11/2〜11/8のSANFRECCE Diary


<25.11.8> 明日はJ1リーグ第36節。サンフレッチェはホームに浦和レッズを迎えます。
 クラブW杯出場による過密日程を乗り越えて夏場の戦いに臨んだ浦和は、中断期間中に補強した小森の活躍もあって2連勝でスタートしました。しかし9月以降は深刻な得点力不足に見舞われリーグ戦7試合で奪ったゴールはわずかに1。勝ち点も6しか積み上げることができず、現在8位となっています。8月以降の公式戦の戦績は次の通り。
25A ○2-1 横浜FC 【浦】小森2
26H ○2-1 名古屋 【浦】小森、マテウス・サヴィオ、【名】原
27A ●2-4 柏   【浦】長沼、松尾、【柏】瀬川、細谷、小西、久保
天QF ●1-2 FC東京 【浦】金子、【東】マルセロ・ヒアン2
28H ○1-0 新潟  【浦】マテウス・サヴィオ
YQF1 △1-1 川崎F 【浦】中島、【川】伊藤
YQF2 ●2-3 川崎F 【浦】テリン、中島、【川】エリソン、伊藤、宮城
29A ●0-1 G大阪 【G】安部
30H ●0-1 鹿島  【鹿】鈴木
31A △0-0 清水
32A △0-0 東京V
33H ○1-0 神戸  【浦】テリン
34A ●0-4 横浜FM 【横】谷村、キニョーネス、クルークス、植中
35H △0-0 町田
 主力が先発に復帰して臨んだ前節は後半からチャンスを作ったものの、決定機を生かすことができずにスコアレスドローに終わっています。優勝の可能性が無くなった一方でJ1残留も決まっていると言うことで目標が定まらない感のある浦和ですが、しかし既に来季を見据えた戦いを始めている様子。長期離脱していた松本泰志も戻ってきているとのことなので、明日は気持ちの入ったプレーで勝利を目指してくるものと思われます。
 対するサンフレッチェですが、ルヴァンカップ決勝とACLEと強度の高い連戦をこなした後に、中4日でのゲームとなります。選手の肉体的・精神的な疲弊が気になるところなので、江原戦で「温存」した選手を起用する可能性が高いのではないでしょうか。と言うことで、私の予想メンバーは次の通り。
       大迫

   塩谷  荒木  佐々木

     川辺  田中聡

中野             東

  ジャーメイン   中村

       木下

SUB:チョン、山﨑、新井、中島、アルスラン、マルコス・ジュニオール、加藤、前田、ジェルマン
 残り3試合で首位との勝ち点差は8と絶体絶命のピンチに陥っている広島ですが、しかし何が起きるのか分からないのがサッカーです。明日はまずは勝ち点3をゲットして、「奇跡」の可能性を残して欲しいと思います。
<25.11.7> 日本サッカー協会は昨日「キリンチャレンジカップ2025」に向けての日本代表メンバーを発表しました。それによると、今回選出されたのは次の26人。
【GK】早川(鹿島)、小久保(シントトロイデン)、鈴木彩(パルマ)
【DF】谷口(シントトロイデン)、板倉(アヤックス)、渡辺(フェイエノールト)、
    安藤(福岡)、瀬古(ル・アーヴル)、菅原(ブレーメン)、
    鈴木淳(コペンハーゲン)
【MF/FW】
    遠藤(リバプール)、南野(モナコ)、鎌田(クリスタル・パレス)、
    小川(NEC)、前田(セルティック)、堂安(アイントラハト・フランクフルト)、
    上田(フェイエノールト)、田中(リーズ)、町野(ボルシアMG)、
    中村(ランス)、佐野海(マインツ05)、久保(レアル・ソシエダ)、
    北野(ザルツブルク)、後藤(シントトロイデン)、佐藤(岡山)、
    藤田(ザンクトパウリ)
 パラグアイ戦、ブラジル戦のメンバーから大迫(広島)、長友(FC東京)、伊東(ヘンク)、相馬、望月(町田)、斉藤(クイーンズパーク)が外れ、小久保、菅原、北野、後藤、佐藤が選ばれています。今回は代表ウィーク中に天皇杯の準決勝、決勝が予定されているため、広島、神戸、町田、FC東京からの選出はなしとなっています。このメンバーは来週月曜からトレーニングを開始して、11/14(金)にガーナ、11/18(火)にボリビアと対戦します。
<25.11.7> 日本サッカー協会はウェールズに遠征するU-18日本代表を発表し、サンフレッチェ広島ユースの小川が選ばれました。今回選出されたのは次の20人。
【GK】小川(広島ユース)、イシボウ(C大阪U-18)
【DF】佐藤(鹿島)、秦(横浜FCユース)、酒井(大宮U18)、林(川崎FU-18)、
    佐々木、鈴木(FC東京U-18)、大川(鹿島ユース)、千田(岡山)
【MF】池田(鳥栖U-18)、山本、中積(G大阪ユース)、深田(浦和ユース)、
    今井(東京Vユース)、青木(愛媛U-18)、井本(新潟U-18)
【FW】尾谷(FC東京U-18)、大西(名古屋U-18)、恩田(川崎FU-18)
 U-18日本代表は5月のスイス遠征以来の選出ですが、続けて選ばれているのは佐々木、千田、中積、大西だけとなっています。
<25.11.6> 日曜日に行われたJユースカップの準々決勝で、サンフレッチェ広島ユースは川崎FU-18に3-2で勝ち、準決勝に進出しました。広島のメンバーは、GK:小川、DF:森井、林、児玉、MF:太田、河上、梅田(→浅沼HT)、原(→小柳76分)、FW:土井川(→牧野90+3分)、信重(→佐藤58分)、宗田。前半13分に太田のゴールで先制したものの43分に追いつかれて同点で前半を終えました。後半も6分に土井川のゴールで広島が勝ち越したものの9分に再び同点に追いつかれました。しかし後半10分に土井川の2点目で突き放すと、その後は得点を許さず逃げ切りました。準々決勝の結果は次の通り。
奈良ユース  1-3 仙台ユース
広島ユース  3-2 川崎FU-18
浦和ユース  2-2 鳥栖U-18
      PK1-4
東京Vユース 3-6 鹿島ユース
 広島の準決勝の対戦相手は仙台ユース。11/9(日)の10時半から、高松市の屋島レグザムフィールドで行われます。

