3/16〜3/22のSANFRECCE Diary


<25.3.22> サンフレッチェは昨日、ACL2の準々決勝1st legで懲罰処分を受けた件に関して、社内と関係先との確認作業の終了と再発防止策を発表しました。公式サイトによるとオーストラリアリーグでの出場停止処分についてはオーストラリアサッカー協会から日本サッカー協会に書面で通知があったものの、ACLについての連絡はなかったとのこと。また本人からUEFAチャンピオンズリーグでの退場についての申告があったことからAFCカップの公式記録を取り寄せて確認したものの、記録はなかったそうです。ただその後に本人からAFCの大会での出場停止処分が残っているのではないか、との訂正があったものの、公式記録には記述がなかったことを確認していたことから、引き続き問題ないと判断したとのことです。
 全体を通して見ると、サンフレッチェとしては通常の確認は行っていたものの、「競技会以外(試合終了後など)での事象で出場資格停止処分を受けた場合、公式記録に記載されないという、レアな事例に遭遇」してしまった、と言うことに尽きると思います。他のクラブで同様の事例があれば誰かが気付けたかも知れませんが、私が知る限り国内では初めての事例で、よほど世界のサッカー事情に詳しい人でなければ気がつかないケースではあったと思います。ただ、スキッベ監督から「本当に大丈夫なのか」と念押しもあった(中国新聞)にも関わらず確認を怠ったのは事実。「当該選手から出場資格停止の可能性について報告を受けた際、AFCへの直接確認ができるタイミングがあったにも関わらず、詳細なヒアリングを怠たり事案の特異性に気づかず、出場停止の公式記録の確認に終始し、出場可能と判断した」責任は重い、と言わざるをえません。このような失敗を二度と起こさない、と言うのはクラブとして当然のことですが、この経験をJリーグや日本サッカー協会で共有して、全てのクラブが同様のミスを起こさないようにすることが重要なのではないでしょうか。
<25.3.21> 昨日埼玉スタジアム2002で行われたFIFAワールドカップ2026アジア最終予選で、日本代表はバーレーンを2-0で下し、3試合を残して本大会出場を決めました。日本代表のメンバーは、GK:鈴木、DF:瀬古、板倉、伊藤、MF:守田(→田中HT)、遠藤、堂安(→伊東63分)、久保、南野(→鎌田63分)、三苫(→中村76分)、FW:上田(→町野86分)。立ち上がりはバーレーンがパス回しとプレッシングで質の高さを見せて、6分にはファーストシュートを打たれます。対する日本は8分に遠藤の縦パスから久保がシュートしたもののDFがブロック。その直後のCKから遠藤がゴールネットを揺らしたものの、VARにより上田のハンドで取り消されます。その後は日本がボールを支配する時間が長くなったもののバーレーンのアグレッシブな守備に手を焼いて、両者無得点のままハーフタイムを迎えました。後半も同様の流れが続く中、鎌田と伊東の投入によりギアを上げた日本は後半21分、中央で縦パスを受けた上田の反転スルーパスを受けた久保が前線にパスを送ると、飛び出した鎌田が落ち着いて決めて先制点を奪います。これで勢いの出た日本は後半42分にショートコーナーから久保が左から切れ込んで左足でニアサイドに突き刺してリードを広げ、そのまま逃げ切りました。
 アジア最終予選のグループCは、7試合を終えて日本が6勝1分けで勝点を19まで伸ばし、3位のサウジアラビアとの勝点差を10にして2位以上が確定。1998年のフランスワールドカップ以来8大会連続での本大会出場を確定しました。
<25.3.19> J-VILLAGE CUP U-18を戦ったU-18日本代表は、予選リーグと順位決定戦の4試合に全勝したものの得失点差で3位で終わりました。
