5/8〜5/14のSANFRECCE Diary


<22.5.14> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第13節浦和戦は、両GKの好守が光りスコアレスドローに終わりました。
 サンフレッチェの先発メンバーは前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

       野津田

藤井             柏

    森島    満田(→浅野84分)
    (→柴崎84分)
  Bカリファ  Jサントス(→永井90分)
  (→松本泰HT)

SUB:川浪、野上、東
 対する浦和は、GK:西川、DF:馬渡、岩波、ショルツ、明本、MF:モーベルグ、伊藤(→柴戸74分)、平野、関根(→江坂60分)、FW:小泉(→松尾74分)、シャルク(→ユンカー60分)、と言うメンバーでした。ファーストシュートは2分にシャルクでしたが、広島も3分に満田が遠目からシュート。また7分にも満田がシュートしましたが岩波の顔面を直撃します。前半13分には馬渡のFKがそのままゴールネットを揺らしましたが、オンフィールドレビューで岩波がオフサイドポジションで関与したと見なされ取り消しになります。これで気を取り直した広島は、18分にはジュニオール・サントスが、19分にはベン・カリファがシュート。また22分には野津田がミドルシュートを放ったものの西川が反応します。前半24分にはCKのこぼれを塩谷が打ったものの大きく外れ、続いて26分には満田が左足を振り抜きましたがボールはポストに弾かれます。浦和は低い位置からのパス回しで広島のプレスをかい潜ると、遠目からシュートを打ってきますが大迫が落ち着いて対応します。前半41分には藤井のクロスをジュニオール・サントスが狙いましたがDFに当たり、こぼれをゴール枠に飛ばしたものの西川が好反応で弾きます。前半は広島が縦に速い攻撃から、浦和はピッチをワイドに使ったパス回しから、とそれぞれ持ち味を見せたものの得点には至らず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 スキッベ監督は後半開始から松本泰を投入し、中盤を厚くして攻勢をかけます。そして1分にはジュニオール・サントスがペナルティエリア内でキープしつつシュートしましたがクリア。5分と9分にもジュニオール・サントスが狭いところからシュートに持ち込みますが決めることができません。逆に後半9分には素早いリスタートから抜け出したモーベルグが打ってきたものの大迫が冷静に防ぎます。21分には満田が、23分には松本泰が狙いましたが西川が立ちはだかり、33分にはオーバーラップした松本泰のクロスに柏が飛び込みましたが枠を外してしまいます。後半の後半には浦和に攻め込まれるシーンが増えて、26分のユンカーのシュートも28分の馬渡のシュートも大迫がナイスセーブ。また36分の松尾のシュートも大迫が弾きます。広島は終盤に波状攻撃を見せたものの浦和の堅い守備を崩すことができずに、そのまま勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 前節はジュニオール・サントス、ベン・カリファのツートップと野津田をアンカーに起用することで鹿島を圧倒した広島でしたが、この日はやや勝手が違いました。低い位置からのパス回しに長ける浦和にはなかなか高い位置からのプレスがかからず、アンカーの横のスペースを使われてゴール前への侵入を許すことが多かったように思います。浦和のリカルド・ロドリゲス監督は試合後に「前半はすごく良かったと思います。コンビネーションでの崩しもあり、相手のプレスをはがすことができた」と語っていますが確かにその通り。アタッキング・サードの質が高くなかったことでシュート数(浦和の前半のシュートは5本)ほどは危ない感じはなかったのですが、それでも全体的には浦和の思い描いていた通りの試合だったと言えるでしょう。それに対してスキッベ監督は後半から松本泰を投入。「ナスがイエローカードをもらっていた」ことを理由に挙げていましたが、それよりも後ろを厚くすることによりシャドウの位置を上げてプレス強度を高めることが目的だったものと思われます。そしてそれは成功して、後半途中まではほぼ一方的に押し込んでチャンスを何度も作りました。