10/20〜10/26のSANFRECCE Diary


<24.10.26> 先週末に行われた高円宮杯プレミアリーグウエストの第19節で、サンフレッチェ広島ユースは鳥栖U-18に逆転で勝って4位をキープしました。広島のメンバーは、GK:小川、DF:小谷、木吹(→廣重72分)、林、MF:橋本(→原85分)、桝谷、井上証、宗田(→大上免85分)、児玉(→鵜飼77分)、FW:長沼、井上愛。前半3分にこぼれ球を拾われて先制点を許しましたが、前半アディショナルタイムにスローインから桝谷、橋本とつないだボールを井上愛が決めて同点に追いつくと、後半8分に左からの児玉のクロスを井上愛が決めて逆転し、そのまま逃げ切りました。第19節の全結果、及び延期分の試合結果と順位表は次の通り。
【第19節】
神村学園高  2-1 米子北高
名古屋U-18  9-2 帝京長岡高
神戸U-18   1-0 岡山U-18
静岡学園高  0-0 鹿児島城西高
広島ユース  2-1 鳥栖U-18
東福岡高   1-2 大津高

【第15節】
鹿児島城西高 2-3 鳥栖U-18

         勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 大津高     46    18   15   1   2   +39
2 神戸U-18    39    17   12   3   2   +19
3 名古屋U-18   36    18   11   3   4   +18
4 広島ユース   32    17   10   2   5   +20
5 神村学園高   30    19    9   3   7    +3
6 鳥栖U-18    29    18    9   2   7    +4
7 帝京長岡高   27    18    8   3   7     0
8 東福岡高    22    18    6   4   7    -3
9 静岡学園高   19    18    5   4   9   -11
10 岡山U-18    11    17    3   2  12   -21
11 米子北高     9    18    3   0  15   -30
12 鹿児島城西高  6    18    1   3  14   -38

<24.10.25> プレスリリースによると、林卓人コーチと柴崎晃誠コーチが「Jリーグ功労選手賞」を受賞することが決定しました。林氏は2001年に広島でプロのキャリアをスタートさせると札幌、仙台を経て2014年に広島に戻り、2015年のJ1リーグ優勝に貢献。昨年引退するまでの23年間にJ1リーグ329試合に国際大会を含めて614試合に出場しました。一方の柴崎氏は国見高から国士舘大に進学し、卒業後の2007年に東京Vでプロとしてスタートすると、その後川崎Fと徳島を経て2014年に広島に移籍し、翌年のJ1リーグ優勝に貢献しました。そして昨年引退するまでの17年間にJ1リーグ301試合を始め524試合に出場して52得点を挙げています。この2人は12/10に行われる2024Jリーグアウォーズで表彰されることになります。
<24.10.24> 昨日、ACL2のMD3シドニーFC戦をホームで戦ったサンフレッチェは2-1で勝ち、3連勝でグループ首位に立ちました。
 湘南戦から先発2人を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  中野   荒木  佐々木
       (→塩谷8分)
    松本泰  川辺

新井              東

   加藤   アルスラン(→中島68分)

     パシエンシア(→ソティリウHT)