 まず予選リーグの初戦の相手は尚志高で、3-0での勝利。また第2戦はアメリカ・ワシントン州のCrossfire Premiier Soccer Clubと対戦し、4-2で勝ちました。
 そしてゲキサカの記事によると、予選リーグ3試合目の横浜FCユース戦のメンバーはGK:小川、DF:松岡(→酒井57分)、月舘(→田中57分)、大川(→秦86分)、千田(→林65分)、MF:和田(→佐々木65分)、福島(→今井HT)、菅原(→中野HT)、長(→森57分)、FW:末宗(→仲山HT)、伊藤(→久永HT)。ゲキサカの記事によると前半22分に伊藤が先制点を奪ったものの、後半20分に同点に追いつかれたとのこと。後半29分に仲山のゴールで勝ち越すと、そのまま2-1で勝ちました。しかし他のグループの勝ち抜きチームとの得失点差でグループステージ4位に終わりました。
 4試合目の順位決定戦の履正社高戦のメンバーは、GK:荻、DF:森(→千田HT)、酒井(→大川57分)、秦(→月館57分)、佐々木(→松岡57分)、MF:林(→福島HT)、今井(→和田HT)、中野(→菅原HT)、田中(→長HT)、FW:仲山(→末宗HT)、伊藤(→久永HT)。ゲキサカの記事によると、前半36分に田中が先制点を奪い、後半41分に末宗、44分に久永が決めて勝利しました。
<25.3.18> 日本サッカー協会は昨日「AFC U17アジアカップサウジアラビア2025」のU-17日本代表メンバーを発表し、広島からユースの小林志紋、野口蓮人の両選手が選出された、と発表しました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】村松(ロサンゼルス)、松浦(新潟U-18)、エジケ(鳥栖U-18)
【DF】横井(G大阪ユース)、篠崎(市立船橋高)、藤井(横浜FMユース)、
    藤田(川崎FU-18)、メンディーサイモン(流経大柏高)
【MF】今井(東京Vユース)、樺山(興國高)、針生(清水ユース)、
    野口(広島ユース)、神田(大宮U18)、田中(FC東京U-18)、
    姫野(千葉U-18)、長南(柏U-18)
【FW】瀬口(神戸U-18)、浅田(横浜FM)、小林(広島ユース)、
    葛西(湘南U-18)、谷(鳥栖U-18)、吉田(鹿島ユース)、
    加茂(柏U-18)
 昨年秋に行われたU17アジアカップ予選のメンバーから佐藤陸(山形ユース)、山中、加藤(横浜FMユース)、熊田(大宮U15)、武本(福岡U-18)、福岡(鹿島ユース)が外れ、村松、メンディーサイモン、樺山、神田、姫野、瀬口が招集されています。このメンバーは3/23から合宿を開始して、4/4からの本大会に備えます。そしてグループステージではUAE、ベトナム、オーストラリアと戦って、上位8チームに与えられるFIFA U-17ワールドカップカタール2025の出場権獲得を目指します。
 なお、日本サッカー協会は3/12にスペインに遠征するU-20日本代表メンバーを発表しましたが、広島からの選出はありませんでした。(広島ユース出身の中光は選出。)今回のメンバーは次の23人。
【GK】中村(東京V)、ピサノ(名古屋)、荒木(G大阪)
【DF】桒原(明治大)、塩川(流通経済大)、髙橋(C大阪)、喜多(京都)、
    中光(中央大)、小杉(ユールゴーデン)、土屋(川崎F)、布施(日大藤沢高)
【MF】大関(川崎F)、平賀(京都)、保田(ヘンク)、小倉(法政大)、
    石井(湘南)、佐藤(岡山)、嶋本、西原(清水)
【FW】塩貝(NEC)、後藤(アンデルレヒト)、道脇(ベフェレン)、徳田(鹿島)

