5/19〜5/25のSANFRECCE Diary
<24.5.26>
明日はJ1リーグ第16節。サンフレッチェはアウェイでC大阪と対戦します。
昨年は前半戦に勝ち点を重ねながら後半に息切れして9位に終わったC大阪は、安定性に欠けた守備ブロックに田中駿太や登里享平らを補強し、初のJ1制覇を目標に今季を迎えました。そして開幕から8試合を5勝3分けと好スタートを切って一時は首位に立ったものの、第9節で初黒星を喫するとその後の6試合は2分け4敗と不調に陥り順位を7位に落としています。今季のここまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H △2-2 FC東京 【C】カピシャーバ、田中、【FC】荒木2
2A △1-1 鹿島 【C】レオ・セアラ、【鹿】植田
3H ○2-1 東京V 【C】香川、レオ・セアラ、【V】木村
4A ○2-0 鳥栖 【C】ブエノ、柴山
5H ○2-0 湘南 【C】舩木、北野
6A △1-1 柏 【C】レオ・セアラ、【柏】マテウス・サヴィオ
7A ○1-0 新潟 【C】レオ・セアラ
8H ○1-0 川崎F 【C】レオ・セアラ
YLC2 ○1-0 岩手 【C】ブエノ
9A ●1-2 名古屋 【C】レオ・セアラ、【名】三國、永井
10H △2-2 横浜FM 【C】レオ・セアラ2、【FM】水沼、榊原
11H △1-1 札幌 【C】レオ・セアラ、【札】浅野
12A ●0-1 G大阪 【G】宇佐美
13H ●1-4 神戸 【C】レオ・セアラ、【神】山口、本多、大迫、宮代
14A ●1-2 町田 【C】レオ・セアラ、【町】オ・セフン、デューク
15H ○3-0 福岡 【C】レオ・セアラ、田中、為田
YLC3 ○1-0 琉球 【C】平野
前節は早い時間帯に2点をリードすると、相手に退場者が出たこともあって優位に進め、後半アディショナルタイムにもダメ押しの3点目を奪って7試合ぶりの勝利を収めました。そして初めて沖縄の地に渡って戦った水曜日のルヴァンカップでは、リーグ戦から先発10人を入れ替えて戦い、前半途中で数的不利になりながらも何とか1点差を守って逃げ切っています。序盤の好調と、その後の苦しい時期を乗り越えてきたC大阪。同じような軌跡をたどってきた広島相手と言うことで、ここで負けるわけにはいかないと強い気持ちを固めているに違いありません。
対するサンフレッチェですが、京都戦、東京V戦と高強度で試合を戦ってきた選手たちの消耗が気になるところ。特に東京V戦で後半早々に交代したソティリウの状態が心配ですが、本人は「怪我は大丈夫」と語っているので出場できると思って良いと思います。他の選手も中3日であればリカバリーは可能と予想して、私は次のメンバーを予想します。
大迫
中野 荒木 佐々木
野津田 川村
新井 志知
大橋 松本泰
ソティリウ
SUB:川浪、塩谷、越道、東、満田、加藤、ドウグラス・ヴィエイラ
京都戦、東京V戦では序盤に2点リードして優位に試合を進めることができたサンフレッチェ。明日も立ち上がりから集中して戦って、できれば早い時間帯に点を取って優位に進めて、そして勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。
<24.5.25>
サンフレッチェは昨日明治大学のFW中村草太選手の来シーズンの加入が内定した、と発表しました。高崎市出身の中村は前橋育英高から明治大学に進学。昨年度の関東大学リーグでは、16得点12アシストを記録して史上初の得点王&アシスト王を獲得し、年末のインカレではMVPにも輝きました。今季も6得点6アシストを記録するなど大学サッカー界屈指のアタッカーで、来季に向けての目玉の一人として注目されていました。これまで広島の他に浦和や横浜FMの練習に参加していたそうですが、その中で広島を選択したことになります。ここ数年は満田や山﨑、中野ら大学出身ルーキーがチームの主力として活躍する例が多いだけに、来シーズンからの活躍が期待できそうです。
<24.5.25>
日本サッカー協会は昨日、ワールドカップアジア2次予選のミャンマー戦、シリア戦に臨む日本代表を発表し、広島から大迫と川村が選ばれました。今回選出されたのは次の26人。
【GK】前川(神戸)、大迫(広島)、谷(町田)
【DF】長友(FC東京)、谷口(アル・ラヤン)、板倉(ボルシア・メンヘングラードバッハ)、
