12/3〜12/9のSANFRECCE Diary


<23.12.9> サンフレッチェは昨日、強化本部長に雨野裕介氏が就任する、と発表しました。愛媛県出身の雨野氏はサンフレッチェユースの出身で、高校1年生の時に2種登録されるなど将来を嘱望されたものの、2年生の時に左足首三角靭帯断裂の大怪我を負ったことから1年留年。卒業後には桐蔭横浜大学に進学し、その後当時JFLのSC鳥取に加入してプレーしました。そして引退後は松山市役所の職員を経て2005年からサンフレッチェユースのコーチ、2011年から鳥取のU-15のコーチ、2018年にはトップチームコーチを経て、2019年にはサンフレッチェ広島の強化担当に就任し、2021年からはレジーナの強化部長としてチーム作りを進めてきました。プレスリリースによると雨野氏の肩書きは「強化本部長(スポーツダイレクター)」で、その下で南省吾氏が「強化部長(チームダイレクター)」、門田幸二氏が「強化部レジーナ担当」として進めることになるとのこと。雨野強化本部長は、トップチームとレジーナの両方を見ながら、チーム作りを進めて行くことになるのかも知れません。
 因みに南省吾氏は旧JFLの中央防犯から藤枝ブルックス、福岡ブルックスでプレーした経験があり、引退後は福岡や山形、栃木SC、松本山雅でコーチや強化担当を務めてきました。一方の門田幸二氏は福山大の出身で、1999年にサンフレッチェびんご、ジュニア、ジュニアユースのコーチを務めた後で2011年から讃岐のアカデミーのコーチに就任。その後藤井学園寒川高、FC刈谷の監督などを経験してきました。
<23.12.8> 日本サッカー協会は昨日、1/1に行われるタイ代表との親善試合に臨む日本代表メンバーを発表し、広島から川村が選ばれました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】前川(神戸)、鈴木(シントトロイデン)、野澤(FC東京)
【DF】谷口(アルラヤンSC)、板倉(ボルシアMG)、森下、藤井(名古屋)、
    毎熊(C大阪)、町田(サンジロワーズ)、伊藤洋(シュツットガルト)、
    菅原(AZ)
【MF/FW】
    伊東、中村(スタッド・ランス)、浅野(ボーフム)、南野(モナコ)、
    伊藤涼(シントトロイデン)、堂安(フライブルク)、上田(フェイエノールト)、
    田中(デュッセルドルフ)、奥抜(ニュルンベルク)、川村(広島)、
    佐野(鹿島)、細谷(柏)
 このメンバーは12/28にトレーニングを開始して、1/1に国立競技場でタイ代表と対戦します。
<23.12.7> 日曜日に行われた日本女子代表とブラジル女子代表との親善試合第2戦は、前半の2点を守り切って日本が勝ち、遠征を1勝1敗で終えました。この日の日本のメンバーは第1戦から5人入れ替えて、GK:田中桃、DF:清水、南、古賀、MF:熊谷(→谷川84分)、杉田(→石川HT)、猶本(→宮澤58分→長野62分)、遠藤、藤野、林(→長谷川HT)、FW:田中美(→植木72分)。JFA公式サイトによると立ち上がりに危ないシーンを作られたもののその後は押し返し、前半17分にCKから南がボレーで合わせて先制点をゲット。その2分後には猶本のパスを受けた田中美がミドルシュートを決めてリードを広げました。後半から布陣を変えた日本は、攻めに出てきたブラジルの圧力を受けながらも冷静に対応し、終盤にはブラジルの猛攻を受けたものの凌ぎ切って勝利を収めました。
<23.12.6> サンフレッチェは昨日、足立修強化部長の退任と、Jリーグへの着任を発表しました。1995年に京都でプレーし、翌年からスカウトに転身した足立氏は、神戸のスカウトを経て2002年にサンフレッチェのスカウトに着任。青山や柏木、清水らの獲得に貢献したほか、高円宮杯プリンスリーグ中国の競技委員長を務めたり、広島国際ユースの広島県高校選抜のヘッドコーチを務めるなど、地道な種まきを行ってきました。そして2015年に当時の小谷野社長が広島市長選挙に立候補したことから、織田社長の後任として強化部長に就任。その後8年間に渡ってトップチームのチーム作りに取り組んできました。ユース出身者を中心に多くのホームグロウン選手でチームを強くする、と言う「育成の広島」を作ってきた最大の貢献者といえる足立氏がいなくなる、と言うことはクラブにとって大きな損失だとは思いますが、しかしきっと足立氏から学んだ後進が後を引き継いでくれるはず。また足立氏にはこれまでの経験を活かして、Jリーグをより良いリーグに育てて欲しいと思います。