※桒原に代わって本多(湘南)を追加招集

<25.3.18> サンフレッチェは一昨日、川浪吾郎選手が左手第5基節骨骨折の手術を受け、全治2ヶ月と診断された、と発表しました。川浪選手は3/13のトレーニング中に負傷して、翌日に広島市内の病院で手術を行った、とのことです。
<25.3.17> 昨日ホームで行われたJ1リーグ第6節柏戦は、後半に1点ずつを取り合って引き分けに終わりました。
 体調不良で外れた田中聡以外はライオン・シティ・セーラーズ戦と同じ先発で、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木   佐々木

     川辺  中島

中野              東
(→新井65分)
   中村      加藤
   (→越道65分)
     ジャーメイン

SUB:チョン、山﨑、松本、菅、井上潮、小原、井上愛
 対する柏は、GK:小島、DF:原田、犬飼(→田中隼81分)、古賀、小屋松(→ジエゴ65分)、MF:久保、熊坂、原川、小泉(→細谷81分)、FW:垣田(→木下85分)、渡井(→仲間65分)、と言うメンバーでした。序盤は広島のハイプレスが機能してペースを握ります。前半5分にはFKのクリアを中村が狙いましたがDFがブロック。12分には中島のスルーパスで抜け出した中野のクロスをジャーメインがダイレクトで打ちましたがわずかに枠を外れます。また14分には高い位置で奪って加藤のミドルはGK正面。16分には中島のパスを小島がぎりぎりで弾きます。また23分には中野のクロスに中村がヘッドで合わせたものの枠外に外れます。対する柏もタイトな守備からチャンスを作り、8分にはハーフカウンターから久保がシュートしましたが大迫ががっちりとキャッチ。26分には素早いパス回しから小屋松にシュートを打たれましたが川辺がクリアし、30分の熊坂のミドルも大迫がキャッチします。また31分にはパス交換から熊坂にペナの中から打たれましたが枠外に外れ、37分には小屋松の左からの仕掛けから久保にヘッドで押し込まれましたがVARによりオフサイドとなります。前半のシュート数は柏の5本に対して広島は8本。またゴール期待値は広島の0.56に対して柏は0.29で、やや広島が優勢ながらどちらも得点の無いままにハーフタイムを迎えました。
 後半の立ち上がりは柏のパスワークが冴えて、押し込まれる時間帯が続きます。後半6分には浮き球のパスを小泉が落として垣田にゴールネットを揺らされましたが小泉のハンドでノーゴール。逆に9分には中野のロングスローに犬飼のハンドがあったとしてPKをゲットしましたが、VARの介入により取り消されます。その後もパスを回す柏に対してプレスをかけ続ける広島。後半24分には右でフリーになった久保がシュートを打ちましたが佐々木がブロックし、26分にはジエゴのクロスを小泉がフリーで打ちましたがまたもや佐々木が身体を張って防ぎます。そして後半27分、中島のパスをジャーメインが収めて右のスペースに出すと走り込んだ越道がクロス。これを逆サイドに詰めていた東が左足ボレーで突き刺して、広島が先制点を奪いました。
 この後、後半30分に垣田のポストプレーから仲間に打たれる、と言うシーンは作られたものの、広島が勢いを持って追加点を奪いに行きます。33分にはジャーメインが反転シュートを放ちましたがGKにセーブされ、続いて越道のシュートは惜しくも枠外。続いて35分には東の低いクロスにジャーメインが飛び込みましたがGKが抑え、直後の川辺のシュートも枠を捉えることができません。そして後半41分、中島がボールを奪われたところから速攻を受けて、木下のクロスを細谷に決められ同点に追いつかれてしまいます。その後は広島が再びギアを上げ、44分には新井のFKから中島が打ちましたが枠外。45+1分には中島のクロスにジャーメインがヘッドで合わせましたが枠外に外れます。柏もクロスやセットプレーから広島ゴールに迫りましたがDF陣がはね返して、勝点1ずつを分け合うことになりました。
 今季ここまで「サッカー」としては無敗を継続してきた広島。対する柏は前節敗れたものの5試合で勝点10と好調で来ているということで、両チームの特徴をぶつけ合ったハイレベルの攻防となりました。特に柏はリカルド・ロドリゲス監督の下で培っていたポゼッションサッカーが機能して、広島のプレスの的を絞らせませんでした。しかしそれでも広島は勇気を持って戦いを挑み、何度もビッグチャンスを作りました。Football LABによると広島のシュート数は17だったのに対して柏は9。ゴール期待値は広島の2.14に対して柏は0.884でしたが、柏には「幻のゴール」が2つあったことを考えるとほぼ互角の試合だったと言えるでしょう。3/5のACL2準々決勝1st legからの10日間は、広島の選手たちにとっては激動の日々だったわけですが、そのような中でも精神的に立て直し、勝てなかったまでも勝点1を確保した広島。ハートマークのコレオと「どんな道も共に歩いていこう」と言うメッセージを掲示したサポーターと共に、サンフレッチェを改めて誇りに思える試合だったと思います。
 この試合の結果勝点が11となったサンフレッチェは、順位を3位に上げて中断を迎えることになりました。リーグはまだ始まったばかりではあるものの、厳しい連戦の中でも1試合平均勝点2以上を確保したというのは、素晴らしい結果だと思います。今後しばらくはJリーグに集中できる、とは言うものの、チーム間の実力差がないJ1で勝点を積み重ねて行くのも容易なことではありません。次の京都戦までの2週間を有効に使って、選手もチームもより一層力をアップさせて欲しいと思います。

