8/6〜8/12のSANFRECCE Diary


<23.8.12> 昨日行われた「広島国際ユース」の第3日で、サンフレッチェ広島ユースは逆転で広島県高校選抜U-18に勝ち、2位でフィニッシュしました。試合動画によるとサンフレッチェ広島ユースは、GK:山田、DF:山ね、黒木、石原、木吹、MF:鵜飼、鳥井、竹山、桝谷、石橋、FW:井上愛、と言うメンバーでした。広島県高校選抜の先制点は前半17分で、ショートコーナーから繋いできたボールを木吹がクリアミス。こぼれを拾った坂根(瀬戸内高)がペナルティエリアに持ち込んでシュートを決めました。続いてその直後には美藤(瀬戸内高)に中央から決められ、あっという間に2点のビハインドとなります。しかしユースは粘り強くパスをつないでチャンスを作ると、前半32分に石原の右からのクロスに飛び込んだ鵜飼が飛び込み、DFのクリアミスで1点を返してハーフタイムを迎えました。後半もユースがパスを繋ぎながら糸口を探す展開が続きましたが、後半28分に相手のミスからボールを拾った石橋のパスを井上愛が決めて同点に追いつきます。更に後半32分に石橋の鋭いパスをDFラインの裏で受けた中川が落ち着いてシュートを決めて勝ち越し、そのまま試合を締めました。なおもう一つの試合はU-17日本代表がU-17ウズベキスタン代表を4-0で下して、全勝で大会3連覇を達成しました。

JFA公式サイト(U-17日本代表×U-17ウズベキスタン代表)
<23.8.12> 明日はJ1リーグ戦第23節。サンフレッチェはホームで浦和レッズと対戦します。
 ACLに優勝し、リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯と3タイトルを狙える位置にいた浦和でしたが、リーグ戦は直近の3試合ではいずれも無得点に終わり2分け1敗。また天皇杯のR16では名古屋に完敗を喫するなどやや調子を落としています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
11H ○2-1 広島  【浦】酒井、伊藤、【広】森島
16H △0-0 鹿島
天2 ○1-0 関西大学【浦】伊藤
17A △0-0 横浜FC
L6A △1-1 清水  【浦】明本、【清】北川
18H △1-1 川崎F 【浦】関根、【川】OG
12H ○4-1 湘南  【浦】興梠、関根2、ホセ・カンテ、【湘】大橋
19A ○2-1 鳥栖  【浦】ホセ・カンテ、岩尾、【鳥】長沼
20H △0-0 FC東京
天3 ○1-0 山形  【浦】伊藤
21A ●0-2 C大阪 【C】レオ・セアラ、クルークス
天16 ●0-3 名古屋 【名】マテウス・カストロ、ユンカー、和泉
22H △0-0 横浜FM
 前節は天皇杯敗退のショックを払拭すべく横浜FM相手に押し込む時間を長く作ったものの、横浜FMの守備を崩せずスコアレスドローに終わっています。鈴木彩艶が海外に移籍したものの元日本代表の中島翔哉を獲得するなど、ルヴァンカップとACLを平行して戦うための戦力整備に余念がない浦和。首位との勝ち点差6を詰めるためには絶対に勝利が必要、と言うつもりで広島に乗り込んでくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、怪我をしたエゼキエウの代わりに誰をシャドウで起用するか、がポイントとなります。このポジションに最もフィットするのは満田ですが、ただ怪我から復帰したばかりで先発起用するかどうか。私はさすがにそれは無いと見て、以下のように予想します。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

