3/9〜3/15のSANFRECCE Diary


<25.3.15> 明日はJ1リーグ第6節。サンフレッチェはホームに柏レイソルを迎えます。
 昨年は最終節までJ1残留が決まらず17位でフィニッシュした柏は、井原監督に代わってリカルド・ロドリゲス監督を招聘。またマテウス・サヴィオや関根らが流出した一方で小泉や渡井を補強して今シーズンを迎えました。そして開幕戦からポゼッションサッカーがはまって4試合を3勝1分けの負けなしで、第4節終了時には首位に立っています。今季のこれまでのリーグ戦の戦績は次の通り。
1A ○1-0 福岡  【柏】ジエゴ
2H △1-1 川崎F 【柏】小泉、【川】脇坂
3H ○2-1 C大阪 【柏】垣田、木下、【C】北野
4A ○2-0 浦和  【柏】小屋末、垣田
5H ●1-3 鹿島  【柏】久保、【鹿】レオ・セアラ3
 好調同士の対決となった前節は鹿島のハイプレスをパスワークでかわすことができず、レオ・セアラにハットトリックを許して今季初の敗戦を喫しています。序盤戦の山場として位置づけていた、と言う鹿島、広島との連戦に連敗するわけにはいかない柏。明日は前節の敗戦の経験を生かして、十分に広島対策を練って戦いを挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェは衝撃のACL2敗退から中3日。長距離遠征の疲れも癒えぬままに次の戦いに臨むことになります。ライオン・シティ・セーラーズ戦では数的不利の中で40分以上戦っているため疲労の蓄積もあると思われますが、私は水曜日と同じ先発メンバーを予想します。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

     田中聡 中島

中野              東

   中村      加藤

     ジャーメイン

SUB:チョン、山﨑、川辺、菅、新井、越道、小原、井上潮、井上愛
 1試合消化が少ない広島ですが、勝ち点10は首位・鹿島と2差の3位。勝てば首位に立つ可能性があります。明日は不条理な敗退の悔しさを全力でぶつけて、ホームのファミリーに勝利をプレゼントして欲しいと思います。
<25.3.14> 日本サッカー協会は昨日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選を戦う日本代表メンバーを発表し、広島から大迫選手が選出されました。今回選ばれたのは次の25人。
【GK】大迫(広島)、谷(町田)、鈴木(パルマ)
【DF】長友(FC東京)、板倉(ボルシアMG)、伊藤(バイエルン)、瀬古(グラスホッパー)、
    菅原(サウサンプトン)、関根(スタッド・ランス)、高井(川崎F)
【MF/FW】
    遠藤(リバプール)、伊東、中村(スタッド・ランス)、古橋(スタッド・レンヌ)、
    南野(モナコ)、守田(スポルティング)、鎌田(クリスタル・パレス)、三苫(ブライトン)、
    前田、旗手(セルティック)、堂安(フライブルク)、上田(フェイエノールト)、
    田中(リーズ)、久保(レアル・ソシエダ)、藤田(シントトロイデン)
 昨年11月の代表メンバーから谷口、町田、橋岡、大橋が外れ、伊東、関根、上田、田中が復帰しています。このメンバーは3/17からトレーニングを開始して、3/20にバーレーンと、3/25にサウジアラビアとそれぞれ埼玉スタジアム2002で対戦します。
<25.3.13> 昨日アウェイで行われたACL2準々決勝2nd legは、ジャーメインの一発退場もあって引き分けに終わり、悔しい敗退となりました。
 広島の先発は1st legから1人入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木
       (→山﨑61分)
     田中聡 中島
     (→川辺61分)
中野              東(→菅61分)
(→新井HT)
   中村      加藤
   (→越道71分)
     ジャーメイン(退場51分)

