12/10〜12/16のSANFRECCE Diary


<23.12.16> 報道によると、高円宮杯プレミアリーグファイナルにおける青森山田高の同点ゴールについてサンフレッチェ広島が日本サッカー協会に質問状を提出したところ、昨日「ファウルと判断できる」と回答があったそうです。これによって試合結果が覆ることはありませんが、少なくともサンフレッチェユースが誤審によって優勝を逃したことが明らかになりました。
<23.12.16> サンフレッチェは昨日、「エディオンピースウイング広島」のシンボルマークとオープニングイベントの日程、及びスタジアム内のショップなどについて発表しました。
 まずシンボルマークはスタジアムの象徴となる屋根「希望の翼」をデザイン化。幾重にも並んだ柱を「熱狂を感じさせるライン」として表現し、羽根のようなフォルムで描いています。
 次にオープニングイベントは2/10(土)の11:45から、第1部として広島県内各団体によるパフォーマンスとオープニングセレモニーを実施。続いて午後2時からG大阪とのプレシーズンマッチを行います。よして翌日は広島県サッカー協会主催のオープニングセレモニーと県民・市民参加型のイベントを行います。
 スタジアム内には「HIROSHIMA SOCCER MUSEUM」「ピースウイングオフィシャルストア」「タコサンチェス」等のショップをオープンするほか、スタジアムの様々な施設を見学したり、サンフレッチェの新加入選手の目線で入団会見から選手入場まで体験するツアーも用意するとのことです。
<23.12.16> サンフレッチェは昨日、十文字高の早間美空選手の来年からの加入が内定した、と発表しました。福山出身の早間は福山ローザスセレソン、アンジュヴィオレBINGO、広大附属三原中、FCバイエルンツネイシレディースを経て十文字高に加入。今年はチームの副キャプテンとして活躍し、9月にはU-19日本代表候補合宿メンバーにも選ばれています。JFA公式サイトによると、代表候補合宿では学ぶことが多かったとのこと。来年からはプロとして、日本を代表する選手に成長して欲しいと思います。
<23.12.15> Jリーグは昨日の実行委員会で、2026年からの秋春制移行について60クラブの賛否を問い、「シーズン移行実施を決め、残された課題を継続検討する」と言う案が52票を集めたため事実上のシーズン以降が決まりました。
 Jリーグをヨーロッパ主要国に合わせて秋春制に変更する、と言う案は長年議論されてきましたが、4月から始まる日本の学校制度に合わないことや、降雪の多い地域では試合どころか練習もできなくなることなど問題が多く、導入の見送りが続いていました。しかし大きなきっかけとなったのがACLの改革。今年から秋春制になっただけでなく、次シーズンからは「ACLエリート」「ACL2」「ACLチャレンジ」に再編し、出場や勝利に伴う賞金が大幅にアップすることになりました。これまでのACLは出場しても実入りは少なく、むしろチームと選手の負担が大きく「罰ゲーム」と言われることもありましたが、これからは出場すること自体がクラブにとって大きな意味を持つことになります。個人的にはJリーグとACLは違うリーグなのでシーズンが別でも良いのではないか、と思っていたのですが、しかし今年実際に動き始めてみると不都合は明らか。ACLのグループステージとノックアウトランドを別チームで戦うことになるだけでなく、ルヴァンカップのグループステージをACLと平行して開催できないことから秋の日程が間延びする、と言う問題も顕在化しています。「継続検討する」と決めた残された課題をどう解決するかは容易ではありませんが、決めたからには前に進むしかありません。広島は日本海側の豪雪ほどではないものの冬はそれなりに雪が降りますし、実際に昨年の開幕戦では大雪に見舞われ、試合直前に雪かきしてようやくキックオフを迎えることができた、と言う経験をしています。Jリーグ全体で問題をどう解決して行くか、今後に注目したいと思います。
<23.12.15> サンフレッチェは昨日、大迫敬介選手が先週金曜日に右手舟状骨骨折の手術を受けた、と発表しました。中国新聞によると大迫はシーズン終盤に慢性的な右手首の痛みから別メニュー調整することもあったとのこと。プレーできないことはないものの、来季を万全な状態で迎えるために手術を決断したそうです。全治2ヶ月ということなので来シーズンの開幕には間に合いますが、1月中旬開幕のアジアカップへの出場は無さそうです。
<23.12.14> 日本サッカー協会は昨日「IBARAKI Next Generation Cup 2023」に参加するU-18日本代表を発表し、広島ユースの石原、中川、中島が選ばれました。今回選出されたのは次の20人。
【GK】濱﨑(川崎FU-18)、後藤(FC東京U-18)
【DF】池田(横浜FMユース)、石原(広島ユース)、塩川(流経大柏高)、
    尾崎(大阪桐蔭高)、梅木(帝京高)、本間(神戸U-18)、
    土屋(川崎FU-18)
【MF】保田(大分)、廣井(筑波大)、鈴木(名古屋U-18)、
    中川、中島(広島ユース)、由井(川崎FU-18)、石井(湘南U-18)、
    永野(FC東京U-18)、佐藤(FC東京)
【FW】塩貝(慶応大)、小嵐(実践学園高)
 11月のスペイン遠征のメンバーから残ったのは濱﨑、塩川、梅木、本間、保田、塩貝の6人だけ。また、8月のSBSカップのU-18代表からは池田、梅木、尾崎、鈴木、中川、塩貝の6人が選ばれています。このメンバーは12/18に集合して、U-20関東大学選抜、U-22 ALL IBARAKI、U-18ウズベキスタン代表と対戦します。