    野津田  川村

中野            志知

        東

   ソティリウ  加藤

SUB:川浪、青山、柏、柴崎、満田、Bカリファ、Dヴィエイラ
 明日は2018年以来行われてきた「ピースマッチ」として開催されます。原爆の惨禍と平和の大切さに思いを寄せながら戦われると言うことで、いつも以上に熱い試合になるはず。どんな選手が出場することになってもチーム全体で力を合わせて、この特別な試合を勝利で飾って欲しいと思います。
<23.8.12> サンフレッチェは昨日、横浜Fマリノスからマルコス・ジュニオール選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。中国新聞によると年俸は1億円で、背番号は10となります。
 2019年にフルミネンセから横浜FM入りしたマルコス・ジュニオールは、出場停止の1試合を除くリーグ戦全試合に先発出場し、仲川と並んで15ゴールを挙げて得点王となってチームのリーグ優勝に貢献。そのシーズンのベストイレブンにも選ばれました。その翌年も28試合に出場して11ゴールを挙げ、2021年も33試合出場9ゴールと活躍しましたが、しかし昨年は西村の加入や怪我によるコンディション不良により出場機会が減少しリーグ戦はノーゴール、全公式戦を通じてもACLでのPKによる1得点にとどまり、今季に復活を期していました。しかし今年もアンデルソン・ロペス、エウベル、ヤン・マテウスの陰に隠れる形となりここまでの22試合で先発は5試合のみで、18試合出場2ゴールにとどまっていました。
 モバイルサイトによると足立強化部長は「森島を慰留しつつ、一方で他の選手に移籍を打診して天秤にかけるのは広島の流儀ではない」ことから獲得に動いたのは先週以降のことだった模様ですが、しかし「移籍が実現するチャンスをあるんじゃないかとの情報も入っていて、チャンスだとすかさず動いた...本当に必死だったし、迷いはなかった」とのこと。森島の移籍で2億円が入ったとは言え、マルコス・ジュニオールも契約途中だったことを考えると相当の移籍金を支払うことになったはずですが、ただ低迷するチームにカツを入れるために「試合に出た時のマルコス・ジュニオールの雰囲気こそ、今のこのチームに必要」だとの判断から獲得に至ったとのこと。スピードのあるドリブルと高い決定力だけでなく、前線から相手を追い回す献身性も持っているだけに、広島のサッカーにはすぐにフィットするはず。森島流出の影響を最小限にとどめる、強化部の素晴らしい働きだったと思います。
<23.8.11> 昨日行われた「広島国際ユース」の第2日目で、サンフレッチェ広島ユースはU-17ウズベキスタン代表に3-1で勝ちました。試合動画によると広島の先発メンバーは、山田、中光、石原、橋本、木吹、鳥井、石橋、角掛、井上愛、竹山、中川。先制点は前半12分で、中川の鋭いパスを受けて反転した井上愛がGKとの1対1を制して決めました。追加点は後半9分で、左のスペースでパスを受けた中川がカットインしてそのままシュートを決めました。続いて13分には高い位置からのプレスでボールを奪うと石橋が前線にスルーパス。これで抜け出した井上愛がGKもかわしてゴールに流し込みました。後半29分に直接FKを山田がキャッチミスして失点してしまったものの、その後は2点のリードを保って逃げ切りました。なおもう一つの試合はU-17日本代表が4-2で広島県高校選抜を下しました。

JFA公式サイト(U-17日本代表×広島県高校選抜)
<23.8.10> 中国新聞によると、右膝の怪我で離脱していた満田は8日の練習からフルメニューをこなしたとのこと。昨日も実戦形式の練習で激しく競り合い、積極的にシュートを放っていたそうで、「(膝は)大丈夫。どのポジションでも攻守のスイッチを入れられるプレーがしたい」と語っていたそうです。またスキッベ監督も浦和戦でのメンバー入りを決断したとのこと。このところ6試合で白星のないチームに、最も頼りになる男が帰ってきます。
<23.8.10> プレスリリースによると、湘南戦でハーフタイムに交代したエゼキエウ選手は月曜日に広島県内の病院で検査を受け、右大内転筋腱部分損傷で全治4週間と診断されました。
<23.8.10> 日本サッカー協会は昨日、SBSカップ国際ユースサッカーに参加するU-18日本代表のメンバーを発表し、サンフレッチェ広島ユースから中光と中川が選ばれました。またトレーニングパートナーとして木吹が選ばれました。今回選出されたのは次の人。
【GK】中村(静岡学園高)、小林(FC東京U-18)
【DF】桒原(明治大)、池田(横浜FMユース)、尾崎(大阪桐蔭高)、
    梅木(帝京高)、喜多(京都U-18)、中光(広島ユース)
【MF】大関(川崎F)、安斎、神田拓(尚志高)、松田(桐光学園高)、
    鈴木(名古屋U-18)、中川(広島ユース)、尾川(川崎FU-18)
【FW】塩貝(慶応義塾大)、郡司(市立船橋高)、神田奏(静岡学園高)

