4/24〜4/30のSANFRECCE Diary


<22.4.30> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第10節清水戦は、2度勝ち越されたもののその度に追いついて引き分け。公式戦7戦無敗で4月を終えました。
 先発メンバーは磐田戦と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  野上   荒木  佐々木

     松本泰  東(→野津田HT)
     (→塩谷HT)
藤井             柏

   森島      満田

      Jサントス(→ベン・カリファHT)

SUB:林、住吉、柴崎、永井
 対する清水は、GK:権田、DF:原、ヴァウド、鈴木義、山原、MF:宮本、ホナウド(→松岡69分)、白崎(→片山81分)、FW:中山(→ディサロ73分)、鈴木唯、チアゴ・サンタナ(→オ・セフン81分)、と言うメンバーでした。キックオフから攻勢に出たのは広島で、清水の前からのプレスを外して繋いで藤井が惜しいシュートを放ちます。また3分には松本泰のパスで満田が抜け出しましたがヴァウドが対応。12分には松本泰のクロスに柏がヘッドで合わせましたが枠を外れ、16分にはショートカウンターからジュニオール・サントスが決定的なシュートを放ちましたがわずかに左に外れます。それに対して清水も速いパス回しから攻め込んできて、6分には中山、15分にはホナウドに危ういシュートを打たれます。そして前半19分、山原の斜めのクロスをチアゴ・サンタナに決められて、先制点を許してしまいました。
 この後もお互いに攻め合う展開が続き、23分にはジュニオール・サントスがシュートを放ったものの権田がセーブし、こぼれを藤井がシュートしたもののブロック。逆に25分には権田からのフィードで飛び出したチアゴ・サンタナのクロスに中山が飛び込みましたが枠外に外れて助かります。35分には野上が遠めから狙ったものの枠外。37分にはショートカウンターからチアゴ・サンタナに打たれましたが枠外に外れ、40分にはジュニオール・サントスが狙いましたがGKの正面に行ってしまいます。前半はお互いに持ち味を見せつつ攻め合ったものの、清水の1点リードでハーフタイムを迎えました。
 スキッベ監督は後半の頭から塩谷、野津田、ベン・カリファを投入して流れを変えようとします。そして早速後半1分には、野津田のCKにベン・カリファがヘッドで合わせましたが枠外。2分には野津田、ベン・カリファ、満田のコンビネーションで崩そうとしましたがGKに押さえられます。続いて6分にはベン・カリファのポストプレーから野津田がシュートしましたが枠外。8分には野上のクロスをベン・カリファがバックヘッドで狙いましたが枠を捉えることができません。引いて守りを固める清水に対して、パスを回して守備のほころびを探す広島。そして後半22分のベン・カリファの決定的なヘッドは枠外に外れたものの、その直後に柏のクロスを森島がボレーで叩き込んでようやく同点に追いつきました。
 同点に追いつかれたということで清水も再び前からプレスをかけてくるようになって、24分には高い位置で奪われクロスを宮本がシュート。これはDFが弾いたもののチアゴ・サンタナに押し込まれて、再びリードを許します。しかし広島は諦めることなく攻め続け、30分にはCKのボールをベン・カリファが逸らして野上が叩きましたがバーを直撃。33分には満田が強烈なシュートを放ちましたが権田のファインセーブに防がれます。そして後半34分、CKからの佐々木のヘッドは権田に弾かれたもののこぼれを柏が押し込んで、広島が再び同点に追いつきました。
 この後はオープンな展開となって両チームともに勝ち越し点を奪いに行きます。38分には清水のカウンターからオ・セフンがミドルシュートを放ったものの大迫がセーブ。41分には野津田のクロスのクリアがゴール方向に飛びましたがバーに当たります。後半アディショナルタイムには藤井の突破からのクロスを逆サイドでトラップした柏がフリーでシュートしたものの枠外に外れて、試合終了のホイッスルとなりました。
 試合後にスキッベ監督は「前半では少し残念な戦いを見せてしまった」と語っていますが、確かに前半は清水の勢いに押されてなかなかペースを握ることができませんでした。特に前からの守備がはまらずなかなか良い形でボールを奪えず、清水の前線の選手に自由なプレーを許してしまいました。決定機の数で広島が少なかった、と言うことはないと思いますが、それでも清水が持ち味を出して広島がそれを上回ることができなかった、と言うのは確かだったと思います。
