6/16〜6/22のSANFRECCE Diary


<24.6.22> モバイルサイトによるとスキッベ監督は対戦相手の柏について「去年より安定した戦いをしている」と語っています。ここまでの18試合で18得点はリーグで下から3番目に少ない柏ですが、失点25はリーグで9位の数字。先制点を許してしまえば堅い守備で逃げ切りを図ってくる可能性が高いだけに、出場停止明けの佐々木を中心に守備を再構築して、慎重に戦うことが勝利のポイントになりそうです。
 今日の試合会場は三協フロンテア柏スタジアムで午後7時キックオフ。試合中継はDAZNのみとなっています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
<24.6.21> 明日はJ1リーグ第19節。サンフレッチェはアウェイで柏レイソルと対戦します。
 昨年はシーズンを通して残留争いに巻き込まれ、最終節で残留を決めた柏でしたが、途中から指揮を執った井原監督の下で守備を整備した効果が終盤に出て天皇杯準優勝と言う結果を残しました。そしてオフに山田康、仙頭、椎橋が移籍したものの細谷の流出は阻止。京都から木下、またJ2で実績を積んだ白井、島村らを補強して今シーズンを迎えると、開幕戦では試合終了間際に追いつかれて勝ちを逃したものの第8節まで3勝4分け1敗で7位まで浮上するなど、粘り強く勝ち点を積み重ねてきています。今季のここまでのリーグ戦の戦績は次の通り。
1H △1-1 京都  【柏】マテウス・サヴィオ、【京】安齋
2A ○1-0 神戸  【柏】木下
3A ○1-0 磐田  【柏】古賀
4H ●0-2 名古屋 【名】永井、ハ・チャンレ
5A △1-1 新潟  【柏】木下、【新】千葉
6H △1-1 C大阪 【柏】マテウス・サヴィオ、【C】レオ・セアラ
7A △1-1 東京V 【柏】木下、【V】山田楓
8H ○1-0 浦和  【柏】木下
10H △1-1 鳥栖  【柏】島村、【鳥】マルセロ・ヒアン
11A ●0-2 町田  【町】オ・セフン、荒木
12H ●1-2 鹿島  【柏】島村、【鹿】名古、チャヴリッチ
13A △3-3 FC東京 【柏】マテウス・サヴィオ、犬飼、島村、【FC】仲川、ディエゴ・オリヴェイラ、松木
14H ○2-1 湘南  【柏】木下、細谷、【湘】福田
15H ○2-1 札幌  【柏】戸嶋、ジエゴ、【札】駒井
16A △1-1 川崎F 【柏】木下、【川】脇坂
9A ●0-4 横浜FM 【横】アンデルソン・ロペス3、永戸
17H ●0-2 福岡  【福】OG、小田
18A ●1-2 G大阪 【柏】宇佐美、山田康、【柏】ジエゴ
 先発7人を入れ替えて戦った前節は良い入りを見せたものの前半のうちに2点を取られ、後半に1点を返したものの猛攻及ばず敗れています。ルヴァンカップ、天皇杯、そして延期分の横浜FM戦と過密日程で戦ったこともあってリーグ戦は3連敗中の柏ですが、しかし今週は5日間の準備期間があったことを考えると立て直しはできているはず。明日は十分な広島対策を立てて、4試合ぶりの勝利を狙ってくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、満田が出場停止となる一方で佐々木が戻ってきます。横浜FM戦では10人で40分ほど戦わなければならなかったことに加えて中2日での試合になることを考えると、大きくメンバーを変える可能性もありそうです。と言うことでメンバー予想は難しいのですが、私は以下のように考えます。
       大迫

