4/3〜4/9のSANFRECCE Diary


<22.4.9> 明日はJ1リーグ戦第8節。サンフレッチェはホームで福岡と戦います。
 昨年は開幕後4試合目から6連勝を達成するなど常に上位で戦い、クラブ史上最高の順位となる8位でフィニッシュした福岡は、選手の入れ替えを最小限にして継続したスタイルで今シーズンに臨みました。そして開幕から3試合負けなしとまずまずのスタートでしたが、しかし勝利は第5節に挙げた1つだけとまだ波に乗り切れていません。今季のこれまでの公式戦の成績は次の通り。
1H △1-1 磐田  【福】前嶋、【磐】ジャーメイン
L1A ●1-3 湘南  【福】城後、【湘】山田、杉岡、大橋
2A △0-0 神戸
L2H ○1-0 FC東京 【福】田中
3H △0-0 札幌
4A ●0-1 柏   【柏】マテウス・サヴィオ
5A ○3-2 G大阪 【福】クルークス、田中、OG、【G】福田、レアンドロ・ペレイラ
L3A ●0-1 磐田  【磐】金子
6H △0-0 鳥栖
7H ●0-1 鹿島  【鹿】上田
 前節は好調・鹿島相手に真っ向から勝負を挑み、ラストプレーであわや同点と言う場面も作ったものの、上田の強烈な一発で失った点を取り返すことができずに敗れています。このところ2試合は勝利がないものの内容は悪くないだけに、次はその内容の良さを結果に繋げたいと思っているのは間違いないところ。明日は今季2勝目を賭けて広島に乗り込んでくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節は優勝候補の横浜FMに完璧な勝利を挙げたということで、ここで更に勝って勢いに乗りたいところ。中3日でのゲームということでコンディションが気になりますが、ホーム連戦だと言うことを考えるとメンバーを大きく変えずに戦う可能性が高そうです。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
       大迫

  野上   荒木  佐々木

     塩谷 野津田

藤井             柏

   森島      満田

       永井

SUB:林、住吉、青山、浅野、東、柴崎、Jサントス
 「ゲーゲンプレス」「即時奪回」のスキッベサッカーが浸透し、結果も出つつあるサンフレッチェ。明日もチーム一丸となってこのサッカーを貫いて、連勝を伸ばして上位進出の足がかりを作りたいものです。
<22.4.8> プレスリリースによると、ユースの三矢寮の寮長にユース一期生の稲田浩氏が就任することになりました。サンフレッチェ広島ユースは安芸吉田市に拠点があることから設立当初から全寮制をとっており、1994年にJリーグクラブとしては初めてとなる三矢寮を建設しました。そして初代寮長はマツダで独身寮の運営経験があった稲田稔氏が務め、2011年から元高校教師の中山正剛氏、2015年からは元吉田高校PTA副会長の遠藤潔氏が務めていました。
<22.4.7> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第7節横浜FM戦は、森島の2ゴールでリーグ戦のホーム初勝利を挙げました。
 柏が4試合ぶりに先発。また満田をシャドウに起用して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  野上   荒木  佐々木

     塩谷 野津田(→青山90分)

藤井             柏(→浅野82分)

   森島      満田(→東90分)
   (→柴崎82分)
       永井(→Jサントス67分)

