からシュートしましたがわずかに外れます。そして前半13分、CKの流れから左からのクロスを茶島が落とすと、野上が冷静にゴールを決めて先制点を奪いました。
 その後も広島はパスを回して追加点を狙いにいきます。そして16分には茶島のクロスに浅野が飛び込みましたがわずかに合いません。逆に前半18分、森重からのフィードをディエゴ・オリヴェイラが落としてレアンドロが抜け出し、クロスをディエゴ・オリヴェイラに決められてしまいます。更にその3分後には安部が後ろからのパスに触らずに前を向くと、そのままシュートを決められあっという間に逆転を許してしまいました。
 飲水タイムで落ちつきを取り戻した広島は、その後もボールを支配して東京を押し込みます。そして前半30分には森島のパスで抜け出した浅野がフリーでシュートしましたが枠外。35分には青山が強烈なミドルを放ちましたがGKが反応します。そして36分、CKの流れから浅野がクロスを送ると荒木がバックヘッドで流し込み、広島が同点に追いつきました。しかし44分、ペナルティアークのすぐ外で与えたFKをレアンドロに直接決められ、再びリードを許した形で前半を終えることになりました。
 後半の立ち上がりは東京の圧力に押されて押し込まれる時間が続きます。そこで城福監督はレアンドロ・ペレイラとハイネルを投入し、反撃を試みます。これに対して東京も低い位置にブロックを作り、速攻から追加点を奪いに行きます。12分には川辺のクロスからハイネルが決定的なシュートを打ちましたがGKが反応。19分にはハイネルのFKを波多野がこぼすと、これに佐々木が頭から飛び込みましたがクリアされます。飲水タイムを挟んで藤井と東を投入し、WBの左右を入れ替えたりしながら何とか攻め崩そうとする広島。東京は次々と守備的な選手を投入して逃げ切りを図ります。39分には東のシュートのこぼれを柏が押し込んだかに見えましたが、惜しくもオフサイドを取られます。そして5分と掲示されたアディショナルも終わろうとしていた時間帯にハイネルがロングフィード。これをレアンドロ・ペレイラが落とし、東からのパスをレアンドロ・ペレイラがシュートします。これはDFが触ってコースが変わったもののゴール前に詰めていた川辺が押し込み、土壇場で同点に追いついて勝点1ずつを分け合うことになりました。
 スタッツを見るとボール支配率は広島が59%と圧倒したものの、シュート数は広島の9本に対して東京は7本とほぼ互角。決定機の数は広島の方がやや多かったものの得点は3点ずつと言うことで、ほぼこの試合の内容を表していると言って良いでしょう。前節浦和戦でシュートを20本打ちながら無得点に終わった広島は、得点の確率を上げるために一工夫していた、と言う感じ。1点目も2点目もセットプレーの流れから攻め残っていたDFがゴールを決めたもので、いずれも練習を積み重ねて来た成果が出た、と言って良いのではないでしょうか。これに対してFC東京は「個の力」を最大限生かして点を取りに来ていて、3点とも相手の上手さに上回られてしまった、と言う失点でした。守備の堅さをベースに戦う広島とFC東京のスタイルを考えると「この対戦カードらしくない展開だった」(長谷川監督)と言えますが、お互いに攻撃の形を突き詰める中で、その成果が得点につながった試合だったと言えるかも知れません。
 その中で特に称賛したいのは、広島の選手たちの後半の頑張りです。後半の前半は東京が追加点を取りに来たところを冷静に対応して押し返すと、後半の後半はメンバーを変え、ポジションを変えながら何とか同点に追いつこうと諦めずに戦いました。とりわけFC東京が守備の選手を次々と投入して逃げ切りを図ってきたにも関わらず、それを打ち破って同点に追いついたのは最後まで足を止めずにゴールを狙い続けたおかげだった、と言えます。酷暑の連戦で身体的には厳しい中で、勝点を取るために必要なことを改めて確認した試合だった、と言えるのではないでしょうか。次節はまた中3日で、ディフェンディングチャンピオンの横浜FMとのアウェイゲームが待っています。少ない時間で良い準備をして、次の試合に臨んで欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  FC東京公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細  戦評  広島土壇場ドロー  安部
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  戦評
Football LAB
<20.8.19> 中国新聞によると、今日はレアンドロ・ペレイラとハイネルに代わってドウグラス・ヴィエイラと茶島が起用される可能性が高そう。横浜FC戦以来のドウグラス・ヴィエイラのワントップ起用で、シュートを20本打ちながらも無得点に終わった浦和戦の流れを変えて欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で午後7時キックオフ。観戦・来場にあたってのお願いやグルメ情報などについてはオフィシャルホームページをご覧ください。試合の中継は今日はDAZNのみで、ブログでの速報も予定していますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はご覧ください。
<20.8.18> 明日はJ1リーグ戦第11節。サンフレッチェはホームにFC東京を迎えます。
 昨年は第31節時点では首位に立っていたもののそこから2引き分けで横浜FMに逆転され、最終節にはその横浜FMに目の前で優勝を決められると言う悔しさにまみれたFC東京は、悲願のリーグ制覇に向けて今シーズンをスタートしました。そして開幕戦と再開初戦に勝って好スタートを切ったものの、橋本のロシアへの移籍もあってここ5試合は1勝3分け1敗とやや停滞しています。今季のこれまでの公式戦の戦績は次の通り。
ACL1 △1-1 蔚山  【東】ディエゴ・オリヴェイラ、【蔚】OG
ACL2 ○1-0 パース 【東】レアンドロ
1A ○3-1 清水  【東】ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロ、【清】ティーラシン
2A ○1-0 柏   【東】渡辺
3H ●0-4 川崎F 【川】大島、レアンドロ・ダミアン、長谷川2
4A ○3-1 横浜FM 【東】ディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ2、【横】遠藤
5H ○2-0 浦和  【東】ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン
6A △1-1 札幌  【東】室屋、【札】菅
7A △2-2 鹿島  【東】渡辺、森重、【鹿】エヴェラウド、土居
8H ●2-3 鳥栖  【東】レアンドロ、原、【鳥】石井、森下、趙
9A △0-0 C大阪
10H ○1-0 名古屋 【東】レアンドロ
 前節は名古屋との攻め合いとなりましたが粘り強い守備で1得点を守り抜き、この試合限りでハノーファーに移籍する室屋の花道を飾っています。ACLとルヴァンカップの影響で今週から11月末までずっと週2試合の「大連戦」(長谷川監督)が続くFC東京としては、各ポジションを入れ替えながら戦わなければならないものと思われます。明日は安定感を見せてきた4-1-2-3の布陣をベースに、手堅い戦い方で勝点を狙ってくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、前節ほぼ90分間にわたって攻め続けながら徒労に終わった選手たちの疲労が気になるところ。先発予想は浦和戦と同じにしておきますが、コンディションによっては何人か入れ替えてくる可能性もありそうです。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     川辺  青山