ここで西川の牙城を崩すことができれば、試合を勝利に持って行くことができたのではないでしょうか。後半の後半に押し返されたことを監督は「疲れではない...相手のクオリティーもあったので、ゲームを支配できない時間帯もあった」と語っていますが、そのへんの駆け引きも含めて、試合全体としては質の高い好ゲームだった、と言って良さそう。勝ち点は1にとどまったものの、学ぶところの多いアウェイゲームだった、と言えるかも知れません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  浦和公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  広島の試合後の円陣  馬渡  大迫  満田  抗議の横断幕
日刊スポーツ  スコア詳細  スキッベ監督  浦和  馬渡"幻のゴール"
サッカーダイジェストWeb  戦評
Football LAB
<22.5.13> モバイルサイトによるとスキッベ監督は今日の戦い方について「高い位置から相手に当たっていって、相手陣内でサッカーをすることを考えたい」と語っています。ポゼッションサッカーを追求する浦和はパス回しでプレッシングを剥がそうとしてくることが予想されますが、それに対してどこでスイッチを入れるか、そこでチーム全体が連動して行けるかどうか。スキッベサッカーの熟成度が試合の趨勢を決めることになるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は埼玉スタジアム2002で午後7時半キックオフ。入場者制限はなくビジター席も設置されることになっています。また車いす席以外の全席種の当日券を販売予定です。また試合中継はDAZNのみとなっています。今日もDAZNを見ながらブログで速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧ください。
<22.5.12> 明日はJ1リーグ戦第13節。サンフレッチェはアウェイで浦和レッズと対戦します。
 2019年の暮れに「3年計画」を掲げてチーム変革を進め、昨年は天皇杯制覇として結実させた浦和は、槙野、興梠、宇賀神らの主軸を放出。その一方で各ポジションに実力者を補強して、「リーグ優勝」を掲げて今シーズンをスタートしました。そしてACLはグループステージ2位でノックアウトステージ進出を勝ち取ったものの、リーグ戦は消化試合数が1試合少ないとは言え11試合で勝ち点11で14位にとどまっています。今シーズンのこれまでの戦績は次の通り。
FFSC ○2-0 川崎F 【浦】江坂2
1A ●0-1 京都  【京】ウタカ
9H △2-2 神戸  【浦】松崎、柴戸、【神】武藤、槙野
2H ●0-1 G大阪 【G】福田
10A ●1-2 川崎F 【浦】岩波、【川】家長、山根
3H ○2-0 湘南  【浦】江坂、馬渡
4A ●0-1 鳥栖  【鳥】垣田
5H ○4-1 磐田  【浦】犬飼、ユンカー、ショルツ、モーベルグ、【磐】鈴木
6A △1-1 札幌  【浦】モーベルグ、【札】金子
7H △1-1 清水  【浦】江坂、【清】ヴァウド
8A △0-0 FC東京
ACL1 ○4-1 セーラーズ【浦】ユンカー、江坂、モーベルグ、松尾、【セ】OG
ACL2 ○5-0 山東泰山 【浦】明本、ショルツ、シャルク2、安居
ACL3 ●0-1 大邱   【大】ゼカ
ACL4 △0-0 大邱
ACL5 ○6-0 セーラーズ【浦】馬渡、シャルク、モーベルグ、小泉、松尾2
ACL6 ○5-0 山東泰山 【浦】安居、知念2、松尾2
12A △0-0 柏
 前節は大半の時間帯でボールを握り、相手陣内に攻め込みながらもゴールを奪えずスコアレスに終わっています。犬飼、大畑、酒井、ユンカーと主力級の4人が負傷離脱中ですが、柏戦ではむしろ控え組を多く起用したところを見ると、明日は現状のベストメンバーで勝利を狙ってくるのではないかと思われます。
 対するサンフレッチェですが、鹿島戦で突然採用したツートップが機能したことを考えると、明日も同じ布陣で戦う可能性が高いのではないかと思われます。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