SUB:田中、満田、志知、茶島、松本大、青山、マルコス・ジュニオール、ドウグラス・ヴィエイラ
 対するシドニーFCは、GK:レッドメイン、DF:コートニーパーキンス(→キング87分)、マシューズ、グラント、ポポヴィッチ、MF:ドウグラス・コスタ(→ホルマン56分)、レオナルド・セナ(→セゲチッチ79分)、カセレス、FW:ウアヒム(→バージェス87分)、クリマラ、ロリー、と言うメンバーでした。立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられると、3分にはハイボールに競り合った荒木がピッチ上に落下して立ち上がれなくなります。口の中を切って腰も痛めた、と言う様相でしたが、ピッチ上の診断は脳震盪の疑いということで、早々に塩谷に交代することとなりました。
 この試合で最初のチャンスを作ったのはシドニーで、12分にクリマラのパスに飛び込んだコートニーパーキンスがシュートを放ちましたが大迫が好反応で防ぎます。また18分にはウアヒムにシュートを打たれましたが大迫がキャッチします。広島はハイプレスを仕掛けながらもなかなかシュートまで行けない時間が長かったのですが、しかし前半19分、左サイドでパスをつないで相手を寄せるとアルスランが右に展開。フリーで受けた新井がゴールを越えるクロスを送ると、逆サイドに詰めていた東がボレーで叩き込んで先制点を奪いました。
 これで勢いの出た広島は、20分には新井のクロスをパシエンシアがダイレクトで打ちましたが枠外に外れます。また33分にはカウンターから加藤が決定的なシュートを放ちましたが枠外に外れ、34分のパシエンシアのシュートはDFがブロック。35分にはCKのこぼれを東が打ちましたがGKの正面を突きます。その後はシドニーにペースを握られ、43分にはドウグラス・コスタのクロスから振り回されたものの大迫が対応し、44分にはグラントのシュートをポストが弾きます。終盤は両チームともに激しく攻め合ったものの得点は生まれず、広島の1点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半からソティリウを投入した広島は、左右のクロスでシドニーを攻め立てます。6分には新井がミドルレンジから狙いましたが枠外。7分にはアルスランがボレーで狙ったものの枠を捉えることができません。そして前半10分、高い位置でアルスランがボールを奪うとすかさず中央のソティリウへ。パスはやや後ろに流れたもののソティリウは反転してゴールに流し込み、リードを2点に広げました。
 ドウグラス・コスタを下げて、レオナルド・セナを起点に反撃を試みるシドニー。広島は粘り強い守備で凌ぎ、縦に速い攻撃で追加点を奪いに行きます。後半33分にはソティリウが決定的なシュートを放ちましたがGKの頭に当ってしまい、39分にはFKからロリーがシュートしましたが枠外に外れます。そして後半44分、右から仕掛けたバージェスのパスをセゲチッチに決められ1点差に迫られます。その後もセゲチッチやロリーに打たれましたが大迫がセーブして、1点差を守ったままで逃げ切りました。
 ドウグラス・コスタやレオナルド・セナ、ロリーらフィジカルの強さと技術を兼ね備えた選手を揃え、ハイプレスで戦うシドニーFCは間違いなく「強敵」でした。しかし対する広島はしっかりと自分たちのサッカーを表現。先制点はWBからWBへのクロス、2点目は高い位置でのボール奪取からの得点で、いずれも広島らしい形での得点でした。モバイルサイトによるとスキッベ監督は「素晴らしい2チームが闘った、素晴らしい試合だったと思います。両チームともパワフルでインテンシティの高い、そういうゲームでした。同時にサッカーの力というところでも優れたチーム同士でした」と語っていますがその通り。日本、オーストラリアを代表する両チームによる、エキサイティングな試合でした。無失点に抑えることができなかったのは残念でしたが、それでもしっかりと勝ち点3を確保できたことは、グループステージ勝ち抜きに向けて大きく前進した、と言えます。2週間後にはシドニーFCとのアウェイゲームが控えていますが、カヤFCと東方の試合結果次第では、次節にもノックアウトステージ進出が決まる可能性が出てきました。