ハイネル           柏

   浅野      森島

      ペレイラ

SUB:林、井林、野津田、藤井、茶島、東、ドウグラス・ヴィエイラ
 このところ数試合はボール支配率を高めた戦い方ができているサンフレッチェですが、決定機は作っても得点が奪えていないことが気になるところ。明日も厳しい試合が予想されますが、チーム全員が心を一つにして勝利を手にして欲しいと思います。
<20.8.17> 明後日ホームで行われるFC東京戦のチケットは先週土曜日から一般販売が始まっています。最大入場可能者数はこれまで通り5,000人で、スタンドはメインスタンドとバックスタンドのみ。メインSS指定席は5,400円、メインS指定席は4,300円、バックスタンドの指定席とゾーン指定席はそれぞれ大人2,700円、小中高生1,000円となっています。またサンフレッチェクラブ会員は10%相当の割引が受けられます。今朝の段階でバックAゾーン指定席は完売していますが他の席はまだ余裕がありますので、お近くの方はぜひとも応援をお願いします。チケットのご購入はJリーグチケットからどうぞ。
<20.8.16> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第10節浦和戦は、終始攻め続けたもののPKで失った1点を取り返せずに0-1で敗れました。
 サンフレッチェの先発メンバーは前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   野上  荒木 佐々木

     川辺  青山(→野津田74分)

ハイネル           柏(→藤井64分)
(→茶島57分)
   浅野      森島
   (→東57分)
      ペレイラ
      (→ドグ74分)