サンフレッチェ広島公式サイト
<23.12.6> サンフレッチェは一昨日広島市内のホテルで、林卓人選手の現役引退会見を行いました。「来週目の検査を控えている」と言うことで眼鏡をかけて登壇した林は「来季は選手としての契約を頂けないと分かった」ことにより、「他のチームを探してまでサッカーを続けようというモチベーションよりも大好きなクラブで終わるほうが幸せだ」と言う思いから引退を決断した、と語りました。そして「大好きなクラブで優勝できた」だけではなく、広島を離れていた10年間で成長できたことが大きかったこと、特に仙台在籍時に東日本大震災を経験し、そこから立ち上がる課程で人生観が変わった、と現役生活を振り返りました。プロ入り後の4年間で「広島のGK哲学」を叩き込まれ、その後様々な経験を積み重ねながら成長してきた林。今後はその経験を次世代に伝えて、更に強力なGK王国を作ってくれるに違いありません。

サンフレッチェ広島公式サイト
<23.12.6> サンフレッチェは一昨日、広島市内のホテルでスキッベ監督のシーズン総括記者会見を行いました。スキッベ監督はまずシーズンを振り返って「良い時もあれば悪い時もあった」と総括。主力の怪我による離脱と体調不良により難しい時期を経験しながらも、最後まで諦めない姿勢で戦い抜いたことが上位でシーズンを終えることができた、と語りました。特に「最後の最後まで諦めず、DFの選手が素晴らしいヘディングシュートを決めたリーグ最終節のアビスパ福岡戦」を今シーズンを象徴する試合に挙げました。一方で今シーズンの課題は、と言う質問に対しては「得点」と一言。ソティリウやマルコス・ジュニオールなど怪我で離脱する選手が多かったことから、得点を取れるチーム作りが難しかった、と振り返りました。そして来シーズンはその課題を克服するために、「前線の全ての選手が健康でフィットした状態で来シーズンを過ごす為に、プレシーズンでシーズン中の強度の高いプレーに耐えられるような身体づくりをしたい」と抱負を述べました。新スタジアムで迎える来シーズンは、成熟した戦術と充実した戦力で、リーグ戦もカップ戦もタイトルを争うことができるのではないでしょうか。

