6/30〜7/6のSANFRECCE Diary
<24.7.6>
昨日ホームで行われたJ1リーグ第22節神戸戦は、先制されながら追いついたものの後半突き放され、4試合ぶりの敗戦となりました。
ワントップを入れ替えた以外は前節と同じ。また最初からボランチは満田、左WBは東で戦いました。
大迫敬
塩谷 中野 佐々木翔
(→茶島78分)
松本泰 東
(→中島73分)
新井 満田
大橋 加藤(→Dヴィエイラ73分)
(→エゼキエウ73分)
ソティリウ(→マルコスJ64分)
SUB:川浪、志知
対する神戸は、GK:前川、DF:初瀬(→飯野86分)、山川、マテウス・トゥーレル、本多、MF:扇原(→井手口86分)、山口、井出(→佐々木大61分)、広瀬(→パトリッキ75分)、FW:武藤、大迫勇(→菊池75分)、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりから激しい攻め合いとなり、3分には大迫勇がファーストシュートを放ちましたが大迫敬がキャッチ。4分には大橋のクロスに東がヘッドで合わせましたがGKの正面。6分には速攻から武藤がシュートしましたがDFに当たって枠外に外れます。そして前半10分、大迫勇のパスで右サイドに抜け出した武藤のクロスを大迫勇に叩き込まれ、先制点を奪われてしまいました。
対する広島もその後攻撃のリズムを掴み、11分には東のクロスの落としをソティリウがシュートしましたが枠外。14分には加藤のパスに走り込んだ大橋が倒されましたがファウルはもらえません。そして前半16分、東の斜めのクロスを逆サイドで待ち受けていた新井がヘッド。これがループ状にゴールネットに収まって、広島が同点に追いつきました。
この後も両チームともに激しく攻め合います。22分には武藤のクロスに中野がかぶったものの大迫勇のヘッドは当たり損なってGKがキャッチ。34分には加藤のクロスにソティリウがヘッドで合わせましたが惜しくも枠を捉えることができません。続いて37分には加藤のミドルはGK正面を突き、38分には満田のミドルは枠外に外れます。前半の後半は広島が攻め込むシーンが多かったもののゴールは奪えず、同点のままハーフタイムを迎えました。
後半最初は広島がチャンスを作り、1分には新井のシュートがDFに当たってコースが変わりましたがGKが弾き出します。逆に6分、CKの折り返しをクリアしたもののそのボールを扇原が前線に送ると、ゴール前に入り込んだ広瀬がコースを変えて流し込んで勝ち越しを許してしまいました。
これで落ち着いた神戸はパス回しと大迫勇のキープ力で主導権を握ります。広島はプレスに行くもののなかなか奪えず後退守備を強いられます。そして後半25分、クロスをはね返されてのカウンターから山口にシュートを決められて、点差を広げられてしまいました。
2点を追いつかなければならない広島は、3枚替えで流れを変えようとします。対する神戸は大迫勇に変えて菊池を入れて守備を固めます。33分には中島のクサビのパスを受けたドウグラス・ヴィエイラが倒されましたがノーファウル。34分には右のスペースに抜け出したマルコス・ジュニオールのクロスをドウグラス・ヴィエイラが打ちましたが菊池がぎりぎりでブロックします。36分にはエゼキエウが脚を痛めて担架で運び出され、交代枠を使い切っていた広島は10人で戦わなければならなくなります。それでも39分にはCKのこぼれから満田が惜しいシュートを放ち、41分にはマルコス・ジュニオールのクロスに東が合わせるなど広島は最後まで攻め続けたものの得点は生まれず、無情のホイッスルが鳴り響きました。
ホームでは5/15の鹿島戦以来1ヶ月半ぶりの敗戦となった広島。3失点のうち2点は大迫勇のプレーを止められなかったもので、それ以外のシーンでも武藤や山口ら代表クラスの選手に振り回されたシーンが目立ちました。客観的に見れば連覇を狙う神戸の質の高さを上回ることができなかったように見えますが、ただ後半のプレスの甘さを見る限りでは、やはり連戦の疲れが取り切れていなかったのではないか、と思わざるをえません。前節から久々に間が空いたとは言え中5日。6/1以降の1ヶ月ちょっとで10試合目と言う状況、しかも途中から川村、荒木、野津田がいなっくなったダメージは、そう簡単にリカバーできるものではないと思います。対する神戸はルヴァンカップで敗退していたこともあって6月以降は7試合目だったことも考えると、コンディションに差があったのは否めなかったのではないでしょうか。また負け方のパターンにしても、怪我人続出によって10人近い選手が不在だった名古屋戦、鹿島戦と同様で、序盤の「安い失点」で追いかける展開になり、追いつくためにパワーを使って力尽きた、と言う感じでした。主力選手を固定して戦わなければならなかった理由はあるのだとは思いますが、ただそれによってチームが思っていた以上に疲弊していたことが、このこの結果に繋がったのように思えてなりません。
この試合の結果、22試合を終えてのサンフレッチェの勝ち点は34。上位との勝ち点差は縮まらず、リーグ優勝を狙うには厳しい状況となっています。ただ昨年の22試合消化時点での勝ち点は31。また2022年は35で、いずれもそこから勝ち点を積み重ねて3位に入ったことを考えればまだまだ諦めるのは早過ぎます。その一方で、昨年はカップ戦では敗退していたため秋以降の日程に余裕があったのに対して、今季はACL2が控えているため、ルヴァンカップと天皇杯でも勝ち進めばこの6月以上に厳しい日程になる可能性があります。そこを乗り越えて行くためには怪我人が復帰すること、これ以上出さないことと、新たな補強をすることと同時に、全選手がよりレベルアップしてターンオーバーを可能にするチーム作りをするしかないのではないでしょうか?
