9/15〜9/21のSANFRECCE Diary


<24.9.21> 明日はJ1リーグ第31節。サンフレッチェはホームで横浜F・マリノスと対戦します。
 第8節終了時点では5位だった横浜FMでしたがACLと平行して戦ったダメージは大きく、第20節からの4連敗などで13位に後退。「期待していたところに少しずつ届いていない」と言うことでキューウェル監督を解任。後任のハッチソン暫定監督の下で復調しつつあるものの、目標としていた3位との勝ち点差は14と絶望的な差になっています。前回の対戦以降の公式戦の戦績は次の通り。
13H ○3-2 広島  【横】ヤン・マテウス2、アンデルソン・ロペス、【広】加藤、大橋
19A ○1-0 札幌  【横】アンデルソン・ロペス
20A ●1-2 福岡  【横】天野、【福】ザヘディ、ウェリントン
21H ●1-2 東京V 【横】宮市、【V】山見、OG
16H ●0-1 鳥栖  【鳥】横山
22A ●0-4 G大阪 【G】ファン・アラーノ、ダワン、宇佐美、ジェバリ
天3 ○2-2 水戸  【横】井上、植中、【水】野瀬、草野
   PK5-4
23H ○4-1 鹿島  【横】天野、エドゥアルド、エウベル、植中、【鹿】知念
24A ○2-1 町田  【横】アンデルソン・ロペス、天野、【町】デューク
25H ○3-2 札幌  【横】エウベル、ヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、【札】浅野、菅
26H ●1-2 神戸  【横】エドゥアルド、【神】武藤2
27A ○3-1 川崎F 【横】アンデルソン・ロペス2、加藤蓮、天野
天4 ○3-2 長崎  【横】天野、西村、植中、【長】フアンマ、マテウス・ジェズス
28H ○4-0 C大阪 【横】
YQF1 ○6-1 札幌  【横】植中2、OG、天野2、水沼、【札】白井
YQF2 ●1-3 札幌  【横】ヤン・マテウス、【札】菅2、ジョルディ・サンチェス
30H ●1-2 京都  【横】OG、【京】ラファエル・エリアス、原
ACL1 ●3-7 光州  【横】エウベル2、西村、【光】アサニ3、オ・フソン、ミケルタゼ、イ・ヒギュン、ティグロン
 前節は前半7分に西村が一発退場で数的不利になったことが影響して一度は追いついたものの突き放されて敗戦。また火曜日に行われたACLEの初戦は光州とのアウェイゲームとなりましたが、GKに経験の浅い寺門を起用せざるを得なかったこともあって、失点が止まらず大敗を喫しています。明日はエウベルと西村が出場停止となりますが、ただ光州戦から中4日で、しかもアンデルソン・ロペスやヤン・マテウスらは遠征には参加していなかっただけにコンディションに問題はないはず。明日は巻き返しを賭けて広島に乗り込んで来るのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、中島と井上がU-19代表でチームを離れています。またカヤFC戦から中2日と言うことで、鹿島戦のメンバーで戦う可能性が高いのではないでしょうか。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       大迫

  中野   荒木  佐々木

     塩谷  川辺

新井             東

   加藤     松本泰

     パシエンシア

SUB:川浪、イヨハ、茶島、柏、アルスラン、満田、Dヴィエイラ
 残り8試合となったリーグ戦はここからが本当の勝負。2015年以来の優勝を勝ち取るためには、1つでも落とすわけにはいきません。明日も厳しいゲームになるとは思いますが、これまで通りホームのファミリーとともに一丸となって勝利して欲しいと思います。
<24.9.20> 昨日ホームで行われたACL2開幕戦で、サンフレッチェ広島はカヤFCイロイロを3-0で下し、好スタートを切りました。
 スキッベ監督は鹿島戦から先発全員を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       田中

  越道   松本大  イヨハ

     青山  中島
     (→細谷76分)
茶島             柏(→志知71分)
(→中野HT)
   井上      満田(→アルスラン66分)

     Dヴィエイラ(→パシエンシアHT)