サンフレッチェ広島公式サイト
<23.12.5> Jリーグは昨日、今シーズンの優秀選手賞と各賞を発表し、広島からは佐々木選手と大迫選手が優秀選手賞に、また大迫選手がフェアプレー個人賞を授賞しました。今回選ばれた優秀選手は次の34人。
【GK】西川(浦和)、ランゲラック(名古屋)、前川(神戸)、大迫敬(広島)
【DF】ショルツ、酒井宏、ホイブラーデン(浦和)、毎熊(C大阪)、
    エドゥアルド、永戸(横浜FM)、藤井、森下(名古屋)、
    酒井高、本多(神戸)、佐々木翔(広島)、奈良(福岡)
【MF】佐野(鹿島)、伊藤(浦和)、マテウス・サヴィオ(柏)、脇坂(川崎F)、
    喜田、渡辺(横浜FM)、香川(C大阪)、佐々木大、山口(神戸)、
    井手口(福岡)
【FW】鈴木(鹿島)、細谷(柏)、アンデルソン・ロペス、エウベル(横浜FM)、
    大橋(湘南)、大迫勇、武藤(神戸)、山岸(福岡)
 「最優秀選手賞」と「ベストイレブン」は、この中から今日のJリーグアウオーズで選ばれます。
<23.12.5> 一昨日行われた「高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグウェスト」の第22節で、サンフレッチェ広島ユースは神村学園高に3-2で競り勝ち、2年ぶり6回目の優勝を果たしました。広島のメンバーは、GK:山田、DF:黒木、石原、橋本(→小谷87分)、木吹、MF:鳥井、中島(→石橋87分)、竹山(→小林61分)、FW:角掛(→木村77分)、中川、井上愛(→宗田61分)。JFA公式サイトによると広島は開始早々から攻め込んだそうで、6分には角掛のインターセプトから中島が決めて先制点を奪うと、11分には角掛のクロスに中川がヘッドで合わせてリードを広げました。しかしその後は神村学園の反撃を受け、14分にはCKからの混戦から押し込まれて1点返され、37分にはバックパスの処理を誤った山田から奪った西丸のパスを佐々木に流し込まれて同点に追いつかれたとのこと。後半は広島が主導権を握ったものの、鳥井の2度の決定機を活かせなかったとのこと。そのまま引き分けに終われば優勝を逃す可能性のあった後半40分、小林がドリブルで仕掛けるとペナルティエリアの外から鮮やかなシュートを決めて勝ち越し点を奪います。その後は神村学園に攻め込まれたものの必死ではね返して、自らの力で優勝を勝ち取りました。
 高校年代の王者を決める「高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2023ファイナル」は埼玉スタジアム2002で12/10(日)の午後1時キックオフ。プレミアイーストで4回目の優勝を果たした青森山田高と、2度目(コロナのため中止になった2021年の代替試合「JFA競技会委員長杯」を入れると3度目)の対戦となります。
<23.12.5> 中国新聞によると、足立修強化部長が退任し、今季限りでクラブを離れることが分かったそうです。松江市出身の足立氏は1995年に当時JFLの京都でプレーし、翌年からスカウトに転じ、2002年から広島のスカウト、2015年から強化部長を務めてきました。
<23.12.4> 中国新聞などの報道によると、スキッベ監督が来季も指揮を執ることが明らかになった、とのことです。サンフレッチェとしては2シーズン連続で3位となった手腕を高く評価したそうですが、本人も3季目への意欲を示しているとのこと。選手構成がどうなるかは分からないものの、来シーズンは新しいサッカー専用スタジアムで、これまで以上にわくわくするサッカーを観ることができそうです。
<23.12.4> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦最終節の福岡戦は、後半アディショナルタイムの荒木のゴールで勝ち、2年連続で3位でシーズンを終えました。
 古巣相手、ということで松本泰が18試合ぶりに先発した以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

    松本泰  川村
    (→エゼキエウHT)
中野             東(→志知78分)
(→ソティリウ70分)
   加藤      満田(→マルコスJ87分)