公式記録
<25.11.6> Jリーグは昨日、2025Jリーグアウォーズで表彰する「功労選手賞」を発表し、広島から青山敏弘コーチが選出されました。またサンフレッチェ広島ユース出身で2014年までトップチームに所属した高萩洋次郎氏と、同じくユース出身で2012年までサンフレッチェに所属した森脇良太氏も選ばれました。

Jリーグ公式サイト
<25.11.5> 昨日ホームで行われたACLEのグループステージ第4節は、サンフレッチェが1点を守り切って江原FCを下し、暫定2位に浮上しました。
 サンフレッチェはチョンがACLEで初先発。また柏戦からサイドと前線のセットを入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       チョン

   塩谷  荒木  佐々木(退場70分)

     川辺  田中聡

新井             菅(→中村HT)
(→中野HT)
    前田    加藤(→東71分)
    (→ジャーメインHT)
      ジェルマン(→木下58分)

SUB:大迫、田中雄、山﨑、マルコス・ジュニオール、茶島、越道、井上愛
 対する江原は、GK:パク・チョンヒョ、DF:マルコ・トゥチ、パク・ホヨン(→キム・ミンジュン75分)、ソン・ジュンソク(→ホン・チョル85分)、シン・ミンハ、カン・ジュンヒョク(→キム・ドヒョン85分)、MF:ソ・ミヌ、キム・カングク(→パク・サンヒョクHT)、イ・ユヒョン、FW:キム・テウォン、キム・ゴンヒ(→イ・サンホン75分)、と言うメンバーでした。パスをつないでゲームを作る江原に対して、縦に速い攻撃で攻めに行く広島。パスが引っかかって繋がらないシーンが多かったものの、前半20分には右のポケットをとった前田がシュートしましたがDFにブロックされます。また31分には新井のFKを荒木がヘッドで叩きつけましたがGKがキャッチ。34分には川辺がミドルレンジから狙いましたがGKの正面を突き、続いて加藤が抜け出してシュートを放ちましたがこれもGKに止められます。江原も43分に右サイドに抜け出したキム・テウォンのクロスにキム・カングクが合わせましたが枠外。広島は45分に菅、46分に塩谷がシュートしましたが決めることができません。前半は広島のシュートは6本だったのに対して江原は1本だけでしたが、しかしお互いにチャンスの少ない展開でスコアレスでハーフタイムを迎えました。
 後半からジャーメイン、中村、中野を投入した広島は、4分にはジャーメインのパスで抜け出した加藤が決定機を迎えましたが惜しくも枠外に外れます。対する江原も10分にパク・ソンヒョクがシュートしましたが佐々木がクリアします。そして後半18分、相手の横パスを奪った加藤がGKをかわしてシュートしましたがDFがブロック。ジャーメインのシュートもGKが止めましたが、これを加藤がゴールの上に叩き込んで、待望の先制点を奪いました。
 これで落ち着いた広島でしたが、しかし後半25分、佐々木が2枚目のイエローで退場すると流れが変わります。ショートパスにロングボールも入れて広島ゴールに迫る江原。ロングボールは荒木がことごとくはね返し、前線では木下が身体を張ってキープします。次々と選手を入れ替えて点を取りに来る江原。後半アディショナルタイムにはホン・チョルのFKがバーを直撃し、そのボールがチョン・ミンギの背中に当りましたが枠を外れて助かります。最後は主審の曖昧なジャッジにストレスがたまるシーンもあったものの集中してはね返して、勝利を告げるホイッスルが鳴り響きました。