SUB:川浪、荒木、松本泰、東、川辺、加藤
 対するカヤFCは、GK:デイト、DF:ディアノ(→アルボレダ70分)、ロタ、メンジ、MF:スウェインストン(→パク・イヨン59分)、エッソ(→バシンダナン78分)、山崎、FW:斎藤、堀越、メリサ(→駒木59分)、ロペズメンディ(→ベディック70分)、と言うメンバーでした。立ち上がりから攻め込んだのは広島。自陣に下がってブロックを作るカヤに対して、パスを回して揺さぶります。2分には中島のパスから井上がシュートしましたがGKがセーブ。3分には中島のパスを受けた柏が決定機を迎えましたが枠外に外れます。その後も青山や松本大、ドウグラス・ヴィエイラ、中島らがシュートしましたがゴールを割れません。逆にカヤはロングボールからの得点を狙い、33分には堀越が単騎で抜け出してシュートしましたが田中が落ち着いてセーブします。そして前半36分、イヨハが左サイドを突破してチャンスを作ると、満田のパスをドウグラス・ヴィエイラがワンタッチでゴールに流し込んで、広島が先制点を奪いました。
 その後も広島は攻め続け、39分には満田のミドルをGKがファインセーブ。42分には中島がFKから狙いましたが枠外に外れ、45+1分にはドウグラス・ヴィエイラがバックヘッドで狙いましたがGKに止められます。前半は広島が圧倒的に攻め続けたものの1点しか奪えないままにハーフタイムを迎えました。
 後半に入るとスキッベ監督はパシエンシアと中野を投入し、追加点を奪いに行きます。そして8分のパシエンシアのミドルはGKに弾かれたものの、その直後に速攻から満田がドリブルでDFを引きつけてパシエンシアに渡すと、ミドルレンジから見事なシュートを決めてリードを広げました。
 守ってばかりはいられなくなったカヤは、その後パク・イヨンと駒木を投入して反撃を試みます。しかし広島は後半17分にCKの流れから満田のクロスをイヨハがヘッドで決めて3点目。その後もアルスランや志知を投入して攻め手を緩めず、何度もビッグチャンスを作りつつそのまま試合を終えました。
 鹿島戦から中4日とは言え、そこまでは15日間で5試合を戦う過密日程だった広島。しかも3日後には横浜FM戦が控えていると言うことで、先発全選手を入れ替える「ターンオーバー」で戦いました。満田、越道、ドウグラス・ヴィエイラ以外はリーグ戦の出場時間が200分以下の選手が先発しましたが、しかしピッチ上で展開されていたサッカーは紛れもなく「スキッベ・サンフレッチェ」のサッカーでした。立ち上がりから動きとパスの質の高さで相手を圧倒して押し込むと、ストッパーの攻撃参加で作った決定機を先制点につなげました。また後半からパシエンシアと中野を投入し、攻撃のギアを上げて点差を広げました。これまでなかなか出場機会を掴めなかった選手たちでしたが、しっかりと練習して準備を怠らなかったことが分かる勝利だった、と言えるでしょう。
 昨日行われたグループEのもう1試合は、ホームのシドニーFCが5-0でイースタンを下して首位に立っています。どうやら「2強2弱」の様相となりそうなグループEですが、しかしカヤFCもイースタンもホームでは力を発揮するはず。次は町田戦後に中4日でアウェイのイースタン戦となりますが、ここに向けて良い準備をして、勝ち抜きに向けて前進して欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
ニッカンスポーツ
サッカーダイジェストWeb
Soccer King
<24.9.19> モバイルサイトによるとスキッベ監督がACL2カヤFC戦の前日会見で、青山と柏の起用を明言。ACL2のグループステージ突破に向けての決意を示しました。一方のカヤFCは星出悠監督と斎藤彰人選手が会見に臨み、シーズン開幕前でコンディションに問題はあるものの、フィリピンの代表として精いっぱい戦いたい、と述べました。
 今日の試合会場は広島サッカースタジアムで、午後7時キックオフ。当日券は午後4時半からバックスタンド側2Fチケットカウンターで販売します。また試合中継はDAZNで予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
<24.9.19> Jリーグは昨日、未定だった第35節京都戦と第37節札幌戦の日程を発表しました。これによると京都戦は11/3(日)の午後1時キックオフで会場はエディオンピースウイング広島。中4日でアウェイのシドニー戦があることから、試合終了後に移動を開始することになるかも知れません。また札幌戦は12/1(日)の午後2時キックオフで、この試合がJリーグのホーム最終戦となります。こちらは木曜日にマニラで行われるカヤFC戦から中2日で、リーグ終盤戦を迎えることになります。シドニーとのアウェイゲームの後には中2日で浦和戦が控えていることを考えると、このACL2の2試合はできればターンオーバーで戦いたいところ。そのためには、ぜひともグループステージ序盤の3試合で勝ち点9を確保して、ほぼ勝ち抜きを決めてしまいたいところです。今後のリーグ戦とACL2の試合日程は次の通り。