  新井   中野  佐々木

    松本泰  松本大

越道             東

   大橋      加藤

      ソティリウ

SUB:川浪、塩谷、青山、柏、エゼキエウ、マルコスJ、Dヴィエイラ
 移籍や怪我でメンバー構成が苦しいサンフレッチェですが、これはどのチームでも起きること。むしろ8月以降のACL2と平行して戦う過密日程に向けて、選手層を厚くするチャンスだ、と言っても良いでしょう。明日も誰が出ることになってもチーム一丸となって戦い抜いて、上位追撃の勝ち点3を取ってきて欲しいと思います。
<24.6.21> サンフレッチェは昨日、野津田岳人選手がタイ・リーグ1のBGパトゥム・ユナイテッドに完全移籍する、と発表しました。
 地元・広島で生まれ育った野津田はサンフレッチェ広島ジュニアユースからユースに昇格。1年生の頃からレギュラーとして起用され、高円宮杯3連覇に貢献。またチャンピオンシップでは2年連続でMVPを獲得しました。またトップチームには高二の2011年から登録されて2012年にデビュー。2013年には途中出場ばかりながらリーグ戦20試合に出場して4得点を挙げるなど、強烈な左足を武器にした攻撃的MFとして活躍しました。しかし2015年のクラブワールドカップで膝の靭帯を損傷したことをきっかけにリオ五輪予選代表を辞退し、翌年にはチームでの出場機会も減少して新潟に期限付き移籍。2017年には清水から仙台に移籍して、試合経験を積んで2019年に広島に復帰しました。ところがやはりレギュラーは掴めなかったことから2021年に甲府に期限付き移籍して、主にボランチとして41試合に出場するなど新境地を開拓して翌年復帰。スキッベ監督に評価されて2022年には28試合、2023年には27試合に出場して、2年連続3位に貢献して来ました。ところが今季は開幕からベンチ入りはしていたもののリーグ戦出場はわずか4試合。先発は京都戦の1試合だけで、やや苦しい立場となっていました。サンフレッチェ広島公式サイトによると野津田としては「自分自身、まだまだやれる自信があり、選手である以上試合に出てプレーをしたいという思いがありました」のが決断の理由だったとのこと。本人にとっても、またクラブにとっても苦渋の決断だったとは思いますが、しかし「広島から他のJリーグのクラブに行くのではなく、今までとは違った国、環境で新たに挑戦し、プレーヤーとしても人間としても成長したいという思い」での決断は尊重しなければなりません。サポーターとしても野津田選手との別れは残念でしかないのですが、この移籍で大きく成長して、また別の形で広島に帰ってきて欲しいと思います。
<24.6.20> 昨日行われたJ1リーグ第13節横浜FM戦は、加藤、大橋のゴールで2度リードしたものの終盤に逆転されて、公式戦の連勝は5で止まりました。
 出場停止の佐々木に代わって左CBには東、またボランチには満田が起用されて、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野    東(→マルコスJ90+3分)

    松本泰  満田(退場52分)
    (→Dヴィエイラ90+3分)
新井            志知(→越道60分)

   大橋      加藤

      ソティリウ(→松本大60分→エゼキエウ90+3分)