SUB:田中雄、チョン、小原、松本、井上潮、井上愛
 対するライオン・シティ・セーラーズは1st legから先発2人を入れ替えて、GK:マハブド、DF:ダトコヴィッチ、ハルン、タン(→アルリナ84分)、ヴァンヒュイゼン、ライト、デイオゴ・コスタ、MF:ルイ・ピレス、レスティエンヌ(→アヌアル15分→クリャイッチ90+2分)、FW:ラムセラール、ティー、と言うメンバーでした。5-4-1の布陣で後ろにブロックを作るセーラーズに対して、広島は左右からのクロスで揺さぶります。しかしなかなかシュートまで行けず、逆にカウンターで脅かされるシーンを作られます。16分にはラムセラールのパスにティーが合わせましたが枠外。17分にはティーのクロスを大迫がキャッチします。そして前半19分、ロングボールを荒木が弾き返すことができず、入れ替わって抜け出したティーのシュートに大迫が反応したものの触れず、先制点を許してしまいました。
 トータルスコアで4点リードとなったセーラーズは、その後はそれまで以上に守りを固めます。対する広島は蒸し暑さと人工芝に慣れてきたのか、高い位置からのプレスで押し込みセーラーズゴールに迫ります。22分には佐々木の折り返しから中村がシュートしましたが枠外。23分には東のクロスにジャーメインが合わせましたが打ち切れず、27分の中野のシュートはGKがファインセーブ。29分にはセットプレーの流れから中島がシュートしましたがこれも大きく外れます。そして前半33分、加藤が倒されて得たFKを中島が直接ねじ込み、同点に追いつきました。
 これで勢いがついた広島は、一気の逆転を狙ってチャンスを作り続けます。37分には中村の抜け出しから加藤が続けざまにシュートチャンスを得ましたがDFがブロック。42分には中野のクロスを加藤がバイシクルで狙いましたがGKの正面を突きます。セーラーズも前半アディショナルタイムにチャンスを作ったもののDF陣がはね返して、1-1のままハーフタイムを迎えました。
 後半も攻める広島に対してカウンター狙いのセーラーズ。3分には田中聡のシュートがポストに弾かれ、4分には加藤が左から何度もクロスを入れましたがDFに弾かれます。そして5分には左からのクロスに合わせに行ったジャーメインの肘が相手に当ったとジャッジされて一発退場。広島は数的不利で戦わざるを得なくなりました。
 3点差をひっくり返さなければならない広島は、1人1人がそれまで以上に走り回って相手陣内に迫ります。9分には加藤がシュートしましたがDFがブロック。23分には加藤が左から仕掛けて強烈なシュートを放ちましたがボールは逆サイドに抜けて行きます。また30分には新井のクロスに越道が合わせましたが枠外に外れます。徐々に体力を奪われ、動けなくなる広島の選手たち。36分には加藤がゴール前でフリーになりましたが体幹がぶれたかボールをヒットできません。セーラーズも何度かカウンターから、あるいはボール回しから攻め込んできますが、広島は大迫も含めた集中した守備でシュートを許しません。43分には菅のクロスに新井が合わせに行きましたが打ち切れず、続いて新井のCKがポストに弾かれこぼれを佐々木が打ちましたがブロックされます。広島はアディショナルタイムの5分を含めて攻め続けたもののゴールは割れず、無情のホイッスルとなりました。
 思わぬビハインドを負って臨んだこの試合でしたが、序盤はやはり長距離遠征と慣れないアウェイ環境に苦しんだ、と言う感じ。特に守備はロングボールを弾き返すことができずにつながれて相手にチャンスを作られました。失点シーンでは塩谷は「カバーが遅れた。隼人に任せ過ぎた」と反省していますが、もともと広島の守備は1対1で勝つことが前提で、今シーズンこれまでほぼ100%の確率でロングボールをはね返してきた荒木と塩谷を責めるわけにはいかないでしょう。やはりアウェイの環境に慣れる前に相手の狙いを許してしまった、ということで、止むを得ない失点だったと言わざるを得ないと思います。
 しかしその後は広島がリズムを掴み、いつも通りのサッカーで相手を押し込みました。そんな中で生まれた中島のゴールはチームに勇気を与えるもので、そのまま行けば逆転まで行っていたに違いない、と思わせる流れでした。結局のところそんな中で飛び出したジャーメインの退場により数的不利になり、それをカバーするために一人ひとりがいつも以上に走ったおかげで体力的に厳しくなってしまった、と言うのがこの試合の結果に繋がりました。ジャーメインの退場は挑発に乗ってしまった、と言う感じで軽率だったと言えるかも知れませんが、それも含めて選手全員が戦ったのは事実。結果はさておき、全力を尽くして最後まで戦い抜いた選手たちを、心の底から誇りに思います。
 初めてのACL2で10試合戦ったサンフレッチェは、試合そのものは8勝2分けと言う圧倒的な結果を残しながら準々決勝で大会を去ることになりました。結果としては出場停止の確認不足による勝ち試合の没収が直接の原因になった形ですが、だからと言って納得できるわけがありません。むしろAFCの公正だとは思えないやり口やジャーメイン退場のジャッジなど、アジアを戦うことの不合理さをこれまで以上に感じた大会となりました。この悔しさは次のACLEで晴らすしかないのですが、ただ逆に言えばしばらくは過密日程から解放される、と言うメリットもあります。今後しばらくはJ1リーグに集中できる、と言うことを無理やりポジティブに考えて、今後の戦いに向かうしかありません。