開催日
kick off
対戦相手
競技場
備考
ACL2-1
9/19(木)
19:00
カヤFCイロイロ
広島サッカースタジアム
31
9/22(日)
18:30
横浜F・マリノス
エディオンピースウイング広島
32
9/28(土)
19:00
FC町田ゼルビア
エディオンピースウイング広島
ACL2-2
10/3(木)
21:00
東方足球隊
旺角スタジアム
33
10/6(日)
16:00
ジュビロ磐田
ヤマハスタジアム
34
10/19(土)
15:00
湘南ベルマーレ
レモンガススタジアム平塚
ACL2-3
10/23(水)
19:00
シドニーFC
広島サッカースタジアム
35
11/3(日)
13:00
京都サンガ
エディオンピースウイング広島
ACL2-4
11/7(木)
17:00
シドニーFC
ジュビリースタジアム
36
11/10(日)
15:00
浦和レッズ
埼玉スタジアム2002
ACL2-5
11/28(木)
21:00
カヤFCイロイロ
リサール記念スポーツコンプレックス
37
12/1(日)
14:00
北海道コンサドーレ札幌
エディオンピースウイング広島
ACL2-6
12/5(木)
17:00
東方足球隊
広島サッカースタジアム
38
12/8(日)
14:00
ガンバ大阪
パナソニックスタジアム吹田

 なお、カレンダー形式の日程表はこちらをご覧下さい。
<24.9.18> 明日はACL2のグループステージ初戦。サンフレッチェはホームでフィリピンのカヤFCイロイロと対戦します。
 フィリピンのプロサッカーリーグは、2017年に開始したフィリピン・フットボールリーグが紆余曲折を経て現在のトップリーグとして運営されています。その中で1996年に創設されたカヤFCは2017年にマカティからイロイロに移転して「カヤFCイロイロ」と改称。2021年のACLではプレーオフラウンドで上海海港を下して初めて本大会に出場しました。翌年はカップ戦で優勝して予選ラウンドを戦いシドニーFCに敗れて本大会出場を逃しましたが、ACL2023/24はフィリピンリーグ優勝でストレートイン。そして2023/24のリーグ優勝で今季のACL2の出場権を獲得しています。ここまで2年連続で国内リーグを制してフィリピンを代表するクラブとしての地位を確立してきたカヤFCですが、しかしこれまで本大会では一度も勝てていないことから、今季こそ、と強い思いを持っているはず。明日は全力を挙げて勝利を狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、鹿島戦終了後にスキッベ監督は「今日の試合で出ていない選手を起用する」と明言したことから、ターンオーバーするのは間違いなさそう。また怪我で離脱していたソティリウとマルコス・ジュニオールは練習に復帰しているとの情報があることから、少なくともベンチ入りはするのではないでしょうか。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       川浪

  木吹   細谷  イヨハ

     青山  松本大

越道             柏

   茶島      満田

      ソティリウ

SUB:大迫、荒木、中野、新井、志知、川辺、東、加藤、
井上、マルコスJ、Dヴィエイラ、パシエンシア
 これまでのACLと同様のフォーマットで行われるACL2の勝ち抜きの条件は、グループステージで2位以内に入ること。そのための目安の勝ち点は10程度なので、ホームでは勝ち点3を取ることが必須です。ほとんど情報のない相手との対戦と言うことで明日は難しい試合になりそうですが、誰が出ることになっても全員で力を合わせて、好スタートを切って欲しいと思います。
<24.9.17> 昨日行われる予定だった高円宮杯プレミアリーグウエスト第14節岡山U-18戦は、雷のため延期となりました。第14節の他の結果と暫定的な順位表は次の通り。
【第14節】
米子北高  2-4 鳥栖U-18
神戸U-18  2-1 静岡学園高
名古屋U-18 0-3 大津高
東福岡高  2-0 鹿児島城西高
神村学園高 3-1 帝京長岡高

         勝点 試合 勝 分 負 得失差
1 大津高     34    13   11   1   1   +33
2 神戸U-18    24    12    7   3   2   +10
3 名古屋U-18   23    13    7   2   3    +8
4 広島ユース   22    12    7   1   4   +10
5 鳥栖U-18    22    13    7   1   5    +2
6 神村学園高   21    14    7   1   6     0
7 帝京長岡高   21    13    6   3   4    +7
8 東福岡高    19    13    5   4   4    +3
9 静岡学園高   13    13    4   1   8   -11
10 岡山U-18    10    12    3   1   8   -15
11 米子北高     9    13    3   0  10   -19
12 鹿児島城西高  2    13    0   2  11   -28