 江原はKリーグの試合から中2日でしたが、しかしその全北現代戦では主力を休ませていたそうで主力が中心のメンバーだったとのこと。球際での強さを発揮するとともにショートパスをつないで前進するなど、持ち味を十分に発揮して戦いを挑んできました。対する広島はさすがにDFラインやGKまでのプレスは控えめだったものの、前向きの守備でボールを奪うと素早く前に向かう、と言う戦い方を貫きました。その一つの表れは後半4分のシーンで、右サイドの深い位置でボールを奪ったジャーメインが素早く左のDFラインの裏にボールを送ると、抜け出した加藤が決定機を作りました。そして得点を奪ったのはまさに広島のサッカーを象徴する形で、相手DFの横パスを奪った加藤がGKをかわしてシュート。こぼれ球に詰めていたジャーメインのシュートも止められましたが、残っていた加藤が思い切って振り抜いて決め切りました。ルヴァンカップの決勝では10分ほどの出場にとどまった加藤がその悔しさをぶつける形で奪ったゴールでした。不安定なジャッジに悩まされながらも無失点で乗り切った守備陣、特にACLEでは初出場となったチョン・ミンギの活躍も含めて、チーム全員の力で得た勝利だった、と言って良いのではないでしょうか?
 この試合の結果、サンフレッチェは4試合を終えて勝ち点を7に伸ばし、暫定2位となっています。年内の残り試合は成都蓉城と上海申花。いずれも調子が上がっていませんが、だからこそ割り切って守りを固めてくる可能性もありそうです。年明けには強敵との試合を控えているだけに、中国の2チームに勝って早めに勝ち抜きを決めて欲しいと思います。

ブログ速報  前半  後半
広島公式サイト  AFC公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
Soccer King
Sportsnavi
<25.11.4> 中国新聞によるとスキッベ監督は「優勝したことがプラスに働くと思っている。みんなモティベーションが高い...何人かメンバーは代えようと思っている。フィジカルが強い相手に良い準備ができた」と語っています。江原はセットプレーに強みを持つチームだと言うことで、お互いのゴール前での攻防が勝敗を分けることになりそうです。
 今日の試合会場は広島サッカースタジアムで午後7時キックオフ。当日券は場外バックスタンド側2Fのチケットカウンターで4時半から販売します。試合中継はDAZNで予定されていますので、キックオフまでに帰宅できればブログでの速報を行う予定です。
<25.11.4> 昨日アウェイで行われたWEリーグ第12節RB大宮アルディージャWOMEN戦は、前半早々に2点リードしたもののその後追いつかれ、勝ち点1ずつを分け合いました。
 レジーナは上野と中嶋がベンチスタート。またGKの控えは不在で、以下の布陣で戦いました。
       藤田

塩田   嶋田  市瀬   藤生

    渡邊    柳瀬

       伊藤め(→上野HT)

小川            島袋(→中嶋HT)
(→早間86分)
       古賀(→李77分)