※トレーニングパートナー
    芹生(鹿児島城西高)、内川(市立船橋高)、片野(日体大柏高)、
    木吹(広島ユース)
 このメンバーは8/12から合宿を開始して関東大学選抜と強化試合を行い、SBSカップではU-18韓国代表、静岡ユース、U-18パラグアイ代表と対戦します。
<23.8.9> 昨日広島広域公園第一球技場で、「広島国際ユースサッカー」の初日の2試合が行われました。
 第1試合のサンフレッチェ広島ユース×U-17日本代表(試合動画)の広島の先発メンバーは、山田,石原,中島,橋本,井上愛,石橋,角掛,中光,黒木,竹山,中川。対するU-17日本代表は、荒木,山本,島,斉藤,鈴木樟,宮川,川合,高岡,菅原,小竹,島。先制点は広島で、前半16分にロングパスを収めた中川が左サイドからカットインしてシュートを決めました。続いて17分には相手DFからボールを奪った井上愛がそのまま持ち込んでシュート。これが見事に決まってリードを2点に広げました。前半はそのまま折り返し後半途中まで進んだものの、後半25分に左からのクロスを布施にボレーで決められて1点を許すと、後半29分にはクロスを西原に押し込まれます。続いて32分には西原の左からのクロスをDFが当てたもののそのボールがそのまま広島ゴールに飛び込んで勝ち越しを許し、更に後半36分には柚木のドリブルを止められずにシュートを決められ、大逆転負けを喫してしまいました。
 もう1試合の広島県高校選抜U-18とU-17ウズベキスタン代表の試合は、広島県高校選抜が前半の2点を守り切って2-0で勝ちました。

JFA公式サイト(U-17日本代表×広島ユース)
<23.8.8> サンフレッチェ広島レジーナは昨日、2023-24シーズンのスローガンを「共闘」とする、と発表しました。2021年に創設したレジーナはここまで2シーズンは「1年目にできた基盤(共感)をもとに、2年目はそれを発展させて輪を広げ(共鳴)」てきました。そして今季はこれまで作り上げてきたものをベースに「勝利という喜びを地域の皆様と共に分ちあえるように闘って」行く、と言う決意を示したとのこと。2021-22シーズンは6位、2022-23シーズンは5位とまずまずの順位はキープしてきたものの、浦和、神戸、東京Vのトップ3とは大きく引き離されてしまっただけに、来季はそれを乗り越えるシーズンとなります。これまでのチームに新加入選手を加えたメンバーで心を一つに闘って、今年こそトップ3に食らいついて行かなければなりません。
<23.8.8> 一昨日レジーナは岡山湯郷Belleと45分×2+30分の練習試合を行い、9-2で勝ちました。得点は1本目の21分に柳瀬、38分に松本、44分に小川、2本目の1分に吉野、15分に瀧澤、16分に松本、20分と38分、3本目の25分に高橋。失点は3本目の22分と28分でした。
<23.8.7> 毎年恒例の「広島国際ユースサッカー」は明日から広島広域公園第一球技場で開催されます。今回参加するのは、サンフレッチェ広島ユースと広島県高校選抜U-18の他に、U-17日本代表とU-17ウズベキスタン代表で、試合日程は次の通り。
8/8 (火)16:00 広島ユース×U-17日本代表
     18:00 広島県高校選抜×U-17ウズベキスタン代表
8/10(木)16:00 広島県高校選抜×U-17日本代表
     18:00 広島ユース×U-17ウズベキスタン代表
8/11(金)15:00 U-17日本代表×U-17ウズベキスタン代表
     17:00 広島県高校選抜×広島ユース
 テレビ放送は広島県高校選抜と広島ユースの試合が、8/13(日)の深夜1:13から予定されています。
 また、この大会に参加するU-17日本代表のメンバーは次の通り。
【GK】小森(浦和ユース)、荒木(G大阪ユース)
【DF】山本(青森山田高)、鈴木樟(鵬学園高)、斉藤(大宮U-18)、
    山田、江口、島(神戸U-18)、菅原(FC東京U-18)
【MF】揚石(栃木U-18)、宮川(G大阪ユース)、川合(磐田U-18)、
    小竹、西原(清水ユース)、柚木(流経大柏高)、
    布施(日大藤沢高)、山口(昌平高)
【FW】山口(FC東京U-18)、鈴木大(鳥栖U-18)、高岡(日章学園高)

※トレーニングパートナー:藤田、南(岡山U-18)
 AFC U17アジアカップを制したメンバーで選ばれたのは荒木と高岡だけで、他はフレッシュなメンバーが選ばれました。
<23.8.6> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ戦第22節湘南戦は、攻めても攻めてもゴールが遠く、また相手が数少ないチャンスを生かして0-1で敗れました。
 移籍してきた加藤が初先発。またソティリウも先発に戻ってきて、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木
       (→柴崎78分)
    野津田  川村
    (→Dヴィエイラ57分)
中野            志知
(→柏78分)
      エゼキエウ(→東HT)

   ソティリウ  加藤
   (→Bカリファ69分)

