7/16〜7/22のSANFRECCE Diary


<23.7.22> サンフレッチェは昨日、セレッソ大阪のFW加藤陸次樹選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。
 埼玉県出身の加藤は、双子の兄である威吹樹とともにサンフレッチェ広島ユースに加入し、2015年の高円宮杯プレミアリーグウェストで得点王に輝くなどエースとして活躍しました。しかし卒業後のトップチーム昇格は叶わず中央大学に進学。卒業時にもサンフレッチェのテストを受けたもののまたしても不合格となり、2020年に金沢に加入してプロとしてのキャリアをスタートさせました。そして金沢では開幕戦からレギュラーに定着すると、第9節から第12節まで4試合連続ゴールを決めるなど全試合に出場してリーグ6位となる13ゴールを挙げて翌年にC大阪に移籍。開幕からしばらくはベンチスタートだったもののシーズン途中からレギュラーを確保して、リーグ戦はチーム最多の7ゴールをゲット。またルヴァンカップでも準々決勝、準決勝でゴールを決めて、決勝進出に貢献しました。更に昨年もリーグ戦では6ゴール、ルヴァンカップでは決勝での先制点を含めた5ゴールを挙げるなど勝負強さを発揮して、C大阪のエースと言われるまでになっています。今季はレオ・セアラの加入の影響でベンチスタートが多かったものの、5月以降はツートップの一角として先発起用されることが多くなり、17試合に出場して3ゴールを決めています。動き出しの鋭さやシュートの巧さだけでなく、前線からのチェイシングなど労をいとわないプレーぶりは、今のサンフレッチェの戦術にぴたりと当てはまる選手だと言えます。怪我人続出のサンフレッチェのFW陣に、最も必要な選手が獲得できた、と言って良いでしょう。
 中国新聞によると年俸は4,000万円。C大阪との契約を1年半残していたことから、1億円近い移籍金を払っての獲得だったそうです。また足立強化部長によると加藤本人は「1日たりとも広島のことを忘れたことはなかった」と語り、目に涙を浮かべて感謝、感激、と言う様子だったとのこと。ユースから大学、J2、そしてJ1クラブを経て広島に戻って来る、と言う初めてのパターンを作った加藤は、育成クラブとしてのサンフレッチェに新たなページを加えることになります。
<23.7.21> サンフレッチェ広島は来週土曜日(7/29)に、「ありがとうエディオンスタジアム広島ファン感謝デー2023」を開催します。会場はエディオンスタジアム広島とその周辺施設で、入場料は無料。イベント参加は事前申し込み制となっていますが、どなたでも参加可能となっています。予定されているスケジュールは次の通り。
【エディオンスタジアム広島場内】
10:00-11:30 トップチーム公開トレーニング
12:00-12:45 レジェンドとモルック体験(会員限定)
13:00-13:10 選手を呼び込め!なりきりDJ体験(会員限定)
13:10-13:20 開会式
13:30-15:00 シャーレ・選手ベンチ展示
13:30-13:50 玉入れ、サイン撮影会、ロッカールームツアー(事前募集)
14:00-14:20 ドリブルリレー、サイン撮影会、ロッカールームツアー(事前募集)
14:30-14:50 パス交換(事前募集&会員限定)、サイン撮影会、ロッカールームツアー(当日アプリ抽選)

