10/29〜11/4のSANFRECCE Diary


<23.11.4> プレスリリースによると、サンフレッチェはファナティクス・ジャパンとのパートナーシップ契約を締結した、と発表しました。アメリカのプロスポーツリーグやマンチェスター・ユナイテッド、パリ・サン=ジェルマンなどのグッズの企画製造・販売を行う世界最大級のスポーツライセンスマーチャンダイズ企業だとのこと。その国内法人であるファナティクス・ジャパンは2019年に福岡ソフトバンクホークスとの戦略的パートナーシップを締結したのを皮切りに、プロ野球やJリーグ、バスケット日本代表、ジャパンオープンテニス等の様々なスポーツイベントのオンライングッズ販売と実店舗経営を行っているとのこと。今回のパートナーシップ契約により、サンフレッチェ広島ブランド製品の企画・製造を行うとともに、新スタジアムでの新店舗経営を行って行くそうです。これまでサンフレッチェのグッズ販売はエディオン広島本店内のV-POINTとホームスタジアムでの特設店舗、そしてオフィシャルオンラインショップの3本立てとなっていましたが、これらを統合することによってより機動的で魅力的な商品販売ができるようになるのではないでしょうか。
<23.11.3> 12/3(日)に行われるJ1リーグ戦最終戦の福岡戦のアウェイ応援ツアーの募集が始まっています。スケジュールは、試合当日の朝7時45分に広島駅新幹線口を出発し、玖珂PA、下松SAを経て12時頃に現地に到着して試合を観戦。試合終了後にスタジアムを出発して、午後9時頃に広島駅に戻ってくる、と言う予定になっています。料金はチケット代込みで大人21,000円、小中高生19,000円。サンフレッチェクラブ会員とちゅーピーくらぶ会員は1,000円引きになります。お申し込み、お問い合わせなど詳細は、たびまちゲート広島のサイトをご覧下さい。
<23.11.2> 昨日行われた女子サッカーのパリ五輪2次予選の第3節で、日本女子代表なでしこジャパンはベトナムを2-0で下し、3連勝で最終予選進出を決めました。
 日本の先発はウズベキスタン戦から3人入れ替えて、GK:田中、DF:清水、南、髙橋(→三宅HT)、MF:熊谷(→中嶋67分)、宮澤(→杉田79分)、長野、遠藤(→林79分)、長谷川、FW:田中美、千葉(→守屋HT)。立ち上がりから一方的に攻め込んだ日本に対して、ベトナムも集中した守備とカウンターで反撃を試みます。前半16分と17分の千葉のシュートや20分の髙橋、26分の田中美らがシュートを放つもののなかなか決められない展開が続きましたが、しかし前半40分、高い位置でのボール奪取から千葉のパスを受けた宮澤がGKを引きつけて右サイドへのスルーパス。ここに走り込んだ清水が押し込んで、先制点を奪いました。
 後半から2人を入れ替えた日本は後半9分、ショートコーナーからの混戦で守屋がこぼれ球を決めて点差を広げます。その後も軽快なパス回しから相手陣内に攻め込みますが、しかしベトナムも粘り強い守備でなかなかゴールを割れません。日本は途中出場の中嶋が何度も左から仕掛けてチャンスを作りますが、しかし後半45分の強烈なシュートもGKの好セーブに阻まれます。結局得点は2点にとどまったもののベトナムのシュートをゼロに抑えて、3連勝で2次予選を終えました。
 他のグループはオーストラリアが同様に3連勝で最終予選進出。「死の組」となったグループBは北朝鮮が2勝1分けで首位となりましたが、韓国×中国は引き分けに終わって両チームとも敗退が決まりました。そしてグループA2位のフィリピンとグループC2位のウズベキスタンはいずれも勝ち点6で並びましたが、得失点差でウズベキスタンの勝ち抜きが決定。日本戦で大量失点しなかったことが幸いすることになりました。この結果、日本女子代表の最終予選の相手は北朝鮮。来年2月にホーム&アウェイで戦うことになります。
<23.11.1> Jリーグの秋春制移行に関する議論の中で、その理由の一つとして挙げられるのがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の改革。ACLは既に今シーズンから秋春制に移行していますが、来シーズンからは大改革が行われるとのこと。そこでJリーグクラブの出場権がどうなるかも含めてまとめてみました。