町田(サンジロワーズ)、冨安(アーセナル)、伊藤(シュツットガルト)、
橋岡(ルートン・タウン)、菅原(AZアルクマール)
【MF/FW】
遠藤(リバプール)、南野(モナコ)、守田(スポルティングCP)、鎌田(ラツィオ)、
相馬(カーザ・ピア)、小川(NEC)、前田、旗手(セルティック)、
堂安(フライブルク)、上田(フェイエノールト)、田中(ディュッセルドルフ)、
川村(広島)、中村(ランス)、久保(レアル・ソシエダ)、鈴木唯(ブレンビー)
3月のアジア2次予選の代表から鈴木彩(シントトロイデン)、渡辺(ヘント)、毎熊(C大阪)、浅野(ボーフム)、佐野(鹿島)が外れ、谷、冨安、鎌田、旗手、鈴木唯が招集されています。このメンバーは6/3からトレーニングを開始し、6/6のミャンマーとのアウェイゲームを終えた後に6/8から広島で調整して、6/11にエディオンピースウイング広島で開催されるシリア戦に臨みます。
<24.5.24>
ルヴァンカップのプレーオフラウンドの対戦相手はFC東京となりましたが、1st legは6/5(水)に味の素スタジアムで、2nd legは6/9(日)にエディオンピースウイング広島で行われます。ホームゲームのチケットはシーズンチケット対象外の試合と言うことで、まずはシーズンチケット保持者を対象に5/28に前売りチケットの先行販売を開始。5/29からはプレミアム会員、5/30からはその他の有料会員の先行販売を行い、5/31から一般販売を開始します。チケットの購入方法など詳細は、サンフレッチェ広島公式サイトをご覧下さい。
なお1st legの前売りチケット販売は5/25からで、FC東京のSOCIO会員の先行販売の後に5/27から一般販売が開始されます。こちらの販売方法に詳細については、FC東京の公式サイトをご覧下さい。
<24.5.23>
昨日アウェイで行われたJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦で、サンフレッチェ広島は東京Vに3-2で勝利し、プレーオフラウンド進出を決めました。
サンフレッチェのメンバーは京都戦から2人入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
大迫
中野 荒木 佐々木(→越道79分)
塩谷 川村
(→野津田HT)
新井直 東
大橋 松本泰
(→加藤HT)
ソティリウ(→満田49分)
SUB:田中、青山、志知、柏、ドウグラス・ヴィエイラ
対する東京Vは町田戦から山田楓喜以外の全員を入れ替えて、GK:長沢、DF:山越(→見木HT)、山田裕、平(→林HT退場89分)、深澤、MF:山田楓(→新井悠HT)、山本(→綱島59分)、稲見、山見、FW:齋藤、古川(→山田剛67分)、と言うメンバーでした。ファーストシュートは東京V(4分の古川のミドル)でしたが、しかしそのすぐ後に先制したのは広島。松本泰のパスで左のスペースに抜けた東がクロスを入れると、逆サイドからの新井直の折り返しを大橋が押し込みました。
これで流れをつかんだ広島は、その後も高い位置からのプレスで追加点を奪いに行きます。11分の松本泰のクロスは大橋には合わなかったものの、13分に相手の横パスを奪った大橋がソティリウとのワンツーでペナルティエリアに侵入し、浮かしたシュートをゴールに沈めて追加点を奪いました。
この後も広島が圧倒的に押し込んで、21分にはCKにソティリウが合わせましたが枠外。36分には新井直が直接FKを狙いましたがGKが正面でキャッチします。東京Vも31分と33分に左サイドからチャンスを作ろうとしたものの新井直と中野が対応します。45分には松本泰のクロスにソティリウがヘッドで合わせましたが枠外に外れ、点差は2点ながら内容差を見せつけて2-0でハーフタイムを迎えました。
後半から3枚替えで流れを変えようとする城福監督。広島も後半頭からの2人に加えて、ソティリウに代えて満田を投入します。9分には東京VにハンドがあったもののVARが無いこともあってノーファウル。広島は満田、加藤、松本泰らが流動的に攻撃を構築しまて東京Vを押し込みます。しかし20分ごろからは東京Vがペースをつかみ、22分には見木にミドルを打たれたものの枠外に外れて助かります。そして後半28分、齋藤のスルーパスが深澤に繋がり、クロスに反応した見木に決められ広島のリードは1点になりました。