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前半
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戦評
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<24.7.5>
モバイルサイトによるとスキッベ監督は神戸について「失点も一番少ないチームだし、前節の鹿島戦で初めて前半に失点した、そういうチームです。特に、守備は安定している。やっぱり彼らが王者であることは間違いない。そういう実力があると思います」と語っています。対する広島は現在リーグ最多得点で、しかもチーム記録の17試合連続得点を更新中。今季の公式戦で唯一無得点だった神戸の守備を破って、上位追撃の勝利を挙げて欲しいと思います。
今日の試合会場はエディオンピースウイング広島で、午後7時キックオフ。チケットは前売りで完売しているため、当日券の販売はありません。試合中継は今日もDAZNのみで、ブログでの速報も行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
<24.7.4>
明日はJ1リーグ第22節。サンフレッチェはホームでヴィッセル神戸と対戦します。
連覇を狙う神戸は第15節鹿島戦、第16節東京V戦の連敗があったもののその後は盛り返し、現在4位に付けています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
4H △0-0 広島
5H ○6-1 札幌 【神】大迫、宮代2、武藤2、山川、【札】OG
6A △0-0 鳥栖
7H ●1-2 横浜FM 【神】宮代、【横】アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス
8A ○2-1 町田 【神】山内、武藤、【町】ドレシェヴィッチ
YLC2 ○2-1 今治 【神】パトリッキ、佐々木、【今】市原
9A ○1-0 湘南 【神】武藤
10H ●0-1 京都 【京】原
11A ○2-0 名古屋 【神】山口、大迫
12H ○3-2 新潟 【神】佐々木、宮代、OG、【新】藤原、遠藤
13A ○4-1 C大阪 【神】山口、本多、大迫、宮代、【C】レオ・セアラ
14H ○1-0 福岡 【神】宮代
15A ●0-1 鹿島 【鹿】濃野
YLC3 ●1-1 富山 【神】井出、【富】OG
PK4-5
16H ●0-1 東京V 【V】OG
17A △1-1 浦和 【神】井出、【浦】中島
天2 ○2-0 富山 【神】宮代、パトリッキ
18H ○1-0 川崎F 【神】武藤
19A ●1-2 G大阪 【神】武藤、【G】ウェルトン
20H △0-0 町田
21H ○3-1 鹿島 【神】武藤、マテウス・トゥーレル、大迫、【鹿】チャヴリッチ
前節は前半8分にCKから先制点を許しましたが、18分に扇原のフィードを受けた武藤が同点弾を叩き込むと、その後も着々と加点して3試合ぶりの勝利を飾っています。「上位対決4連戦」はここまで1勝1分け1敗ですが、首位追撃のためにはこれ以上は負けられないと言う思いは強いはず。明日は勝ち点3を奪い取ろうと万全の準備で広島に乗り込んでくるのではないでしょうか。
対するサンフレッチェですが、前節後半から出場して素晴らしいプレーを見せた中島を先発から使うかどうかがポイント。神戸の中盤には技術の高井選手が揃っていることを考えて、私は先発起用すると考えます。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
大迫
塩谷 中野 佐々木
松本泰 中島
新井 満田
大橋 加藤
ソティリウ
SUB:川浪、志知、茶島、東、マルコスJ、エゼキエウ、Dヴィエイラ
2試合連続で引き分けに終わり、順位を7位に下げたサンフレッチェ。首位との勝ち点差も9に広がっていることを考えると、これ以上離されるわけにはいきません。明日は久々の中5日での試合と言うことでリフレッシュした心と身体で、広島らしいサッカーで勝利をゲットして欲しいと思います。
<24.7.3>
Jリーグは昨日、YBCルヴァンカップのプライムラウンドの抽選会を行い、広島の準々決勝で名古屋と対戦することになりました。また、9/4(水)の1st legは豊田スタジアムで、9/8(日)の2nd legはエディオンピースウイング広島で行われることになりました。決勝までの組み合わせは次の通り。