 まずACLはこれまでの2部制から、「AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)」「AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)」「AFCチャレンジリーグ(ACGL)」の3部制となります。このうち1部となるACLEは東西各ブロックからそれぞれ12クラブずつが参加。参加枠は「AFCクラブコンペティションランキング」上位の6ヶ国に順位に応じて配分されます。現在分かっているところによるとランキング1位の国の出場枠は3で、2位と3位は2.5、4位は1.5、5位と6位は1。ランキングは過去8年間の実績を考慮して決まるため来シーズンどうなるかはまだ分からないのですが、日本の2022年の東地区1位であることを考えると、少なくとも2.5枠を確保することはできそう。すなわちリーグ優勝、天皇杯優勝クラブがストレートで出場権を獲得し、リーグ2位がストレートインかプレーオフ出場権を獲得する、ということになります。そして地区ごとに12チームで戦われるリーグステージは「スイス式トーナメント」で上位8チームが勝ち残り、その後はホーム&アウェイでトーナメントを行うことになるそうです。
 次にACL2ですが、こちらはランキング1位〜10位の国から1チームずつ(日本からはJ1リーグ戦3位)と、ACLEプレーオフ敗退クラブが1チーム、そして7位〜12位から1クラブずつで行われるプレーオフ組5チームが参加して、各地区16チームずつによって争われます。対戦形式はこれまでのACLと同様に4チームずつのリーグ戦を行って、上位2チームがトーナメントに進出することになります。更に3部にあたるACGLは主にランキング11位以下の国のクラブが対象で、Jリーグから参加することは無さそうです。
 因みに2024-25シーズンからのACLで大きく変わるのは大会フォーマットだけでなく、賞金の大幅増額も予定されているとのこと。例えばACL優勝は現在の400万ドル(約5.8億円)から1200万ドル(約17.4億円)に3倍増。また全ての参加チームに3320万ドルが分配される、と言う報道もあって、出場するだけで約2億円獲得できる可能性があります。一方ACL2ですが、現在のACLと同等の賞金が用意されていると言われており、こちらも勝ち抜くことによって大きな賞金が獲得できることになります。サンフレッチェは現在のところリーグ戦4位ですが、3位の浦和との勝ち点差は3。これをひっくり返して3位でフィニッシュすればACL2の出場権を獲得できる可能性が高まるだけに、ぜひとも勝ち抜いて、そしてアジアの新しい景色を見てみたいものです。
<23.10.31> 一昨日行われたパリ五輪アジア2次予選の第2試合で、日本女子代表は南と千葉のゴールで勝ち、グループ首位をキープしました。先発メンバーはインド戦から9人入れ替えて、GK:山下、DF:清水、南、髙橋(→三宅63分)、MF:熊谷(→長谷川63分)、宮澤、長野(→中嶋HT)、遠藤、林(→猶本HT)、清家(→杉田83分)、FW:千葉。日本は立ち上がりからほぼ一方的に攻め込み、前半5分には宮澤、8分には遠藤がシュートを放ちます。そして前半10分に遠藤のCKを南がヘッドで決めて先制すると、15分には遠藤の縦パスに走り込んだ千葉が左足でシュートを決めて点差を広げます。そしてその後は両チームとも無理をせずに時間を使う流れが続き、日本の2点リードでハーフタイムを迎えます。後半も自陣深くブロックを作ったウズベキスタンに対して日本がパスを回すと言う展開が続き、そのまま試合終了のホイッスルとなりました。
 パリ五輪2次予選は3つに分かれたグループリーグを行って、首位の3チームと最も成績の良かった2位チームが最終予選に進出。その4チームから2チームずつが戦って2つの「切符」を争う、と言うフォーマットになっています。従って日本女子代表とすれば1位になることは必須として、その後の対戦相手がどこになるかも気にしなければなりません。もし2位から進出するチームが他のグループだった場合には、日本が対戦するのはA組首位のチーム。女子W杯4位のオーストラリアと戦うことになれば激戦は必至なだけに、それを避けるための戦略を立てるのは当然のことだと思われます。この試合の日本女子代表の戦い方には批判も上がっていたそうですが、この日の日本女子代表はレギュレーションを考えて最善の戦い方をした、と言うべきでしょう。まずは明日のベトナム戦に勝利してこの日の戦いを無駄にしないことが、今最も重要なことだと言えるでしょう。
<23.10.30> 昨日レジーナは愛媛FCレディースとの練習試合を45分×2+20分で行い、2-1で勝ちました。得点は2本目の38分に髙橋、3本目の20分に吉野。失点は1本目の17分でした。
<23.10.29> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第31節FC東京戦は、加藤と満田のゴールで勝って4位に浮上しました。
 エゼキエウが8試合ぶり、また東が3試合ぶりに先発して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