<24.9.16> 昨日アウェイで行われたWEリーグ開幕戦でINAC神戸レオネッサと対戦したサンフレッチェ広島レジーナは、終了間際の髙橋のゴールで引き分けに持ち込みました。
 レジーナはWEリーグ杯の2試合の結果を踏まえて、以下の布陣で戦いました。
       木稲

近賀   左山  市瀬   藤生(→塩田82分)
(→島袋56分)
       笠原(→髙橋82分)

     小川  柳瀬
     (→瀧澤56分)
渡邊            中嶋
(→松本70分)
       上野

SUB:藤田、呉屋
 対する神戸は、GK:船田、DF:守屋、三宅、井出、土光、MF:山本、サンプソン、ソルデヴィラ(→松原HT)、成宮、FW:愛川(→高瀬67分)、スアレス(→水野58分→モレラ90分)、と言うメンバーでした。試合が動いたのは開始早々の0分。キックオフのボールを受けた木稲が蹴り出そうとしたもののこれがスアレスに当り、そのまま抜け出されてゴールに流し込まれてしまいました。これで勢いの出た神戸は追加点を奪いに来て、2分には守屋のクロスのこぼれを成宮に打たれたものの枠外。5分にも成宮に打たれましたがブロックします。しかし広島もその後は落ち着きを取り戻すと、ハイプレスでリズムを作ります。6分には笠原がシュートしましたGKがキャッチ。26分には上野のクロスのこぼれを笠原が打ちましたが枠に外れ、38分には小川のFKに上野がヘッドで合わせたがGK正面。41分には近賀がペナルティエリア内でシュートしましたがDFに当たり、45+2分には藤生のクロスに近賀が飛び込みましたが、ヘッドは惜しくも枠外に外れます。前半は神戸のシュート2本に対して広島は5本と上回ったものの立ち上がりの失点が響いて、0-1でハーフタイムを迎えました。
 後半もハイプレスでリズムを作る広島。しかし神戸も守備を固めて隙を見せません。瀧澤と島袋を投入して流れを変えようとする吉田監督。18分には柳瀬がミドルレンジからシュートしましたが左に外れます。後半の後半は疲れが出たかプレスが弱まり、神戸にパスを回される時間が長くなったものの、鋭い縦パスやクロスで打開を図ります。後半42分には瀧澤が得たFKを自ら狙いましたが枠外。43分には上野がミドルレンジから狙いましたが惜しくもバーに弾かれます。そして後半44分、瀧澤のFKに走り込んだ髙橋がヘッドで流し込んで、ついに同点に追いつきます。その後は神戸の反撃を受けて何度かセットプレーから攻め込まれたもののはね返し、勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 4年目のWEリーグ開幕戦の相手は初代女王のINAC神戸。広島としては吉田新監督の元で作り上げてきたものを見せたいところでしたが、立ち上がりのミスで失点してしまったのは残念でした。オフには多くの代表クラスがチームを去った、と言うこともあって神戸は手堅く1点のリードを守ろうとして来たことから、レジーナがハイプレスで奪ってもゴール前に人数が揃っていることが多く、なかなか決定機を作れませんでした。ただその一方で守備は良く機能していて、神戸のシュートはわずか3本。前から当たりに行って相手をゴールから遠ざける、と言う狙いはかなりできていたように思います。今後は相手ゴール前でのプレー精度を高めて得点力を上げることが、重要なのではないでしょうか。

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<24.9.15> 昨日アウェイで行われたJ1リーグ第30節鹿島戦は引き分けに終わり、リーグ戦の連勝が7でストップするとともに2位に後退しました。
 大迫と佐々木が復帰。またパシエンシアを初めて先発起用して、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  中野   荒木  佐々木

     塩谷  川辺(→アルスラン81分)

新井             東

   加藤     松本泰
   (→満田89分)
      パシエンシア(→Dヴィエイラ57分)