SUB:川浪、柏
 対する横浜FMは前節から1人入れ替えて、GK:ポープ、DF:松原、上島、渡邊泰、永戸(→エドゥアルド37分)、MF:渡辺晧(→植中78分)、喜田、天野(→山根78分)、FW:ヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、井上(→宮市65分)、と言うメンバーでした。広島の先制点は前半1分で、スローインを起点に大橋がワンタッチでDFラインの裏に出すと、加藤が胸トラップから右足を一閃してゴール右隅に決めました。
 これで勢いの出た広島は、ハイプレスから相手陣内に攻め込みます。7分には新井のクロスのこぼれから加藤のミドルは2度に渡ってブロック。10分にはCKのクリアを塩谷がミドルレンジから狙いましたがソティリウに当たってしまい、こぼれ球を狙ったシュートもブロックされます。続いて13分には大橋が決定的なシュートを打ちましたがGKに止められます。序盤はなかなかシュートに行けなかった横浜FMでしたが、14分にアンデルソン・ロペスが危険なシュートを放った頃から徐々にペースが移って行きます。そして前半26分、志知をかわしてカットインしたヤン・マテウスが天野とのワンツーでフリーになると、左足のシュートが大迫の届かないところに飛んで同点に追いつかれてしまいました。
 この後はお互いに激しく攻め合い、30分に天野に打たれたシュートは満田が顔面でブロック。33分には松本泰がミドルを放ちましたが枠外に外れます。また41分には右に抜け出したヤン・マテウスの横パスにアンデルソン・ロペスが飛び込んで来ましたが、大迫が落ち着いた対応で防ぎます。終盤は広島が攻め込んだもののシュートまでは行けず、同点のままハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりにリズムを掴んだのは横浜FMで、1分には井上がカットインからシュートしましたが枠外。5分には天野の突破からのクロスにアンデルソン・ロペスが飛び込みましたが東が打たせません。そして後半6分にドリブル突破を仕掛けた天野を満田が倒したとしてイエローカード。微妙な判定ではあったものの2枚目のイエローと言うことで、広島は残り時間を数的不利で戦うことになりました。
 ここでスキッベ監督はソティリウと志知に代えて松本大と越道を投入し、右に越道、左に新井、ボランチが松本泰と松本大の3-4-2で守りを固めようとします。それに対して横浜FMは左サイドに宮市を投入して越道を狙ってきます。21分には宮市のCKにアンデルソン・ロペスが合わせましたが枠外。29分のヤン・マテウスのシュートはブロックし、喜田のシュートも枠外に外れます。逆に後半31分、相手のスローインのボールを奪った大橋がそのままドリブルで突き進み、4人に囲まれながらも華麗なステップでコースを作って強烈なシュートをゴール上部に突き刺して、再び広島がリードしました。
 この後は守りを固めて逃げ切りたい広島に対して、横浜FMの攻撃が加速します。34分には宮市のシュートを大迫が横っ飛びでキャッチ。37分には宮市の突破に越道が粘り強く対応します。しかし41分にはついに宮市に抜け出されると、クロスをアンデルソン・ロペスに押し込まれて同点。更に44分には渡邊泰のパスをアンデルソン・ロペスがヒールで落とし、これをヤン・マテウスに決められて逆転を許してしまいます。スキッベ監督は最後の手段としてブラジル人3人を同時投入して残り数分に賭けましたが、45+6分に加藤がペナルティエリア内でボールを収めたシーンでも打ち切れず、無情のホイッスルが鳴り響きました。
 この試合の流れを変えたのは満田の退場によって数的不利になったことでしたが、しかしそれでもチーム全員の奮闘は素晴らしかったと思います。特に越道は何度も宮市に仕掛けられながらも決して慌てず、粘り強い対応を続けていました。そんな中で生まれた大橋の勝ち越し弾は、まるでメッシか、との声が出るほどの素晴らしいもの。横浜FMに攻め込まれながらも守るリズムが出てきた時間帯だったので、このまま逃げ切ることも可能かとも思われました。しかし結果は、終盤に2点を奪われての逆転負け。選手たちは最後まで奮闘したものの力尽きた、と残念な結果となりました。やはり荒木、山﨑の怪我と佐々木の出場停止、そして川村と野津田の離脱によって後ろの人材が不足していたことが最後に響いた、と言わざるを得ないでしょう。
 モバイルサイトによるとスキッベ監督は試合後に「特にディフェンスの選手が少ない中では、今日はこれが限界だったなっていうのも感じました」と語っています。確かに大橋のゴールで1点リードした時点で「守りを固めて凌ぐ」と言う考えはあったはず。通常であれば守備の強い選手を投入して、より強固なブロックを作るべきところでしょう。しかしその時点でベンチにいたのはブラジル人3人と柏、川浪。大橋と加藤が攻撃だけでなく守備でも奮闘していたことを考えれば、他に選択肢は無かったと言わざるをえません。「確かに自分たちは本当に良いチームですし、上位に値するような選手たちが揃っていましたが、ただ現状では1〜2人欠けると、どんどん全体の強さを失ってしまう傾向にある、まだまだ小さなクラブ」なのはそうかも知れませんが、しかしそこを選手の成長で補ってきたのが広島。この悔しさを糧にして、チーム全体がより一層成長しなければなりません。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  横浜FM公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  スキッベ監督  天野  喜田  越道