SUB:林、住吉
 対する横浜FMは前節から6人入れ替えて、GK:高丘、DF:松原、岩田、エドゥアルド、小池裕、MF:喜田(→西村68分)、藤田(→畠中59分)、山根、FW:エウベル(→水沼59分)、レオ・セアラ(→アンデルソン・ロペス59分)、宮市(→仲川68分)、と言うメンバーでした。広島は序盤から積極的に前に出てプレスをかけ、またボールを失ってもすぐに奪い返しに行きます。それに対して、前線の速い選手を走らせてチャンスに結びつけようとする横浜。前半9分にはエウベルのロングパスを受けた宮市がフリーになりましたが、全速力で戻ってきた柏がスライディングでカバー。また17分にも宮市へのスルーパスを柏がカットします。前半22分にはレオ・セアラが入れ替わってエウベルにシュートを打たれましたが荒木が身体を張ってクリアします。その後は徐々に押し返し、26分には満田が、27分には藤井がチャンスを演出します。前半32分には満田がシュート。続いて藤井が強烈なシュートを放ちましたが惜しくもポストに弾かれます。そして前半33分、野津田のロビングのパスをゴールライン際で柏が折り返すと、相手のクリアミスを満田がマイナスのパス。これを森島が戻りながらの難しい体勢から左足でゴールを決めて、広島が先制点を奪いました。
 これで勢いの出た広島は、その後も高い位置からのプレスで追加点を奪いに行きます。38分には森島のクロスに満田が合わせましたが惜しくも枠外。41分には塩谷が奪ったボールを藤井がシュートしましたが枠外に外れ、42分には永井がゴール前でバイシクルシュートを放ちましたがGK正面を突きます。この流れは後半に入ってからも続き、広島は激しいプレスで横浜FMに自由を与えません。後半3分にはCKの流れから左右から惜しいクロスを送りましたがシュートできず。8分には満田が飛び出したGKを見てロングシュートを放ちましたが惜しくも枠を外れます。そして後半12分、高い位置でボールをカットした佐々木が持ち込むと左サイドのスペースにパス。これを受けた満田のクロスに森島が飛び込んで、リードを2点に広げました。
 何とか流れを変えたい横浜FMは、3人を交代して来ます。これによってパスの流れが良くなって横浜がボールを支配する時間が長くなったものの、広島は組織的な守備でシュートを許しません。広島は後半34分には藤井のクロスに走り込んだ野津田が強烈なシュートを放ちましたが惜しくも枠外。38分にはジュニオール・サントスのクロスに浅野が合わせましたが枠を捉えることができません。終盤には相手陣内でたっぷりと時間を使って時計を進めて、危なげなく終了のホイッスルとなりました。
 相手は数年前からハイプレスのサッカーを実践し、3年前にはリーグ優勝も成し遂げた横浜FM。しかも厚くなった選手層を生かして前節からフィールドプレーヤーの半分以上を入れ替えてきました。それに対して広島は湘南戦から1人入れ替えただけで戦いましたが、しかしそれでも試合を通しての走行距離は横浜FMを上回る120.743kmだった、というところに勝因の一つがあるのだろうと思います。どんな状況になっても前を向かったサッカーをしたこと、それをチーム全体で90分間貫いたことが、勝利の要因であったのは間違いありません。
 その中で殊勲者は、と言えば2ゴールを挙げた森島と2アシストの満田であることは論を待たないと思いますが、スキッベ監督が会見で最初に挙げたのは柏でした。開幕から3試合は先発起用されていたものの、満田の台頭によりこのところ3試合は出場機会がなかった柏ですが、モバイルサイトによると「ベテランと呼ばれている自分がしっかりと姿勢を見せて、勝負の世界においての大事なところを見せたいと思っていた」とのこと。監督が挙げた前半9分のシーンだけでなく、オフサイドぎりぎりで抜け出して先制点を導いたシーンなど攻守に活躍してチームに貢献しました。この柏に代表されるようにチーム全体で良い準備をして戦っているところが、このような結果に繋がったに違いありません。
 スキッベ監督が来日してしばらくは試合に勝てず一時は17位まで落ちた広島でしたが、湘南戦、横浜FM戦の2連勝で10位まで浮上しました。首位の鹿島が勝ち点を18まで伸ばしているためまだまだ上は見えていませんが、それよりも新しく取り組んでいるサッカーで結果が出ていることが大きいと言えます。今週から来週にかけて連戦が続きますが、練習の結果をチーム一丸で表現して、更に勝ち続けて欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  横浜FM公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細
Football LAB
<22.4.6> モバイルサイトによるとスキッベ監督は、中3日の日程ながら「身体的にはまったく問題がなく、満足の行く状況で試合に臨めます」と語っています。湘南戦で勝利した勢いをぶつけて、リーグ戦のホーム初勝利を挙げて欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後7時キックオフ。今日は「創刊130周年 中国新聞サンクスDAY」と題して様々なイベントが行われます。まずメインスタンド前の「おまつり広場」では、「中国新聞PRブース」が4時から。また「広島市サッカースタジアム建設PR&個人寄付金ブース」と「フォトスポット」を開設します。先着プレゼントは「アシタノ特製ウェットシート」を先着3,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは藤井選手のプレミアムカードです。
 飲食店はメインスタンド3Fとバックスタンドコンコースは4時半から。チケットはJリーグチケットのほか、メインスタンド、バックスタンドのチケットブースで当日券を販売します。その他、アクセス情報などについてはサンフレッチェ広島公式サイトをご覧ください。
 試合中継は今日もDAZNのみとなっています。いつものようにDAZNを見ながらブログでの速報を行う予定ですので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをどうぞ。
<22.4.5> 明日はJ1リーグ戦第7節。サンフレッチェはホームに横浜F・マリノスを迎えます。
 昨年はシーズン途中でポステコグルー監督が退任して急きょマスカット監督が引き継ぐ、と言うアクシデントがありながらも2位でフィニッシュした横浜FMでしたが、しかし優勝した川崎Fとの勝ち点差は13。2年前の優勝を知る選手たちにとって満足できる結果ではありませんでした。そして今季は2年ぶりに戦うACLを含め、参加する全ての大会での優勝を目指して戦っています。今季のここまでの戦績は次の通り。
1H △2-2 C大阪 【横】仲川、アンデルソン・ロペス、【C】進藤、清武
9H ○4-2 川崎F 【横】エウベル2、仲川2、【川】家長、知念
2A ●1-3 柏   【横】アンデルソン・ロペス、【柏】細谷、ドウグラス、小屋松
10H ○2-0 神戸  【横】西村2
3H ○2-0 清水  【横】小池、吉尾
4A △1-1 札幌  【横】實藤、【札】菅
5H △0-0 鳥栖
6H ○2-1 FC東京 【横】西村、アンデルソン・ロペス、【東】安部
 「30周年記念試合」と銘打って行われた前節は、前半早々に1点ずつを取り合う激しい競り合いとなりましたが、後半2分に勝ち越し点を奪うと、相手に退場者が出たこともあってそのまま逃げ切っています。首位・川崎Fとの勝ち点差は1で、しかも2試合消化が少ない3位鹿島との勝ち点差はゼロと言うことを考えると、何としても勝ち点3をゲットしたい、と言う気持ちで広島に乗り込んでくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節は急きょメンバー外になった林が戻ってきているそうです。ただ、前節は大迫が無失点でチームをリーグ戦初勝利に導いたことを考えると、湘南戦と同じ先発メンバーで戦う可能性が高いのではないでしょうか?
       大迫