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広島公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
スポナビ
日刊スポーツ
サッカーダイジェストWeb  戦評
Soccer King
<24.10.23> モバイルサイトによると、シドニーFC戦の前日会見に臨んだスキッベ監督は、「明日の試合をすごく楽しみにしています。シドニーFCというアジアの中でトップレベルの対戦相手と試合ができるからです」と語りました。そして、元ブラジル代表のドウグラス・コスタやパトリック・クリマラ、アナス・オアヒムら主力選手の名前を挙げて、「彼らのオフェンス力には注意が必要」と警戒心をあらわにしました。一方、シドニーFCと2試合続けて試合することに関しては「2試合合計で考えるのは、4チーム総当たりのリーグ戦ではそれほど重要ではない」とする一方で、1位で通過するためには明日の試合が非常に重要だと説明しました。対するシドニーFCのウフク・タレイ監督は、昨シーズンのAリーグで23試合に出場し12得点を挙げたトルガイ・アルスランに言及するとともに「アルスランだけではない。広島には素晴らしい選手が他にもいる。大まかな展望としては、我々は自分たちのプレーに最大限集中し、そのプレーも十分なものでなければならない」と語っていたとのこと。今日はグループステージの行方を左右する大一番になるのは間違いありません。
 今日の試合会場は広島サッカースタジアム(エディオンピースウイング広島)で午後7時キックオフ。バックスタンド側2Fチケットカウンターで午後4時から当日券が販売されますので、前売り券をお持ちでない方もぜひご来場下さい。試合中継はDAZNのみとなっています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
<24.10.23> サンフレッチェは昨日、新潟レディース戦で負傷退場したレジーナの近賀ゆかり選手が、左膝前十字靭帯損傷と診断されて手術を受けた、と発表しました。全治は8ヶ月で、今シーズン中の復帰はほぼ絶望となりました。
<24.10.22> 明日はACL2のMD3。サンフレッチェはホームでシドニーFCと対戦します。
 Aリーグの開幕に伴って2005年に結成されたシドニーFCは、これまでレギュラーシーズン4回、ファイナルシリーズ5回、オーストラリアカップ2回の優勝を誇るオーストラリアを代表するクラブとして君臨してきました。その中でACLにも6回出場し、2016年にはノックアウトラウンドに進出しています。そして2023-24シーズンはレギュラーシーズンは4位、ファイナルシリーズは準決勝で敗退したもののオーストラリアカップに優勝して、ACL2の出場権を獲得。グループステージでは東方とカヤFCに2連勝してE組首位に立っています。今シーズンの公式戦の戦績は次の通り。
ACL2 MD1  ○5-0 Eastern         【Sd】Ouahim 2, Grant, Almazan, Leung Chun Pong
ACL2 MD2  ○3-1 Kaya-Iloilo     【Sd】Lolly, Klimala, Amanatidis、【KI】Horikoshi
A-League 1 ○2-1 Western Sydney 【Sd】Lolly, Klimala,【WS】Hammond
 Aリーグ・メンの2024-25シーズンは先週末に開幕したばかりで選手たちの疲労の蓄積はなさそうなので、長距離遠征とリーグ戦から中3日での試合とは言え、明日はフレッシュな状態で試合に臨んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、スキッベ監督は湘南戦の後に「リーグ戦のことよりもまずは次の試合、ACL2のシドニー戦に向けてやっていきたい。彼らのほうが得失点差で上にいるので、しっかり逆転していきたい」と語っていることから、現状のベストメンバーで戦う可能性が高いのではないでしょうか。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

     中島  川辺

中野              東

   松本泰   アルスラン

       加藤

SUB:川浪、イヨハ、新井、志知、松本大、青山、柏、満田、
    マルコス・ジュニオール、ソティリウ、パシエンシア
 ACL2のMD4以降の3試合はいずれもJ1リーグ戦の3日前で、しかもMD4のシドニー戦、MD5のカヤFC戦はいずれもアウェイゲームになるだけに、その前に勝ち点を9に伸ばしておきたいところ。明日はACL2の勝ち抜きだけでなくリーグ優勝に向けての正念場と言うつもりで、チーム一丸で勝利して欲しいと想います。
<24.10.22> サンフレッチェは昨日、青山敏弘選手の現役引退会見を行いました。冒頭で「これまで支えていただいた、クラブ、チームメイト、ファン・サポーターの皆さんに感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた青山は、引退を決断した時期について「今シーズンが始まる前」だった。と明かしました。そして「今シーズンで最後と言う想い...その上でクラブの決断を覆したいと言う想いも持って戦ってきた」ものの、頑張って戦っている若手選手たちから「ポジションを奪えなかったから引退する。潔く辞めさせていただきます」と述べました。そして来シーズン以降については「このクラブで指導者として、監督として日本一になりたい。それが次の夢になる」と語りました。

サンフレッチェ広島公式サイト
<24.10.21> 昨日アウェイで行われたWEリーグ第6節で、サンフレッチェ広島レジーナはセレッソ大阪ヤンマーレディースに逆転で勝利し、首位を奪回しました。
 レジーナは前節途中退場した近賀に代わって塩田が先発して、以下の布陣で戦いました。
       木稲