サッカーダイジェストWeb  加藤陸次樹が先制弾  大橋の強烈弾  広島指揮官が主審に不満  大橋「勝てなかったことが全て」
Soccer King  戦評
Football LAB
<24.6.19> 中国新聞によると、出場停止の佐々木に代わって左ストッパーには東が起用される見込みだとのこと。スキッベ監督は「累積警告であったり、怪我であったり、移籍もあり...穴埋めができないポジションがたくさんあります。そんな中で、やりくりしながらどうにかやっていかないといけない」(モバイルサイト)と語っていますが、こういう時こそチャンスを生かす選手が出てくるのが本当に強いチーム。誰が出ることになってもやるべきことをやり切って、チームを勝利に導いて欲しいと思います。
 今日の試合会場はニッパツ三ツ沢球技場で午後7時キックオフ。試合中継はDAZNのみの予定です。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
<24.6.18> 明日は延期分のJ1リーグ第13節の横浜FM戦が行われます。
 リーグ戦と平行した過密日程を戦い抜いてACL決勝に進出した横浜FMは、ホームで競り勝ったもののアウェイでGKが退場になったこともあって悔しい敗戦を喫し、初戴冠を逃しました。そして帰国後最初のリーグ戦となった柏戦は4-0で勝ったもののその後2連敗。2試合消化が少ないながら、5勝5分け6敗で13位に低迷しています。今季のここまでの公式戦の戦績は次の通り。
AR16 △2-2 バンコク 【横】エウベル、渡辺、【バ】セラノン、ダダ
AR16 ○1-0 バンコク 【横】アンデルソン・ロペス
1A ○2-1 東京V  【横】アンデルソン・ロペス、松原、【V】山田楓
2H ●0-1 福岡   【福】紺野
AQF1 ○2-1 山東   【横】アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、【山】チェン・プー
AWF2 ○1-0 山東   【横】アンデルソン・ロペス
4A ○3-2 京都   【横】水沼、アンデルソン・ロペス2、【京】佐藤、川﨑
5A ●1-2 名古屋  【横】永戸、【名】森島、山中
6H △0-0 川崎F
7A ○2-1 神戸   【横】アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、【神】宮代
3H ○2-0 G大阪  【横】アンデルソン・ロペス、植中
8H △2-2 湘南   【横】塩貝、ナム・テヒ、【湘】平岡、福田
ASF1 ●0-1 蔚山   【蔚】イ・ドンギョン
ASF2 ○3-2 蔚山   【横】植中2、アンデルソン・ロペス、【蔚】マテウス・サレス、ボヤニッチ
10A △2-2 C大阪  【横】水沼、榊原、【C】レオ・セアラ
11H △1-1 磐田   【横】アンデルソン・ロペス、【磐】ペイショット
12A ●1-2 浦和   【横】加藤、【浦】伊藤2
AFH ○2-1 アルアイン【横】植中、渡辺、【ア】モハメド・アバス
14A ●1-3 新潟   【横】渡辺、【新】鈴木、谷口、奥村
15A △1-1 FC東京  【横】ナム・テヒ、【FC】長友
AFA ●1-5 アルアイン【横】ヤン・マテウス、【ア】ラヒミ2、カク、ラバ2
9H ○4-0 柏    【横】アンデルソン・ロペス3、永戸
17A ●2-3 鹿島   【横】アンデルソン・ロペス、植中、【鹿】鈴木、濃野、関川
天2 ○2-2 岐阜   【横】植中、井上、【岐】新垣、田口
   PK5-4
18H ●1-3 町田   【横】宮市、【町】昌子、藤尾、下田
 前節は前半14分に宮市のゴールで先制したものの前半のうちにセットプレーから追いつかれると、その後は町田の高強度のサッカーに屈して逆転負けを喫しています。鹿島戦の後は10日間試合がなく、天皇杯では主力を温存して万全の体勢で町田戦を迎えたにも関わらず「力負け」してしまった横浜FM。このまま行けば早々に優勝争いから脱落する可能性もあるだけに、メンバー変更も含めて立て直しを図ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、佐々木が累積警告で出場停止となります。また横浜FM戦の後は中2日で柏戦を控えていることを考えると、ある程度メンバーを入れ替えてくるのではないかと思います。と言うことで、希望を込めた予想メンバーは次の通り。
       大迫