対する広島は後半31分、相手からボールを奪った川村が左に展開して駆け上がると、松本泰のパスを押し込んで再び点差を2点に広げます。しかし東京Vも37分、FKから見木が決めてまたもや点差は1になります。意気上がる東京Vに対してスキッベ監督は敢えて動かず、時間を消費して逃げ切る戦略に出ます。後半44分にはルーズボールに競り合った満田を林が押し倒して2枚目のイエローカードで退場。数的有利になった広島はその後は落ち着いてボールをキープしてアディショナルタイム7分も含めて守り切って、アウェイの地に勝利の歓喜が響き渡りました。
東京Vの山田剛選手は試合後に「相手の圧力にビビって、回したいのか、蹴るのかというのがハッキリできていなかった。相手も一人ひとりのレベルが高くて、強さもうまさもあった」と語っていますが、前半は広島が「格の違い」を見せた、と言っても良いぐらいの試合内容だったと思います。リーグ戦からメンバーを2人入れ替えた、とは言え交代で先発した塩谷も東も本来のレギュラー。「ベストメンバー」の広島に対して、1人を除いてサブ組が並んだ東京Vと言うことで、力の差は明らかだったように見えました。先制点は松本泰の素晴らしいパスで左のポケットに抜け出した東がクロスを送ると、逆サイドのWBが折り返して中央に飛び込んだ大橋が決めました。また2点目は相手横パスをカットした大橋がソティリウを使って一気に縦に突破して決めた、と言うもの。いずれも広島が狙っている得点パターン通りだったと言えます。この後も広島がゲームを支配して東京Vにはほとんどチャンスを与えず、早く3点目を取っていれば京都戦のような一方的な結果になった可能性もあったと思います。
そして後半の前半も広島が攻め込んでいましたが、しかし20分頃から相手にペースを握られカウンターから失点して1点差。川村の見事なゴールで点差を2点に広げたものの、セットプレーから再び1点差に迫られて冷や汗をかくこととなりました。相手が見木、林、綱島ら本来のレギュラーを投入してきたから、と言うのもあるとは思いますが、それよりも広島の方に中2日の影響が出てきた、と言って良いのではないかと思います。実際、モバイルサイトによると川村選手は「前半をいい形で終えた中で、後半はギアが落ちてしまった...めっちゃ疲れました(苦笑)。もうめちゃくちゃ、重かったですね」と語っていますが、後半の後半は明らかにチーム全体の出足が遅くなり、ボールホルダーへの寄せが遅くなったことが東京Vの反撃を許した原因だったと思います。そんな中でもきっちりと追加点を奪い、最後は落ち着いて時間を使って勝利と言う結果を出したことは、チームとして大きな結果だったと言えるでしょう。
このルヴァンカップ3回戦は過密日程を考慮して多くのチームがターンオーバーで戦いました。その結果、神戸がJ3の富山に、浦和がJ2の長崎に敗れて敗退。札幌はJ3の長野にリードされていたものの後半アディショナルタイムのゴールで追いつき、PK戦の末にようやく勝ちを収めています。10チームが1stラウンドを勝ち抜いたルヴァンカップは、6月第1週にホーム&アウェイでプレーオフラウンドが行われますが、これにより6月は1ヶ月の間に9試合を戦う過酷な日程となることが確定しました。リーグ戦とカップ戦の両方のタイトルを獲得するためには、これまで以上にチーム一丸となって戦って行かなければなりません。
ブログ速報
前半
後半
広島公式サイト
東京V公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
Sportsnavi
ゲキサカ
戦評
<24.5.22>
サンフレッチェは昨日、レジーナの中村伸監督が今季限りで退任する、と発表しました。鳥栖と仙台で選手としてプレーした中村氏は引退後に仙台のアカデミーのコーチ、監督を経験して2012-13年は仙台のトップチームコーチ、2014年からは広島のトップチームのコーチを務め、2021年に新たに設立されたサンフレッチェ広島レジーナの監督に就任しました。そして全くのゼロからチームを作り上げて、初めてのシーズンはWEリーグ6位。2年目は5位と徐々に順位を上げ、今シーズンはWEリーグカップ優勝に導きました。今季のリーグ戦はトップ3の一角を崩すべく臨みましたが、しかし小川や瀧澤ら主力に怪我人が相次いだこともあってスタートダッシュに失敗。中断明けには新戦力を積極的に起用して新たな可能性を見せたものの、最後まで戦いは安定せず今シーズンの5位以下が確定しています。中村監督も語っているようにレジーナは「ここまでの積み上げをベースに、レジーナは次のフェーズに移る段階に入った」のは確か。新しい監督を迎えて、今度こそトップ3を目指さなければなりません。