     Dヴィエイラ

SUB:川浪、山﨑、青山
 対する福岡は、GK:永石、DF:湯澤(→小田80分)、田代(→ドウグラス・グローリ65分)、奈良、宮、前嶋、MF:井手口、前(→中村89分)、FW:紺野(→ルキアン65分)、山岸、金森(→ウェリントン65分)、と言うメンバーでした。前半は両チームの激しいボールの奪い合いで、お互いにシュートまで行けない時間が続きます。しかし広島が徐々にペースをつかむと前半21分には東のFKにドウグラス・ヴィエイラが飛び込みましたがわずかに及ばず。26分には松本泰がファーストシュートを放ったもののDFにブロックされ、32分には塩谷のパスに東が頭で合わせたものの枠を捉えることができません。また34分にはCKに佐々木が合わせましたがGKの好反応に阻まれます。逆に後半42分、紺野から山岸へのパスを荒木がクリアしたシーンではPKの可能性でVARチェックが行われましたが、荒木の足はボールに行っていたためお咎め無しに終わります。DAZNの集計で前半の広島のシュートは7本に対して福岡は1本。チャンスは少ないものの緊張感のあった前半はスコアレスに終わりました。
 後半開始早々は福岡に攻め込まれたものの、その後は広島がチャンスを量産します。3分のエゼキエウ、中野のシュートはDFがブロック。5分の川村のミドルも10分の加藤のミドルも枠外に外れます。また14分には塩谷の攻め上がりから加藤のシュートはDFに当たり、15分にはCKのこぼれに荒木が詰めたものの枠外に外れます。外国人3選手を同時投入して流れを変えようとする福岡。しかし広島のペースは変わらず、後半22分には満田がシュートを放ちましたがDFがわずかに触っていたか枠外に外れて行きます。後半27分には福岡に攻め込まれましたがDFが集中してはね返すと、その後は広島が一方的に攻め続けます。後半33分には満田のクロスにエゼキエウが頭で合わせましたがGKがファインセーブ。37分には加藤が強烈なシュートを放ちましたがGKに阻まれ、40分にはソティリウがシュートしましたがヒットせずにGK。42分には速攻から塩谷が強烈なシュートを打ちましたがこれもGKに止められ、44分にはエゼキエウがペナルティエリア内から狙ったものの枠を捉えることができません。後半アディショナルタイムになっても諦めない広島は、49分にはマルコス・ジュニオールが直接FKで狙いましたがGKがファインセーブで防ぎ、加藤のシュートもブロックされます。そして後半50分、CKの流れから右でフリーになったマルコス・ジュニオールが鋭いクロスを送ると、これを荒木が頭に当てて逸らせてゴールに流し込んでついに福岡ゴールをこじ開けます。そしてその後の福岡のロングボール攻撃をはね返して、激動の2023年シーズンを勝利で締めくくりました。
 試合後にスキッベ監督は「Jリーグの中でもすごくレベルの高い試合ができた」と語っていますが、対する長谷部監督は「守備の粘りだけはありましたが、そのほかのところはなかった」と語っています。実際日刊スポーツの集計によると、広島のシュートは21本だったのに対して福岡は3本。その3本のシュートもほとんど可能性を感じられないもので、90分を通して広島がほぼ一方的に攻め続けた、と言う試合でした。まるで広島の攻撃練習のような流れの中で点が取れなかったのは、パスやシュートの精度の問題、と言えば言えるのですが、ただサッカーでは一方が守りを固めればなかなか点を取れないのは良くあること。そんな流れの中でも相手に得点を許さず、最後の最後にゴールをこじ開けて勝利したことはチームとしての成長を表している、と言って良いでしょう。今季は怪我人の続出や体調不良(コロナだったらしい)もあって、リーグ戦は第13節から11試合は2勝2分け7敗。また天皇杯もルヴァンカップも早期敗退するなど苦しい時期が続きましたが、そこを的確な補強もあってチーム一丸となって立て直した結果がこの試合に繋がった、と言って良いでしょう。リーグ戦3位は昨年に引き続いて2年連続となりましたが、勝点は3つ多く取ったことを考えればチームとしての成長は間違いないところ。来季はこの結果をベースにして、タイトル獲得に向けて新たな戦いをスタートして欲しいと思います。

広島公式サイト  福岡公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
日刊スポーツ  スコア詳細  戦評
超Worldサッカー!  戦評
Football LAB
<23.12.3> 中国新聞によると、コンディション不良で4試合欠場していたマルコス・ジュニオールが復帰し、ベンチ入りすることになったそうです。また、前節は出場機会がなかった志知と松本泰も「古巣対決」と言うことで燃えているとのこと。今日もいつものように最後まで全力で戦って、2023年シーズンを勝利で締めくくって欲しいと思います。
 今日の試合会場はベスト電器スタジアムで午後2時キックオフ。ビジター席のチケットは完売で、指定席の一部とメインスタンド、バックスタンドの立見エリアのみ残券がある模様です。また試合中継はDAZNのみとなっています。今日は仕事の関係でブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方は、モバイルサイトの速報などをご覧ください。
<23.12.3> サンフレッチェは昨日、早稲田大学ア式蹴球部女子所属の笠原綺乃選手がレジーナに加入する、と発表しました。早稲田スポーツ新聞によると神奈川県出身の笠原は高校時代から頭角を現し、早大では2021年のインカレの優勝メンバーとなるなどチームの中心選手として活躍してきたそうです。ボランチやインサイドハーフ、ウイングバックなど様々なポジションをこなす器用さを持ち、足下の技術やゴール前のクォリティなど「弱点のない完成されたプレーヤー」だとのこと。大学の先輩の松本、吉野とともに、チームに「違い」をもたらすことが期待できそうです。
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