 それに対してスキッベ監督は、後半立ち上がりからボランチ2枚とワントップを入れ替える、と言う手を打ちました。そしてそれは結果としては正解で、高い位置からの守備と攻撃の組み立てが機能して相手を圧倒することができました。同点に追いつくまでは清水が守り固めた、と言うこともあったかも知れませんが、平岡監督が「後半、相手がより攻撃的というか、ワンボランチにしてきて、より前線の選手を厚めにしてきたときに、ちょっとうまくハマらないところが出てきました」と語ってきたことからも分かるように、広島がより攻撃的なサッカーにシフトしたことによって相手を押し込むことができたのは間違いありません。やはり相手がどうであろうとアグレッシブなサッカーをすることが、今年のサッカーで最も大切なことだと言うことが改めて明らかになったのではないかと思います。
 ところでこの試合では、チームに合流してすぐのベン・カリファが後半から出場しました。そしてゴールこそなかったものの立ち上がりから何度もチャンスに絡み、1点目のシーンではDF2人を引きつけることにより森島をフリーにしました。数日しか練習をしていない中でもこれだけのことができたのはスキッベ監督の戦術を良く知っているからだ、と言うのはもちろんあると思いますが、それ以上にいろいろな意味でクレバーな選手だからだったから、ではないかと思います。周りの選手とのコンビネーションが合ってくれば、きっともっと活躍してくれるに違いありません。コロナ感染からの復帰で久々の出場となった塩谷と野津田が素晴らしいプレーを見せてくれたことも含めて、チームにとっては勝ち点3以上の収穫のあった試合だった、と言えるかも知れません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  清水公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細    チアゴ・サンタナ
サッカーダイジェストWeb  戦評
Football LAB
<22.4.29> 中国新聞によると、Jリーグへの登録が済んだということでスキッベ監督は「スタートか、途中交代かはもう少し考える」とベン・カリファのベンチ入りを示唆していたそうです。今日負けなければ、2018年3月以来の月間負けなし(公式戦6試合以上)を達成。また勝てばJ1リーグ戦通算400勝に到達します。いつも通りチーム一丸となって、勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。
 今日の試合会場はIAIスタジアム日本平で、午後2時キックオフ。入場制限はなくビジター2F指定席のチケットも販売中です。試合中継は今日もDAZNのみとなっています。また今日もDAZNを見ながらブログ速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをどうぞ。
<22.4.28> 明日はJ1リーグ戦第10節。サンフレッチェはアウェイで清水エスパルスと対戦します。
 開幕から2試合を1勝1分けと上々のスタートを切った清水でしたが、その後は4分け3敗と勝利がなく9試合で稼いだ勝ち点は8。順位も16位に沈んでいます。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
L3A ○2-1 広島  【清】コロリ、原、【広】住吉
6A ●1-2 鹿島  【清】コロリ、【鹿】鈴木、上田
7A △1-1 浦和  【清】ヴァウド、【浦】江坂
8H △1-1 G大阪 【清】オ・セフン、【G】小野瀬
L4A ●1-4 徳島  【清】栗原、【徳】杉森2、玄、児玉
9A △0-0 鳥栖
L5H ●0-1 名古屋 【名】金崎
 前節は鳥栖にボールを支配されながらも粘り強く戦い、カウンターからチャンスも作ったものの決め切れずに勝ち点1ずつを分けあいました。また先週行われたルヴァンカップ名古屋戦は主力を投入して勝ちに行ったものの、PKからの失点を取り返すことができずに敗れています。明日は何としても勝利が欲しいということで、守りを固めてカウンターを狙ってくる可能性もありそうです。
 対するサンフレッチェですが、体調不良や怪我で離脱していた選手が続々と戻ってきています。ただ磐田戦は引き分けたとは言え内容は良かっただけに、そのメンバーをベースに戦う可能性が高いのではないでしょうか。
       大迫