<24.5.22>
Jリーグは昨日、「2024/25シーズン AFCクラブライセンス判定結果」を発表し、ACL2の出場権を獲得しているサンフレッチェにAFCクラブライセンスが交付されたものの、「人事体制・組織運営基準に関するB等級基準」の3項目で未充足と判定されました。未充足とされた「テクニカルダイレクター、トップチームのゴールキーパーコーチ、トップチームのフィットネスコーチ」ですが、2022年度から専門のライセンスを必要とする規定が加わっていたとのこと。例えばテクニカルダイレクターはA級コーチジェネラルが該当するそうですが、短期間で資格を取得することが極めて困難であることから、Jリーグとしては「未充足であっても制裁を科さない」と言う方針としていました。AFCのクラブライセンス判定においては「制裁が必須」と言うことで今回はクラブ名が公表されたもののライセンス交付には影響はありませんでしたが、昨年同様の指摘を受けた横浜FMは今回はクリアしているところから判断すると、サンフレッチェとしてもいずれは対応しなければならないのではないかと思われます。
因みにサンフレッチェに関しては、5/11のエディオンピースウイング広島におけるフラッグ掲出用バトンの落下事故を受けて「迅速な原因究明に努め、再発防止策も含めてJリーグへ速やかな報告を行うこと」との通知を受けたとのこと。スタジアムの安全性に問題があればクラブライセンスの取り消しもありうることから、早急な対応が必要です。
<24.5.22>
サンフレッチェ広島公式サイトによるとスキッベ監督は「一番良いメンバーで臨みたい」と語っています。対する東京Vの城福監督は町田戦の大敗を受けて「チーム内競争」を課題として挙げていたそうで、「回復期間が短いこと、また2回戦の状況などから、この試合ではリーグ前節のメンバーから大幅な変更が予想される」(東京V公式サイト)とのこと。前節は大勝と大敗と対照的な結果となった両チームですが、これを受けて今後どのように戦うかを問われる試合となりそう。サンフレッチェとしては誰が出ることになっても、また相手がどんなメンバーでもいつも通りのサッカーを貫いて、勝利でプレーオフラウンド進出を決めて欲しいと思います。
今日の試合会場は味の素スタジアムで、午後7時キックオフ。試合中継はスカパー!プレミアムサービスのch585で生放送が、スカパー!番組配信やスカパー!SOCCERアプリ、SPOOXで生配信が予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&スカパーや生配信を見れない方はこちらをどうぞ。
<24.5.21>
明日はJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦。サンフレッチェはアウェイで東京Vと対戦します。
昨年はプレーオフを勝ち抜いてJ1に復帰した東京Vは、3シーズン目を迎える城福監督がJ1で最も若い平均年齢25.2歳のメンバーを率いて16年ぶりのJ1リーグに臨みました。そしてシーズン序盤は試合終了間際の失点が続いてなかなか勝てなかったものの、その後は徐々に調子を上げて12位まで浮上しています。今季のこれまでのリーグ戦の戦績は次の通り。
1H ●1-2 横浜FM 【V】山田、【FM】アンデルソン・ロペス、松原
2A △1-1 浦和 【V】木村、【浦】ショルツ
3A ●1-2 C大阪 【V】木村、【C】香川、レオ・セアラ
4H △2-2 新潟 【V】山田、翁長、【新】谷口、長倉
5H △2-2 京都 【V】染野2、【京】豊川、原
6A ○1-2 湘南 【V】谷口、山見、【湘】ルキアン
7H △1-1 柏 【V】山田、【柏】木下
8H △2-2 FC東京 【V】見木、染野、【FC】遠藤2
YLC2 ○1-0 鹿児島 【V】山本
9A △0-0 川崎F
10H △0-0 福岡
11A ○2-0 鳥栖 【V】木村、松橋
12H ○3-2 磐田 【V】染野、木村2、【磐】ペイショット、ジャーメイン
13A △3-3 鹿島 【V】齋藤、木村、見木、【鹿】鈴木、名古、植田
14H △0-0 G大阪
15A ●0-5 町田 【町】OG、藤尾2、柴戸、エリキ