     満田  川村

中野           東俊希

   加藤    エゼキエウ(→志知88分)

     Dヴィエイラ(→Bカリファ88分)

SUB:川浪、山﨑、野津田、松本泰、中島
 対するFC東京は、GK:野澤、DF:小泉、森重、トレヴィザン、バングーナガンデ(→徳元88分)、MF:松木、原川(→東慶悟79分)、渡邊、FW:仲川(退場90+4分)、ディエゴ・オリヴェイラ(→熊田79分)、アダイウトン(→俵積田72分)、と言うメンバーでした。立ち上がり早々にチャンスを作ったのは東京で、0分にアダイウトンのスルーパスで渡邊が抜け出したのを皮切りに広島ゴールに迫ります。1分には森重を狙ったクロスを大迫が弾いてピンチを逃れ、4分にはアダイウトンの突破から松木に打たれましたがDFがブロック。5分にもFKのクリアをアダイウトンに狙われます。この後は広島が押し返して、6分にドウグラス・ヴィエイラがファーストシュートを放つと直後のCKに佐々木が合わせましたが惜しくも上に外れ、9分には加藤が抜け出してシュートしましたがGKに抑えられます。高い位置での守備から速攻を仕掛ける両チーム。25分には東のDFの裏を横切るクロスに加藤が飛び込みましたが、GKの好反応に防がれます。逆に36分、ディエゴ・オリヴェイラの仕掛けからのクロスに走り込んだバングーナガンデに打たれましたが、バーを直撃して助かります。前半は両チームともにチャンスを作ったもののGKの好セーブ連発で、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりはお互いに厳しいプレスでチャンスを作らせませんでしたが、その流れを打ち破ったのは広島。後半2分、中野の浮き球のパスをDFの間で受けた加藤がトラップして反転して裏に抜けると、強烈なシュートを突き刺して先制点を奪いました。
 同点に追いつきたい東京はこの後圧力を高めてきますが、広島は高い位置からのプレスで押し返します。8分にはCKのこぼれを東が打ちましたが惜しくも枠外。12分にはFKに荒木が飛び込みましたが惜しくも合わずGKがキャッチします。そして後半18分、原川のパスで左サイドを突破したアダイウトンのクロスを荒木がクリアしたもののゴールに入ってしまい、オウンゴールで同点に追いつかれてしまいました。
 再び勝ち越しを狙って激しく攻め合う両チーム。19分には塩谷の鋭い縦パスで加藤が抜け出しましたがクロスは味方に合わず、25分にはエゼキエウのクロスに加藤が合わせましたが惜しくもDFにクリアされます。そして後半29分、高い位置で中野がカットしたボールを引き取った満田がドウグラス・ヴィエイラとのワンツーでDFラインの裏に抜け出すと、ニアサイドを打ち抜いて広島が再び勝ち越しました。
 東京は選手を入れ替えて反撃を試みてきます。しかし広島は落ち着いてはね返すと、35分の川村、36分の加藤がシュートまで持ち込みます。東京は40分にクロスにエンリケ・トレヴィザンが合わせ、45分にもCKをエンリケ・トレヴィザンが叩きつけましたが枠を捉えることはなく、最後は相手陣内で時間を使って試合を締めました。
 FC東京戦はいつも堅い守備と縦に速い攻撃に苦しめられるのですが、この日も同様の展開となりました。特にアダイウトンの突破力とセットプレーの高さ、強さは脅威で、実際に荒木のオウンゴールになったシーンはFC東京の狙い通りだった、と思います。しかし何度かあったピンチを大迫の好守備で防いで、前へ前へと言うサンフレッチェらしいサッカーができていました。そんな中で飛び出した2ゴールはいずれも質の高いもので、加藤、満田の個人的な能力の高さを存分に発揮したものだったと思います。特に加藤のゴールはトラップから反転、そしてシュートと全てが完璧で、川﨑F戦でのマルコス・ジュニオールのゴールに匹敵する質の高さだった、と言って良いよのではないでしょうか。一方の満田のゴールは、サンフレッチェのチーム戦術そのもの、と言う感じ。サイドからの攻めをいったんは防がれたものの、即時奪回から3列目の満田が一気にDFラインの裏を取ってゴールを決めました。スキッベ監督就任以来、これまでのFC東京戦はなかなかうまくいきませんでしたが、自分たちの戦術と能力を磨くことによって乗り越えることができた、と言えるでしょう。
 今節は名古屋が引き分けに終わったこともあって、広島は順位を4位に上げました。横浜FMも勝ったため2位でフィニッシュするのは難しくなりましたが、3位浦和との勝ち点差は3で、十分に射程距離にあります。次の札幌戦は2週間後で、またその後1週間空けてG大阪戦と飛び飛びの日程になりますが、身体のケアと戦術の熟成を十分にして、残り3試合に臨んで欲しいと思います。

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