広島 ─┐
├─┐
名古屋 ─┘ │
├─┐
札幌 ─┐ │ │
├─┘ │
横浜FM ─┘ │
├─
甲府 ─┐ │
├─┐ │
川崎F ─┘ │ │
├─┘
町田 ─┐ │
├─┘
新潟 ─┘
準決勝に勝ち進んだ場合は10/9(水)の1st legをアウェイで、10/13(日)の2nd legをホームで戦い、11/2(土)に国立競技場で行われる決勝に進出すれば広島のホーム扱いになります。
<24.7.2>
7/10(水)に行われる天皇杯3回戦のチケット販売が始まっています。前売り券はチケットJFA、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイドのほか、セブンイレブンやローソン、ミニストップ、ファミリーマートで店頭販売されます。サンフレッチェ広島はメインスタンドから見て右側ですが、サイトによってはSS席メインとS席メイン以外の席は完売しているところもありますので、チケット確保はお早めに。またアクセスは常磐線湯本駅から徒歩30分でシャトルバスもありますが、試合終了後の上り列車は22時8分発の水戸行しかありません。駐車場も混雑するとのことですので、確実に帰りの足を確保したい方は有料駐車券を購入した方が良いかも知れません。
<24.7.1>
昨日行われた高円宮杯プレミアリーグウエストの第10節で、サンフレッチェ広島ユースは米子北高を2-0で下しました。広島のメンバーは、GK:小川、DF:小谷、木吹、桝谷、児玉(→井上証84分)、MF:鵜飼(→太田90分)、橋本、小林、長沼(→野口90分)、FW:井上愛、大上免(→廣重62分)。広島の先制点は前半6分で、小林のスルーパスで右サイドを抜け出した桝谷がそのままペナルティエリアまでドリブルで運んで決めました。追加点は後半19分で、廣重の右からのクロスを井上愛がヘッドで決めました。(試合動画はこちら。)第10節の全結果と順位表は次の通り。
【第10節】
神村学園高 5-1 鹿児島城西高
神戸U-18 1-1 帝京長岡高
名古屋U-18 1-3 鳥栖U-18
静岡学園高 1-8 大津高
広島ユース 2-0 米子北高
勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 大津高 25 10 8 1 1 +27
2 広島ユース 22 10 7 1 2 +12
3 帝京長岡高 17 10 5 2 3 +7
4 名古屋U-18 16 9 5 1 3 +6
5 鳥栖U-18 13 8 4 1 3 +1
6 東福岡高 13 9 3 4 2 +1
7 神村学園高 13 9 4 1 4 -1
8 神戸U-18 12 8 3 3 2 +2
9 岡山U-18 10 10 3 1 6 -10
10 米子北高 9 9 3 0 6 -10
11 静岡学園高 7 10 2 1 7 -13
12 鹿児島城西高 2 10 0 2 8 -22
<24.7.1>
WEリーグは昨日、2023-24シーズンの年間ベストゴールに、サンフレッチェ広島レジーナの立花葉選手のゴールが選ばれた、と発表しました。これは4/14の第14節マイナビ仙台レディース戦の前半2分に、左サイドに抜け出した中嶋のクロスに逆サイドから飛び込んでゴールネットの上に突き刺したもの。立花の速さと技術が濃縮された素晴らしいゴールで、4月度の月間ベストゴールに選ばれていました。
<24.6.30>
昨日アウェイで行われたJ1リーグ第21節川崎F戦は、前半に先制されたものの後半終了間際の満田のゴールで追いつき、2試合連続で引き分けの結果となりました。
ワントップを入れ替えた以外は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
大迫
塩谷 中野 佐々木
松本泰 東(→マルコスJ77分)
(→エゼキエウ77分)
新井 満田
(→越道70分)
大橋 加藤(→ソティリウ70分)
Dヴィエイラ(→中島HT)
SUB:川浪、志知