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<25.3.12> 中国新聞によると前日会見では没収試合に関する質問が相次いだそうですが、どの問いにも監督は「答えは同じだ。いいサッカーをすることに集中したい」と答えていたとのことです。一方、ライオンシティ・セーラーズのランコヴィッチ監督は守備的に戦うか、との問いに「90分間守備し続けるつもりはない」と答え、チームの力を見せつける意欲を示しました。3点差があると言っても、90分間通して守り続けるのは至難の業。早い時間帯に得点を奪って流れを掴んで、準決勝への切符を持って帰ってきて欲しいと思います。
 今日の試合会場はシンガポールのジャラン・ベサール・スタジアムで、日本時間の午後9時キックオフ。試合中継はDAZNで予定されています。今日もブログでの速報を行いますので、スタジアムに行けない&DAZNを見れない方はこちらをご覧下さい。
<25.3.11> 明日はACL2の準々決勝2nd leg。サンフレッチェはアウェイでライオン・シティ・セーラーズと対戦します。
 水曜日の広島での試合から帰国したセーラーズは、日曜日にシンガポールプレミアリーグの試合を行い、Hougang United FCと1-1で引き分けています。明日は中2日での試合となりますが、1st legで3-0で勝っていることを考えると守りを固めて失点を防ぎ、あわよくばカウンターから得点を奪って勝とうと考えているのではないでしょうか。1st legでは出場停止だった韓国生まれのの帰化選手ソン・ウイヨンも戻ってくるだけに、ホームの利を最大限に生かして勝ち抜きを狙ってくるのは間違いありません。
 対するサンフレッチェですが、モバイルサイトによると3/8には広島を発ってシンガポールで3日間の練習を行っているとのこと。蒸し暑い気候に身体を慣らして、試合を迎えようとしているそうです。3点差をひっくり返さなければならないことを考えると、現状のベストメンバーで戦うのは間違いないと思われます。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
       大迫

  塩谷   荒木  佐々木

     田中聡 川辺

中野              東

   中村      加藤

     ジャーメイン

SUB:田中雄、チョン、山﨑、新井、茶島、中島、菅、小原、松本、井上潮、井上愛、越道
 気温と湿度の高さ、そして人工芝のピッチと難しい条件下での戦いとなりますが、サンフレッチェの実力を発揮すれば十分に逆転可能だと思います。明日はいつも以上にチーム一丸となって、4点差以上の勝利で勝ち抜きを決めてきて欲しいと思います。
<25.3.11> 日本サッカー協会は昨日U-18日本代表メンバーを発表し、広島ユースから小川が選出されました。今回選ばれたのは次の21人。
【GK】萩(名古屋U-18)、小川(広島ユース)
【DF】秦(横浜FCユース)、酒井(大宮U18)、佐々木(FC東京U-18)、
    森(名古屋U-18)、大川(鹿島ユース)、千田(岡山U-18)、
    松岡(興國高)、月舘(青森山田高)
【MF】福島(神村学園高)、林(川崎FU-18)、和田(浦和ユース)、
    長(昌平高)、仲山、今井(東京Vユース)、中野(沼津U18)
【FW】末宗(岡山U-18)、田中(FC東京U-18)、伊藤(京都橘高)、
    久永(G大阪ユース)