       野津田

藤井             柏

    森島    満田

  Bカリファ  Jサントス

SUB:林、野上、松本泰、東、柴崎、浅野、永井
 前節の勝利で7位に浮上したサンフレッチェですが、明日のリーグ戦は1試合しかないため勝てば暫定ながら4位に上がることができます。シーズンは序盤なので順位に大きな意味はないとは思いますが、やはりチームが上位で戦っていれば応援のモティベーションも上がるというもの。明日は首位撃破の勢いで、勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。
<22.5.11> 森山監督が率いるU-16日本代表は、ルーマニアで行われている「U-16 Six Nations Tournament」に参加して3試合戦って2勝1敗に終わりました。結果は次の通り。
U-16日本 1-2 U-16ノルウェー 【日】徳田
U-16日本 6-0 U-16カタール 【日】名和田、道脇2、杉浦2、徳田
U-16日本 3-0 U-16サウジアラビア 【日】徳田、名和田、磯崎
 なお広島ユースから選出されている中島洋太朗選手は、カタール戦で6点目となった徳田選手のゴールを導くラストパスを出した、とのことです。
<22.5.10> 先週末に行われた高円宮杯プレミアリーグウェストの第6節で、サンフレッチェ広島ユースは神戸U-18に敗れ、開幕から6試合未勝利となりました。広島のメンバーは、GK:名越、DF:渡邉、畑野、滝口、石原、MF:井野、笠木、高下(→越道68分)、中川、FW:濱田(→妹尾68分)、角掛。前半40分にCKから繋がれて先制点を許すと、後半16分に追加点を奪われます。後半23分に笠木のパスを受けた中川が1点返しましたが、30分にシュートのこぼれを押し込まれてそのまま敗れました。第6節の全結果と順位表は次の通り。
【第6節】
履正社高  2-2 C大阪U-18
神戸U-18  3-1 広島ユース
鳥栖U-18  2-0 清水ユース
静岡学園高 3-0 G大阪ユース

         勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 鳥栖U-18     15     6    5   0   1   +12
2 静岡学園高    13     6    4   1   1    +9
3 C大阪U-18    10     5    3   1   1   +10
4 磐田U-18      9     4    3   0   1    +3
5 名古屋U-18     9     4    3   0   1    +3
6 清水ユース     7     6    2   1   3    +1
7 履正社高      7     5    2   1   2     0
8 神戸U-18      6     5    2   0   3    -1
9 大津高       4     5    1   1   3   -10
10 東福岡高      3     3    1   0   2    -7
11 広島ユース     1     6    0   1   5   -10
12 G大阪ユース    0     3    0   0   3   -10

<22.5.10> プレスリリースによると、鮎川峻選手が先週金曜日に手術を受けたとのことです。左足第5中足骨骨折で、全治は3ヶ月だとのこと。これにより、6/1から開催されるAFC U23アジアカップの出場は絶望となりました。
<22.5.10> 日本サッカー協会は先週、トレーニングキャンプに参加するU-21日本代表候補を発表しましたが、広島からの選出はありませんでした。今回選ばれたのは次の27人。
【GK】佐々木(柏)、鈴木彩(浦和)、野澤(盛岡)
【DF】成瀬(岡山)、西尾(C大阪)、木村、半田(山形)、岡(明治大)、
    加藤(長崎)、バングーナガンデ(FC東京)、馬場(東京V)、
    畑(湘南)、鈴木海(栃木)
【MF】松村(鹿島)、本田(鳥栖)、松岡、鈴木唯、成岡(清水)、
    宮城(川崎F)、山田(京都)、佐藤(明治大)、藤田(横浜FM)、
    櫻井(徳島)、松木(FC東京)
【FW】藤尾(徳島)、細谷(柏)、中島(札幌)

※松村、本田、松岡、鈴木唯、藤田、藤尾が招集を辞退し、鵜木(柏)、柴山(大宮)、三戸(新潟)、染野(鹿島)、小堀(栃木)を追加招集。
 ドバイカップのメンバーから小久保(ベンフィカ)、内野(デュッセルドルフ)、大畑(浦和)、チェイス(尚志高)、川崎(京都)、齊藤(ロンメル)、鮎川(広島)、山本(東京V)、田中(湘南)、甲田(名古屋)、小田(神戸)、荒木(鹿島)が外れ、野澤、岡、バングーナガンデ、畑、本田、松岡、成岡、宮城、山田、佐藤、櫻井、中島が選ばれています。ドバイカップのメンバーと今回のトレーニングキャンプのメンバーの中から、6月のAFC U23アジアカップのメンバーを選考することになるのではないかと思われます。
<22.5.9> 昨日ホームで行われたWEリーグ第20節ちふれASエルフィン埼玉戦は、4ゴールの快勝でホーム2連勝となりました。
 広島の先発メンバーは前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
      福元