塩田   左山  市瀬   藤生

     小川  笠原(→渡邊68分)

中嶋     瀧澤     上野(→柳瀬68分)
(→李83分) (→呉屋83分)
       髙橋(→早間57分)

SUB:藤田、古賀
 対するC大阪は、GK:山下、DF:米田、荻窪、中西、白垣、MF:脇阪、百濃、高和、宮本(→中谷83分)、FW:田中(→浅山70分)、矢形、と言うメンバーでした。先制点は前半18分で、脇阪のFKを流され矢形に押し込まれてしまいました。対する広島は前半41分、左からドリブル突破をしかけた瀧澤が後ろから倒されてPKを得ると、これを瀧澤が自ら決めて同点でハーフタイムを迎えました。その後はお互いにチャンスを作りながらもゴールが生まれない時間が続きましたが、後半30分に中嶋のスルーパスで飛び出した小川のクロスを逆サイドから飛び込んだ早間が押し込んで広島が勝ち越すと、40分には柳瀬の左からのクロスを李がゲット。そして44分には今度は右からの柳瀬のクロスを李が決めて突き放し、内容だけでなく得点でも上回って連勝を5に伸ばしました。
 今節は首位を争うINAC神戸レオネッサも勝利しましたが、1点差だったことから得失点差で上回った広島が再び首位に立っています。また勝ち点差1で追う日テレ・東京ベレーザも勝利。更にAFC女子チャンピオンズリーグから戻ってきた浦和レッズレディースも勝ったことから、この4チームの優勝争いの様相になってきました。

サンフレッチェ広島公式サイト
WEリーグ公式サイト
超Worldサッカー!
<24.10.21> 日本サッカー協会は一昨日なでしこジャパン(日本女子代表)を発表し、広島から中嶋淑乃選手が選ばれました。また、土方(東京)に代わって上野真実選手が追加招集されました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】山下(マンチェスターC)、平尾(新潟)、大熊(神戸)
【DF】熊谷、南(ローマ)、守屋(神戸)、北川(ヘッケン)、
    遠藤、石川(浦和)、小山(ユールゴーデン)、古賀(フェイエノールト)
【MF】清家(ブライトン)、長谷川、藤野(マンチェスターC)、長野(リバプール)、
    中嶋(広島)、浜野(チェルシー)、谷川(ローゼンゴード)
【FW】田中(ユタ・ロイヤルズ)、千葉(フランクフルト)、植木(ウェストハム)、
    上野(広島)、松窪(ノースカロライナ・カレッジ)
 このメンバーは10/26に国立競技場で韓国女子代表と対戦します。
<24.10.21> サンフレッチェは昨日、青山敏弘選手が今シーズン限りで現役を引退する、と発表しました。
 岡山県出身の青山は作陽高から2004年に広島入りし、ナビスコカップの横浜FM戦で公式戦にデビューし初ゴールも決めました。しかしその後はベンチ入りもできずに1年目のシーズンが終わり、2年目には左膝前十字靭帯断裂による長期離脱で試合出場の無いままに終わりました。ところが翌年にペトロヴィッチ監督が就任するとシーズン途中からレギュラーに抜擢され、その後は何度か膝の怪我に見舞われながらもチームの中心選手として活躍。2012年の初のリーグ優勝に貢献してJリーグベストイレブンに選出され、2015年の優勝時にはMVPにも選出されました。スキッベ監督就任以降は出場機会が減ったものの、広島を代表するバンディエラとしてチームを支え続けてきました。クラブとしてはホーム最終戦となる12/1の札幌戦で現役引退セレモニーを行うとのことです。
<24.10.20> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ第34節湘南戦は、試合終了間際に勝ち越しゴールを許して7/5の神戸戦以来12試合ぶりの敗戦を喫しました。
 中島が第23節福岡戦以来、リーグ戦では2試合目の先発で、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木
       (→新井79分)
     中島  川辺
     (→ソティリウ75分)
中野              東

   松本泰   アルスラン(→満田87分)