<23.12.13> 「高円宮杯JFA第35回全日本U-15サッカー選手権大会」は今週末から始まります。中国地域第一代表として出場するサンフレッチェ広島ジュニアユースの、初戦の相手は東海第3代表のFC.フェルボール愛知。会場は山口市の維新みらいふスタジアムで、12/16(土)の11時キックオフとなっています。また2回戦は横浜F・マリノスジュニアユースとツエーゲン金沢U-15の勝者が相手で、翌日の11時から同じ会場で行われます。中国プログレスリーグを16勝1分け1敗と圧倒的強さで優勝したジュニアユース。昨年決勝で敗れた悔しさを、今年こそ晴らして欲しいと思います。
<23.12.12> 中国新聞によると、サンフレッチェは高円宮杯U-18プレミアリーグファイナルで、判定に問題があったとして日本サッカー協会審判委員会に質問状を送る方針を決めたそうです。これは青森山田高の1点目のシーンで、GKに対する接触は意図的なチャージで反則と判定すべきだと主張するとのことです。
 ところで元国際審判員の家本政明氏は、「そのとき主審は何を見てそう判断したのか」でこのシーンを解説しています。有料記事なのでその内容を詳しく書くことはできませんが、家本氏から見て問題だったのは主審の位置だったとのこと。立っていた位置がいわゆる"串刺し"ポジションで、たくさんの選手が邪魔をして何が起きたのかを正確に把握することはできないことから「絶対に取ってはいけないポジション」だったそうです。確かに映像で見ると主審はゴール正面のペナルティアークの外にいて、ゴールラインから20m近く離れています。他の選手が重なってGKへのチャージが見えなかった(かも知れない)だけでなく、スローインのボールにGKが触ったかどうか、判断できるはずの無い位置にいた、と言えます。日本サッカー協会審判委員会では専門家の立場からしっかりと検証して、誤審は誤審として認めた上で、今後同じようなことの無いように対策を取って欲しいと思います。
<23.12.11> 昨日「高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2023ファイナル」でイースト王者の青森山田高と対戦したサンフレッチェ広島ユースは、後半アディショナルタイムに逆転されて敗れ、5年ぶりの優勝を逃しました。広島のメンバーは、GK:山田、DF:黒木、石原、木吹、MF:鳥井(→小林90+5分)、中島、竹山、橋本、FW:角掛(→木村78分)、中川、井上愛(→宗田78分)。立ち上がりは青森山田のプレスで押し込まれたものの、10分過ぎから落ち着いてパスを回せるようになってペースを握ります。そして31分には高い位置でのカットから中島のパスで抜け出した中川がシュートしたもののわずかに枠外。続いて32分には右からのクロスに井上愛が頭に当てましたがヒットしません。前半は局面で激しい戦いが繰り広げられたものの得点はなく、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりからペースを握った広島。選手個々が高い技術で青森山田のプレスをかい潜って相手ゴールに迫ります。そして後半4分、中島のスルーパスで左サイドを抜け出した中川のシュートはGKに弾かれたものの、これを鳥井が繋いで井上愛がヘッドでコースを変えてゴールに流し込み、広島が先制点を奪いました。
 これで勢いが出た広島は追加点を奪いに行き、8分には競り合いから中川がシュートしましたが枠外。11分には角掛の突破からのクロスに中川が飛び込みましたがわずかに及ばず。26分には細かいつなぎから井上愛が打ちましたがブロックされます。35分過ぎからは青森山田に押し込まれ、耐える展開が続きます。そして後半45分、ロングスローが広島ゴール前に放り込まれると相手FWのチャージを受けたGK山田がクリアできずそのままゴール内へ。スローインが直接ゴールに入った場合は守備側の直接FKになるはずなのに主審はゴールを認め、同点に追いつかれてしまいます。更に45+4分にはオフサイドラインぎりぎりから相手FWに抜け出され、シュートは山田の横を抜けてゴールへ飛び込み、痛恨の逆転負けとなってしまいました。
 神戸U-18に勝ち点1差で競り勝ってウェストで6回目の優勝を遂げた広島ユースに対して、尚志高との競り合いを制してイーストで4回目の優勝の青森山田高。ここ数年の高校サッカー界をリードしてきた両者の戦いは、それぞれの特徴が良く出た試合となりました。その中で先に流れを掴んだのが広島。ボランチがDFラインに下りてゲームメイクをする「可変システム」で試合を支配すると、中島の高い戦術眼からのパスと中川、角掛の突破、そして井上愛の裏抜けとポストプレーでチャンスを量産しました。しかし先制点以降は得点を奪えず終盤になると青森山田のパワーに押し込まれ、なかなか押し返せない時間が続きました。それでもGKもDFも高い集中力ではね返していましたが、しかし攻め続けられれば「事故」は起こるもの。10分以上にわたって攻め続けられたこと、また先制点後に追加点を奪えなかったことが、結局のところ逆転負けに繋がった原因だったと言わざるをえません。この試合に出た選手たちだけでなく、サンフレッチェユースの選手全員がこの悔しさを噛みしめて、これからのサッカー人生に生かして欲しいと思います。
 ただその一方で、青森山田高の1点目はGKが触ったと判断されてゴールが認められたものの、ビデオで見た限りでは触ってないようにも見える微妙なもの。主審が立っていた角度から見て正確に判断できていたとも思えず、むしろ「スローインが直接ゴールに入った場合は守備側に直接FKを与える」と言うルールを適用すべきだったと思います。更に問題なのは相手FWの米谷で、スローインが投げられると同時にGKの位置を確認し、ボールに競るよりもGKに身体をぶつけに行っています。山田はこのチャージによって体勢を崩してボールに触ることができなかったわけで、これは攻撃側のファウルを取るのが正しいジャッジだったと言えるでしょう。高校年代のサッカーで全試合にVARを導入するのは現実的ではないとは思いますが、注目度の高いファイナルぐらいはあっても良かったのではないか、と思って残念でなりません。