【おまつり広場】
10:00-15:00 選手バス展示、グッズ販売、選手コラボグルメ、サンチェふわふわドーム、SPL∞ASHステージ
13:00-14:50 選手トークショー
 これらのうち玉入れ、サイン撮影会などの交流会の事前申し込みは既に終了していますが、14:30からの部は当日にアプリで応募できますので、申し込みを忘れた方や当選できなかった方はそちらからどうぞ。その他イベントの詳細や駐車場情報などは、サンフレッチェ広島公式サイトをご覧下さい。
<23.7.20> 先週発売の「紫熊倶楽部」8月号(Vol. 306)を紹介します。
 最初の記事は、荒木選手のスペシャルインタビュー。怪我人続出で苦境にある中で迎えた横浜FM戦。トルコキャンプ以来の4バックで戦うことになった試合の振り返りから始まって、シーズン前半を総括するとともに今後に向けての道筋を探っています。
 サポーターから新しいチャントをプレゼントされた川村選手と、復帰に向けての道程にある満田選手の記事を挟んで、2つ目のインタビューで取り上げられているのは志知選手。今西和男氏に声を掛けられてFC岐阜U-18に加入した経緯から始まって、東海学園大を経て松本山雅、水戸、福岡を経て広島に至ったサッカー人生を語っています。
 「match report」は天皇杯のFC徳島戦とJ1リーグの川崎F戦、横浜FM戦、新潟戦、ルヴァンカップの名古屋戦、そしてWEリーグの相模原戦。レジーナの移籍、退団選手の言葉と「READERS AREA」を挟んで、「アウェイ見聞録」は美味三昧だった新潟編。「INTERVIEW & INTERVIEW」では森島、川浪、大迫、塩谷、ソティリウ、野津田、越道、山﨑、中野、東、松本大の11人を取り上げています。また「ひろしまゲートパークからエディオンピースウイング広島まで」と言うページでは、建設が進んでいる新スタジアム周辺の風景を切り取っています。そして最後は「SIGMA CALENDER」と「紫熊短信」となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は税込396円。ホームゲーム会場とV-POINT、広島県内の大手書店と東京・銀座のtauで販売中です。また通販は公式オンラインショップからどうぞ。
<23.7.19> Jリーグは昨日、6月度の「2023明治安田生命JリーグKONAMI月間ベストゴール」に、第16節京都戦での川村選手のゴールを選びました。これは後半アディショナルタイムにDFラインからのパスを受けて反転するとドリブルで独走し、GKとの1対1を制して決めたもの。選考委員の反町康治氏は「自陣から状況判断をしてドリブルで突破して冷静に取った素晴らしいゴール。何回もキーパーを見ながら駆け引きしながらフィニッシュしている」、槙野智章氏は「試合中に中盤の下がり目のポジションに変わった中で、後半アディショナルタイムにこのプレー。シュート以外にもあそこまで持っていける力も素晴らしい」、北條聡氏は「決然とゴールへの道を切り拓いた単騎突破の傑作。敵を蹴散らす推進力と巧みな進路選択、GKとの1対1を制する冷静さが際立った」と評価しています。川村が月間ベストゴールを受賞したのは昨年9月度に続いて2度目。昨年はこのゴールが年間ベストゴールにも選ばれているだけに、2年連続受賞となる可能性もありそうです。

Jリーグ公式サイト
サンフレッチェ広島公式サイト
<23.7.17> 昨日ホームで行われたJ1リーグ戦第21節横浜FC戦は、後半アディショナルタイムのソティリウのゴールで追いつき、引き分けに持ち込みました。
 怪我や体調不良で戦列を離れていた塩谷が復帰。また棚田が初めて先発して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木
       (→中野76分)
    野津田  川村
    (→柏85分)
茶島             東(→柴崎87分)
(→越道61分)
   森島    エゼキエウ

       棚田(→ソティリウ61分)