  野上   荒木  佐々木

     塩谷 野津田

藤井            満田

   浅野      森島

       永井

SUB:林、住吉、青山、東、柏、柴崎、Jサントス
 前線からのプレスがチームに浸透してきた広島ですが、横浜FMはハイプレス戦術の先輩格。明日はその横浜に真っ向から勝負を挑んで、ホームのサポーターに勝利を届けて欲しいと思います。
<22.4.4> 昨日開幕した「高円宮杯JFA U-18プレミアリーグ2022」で、サンフレッチェ広島ユースは磐田U-18に敗れて黒星スタートとなりました。広島のメンバーは、GK:名越、DF:渡邉、山根(→石原71分)、MF:畑野、井野(→高下25分)、笠木、石橋、FW:滝口、妹尾(→井上86分)、濱田(→木村71分)、中川。前半35分にセットプレーから先制点を許しましたが、44分にCKを妹尾がヘッドで決めて同点でハーフタイムを迎えました。しかし後半22分に追加点を許すと26分に直接FKを決められてそのまま敗れました。初戦に敗れたのは2018年と2019年に続いて3度目。2018年はその後ウェストを制し、チャンピオンシップでも勝って優勝しましたが、2019年は5位に終わっています。
 第1節の全結果と順位表は次の通り。
【第1節】
清水ユース  2-3 東福岡高
広島ユース  1-3 磐田U-18
鳥栖U-18   3-0 履正社高
大津高    0-4 静岡学園高
名古屋U-18  2-1 C大阪U-18
G大阪ユース 0-4 神戸U-18

         勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 静岡学園高     3     1    1   0   0    +4
1 神戸U-18      3     1    1   0   0    +4
3 鳥栖U-18      3     1    1   0   0    +3
4 磐田U-18      3     1    1   0   0    +2
5 東福岡高      3     1    1   0   0    +1
6 名古屋U-18     3     1    1   0   0    +1
7 清水ユース     0     1    0   0   1    -1
8 C大阪U-18     0     1    0   0   1    -1
9 広島ユース     0     1    0   0   1    -2
10 履正社高      0     1    0   0   1    -3
11 G大阪ユース    0     1    0   0   1    -4
11 大津高       0     1    0   0   1    -4

<22.4.3> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第6節湘南戦は、今季のリーグ戦初勝利を挙げて13位に浮上しました。
 大迫がリーグ戦初先発。また永井を4試合ぶりに先発起用して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  野上   荒木  佐々木

     塩谷 野津田(→青山90分)