ハイライト動画
ゲキサカ  戦評  井上愛簾  木吹翔太
<23.12.10> 昨日アウェイで行われたWEリーグ第5節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦は、開始早々に上野のゴールで先制したものの終盤に追いつかれ、勝ち点1ずつを分け合いました。
 レジーナの先発は大宮戦と同じ。また瀧澤が3ヶ月ぶりにメンバー入りして、以下の布陣で戦いました。
       木稲

近賀   左山  市瀬   島袋
(→呉屋61分)
     柳瀬  渡邊

松本            中嶋
(→瀧澤61分)
     上野  髙橋
     (→吉野87分)

SUB:福元、森、立花、大内
 対する千葉は、GK:米澤、DF:田中、蓮輪、林、大熊(→城和80分)、MF:小川(→小林59分)、岸川、鴨川、FW:千葉、大澤(→藤代87分)、山口(→今田80分)、と言うメンバーでした。先制点は前半6分。右サイドの高い位置で相手ボールを奪うと、髙橋のシュートはブロックされたものの、柳瀬のパスを受けた上野が右から強烈なシュートを突き刺しました。また中嶋の決定機もあったものの、その後は重心が低くなって攻め込まれるシーンが増え、前半16分に大澤に決定的なシュートを打たれましたが木稲がセーブ。後半9分には鴨川のクロスを木稲がぎりぎりで弾いて失点を防ぎます。広島も後半36分に、今季リーグ戦初出場の瀧澤の強烈なミドルはGKが触ってクロスバーに弾かれます。そして後半40分、クロスに合わせた城和のシュートはDFが防いだものの、こぼれ球を鴨川に押し込まれて同点に追いつかれ、そのまま引き分けとなりました。

サンフレッチェ広島公式サイト
ジェフユナイテッド市原・千葉公式サイト
WEリーグ公式サイト
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