昇格組対決となった前節は前半11分に先制点を奪われると、その後も有効な手を打てないままに圧倒されて敗れています。「完敗でした...この負けを、大敗を、次に生かしたい」と悔しさを絞り出していた城福監督。明日はチームを立て直す機会として、思い切った手を打ってくる可能性もありそうです。
対するサンフレッチェですが、前節はメンバーを大きく入れ替えて素晴らしい勝利を収めました。その流れをキープするのか、それともベンチスタートとなっていた選手を再び起用するのか。スキッベ監督が野津田と大橋をハーフタイムで下げた理由を「まずは(二人の)負荷を落としたい、かけすぎたくない」と語っていたことから考えて、京都戦と同じメンバーを起用する、と予想します。
大迫
中野 荒木 佐々木
野津田 川村
新井 志知
大橋 松本泰
ソティリウ
SUB:川浪、塩谷、松本大、柏、東、越道、満田、小原、加藤
一発勝負のルヴァンカップは、負けたら終わり。2年ぶりの優勝のためには、絶対に勝たなければなりません。明日は誰が出場することになってもチームのために全力を尽くして、勝って広島に帰ってきて欲しいと思います。
<24.5.21>
先週末に行われた高円宮杯プレミアリーグウエストの第7節で、サンフレッチェ広島ユースは名古屋U-18に競り勝ち、3試合ぶりの勝利で順位を2位に上げました。広島のメンバーは、GK:小川、DF:小谷、木吹、児玉、MF:橋本(→鵜飼80分)、桝谷、中島、小林(→野口90+1分)、長沼(→大上免78分)、FW:井上愛、廣重(→菊山90+1分)。ゲキサカの記事によると立ち上がりからペースを握ったのは広島で、2分には中島、3分には廣重がシュートを放つなどビッグチャンスを作りました。しかし先制点は名古屋で、前半31分にビルドアップの乱れを突かれてクロスからヘディングシュートを決められました。しかし広島は前半39分に井上愛が打ったシュートは一度はGKに弾かれたものの、こぼれ球を決めて同点に追いつき、後半7分には長沼のクロスを井上愛が決めて逆転に成功しました。更に14分にはFKのこぼれを小林がミドルレンジから決めて3-1。後半アディショナルタイムにCKから1点を奪われたものの、「内容的には一番良い」(野田監督)勝利で、連覇に向けての再スタートを切りました。第7節の全結果と順位表は次の通り。
【第7節】
神村学園高 2-2 神戸U-18
岡山U-18 1-1 鹿児島城西高
帝京長岡高 1-6 大津高
広島ユース 3-2 名古屋U-18
鳥栖U-18 1-1 静岡学園高
米子北高 3-2 東福岡高
勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 大津高 16 7 5 1 1 +13
2 広島ユース 16 7 5 1 1 +7
3 名古屋U-18 13 7 4 1 2 +5
4 帝京長岡高 12 7 4 0 3 +6
5 東福岡高 12 7 3 3 1 +2
6 神戸U-18 11 7 3 2 2 +2
7 鳥栖U-18 10 7 3 1 3 -1
8 米子北高 9 7 3 0 4 -5
9 神村学園高 7 7 2 1 4 -7
10 岡山U-18 7 7 2 1 4 -7
11 静岡学園高 4 7 1 1 5 -6
12 鹿児島城西高 2 7 0 2 5 -9
<24.5.20>
昨日アウェイで行われたJ1リーグ第15節京都戦は、新井のハットトリックなどで5-0で快勝し、連敗を2でストップしました。
前節から先発5人を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
大迫
中野 荒木 佐々木
野津田 川村(→満田72分)
(→東HT)
新井 志知
大橋 松本泰(→小原70分)
(→加藤HT)
ソティリウ(→越道64分)
SUB:川浪、塩谷
対する京都は、GK:ク・ソンユン、DF:麻田、松田(→武田HT)、鈴木義、MF:福田(→宮本58分)、川﨑、金子(→平賀75分)、佐藤、FW:山﨑、原(→一美75分)、豊川(→宮吉70分)、と言うメンバーでした。ファーストシュートは京都で、0分にロングボールのこぼれを福田が打ってきましたが枠外に外れます。対する広島は前半8分、大橋が相手からボールを奪うとドリブルで前進して右のソティリウへ。ソティリウのゴール前を横切るクロスに飛び込んだ川村が押し込んで、広島が先制点を奪いました。続いて11分には松本泰がヘッドで左のポケットにボールを送ると、ソティリウがゴールラインぎりぎりでキープして中央へパス。これを新井が左脚でダイレクトで蹴り込んで、あっという間に2点のリードとなりました。