       加藤

SUB:川浪、マルコス・ジュニオール、柏、パシエンシア
 対する湘南は前節と同じ先発で、GK:上福元、DF:大岩、キム・ミンテ、松村(→畑HT)、MF:鈴木雄、小野瀬(→奥野90+3分)、田中、平岡(→茨田HT)、鈴木淳、FW:福田、鈴木章(→根本71分)、と言うメンバーでした。立ち上がりから主導権を握ったのは広島。2分にはアルスランがシュートを放ちましたがDFにブロックされ、6分の松本泰のシュートは上福元に抑えられます。また13分には東のクロスに加藤が頭で合わせましたが枠外。15分にはドリブルで運んだアルスランがシュートしたもののDFに弾かれます。続いて18分の川辺のミドルは上福元が好反応で防ぎ、22分には中島がミドルレンジから打ちましたがDFがブロックします。更に25分にはセットプレーの流れから中島のクロスに加藤が合わせましたが枠を捉えることができません。そして前半27分、加藤のサイドチェンジを受けた中野がフリーで前を向くと、強烈なミドルをニアサイドにぶち込んで先制点を奪いました。
 湘南は28分に小野瀬のシュートで反撃したものの、広島がゲームをコントロールします。前半アディショナルタイムにはCKの折り返しをミム・ミンテに押し込まれたもののVARの介入によって取り消され、広島の1点リードでハーフタイムを迎えました。
 後半も最初のチャンスは広島で、1分には松本泰のクロスに東がヘッドで合わせましたが枠外に外れます。逆に後半2分、右からの茨田のクロスを大迫が弾いたものの、こぼれ球に飛び込んだ福田のシュートが決まって同点に追いつかれてしまいました。
 この後は再び広島が主導権を握り、6分には松本泰のパスに走り込んだ川辺がペナルティエリア内からシュートしたもののポストを直撃。8分にはアルスランのクロスに東が合わせましたがヒットせずGKがキャッチします。また14分には佐々木がミドルを放ちましたがDFに当って枠外。17分にはアルスランがペナの中で仕掛けましたがブロックされ、続くCKに合わせた荒木のヘッドも枠外を捉えることができません。更に19分にはカウンターから川辺が決定的なシュートを放ちましたがGKのファインセーブに阻まれ、直後のCKから何度も決定機を作りましたがアルスランのシュートはわずかに右に外れます。その後は湘南の縦に速い攻撃が効果を発揮し、24分には福田の抜け出しからのシュートは大迫が素晴らしい反応でセーブ。続いて27分にはカウンターの茨田のクロスに大岩が合わせましたが枠外に外れ、30分の小野瀬の仕掛けから鈴木雄のシュートも、40分の根本のバイシクルも枠外に外れて助かります。しかし後半45+1分、ショートカウンターからの畑の突破は防いだものの、マイナスのパスに走り込んだ田中に叩き込まれて勝ち越し点を許してしまいます。広島も45+7分、新井のクロスに中野がヘッドで合わせたものの枠を捉えることができず、無念の敗戦となりました。
 この試合のスタッツを見るとボール支配率は広島が53%。またシュート数は湘南の13本に対して広島は18本と上回っていて、印象としては広島が圧倒していたように思うのですが、ただゴール期待値では湘南が1.429だったのに対して広島は1.07。今季の平均が1.728だったのに比べるとかなり低い数値でした。山口監督は「やり方として少し守備の仕方を変えたので、その観点から言うとすごくよくやってくれた」と語っていますが、2週間のブレイク期間中に広島対策を十分に立てていたことが、なかなか得点が奪えなかった原因だったと言えると思います。後半の後半に運動量を高めて攻撃に転じ、最後に勝ち越しゴールを挙げて勝った湘南の戦略を褒めるべき試合だった、と言わざるを得ないように思います。
 第34節は首位広島と2位神戸が敗れ、3位〜5位がいずれも引き分けに終わっているため広島は首位をキープ。J1の優勝争いはますます混迷を深めています。ただ残り4試合で、勝ち点1差とは言え広島が上にいるのは確か。1戦必勝の心構えで全試合を戦えば、結果は自ずから付いてくるに違いありません。

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