SUB:川浪、イヨハ、柏、井上
 対する鹿島は、GK:早川、DF:濃野、植田、関川、安西(→藤井74分)、MF:三竿、知念、柴崎(→樋口59分)、名古(→徳田74分)、FW:師岡(→ターレス59分)、鈴木、と言うメンバーでした。立ち上がりから攻め込んだのは広島。1分にパシエンシアがCKをヘッドで狙うと、3分には中野のクロスをパシエンシアがトラップしてシュートしたもののDFに止められます。続いて8分にはパシエンシアがミドル。また12分にも川辺のパスからパシエンシアがシュートしましたがGKに弾かれます。しかし先制したのは鹿島。前半16分、名古のCKを知念にヘッドで決められてしまいました。しかし広島もその2分後にCKのボールをパシエンシアがヘッドで叩き込んで、すぐさま同点に追いつきました。
 その後は鹿島に攻め込まれ、20分には濃野に危ないミドルを打たれましたが大迫がクリア。21分にはCKに合わせた植田のヘッドはポストを叩き、23分には名古のシュートが枠外に外れて助かります。飲水タイム後の26分には加藤のシュートをGKに防がれ、こぼれを狙った佐々木のシュートは枠外。逆に27分と30分には名古に打たれたものの枠外に外れます。そして前半35分、東のパスで左のスペースに抜け出した川辺がDFの股の間を抜いてペナルティエリア内に入り込んでクロス。これを中央に走り込んだ松本泰が決めて、広島が勝ち越しました。
 広島はその後もチャンスを作り、42分にはFKにパシエンシアがヘッドで合わせましたが惜しくも枠外。43分には加藤、松本泰が決定的なシュートを放ちましたが止められます。この勢いは後半も続いたものの、しかし徐々に疲れのためか鹿島にペースを握られます。そして後半36分、藤井の仕掛けからのパスを鈴木が流し、佐々木を背負いながら反転した徳田に決められ再び同点となりました。
 何とか勝ち越したい両チームは、その後も激しく攻め合います。43分には満田のシュートを早川が横っ飛びでセーブ。45分には徳田のシュートが枠外に外れます。45+2分には満田のクロスに走り込んだ松本泰がフリーで合わせたものの力が入り過ぎたか枠外。45+4分にはドウグラス・ヴィエイラのヘッドをGKがぎりぎりで弾き、45+5分の満田のシュートも枠を捉えることができません。広島は最後まで攻め続けたもののアディショナルタイムの6分は空しく過ぎて、試合終了のホイッスルとともに選手たちはピッチに倒れ込みました。
 中2日の連戦となった広島に対して鹿島は3週間ぶりの試合、と言うことでコンディションの違いは明らかでしたが、しかし広島の選手たちは驚異的な頑張りを見せました。後半はさすがに鹿島にペースを握られる時間が長かったものの、試合を通してのシュート数は鹿島の13本に対して広島は20本。またゴール期待値は鹿島の0.926に対して広島は2.481で、内容的には広島が上回っていた、と言って良いと思います。そしてその中心になっていたのは、リーグ戦では初出場となったパシエンシア。身体能力の高さと足下の技術の高さを存分に発揮して序盤からチャンスを量産。来日初ゴールも挙げて、欧州で実績を上げてきた実力を存分に発揮しました。試合後に加藤は「ゴンサロがどういう選手か、初めて分かった」、松本泰も「俺もそうです」との言葉を残していますが、本人のコンディションが上がってきたことと同時に周りの選手が分かってきたことが、この活躍の要因だったと言えます。後半はさすがに疲れが出たか12分で交代することになりましたが、今後もっと状態が良くなりチームとのすり合わせができてくれば、もっと活躍してくれるに違いありません。またG大阪戦では先発を回避した川辺も同様。2点目のアシストとなった突破のシーンに見られるように、3列目から2列目を縦横無尽に駆け回ってチームを引っ張りました。もともと運動量と技術の高さを合わせ持つ選手でしたが、ヨーロッパでの3年間での成長の片鱗を見せてくれたと思います。彼ら2人の質の高さによって周りの選手も生かされて、「日本でもトップクラスのパフォーマンスを出すチームだと証明できた」(スキッベ監督)試合だった、と言えるのではないでしょうか。
 第30節は広島が勝ち点1を加えたのに対して町田と神戸が3を取って、首位・町田から3位・神戸まで勝ち点3差に3チームが並ぶことになりました。1試合消化試合が少ない4位・鹿島、5位・G大阪にもチャンスはあるものの、残り試合を考えると優勝争いはほぼこの3チームに絞られた、と言って良いでしょう。広島は今後ACL2と平行しながらリーグ戦を戦うことになりますが、しかしルヴァンカップと天皇杯の敗退によって日程に余裕ができたのも確か。新加入の3人がよりフィットし、更に怪我で離脱中のソティリウ、マルコス・ジュニオールらが復帰すれば、優勝に向けて再加速できるに違いありません。

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