松原優 左山  中村楓 木崎
(→塩田62分)
   小川    柳瀬
   (→近賀79分)
川島           中嶋(→島袋79分)
(→立花62分)
      上野(→大内84分)

      谷口

SUB:木稲、山口
 対する埼玉は、GK:浅野、DF:松久保(→中村ゆ57分)、岸、木下、金平(→又吉81分)、MF:三浦、瀬野、瀬戸口、吉田、加藤(→西川57分)、FW:祐村、と言うメンバーでした。序盤は埼玉が積極的に来て、1分には松久保のクロスを瀬戸口に打たれましたが枠外に外れます。その後は広島が落ち着いて押し返すと、7分に小川のクロスに谷口が合わせて最初の決定機を作ります。埼玉も13分にカウンターで抜け出した祐村にシュートを許しましたが、前半16分、左サイドで繋いで谷口のパスで抜け出した中嶋が丁寧にクロス。これをペナルティエリア内でキープした上野が落ち着いて決めて、先制点を奪いました。
 これでペースをつかんだ広島は、ボールを支配して埼玉を押し込みます。そして前半20分、松原優の低いクロスはDFに引っかかったもののそのこぼれに対して左足を一閃。これが見事にゴールネットに突き刺さって、追加点を奪いました。
 その後も広島がハイプレスで埼玉の自由を奪うとともに、連動した攻撃で埼玉のゴールに迫ります。31分には上野のパスから川島がミドルを放ちましたがGKが反応。33分にはクリアボールを中嶋が狙いましたがバーに弾かれ、38分には川島が惜しいシュートを放ったもののGKにセーブされます。前半終了間際と後半立ち上がりには埼玉も押し返してきて、後半1分には松原優のバックパスが短く加藤に奪われたがシュートは枠外に外れます。その後も埼玉にボールを回される時間帯が続きましたが粘り強く対応します。後半17分には立花と塩田を、34分には近賀と島袋を投入する中村伸監督。そしてそれが功を奏したのは後半34分のことでした。相手ボールを奪った島袋がカットインして中央にパス。これを受けた立花がGKの位置を確認して左足でゴールを決めます。更に37分、島袋の突破からのクロスに逆サイドに詰めていた上野が押し込んで決定的とも言える4点目を奪います。埼玉も最後まで諦めずに点を取りに来たものの広島も高い集中力で跳ね返し、後半44分の瀬野のミドルも枠外に外れて試合終了となりました。
 増矢の1ゴール2アシストの活躍で埼玉に勝利した開幕戦から8ヶ月。この試合で増矢が怪我を負って離脱した影響もあってなかなか結果が出ない時期も長かったレジーナでしたが、その間に自分たちの戦い方に磨きをかけてきたことが、埼玉との2度目の戦いで十分に表現されてたと思います。特に開幕戦では途中出場だった柳瀬と小川が、今や堂々のレギュラーとして中盤に君臨する選手になったこと。また開幕戦と第4節新潟戦でゴールを挙げながら、その後はレギュラーを外れることもあった上野がトップ下にポジションを見つけ、ここ5試合で6ゴールの荒稼ぎをすることになったことなど、選手一人一人が成長してきたことが、チーム力アップに貢献していることは間違いありません。まさに「育成クラブ」としての広島が、女子サッカークラブをゼロから作ってきた結果がここに出つつある、と言って良いのではないでしょうか?

WEリーグ公式サイト  試合記録  マッチレポート
試合ハイライト
広島公式サイト
<22.5.8> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第12節鹿島戦は柏の2ゴールなどで3-0で勝ち、7クラブ目のJ1リーグ戦400勝を達成しました。
 ベン・カリファが加入後初先発。また初めて2トップを採用して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

       野津田(→松本泰HT)

藤井             柏(→東90分)

    森島    満田(→浅野90+3分)

  Bカリファ  Jサントス(→柴崎82分)
  (→永井82分)