対する川崎Fは前節から3人入れ替えて、GK:チョン・ソンリョン、DF:ファンウェルメスケルケン、ジェジエウ、高井、佐々木旭、MF:橘田、脇坂(→大南82分)、瀬古、FW:遠野(→大島82分)、マルシーニョ(→宮城65分)、山田(→小林62分)、と言うメンバーでした。最初にチャンスを作ったのは広島で、前半4分に大橋がDFに猛然とプレスをかけてボールを奪うと、ドウグラス・ヴィエイラがトラップからシュートしましたがDFにブロックされます。その後も広島の前線からのプレスが効いて、8分には満田がシュートしましたが枠外に外れます。しかしその後は川崎が縦に速い攻撃からチャンスを作るようになり、12分には遠野がシュートしましたが大迫がクリア。17分にはカウンターから攻められましたがクロスは大迫がキャッチします。そして前半22分、川崎のカウンターはいったんは防いだものの、瀬古のミドルが東に当たってコースが変わります。これは大迫が素晴らしい反応で弾いたものの、詰めていたマルシーニョに押し込まれて先制点を許してしまいました。
広島はこの後、満田と東のポジションを入れ替えて流れを変えようとします。そして34分の満田のクロスに大橋はわずかに届かず、42分と45分のドウグラス・ヴィエイラのシュートも決めることができません。前半のシュートは両チームとも6本ずつながら広島の枠内シュートは0本に終わり、川崎Fの1点リードでハーフタイムを迎えました。
後半に入るとスキッベ監督は、高校生の中島をボランチに入れます。この起用が功を奏して、後半は広島がペースを握ります。後半2分には満田のクロスに加藤が飛び込みましたがDFがクリア。またCKの流れから松本泰が打ちましたがサイドネットに行きます。続いて6分には大橋がヘッドで狙ったものの枠外。11分の加藤のシュートも枠外に外れます。川崎Fは守備を固めてカウンターを狙い、25分には小林に危ういシュートを打たれたものの大迫が反応します。ソティリウに続いてマルコス・ジュニオールとエゼキエウも投入して攻撃の圧力を強める広島。32分には満田のクロスにソティリウが合わせましたがGKが弾き、こぼれ球に越道が詰めましたがクリアされます。そして後半42分、左からカットインした満田がエゼキエウを使ってゴール前に持ち込むと右足で強烈なシュート。これが相手に当たってコースが変わり、ゴールネットに突き刺さりました。その後は両チームとも力を振り絞って勝ち越しを狙ったもののゴールは生まれず、引き分けで試合終了となりました。
試合後にスキッベ監督は「今日は両チームがお互いにポイントをプレゼントし合わない、素晴らしい試合だったと思います」と語っていますが、ただやはり川村と野津田の移籍の影響はあった様子で「今日はこれまでにあまり起こらなかった中盤の真ん中でのボールロストが非常に目立った」とのこと。そのため前半の途中で満田と東のポジションを入れ替え、後半の最初には中島を投入しててこ入れしました。またその後も交代枠をフルに使って得点を奪いに行きました。移籍と怪我で選手が揃わない中での過密日程と言うことで、90分間本来のサッカーを貫くのが難しくなっているこのところの広島でしたが、そんな中でも何とかやりくりして、最低限の結果を得ることができた、と言って良いのではないでしょうか。
そんな苦しい試合の中で、特に輝いたのは満田でした。試合開始時には左WB、前半途中からボランチ、後半からはシャドウとポジションを変更し、後半31分以降は再び左WBでプレーしました。そしてそのポジションから中に切れ込んで決めた同点弾は、同じポジションでプレーしていた2年前のデビュー時を彷彿とさせるものでした。ポリバレントな能力を持っていることからいろいろなポジションで起用されてきた満田でしたが、それゆえ自分の強みを見失いかけていたのかも。この日のプレー、そして久々の得点は、満田にとって良いきっかけとなるのではないでしょうか。
この日で6月の「9連戦」は6勝2分け1敗の結果に終わりました。リーグ戦を6試合戦って勝ち点11というのは大満足とは言えないものの、その前までの15試合で勝ち点23だったことを考えると、まずまずの結果だったと言えるでしょう。7月はリーグ戦3試合と天皇杯1試合を戦って、その後は2週間の中断に入ります。その間に改めてチームを再構築して、夏場の戦いに臨んで欲しいと思います。
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後半
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