  野上   荒木  佐々木

     松本泰  東

藤井             柏

   森島      満田

      Jサントス

SUB:林、住吉、野津田、茶島、柴崎、浅野、ドウグラス・ヴィエイラ
 磐田戦では何度もあったビッグチャンスを生かせなかったジュニオール・サントスですが、徳島戦で結果を出したことで自信をもってこの試合に臨めるはず。明日はリーグ戦の初ゴールを決めて、チームを勝利に導いて欲しいと思います。
<22.4.27> 中国新聞によると、新加入したベン・カリファが昨日から練習に合流し、クロスからのシュート練習ではヘディングで次々とゴールを決めていたそうです。スキッベ監督は「広島に来るまでしっかりトレーニングをしてきたみたいで、感覚も良さそうだね」と語っていたそうで、Jリーグの選手登録が済めば早い段階での試合出場もありそうです。またモバイルサイトによると、このプレーが刺激になったのかドウグラス・ヴィエイラ、ジュニオール・サントス、永井らが次々とゴールを決めたとのこと。体調不良によって離脱していた選手も全員がチームトレーニングに復帰していたとのことで、「素晴らしい活気に満ちた1日だった」とのことです。
<22.4.27> 週末に行われた高円宮杯プレミアリーグウェストの第4節で、サンフレッチェ広島ユースは大津高と1-1で引き分け連敗を3で止めました。広島のメンバーは、GK:名越、DF:渡邉(→黒木89分)、畑野、滝口、石原、MF:井野、笠木、高下(→木村85分)、FW:濱田(→妹尾67分)、竹山(→越道67分)、中川。前半13分に笠木のゴールで先制点を奪ったものの、38分に同点ゴールを許して引き分けました。第4節のここまでの結果と順位表は次の通り。
【第4節】
神戸U-18  0-3 鳥栖U-18
大津高   1-1 広島ユース
静岡学園高 1-1 清水ユース
東福岡高  0-7 C大阪U-18

         勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 静岡学園高    10     4    3   1   0    +8
2 鳥栖U-18      9     4    3   0   1    +7
3 磐田U-18      9     3    3   0   0    +4
4 C大阪U-18     6     3    2   0   1    +9
5 名古屋U-18     6     3    2   0   1    +1
6 清水ユース     4     4    1   1   2    -1
7 大津高       4     4    1   1   2    -6
8 神戸U-18      3     4    1   0   3    -3
9 履正社高      3     3    1   0   2    -3
10 東福岡高      3     3    1   0   2    -7
11 広島ユース     1     4    0   1   3    -5
12 G大阪ユース    0     1    0   0   1    -4

<22.4.26> サンフレッチェは昨日、ナッシム・ベン・カリファ選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。チュニジアにルーツを持ち、スイスで生まれ育ったベン・カリファは、U-15から各年代でスイス代表に選ばれていて、2009年のU-17W杯ではスイスを初優勝に導き大会の準MVPに選ばれました。そして翌年にはA代表にも選出されてFIFAワールドカップ南アフリカ2010の予備登録メンバーに入っていたものの、最終メンバーには残れませんでした。一方プロとしてのキャリアは、2008年にスイス1部のグラスホッパー・クラブ・チューリッヒのトップチームに昇格。2年間で28試合に出場して11得点を挙げる実績を残し、ドイツ・ブンデスリーガのヴォフルスブルクに4年契約で移籍しました。しかしヴォフルスブルクではセカンドチームでの出場にとどまり、翌年レンタルされたニュルンベルクでも1試合に出場に終わると、2011年からは主にスイスリーグでプレー。2020年にはチュニジア1部のエスペランス・スポルティーブ・ドゥ・チュニスに移籍したものの、昨年は2試合出場にとどまって3月に契約解除となっていました。ただ、スキッベ監督は2013年から15年のグラスホッパー監督時代にベン・カリファを指導したことがあり、2015年にはトルコのエスキシェヒルスポルにも呼んだことからも分かるように高く評価しているのだろうと思われます。中国新聞によると3月以降は母国でトレーニングを積んできており、既に来日して昨日は吉田サッカー公園で練習をして、今日にもチームに合流するとのことなので、試合に出場する日も近いかも知れません。
<22.4.25> 昨日行われたWEリーグ第18節で、サンフレッチェ広島レジーナは大宮アルディージャVENTUSを3-0で下し、ホーム初勝利を挙げました。
 広島の先発メンバーは前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
      福元