藤井            満田(→東79分)

   浅野      森島(→住吉90分)
   (→柴崎71分)
       永井(→Jサントス71分)

SUB:川浪、柏
 対する湘南は前節から5人入れ替えて、GK:谷、DF:福島、大岩、山本(→大野86分)、MF:古林(→松村86分)、茨田、米本、石原、FW:大橋、タリク(→若月88分)、鈴木章(→山田63分)、と言うメンバーでした。立ち上がりから積極的に攻めに出る広島。10分には浅野の仕掛けからのこぼれを野津田が遠目から狙います。12分には中盤で森島が奪われ速攻から大橋にシュートを打たれ、その後も相手のハイプレスになかなか攻めに出ることができません。しかし20分過ぎから流れが良くなり、21分には森島のパスを受けた藤井が強烈なシュートを放ったもののGKが反応。30分には大迫のロングパスを収めた森島がシュートを放ったものの枠外に外れ、31分には高い位置でのボールカットから塩谷が打ったミドルは枠外を捉えることができず。また32分には永井の仕掛けから藤井のシュートを導きましたがブロックされます。湘南も前半39分、FKから大岩が折り返したものの枠外に外れ、41分にはカウンターから古林がクロス。42分には茨田にFKから狙われましたが大迫が弾いて、両者スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりは湘南の勢いに押され、10分には大橋に抜け出されてシュートを打たれたものの枠外。12分にはCKから鈴木章と古林に狙われましたが集中して跳ね返します。そして後半14分、藤井が単独突破してマイナス気味のクロスを入れると、逆サイドから入ってきた満田が冷静に決めて広島が先制点を奪いました。
 その後湘南は山田を投入し、タリクを前に上げて得点を取りに来ます。しかし広島も前線の選手を入れ替えて追加点を狙いにいきます。そして38分には塩谷がボールを奪ってドリブルからのヒールパスを東が打ったもののDFがブロック。39分にはカウンターからジュニオール・サントスが突破を試みましたがシュートまで行けません。終盤には茨田、住吉がそれぞれ決定的なシュートを放ったもののいずれも枠を捉えることができず、広島が1点リードを守って初勝利を挙げました。
 試合後にスキッベ監督も振り返っているように、序盤は湘南のハイプレスを剥がすことができず、逆にボールを奪いに行っても取りきれずになかなかペースを掴めませんでした。そんな中で森島のボールロストから危ないシーンを作られましたが、しかしその他の時間帯は粘り強く戦って相手に得点を許しませんでした。前半の後半以降は素早い切り替えと中盤の守備で相手の攻撃を寸断するとともにチャンスも作り、良いリズムで試合を進めることができました。相手がコロナウィルス感染によってレギュラーの半分がいなかった、と言うのは正直大きかったとは思いますが、しかしそれでも難しい時間帯を凌いで1点差で勝利できたことは、チームとしての成長の結果だと言えるでしょう。途中出場の選手も含めて「スキッベサッカー」がチームに浸透してきたことが、この勝利の要因だったと言って間違いありません。
 ところで得点シーンですが、藤井がクロスを入れたところで永井がニアに飛び込んでDFを引っ張り、空けたスペースに満田が走り込むことによって得点につなげました。試合後に藤井が「逆が空くと想定していたので、試合前マコに『奥のところに走り込んでおいて』と話していた中でクロスを上げ」たと語り、満田は「『角度的にマイナス気味に来るかな』と思い、シュートまでの道筋が見えていたので...あとは当てるだけでした」と語っているように、クロスの出し手と受け手のイメージがシンクロした結果生まれたゴールでした。このところずっとクロスからシュートを決める、と言う練習を続けていたそうですが、その成果が出たと言えるでしょう。
 中国新聞によるとスキッベ監督は来日後初めての勝利ということで「ほっとした気持ちと、嬉しい気持ちがある。ここまでの道のりは長かった」と感慨深げに振り返っていたそうです。リモートでの指揮を執っていた間はリーグ戦は3引き分け、ルヴァンカップは2勝とある程度の結果を出していたのに対して、来日後は1分け3敗。内容的には良くなっていたとは言え結果が出ていなかったと言うことで、監督も選手も苦しい思いを抱いていたに違いありません。この試合で得たのは勝ち点3に過ぎませんが、「スキッベ広島」にとっては大きな勝利。少なくともこれまでやってきたことに自信を持って、更に上を目指すためのスタートを切ることができるのではないでしょうか。

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