SUB:林、井林
 対する浦和は名古屋戦から5人入れ替えて、GK:西川、DF:橋岡、デン、槙野、宇賀神(→青木89分)、MF:関根、柴戸、エヴェルトン、汰木(→岩波74分)、FW:武藤(→武富63分)、レオナルド(→杉本63分)、と言うメンバーでした。自陣に引いて守りを固めカウンターを狙う浦和に対して、広島は序盤からパスを回して攻撃します。そして3分には佐々木のパスで抜け出した柏のクロスをクリアされますが、ここから浦和のカウンターが発動。レオナルドのスルーパスで抜け出した汰木をハイネルが倒してしまい、PKを与えます。ボールをセットしたレオナルドは大迫の動きを見て逆方向に蹴り込み、早い時間帯に先制点を許してしまいました。
 これで完全に割り切った浦和は、全員が自陣に引いてブロックを作って守ります。広島は10分にレアンドロ・ペレイラがシュートしたのを手始めに、あの手この手で得点を奪おうとします。前半16分にはハイネルのクロスにレアンドロ・ペレイラが頭で合わせましたが、西川が間一髪でクリア。19分の川辺のシュートは枠外に外れ、20分には右サイドにオーバーラップした川辺のクロスのこぼれをレアンドロ・ペレイラがバイシクルで打ちましたが、これも西川に弾かれます。飲水タイム後も広島の攻勢が続き、浦和をピッチの1/3に押し込み攻め続けます。前半41分には右からのクロスのクリアが柏に当たり、ゴール方向に飛びましたがこれも西川が驚異的な反応でクリア。前半アディショナルタイムには森島のFKに荒木が合わせましたが枠外に外れ、1点のリードを許したままハーフタイムを迎えました。
 後半に入っても、「攻める広島」対「守る浦和」と言う展開が続きます。4分にはCKにハイネルが合わせましたが西川に止められ、ハイネルはこぼれ球に反応したものの枠を外れます。続いて10分には森島が強烈なミドルを放ちましたが枠を捉えることができません。茶島と東を投入してリズムを変えようとする城福監督。21分には茶島のクロスに東が頭を合わせましたがわずかに枠を外れます。飲水タイム後に城福監督は最後の交代カードを切って点を取りに行ったのに対して、大槻監督はDFの枚数を増やして守りを固めます。野津田は33分にミドルで狙いましたが枠外。39分にも野津田のシュートがブロックされ、直後のCKから川辺が打ちましたがヒットせず枠外に外れます。最後にはFKを野津田が直接狙ったものの曲りきらずに枠外に外れ、終了のホイッスルとともに肩を落とすしかありませんでした。
 前節の大量失点を受けて経験豊富な選手を起用し、守り重視で来た浦和。このような展開はある程度は予想されたものの、まさかここまで割り切って守ってくるとは思いませんでした。スタッツ(日刊スポーツ)によるとボール支配率は広島:浦和が64:36で、シュート数は20対3。浦和はカウンターを狙っていたものの成功したのは得点シーン以外は1回ぐらいで、ほとんどの場合は広島が速い切り替えで回収するか、あるいはDFラインが対応して奪うか遅らせるかしていました。一方の攻撃もショートパスの交換からの突破やサイドへのオーバーラップからのクロス、シンプルなクロスからのヘディング、そして相手を押し込んでバイタルを空けてからのミドルなど様々なバリエーションを見せて、まるでずっと攻撃練習をしていたかのような様相でした。城福監督は試合後に「最後に決められなかった自分たちがいけない。あれだけセットプレーもありながらネットを揺らせないのは反省したい」と語っていますが、セットプレーもいろいろなパターンでゴール一歩手前のところまで行っていたわけで、個々の精度を上げる以外には解決策は無いようにも思います。
 そんな中、敢えて敗因を挙げるとすれば開始早々の軽率なプレーでPKを与えたことに尽きます。カウンター狙いの浦和としてはスピードのある汰木を走らせてチャンスを作る、と言うのは狙っていた形のはずで、それを開始早々にやられてしまったのは守備陣の警戒心が足りなかった、と言わざるをえないでしょう。ボール支配率を高めて主導権を握って試合を進める、と言うのはここ数試合のサンフレッチェのテーマだったわけですが、ボールを支配した上で勝つためには何が必要か、を改めて学ぶ機会になったと言えるかも。中3日間隔で戦わなければならないFC東京戦と横浜FM戦は、一つの正念場になりそうな気がします。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  浦和公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  攻めに攻めた広島  4戦連発のレオナルド
日刊スポーツ  スコア詳細  戦評  城福監督  レオナルド  西川
サッカーダイジェストWeb  採点&寸評  戦評
Football LAB
SANFRECCE Diaryトップページに戻る