広島公式サイト  柏公式サイト
Jリーグ公式サイト試合データ
ゲキサカ  戦評
超World Soccer!
Football LAB
<25.3.16> 中国新聞によると選手・スタッフは水曜日の試合後にすぐに帰国の途につき、13日の午後と14日を休養に充てたとのこと。昨日も軽い前日練習で済ませたことから、スキッベ監督は「身体的な疲れはもうないと思います」と語っています。ACL2敗退のショックが癒えないままでの試合となりますが、しかし新たな目標に向けて前進することによってこそ精神的に立ち直ることができる、と言うもの。今日は満員の観客の大声援を力にして、勝利して欲しいと思います。
 今日の試合会場はエディオンピースウイング広島で、午後2時キックオフ。試合中継は広島ホームテレビとDAZNで予定されています。今日は仕事の関係でブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&テレビやDAZNを見れない方はモバイルサイトの速報などをご覧下さい。
<25.3.16> 昨日ホームで行われたWEリーグ第14節セレッソ大阪ヤンマーレディース戦は、後半6分に先制されたもののその後追いついて、3試合連続で引き分けに終わりました。
 レジーナは前節から先発を3人入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       木稲

塩田   左山  市瀬   藤生
(→嶋田75分)
     渡邊  小川(→早間88分)

瀧澤     上野     松本(→柳瀬55分)
(→髙橋88分)(→島袋75分)
       中嶋

SUB:藤田、李
 対するC大阪は、GK:山下、DF:米田、荻久保、中西、浅山、MF:脇阪、百濃(→和田69分)、高和、宮本、FW:矢形、田子(→丸井60分)、と言うメンバーでした。前半は広島のプレスと攻撃が機能して、12分には相手からボールを奪った中嶋がドリブル突破からの瀧澤のパスを上野がシュートしましたが枠外。31分には小川のスルーパスで抜け出した中嶋がDFをかわして打ったものの枠外に外れ、33分には相手からボールを奪った渡邊がそのままボックス内に侵入し、上野のパスをシュートしましたが枠を捉えることができません。対するセレッソも前半23分、スローインからつないで矢形が振り向きざまにシュートしましたが木稲が弾きます。前半はC大阪のシュートは2本だったのに対して広島は6本。チャンスの数では上回ったもののシュートが決まらず、スコアレスでハーフタイムを迎えました。
 両チームともに選手交代無しで迎えて後半の最初のチャンスはC大阪で、5分に百濃のクロスからの高和のシュートは藤生が弾いたものの、こぼれを田子に押し込まれて先制を許してしまいました。対する広島は後半12分、CKのクリアがこぼれたところを上野がワンタッチでループシュート。これがDFの頭上を越えてゴールネットを揺らして同点に追いつきます。その後も広島が主導権を握り、17分には柳瀬のパスで右のポケットを取った瀧澤のパスをゴール前で上野が受けましたが、持ち過ぎてシュート直前にDFがクリアされてしまいます。広島は終盤に選手を交代しながら勝ち越しを狙いましたが攻め切れず、勝ち点1ずつを分け合うことになりました。
 試合後に吉田監督は「押し込んでチャンスを作り出すという部分でこの3週間改善しながらやってきたトレーニングの成果が出ていました。そこで得点を決めていれば勝っていた試合になったであろう試合内容だったので、本当に残念な結果」だったと振り返っています。また後半の入りで失点してしまったことも反省点として挙げていますが、「そのなかで、チーム状況がバタつくかなと思ったのですが、セットプレーからしっかり同点に追いついたところはチームの進化というか、前進している」と評価。残り8試合で首位・浦和との勝ち点差は8と厳しくなりましたが、最後まで成長しつつ戦い抜いて欲しいと思います。

サンフレッチェ広島公式サイト
セレッソ大阪公式サイト
WEリーグ公式サイト
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