  松本大  中野   志知

    松本泰  満田

越道             東

  マルコスJ    小原

     Dヴィエイラ

SUB:川浪、細谷、新井、柏、エゼキエウ、加藤、大橋
 野津田に続いて川村が離脱してボランチが2人少なくなったサンフレッチェですが、もともと中盤は人材の宝庫なだけにメンバー構成に苦しむことはないはず。むしろ天皇杯で結果を出した選手たちが、虎視眈々と出場機会を狙っているに違いありません。明日は誰が出場することになってもチーム一丸となって、勝ち点3を積み重ねて上位に肉薄して欲しいと思います。
<24.6.17> 日本サッカー協会は先週金曜日に「天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会」の3回戦の試合会場、キックオフ時間とチケット販売開始日時を発表しました。それによるとサンフレッチェ広島の3回戦の相手はいわきFCで、7/10(水)の午後7時キックオフ。会場はハワイアンスタジアムいわきとなります。チケット販売開始は6/29(土)の10時からで、詳細は後ほど発表されるとのことです。
<24.6.17> 日本サッカー協会は先週「U-16インターナショナルドリームカップ2024」を戦うU-16日本代表メンバーを発表し、サンフレッチェ広島ユースから小林志紋、野口蓮人両選手が選ばれました。今回選出されたのは次の20人。
【GK】西川(柏U-18)、佐藤(山形ユース)
【DF】薄井(浦和ユース)、山中、藤井(横浜FMユース)、横井(G大阪ユース)、
    篠崎(市立船橋高)、児玉(京都U-18)、田中(FC東京U-18)
【MF】小林、野口(広島ユース)、土井口(神戸U-18)、神田(大宮U18)、
    武本(福岡U-18)、西岡(磐田U-18)、福岡(鹿島ユース)
【FW】浅田(横浜FMユース)、葛西(湘南U-18)、奥田(川崎FU-18)、吉田(鹿島ユース)
 このメンバーは今日からJヴィレッジでトレーニングを開始して、6/19にウクライナ、6/21にベネズエラ、6/21にセネガルと対戦します。
<24.6.16> サンフレッチェは昨日、川村拓夢選手が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱すると発表しました。移籍すると見られているのは、オーストリア・ブンデスリーガ1部のレッドブル・ザルツブルグ。今後現地でのメディカルチェックを受けて問題なければ、正式契約が結ばれることになります。
<24.6.16> 昨日ホームで行われたJ1リーグ第18節東京V戦は、加藤、ソティリウ、ドウグラス・ヴィエイラの揃い踏みで快勝して、5位をキープしました。
 ルヴァンカップで負傷した荒木はベンチにも入らず、中野がリベロ、塩谷がストッパーに入って以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   中野  佐々木

    松本泰  川村
    (→松本大83分)
新井             東
(→越道76分)
   大橋      加藤(→満田70分)
   (→エゼキエウ76分)
      ソティリウ(→Dヴィエイラ70分)