この後も広島は貪欲に追加点を狙い、19分には松本泰のシュートが大橋に当たり、中野のシュートは枠外。22分には川村がミドルを放ちましたが大きく上に外れます。そして前半24分、左からの志知のCKをニアに位置した新井がヘッドで流し込んで、3点差に広げました。
この後も広島はペースを握り続け、36分には志知が強烈なシュートを放ちましたがGKが反応。前半アディショナルタイムには志知のクロスに新井が飛び込みましたが枠外に外れます。Jリーグ公式サイトのスタッツによると前半の京都のシュート1本に対して広島は9本。点差どおりの内容の差で、ハーフタイムを迎えました。
後半からシステムを変更して流れを変えようとする曺監督。対する広島も加藤と東を投入して更に点を取りに行きます。そして後半9分、右サイドからのスローインを受けに入ったソティリウがスルーすると、ゴール前に走り込んだ松本泰が見事な反転シュートを決めて、リードを4点に広げました。
この後も自在に攻める広島。11分には新井の強烈なシュートはGKが弾き、こぼれ球を東がシュートしましたが枠外。16分には川村がミドルシュートを放ちましたがポストに弾かれます。そして後半23分、ペナルティエリアのすぐ外からのFKを新井が蹴ると、これがGKの手を弾いてゴールの右上隅に突き刺さって、新井自身初となるハットトリックで5点目を追加しました。
何とか1点でも返したい京都は、攻撃的な選手を次々と投入して来ます。そして35分には平賀のドリブル突破から一美が打ちましたが大迫がキャッチ。39分には一美にシュートを許し、42分には宮吉に狙われましたが枠外に外れます。終盤は相手に何度か攻め込まれたもののゴール前にしっかりと鍵をかけて、7試合ぶりの無失点勝利で試合を終えました。
リーグ戦2連敗。しかも6試合勝ち無しと言う苦境を打開するためにスキッベ監督が打った手は、これまで全試合に先発してきた塩谷、満田、加藤、東をベンチスタートとし、野津田、新井、志知を先発起用。また右ストッパーには中野を入れる、と言う布陣でした。スキッベ監督は「ここ1試合は納得のいかないプレーや結果だったので、(先発の変更は)ほかの選手へチャンスを与える良い機会だと考えました」と語っていますが、とにかくここ1ヶ月の悪い流れを変えるべく、思い切った手を打ってきたと言って良いでしょう。そしてその結果は大当たり。新井がハットトリックの大活躍を見せただけでなく、志知はCKから新井のゴールをアシストし、強烈なシュートを見舞うなど随所で存在感を見せました。また野津田も川村との頻繁なポジションの入れ替えをしつつ攻守に奮闘。「ハーフタイムに太ももに少し違和感があったので、リスクを回避」(スキッベ監督)したことにより前半のみの出場となりましたが、ここまで途中出場3試合だけだった鬱憤を晴らす素晴らしいプレーだったと思います。これに加えてここまで怪我の影響かミスが目立ったソティリウが、攻守に奮闘して2アシスト。(松本泰のゴールにも絡んだと言えば3アシスト。)また松本泰も川村もいつも以上に躍動的なプレーでゴールを決めてくれました。更に途中出場となった満田も持ち味の「火の玉プレス」を見せるなど、出場した選手全員が魂のこもったプレーを見せてくれていたと思います。前節の試合後にマルコス・ジュニオールがチームに足りないものは、と言う問いに対して「自分としては分かっているつもりですけど、でもこれは監督に任せています」と語っていますが、まさに彼が言いたかったことをチーム全体で体現したことによる勝利だった、と言えるのではないでしょうか。
それにしても驚いたのは、新井のハットトリックでした。守備も攻撃も、またどのポジションもこなせる万能性が彼の持ち味だ、とは聞いていましたが、それにしてもここまでやれるとは。1点目は広島デビューとなったG大阪戦で見せたゴールと同じパターンでしたが、2点目はCKからのヘディング、3点目は右足のFKと全部違う形のゴール。それぞれが非常に高い技術に裏打ちされたもので、彼自身のポテンシャルを最大限に示した3得点だったと言えます。電撃移籍から2ヶ月経って、ようやくチームの中での自らの生かし方を見つけたのかも。これまで広島の右サイドは中野と塩谷のセットが主軸でしたが、この日の新井+中野の組み合わせは新しい可能性を示したものだった、と言えそうです。