SUB:中村、松本、笠原
 対する大宮は、GK:福田、DF:金平、乗松、久保、落合、MF:大島(→田中70分)、阪口、牧野(→林81分)、浜田(→仲田81分)、FW:西尾(→平井81分)、齊藤、と言うメンバーでした。広島の先制点は前半4分で、右からのCKを小川が流すと走り込んだ柳瀬がワンタッチでシュート。これが逆サイドのネットに収まりました。続いて前線9分、小川のFKを市瀬がダイビングヘッド。これは当たらなかったものの競っていたDFの足に当ってゴールを揺らし、リードを広げました。その後も広島は藤生や古賀、柳瀬のシュートなどでチャンスを作ります。しかし前半29分にCKから乗松に決められるとその後は大宮のペース。34分の浜田のミドルはDFが防いだものの、前半アディショナルタイムにCKのこぼれを西尾に決められ、同点でハーフタイムを迎えました。
 後半から上野と中嶋を投入した広島は、ハイプレスとサイド攻撃で追加点を奪いに行きます。対する大宮も選手交代で押し返して広島ゴールに迫ります。17分にはカウンターから齊藤に打たれましたが藤田がファインセーブ。26分の田中のミドルも藤田が好反応で弾き、続くCKからの落合と齊藤のシュートも防ぎます。29分にはカウンターから中嶋がシュートしましたが枠外。37分には上野のシュートをGKにぎりぎりでクリアされます。後半アディショナルタイムには中嶋のクロスに早間が合わせましたが枠外に外れ、両者ともに決勝点を奪えず引き分けに終わりました。

サンフレッチェ広島公式サイト  RB大宮アルディージャ公式サイト
WEリーグ公式サイト
<25.11.3>  明日はACLEのグループステージ第4節。サンフレッチェはホームで江原FCと対戦します。
 2008年に韓国北東部の江原特別自治道をホームタウンとして創設された江原FCは、2013年にKリーグクラシックで12位に終わると入れ替え戦にも敗れて2部リーグのKリーグチャレンジに降格しました。しかし2016年に3位から昇降プレーオフを勝ち抜いて1部に昇格。その後しばらくは中位クラブだったものの、昨年は2位でフィニッシュしてクラブ史上初めてACLEの出場権を獲得しています。9月以降の公式戦の戦績は次の通り。
K29 ○3-2 ソウル  【江】イ・ユヒョン、キム・ゴンヒ、イ・サンホン、【ソ】チョ・ヨンウク、ファン・ドユン
ACL1 ○2-1 上海申花 【江】ホン・チョル、ク・ジャチョル、【申】ジョアン・カルロス・ティシェイラ
K30 ●0-1 水原   【水】マルコ・トゥチ(OG)
K31 △0-0 大田
ACL2 ●0-1 成都蓉城 【成】ティム・チョウ
K32 △1-1 安養   【江】キム・ゴンヒ、【安】キム・ポギョン
K33 △2-2 大邱   【江】イ・サンホン、ソ・ミンウ、【邱】セザル・フェルナンド・シルバ・メロ、エジガル・ブルーノ・ダ・シウヴァ
ACL3 ○4-3 神戸   【江】イ・サンホン、モ・ジェヒョン、ソン・ジュンソク、キム・ゴンヒ、【神】宮代2、パトリッキ
K1-1 ●2-4 ソウル  【江】キム・ゴンヒ、モ・ジェヒョン、【ソ】リンガード2、リュウ・ジェムン、チョン・ソンホン
K1-2 △0-0 全北現代
 K1リーグでは優勝を争うファイナルラウンドに進んだものの、首位の全北現代とは勝ち点差が27もあって優勝の可能性はなく、カップ戦も敗退していることから国内での目標は失っている状態です。一方のACLEは、神戸に3点差を追いつかれながらも試合終了間際の勝ち越しゴールで2勝目を挙げて、ここまで勝ち点6で3位に付けています。前節から中2日で土曜日にはリーグ戦を控えていますが、おそらくはACLEに全力を挙げてくるはず。明日はアウェイとは言え勝利を狙って来るのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、激闘のルヴァンカップ決勝から中2日ということもあるので、ある程度メンバーを変えてくる可能性もありそうです。と言うことで、希望も込めた私の予想メンバーは次の通り。
       大迫

   中野  山﨑  佐々木

     田中聡 中島

越道            新井

    前田    加藤

      ジェルマン

SUB:チョン、塩谷、荒木、川辺、菅、東、アルスラン、中村、マルコス・ジュニオール、ジャーメイン、木下
 ここまで勝ち点4で8位のサンフレッチェとしては、ホームゲームは絶対に落としたくないところ。明日もチーム一丸となって、第1節以来の勝ち点3をゲットして欲しいと思います。
<25.11.2> 昨日、YBCルヴァンカップの決勝戦が国立競技場で行われ、サンフレッチェが3-1で柏レイソルを下して3年ぶり2度目の優勝を遂げました。
 スキッベ監督は横浜FM戦のメンバーから先発6人を入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       大迫