<25.3.10> 中国新聞によると、AFCカップでの出場停止についてクラブはジェルマンから申告を受けていたそうですが、出場停止選手リストにはジェルマンの名前はなく、メンバー登録することに対して大会側からの指摘もなかったとのこと。ただAFCに直接の確認をしていなかったことが、今回の事態を招いた要因だったそうです。RONSPOの記事によると、AFCは「最終的にはクラブ側が責任をもって選手の出場資格を確認しなければいけない」と定めていることから、「AFC側がジェルマンの件を指摘するべきだとする批判も的を射ていない」とのこと。状況を知っていながら、確認を怠ったクラブ側のミスだったと言わざるを得ないように思われます。
 この結果、5点リードで迎えるはずだった2nd legが、一転して3点のビハインドからスタートしなければならなくなりましたが、相手が守りを固めてきたとしてもひっくり返す力はあるはず。逆境をはね返す選手たちのメンタリティに期待したいと思います。
<25.3.9> サンフレッチェは昨日、ACL2の準々決勝1st legに置いて出場資格のない選手を出場させたと言うことで、AFCより懲罰処分を受けた、と発表しました。ヴァレール・ジェルマン選手は、マッカーサーFC所属時に出場した昨年のAFCカップのセントラルコースト・マリナーズ戦後の3/11にAFC規律・倫理委員会で3試合の出場停止処分を受けており、これが未消化だったことでACL2の出場資格を有していなかったとのこと。にもかかわらず出場させたサンフレッチェ広島に対して、ライオン・シティ・セーラーズ戦を没収試合とすることとともに、罰金1,000ドルの支払いと準々決勝の参加報酬16万ドルのうち半分を支払わない、と言う処分を受けることになりました。サンフレッチェがなぜジェルマンの参加資格を確認できなかったのか、など疑問点は多々あるものの、AFCカップの処分が後継大会であるACL2に持ち越されると言うルールがあるのでは止むを得ないところ。5点リードで迎えるはずだった2nd legを3点のビハインドで戦わなければならない、と言うのはやり切れない気持ちではあるものの、選手たちには再び大爆発して勝ち抜いてもらわなければなりません。
<25.3.9> 昨日、リーグ戦では史上最多となる20,156人を集めて行われたWEリーグ第13節浦和戦は、サンフレッチェ広島レジーナの粘り強い戦いで勝ち点1ずつを分け合いました。
 レジーナは嶋田が先発するなど前節から2人入れ替えて、以下の布陣で戦いました。
       木稲

塩田   左山  市瀬   藤生

     柳瀬  嶋田
     (→瀧澤62分)
渡邊     上野     小川(→松本90分)
       (→早間80分)
       中嶋(→李90分)

SUB:石田、中村、笠原、
 対する浦和は猶本が久々に復帰して、GK:池田、DF:遠藤、石川、長嶋、栗島(→高塚72分)、MF:角田(→平川82分)、柴田、島田(→塩越72分)、猶本(→後藤HT)、伊藤、FW:高橋、と言うメンバーでした。立ち上がりからボールを支配した浦和は2分の栗島のファーストシュートから何度も広島ゴールに迫ります。10分には高橋に、また17分には猶本に決定的なシュートを打たれましたが木稲がファインセーブ。22分の遠藤のシュートは枠外に外れ、29分にも島田の強烈なシュートを木稲が反応し、33分の石川のミドルも木稲がキャッチします。なかなか相手ゴール前にも行けなかった広島ですが、前半35分、藤生がDFを抜いてあげたクロスに上野がヘッドで合わせましたが惜しくも枠外。45+2分には小川のCKに嶋田?がヘッドで合わせましたがライン上でDFにクリアされます。前半は何度も攻め込まれたものの木稲のファインセーブ連発で凌ぎ、両者無得点のままハーフタイムを迎えました。
 後半はレジーナが押し返し、3分にはクロスのこぼれを藤生が狙いましたが枠外。11分には中嶋の鋭いボールを上野がヒールで逸らそうとしましたが惜しくも合いません。また21分には小川のドリブルから中嶋がシュートを放ちましたがDFに防がれます。その後は再び浦和のペースとなって波状攻撃を受けましたが集中してはね返します。広島も終盤に松本と李を投入して得点を奪いに行ったものの果たせず、スコアレスドローに終わりました。
 クラシエカップ覇者が前年王者を迎える重要なゲーム、と言うことで「自由過ぎる女王の大祭典」と題して1万人動員を目指したこのゲームで、何と目標の倍以上の観客を集めての試合となりました。選手たちの気持ちの高ぶりはいかほどのものだったか、とも思うのですが、しかし選手たちは強敵に対して落ち着いて戦いを挑んでいたと思います。スタッツを見るとシュート数は広島の4本に対して浦和は13本。特に前半は広島が攻めるシーンはほとんどなかったのに対して浦和には何度も決定的なシーンを作られ、木稲のファインセーブ連発がなければそこで試合が決まっていても不思議ではなかったと思います。そして後半はボールを奪われるシーンが多かったにも関わらず何とか前に突き進もうとする気力を見せて、勝ち点1を分け合うことになりました。優勝争いに加わるためには勝ち点3が欲しい試合ではあったものの、流れを考えれば負けなくて良かった、と言って良いのではないでしょうか。

試合経過
サンフレッチェ広島公式サイト
WEリーグ公式サイト
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