松原優 左山  中村  木崎

   小川    柳瀬(→塩田82分)
   (→近賀63分)
川島           中嶋
(→立花82分)
    上野  谷口(→山口72分)
    (→大内72分)

SUB:木稲、島袋
 対する大宮は、GK:望月(→スタンボー80分)、DF:有吉、乗松、杉澤、鮫島、MF:林、源間(→上辻HT)、村上(→吉谷65分)、仲田(→坂口80分)、FW:高橋(→鳥海80分)、井上、と言うメンバーでした。立ち上がりから広島がテンポの良いパスと高い位置からの守備で主導権を握ります。ファーストシュートは2分に谷口。9分にも谷口がペナの中から打ったがGKがキャッチ。22分には川島がミドルを放ちましたがGKの正面を突きます。32分には小川のCKから惜しいシーンを作る広島。その後も一方的に押し込みます。そして前半37分、松原優のDFライン裏へのパスに走り込んだ谷口が左足を伸ばして逆サイドに流し込んで先制点を奪いました。
 これで勢いのついた広島はその後も抱負な運動量とパス回しで相手を押し込みます。前半38分の中嶋の突破からのシュートはGKにキャッチされ、39分の上野のミドルは枠外に外れ、40分には川島のクロスに谷口が合わせましたがGKに抑えられます。そして前半43分、高い位置でのカットからの上野のシュートが相手のハンドを誘います。ここで得たPKを上野が自ら決めて、2点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半は攻めに出てきた大宮に押し込まれる時間帯もありましたがそこを全員守備で凌ぐと、後半17分に川島のパスで抜け出した谷口がゴール前を横切るクロス。ここに走り込んだ中嶋が決めてリードを3点に広げます。終盤に大宮が「元なでしこ」の阪口を投入してきたこともあって何度かシュートまで持ち込まれましたが、3点リードを保ったまま逃げ切りました。試合後に中村監督は「しっかりみんなで共有しながら、自分たちが積み上げてきたかたちで自信を持って表現」したことを勝因に挙げました。ここまでホームで勝てず、また後半戦は4連敗を経験するなど苦しんできたレジーナでしたが、そこでブレずに自分たちのサッカーを積み上げてきたことがここに来て成果として現れた、と言って良いでしょう。次はWEリーグ優勝に王手をかけたINAC神戸との2連戦となりますが、レジーナのサッカーで正面からぶつかって、優勝を阻止して欲しいと思います。

WEリーグ公式サイト  試合記録  マッチレポート
無料ライブ配信  試合ハイライト
<22.4.24> 昨日ホームで行われたYBCルヴァンカップグループステージ第5節徳島戦は、攻守に圧倒して4-0で勝利。勝ち点を12に伸ばして首位でのグループステージ突破を決めました。
 今津が今季初先発。また住吉が2週間ぶりに出場して、以下の布陣で戦いました。
        林

  今津   住吉  佐々木(→長沼68分)

     東   青山(→藤井71分)