   塩谷  荒木  佐々木

     川辺  田中聡(→アルスラン90+5分)
     (→加藤82分)
中野             東(→新井82分)

  ジャーメイン   中村(→中島74分)
  (→ジェルマン82分)
       木下

SUB:チョン、山﨑、マルコス・ジュニオール、前田
 対する柏はリーグ戦から先発1名の入れ替えで、GK:小島、DF:山之内(→ジエゴ82分)、原田、古賀、三丸、MF:中川(→原川85分)、戸嶋(→小西HT)、小松屋、瀬川(→仲間HT)、FW:小泉、垣田(→細谷HT)、と言うメンバーでした。試合は緊迫感のある立ち上がりで、ハイプレスをかける広島に対して、柏は速攻からチャンスを作ります。前半2分には瀬川がドリブルで持ち上がってシュートを打ちましたが枠外。4分にはジャーメインが左足でシュートしましたがGKに抑えられます。7分には中野が右足でシュートしましたがDFがブロック。8分には瀬川のシュートを川辺が弾き、9分には垣田のヘッドを大迫がセーブ。10分には東が打ちましたがブロックされ、16分には塩谷、20分がジャーメインが狙いましたが枠を捉えることができません。そして前半25分、中野のロングスローを高い打点で打った荒木のシュートがゴールネットに収まって、広島が先制点を奪いました。
 その後柏が反撃に出るものの守備陣がはね返すと、前半36分に中村が倒されてFKを得ます。ゴール正面やや右寄りからのFKを東が蹴ると、飛びつく小島の手を弾いてゴールに飛び込み、リードを2点に広げます。更に前半45+2分に中野のロングスローをニアで佐々木がフリックすると、逆サイドで待ちかまえていたジャーメインがジャンピングボレーで叩き込んで、広島の3点リードで前半を終えました。
 後半から3枚替えで勝負に出てきた柏。3分と5分には小屋松がシュートしましたが枠外。13分には細谷にシュートを打たれましたが荒木がブロックします。広島も後半17分に木下がシュートしましたが枠外。19分の木下、23分の川辺、34分の東のシュートはGKに止められます。後半36分にはDFラインの裏に抜け出した細谷に決められて2点差に迫られますが、その後は選手交代で運動量を確保しつつゴールに鍵をかけて、3-1で勝利のホイッスルとなりました。
 広島のボール支配率は広島が32%。パス数は広島の180本に対して柏は638本とお互いに特徴を存分に発揮し、シュート数も広島の15本に対して柏は12本とほぼ互角の戦いでしたが、しかし試合を決めたのはセットプレー3発でした。特に広島の1点目と3点目はいずれも中野のロングスローから。1点目はその前のロングスローをGKにキャッチされたことを考えて、佐々木がブロックに入って荒木にフリーで打たせたのがゴールの原因となりました。また3点目はスローインにはオフサイドがないことを生かして、ゴールライン際で折り返した佐々木のボールをジャーメインが叩き込みました。先週のサンフレッチェは2日間の練習をセットプレーにあてていたそうですが、広島のメンバーの平均身長が柏よりも5cm高かったことを生かした広島の戦略の勝利と言って良いでしょう。シーズン途中で柏から移籍してきた木下がフル出場で勝利に貢献したことや、顔面骨折や肉離れで長期離脱もあり得た田中聡と東が先発できたことも含めて、選手とコーチ陣だけでなく全ての広島の力を合わせたタイトル獲得だった、と言って良いでしょう。

広島公式サイト  柏公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
Sportsnavi  Summary
ゲキサカ  戦評  MVP荒木  野々村チェアマン「紙一重の試合」  中野のロングスロー  圧巻FK弾!東  優勝の重要性を説く塩谷  キーマン封じた田中聡  「ホッとしています」木下  ロングスローに散った柏  準V柏
サッカーダイジェストWeb  戦評  小野伸二が絶賛  "ロングスローの恐怖"を味わった柏  東「特別な一日になりました」  内田篤人「決勝だからこその1点の重さ」  ジャーメイン「何をしてでも勝ちたかった」  佐々木「5つ目の星ありがとう」  荒木が語る"セットプレーの力"  東俊希の"迷いなきFK弾"  リカルド・ロドリゲス監督の嘆き  森保監督「日本のサッカーが世界に近づいている」
Soccer King  戦評  東俊希  荒木隼人  ジャーメイン良  中野就斗  小泉佳穂  細谷真大  小島亨介  田中聡  野々村チェアマン
SANFRECCE Diaryトップページに戻る