SUB:川浪、青山
 対する湘南は、GK:ソン・ボムグン、DF:畑、舘、キム・ミンテ、大野(→鈴木90+7分)、杉岡(→岡本65分)、MF:小野瀬(→奥野73分)、田中、山田(→平岡73分)、FW:大橋、ディサロ(→65分)、と言うメンバーでした。ファーストシュートは湘南でしたが、その後は広島がペースを握ります。7分には志知のクロスに中野が飛び込みましたがわずかに合わず。9分にはエゼキエウが決定的なシュートを放ちましたがGKのファインセーブに防がれ、10分には志知のクロスに川村が飛び込んだものの及びません。11分には川村がシュートしましたがDFにブロックされ、13分にはCKに加藤が合わせたもののDFに当たり、こぼれに反応した荒木のシュートも枠外に外れます。広島の攻撃は飲水タイム後にも続き、31分には志知の高速FKに荒木が合わせましたがGKが信じられない反応で弾き、39分のエゼキエウのシュートもGKにキャッチされます。湘南も42分にセットプレーから広島ゴールに迫ったものの大迫が冷静に対応して、両チームともに得点の無いままにハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりにチャンスを作ったのも広島で、0分には左サイドの崩しから川村のクロスに加藤が飛び込みましたがわずかに合いません。逆に湘南はカウンターから大橋が佐々木をかわしてシュート。大迫が反応したものの及ばず、湘南に先制点を許してしまいました。
 これで守備を固めてカウンターにシフトした湘南に対して、広島は前線に数を増やして点を奪いに行きます。5分にはFKに塩谷が合わせましたがわずかに上。15分にも志知のFKにドウグラス・ヴィエイラが合わせましたが枠外に外れます。21分には中野が奪われ大橋に決定的なシュートを打たれましたが大迫がファインセーブ。30分には阿部が抜け出してループシュートを狙いましたが大迫が冷静に抑え、32分にも平岡の抜け出しから決定機を作られましたが大迫が止めます。広島は31分の東のシュートや40分の東のミドル、45+5分の川村のシュート2発や加藤のヘッドなど次々と決定機を作りましたが、GKの好守もあってゴールを割ることができません。最後は大迫も上がってのCKから塩谷がシュートを放ちましたが枠を捉えることができず、1点を取り返すことができず敗戦のホイッスルとなりました。
 怪我や主力選手の離脱によって、試合のメンバーを揃えるのも苦労するほどの苦境にあった5月以降の広島。リーグ戦の中断が入ったことにより選手たちが続々と戻ってきたことと、決定力不足解消の切り札として加藤を獲得したことで、8月は反転攻勢に出る月だったはずでした。ところが最下位・湘南に1点も取れずに敗戦。試合後にはスタンドからブーイングも飛んだと言うことからも分かるように、何も変わっていないと思ったファン・サポーターも多かったのではないかと思います。
 確かに良い時のサンフレッチェはもっとボールが良く動いていましたし、2人目、3人目のスムーズな動きから相手の守備陣形を崩す場面を多く作っていました。その時に比べると広島の攻撃は全体的に単調で、守備を固める相手にとっては対応しやすかったのではないかと思います。この時期の酷暑が影響しているのか、故障や体調不良の影響か、それとも相手の対策を打ち破れていないのか分からないのですが、良かった時のようなチーム全体としてのコンビネーションができていないのは確か。その部分で相手を上回ることができなければ、勝利は遠いと言わざるをえません。
 ただその一方で、ツートップで出場した加藤とソティリウの組み合わせについては可能性を感じました。試合後に加藤は「ちょっと距離の遠さだったり、プレーの感覚を僕が分かりきっていなかった...こう言うポジションを取っていれば良かったな、とか、細かいところに気付くところが多かった」と語っていますが、確かに2人の関係性で崩すシーンはほとんどなかったし、クロスへの入り方にも工夫が必要だと感じられたところはありました。ただそれでもキープ力と決定力に優れた2人が前線にいる、と言うことのメリットは明らかで、2人の関係性が良くなれば爆発の可能性を感じさせる内容だったと思います。またドウグラス・ヴィエイラとベン・カリファの2トップの下に加藤、と言う布陣も可能性を感じさせました。得点と言う結果は得られなかったものの、新しい攻撃の形として可能性を見ることができた試合だった、と言えるのではないでしょうか。
 来週はホーム・浦和戦が「ピースマッチ」として開催されます。広島にとって1年で最も重要なこの試合で何としても勝利して、「スキッベ広島」の新たなスタートを切って欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  湘南公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  七夕ユニ着用の湘南
日刊スポーツ  スコア詳細  大橋  新戦力が勝利に貢献
Football LAB
SANFRECCE Diaryトップページに戻る