茶島             柏
(→野上79分)
   満田      森島(→柴崎68分)
   (→Dヴィエイラ79分)
      Jサントス

SUB:大迫、荒木
 対する徳島は岩手戦から9人入れ替えて、GK:松澤、DF:石尾、カカ、安部(→新井HT)、MF:長谷川、児玉(→白井HT)、玄(→浜下64分)、西谷(→オリオラ・サンデー76分)、川上、西野、FW:佐藤(→坪井HT)、と言うメンバーでした。いきなり試合が動いたのは前半4分。森島とのワンツーで右のスペースに抜け出した東のクロスを満田がヒールで流すと、逆サイドに詰めていた柏が押し込んで、広島が幸先良く先制点を奪いました。
 これで勢いがついた広島はその後も前からの守備で押し込むと、前半12分、徳島のペナルティエリア内でのパスミスをジュニオール・サントスが奪って森島にパス。これを左足で蹴り込んで、点差を2点に広げました。
 この後は徳島も前からのプレスをかけてきて、16分には佐藤に詰めれて林がボールを失うシーンもあったものの、広島も18分の満田のロングシュートや20分には東のスルーパスからのジュニオール・サントスがシュート、そして21分の柏のクロスに青山が飛び込む等チャンスを作り続けます。そして前半21分、ジュニオール・サントスが得意のドリブルでペナルティエリア内に進入すると、DFとGKもかわしてシュートを沈めて追加点を奪いました。
 広島はその後も攻め手を緩めず、33分には満田のシュートはGKに止められ、34分のCKに合わせた住吉のヘッドは枠外。39分には満田、柏のパスから逆サイドで茶島がフリーでシュートしましたが当たり損なってしまいます。前半アディショナルタイムにもジュニオール・サントスがドリブルからシュートしたもののGKに止められ、3点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半からの3枚替えで流れを変えようとする徳島。しかし広島は臆することなく攻め続けます。後半3分にはFKに佐々木が合わせましたがGKがセーブ。9分にはCKに今津が合わせましたが枠を捉えることができません。続いて14分にはCKから青山と佐々木が狙い、19分にはジュニオール・サントスが遠めから狙いましたが上に外れます。25分には足を攣った青山に代わって藤井がボランチに入ったこともあって徳島にボールを支配されますが、36分に野上をボランチに入れて藤井を右サイドに配置すると再び流れをつかみます。そして36分のジュニオール・サントスの強烈なシュートはバーに弾かれたものの、後半42分に藤井のグラウンダーのクロスをジュニオール・サントスがダイレクトで決めて決定的な4点目を挙げます。そしてその後も徳島にチャンスを与えることなくそのまま逃げ切りました。
 この試合の勝因は、やはり前半4分に先制点を奪うとその後も追加点を重ね、21分で3点差まで広げたことにあるでしょう。先制点は東の3列目からの飛び出しと満田のニアへの飛び込み、そして逆サイドに柏が詰めているという、まさに「教科書通り」の攻撃で、練習の成果なのだと思います。また2点目は相手のミスがきっかけですが、ずっと取り組んできた前からの守備が奏功した形。特に守備が得意でなかったジュニオール・サントスが奪ってすぐにパスを出したところに価値があると思います。そして3点目はジュニオール・サントスの個人技からのものでしたが、ここまでなかなか有効性を見せることのできなかった足技が初めて得点に結びつきました。更に4点目は藤井のクロスに対して完全にフリーになり、しっかりと体重を乗せてシュートをしたもの。磐田戦では数々の決定機を迎えながら決めることのできなかったジュニオール・サントスでしたが、その鬱憤を晴らすような活躍で、4得点は中島(札幌)、升掛(柏)とともにルヴァンカップの得点リーダーに並びました。高い能力はありながらも、なかなか結果が出なかったジュニオール・サントスでしたが、ついに覚醒した、と言えるかも知れません。
 そしてこの試合のもう一つのポイントは、守備の勝利でもあったと思います。この日の徳島のシュートは4本でしたが枠内シュートはゼロ。徳島は水曜日のリーグ戦から中2日で試合を迎えた、と言うことはあるでしょうが、それにしても林がセーブするシーン自体がほとんどありませんでした。若干DFラインとGKのコンビネーションが合わないシーンがあったものの、対人守備はほぼ完璧。しかも2週間ぶりにプレーした住吉と初先発の今津と言う組み合わせでこの守備ができたわけですから、価値は非常に高いと言えます。モバイルサイトによると試合後に今津は「メンバー外練習でも熱の入ったトレーニングができていますし、本当にいいチームの状態だと言える」と理由を語っていますが、スキッベ監督のチームマネジメントの成果が出た、と言えるのではないでしょうか。今週はGWと言うことで4/29から中3日でリーグ戦3試合が続きますが、厚くなった選手層を生かして勝利を積み重ねて欲しいと思います。

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