SUB:林、野上
 対する鹿島は前節と同じで、GK:クォン・スンテ、DF:常本(→広瀬HT)、関川(→キム・ミンテ71分)、三竿、安西、MF:樋口(→ファン・アラーノ71分)、和泉、松村(→ピトゥカHT)、アルトゥール・カイキ、FW:上田(→染野86分)、鈴木、と言うメンバーでした。立ち上がりは両者互角の展開。広島は5分にジュニオール・サントスがファーストシュートを打つと、鹿島も8分に鈴木の落としを松村に打たれましたがサイドネットへ行って助かります。続いて藤井のクロスに佐々木がドンピシャで合わせましたが常本が顔面ブロック。9分には松村が抜け出してシュートしましたが塩谷が防ぎます。その後は広島がポゼッションを高めて優位に進め、17分にはCKに荒木が合わせましたがGKの正面を突き、19分にはベン・カリファから森島に繋いで満田が狙いましたが惜しくも枠を外れます。満田は33分にも強烈なミドルを放ったもののGKの好セーブに防がれ、続くCKに佐々木が合わせましたが枠外に外れます。そして後半37分、右サイドで粘ったベン・カリファのパスを受けたジュニオール・サントスがドリブルで突進。これをDFに潰されたもののフォローしていた満田がワンタッチで流し、ここに走り込んだ柏が左足で決めて広島が先制点を奪いました。
 鹿島は後半の頭から2人を交代して流れを変えようとします。しかし広島は相手にペースを渡さず、9分にはCKにベン・カリファが頭で合わせ、10分にもベン・カリファが柏のクロスに合わせましたがわずかに枠外に外れます。そして後半17分、佐々木のクサビのパスをジュニオール・サントスが収めると満田にスイッチ。満田はフェイントでDFの体勢を崩すと股の間を通したシュートを突き刺して、2点目を奪いました。
 何とか点を返したい鹿島はDFラインにピトゥカを落として打開を図ります。しかし広島は高い位置でボールを奪いに行って、更なる追加点を狙います。後半28分には松本泰が奪ったボールをジュニオール・サントスが打ちましたがわずかに外。逆に29分と31分には危ないシーンを作られますが守備陣が集中して守ります。そして後半33分、藤井の突破からのクロスをジュニオール・サントスがシュート。これはクォン・スンテが何とか弾いたものの、詰めていた柏がゴールネット上部に突き刺してリードを3点に広げます。その後も鹿島の攻撃を寸断してチャンスすら作らせず、最後の染野のシュートも大迫ががっちりと胸に収めて勝利のホイッスルとなりました。
 リーグ戦3連勝の後は2分け1敗。しかもその3試合とも2失点しているということで、必要なのは守備の修正かと思っていました。ところがスキッベ監督が採った策は、DF(野上)を1人減らしてFW(ベン・カリファ)を増やすこと。しかも「全然練習していなかった」(塩谷のインタビューによる)と言う布陣をいきなり使ってきました。前線の選手がプレスのスイッチを入れるところから始まるスキッベ監督の戦術の中で、ジュニオール・サントスがややフィットしていなかったのは確かだと思いますが、そこでベン・カリファに代えるのではなく、横にベン・カリファを入れることによって両方を生かすことにしたわけです。そしてそれによって高い位置からのプレッシングが機能して相手にほとんど決定機を与えず零封しただけでなく、ジュニオール・サントスが3ゴールに絡む活躍を見せたわけですから、まさに驚くべき采配だったと言えます。試合日の朝に突然4人が離脱したことにより東をボランチに起用した福岡戦も同様でしたが、監督の選手とチームを見る目の確かさと、そしてそれを機能させるためにしっかりと練習してきたことが、改めて分かった試合だったと言えるのではないでしょうか。
 そして何よりも大きな収穫は、首位を独走しつつあった鹿島に対してほぼ完勝と言える勝利を挙げたことだ、と言えると思います。横浜FMに勝ったときと同様に、今の広島のサッカーが機能すればどのチームに対してでも良い試合ができるし、また勝つことができます。選手たちには自分たちとチームを信じて、更に上を目指して練習に取り組み、また試合に臨んで欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  鹿島公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細  戦評    J1通算400勝達成  鹿島
サッカーダイジェストWeb  広島の先制弾に脚光  首位鹿島が適地で惨敗
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