SUB:川浪、マルコス・ジュニオール
 対する東京Vは、GK:マテウス、DF:林(→食野65分)、千田、谷口、MF:翁長、齋藤(→袴田77分)、見木、稲見(→松橋HT)、FW:山田剛(→山見HT)、木村、染野、と言うメンバーでした。立ち上がりにいきなりゲームを動かしたのは広島。大橋が倒されていたFKのボールはクリアされましたが、これを拾った加藤が胸トラップから右足を一閃すると、これがDFに当たってゴールに突き刺さって先制点を奪いました。
 これで落ち着いた広島は、守備重視で試合を進めます。対するヴェルディは5分に谷口にシュートを打たれましたが枠外。続いて10分には染野のミドルシュートが枠外に外れ、12分には木村にシュートを打たれます。また17分には染野に、23分には稲見に打たれましたが枠外に外れます。その後は広島も勝ち越し点を奪いに行き、24分にはCKに合わせたソティリウのシュートも川村のシュートもGKがスーパーセーブ。29分には東のクロスに加藤がヘッドで合わせましたがGKの正面を突き、34分の大橋のクロスは惜しくもソティリウには合いません。また42分のソティリウのシュートも44分の大橋のシュートも枠を捉えることができず、広島の1点リードで前半を終えました。
 後半から選手を代えて反撃に出ようとした東京Vでしたが、しかしまたも早々に得点したのは広島。1分に東がCKを蹴ると、DFと競り合いながら宙に舞ったソティリウがヘッドで叩きつけました。その後も広島は高い位置から奪いに行って東京Vのビルドアップを許さずチャンスを作ります。9分には東がFKから直接狙いましたが枠外に外れ、10分にはソティリウ、大橋が狙いましたがDFがブロック。15分には塩谷が遠目から狙いましたが枠外に外れます。そして後半16分、バックパスを受けた大迫が前線にボールを送ると、糸を引くような弾道で加藤へ。これを素晴らしいトラップで収めた加藤が仕掛けを見せつつ横パスを送ると、ここに走り込んでいたソティリウが流し込んでリードを3点に広げました。
 この後は選手を交代しながら更に点を奪いに行く広島。29分には速攻からドウグラス・ヴィエイラが打ちましたが相手に当たって枠外に外れます。そして後半36分、右サイドで相手と競りあいながらエゼキエウがボールをキープすると、ドウグラス・ヴィエイラが展開したボールを東がクロス。これをドウグラス・ヴィエイラがヘッドで叩き込んで更にリードを広げます。東京Vも後半アディショナルタイムに木村のヘッドで一矢報いたものの反撃はそこまで。この試合が広島での最後の試合となった川村を、笑顔で送り出すことができました。
 東京Vの城福監督は試合後に「現在の実力どおりの差だと思う。5点目が入ってもおかしくなかったと認識している」と語っていますが、確かに点差通りの内容差の試合だった、と思います。広島の得点はセットプレーから2点、流れの中から2点でしたが、いずれも質の高いもの。特に3点目は大迫のピンポイントのフィードがDFラインぎりぎりで飛び出した加藤に届き、これを素晴らしいトラップで収めたことによって東京Vの守備組織を完全に破壊して奪った得点でした。また1点目は加藤のポジショニングと落ち着きの賜物だと思いますし、2点目はソティリウの強さ、そして4点目はエゼキエウの粘りとドウグラス・ヴィエイラのポジショニングと、それぞれのプレーの精度の高さが得点に繋がったと言えます。城福監督が育てた東京Vは良いチームだとは思いますが、広島にはそれを上回る個々の強さがあったことが、勝利の要因だったと言えるでしょう。
 この結果サンフレッチェはリーグ戦2連勝。第15節京都戦からの4試合を3勝1分けで勝ち点を29に伸ばしています。昨年も17試合終了時点での勝ち点は29だったのでちょうど並んだことになりますが、昨年は第17節川崎F戦から第22節湘南戦まで2分け4敗で優勝争いから脱落してしまったので、ここからが正念場だと言えるでしょう。今週は横浜FM戦、柏戦とアウェイ2連戦があり、来週は水曜日のホーム・新潟戦を挟んで週末にアウェイでの川崎F戦と厳しい日程が続きますが、何とか勝ち点を積み重ねて、上位に食らいついて欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  東京V公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評  川村
Soccer King  戦評  川村
Football LAB
SANFRECCE Diaryトップページに戻る