SUB:川浪、青山
 対する横浜FCは、GK:ブローダーセン、DF:吉野、岩武、マテウス・モラエス、MF:山根(→近藤60分)、井上(→三田83分)、ユーリ・ララ、林、伊藤(→サウロ・ミネイロ76分)、山下(→和田76分)、FW:マルセロ・ヒアン(→小川60分)、と言うメンバーでした。ファーストシュートは広島で、パス交換を使ってするすると上がって行った塩谷が左足で打ちましたがGKがキャッチ。逆に横浜FCも中盤で奪って速攻から山下がミドルを放ちましたが枠外に外れます。引いて守りを固める横浜FC。広島はボールを動かして打開を図るもののなかなかシュートまで行けません。逆に横浜はカウンターからチャンスを作り、9分には山下が右サイドを突破してクロスをマルセロ・ヒアンが打ちましたが枠外。11分にも速攻からマルセロ・ヒアンに危ういシュートを打たれます。広島はセットプレーから、あるいはパス交換から横浜ゴールに迫るもののどうしても崩すことができません。それでも前半41分には森島からのパスを受けた棚田がシュートしましたがDFがブロック。42分には茶島のクロスに荒木が合わせたものの枠外に外れます。前半は広島がボールを支配したものの有効な攻撃はできず、逆に横浜にカウンターから決定機を作られつつスコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると広島の前からのプレスが効くようになって、即時奪回から波状攻撃を仕掛けるシーンが増えて行きます。10分には左のポケットに抜け出した川村のクロスをエゼキエウが受けたものの打てず。11分には野津田が奪ったボールを棚田がシュートしましたがGKに止められ、こぼれ球にエゼキエウが反応したものの打てず。また18分と20分にも広島が圧倒的に攻め込みましたが横浜が堅い守備で耐えます。続いて27分にはCKからのボールを川村がボレーで狙いましたがクリアされ、こぼれ球を野津田が打ちましたがGKの正面に行ってしまいます。しかし後半40分、広島の左サイドから仕掛けてきた近藤が横パスを出すと、ここに走り込んできた林に決められ先制点を許してしまいました。
 このまま負けるわけにはいかない広島は、柴崎を投入して猛攻をしかけます。43分には柏のクロスにソティリウが頭で合わせましたがGKがキャッチ。44分にはこぼれ球をエゼキエウが打ちましたがブロックされ、45分の佐々木のシュートも47分のエゼキエウのシュートも柏のシュートもDFが身体を張って守ります。しかし後半アディショナルタイムに前線に蹴り出そうとボールを置いたブローダーセンに背後からチェイシングした柏がボールを奪うと、横パスをソティリウが無人のゴールに蹴り込んで同点に追いつきます。これで勢いに乗った広島は、51分に越道がシュートしましたがGK。直後にカウンターのピンチとなったもののこれを凌ぐと、逆襲から柴崎が打ちましたが枠外に外れます。更に52分には森島が決定的なシュートを放ったものの枠外に外れ、激戦は痛み分けに終わりました。
 暑さやコンディション不良、疲れなどの影響か、前半の広島はなかなかペースを掴むことができませんでした。Football LABによると前半の広島のシュートは3本だったのに対して横浜FCは6本。しかも広島のシュートは決定的とは言えないようなものばかりだったのに対して、横浜FCは効率的なカウンターと素早いパスのつなぎから良い形を作っていました。試合後にスキッベ監督はハーフタイムに「相手陣内でサッカーをやり続けようと強調しました」と語っていますが、後半に入るとチーム全体の連動性が良くなって、相手にはカウンターも許さず一方的に攻め込むようになりました。そして1点のリードを許してからは取り返すためにチーム全体が集中を研ぎ澄まして戦ったことが、柏のボール奪取からのソティリウのゴールに繋がりました。失点シーンは修正が必要ですし、また逆転できなかったのも残念でしたが、しかしチームとして最悪の時期は脱してきた、と言って良いのではないでしょうか。
 首位・神戸との勝ち点差は22に開きましたが、しかし残り試合が23試合あることを考えると追いつけない差ではありません。次節は8/5の第22節湘南戦で、そこまでは3週間空くことになります。その間に選手一人ひとりがコンディションを戻すことができるでしょうし、また怪我人も戻って来るはずです。ここで本来のサンフレッチェのサッカーを取り戻して、上を目指して戦い抜いて欲しいと思います。

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<23.7.16> 中国新聞によると、ドウグラス・ヴィエイラはコンディション不良で欠場が決定的だとのこと。出場停止のベン・カリファと合わせてFWの主軸2人を欠いて戦うことになります。代役として期待される棚田とソティリウですが、棚田は体調不良から復帰したばかり、ソティリウも左脚の怪我の影響で2ヶ月間実戦から離れていますが、どちらが出るにしてもチーム全員で力を合わせて、点を取って勝利して欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンスタジアム広島で、午後6時キックオフ。イベント情報などはサンフレッチェ広島公式サイトをご覧下さい。試合中継はDAZNのみとなります。今日もDAZNを見ながらブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
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