第15節は上位陣に勝ったチームが多かったことから、広島の順位は8位のままとなりました。首位・町田との勝ち点差は10に開いていますが、しかし残るリーグ戦は26試合。今後まだまだ波乱万丈があるはずです。昨年も第13節から11試合を2勝2分け7敗と苦しい時期がありましたが、その苦境がチームを成長させてその後の躍進に繋がったわけで、むしろ勝負はこれから。まずは水曜日のルヴァンカップに勝利し、その後のリーグ戦でも勝ちを積み重ねて上位を追撃して欲しいと思います。
ブログ速報
前半
後半
広島公式サイト
京都公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ
戦評
Soccer King
Football LAB
<24.5.19>
中国新聞によると、マルコス・ジュニオールは筋肉系の怪我で欠場の見込みだとのこと。ここ2試合で1ゴール1アシストの「切り札」なしで戦わなければなりませんが、それ以前に早い時間帯での失点を防いで追いかける展開にはしたくないところ。今日はこれまで以上に集中して試合に臨み、最後まで全員で戦い抜いて42日ぶりの勝ち点3をゲットして欲しいと思います。
今日の試合会場はサンガスタジアム by KYOCERAで午後2時キックオフ。試合中継はDAZNのみとなっています。今日はブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
<24.5.19>
昨日アウェイで行われたWEリーグ第21節新潟レディース戦は、上野と李のゴールで2-0で勝って5位をキープしました。
レジーナはここまで全試合に先発出場していた中嶋が欠場。左WBには松本を起用して、以下の布陣で戦いました。
藤田
渡邊 左山 市瀬 藤生
小川 柳瀬(→早間76分)
立花 上野 松本(→島袋60分)
(→髙橋76分)
古賀(→李55分)
SUB:福元、呉屋、笠原
対する新潟は、GK:平尾、DF:白井(→白沢HT)、三浦、山谷、園田、MF:石田(→上尾野辺63分)、川村、杉田(→下吉84分)、FW:川澄(→田中84分)、滝川、道上(→山本71分)、と言うメンバーでした。序盤から攻勢に出たのは広島で、5分には松本のパスを古賀がシュートしたもののGKがキャッチ。10分にはロングパスで抜け出した松本の仕掛けから古賀が決定機を迎えましたがGKが反応します。19分には右からのクロスに滝川がヘッドで合わせられたものの藤田が落ち着いてキャッチ。20分には川澄にフリーでシュートを打たれましたが藤田が好反応で防ぎます。21分にはカウンターから立花が抜け出しましたがシュートは杉田にブロックされます。その後も広島が優位に試合を進め、前半終了間際にはセットプレーから何度も新潟陣内に攻め込みましたが守備は崩せず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
後半立ち上がりは新潟が攻勢に出て、3分にはFKから狙われましたが藤田がキャッチします。その後はハイプレスから広島が押し返し、6分にはCKの流れから古賀がシュートし、リフレクションを市瀬が押し込もうとしましたがGKにキャッチされます。13分にはCKのクリアボールを左山が狙いましたが惜しくも枠外。18分の島袋のシュートはGK正面を突きます。そして後半22分、立花が奪ったボールを上野が思い切ってミドルシュート。これが見事にゴールに突き刺さって、広島が先制点を奪いました。
この後は新潟が反撃して、29分には滝川にシュートを打たれましたが藤田が抑えます。32分には右のペナルティエリア内からの髙橋のパスを上野が打ちましたがDFがブロック。35分には左からのクロスを髙橋が落として李がシュートしましたが上に外れます。そして後半39分、早間の左からのクロスを髙橋が折り返すと、詰めていた李が押し込んでリードを広げます。その後も広島は前への姿勢を崩さず、45+2分には早間がミドルを放ちましたが枠外に外れます。最後は新潟に攻め込まれ、田中に決定的なシュートを打たれたものの枠外に外れて、そのまま逃げ切りました。
サンフレッチェ広島公式サイト
WEリーグ公式サイト
日刊スポーツ
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